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凡庸で中庸で

凡庸で中庸で。
日常とはそんなもの。


012


『花の名前-向田邦子漫画館』
柴門ふみ

柴門ふみの画は。
その凡庸さと中庸さ故に。
見飽きた風景を無理に見せられている様で好きでは無い。

向田邦子の文章は。
凡庸さと中庸さの中に潜む。
辛さ、狡さ、残酷さを描き出すと同時に。
楽しみ、可笑しみ、色気を炙り出す様が好きで。

で、向田邦子の短編を柴門ふみが描くと。
辛さ、狡さ、残酷さが強調される様で。思わずたじろぎつつ。
それでも。やはり可笑しさに笑みが毀れ、色気にドキッとする。

凡庸で中庸で。
日常とはそんなもの。
でも。
それが結構刺激的でもあること。
それに気づかされる。
そして。
また凡庸で中庸な日常に埋没してしまう。

凡庸で中庸で。
そんな画や文章を書くこと。
そこに毒や蜜を潜ませて。
何かを浮かび上がらせること。
その才能が稀有なものであることは言を俟たない。

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