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ムッシュ!

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『ムッシュ!』
by ムッシュかまやつ

ムッシュかまやつの自伝的エッセイ。
学生時代からザ・スパイダース、そしてソロから現在まで。
ムッシュがどう音楽と関わってきたかを語って(綴って)いて。
その語り口が如何にもムッシュらしく軽妙で、しかし時に熱く鋭く。
様々な交友関係や裏話も興味深くはあるけれど・・・

何より。その音楽に対する姿勢が興味深く共感を呼び起こす。
好奇心旺盛に興味津々でフットワーク軽く音楽を奏でるムッシュ。
一方で音楽に対する並々ならぬ思い故に我が道をゆくムッシュ。
苦労があっても飄々と。誤解されても矜持は崩さず。
売れること、流行ることには我関せず。しかし己がプロであることには厳しく。

ザ・スパイダースは「夕陽が泣いている」で終わったとか。
「我が良き友よ」は感情移入せず、自分に合ってなかったからこそ売れたとか。
二匹目の泥鰌を狙わされるのが嫌でフリーになったとか。
「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」こそが本当の姿だったとか。
今でもアンテナに引っかかった新しいバンド、ミュージシャンには積極的に共演を申し込んでるとか。

音楽とは形の無いものだけに。
聴く者の心や体に宿ることができる。
モノとしての価値ではなく。
その音楽が伴う思い・・・プレイバックできる・・・その時の空気を喚起する、心に残り続ける。
それが音楽だけが持つ魅力であり、それが音楽を入手することが簡単になり過ぎて忘れられているとの危惧。

ムッシュの音楽に対する優しく厳しい眼差し。そして溢れる愛情。
ストーンズの『感激!偉大なるライブ』のライナーがムッシュとの出会いで。
その頃は名前しか知らなかったのに。その時から気になる存在であり続けたムッシュ。
それが間違ってなかったこと、自分がなぜムッシュに惹かれるのかが解った気がする。
カッコ良く、そして愛すべき、ロックンローラー、ムッシュなのです。

自分で最後に作ったいい曲は「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」と語ってますが。
なんとまぁ、正直な(苦笑)。まだまだ続けると宣言もしているムッシュ。
齢七十歳を超えたムッシュですが。現役バリバリですから。
是非、「ゴロワーズ・・・」を超える名曲を作って歌ってほしいと思います。
ねぇ、ムッシュ!

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