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少女の憂鬱と戸惑い

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上野の森へ。
あの少女に会いに。


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『真珠の耳飾りの少女』
マウリッスハイツはいつかは訪れたい美術館だけど。
君の方から来てくれたのなら。会いにいかないてはないものね。

おや?どうしたのかな。ちょっと疲れてるみたいだね。
長旅の疲れ?時差ボケ?大勢に囲まれて人疲れ?
その表情に孤独な憂鬱な影が過ぎってる。

小さくない?色も褪せてる感じ。期待したほどじゃないね・・・
好き勝手。言いたい放題。憂鬱になってもしかたないよね。
君の知らないところで過剰に煽った連中がいるからなぁ。

まぁ、そんな連中がいなければ。君が来日することも叶わなかったのかもだけど。
しかし。みんなどこを観てるんだろう。何を期待していたんだろう。煽られたにしても。
君の、その表情の神秘的な美しさは。想像通り、否、それ以上に魅力的なのにね。
その瞳、その唇。その輝きに。その瑞々しい生命力に魅せられて。その場を立ち去れないんだ。
真珠の耳飾りよりも。青いターバンよりも。その仄かでありながら力強い輝きに魅せられてるんだ。


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『ディアナとニンフたち』
同じフェルメールによる作品。
約10年間という制作年代の開きが、フェルメールに与えたものはなんだったのか。
未だここには。あのフェルメールならではの光の輝きは見られない。
そこに。十字路伝説にも近いなにものかを探してみたくなるのは。あまりにも空想が過ぎるのだろう。
しかし。単なる技法の進化や、所謂財政的な背景だけで無い。特別な何かをどうしても感じてしまう。
特に。やはり。『真珠の耳飾りの少女』には特別なものが込められていると思えてしまう・・・


20120711


ねぇ。君は本当に単なるトローニーだったのかな。
だとしたら。ここまでの思いが伝わってくるものかな。
その瞳とその唇。そこに描かれた筆先による僅かな輝き。
それだけで。君の戸惑いを瞬間の中に捉えてしまった。
そこに込められたものを思うと・・・君は実在していたんじゃないかと。そう思うんだけどな。

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