カテゴリー「006 Raggae」の記事

2017/07/18 Tue *そんな存在 / Peter Tosh

20170718mysticman


学校とか。
教師とか。
そんなものは。
おそらくは。
何の役にも立たないと。

守ってもくれないし。
指し示してもくれないし。
自由とか。
自主とか。
そんなものの対極にあって。

権威が好きで。
権力に弱くて。
人を縛るとか。
人に命令するとか。
そんなものに喜びを感じている。

総てが。
総てではないだろうけれど。
だいたいが。
そんなものであろうと。
そう気づいた時から。

肩書とか。
年功とか。
権威とか。
そんなものを。
笠に着てしか、ものを言えない。

そんな輩には。
決して屈しないぞと。
とことん。
弄してやろうと。
闘ってやろうと、そうしてきたのだ。

『Mystic Man』'79年リリース。
ピーター・トッシュの5枚目となるソロ・アルバム。
ローリング・ストーンズ・レコードからは2枚目となるのかな。
ステッピング・レザー、歩く剃刀とも称されたトッシュ。
アイランド・レコードにソロ・アルバムのリリースを拒否されて。
ただのバック・コーラス扱いされることを拒否してウェイラーズを脱退。
自らのレーベルを立ち上げて、過激なメッセージを発し続けて。
そして、ローリング・ストーンズ・レコードへと移籍。
キースやミックとの共演も果たして。より広い世界へと出ていくことに成功。
この時代のトッシュに関しては。歌声も、サウンドも。綺麗に、優しくなり過ぎて。
過っての様な切れ味に欠けて、物足りないとの声も多くある様です。
確かに、裏ジャケットで一輪車に興じているトッシュの表情の穏やかさと言ったら・・・
コーラスや、ホーン・セクション。エレピにシンセも聴かれ。聴きやす過ぎるかなとも。
でも。その本質は、その芯は変わっていないのですよね。
優しく歌いかけるトッシュ、そのメッセージは変わらずに鋭く。
それを根底で支えているスライ&ロビーのリズム隊の弾ける迫力は流石の一言です。
タイトル・ソングでもある「Mystic Man」で。自分は自然だけを信じると歌い。
世の中のありとあらゆる権威や、欺瞞に疑問を呈して、従わないぜと宣言するトッシュ。
自然と、その力。それに対する畏敬や畏怖を忘れずに。不自然で理不尽な抑圧を否定する。
誤解を恐れずに言えば。ストーンズの名声や影響力をも利用して。
己が信じるところを、広く世界に問おうとしたトッシュ。なかなかの策士でもあります。
それが嫌味にならないのは。トッシュの自然で、強靭な意思がそこにあるからで。
信じるもの、従うもの。それは自然の声と己が胸の内の声だけ。そこが魅力的で。権力側には脅威だったと。

神様とか。
仏様とか。
そんなものは。
おそらくは。
何処にも存在していなくて。

何処かの誰かが。
ある意図のもとにでっち上げて。
自由とか。
自主とか。
そんなものを抑圧する側にあって。

権威が好きで。
権力に弱くて。
そんな人々を。
恫喝して支配する。
そんなものに喜びを感じている。

総てが。
総てではないだろうけれど。
殆どが。
そんなものに過ぎないと。
それが見えてしまった時から。

教義とか。
金科玉条とか。
威光とか。
そんなものを。
虎の威を借りてしか、人と向き合えない。

そんな輩には。
決して靡かないぞと。
とことん。
馬鹿にしてやろうと。
逆らってやろうと、そうしてきたのだ。

空にも。
風にも。
匂いがある。
声がある。
心がある。

海にも。
山にも。
匂いがある。
声がある。
心がある。

自然は。
遥か昔から。
ただ。
そこにあるだけ。
それだけ。

それだけで。
静かに。
そして。
力強く。
この世の理を示すだけ。

そこには。
肩書も。
年功も。
権威も。
存在しえない。

そこでは。
教義も。
金科玉条も。
威光も。
何の意味も持ちえない。

そこにあるだけ。
それ以外の。
何も、意味もない。
そんな存在だけを信じている。
そんな存在だけを受け容れている。

そんな存在でありたいのだ。



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2017/07/17 Mon *なにもかも / Third World

20170717ninetysixintheshade


なにもかも。

なにもかも。
この夏の。
ここ数日の。
暑さのせいに。
するつもりはないけれど。

ここまでだと。
ここまでくると。
なにもかも。
この暑さのせいだと。
そう思いたくもなる。

これだけ。
眩むほど。
溶けるほど。
忘我に陥るほど。
それほどの熱波。

そいつを。
身にも。
心にも。
浴びているのだ。
おかしくもなるだろうと。

言い訳してみたくもなる。
忖度してみたくもなる。
いい気になるなよと。
いいように。
つかってやりたくもなるのだ。

なにもかも。

『96°In The Shade』'77年リリース。
サード・ワールドの2枚目となるアルバム。
当時の邦題は『華氏96度』だったと記憶していますが。
これは摂氏に読み替えると35度以上、36度未満くらいかな。
日陰でもそんなにあるのか。ジャマイカと言うのは暑い国だなぁと。
そう感じた記憶があるのですが。今や、日本もねぇ・・・やれやれだな。
さて。サード・ワールドと言うと。どんどんそのサウンドがソフトになって。
いつのまにか。特にコアなレゲエ・ファンの間での評価は地に落ちた感もありますが。
このアルバムでは。サウンドは心地よいものの。歌われているのは骨太な内容で。
収録されている6曲、そのうち5曲がメンバーの手によるオリジナルなのですが。
中でも「1865」なるナンバー、こちらも邦題は「華氏96度」だったかな。
1865年に起きたジャマイカ事件。支配者である英国に対する反乱を指導して。
逮捕され、処刑されたポール・ボーグルについて歌われたレベル・ソングであり。
その処刑された暑い日、そして暴動の引き金ともなった旱魃をもたらした暑い日々。
その残酷なまでの暑さと輝きを歌い。またどれだけ暑くても眩しくても倒れはしないと。
暑さと輝きの中に希望を見出そうともする、そんな強い意志の滲む歌なのです。
サウンドも、歌声も。あくまでも穏やかに、優しく。決して暗さは感じさせないものの。
強い芯が一本通った、骨太なもので。そこにこの時代のサード・ワールドの魅力があります。
何でもメンバーの一人がジャマイカの副首相だかの息子だったそうで。
そんなところも、コアな(心の狭い)なファンからは敬遠される一因でもあるのでしょうが。
逆に言うと。そのクールなサウンドと佇まいは。そんな上流階級のメンバーがいることで。
裏打ちされていたと言うか、その覚悟のほどが分かる様な気もするのですけどね。

なにもかも。

なにもかも。
この夜の。
この瞬間の。
熱さのせいに。
するつもりはないけれど。

ここまでだと。
ここまでのものだと。
なにもかも。
この熱さのせいだと。
そう感じたくもなる。

これだけ。
震えるほど。
痺れるほど。
忘我に達するほど。
それほどの熱気。

そいつを。
身にも。
心にも。
浴びているのだ。
叫びだしたくもなるだろうと。

言い訳なんか必要ないぜと。
忖度なんか思いもしないぜと。
もっと、もっと。
いい気になってくれよ、いい気にさせてくれよと。
我が儘もいいたくなるのだ。

なにもかも。

日陰に。
いても。
眩むほど。
溶けるほど。
逃げ場などありはしない。

容赦ない。
暑さに。
我を忘れて。
墜ちてしまう。
その前に。

地下の。
片隅で。
震えるほど。
痺れるほど。
ご機嫌な空気の中に。

容赦ない。
熱さに。
我を忘れて。
達してしまおう。
どこまでも。

この社会の。
この世界の。
あれや。
これや。
そんなものに。

屈さない。
敗けられない。
だから。
こんな。
暑さなんか。

叫ばずに。
拳を突き上げずにいられない。
そんな。
熱さで。
ブッ飛ばしてしまおう。

なにもかも。

俺達の思いひとつなのさ。



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2017/07/16 Sun *歩く姿は・・・ / Judy Mowatt

20170716blackwoman


立てば。
芍薬。
座れば。
牡丹。
歩く姿は、百合の花。

何を。
していても。
どんな。
姿でも。
心、惹かれるのだけれど。

歩く・・・動いている。
その時の。
凛として。
しなやかな。
生命の香りが漂う様な。

そんな時の。
姿は。
仕草は。
何とも魅力的で。
目が離せなくなってしまう。

何かを。
引き受け。
何かに。
向かい。
真摯に歩みながら。

陽性の。
笑顔と。
明るさと。
それを忘れはしない。
その佇まいが、纏う香りが好きだ。

『Black Woman』'79年リリース。
ジュディ・モワットの2枚目となるソロ・アルバム。
ピーター・トッシュとバニー・ウェイラーを失ったウェイラーズ。
そんなボブ・マーリーの窮地を救ったのがアイ・スリーズで。
マーシャ・グリフィス、リタ・マーリー、そしてジュディの3人組で。
その力強く、温かく、優しい。そんなコーラスがマーリーを支えていました。
マーシャや、リタはアイ・スリーズ参加前に既にソロ・アルバムをリリースしていて。
それなりにキャリアを重ねていたのに対して。ジュディはアイ・スリーズがデビューかな。
ソロ活動を始めたのも同時期で。このアルバムのリリース時にはボブは未だ存命だったと。
アイ・スリーズの中でも。最も若く、最も美しく。そして聡明だったと言われるジュディ。
ボブの影響もあったのでしょうが。人種間の問題や、女性の権利の問題にも関心が高く。
「Black Woman」はその歴史を知って衝撃を受けたと言うアフリカ系米国人奴隷の問題。
それを、深い慈愛と共に静かに、しかし鋭く告発し問題提起する歌となっています。
人種、性別、その他あらゆる謂れのないものによる格差や抑圧に毅然と立ち向かう。
そこにはやはりボブの姿が重なり。ボブのナンバーのカバーもあれば。
「Joseph」と言う、ボブに捧げられたジュディによるオリジナルも収録されています。
ジュディは自らプロデュースも手掛けていて。そこに歌声同様の凛とした意思を感じます。
そんなジュディをサポートしているのが公私に渡るパートナー、フレディ・マクレガーで。
楽曲の提供から、各種楽器の演奏と。それこそ八面六臂の活躍をみせています。
ただ。レコード会社の意向なのか。全体にややライトでコンテンポラリーな仕上がりで。
このジャケットも、ブラック・コンテンポラリーのスターに仕立て上げようみたいな。
そんな路線に乗せられることを拒否して。更に力強く自らの道を行くことになるジュディ。
その姿は更に、美しく、強く、温かく、優しく凛として。好きにならずにいられないのです。

立てば。
芍薬。
座れば。
牡丹。
歩く姿は、百合の花。

何を。
していても。
どんな。
姿でも。
心、震えるのだけれど。

歩く・・・振る舞っている。
その時の。
強く。
優しい。
生命の香りが漂う様な。

そんな時の。
姿も。
仕草も。
何とも美しくて。
目を奪われたままになってしまう。

何かを。
決めて。
何かに。
臨み。
真摯に闘いながら。

揺れる。
笑顔と。
明るさと。
それが消えることは無い。
その佇まいが、漂う香りが好きだ。

いたずらに。
声高にならず。
いたずらに。
主張もせず。
それなのに。

その。
存在。
その。
生命力。
その、強さ。

そこから。
生まれる。
温かさ。
優しさ。
そして、美しさ。

そこに。
咲いているだけ。
そこに。
いるだけ。
それだけで。

その。
凛とした。
身と心の。
美しい、
佇まい。

歩き。
動き。
振る舞う。
その度に。
仄かに香る。

目が離せない。
目を奪われたまま。
心、惹かれて。
心、震えて。
その香りを思っている。

その存在が、愛しくて堪らない。



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2017/07/15 Sat *一番大事なもの、大切なもの / Black Uhuru

20170715blacksoundsoffreedom


だって。
一番大事なもの。
それは。
自由、自由。
それ以外に何がある。

だから。
何者にも。
邪魔などさせない。
何事にも。
阻ませなどしない。

別に。
例えば。
形式とか。
ただの手順とか。
そんなものは。

どうにでも。
なるものは。
本質には。
関わらないものは。
好きにすればいい、譲りましょう。

でも。
思いとか。
志しとか。
本質のところは。
好きにはさせない、譲りはしない。

だって。
一番大切なもの。
それは。
己が、己であること。
それ以外に何がある。

『Black Sounds Of Freedom』'81年リリース。
ブラック・ウフルーの代表作の一枚とも呼べるアルバム。
元々は『Love Crisis』として'77年にリリースされた1stアルバムを。
世界進出に向けて新たにリミックスして一部選曲も変えたアルバムとなります。
ブラック・ウフルーが結成されたのは'74年と存外に古くて。
その頃、廃れかかっていたハーモニー・シンギングに拘って活動を続けていたと。
ウフルーと言うのはスワヒリ語で自由を意味するそうなので。
バンド名に、その何があっても自分達の思いを貫こうとする強い意志を感じるかな。
『Love Crisis』は非常にレアなアルバムなので。聴いたことがなくて。
このアルバムでのリミックスがどれほど効果的だったのかはわからないのですが。
あのスライ&ロビーが弾き出す、強靭でかつ柔軟なレゲエ・ビート。
それに乗って、心地よく、優しく、そして真っ直ぐに届いてくるハーモニー。
そのわかりやすさ、伝わる力の強さ。そこにリミックスの力もあるのだろうなと。
ハーモニーへの拘り、そして自由への希求を歌う。その本質は見失うことはなく。
されど。より広い世界へ打って出る為の挑戦は躊躇せず。装いの変化も受け入れる。
このしなやかな強さ。それこそがブラック・ウフルーの最大の武器であり、魅力であり。
それが、ローリング・ストーンズにも評価されツアーに帯同することになったと。
そして、したたかにその機を逃すことなく打って出た。その姿勢がね、好きなのです。
ストーンズのオープニング・アクトを務めたこと。ロック・ファンにも支持されたこと。
それをもってして。ブラック・ウフルーは変質したと。レゲエとは呼べないと。
そんな評価をする人達も少なからず存在した様でが。なんなのだろうなと。
どうでもいいことと、そうじゃないこと。その違いがわからない、わかろうともしない。
それって。自らの可能性や、自由を。自ら放棄しているのと同じだと思うのですけどね。

だって。
一番大切なもの。
それは。
自由、自由。
それ以外には何もいらない。

それを。
邪魔しようとするなら。
何者でも容赦はしない。
阻もうとするなら。
何事でも乗り越えてみせる。

別に。
例えば。
名目とか。
ただの外形とか。
そんなものは。

どうでも。
いいものは。
本質には。
関わらないものは。
好きにしてくれればいい、拘りません。

でも。
願いとか。
誇りとか。
本質のところは。
口出しもさせない、崩しはしない。

だって。
一番大事なもの。
それは。
己が、己でい続けること。
それ以外に何がある。

一番。
大事なもの。
大切なもの。
それさえ。
忘れなければ。

後は。
どうにでもなる。
どうでもいい。
別に。
凝り固まる必要もない。

一番。
大切なもの。
大事なもの。
それが。
伝えられるのであれば。

別に。
形式とか。
名目とか。
別に。
拘る必要もない。

強く。
優しく。
強靭に。
柔軟に。
やるだけのこと。

選ぶのは。
決めるのは。
何者でもない。
何事でもない。
他の誰でもない。

一番。
大事なもの。
大切なもの。
それは。
自分を縛り過ぎないことかもね。



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2017/07/13 Thu *どっちもどっち / Junior Murvin

20170713policeandthieves


どいつも。
こいつも。
どっちも。
どっち。
そうなのだから。

些細なことで。
下らないことで。
いがみ合うとか。
争うとか。
やめたらどうだ。

出し抜こうとか。
足を引っ張ろうとか。
そんな事に。
労力を使うなよ。
時間も使うなよ。

隣の芝生なんて。
見ても仕方がない。
自分を誰かと。
比べても意味がない。
所詮、似たり寄ったり。

誰だって。
腹が立つ時もあれば。
魔がさす時もある。
いちいち目くじらをたてるなよ。
あんたにだってあるだろう。

絶対的な、悪もなければ。
絶対的な、善もありはしないのさ。
どっちもどっち。
どいつも、こいつも.
意味のない争いなど止めてしまえ。

『Police & Thieves』'77年リリース。
ジュニア・マーヴィンの、リー・ペリー制作下での初めてのアルバム。
個性的なファルセットを駆使した歌声が何とも魅力的なマーヴィン。
秀逸なレヴォリューション・ソングで代表作である「Police & Thieves」の素晴らしさ。
クラッシュがカバーしたことで世界的にも知られることになり。
更にはレゲエとパンクの接近、融合を促進したとも言われる「Police & Thieves」です。
権力と、それに抵抗している様で実はただ己の欲望を満たそうとしているだけの輩。
そんなどっちもどっちの奴等が、この社会を、この世界を壊しちまうのだと。
そんな強烈なメッセージを、ファルセットに乗せて軽やかに歌ってしまうマーヴィン。
その軽やかさが、風を巻き起こし、風となって世界中に伝えられたのです。
他のナンバーも含めて、その粒ぞろいな事と、それを引き立てる絶妙なサウンド。
そして奇を衒わずに。真正面から、穏やかに歌いかけるマーヴィン。
この見事なバランスにより、その歌声も、そしてメッセージもストレートに伝わってくる。
ここらはリー・ペリーの手腕によるところも大きかったのだろうなと思います。
レゲエの範疇を越えて、総ての圧力や暴力に屈しない人々のアンセムとなった。
そんな「Police & Thieves」を作り、歌い、世に届けたマーヴィン。その功績の大きさ。
それだけでなく。時を同じくしてボブ・マーレイ&ウェイラーズにも参加して。
後期のウェイラーズをギタリストとしても支えていくのですからね。凄いなと。
遡れば早くから渡英して。キーフ・ハートリー・バンドに新風を吹き込んだりもしていて。
その軽やかな歌声同様に、マーヴィン自身のフットワークも軽やかだったのだなと。
こんな重苦しい時代だからこそ。尚更にその軽やかさに惹かれ、そして後に続きたいと思ったりするのです。

あいつも。
あんたも。
どっちも。
どっち。
そうなのだから。

些末なことで。
どうでもいいことで。
こそこそと。
騙し合いとか。
やめたらどうだ。

蹴落とそうとか。
先回りして嵌めようとか。
そんな事に。
どれだけの労力を。
どれだけの時間を。

絵に描いた餅なんて。
食べられる筈もない。
必要以上に。
欲張っても意味がない。
所詮、似た者同士。

誰だって。
優しい気持ちになる時もあれば。
愛が零れる時もある。
いちいち勘ぐるなよ。
あんたにだってあるだろう。

絶対的な、真もなければ。
絶対的な、偽もありはしないのさ。
どっちもどっち。
どいつも、こいつも.
意味のない争いなど止めてしまえ。

誰かが。
より多くを得れば。
誰かの。
取り分は少なくなる。
そうかもしれない。

でも。
多いからって。
総てを消化できるのか。
少ないからって。
満たされないのか。

でも。
その結果は。
その位置は。
いつまでも同じだとは。
限らない。

そんなもの。
そんなところ。
些細なこと。
些末なこと。
そんなものに囚われるなよ。

隣の芝生の。
その青さは。
あんたの庭の。
芝生には。
似合わないかもしれないぜ。

絵に描きたい。
餅は。
あんたと。
誰かでは。
そもそも異なるかもしれないぜ。

なんにしろ。
どいつも。
こいつも。
どっちもどっち。
そんなものだから。

下らないことで。
どうでもいいことで。
争うとかやめたらどうだ。
本当の敵は他にいる。
本当の夢は他にあるのさ。



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2017/05/07 Sun *柄じゃない / Max Romeo

20170507lovingyou


柄じゃない。

そうさ。
こんなことは。
こんなあり方は。
俺の。
柄じゃない。

大体が。
そうさ。
別に。
俺が。
望んでいるわけじゃない。

それでも。
何故か。
不意打ちの様に。
向き合わされるから。
否応なく。

刃を抜き。
牙を剝き。
せざるを得ないと。
そんなもの。
その程度のことなのさ。

そうさ。
だから。
偶には。
少しは。
素顔に戻る時間もあってもいいだろう。

それこそ。柄じゃないかもしれないが。

『Loving You』'83年リリース。
マックス・ロメオの日本独自のアルバム。
海外では『Holding Out My Love To You』のタイトルで'81年にリリースされていて。
そのアルバム・タイトルとジャケットを日本独自のものにしてリリースしたと。
キース・リチャーズが2曲で参加していて。その2曲のプロデュースやミックスもしたとか。
裏ジャケにはメイン・プロデユーサーのジェフリー・チャンとキースの2ショットも。
確かにキースらしいギターも聴けるし、如何にもキースが好きそうなナンバーですが。
キースは商売に利用されただけだなんて発言もしていた記憶がありますが。果して・・・
まぁ、日本ではキースが参加していると言うは大きな目玉になるだろうし。
ちょうど、ストーンズの件の映画も公開されるから、それに乗っかってしまおうみたいな。
どうにも。そんな軽い乗りの便乗企画な感じが強くて。それでかなり割を食っているかなと。
さて。このアルバム。所謂ラヴァーズ・ロックなナンバーが多くて。心地よいのですが。
やや甘口と言えば甘口で。マックスの甘い歌声とマッチしていていいのですけどね。
マックスと言えば。あの「War In Babylon」を歌っていた硬派なイメージが強かったので。
どうにも。それを考えると。座りが悪いと言うか、落ち着かないと言うか。柄じゃないと。
そう感じなくも無いのですよね。まぁ、こっちの勝手な思い込みではあるのですけれど。
どうやら。元々マックスはそれほど政治的な主張をする人では無かった様で。
それが流れで、政党やレコード会社に利用され、担がれとの側面も強かったとの説もあって。
そうすると柄じゃなかったのは「War In Babylon」の方だったのかもしれないのですが。
いずれにせよ。そのシンガーとしての実力は疑うべくも無いので。
このアルバムに針を落としていると。とても穏やかで優しい心持ちになれるのですけどね。
そうだなぁ。そんな心持ちでいつもいられたら幸せだろうけど。退屈もするかな。
それにしても。このジャケットは・・・無いよなと思うのは自分だけでしょうかね。

柄じゃない。

そうさ。
こんなことも。
こんなやり方は。
俺の。
柄じゃない。

大概が。
そうさ。
別に。
俺から。
仕掛けたわけじゃない。

それでも。
何故か。
辻斬りの様に。
突っかかってくるから。
否応なく。

緒を切り。
鞘を捨て。
せざるを得ないと。
そんなところ。
その程度のことなのさ。

そうさ。
だから。
やっぱり。
いつもの様に。
素直にぶった切っちまえばいいだろう。

それもまた。柄じゃないかもしれないが。

イメージなんか。
気にしない。
どう見られようが。
どう思われようが。
好きにすればいい。

そうは。
思いはするものの。
座りが悪い。
落ち着かない。
居心地が悪い。

激しくもあれば。
穏やかでもあり。
向き合いもすれば。
逸らしもする。
それでいいのだろうけれど。

どうにも。
こうにも。
どっちにしても。
どうにも、らしくはない。
柄じゃない。

そんな。
感覚が。
思いが。
拭えずに。
そいつが気に障る。

甘い。
恋の歌でも囁いて。
甘い。
恋の夢でも見ながら。
それだけで済ませたいけれど。

激しく。
闘志を滾らせて。
激しく。
拳を突き上げて。
そのままに突っ走ってしまいたくもなる。

どちらも。柄じゃないかもしれないが。



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2017/05/06 Sat *この胸のときめきを / Bob Marley & The Wailers

20170506rastamanvibration


振動。
波動。
震えるもの。
伝わるもの。
ときめき。

振れて。
揺れて。
ワクワクと。
ドキドキと。
そんなもの。

別に。
大袈裟なことでなくても。
細やかなことでもいい。
兎にも角にも。
この胸が波打つ。

そんなものの。
一つや二つ。
なくては。
面白くも無い。
無くてどうする。

本気で。
真摯に。
立っていれば。
生きていれば。
胸を打たれる。

そんなものの。
そう。
ときめきの。
無いわけがない。
あるに決まっている。

『Rastaman Vibration』'76年リリース。
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ名義での3枚目のアルバム。
ザ・ウェイラーズ時代から通算するとアイランドで5枚目のアルバムかな。
あの傑作『Live!』に続くアルバムで。世界的に認知されてから初のスタジオ・アルバム。
それだけにボブも、そしてレコード会社も力が入っていたと思われて。
初めて全米チャートのTOP10以内にランクインして。100万枚を超える売上を記録。
ここからボブの世界的な躍進が始まったと言えるアルバムと言えるのかな。
日本盤にはライナーとは別に20頁にも及ぶブックレットが封入されていたのですが。
これは他の国でも同じだったのか。日本だけの特別仕様だったのか。
いずれにせよ。日本でレコード会社(当時は東芝EMI)が本腰を入れたのはここからかと。
まぁ、実際には次作となる『Exodus』から音楽雑誌でも露出が増えた感じでしたが。
さて。力が入っていると言うのは、ボブにとってはあくまでも姿勢の問題で。
サウンド的には、特に力むでも、尖がるのでもなくて。飽くまでも自然体で。
それこそ、緩やかに、穏やかに揺れていて。その振動、波動、鼓動が実に心地よいかな。
この心地よさをして。あまりにも綺麗すぎる、レゲエとは呼べないと言う声もあったとか。
それは、もう上辺しか、表層しか見られない。そんな意見にしか過ぎないなと。
実際、その緩やかで、穏やかなサウンド、そしてビートに乗せて歌われているのは。
変わらぬ、社会や世界への鋭いメッセージで。それはより激しさを増しているのです。
当時、ジャマイカでは二大政党の激突が激しくて、政情不安はピークに達していて。
そんな中でも、些かも己が姿勢を変えることなくメッセージを発していたボブです。
この年にはついに狙撃されて負傷される事態に直面することにもなります。
それでも。己を、己の思うところ、己の信じるところを、ぶれることなく貫いたボブ。
だからこそ。その鼓動が、振動となり、波動となり世界中に響いていったのですよね。
そんな。振動、波動に共鳴できる鼓動を持ち続けていたいと思うのです。

鼓動。
共鳴。
響くもの。
伝わるもの。
ときめき。

昂って。
高鳴って。
ワクワクと。
ドキドキと。
そんなもの。

別に。
特別なことでなくても。
普通のことだからいい。
訳もわからずに。
この胸が波打つ。

そんなものの。
三つや四つ。
なくては。
味わいも無い
無くてどうする。

真面目に。
真剣に。
歩んでいれば。
生きていれば。
胸を打たれる。

そんなものの。
そう。
ときめきが。
起きないわけがない。
起きるに決まっている。

今日も。
今夜も。
今も。
この時も。
この瞬間も。

世界の。
何処かで。
誰かの胸に。
ときめきが。
生まれる。

その。
ときめきが。
振動が。
波動が。
震える。

その。
ときめきが。
鼓動が。
共鳴が。
響く。

大袈裟でもなく。
細やかで。
特別ではなくて。
普通で。
それでも。それだから。

振れて。
揺れて。
昂って。
高鳴って。
この胸が波打つ。

本気だから。
真摯だから。
真面目だから。
真剣だから。
胸を打たれる。

そんなものの。
一つや二つ。
そんなことの。
三つや四つ。
無くてどうする。あるだろう。
振動。
波動。
鼓動。
共鳴。
この胸のときめきを。



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2017/05/05 Fri *自由とはなんだ / Steel Pulse

20170505truedemocracy


本当か。
本当に。
ここに。
あるのか。
存在しているのか。

規則とか。
規範とか。
制度とか。
そんな。
形式だけではなくて。

実体として。
実感として。
自分達のものとして。
一人、一人のものとして。
存在しているのか。

思うことを。
考えたことを。
自由に。
口にできているか。
表現できているか。

そこに。
遠慮とか。
躊躇いとか。
ましてや。
疎外感などを。

感じていないか。
もしかして。
感じているのであれば。
本当は。ここには。
存在していないことになりはしないか。

『True Democracy』'82年リリース。
ブリティッシュ・レゲエを代表するスティール・パルス。
そのスティール・パルスの、自らのレーベルからの初めてのアルバム。
アイランド時代から通算すると4枚目のアルバムとなるのかな。
ロック・アゲインスト・レイシズム運動を牽引もしていたスティール・パルス。
レーベル名は賢者の教義を意味する名前となり、そしてこのアルバム・タイトル。
デビュー以来変わることの無い、社会問題に鋭く切り込む姿勢の潔さが気持ちよいのです。
そう言えば当時の邦題は『デモクラシーとはなんだ!』なるものだったのですが。
今の世にこそ、この邦題を問いたい様な気分にさせられたりもします。
さてと。何故かデンマークのスタジオで録音されたらしいこのアルバム。
素晴らしいコーラスと、強靭なビート。まさにスティール・パルスの本領発揮との感じで。
力強く発せられるメッセージが、素直に聴く者の胸に突き刺さってくるかなと。
一部では、あまりに洗練され過ぎているとの評価もあった様ですが。
それこそが。ジャマイカではなくて、英国で生まれ活動していたスティール・パルス。
その特異性があって。ルーツ・レゲエがジャマイカ土着なら、ことらは英国土着とも言えて。
おそらくは、そのサウンドの質感、肌触りはロックに近いものがあるのだろうなと。
多彩で、優しさ、温かさを感じさせるメロディも。ロックのそれと似通っているかも知れず。
そこには。英国で生まれながら。異邦人として扱われ、辛酸を舐めてきたであろう。
スティール・パルスの面々が社会と対峙し、メッセージを発する為の創意でもあったのかと。
そう考えると。強靭で、そして粘り強いビートに。生半可ではない覚悟を感じもするのです。
ロンドン・パンクとも共鳴、共闘していただけに。常にその視点は身近な社会に向けられて。
ここにある問題を、強靭なビート、豊かなメロディ。そう極上のレゲエとして問いかける。
その真摯な姿勢が、スティール・パルスと言う存在を特別なものとしているのです。

本当か。
ここに。
あるのは。
本物なのか。
存在しているのか。

常識とか。
慣習とか。
仕来りとか
そんな。
お約束だけではなくて。

実体として。
実感として。
自分達のものとして。
あなたの、自分の、誰ものものとして。
存在しているのか。

自由に。
思っているか。
感じているか。
一歩を踏み出せているか。
拳を突き上げているか。

そこに。
規制とか。
抑圧とか。
ましてや。
恐怖などを。

感じていないか。
もしかして。
感じているのであれば。
本物は。ここには。
存在していないことになりはしないか。

名称など。
呼称など。
そんなものは。
なんでもいい。
どうでもいい。

ただ。
ここに。
本当に。
あるのか。
存在しているのか。

主義など。
信条など。
そんなものは。
なんでもいい。
どうでもいい。

ただ。
ここに。
あるものは。
本物なのか。
存在しているのか。

遠慮も。
躊躇いも。
疎外感も。
気にしないでいい。
そんな空気。

規制も。
抑圧も。
恐怖も。
気にすることもない。
そんな社会。

本当に。
本物なのか。
存在しているのか。
自由とはなんだ。
なんなのだろう。



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2016/08/22 Mon *歌ってよ / Jimmy Cliff

20160822houseofexile


歌ってよ。

いつまでも。
いまも。
落ち着くことを。
知らない。
知ることができない。

この。
身体も。
この。
精神も。
未だに流浪したまま。

別に。
それが。
特別に。
悲しくもなければ。
寂しくもない。

時に。
それでも。
それなりに。
楽しくもあれば。
面白くも過ごしている。

ただ。
自分で。
まいた種とは言え。
未だに流浪したまま。
そのまま。ただなか。

歌ってよ。

『House Of Exile』'74年リリース。
ジミー・クリフのEMI移籍第一弾となったアルバム。
(幾つかの国では『Music Maker』とのタイトルでリリースされていた様です)
‘62年にデビューしたとされるジミー。当時は未だ十代半ばだったと思われるのですが。
‘65年には渡英して。'67年にアルバム・デビューと。早くから才能を見出されてはいて。
特に主演に抜擢された映画、『The Harder They Come』の成功によって。
ジミーも、そしてレゲエそのものもワールド・ワイドなものになったと言えるのではと。
そんな世界を股にかけての活躍を始めた時期のアルバムですからね。実に何と言うか。
決して力んではいないものの。気力、体力とも漲っている感じがヒシヒシと伝わってくると。
ジミーの深く艶のある、男の色気が漂う歌声がソウルフルに迫ってくるのです。
ついつい忘れがちなのですが。レゲエの誕生と発展にはソウルが大きく影響していて。
カリブ海を渡って米国南部から電波に乗って届けられるソウルがレゲエの下地になったと。
そんな事実を、例えばこのアルバムで聴けるジミーの歌声は思い出させてくれるのです。
そう、ジミーの歌声は殆どソウル・シンガーの歌声なのですよね。
あの、レゲエのリズムが無ければ。そのままソウル。だからこそ素晴らしいと言うか。
魅力的な歌声の前ではジャンルとか、カテゴリーなんて無用の長物だと思い知らされます。
早くに英国に渡ったせいか、音楽的に柔軟でシンセサイザー等もいち早く導入したせいか。
(これが一番大きいのだろうけど)ボブ・マーリーの様に政治的でなかったせいか。
どうも。軽く見られがちなジミーなのですが。舐めてもらっちゃこまるよと。
モンティゴ・ベイからキングストンに出てきて。更には遠く英国へと渡って。流離って。
その歌声だけを武器に、流離い続けて世界で評価された。それは半端なことではないのです。
稀代の「Music Maker」にして「House Of Exile」の魂を忘れないジミー。
その優しく、力強い歌声に慰撫され、励まされる。それは、何と幸せなことか。

歌ってよ。
いつまでも。
いまも。
止まることを。
知らない。
知ることができない。

この。
身体も。
この。
精神も。
未だに流離ったまま。

別に。
それが。
特別に。
哀しくもなければ。
淋しくもない。

時に。
それでも。
それなりに。
悦びもあれば。
気ままに過ごしている。

ただ。
自分で。
まいた種とは言え。
未だに流離ったまま。
そのまま。ただなか。

歌ってよ。

自分で。
纜を解いて。
鎖を断ち切って。
あてもなく。
飛びだして。

そのまま。
漂うままに。
流れるままに。
流浪の民として。
流離いの民として。

身体も。
精神も。
漂白のまま。
そのまま。ただなか。
未だにあて先を知らず。

漂う内に。
流れる内に。
すっかり。
ならず者風情が。
染みついた。

別に。
それが。
特別に。
嫌いでもなければ。
悪いとも思わない。

寧ろ。
ならず者。
だからこそ。
生きている。
ここまでやってきた。

それでも。
ふと。
何かが。
胸を過る時。
胸を掴む時。

そんな時は。
お願いだ。
何でもいいから。
ミュージック・メイカー。
シンガー、バンド・マン。

歌ってよ。

漂う者の。
流れる者の。
流離う者の。
ならず者の。
その歌を。



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2016/08/21 Sun *陽気にいこう / Toots & The Maytals

20160821funkykingston


陽気に。
いこう。
そんなに。
力まず。
肩肘張らず。

時には。
鼻歌でも。
口ずさみ。
足どりも。
軽やかに。

先は。
長くなる。
重くなる。
楽な。
道程ではない。

だから。
途中で。
尽きぬ様に。
果てぬ様に。
柔らかく、しなやかに。

そんな。
歩き方も。
闘い方も。
ありなのだ。
必要なのだ。

陽気に。
口に鼻歌。
腰にリズム。
足にステップ。
胸に闘志を。

『Funky Kingston』'79年リリース。
トゥーツ&メイタルズの日本独自となる編集アルバム。
オリジナルの『Funky Kingston』と『From The Roots』から7曲と5曲を収録。
同名、同ジャケットの米国での編集アルバムも存在する様ですが。勿論、別物です。
年代的には'70年と'73年の録音が混在していると言うことになるのだと思います。
さて、ジャマイカの、レゲエの伝説とも言われるトゥーツ&メイタルズ。
フレデリック・トゥーツ・ ヒバートを中心に結成されたのが'62年のことだったとか。
3人組のコーラス・グループで。ロック・ステディからレゲエと移り変わる中で。
常にジャマイカのシーンの中心にいて。何しろレゲエと言う呼び名、名称。
それを一般的にしたのは「Do The Reggay」なるトゥーツ&メイタルズのナンバーだとか。
それほどに。ボブ・マーレーとはまた異なる道を歩んできた伝説の存在なのですね。
スペシャルズや、そしてイジー・ストラドリンがそのナンバーをカヴァーしていて。
国境を越えて。そして世代を超えて。愛され、尊敬されていることがわかります。
ジャマイカのオーティス・レディングとも呼ばれるトゥーツの歌声の魅力。
そもそもレゲエはソウルの影響を抜きには語れないのですが。トゥーツも多分に漏れずで。
明らかにオーティスの歌声の影響下にあるものの。それを更に野生化させた感じがあって。
オーティスを太く荒々しく、そしてユーモラスにした様な歌声。独特の存在感なのです。
野太く吠え、笑い飛ばしながらも。ただふざけて終わりではなくて。
その中に、皮肉を忍ばせて。権力に対する批判を、抵抗を忘れることなく示してみせる。
そう。それもまた闘いの、抵抗の、そして救済のあり方なのだと。
「Funky Kingston」「Redemption Song」、あくまでも陽気な歌声。陽気なリズム。
しかし。そのしなやかさは強靭さに裏打ちされていて。どんな力にも折れることも、屈することもないのです。

陽気に。
いこう。
そんなに。
凹まず。
悲観的にならず。

偶には。
笑顔で。
歌いながら。
弾む様に。
踊りながら。

先は。
長いから。
重いから。
楽には。
歩めないから。

だから。
途中で。
諦めぬ様に。
投げ出さぬ様に。
柔らかく、しなやかに。

そんな。
歩き方が。
闘い方が。
求められるのだ。
必要とされるのだ。

陽気に。
笑顔に歌声。
腰にビート。
足にダンス。
胸に矜持を。

陽気に。
いこう。
先は。
長い。
重い。

力み過ぎても。
肩肘張り続けても。
ろくな事には。
なりはしない。
気楽にいこう。

凹んでばかりでは。
悲観的に過ぎても。
何一つとして。
変わりはしない。
気楽にいこう。

途中では。
尽きられぬ。
果てられぬ。
諦めてはならぬ。
投げ出してはならぬ。

柔らかく。
しなやかに。
どんな力にも。
折れず。屈せず。
そんな強靭さを持つ為に。

陽気に。
口に鼻歌。
腰にリズム。
足にステップ。
胸に闘志を。

陽気に。
笑顔に歌声。
腰にビート。
足にダンス。
胸に矜持を。

陽気に。
いこう。
そんなに。
頑なにならず。
意固地にならず。

陽気に。
いこう。
笑顔に。
歌声に。
毒を忍ばせて。



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