カテゴリー「006 Raggae」の記事

2016/08/22 Mon *歌ってよ / Jimmy Cliff

20160822houseofexile


歌ってよ。

いつまでも。
いまも。
落ち着くことを。
知らない。
知ることができない。

この。
身体も。
この。
精神も。
未だに流浪したまま。

別に。
それが。
特別に。
悲しくもなければ。
寂しくもない。

時に。
それでも。
それなりに。
楽しくもあれば。
面白くも過ごしている。

ただ。
自分で。
まいた種とは言え。
未だに流浪したまま。
そのまま。ただなか。

歌ってよ。

『House Of Exile』'74年リリース。
ジミー・クリフのEMI移籍第一弾となったアルバム。
(幾つかの国では『Music Maker』とのタイトルでリリースされていた様です)
‘62年にデビューしたとされるジミー。当時は未だ十代半ばだったと思われるのですが。
‘65年には渡英して。'67年にアルバム・デビューと。早くから才能を見出されてはいて。
特に主演に抜擢された映画、『The Harder They Come』の成功によって。
ジミーも、そしてレゲエそのものもワールド・ワイドなものになったと言えるのではと。
そんな世界を股にかけての活躍を始めた時期のアルバムですからね。実に何と言うか。
決して力んではいないものの。気力、体力とも漲っている感じがヒシヒシと伝わってくると。
ジミーの深く艶のある、男の色気が漂う歌声がソウルフルに迫ってくるのです。
ついつい忘れがちなのですが。レゲエの誕生と発展にはソウルが大きく影響していて。
カリブ海を渡って米国南部から電波に乗って届けられるソウルがレゲエの下地になったと。
そんな事実を、例えばこのアルバムで聴けるジミーの歌声は思い出させてくれるのです。
そう、ジミーの歌声は殆どソウル・シンガーの歌声なのですよね。
あの、レゲエのリズムが無ければ。そのままソウル。だからこそ素晴らしいと言うか。
魅力的な歌声の前ではジャンルとか、カテゴリーなんて無用の長物だと思い知らされます。
早くに英国に渡ったせいか、音楽的に柔軟でシンセサイザー等もいち早く導入したせいか。
(これが一番大きいのだろうけど)ボブ・マーリーの様に政治的でなかったせいか。
どうも。軽く見られがちなジミーなのですが。舐めてもらっちゃこまるよと。
モンティゴ・ベイからキングストンに出てきて。更には遠く英国へと渡って。流離って。
その歌声だけを武器に、流離い続けて世界で評価された。それは半端なことではないのです。
稀代の「Music Maker」にして「House Of Exile」の魂を忘れないジミー。
その優しく、力強い歌声に慰撫され、励まされる。それは、何と幸せなことか。

歌ってよ。
いつまでも。
いまも。
止まることを。
知らない。
知ることができない。

この。
身体も。
この。
精神も。
未だに流離ったまま。

別に。
それが。
特別に。
哀しくもなければ。
淋しくもない。

時に。
それでも。
それなりに。
悦びもあれば。
気ままに過ごしている。

ただ。
自分で。
まいた種とは言え。
未だに流離ったまま。
そのまま。ただなか。

歌ってよ。

自分で。
纜を解いて。
鎖を断ち切って。
あてもなく。
飛びだして。

そのまま。
漂うままに。
流れるままに。
流浪の民として。
流離いの民として。

身体も。
精神も。
漂白のまま。
そのまま。ただなか。
未だにあて先を知らず。

漂う内に。
流れる内に。
すっかり。
ならず者風情が。
染みついた。

別に。
それが。
特別に。
嫌いでもなければ。
悪いとも思わない。

寧ろ。
ならず者。
だからこそ。
生きている。
ここまでやってきた。

それでも。
ふと。
何かが。
胸を過る時。
胸を掴む時。

そんな時は。
お願いだ。
何でもいいから。
ミュージック・メイカー。
シンガー、バンド・マン。

歌ってよ。

漂う者の。
流れる者の。
流離う者の。
ならず者の。
その歌を。



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2016/08/21 Sun *陽気にいこう / Toots & The Maytals

20160821funkykingston


陽気に。
いこう。
そんなに。
力まず。
肩肘張らず。

時には。
鼻歌でも。
口ずさみ。
足どりも。
軽やかに。

先は。
長くなる。
重くなる。
楽な。
道程ではない。

だから。
途中で。
尽きぬ様に。
果てぬ様に。
柔らかく、しなやかに。

そんな。
歩き方も。
闘い方も。
ありなのだ。
必要なのだ。

陽気に。
口に鼻歌。
腰にリズム。
足にステップ。
胸に闘志を。

『Funky Kingston』'79年リリース。
トゥーツ&メイタルズの日本独自となる編集アルバム。
オリジナルの『Funky Kingston』と『From The Roots』から7曲と5曲を収録。
同名、同ジャケットの米国での編集アルバムも存在する様ですが。勿論、別物です。
年代的には'70年と'73年の録音が混在していると言うことになるのだと思います。
さて、ジャマイカの、レゲエの伝説とも言われるトゥーツ&メイタルズ。
フレデリック・トゥーツ・ ヒバートを中心に結成されたのが'62年のことだったとか。
3人組のコーラス・グループで。ロック・ステディからレゲエと移り変わる中で。
常にジャマイカのシーンの中心にいて。何しろレゲエと言う呼び名、名称。
それを一般的にしたのは「Do The Reggay」なるトゥーツ&メイタルズのナンバーだとか。
それほどに。ボブ・マーレーとはまた異なる道を歩んできた伝説の存在なのですね。
スペシャルズや、そしてイジー・ストラドリンがそのナンバーをカヴァーしていて。
国境を越えて。そして世代を超えて。愛され、尊敬されていることがわかります。
ジャマイカのオーティス・レディングとも呼ばれるトゥーツの歌声の魅力。
そもそもレゲエはソウルの影響を抜きには語れないのですが。トゥーツも多分に漏れずで。
明らかにオーティスの歌声の影響下にあるものの。それを更に野生化させた感じがあって。
オーティスを太く荒々しく、そしてユーモラスにした様な歌声。独特の存在感なのです。
野太く吠え、笑い飛ばしながらも。ただふざけて終わりではなくて。
その中に、皮肉を忍ばせて。権力に対する批判を、抵抗を忘れることなく示してみせる。
そう。それもまた闘いの、抵抗の、そして救済のあり方なのだと。
「Funky Kingston」「Redemption Song」、あくまでも陽気な歌声。陽気なリズム。
しかし。そのしなやかさは強靭さに裏打ちされていて。どんな力にも折れることも、屈することもないのです。

陽気に。
いこう。
そんなに。
凹まず。
悲観的にならず。

偶には。
笑顔で。
歌いながら。
弾む様に。
踊りながら。

先は。
長いから。
重いから。
楽には。
歩めないから。

だから。
途中で。
諦めぬ様に。
投げ出さぬ様に。
柔らかく、しなやかに。

そんな。
歩き方が。
闘い方が。
求められるのだ。
必要とされるのだ。

陽気に。
笑顔に歌声。
腰にビート。
足にダンス。
胸に矜持を。

陽気に。
いこう。
先は。
長い。
重い。

力み過ぎても。
肩肘張り続けても。
ろくな事には。
なりはしない。
気楽にいこう。

凹んでばかりでは。
悲観的に過ぎても。
何一つとして。
変わりはしない。
気楽にいこう。

途中では。
尽きられぬ。
果てられぬ。
諦めてはならぬ。
投げ出してはならぬ。

柔らかく。
しなやかに。
どんな力にも。
折れず。屈せず。
そんな強靭さを持つ為に。

陽気に。
口に鼻歌。
腰にリズム。
足にステップ。
胸に闘志を。

陽気に。
笑顔に歌声。
腰にビート。
足にダンス。
胸に矜持を。

陽気に。
いこう。
そんなに。
頑なにならず。
意固地にならず。

陽気に。
いこう。
笑顔に。
歌声に。
毒を忍ばせて。



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2016/08/08 Mon *もはや戦後ではない / Max Romeo & The Upsetters

20160808warinababylon


もはや。
戦後ではない。
ましてや。
戦前でもない。
そう言うことだ。

この。
空を覆う。
黒い雲。
放たれる。
稲光と雷鳴。

身を。
隠す場所も。
無ければ。
身を。
竦めても保証はない。

黒雲は。
厚さを増し。
稲妻と雷鳴は。
止まることを知らない。
そんな社会なのだ。

そうさ。
もはや。
否応なしに。
我々は。
戦いの中に放り込まれた。

もはや。
戦中なのだ。
黒雲を追い払う為。
稲妻と雷鳴を止める為。
戦うしか道はないのだ。

『War In A Babylon』'76年リリース。
マックス・ロメオとアップセッターズによるアルバム。
ロメオと言うと。どうにもエロティック・・・シモ系のシンガーと思われがちで。
キース・リチャーズにアルバムに参加してもらった際にも勝手にツー・ショットを載せて。
キースの旦那の顰蹙を買うとか。どうにも軽い、軽薄なイメージがついて回るのですが。
ジャマイカの政情悪化に懸念を抱いて、切迫した思いを歌ったこのアルバム。
アップセッターズを従えて、リー・スクラッチ・ペリーがプロデュースしたこのアルバム。
そこでの素晴らしい歌声と、込められたメッセージにこそ、その真価が表れていたかなと。
当時の政情、政党同士の抗争はボブ・マーレーが銃撃されるほど激しいものだったので。
それまでは。お気楽なシモネタを歌っていたロメオとしても感じるもの湧き上がってきて。
ベッドからストリートに出て。レベル・ミュージックを歌わざるを得なかったと。
恐らくそれはロメオに限らず。当時のレゲエ・シンガー達には共通していた思いなのかな。
日々繰り返される抗争、血の惨劇が日常となっていく。そんな光景を目の当たりにしたらね。
そんなレベル・ミュージックを届ける上においてはペリー所有のスタジオ。
ブラック・アーク特有のシンプルさを極めたクールなサウンドは最適だったと思われて。
改めてペリーのセンスの鋭さを感じる・・・ペリーのアルバムとも呼べるかもですね。
そしてロメオ。その歌声の素晴らしさ。それは変わらなさにあって。
レベル・ミュージックだからと言って、殊更に声高にシャウトするのでもなく。
落ち着いて、淡々と。しかしそれは決して諦念の表れではなく、草の根の強さを表すもの。
踏まれても、薙ぎ倒されても。それでも。しぶとくしなやかに何度でも立ち上がる姿。
それが、その歌声のあり様が。長く厳しい戦いでも。決して諦めはしないと。
淡々と歌われるからこそ伝わる、届けられるものもあるのです。その強さを感じさせられるアルバムなのです。

もはや。
戦後は終わってしまった。
ましてや。
戦前すらも終わってしまった。
そう言うことだ。

この。
社会にたちこめる。
重い空気。
満ちている。
不寛容と悪意。

身を。
隠す必要など。
無い筈なのに。
身を。
晒していれば明日の保証が無い。

空気は。
重さを増し。
不寛容と悪意は。
ひたすら増幅していく。
そんな社会なのだ。

そうさ。
もはや。
否応なしに。
我々は。
戦いの場に立たされている。

もはや。
戦中なのだ。
重い空気を追い払う為。
不寛容と悪意を止める為。
戦うしか道はないのだ。

戦中だ。
闘いの真只中だ。
そうさ。
先ずは。
それを認識しよう。

戦中だ。
闘いの真只中だ。
そうだ。
そこからは。
目を逸らしてはならない。

現実に。
いま。
そこにある。
危機。危険。
それと対峙しなければならない。

見えない。
聞こえない。
そんな人達にも。
伝えて。届けて。
対峙させなくてはならない。

悲観したくなる。
悲嘆に暮れたくなる。
耐えられず。
追われる思いで。
大声で叫び出したくなる。

そこで。
堪えて。
唇を噛んで。
拳を握りしめて。
一呼吸おいて。

それから。
いつもの様に。
普段と同じ調子で。
声を上げ始めよう。
一歩を踏み出そう。

いつもと。
同じリズムで。
同じビートで。
同じメロディで。
戦いの歌を口ずさもう。

もはや。
戦中である。
でも。
必要以上に恐れることはない。
俺達には、俺たちの戦い方が、歌い方があるのだから。



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2016/08/07 Sun *壁などいらない / Sly And Robbie

20160807languagebarrier


壁など。
作らなければいい。
それでも。
作られてしまったら。
壊してしまえばいい。

壁など。
必要ない。
それでも。
そびえ立っているのなら。
崩してしまえばいい。

そもそも。
いらないものが。
余計なものが。
多すぎる。
溢れている。

過剰な。
情報。
欲望。
消費。
そんなものが壁を生み出している。

ならば。
問答無用。
言葉など。
いらない。
有無を言わさずに。

壊してしまえばいい。
崩してしまえばいい。
いらないもの。
余計なもの。
消し去ってしまえばいい。

『Language Barrier』'85年リリース。
レゲエ界最強のリズム・セクション、スライ&ロビー。
最恐とも呼べそうな強面のジャケットも印象的なこのアルバム。
(この奇妙なサングラスはイッセイ・ミヤケのデザインだとか)
ビル・ラズウェルが制作に関わったこのアルバムで世界的にブレイクしました。
尤も。それ以前からその名前はレゲエの枠を超えて全世界に鳴り響いていたと。
'70年代半ばから活動を始めて。録音に関わったナンバーが20万曲を超えるとかで。
このアルバムでもハービー・ハンコック、アフリカン・パンバータ。
そしてあのボブ・ディランも参加している程に、その凄腕は知れ渡り、信頼されていたと。
このアルバムの録音前には上田正樹のアルバムとツアーにも参加していて。
渋谷公会堂(だったかな)に鳴り響くその超ド級のリズムにブッ飛ばされた記憶があります。
さて。ラズウェルと言えば。この時代は最先端を行く寵児だったので。
当然のことながら、当時としては最新の技術を駆使した電子音が鳴り響いたりしていて。
それが。今となっては時代を感じさせる、時代に囚われることにもなっているのですが。
スライ&ロビーの二人の叩き出す強力なリズムは時の流れなど些かも問題にしていません。
電子楽器の響きが寧ろ原始的に聴こえるのに対し、本来原始的であるリズム・セクション。
そのベースとドラムスが普遍的に聴こえる、鳴り響いている。そこに凄味があるかなと。
元々、最強のリズム隊ですからね。語弊を恐れずに言えば上に乗るのはなんでもいいと。
要は土台がしっかりしていれば上物はどうにでもなると。それがスライ&ロビーの強さ。
その比類なき強さがあるから、それが比類なき魅力となっているから。
どんな壁も。そうジャンルも、言語も、そして時代も問題にせずに乗り越えてしまえる。
もっと言ってしまえば。どんな壁でも問答無用でぶっ壊してしまえるのだと思うのです。

壁など。
作らせなければいい。
それでも。
作られているのなら。
壊してしまえばいい。

壁など。
無用の長物。
それでも。
そびえ立ってしまっているのなら。
崩してしまえばいい。

そもそも。
いらないものばかり。
余計なものばかり。
多すぎる。
押し付けられている。

供給され続ける。
情報。
欲望。
消費。
それらが壁を生み出し続ける。

ならば。
問答無用。
言葉など。
発するまでもない。
有無を言わさずに。

壊してしまえばいい。
崩してしまえばいい。
いらないもの。
余計なもの。
葬り去ってしまえばいい。

そうさ。
壁など。
いらないのなら。
必要ないのなら。
そう感じるのなら。

遠慮など。
無用で。
どかどかと。
ずかずかと。
乗り込んで。

壊してしまえばいい。
崩してしまえばいい。
跡形もなく。
消し去ってしまえばいい。
葬り去ってしまえばいい。

情報を。
欲望を。
消費を。
より求める。
そんな世界の壁など。

肌の色や。
眼の色や。
言葉の違いが。
生み出している。
そんな世界の壁など。

人種とか。
国境とか。
宗教とか。
それが壁であるならば。
それが世界だと言うのならば。

壊してしまえばいい。
崩してしまえばいい。
跡形もなく。
消し去ってしまえばいい。
葬り去ってしまえばいい。

壁などいらない。
それこそが。
それだけが。
普遍の真実として。
世界中に鳴り響けばいい。



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2016/07/03 Sun *いいことはいい、悪いことは悪い / Peter Tosh

20160703nonuclearwar


いいことは。
いい。
悪いことは。
悪い。
それだけのことだ。

いや。
そうだよ。
世の中の。
この世界の。
大部分のことは。

いい面もありゃ。
悪い面もあって。
曖昧で。グレーで。
それだから。
成り立っている。

そんなものだろう。
それどころか。
それだから。
味わいがある。
そんなものもある。

それは。
否定はしない。
単純な。
一元論。
そいつは俺も嫌いだ。

でも。
いいことはいい。
悪いことは悪い。
そう。
断言しなきゃならないものもあるのだ。

『No Nuclear War』'87年リリース。
ステッピング・レザー、ピーター・トッシュの9枚目のアルバム。
そしてピーターからの最後のメッセージとなってしまったアルバムでもあります。
ウェイラーズの一員として活動。ソロに転じてからも常に第一線で活躍。
堂々とマリファナの解禁を訴えたり、ストーンズのレーベルに所属したりと。
ボブ・マーリーとは別の歩き方で、マーリー同様にメッセージを発信し続けたトッシュ。
測らずしも、最後となってしまったメッセージが、核戦争反対だったのですね。
その。あまりにも真っすぐなアルバム・タイトル。そして。
核戦争の恐ろしさを訴えている様で。どこかポップなアメコミにも思えるジャケット。
そのどちらもが。トッシュらしいなと思うのですよね。
思い込んだら、譲らない。猪突猛進。強靭な意思でもって、なにものにも屈しない。
その一方で。決して暴力的に喚き散らすだけでなく。ポップでキャッチーなセンスの持ち主。
だからこそ。世間からすると過激ととられるメッセージも。幅広く聴かせて浸透させられる。
ただ憤怒のままに怒り狂うのではなくて。それを、どうやったら伝わるかをちゃんと考えて。
それは。決しておもねるとか、そんなことではなくて。優しく、穏やかに。
しかしながら。いいものはいい。悪いものは悪い。そこは頑として譲ることはない。
こういう男が、こういう人が。真の勇者、真の強者なのだと思います。非業の死がね・・・
特に日本では未だに夏の風物詩みたいな聴き方をされることが多いのであろうレゲエです。
それは、致し方なくて。確かに夏の暑さに朦朧としている時に。そのリズムは心地良くて。
ついつい身体が揺れてしまう。そしてついつい鼻歌で口ずさんでしまう。それでいいかなと。
それで。その時。口ずさんだフレーズをきっかけに。何かを真剣に考えられればね。
グラミーの最優秀レゲエ・アルバムにも輝いたこのアルバム。
いまこそ、多くの人達に踊りながら口ずさんでほしいと。そう願わずにはいられないのです。

いいことは。
いい。
悪いことは。
悪い。
単純なことだ。

そう。
そうだね。
世の中は。
この世界は。
そうでもなくて。

ある意味ではよくても。
ある意味では悪かったりもして。
曖昧で。灰色で。
それだから。
うまくいっている。

そんなものだろう。
それどころか。
そうでないと。
成り立たない。
そんなこともある。

それは。
否定はしない。
単純な。
白か黒か。
それだけで総ては決まらない。

でも。
いいことはいい。
悪いことは悪い。
そう。
断言しなきゃならない時もあるのだ。

人を。
殺して。
その命を。
奪って。
いいのかい。

戦争。
その名のもとに。
多くの人を殺して。
計り知れない命を奪って。
いいのかい。

防衛。
抑止。
その名のもとに。
核兵器を使って。
核戦争を起こして。
いいのかい。

核兵器が。
使いやすくなる。
核戦争が。
勃発しやすい。
そんな世の中、世界でいいのかい。

核兵器も。
核戦争も。
いまなら。
まだ防げるかもしれない。
なのに。手をこまねいていていいのかい。

丸い地球は。
誰のもの。
人類だけのものではない。
ましてや一部のキ○ガ○だけのものではない。
このままにしておいて、いいのかい。

いいことは。
いい。
悪いことは。
悪い。
それだけのことだ。

いいことはいい。
悪いことは悪い。
そう。
断言しなきゃならない。
そんな時もあるのだ。



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2016/07/02 Sat *機は熟した / Judy Mowatt

20160702loveisoverdue


時は来た。
機は熟した。
さぁ。
いまから。
ここから。

始めよう。
始めてみよう。
女神に。
後ろ髪は。
ないらしいから。

なにも。
難しいことじゃない。
なにも。
難しく考えなくてもいい。
変わらないのだから。

ただ。
より広く。
より遠く。
そいつを目指して。
超えていけばいい。

慣例だとか。
規則だとか。
そう。
配慮はしておこう。
遠慮はいらない。

いま、いるところも。
これから、むかうところも。
違いなんて。
ほんの些細なことだろう。
さぁ、熟しすぎる前に。

『Love Is Overdue』'86年リリース。
美'70年代から活動をしていて。バニー・ウェイラーに見出されて。
ウェイラーズと行動を共にすることになり。バニーがボブ・マーリーと袂を分かつと。
ボブの下に残り。リタ・マーリー、マーシャ・グリフィスとアイ・スリーズとして活動。
ボブの死後、ソロ・シンガーとしてのキャリアを本格化させることになったと。
そんなところかな。アイ・スリーズの中でも、その美貌が一際目立っていたジュディ。
勿論、それだけが総てではないでしょうが。一番、華やかな道を歩んだかな。
その美貌と、艶やかな歌声はレゲエの枠を超えて注目をされることとなっていって。
特にこのアルバムの前作辺りから米国のソウルの世界へとも活動の幅を広げて。
このアルバムでも。数曲はフィリー・ソウルの総本山、シグマ・スタジオで録音されていて。
それらのナンバーは、もうソウルと呼んでもなんの違和感もない仕上がりとなっています。
越境者の宿命か。そんなジュディに対しては特にレゲエ・サークルからは批判もあった様で。
このアルバムの日本盤のライナーでも執筆者がネチネチと愚痴を書き連ねていて・・・
まったくね。贔屓の引き倒しじゃないけど。時に好きすぎて本質を見失う方々はいる様で。
このアルバムで「Try A Little Tenderness」を見事にものにしているジュディ。
その歌声を耳にすれば、その歌声に触れられれば。その艶やかな歌声が超越的であること。
それは感じられると思うし、それは喜ぶべきことだと思うのですけどね。
レゲエ・シンガーでも、ソウル・シンガーでも。何でもいいのと。ただのシンガーなのと。
そんなジュディの声が聞こえてきそうな気もするのです。それでいいのではないかと。
より広く、より遠く。垣根を超えて伝えるものがある。その機が熟したアルバムなのです。
だから。その艶やかな歌声とともに。こちらも共に越境していきたいなと思うのです。

時は来た。
機は熟した。
さぁ。
いまこそ。
ここより。

始めよう。
始めてしまおう。
女神は。
前髪だけ。
掴ませてくれるらしいから。

なにも。
複雑なことじゃない。
だから。
簡単に考えてしまえばいい。
いまも同じなのだから。

ただ。
より軽やかに。
より自然に。
そいつを心に決めて。
超えていけばいい。

前例だとか。
規約だとか。
そう。
配慮はするけど。
遠慮はしない。

いま、いるところも。
これから、むかうところも。
異なることなんて。
ほんの小さなことだろう。
さぁ、熟しすぎる前に。

時は来た。
機は熟した。
さぁ。
いまから。
ここから。

ジャンルとか。
カテゴリーとか。
そんなもの。
難しく考えずに。
超えていこう。

経験則とか。
固定観念とか。
そんなもの。
簡単に考えて。
超えていこう。

慣例も。
前例も。
規則も。
規約も。
配慮はしても。遠慮はせずに。

始めよう。
始めてしまおう。
軽やかに。
自然に。
ここから、むこうへ超えていこう。

時は来た。
機は熟した。
さぁ。
いまこそ。
ここより。

なんでも。
いいのだと。
なんでも。
ありなのだと。
機を逃さずに。超えていこう・・・



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2015/08/31 Mon *解禁するものは / Peter Tosh

20150831legalizeit


何を。
気にしている。
何を。
怯えている。
何が怖い。

他人の視線か。
他人の言葉か。
誤解、風評、本音。
それが。
何かを決めるのか。

他人に見られた程度で。
他人に聞かれた程度で。
他人に言われた程度で。
自分の中の。
決め事が。変わるのか。

ならば。
それは。
その程度のもの。
その程度の思い。
その程度の意志。

ならば。
そんなものに。
価値は無い。
そんな自分にも。
価値は無い。

気にするな。
怯えるな。
恐れるな。
先ずは。
一息ついて。他人を笑ってやれ。

『Legalize It』'78年リリース。
ウェイラーズを脱退したピーター・トッシュの初めてのソロ・アルバム。
スラム街で育ち。その気の短さから“歩く剃刀”なる異名があったと言うトッシュ。
ウェイラーズを脱退したのも。アイランドの社長クリス・ブラックウェルとの対立。
なんでも、ソロ・アルバムの制作を拒否されたのが原因だとも言われています。
尤も。このアルバムには同時に脱退したバーニー・ウェーラーを始めとして。
バレット兄弟や、リタ・マーリーにジュディ・モイワットも参加しているので。
直情径行ではあったものの。慕われていたのだろうなと思いますが。
さて。当時の邦題は『解禁せよ!』だったこのアルバム。何を解禁するのかと言うと。
それはジャケットを見れば一目瞭然。ガンジャ、大麻だった訳です。それにしても堂々と・・・
未だに誤解がある様ですが。ジャマイカでも大麻は法律で厳しく取り締まられていたので。
それに対して。ラスタファリアンとして日常的に大麻を服用していたトッシュとは言え。
真っ向から国に、政府を挑発した様なこのアルバム・タイトルにジャケット。
相当、勇気のいる行為と言うよりも。無謀とも言える自殺行為に近かったと思うのですが。
(因みに。ジャマイカでは2014年に少量に限って大麻の服用が解禁されたとか)
こう書いてくると。相当過激に。扇動する様な歌声とサウンドを想像されると思いますが。
然に非ず。タイトル・ナンバーの「Legalize It」を始めとして。
実に穏やかで。時に揺蕩う様に。自然とゆっくり揺れる様なナンバーが中心で。
その耳触りの良いサウンドと。囁くようでもある歌声は。とても心地良いのです。
勿論、過激な歌詞をオブラートで包む様な効果も狙ってはいたのでしょうが。
それ以上に。その主張自体が。実は自然なもの、当然のものだと語ってもいる様で。
大麻は解禁、解放のシンボルでしかなく。搾取されたり、虐げられたり。そうでなくても。
日々。自分を表に出すことを躊躇ってしまう人々の。人間性、精神の解放を願ったのだと。
そう。思えてならないのですよね。勿論、その為には強靭な精神が必要で。
厳しい闘いにもなる訳で。それを思うと。トッシュの非業の死の意味も重いなと・・・

何を。
気にしている。
何を。
怯えている。
何が怖い。

隠している手の中か。
秘している胸の内か。
見て見ぬふりをしている暗闇か。
それを。
白日の下に曝け出せぬ臆病さか。

他人に。どう見られようと。
他人に。どう採られようと。
他人に。何を言われようと。
自分の中の。
真の姿が。変わるものなのか。

ならば。
それは。
その程度のもの。
その程度の姿。
その程度の真。

ならば。
そんなものに。
真実はない。
そんな自分にも。
実体はない。

気にするな。
怯えるな。
恐れるな。
先ずは。
一息ついて。自分を笑ってやれ。

それでも。
気になるなら。
怯えるなら。
恐れるなら。
仕方がない。

いっその事。
総てを。
他人の前に。
白日の下に。
晒してしまえ。

何も隠さず。
何も秘さず。
小細工などせず。
暗闇さえも。
晒してしまえ。突き付けてしまえ。

何が起きるか。
何が生じるか。
何かが変わるか。
結果など考えずに。
晒してしまえ。見せつけてしまえ。

それでも。
変わらない。動じない。
決め事。思い。意思。
手の中。胸の内。暗闇。
それこそが真の自分。

解禁せよ。
戒めも。
律するものも。
定めも。
引き受けてしまえばいい。

それが。
出来るのであれば。
求める権利がある。
望む自由がある。
解禁せよ。



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2015/08/30 Sun *終わらない声、終わらない歌、その覚悟 / Bob Marley & The Wailers

20150830rebelmusic


声が聞える。
今まで聞えなかった声が。
歌が聴こえる。
今まで聴こえなかった歌が。
何かが変わり始める。

声なき声を。
聞く。
口ずさまれる歌に。
耳を澄ます。
それをすべき輩がしないのであれば。

黙ってはいられない。
鼻歌では終わらせられない。
届くまで。
声を上げ続ける。
歌い続ける。

小さな声が。
大きな声に。
鼻歌が。
大音量に。
変わる時。その時。

流れる筈の無いものが。
流れ始める。
動く筈の無いものが。
動き始める。
さぁ。重い扉を押し開けよう。

運命。
定め。
そうだとしても。黙って受け入れはしない。
自分達の意志は。
自分達で示すのだ。

『Rebel Music』'86年リリース。
ボブ・マーリー&ウェイラーズの編集アルバム。
アイランド移籍後の音源の中からアルバム・タイトル通りに。
社会や政治に対する疑問や怒りを主題としたナンバーを集めたアルバム。
リミックス・ヴァージョンを1曲、シングル盤のみの発売だった1曲を含んで。
全10曲が総てボブのシリアスなメッセージを伝えるナンバーばかり。
熱い怒りをストレートに感じさせるナンバーもあれば。
冷静に状況を観察しながら自問自答している様なナンバーもありと。
常に社会と対峙し続けたマーリーの姿勢や視点が浮かび上がってくる様です。
強烈なメッセージを発し続けたミュージシャンの死後の例に漏れず。
どうも。特に最近は祀り上げられ、記号化され。季節商品化されてしまった感が強く。
(ジョン・レノンも忌野清志郎も免れえなかった現象ですからね・・・)
どうも。そうした風潮には違和感が拭いきれず。つい、そのミュージシャン自身からも。
距離を置いてしまうことがあるんですよね。自由を求め、束縛を嫌う。
ロックもレゲエもそんな精神と共にある筈なのに。偶像化、神格化して喜んでいる。
何かね。腑に落ちないと言うか。ハッキリ言えば馬鹿かお前等はと思う輩も多く。
でもね。そんなことで。自分がボブを聴かなくなってしまうのは本末転倒だなと。
なので。今は普通に聴きたい時に針を落としていますが。あの風潮は大嫌いだな。
話が逸れてしまいましたが。このアルバムの編集方針、選曲。当然、偏りはでるのですが。
こんなアルバムもあっていいぞと。「No Woman, No Cry」だけがボブじゃないんだから。
目に見える敵、目に見えない敵。長い厳しい闘いを続けたボブです。
政治抗争に巻き込まれ、襲われて傷も負ったボブです。故にメッセージに真実味があり。
希望は捨てないながらも。甘い夢など見ない。シリアスなものとして突き刺さるのです。
長く厳しい闘いを続けるには。愛とユーモア。そして強靭な精神力が必要なんだとね。

声が大きくなる。
今まで小さかった声が。
歌が広がる。
今まで閉じこめられていた歌が。
何かを変えさせない為に。

声なき者を。
救う。
歌を口ずさむ自由を。
守る。
それをすべき輩が逆へと動くならば。

黙らされたままで終われるか。
歌いたいことを歌わずに終われるか。
響くまで。
声を上げ続ける。
歌い続ける。

微かな呟きが。
確かな声に。
ささやかな歌が。
力強く楽しい歌に。
変わる時。その時。

澱んでいた流れが。
流れ始める。
沈んでいた空気が。
動き始める。
さぁ、厚い壁を蹴破ろう。

運命。
定め。
そうだとしても。甘んじはしない。
自分達の思いは。
自分達で見せつけるのだ。

さぁ。
旗は掲げられた。
長い。厳しい。
道程だ。
闘いだ。

さぁ。
火蓋は切られた。
長い。厳しい。
航海だ。
闘いだ。

声は枯れても。
思いは絶やすな。
喉が潰れても。
歌は絶やすな。
続けることが。終わらせないことが。

そいつが。
重要だ。
そいつが。
効いてくるのだ。
じわじわと。重くなっていくのだ。

それを。
楽しんでやるのだ。
そいつが。
止めを刺すのだ。
徐々に。追い詰めるのだ。

終わらない声を上げよう。
終わらない歌を歌おう。

覚悟を決めて。



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2015/05/27 Wed *感じること、それが総て / Rita Marley

20150527whofeelsitknowsit


どうせ。
馬鹿な頭で。
あれこれと。
考えたところで。
わかりはしない。

所詮。
限られてる知識で。
あれやこれやと。
推測したところで。
当るはずもない。

それよりも。
心が。
体が。
いま何を感じているか。
いまどう感じているか。

その。
感じに。
素直に。
従うこと。
信じること。

それが。
己が。
本音に。
真実に。
辿り着く最良の道程。

なにも。
考えず。
推測せず。
感じること。
それが総て。

『Who Feels It Knows It』'81年リリース。
ボブ・マーリー夫人として、アイ・スリーズの一員として知られるリタ・マーリー。
'60年代から活躍していたリタはアイ・スリーズ加入後、ソロ活動は休止。
このアルバムが実質的な初めてのソロ・アルバムだったのではないかと思われます。
この米国盤には明記されてませんがボブがプロデュースに加わっている曲もあるそうで。
恐らくはボブの生前から録音は始まっていたんじゃないかと。
原盤はジャマイカのタフ・ゴングからで。この米国盤は曲の差し替えも行われているとのこと。
ジャケットでの笑みがなんとも印象的なリタ。大らかな母性を感じさせますが。
ボブ亡き後のタフ・ゴングの社長を務めたりと実業家としての一面も持っています。
さて。オリジナルや、ボブとの共作、そしてボブの手による曲を。
穏かでいながら凛とした歌声で聴かせてくれるリタです。針を落とした瞬間に心が和みます。
バックにはウェイラーズのメンバーも参加している為か、そのサウンドにも親しみを感じられて。
その歌声を聴いているだけ、その歌声に抱かれてるだけで。それだけで。
心も体も解きほぐされて、いい加減で脱力していく様な。そんな心持ちで漂ってしまう。
その感じ、リタの歌声とサウンドを聴いて感じたもの。それを信じて揺れていればいいかなと。
解き放たれた心と体で感じること。それが総て。それでいいと。何とも穏やかな心持ちになれるのです。
ラスタの神を信じていようと、他の何を信じていようと、何も信じていなかろうと。
それは問題ではないと。ただただ感じること、それが世の理や自然に近づくことなどそんな気持ちになるのです。

どうせ。
無い頭を。
どれだけ。
使ったところで。
わかりはしない。

所詮。
乏しい知識で。
あれだこれだと。
憶測したところで。
当るはずもない。

それよりも。
心が。
体が。
いま感じている何か。
いま感じているもの。

何か。
感じたものに。
素直に。
なること。
受け容れること。

それが。
己が。
本質に。
核に。
辿り着く最良の旅路。

無駄に。
使わず。
億青くせず。
感じること。
それが総て。

目を閉じて。
耳を澄ませて。
聴こえてくるものに。
響いてくるものに。
己を委ねて。

揺れながら。
漂いながら。
そうすれば。
やがて。
自ずと。
感じられるもの。

それを。
感じたこと。
そう。
感じたこと。
それが総てなのだと。

そうすれば。
自然に。
自分にも。
誰かにも。
近くなれる。

そうすれば。
自然と。
自分にも。
誰かにも。
寄り添える。

そんなもんじゃないかなと。
考える・・・
じゃなかった。
感じるのですが。
どうでしょうかね。



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2015/05/26 Tue *泣かない人は・・・ / Bob Marley & The Wailers

20150526nattydread


泣かない人。
涙を流さない人。
そんな人なんて。
果たして。
この世界にいるのだろうか。

悲しい。
辛い。
苦しい。
悔しい。
そんな思いは誰だってあるだろう。

嬉しい。
喜ばしい。
幸せだ。
感極まる。
そんな時は誰にでもあるだろう。

そうじゃなくても。
何でもないのに。
ふとした瞬間に。
心の何処かが揺れて。
涙が零れてしまう。

そんなものだろう。
それも。
自分一人の為でなく。
知ってる誰か。知らない誰か。
その為に泣いてしまう。

そうなんだ。
泣かない人なんて。
いないんじゃないか。
そして。
今、この時も誰かが泣いている。

『Natty Dread』'75年リリース。
アイランド移籍後3枚目。そしてボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズとしては初のアルバム。
盟友だったピーター・トッシュトバーニー・ウェーラーが前作をもって脱退して。
いよいよボブがリーダーとしてそのワン&オンリーのカリスマ性を発揮始めることになると。
主にコーラスを務めていたトッシュちウェーラーに代わりアイ・スリーズが参加したのもこのアルバムからで。
今も、世界に広く知られているボブのイメージってのはここから作られて。
次作にあたる『Live !』で決定づけられ。それが今も固定されたままなのも事実かなと。
さて。針を落としていつも感じるのは。そのサウンドの軽快さ。あれっ、こんなに軽かったかなと。
『Live !』とかと比較すると重みが無いとまでは言わないものの、実にサッパリとした印象が。
顕著なのは「No Woman, No Cry」で。実に何と言うか飄々とした歌い方が印象に残ります。
ここらは、新たなウェイラーズ、ボブを売り出すに際してのアイランドの戦略だったのか。
あるいは。そのメッセージ色の強い歌詞を聴かせる為に敢えてそうしたサウンドをボブが選んだのか。
いずれにしろ。それを支えたバレット兄弟による絶妙なサウンドと相俟って。効果的だったのは確かで。
前述のボブのイメージだけではなくて。一般の人々がイメージするレゲエのイメージも決定づけたかなと。
実はそのサウンドは、それまでのレゲエの主流とは異なり、実は今も異端だったりするんですけどね。
まぁ、だとしても。このアルバム全体から発信される“いい塩梅”のヴァイブレーションが無ければ。
レゲエがここまで世界中に広がることも無かったと思われて。その意味でも歴史的なアルバムかなと。
その詩に込められたメッセージを心新たに受け止めながらも。そのサウンドの心地よさに揺られるのです。

泣かない人。
涙を流さない人。
そんな人なんて。
果たして。
この世界にいるのだろうか。

悲しい。
辛い。
苦しい。
悔しい。
そんな時は誰にだってあっただろう。

嬉しい。
喜ばしい。
幸せだ。
感極まる。
そんな思いは誰にでもあっただろう。

そうじゃなくても。
なんでもないのに。
ふとした瞬間に。
心の何処かが震えて。
涙が頬を伝ってしまう。

そんなものだろう。
それも。
自分のことだけじゃなく。
知ってる誰かの。知らない誰かの。
ことに泣いてまっている。

そうなんだ。
泣かない人なんて。
いないんじゃないか。
そして。
今、この時も誰かが泣いている。

今。
今夜。
この瞬間も。
この世界の。
何処かで。

この街の。
この国の。
何処かの国の。
この世界の。
何処かで。

誰かが泣いている。
悲しいのか。
嬉しいのか。
辛いのか。
幸せなのか。

泣かない人はいない。
だから。
泣いている誰かの。
その思いに。その心に。
寄り添えない人もいない。

泣かない人はいない。
だから。
泣いている誰かの。
その背中を。その心を。
抱きしめられない人もいない。

そう。信じたいんだ。



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