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2006年9月

2006/09/28 Thu *だいじなことはみんな / Johnny Winter

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誰かと同じなんてまっぴらだ。
お揃いなんてカッコ悪い。
違ってたっていいじゃないか。
右向け右も。前へ倣えも。
知ったことじゃない。
遠くを見てたっていいじゃないか。
ながいものや大樹からは離れていたい。
流行なんて関係ない。
独りでもいいじゃないか。

だいじなことはみんな。
ロックン・ロールから教わったんだ。

『John Dawson Winter Ⅲ』'74年リリース。
タキシード姿も凛々しいジョニー・ウィンター。決意も新たに設立した自分のレーベル。
その第一弾となった、自らの本名をタイトルにしたアルバム。
ややもするとポップになりすぎるリック・デリンジャーと一定の距離を置いて。
自らの信じるロックン・ロールを、ブルースをひたすら演る道を選んだジョニー。
全編に渡って弾きまくり、鳴りまくりのジョニーのギターが実に痛快なアルバムです。
ジョン・レノンからの贈り物「Rock And People」、スライドが問答無用にカッコいい「Roll With Me」、
そしてタイトルがそのままズバリの「Raised On Rock」…
ロックに育てられたロック馬鹿、ジョニー・ウィンター。その面目躍如たるロックン・ロールが響き渡ります。


朝寝坊で宵っ張り。
時間にルーズな癖は治らない。
明日できることは今日やらない。
部屋が散らかってないと落着かない。
いい女を見れば振り返らずにはいられない。
退屈なんて耐えられない。
茶々を入れなきゃ始らない。
約束なんか気にしない。
群れてなんていられない。
気の合う仲間と可愛い女の娘だけは裏切らない。
好きなものは好き。
嫌いなものは嫌い。

だいじなことはみんな。
ロックン・ロールから教わったんだ。

だって俺も。
ロックに育てられた。
ロック馬鹿なんだから。

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2006/09/27 Wed *忘るべからず / The Georgia Sattelliets

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忘るべからず。
初心、決意、意志。
その熱き思い。
忘るべからず。
得手、個性、長所。
その稀な腕前。

『Georgia Satellites』'86年リリース。
不毛な'80年代に腰の据わったR&Rを携えて颯爽と表れて。
'80年代の終りと共に消えていったジョージア・サテライツ。
ストーンズのカヴァーにも思えるジャケットが印象的な1stアルバム。
装飾過多な味気の無い音楽が氾濫していた時代に。
深夜のTVから流れてきた無骨なR&Rに眠気が吹っ飛んで。
その“いかにも”なメンバーのルックスにも痺れてしまって。
一体今は何年だと思ってるんだよと思わず突っ込みながら。
その“いかにも”な'70年代を思わせるR&Rに殺られて。
「Keep Your Hands To Yourself」、このアルバムの冒頭を飾るナンバー。
プロモに映し出された面構え、思い、そしてその腕前がもう最高でした。
ジョン・レノンを追悼する為に集まったメンバーがバンドを結成して。
時代とは関係なく、自分達の好きなR&Rを演ってビシッと決めてみせた。
忘れてはいけないバンド、そしてアルバムなのです。

忘るべからず。
初心、決意、意志。
その熱き思い。
忘るべからず。
得手、個性、長所。
その稀な腕前。

誰にもあったはずの。
やりたかったこと。
なりたかったもの。
ほしかったもの。

誰にもあったはずの。
とくいだったこと。
きわだっていたもの。
まさっていたもの。

今は薄れていたとしても。
今は錆びついていたとしても。
忘れてはいけないものを。

燃え立たせてみよう。
磨きなおしてみよう。

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2006/09/26 Tue *その思いだけで / Cheap Trick

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誰かを思う。
それだけで。
それしかできなくても。
あなたの思いは。
きっと届いているだろう。
たとえそれが。
夢の中で耳にする。
微かな囁きの様だとしても。
その思いだけで。
誰かは昨日よりも幸せな気分になれる。
そう。
その思いだけで。

『Dream Police』'79年リリース。
前作、『At Budokan』の想定外の大ヒットによって。
完成していたにも関わらずリリースが延期されてしまった。
そんなチープ・トリックのスタジオ録音としては4枚目のアルバム。
相変らずのポップでキャッチャーなメロディーが印象的ですが。
その底に流れる底意地の悪さ、捻くれさ加減が垣間見えて。
1枚目以来のある種の重みも感じられるサウンドだったりします。
だからこそ。微かな囁きの様な名曲、「Voices」が心に響きます。
静けさの向こうから届けられる思いに。胸が震えます。

誰かを思う。
それだけで。
それしかできなくても。
あなたの思いは。
きっと届いているだろう。
たとえあなたが。
誰かの痛みを取り除けなくても。
誰かの痛みを感じている、受けとめている。
あなたの思いだけで。
誰かは明日もまた笑顔になれる。
そう。
その思いだけで。

あなたの思いは。
その微かな囁きは。
誰かに届いている。
誰かを包んでいる。
だから。
思い続けてほしいのです。

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2006/09/25 Mon *終わらない夏 / The Beach Boys

Endlesssummer


いつのまにか。
だんだんと。
空が高くなり。
風が涼やかになり。
木々が衣替えを始める。
そうか。
今年もまた。
季節がかわっていくんだな。

『Endless Summer』'74年リリース。
'62年~'65年までの代表曲を20曲も収録したビーチ・ボーイズのベスト盤。
リリースされた年と、収録曲の年代のズレに置かれた微妙な立場が透けて見えて。
『Pet Sounds』前の、リスナーが求めるビーチ・ボーズの姿だけが浮び上がる様にと。
その選曲の極端さが効を奏して全米1位の大ヒット・アルバムとなって(しまって)。
低迷していたビーチ・ボーイズは再浮上するもブライアン・ウィルソンの葛藤はますます。
まぁ、サーフィン、ホットロッド、女の娘・・・“終わらない夏”を描かせたら並ぶものがいない、
そんなビーチ・ボーイズの魅力が凝縮されたアルバムであることは確かかな。

いつのまにか。
だんだんと。
時の流れが早くなり。
景色が色褪せて。
人の姿が消えていく。
そうか。
やっぱり。
季節がかわっていくんだな。
あの夏も終わるんだな。
もう。
戻れないんだな。
もう。
会えないんだな。

それでも。
いつも。
いまも。
どこかにあると。
信じてる。
その。
終わらない夏を。
探していたりする。

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2006/09/22 Fri *なるように / The Beatles

20060922letitbe


いろいろあって。
いろいろ思って。
いろいろ考えて。
いろいろしてたら。
いろいろおきて。
いろいろ変わったり。
いろいろ流れたり。
ほんとうに。もう。いろいろ。

『Let It Be』'70年リリース。
いろいろあって。
いろいろの思いと。
いろいろの考えが交叉して。
いろいろと意味をもってしまった。
そんなビートルズのリリース上でのラスト・アルバム。
いろいろで。どうも混沌と雑然と。
でもそれもまたビートルズ。
「Get Back」「The Long And Winding Road」「Let It Be」…
まだまだ四人でいたかったポール。
「Across The Universe」…
とにかくその時は。一人(二人)になりたかったジョン。
それぞれがやっぱりビートルズ。

いろいろあって。
いろいろ思って。
いろいろ考えて。
いろいろしてたら。
いろいろおきて。
いろいろ変わったり。
いろいろ流れたり。
ほんとうに。もう。いろいろ。

それもまたいいか。
それぞれもありか。
まぁ、とにもかくにも。
ながい道程をあっちへ、こっちへ。
あっちでゴッツン。こっちでガッツン。
なるようになるだろうと。

戻ってこいよと。
なにかが呼んでる。
そうだね。
それだけはわかってる。
いろいろあっても。
いろいろおきても。
変えられないもの。
それだけではわかってるから。
だから。
なるように。
それで大丈夫なんだ。

Nothing's gonna change my world…

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2006/09/21 Thu *耳を澄ませば / Jesse Davis

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高い空の下。
心地良い風の中。
足を止めて。
目を閉じて。
耳を澄ませば。
聴こえてくる。聴こえてくる。

『Jesse Davis』'70年リリース。
ありのままに。生成りの手触り。そのままで。洗い晒しの肌触り。
そんな自然で、素っ気無くも温かさがいいなと。
いつ聴いても心落着かせてくれるジェシ・エド・ディヴィスの1stアルバム。
余計なものがなにも無い。過剰なものもなにも無い。
ただただ生み出されるだけ、流れ出すだけの。
ジェシのギターと歌声に耳を澄ませば。
忘れたと思っていたなにかが。無くしたと思っていたなにかが。
聴こえてくる。聴こえてくる。
ささやかだけど大切なそのなにかがここにはあるのです。

高い空の下。
心地良い風の中。
足を止めて。
目を閉じて。
耳を澄ませば。
聴こえてくる。聴こえてくる。

街の中。
人の間。
余計なもの。過剰なもの。
いらないものが多すぎる。
虚飾や虚栄や。
そんななにやかやから。
少しだけ遠く離れて。
ひと時だけでも。心だけでも。離れて。
耳を澄ませば。
聴こえてくる。聴こえてくる。

そのなにかが。
とても愛しかったりするのです。

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2006/09/20 Wed *そろそろ / Ron Wood

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そろそろ歩きだそう。
でないとこのまま。
澱みに身も心も沈んで。
浮かび上がれなくなってしまいそうだから。
それもよかったかな?
でもやっぱりできないな。

失ったものがある。
消えてしまったものがある。
戻ってこないものがある。
それは間違いない。
それは夢なんかではない。
それでも。

『I've Got My Own Album To Do』'74年リリース。
いいよなぁ、このジャケット。このはにかんだ微笑が総てを表してるな。
未だフェイセスのメンバーだったロン・ウッドの1stソロ・アルバム。
フェイセスのメンバーも。そしてキースやミックも。そして他にも仲間がいっぱい。
何よりも酒代がかかったと言うレコーディングの御機嫌な雰囲気が。
そのまま捉えられた最高にダルでファンキーでいかしたアルバム。
いつも手元にあって。いつでも聴けるようにしている。そんなアルバム。
何があっても。ロンの微笑が。腰の据わった陽気なサウンドが。
それらが引っ張り上げてくれる。引きずり出してくれる。歩き出させてくれる。
御機嫌でいかした仲間を集めてしまう、囲まれてしまう。
御機嫌でいかした仲間が放っておけない。そんなロンが大好きだったりする。

そろそろ歩きだそう。
まだまだおぼつかないけど。
澱みに足をとられることもあるけど。
浮かび上がろうって気持ちだけはあるんだ。
取敢えずそれだけでもね。
できることからね。

失ったものがある。
消えてしまったものがある。
戻ってこないものがある。
それは間違いない。
それは夢なんかではない。
それでも。

思ってくれている。
待っていてくれる。
心配してくれている。
笑っていてくれる。
そんなものがある。
それも間違いない。
それも夢なんかではない。
それだから。

そろそろね。

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