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2006年12月

2006/12/31 Sun *おそうじオジチャン / 憂歌団

20061231yukadan


今日は。やっと。
一年に一度の大掃除。
こまめに。まとめて。
シンクも、グリルも磨いて。
レンジも、炊飯器も洗って。
畳にも、床にも掃除機かけて。
トイレも、バスも丁寧にと。
あぁ、今日だけは。
おそうじオジチャン(笑)。

『憂歌団』'75年リリース。
残念ながら現在は活動を休止して永い眠りについてしまった憂歌団。
そのデビューする前から伝説になっていた(?)と言われる1stアルバム。
何でも当時のキャッチ・コピーが・・・
鬼気せまるヴォイス、圧巻のボトルネック、幻の憂歌団その真実とは
・・・だったらしいのですが。いやまぁ、気持ちは解らなくもないと言うか。まぁ、その通りかな。
憂歌団が演ってるのはブルースですが。これはもうコピーとかカヴァーではなくて。
日本人のブルース、いや憂歌団のブルースであって他の誰にも演ることは出来ないもので。
一度その世界に足を踏み入れたら、足をとられてしまったら、二度と抜けられない魅(魔)力に充ちています。
もう二十数年前。新宿や渋谷のライブ・ハウスに何度も足を運んでいた自分も“それ”に殺られた一人ですが。
勘太郎さんのギターに痺れつつも、やっぱり、そりゃ、もう、木村君(失礼!)のあの歌声に参ってました。
一度でも聴いたことのある、耳にしたことのある人には説明不要・・・否、説明不能の(苦笑)。
あの唯一無比にして、問答無用の歌声はこのアルバムでも既に妖しく迫ってきます。
「おそうじオバチャン」「嫌んなった」「ジェリー・ロール・ベイカー・ブルース」・・・いいなぁ、本当に。しみじみね。

今年は。本当に。
年の初めから。
年の終りまで。
あんなことや、こんなことも。
どうして、なんでってドタバタで。
あの人も、この人も。
どうして、なんでとバタバタと。
あぁ、もう。
嫌んなった、もう駄目さと。
だけどクサるのは止めておいて。
さぁ、もうひとつ気ばって。
新しい年を迎えよう。

だから先ずは。
あんな想いも磨いて。
こんな想いにも磨きをかけて。
そうまた新たにと。
あぁ、やっぱり今日は。
おそうじオジチャン(笑)。

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2006/12/30 Sat *今年も暮れるんです /古井戸

20061230shikinouta


今年は何故。
今夜は何故。
この街に残っているんだろう。
何であの。
あの寒い古都にいないんだろう。
あの熱い一瞬を過ごしていないんだろう。

なぁ。やっぱりさ。
あたり前のことが。
あたり前じゃなくなるってことは。
寂しいんだね。
なぁ。とってもさ。
言葉にする必要もない友達と。
言葉すら交わせないってのは。
悲しいんだね。

『fluid vol.4 四季の詩』'74年リリース。
四季の移ろいと、そこにある情景を歌った古井戸の4枚目のアルバム。
加奈崎芳太郎の歌とギターは当然の様にフォークそのものなのですが(それがいいんですけどね)。
CHABOの歌とギターにはもうこの頃からブルースやソウルの香りが漂い始めています。
ポスター大のインナーには“あのポーズ”で黒いレスポールを弾くCHABOの姿もあったりします。
そしてCHABOの作品には今も変わらない“あの世界”が息づいていて。
聴く度に。眩しかったり、温かかったり、懐かしかったり、切なかったりするのです。
そして今年は。針を落とすと・・・寂しさや悲しさも抱いてしまうかな。やっぱり。それでも。まぁ、ね。

毎年恒例、麗蘭の京都は磔磔のライブでも歌われる「年の瀬」のオリジナルはこのアルバムのラストの曲です。
(ソロになってからマキシ・シングルの1曲としてセルフ・カヴァーもしています)
とてもいい曲で大好きなんだけど。今年はちょいとばかり辛いな・・・辛いね。なんだろう。あぁ。
数年前、初めて磔磔での麗蘭を観に行った時。友人が探してきたレコード屋の片隅でこのアルバムを見つけて。
ほらって見せたら。あぁ、さすがですね。これは運命やったんですよって笑ってたっけな。
ホテルに帰って。ジャケットやインナーを飽きもせずに二人で見て。聴けない音に想いを馳せて。
家に帰ったらCDRに焼いて送るよって約束したけど。結局送らないままになっちゃったな。
CHABOは今年も、今夜も。「年の瀬」を歌ってるのかな・・・来年は観に行くだけの強さがもてるかな。

今年も何故。
今夜も何故。
普通に時が過ぎていくのだろう。
何であの。
あの寒い古都にいないのに。
あの熱い一瞬を過ごしていないのに。

なぁ。やっぱりさ。
あたり前のことが。
あたり前じゃなくなるってことは。
寂しいんだね。
なぁ。とってもさ。
言葉にする必要もない友達と。
言葉すら交わせないってのは。
悲しいんだね。

それでも。
時は過ぎていくんだ。
今年も暮れていくんだ。
そこでは。
あたり前のことが。
あたり前のままなんだ。
それは。たぶん。
とってもいいことなんだろうけど。
なぁ。だけどさ・・・


しまい忘れた 風鈴がひとつ
冬の中で泣いています 今年も暮れるんです

短すぎた この春や
悔しすぎた夏が終わりました 今年も暮れるんです

これ以上 やせないように
これ以上 減らないように
これ以上 しゃべりすぎぬように

ジングルベルで 気がついて
あの人達に手紙を書きます 今年も暮れるんです


今年も暮れていくのを。
見届けることが出来ることを。
あたり前のことが。あたり前であることを。
その幸せと。そして切なさを。
あいつの分まで噛み締めながらの。
そんな年の瀬だったりしています。

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2006/12/28 Thu *この宴を / The Rolling Stones

20061228beggarsbanquet_1


今年もまた。
去年と同じ様に。
こうして集まって。
こうして飲んで。
こうして語って。
こうして笑って。
いつもと変わらない宴を。
いつもと変わらないみんなで。

でも。
変わらないものなどないことを。
失われないものなどないことを。
みんな知ってしまった。
みんな分かってしまった。
いつももいたから。
いつまでもいてくれると。
あたり前の様に思っていたのに・・・

『Beggar's Banquet』'68年リリース。
混迷の時期を通り抜け心機一転、原点回帰したローリング・ストーンズのアルバム。
(今回はタイトルを体現した?内ジャケットを見開きで載せてみました)
ブルースへ。カントリーへ。アコースティックな響きも印象的に。目指すもの鮮明に。
より深く。より濃く。米国南部への憧憬を抱きながら。より確かに。より揺ぎ無く。自らの立ち位置を定めて。
ワイルドで、ラフで、タフで。そして一点の曇りも無く。大きなうねりを生み出しながら再び転がり始めています。
聴けば聴くほどに。込められた想いに、見せつけられた底力に。唯々心動かされ、唯々心揺さぶられます。
このアルバムを作れなかったらストーンズも今転がってはいなかった。そう思わせる、それだけのアルバムです。
そして事実上、ブライアンが参加した最後のアルバム(『Let It Bleed』にも参加曲はありますが)でもあって。
「No Expectations」におけるブライアンのスライドは何故か年々聴く度に胸に迫ってくるものがあったりします。

だから。
変わってしまったものを想い。
失われてしまったものを偲んで
それでも。
変わらないものがあることを噛み締めたから。
失われていないものがあることに胸震わせたから。
あたり前の顔をして。あたり前の様に。
いつまでも・・・

来年からもまた。
今年と同じ様に。
こうして集まって。
こうして飲んで。
こうして語って。
こうして笑って。
いつもと変わらない宴を。
いつもと変わらないみんなで。

この宴を。
続けていこう。
せっかくだからね~。

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2006/12/26 Tue *十二月の子供 / The Rolling Stones

20061226decemberschildren


十二月の子供だから。
寒さになんか負けはしない。
冷たい風にもたじろぎはしない。
体が凍えてしまいそうな日も。
心が震えてしまいそうな日も。
両手を握り締めて。両足を踏ん張って。
そうさ。今日だって。
ここに。いま。こうして。立っているんだ。

『December's Children(And Everybody's)』'65年リリース。
様々なマテリアルを集めてリリースされたローリング・ストーンズの米国での5thアルバム。
英国ではEPでリリースされていた曲から当時の未発表曲なども収められています。
恐らくは「Get Off Of My Cloud」「As Tears Go By」、2曲のシングル・ヒット曲を目玉に。
クリスマス・シーズンを狙った(タイトルからも解るように12月リリース)販売戦略だったかなと。
純粋なオリジナル・アルバムとしてカウントしていいのかと疑問はあったりしますが。
選曲が地味ながらも個性的な曲者揃いの感じがあったりして独特の味わいがあります。
そして何と言ってもこのジャケット(とタイトル)のカッコ良さがストーンズらしくて好きだったりするのです。

十二月の子供だから。
寒さになんか負けはしない。
冷たい風にもたじろぎはしない。
体が凍えてしまいそうな日も。
心が震えてしまいそうな日も。
両手を握り締めて。両足を踏ん張って。
そうさ。今日だって。
ここに。いま。こうして。立っているんだ。

そして。今日も。
ここで。いま。こうして。側にいて。
温めてくれる。
抱きしめてくれる。
同じ十二月の子供がいてくれる。
そして。今日も。
どこかで。いま。こうしてる時も。どこかで。
見てくれている。
思っていてくれる。
みんながいてくれる。

だから。明日からも。
ここに。これからも。こうして。立ち続けていられるんだ。

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2006/12/25 Mon *黄昏の向こう / Elton John

20061225goodbyeyellow


黄昏の向こうから。
聴こえてくるものがある。
耳を傾けると。
懐かしく。温かく。
そして少し切なくて。
ねぇ、今確かに聴こえたよね。
あの声が。声がしたよね。

『Goodbye Yellow Brick Road』'73年リリース。
キャリアを通じて(ベスト盤を除いては)最もヒットしたエルトン・ジョンのアルバム。
2枚組でありながら英米で1位を獲得し、その後もロング・セラーとなったとか。
如何に当時のエルトンに勢いがあったかを物語っています。
何でも僅か2、3日でこのアルバムに収められている曲を書き上げてしまったとか。
しかも当初は通常の1枚ものの予定だったのに次から次へと曲のアイデアが沸いてきて2枚組になったとか。
R&Rからバラードまで。守備範囲の広いエルトンの世界がたっぷりと堪能出来ます。
「Saturday Night's Alright For Fighting」なんて血沸き肉踊る、御機嫌なR&Rも良いのですが。
タイトル曲に代表されるエルトンならではの美しくも切ないメロディが琴線に触れて・・・
リリース当時は小学生だったので。当然リアル・タイムで聴いている筈は無いのですが。何故か懐かしく。
黄昏の向こう。あの頃の街が、家が学校が、通学路や遊び場だった野原が目に浮かび。そして・・・
あの頃の自分や、両親や親戚、先生や友達、好きだった女の子が現れる。そんな想いが湧き起こるのです。

黄昏の向こうに。
見えてくるものがある。
瞼を閉じると。
懐かしく。温かく。
そして少し切なくて。
ねぇ、今確かに見えたよね。
あの姿が。姿が見えたよね。

もう届かない。
もう戻れない。
黄昏の向こう側。
想いが創りだしたのか。
幻が惑わせたのか。
それでも構わない。
今は。
黄昏の向こうの。
あなたを感じられる。
それだけでいいのだから。

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2006/12/22 Fri *賽は投げられた / Linda Ronstadt

20061222simpledreams


動いてみないと。
あたってみないと。
始らないし。
解らないし。
とりあえず。
やるだけはやってみよう。

考えてることは単純で。
望んでることも単純で。
出る答えも単純なはずだから。

賽は投げられた。

『Simple Dreams』'77年リリース。
楽屋の片隅で物憂げに鏡を見つめる後姿と鏡に映し出された横顔・・・
何とも言えぬ。少しばかり擦れた色香が漂うジャケットが秀逸なリンダ・ロンシュタットのアルバム。
ワディ・ワクテルらの腕達者な面子が奏でるサウンドに支えられて。力強く伸びやかな歌声を聴かせるリンダ。
バディ・ホリーの「It's So Easy」、ストーンズの「Tumbling Dice」のカヴァーも実に生き生き迫ってきます。
まぁ、個人的にはバックのサウンドも含めて。あまりに破綻の無いところが逆に物足りないのではありますが。
突き入る隙の無い女性って、何かこう。ねぇ、色気を感じなかったりするのです(苦笑)。

動いてみたら。
あたってみたら。
始ったけど。
解ったけど。
とりあえず。
やっただけの反応はあったけど。

考えてるほど単純では無くて。
望んでることは単純なのに。
その為に必要な答えは複雑で。

賽を投げてはみたものの。
匙も投げたくなったりして(苦笑)。

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2006/12/21 Thu *時は今 / Bonnie Bramlett

20061221itstime


時は今・・・

かどうかは。
本当は解らない。
気のせいかもしれない。
思い込みかもしれない。
でも。
何かが変わる時ってのは。
何かを決める時ってのは。
そんなものなんじゃないのかな。
まぁ。
違ってたとしても。
気分に従ってしまえば。
思い込んでしまえば。
それでいい。

時は今。

『It's Time』'74年リリース。
デラニー・ブラムレットと別れて。デラニー&ボニーも解消してソロとして歩み始めたボニー・ブラムレット。
その力強い歌声を想起させるジャケットも見事な、南部の名門キャプリコーンへ移籍しての2ndアルバム。
非黒人として初めてあのスタックスと契約し。ラジオから流れてくる歌声は黒人と信じられていた・・・
そんなデラニー&ボニー時代の逸話が象徴しているボニーの黒く熱い歌声がこれでもかと迫ってきます。
タイトルにある様に、移籍を契機に心機一転。時は今だと。そんな思いもこのアルバムにはあったのかも。
'70年代には4枚のアルバムをリリースしたボニー。残念ながら商業的な成功を収めることは無かったのですが。
残された歌声の素晴しさが色褪せることは無く。今針を落としても心が震え、胸が熱くなります。

時は今・・・

だったかどうかは。
後で解ることだろう。
気のせいだったとしても。
思い込みだったとしても。
それで。
何かが変わったのなら。
何かが決まったのなら。
それが事実として記されたなら。
まぁ。
偶然だったとしても。
気分に従ったことが。
思い込んだことが。
それが正しかったこととなる。

時は今。

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2006/12/20 Wed *攻撃は / Rory Gallagher

20061220defender


じっと動かずにとか。
耐えながら待つとか。
同じ状態を保つとか。
相手の顔色を窺ってからとか。
どうにも守りに入ることが。
守備的なことが苦手だったりする。

体育の授業で。
サッカーとかバスケットをやると。
先生によく怒られた。
守らなきゃいけないポジションでも。
相手をマークしてなきゃいけなくても。
犬や猫みたいにひたすらボールだけを追いかけて。
ボールを持ったらとにかくシュートして。
だってさぁ、守るのなんて退屈なんだもん(笑)。

『Defender』'87年リリース。
前作から5年のブランクを経て自らのレーベルでの初の作品となったロリー・ギャラガーのアルバム。
ブルースやトラッドをベースにしながらも'70年代半ばからはかなりハード・ロックに寄っていたロリー。
録音しながら納得がいかずにお蔵入りさせたアルバムもあったと言う5年間のブランク。
恐らくはその間に自らを見つめなおしたのか。そして歩むべき道を見出したのか。その答えが表れています。
得意なスライドもふんだんに。シンプルでタイトで。そしていい感じで腰の据わったブルース・ロックなのです。
いつも胸のうちにあるブルースを。いつも手にしているギターで奏でる。そんな原点に立ち返ったロリーです。
ひたむきに、誠実に。自らの想いに、情熱に忠実に。派手さには欠けますが味わい深いアルバムとなりました。

じっと動かずにとか。
耐えながら待つとか。
同じ状態を保つとか。
相手の顔色を窺ってからとか。
どうにも守りに入ることが。
守備的なことが苦手だったりする。

社会に出ても同じで。
ルーティン・ワークとかお約束とか。
はみ出しては怒られた。
決められたやり方があるのに。
昔からの倣いがあるのに。
こんなやり方もあっていいんじゃないのと。
意味の無い倣いなんて止めてしまえばいいんじゃないのと。
だってさぁ、守ってばかりじゃ息が詰まるんだもん(笑)。

攻めなきゃ。
前へ。先へ。
やってみなきゃ。
取り残される前に。
変えてみなきゃ。
澱んでしまう前に。

攻撃は最大の防御なり。
それでいいんじゃないかと。
最近はそんなディフェンダーも多いしね(笑)。

(その実は先に攻められるのが怖いからだったりするんだけどね・・・)

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2006/12/19 Tue *裏がある / The Rolling Stones

20061219morehotrocks


表からでは。
見えないものもある。
表だけでは。
解らないこともある。
表には現れない。
事情があって。感情もある。
そんな世界があることを。
知ってる方が巧くいく時もある。

『More Hot Rocks (Big Hits And Fazed Cookies)』'72年リリース。
『Hot Rocks』で一山当てたアレン・クラインが更なる山っ気を出して企画したローリング・ストーンズの編集盤。
『Hot Rocks』から漏れたシングル曲に米国版アルバムに未収録だった曲や未発表曲を引掻き集めて全25曲。
ネガ状態のジャケットが象徴する様にストーンズの表には出なかった裏の顔、裏ベスト的な2枚組となりました。
今となっては特に珍しいテイクも無く、曲順にも何らかの主張があるわけでも無く。面白みには欠けますが。
当時はやはり米国のファンにとっては泣きどころを押さえられたか全米9位と、なかなかに売れた様です。
まぁ、裏ベスト、裏の世界だけで2枚組を聴かせてしまうところにストーンズの懐の深さが出てるかなと。
キースのギター、ミックのヴォーカル。ストーンズが聴こえてくればいつだってそれだけでワクワクするのですが。
時には普段なかなか耳にしない様な、そんなストーンズを楽しめるこんなアルバムもいいかなと思います。

表から。
見えるものが総てだと。
表だけで。
総てを解ったと。
表の世界だけに。
事情や感情があると。
裏なんて存在しないと。
思い込んでいる方が幸せな時もある。

どっちもどっち。
でもなべて。
物事には。
裏がある。
いざって時は。
裏を知ってる。
裏を押さえてる。
裏を使える。
その方がなんとかなったりする。

裏を知りすぎてるのも。
それはそれで問題があるけれど(苦笑)。

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2006/12/18 Mon *あなたがいるから / The Rolling Stones

20061218rollingstones_2


あなたがいるから。
ぼくがいる。
あなたがいるから。
あなたのリフに。
誘われて。背中を蹴られて。
突き動かされて。励まされて。
今も歩き続けているんだ。
今も転がり続けているんだ。

『The Rolling Stones』'64年リリース。
今も転がり続けるローリング・ストーンズ。その轍を初めて印した英国での1stアルバム。
「Come On」でデビューしてから10ヶ月。満を持してリリースされました。
アルバム・タイトルも、バンド名すらジャケットには印字されていない。
そこにストーンズの自信と、ある種のしたたかな戦略すら感じてしまいます。
ジャケットも。そして敢えてヒット曲を外した選曲も。その新人(!)らしからぬ渋さがストーンズです。
チャック・ベリー、マディ・ウォーターズ、ボ・ディドリー、ジミー・リード、スリム・ハーポ、ルーファス・トーマス・・・
敬愛する先達たちのR&Bやブルースのカヴァーを嬉々として演りながらも。
そこには既に。ストーンズならではの“間”と“うねり”が産声を上げているのが感じられます。
ストーンズが転がる原動力となったそれらを産み出しているのがブライアンとキースの弾き出すリフで。
まだ未成熟だったキースの引き出しを引っ張り出したのはブライアンの天賦の才だったのかなと。
そして今も昔と変わらずに。最高のリフを弾き出し続けるキースがいることに改めて痺れるのです。

あなたがいるから。
ぼくがいる。
今夜も。
思わぬ事態に陥った。
そんな眠れぬ夜も。
あなたのリフに。
誘われて。背中を蹴られて。
突き動かされて。励まされて。
ぼくはこうして。
笑っていられる。明日を見ていられる。

そして。
あなたがいるからと。
現在形で語ることが出来る。
そのことが。
たまらなく。
幸せに感じられるのです。

Happy Birthday Keef !!!
Keef Riff Hard !!!

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2006/12/17 Sun *いいことが / Queen

20061217newsoftheworldmonth


今年もまた。
画面でも。
紙面でも。
ネットでも。
所謂10大ニュースとかが。
声高に語られる。
そんな時季がやってきた。
今年もまた。
世界で。
この国で。
この街で。
そして。
自分の世界で。
自分の内で。
様々な出来事が起きて。
様々な思いが過ぎていった。

『News Of The World』'77年リリース。
パンクの時代を意識したのか。前作までと比較するとシンプルなサウンドが特徴的で。
ジャケットも含めて。前2作(『A Night At The Opera』『A Day At The Races』)とは異なって。
そんな謂わばロックへの揺り戻しとも、新たな境地への一歩を印したとも言えるクイーンのアルバム。
「We Will Rock You」「We Are The Champions』と冒頭から続く2曲があまりにも印象的で。
どうしてもその2曲のみで語られがちで。確かにその2曲にある存在感こそがクイーンではありますが。
ロックンロールあり(「Sheer Heart Attack」ロジャー作)、ファンクあり(「Get Down,Make Love」フレディ作)、
ブルースあり(「Sleeping On The Sidewalk」ブライアン作)、ポップスあり(「Spread Your Wings」ジョン作)と。
華美な装飾を施さなくても。メンバー個々の創造力を生かした多彩な表現方法を有していて。
それをシンプルに演るだけで。世界に響き渡るだけの作品を生み出せる。そんな懐の深さもクイーンなのです。

今年もまた。
画面から。
紙面から。
ネットから。
伝えられるニュースには。
いいことよりも。
悪いことが。嫌なことが。
多かった様で。
今年もまた。
世界で。
この国で。
この街で。
そして。
自分の世界で。
自分の内で。
様々な悲しみが生まれ。
様々な痛みが何かを奪っていった。

だから。
そんな1年を振り返って。
そんな1年が終わろうとしてるからこそ。

来年は。
いいことがあるといいねと。
終わろうとするその時に。
振り返ったその時に。
涙よりも笑顔が浮かぶ様に。
いいことがあるといいねと。
そう思うのです。

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2006/12/16 Sat *輝く夜に / Hummingbird

20061216daiamondnights


例えば。
雨が降ってて。
月が輝いていなくても。
例えば。
ちょっと疲れてて。
街の輝きの下に出かけなくても。
それでも。
輝く夜を過ごすことは出来る。

『Diamond Nights』'77年リリース。
ソウルフルでファンキーで。そんなグルーブが何とも心地良いハミングバードの3rdアルバム。
マックス・ミドルトン、ボビー・テンチ、クライブ・チャーマン。第2期ジェフ・ベック・グループを支えていた3人。
その卓越したテクニックと洗練されたセンスが生み出すサウンド。そしてテンチのエモーショナルなヴォーカル。
そこに正にグルーブ・マスターとも言えるバーナード・バーディが刻むリズムが加わればもうこれは。
何とも表現しがたい極上のシルクの肌触りの様な、そう輝く夜を彩るにはこれ以上は無いアルバムなのです。
ベックの「Wired」にも収められていた「Led Boots」を「Got My“Led Boots”On」として。
ヴォーカル入りでよりソウルフルに演っていますが。うん、マックスはいい曲を書くなと改めて思ったりします。

例えば。
雲に遮られて。
月の光が届かなくても。
例えば。
ちょっと忙しくて。
街の灯りから遠ざけられても。
それでも。
輝く夜を過ごすことは出来る。

食材と調味料。
それにワインでも買い込んで。
少しの手間を掛けて。
たっぷりの愛情を注げば。
輝く夜を過ごす準備の出来上がり。
後は。
ささやかで、とても幸福な。
そんな時間を共に過ごせる。
そんな誰かがいることを。
その幸せを噛み締めるだけ。
それだけで。
今夜も輝く夜になるのです。

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2006/12/15 Fri *旧式 / Brinsley Schwarz

20061215silverpistol


なんだって。
どういうこと。
だからさぁ。
そういうことじゃなくて。
もう。なんで。
そんな答えしかでてこないんだろう。
そんなやり方しかしないんだろう。
そんな考え方しか浮かばないんだろう。
そっちの方が。
こっちより若くて。
こっちより新しい。
やり方も考え方も。
持ってるはずなのにな。

『Silver Pistol』'72年リリース。
英国のザ・バンド、パブ・ロック・シーンの先駆者にして重鎮、ブリンズリー・シュウォーツ。
イアン・ゴムを新たにメンバーに加えて。刺激を受けたかニック・ロウの才能が輝き始めた3rdアルバム。
土の匂いが漂うな。ちょっと荒っぽくも温かなサウンドとメロディー。決して時代の先端を行くわけで無く。
むしろリリースされた当時としても。どこか懐かしさを感じさせる、そんな立ち位置だったのではないかと。
そんなブリンズリーにこそ、そんなブリンズリーにしか。醸し出せる魅力が、感じられない良さが確かにあると。
アコースティックな響きも美しいニックによる名曲「Nightingale」など胸がキュッと切なくなってしまいます。
アルバム・タイトルとジャケットにはそんな旧くとも良いものは良いのだということをさり気なく教えてくれる。
そんなブリンズリーならではの味わいが象徴されている気がするのです。好きだなぁ。

こうなったら。
どうもこうもない。
こっちだけで。
そういうことじゃないんだって。
教えてやろう。
こんな答えだってだせるんだって。
こんなやり方もあるんだって。
こんな考え方も浮かんでくるんだって。
こっちの方は。
そっちより老いてて。
そっちからすれば。
やり方も考え方も。
旧いかもしれないけれど。

旧いからこそ。
自由に。柔軟に。
やることも出来るんだ。
考えることも出来るんだ。
だから見えてくるものもあるんだぜ。
だから狙いさえ定まれば。
この旧式の武器だって。
まだまだ捨てたもんじゃないんだぜ。

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2006/12/14 Thu *狙い撃ち / Derringer

20061214derringerlive_1


どうしてか。
忘れた頃に。
まるでその間隙を。
狙ってたかの様に。
トラブルはやってくる。
やれやれ。
またかよ。
まぁ、何となくそんな気は。
してたんだけどさ。

『Live』'77年リリース。
リック・デリンジャー率いるデリンジャーの3枚目にして初のライブ・アルバム。
バンドとしての一体感が強固になって。サウンドはよりハードに、そしてヘヴィーに。
そしてあの。リックならではのキャッチーでポップなセンスも健在で。
激しく、そして明るく。弾ける様なカッコ良さに満ちているアルバムです。
デリンジャーのナンバーとリックのソロのナンバーが等分に収められていて。
そのどちらもリックの魅力に溢れていて。そのカッコ良さを存分に堪能できます。
特にリックの代名詞ともなった名曲「Rock And Roll, Hoochiecoo」なんてもう。
最高に御機嫌で、最高に楽しくて。聴いてるこちらの血を沸かせ、肉を躍らせるってくらいなもので。
バンド名に違わず。ハートを狙い撃ちするかの如く。その照準は正確で威力も充分なのです。

どうしてか。
思わぬ時に。
まるでその瞬間を。
狙ってたかの様に。
トラブルはやってくる。
やれやれ。
まただよ。
まぁ、何となくそんな気は。
してたんだけどさ。

もっとも。
あんまり何にも起きないのも。
あまりに変化がないのも。
それはそれで退屈至極。
密かに。
血沸き肉踊って。
さぁ、反撃開始。
ウララ ウララ ウラウラで。
パッと狙い撃ち(笑)。

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2006/12/13 Wed *どこまで / The Jimi Hendrix Experience

20061213ladyland_3


どこまで。
出来たのだろう。
どこまで。
描けたのだろう。
どこまで。
来たのだろう。
どこまで。
辿り着いたのだろう。

『Electric Ladyland』'68年リリース。
初のセルフ・プロデュース、そして初の2枚組となったジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの3rdアルバム。
デビューしてから2年足らずの間に自らの世界を驚異的なスピードで拡張し続けていたジミですが。
それは止まることを知らず。このアルバムでも新たな地平へと更なる広がりを見せています。
常に頭の中で音が鳴り続けていたと言うジミ。その尽きぬ源泉の溢れ出すままに、熱き魂の赴くままに。
ブルースもロックもファンクもソウルも総てを呑込んで消化して。唯一無比のジミの世界を創りあげています。
このアルバムを聴く度に。独創性と普遍性が見事に共存しているその世界に眩暈すら覚えるのですが。
ふとそれすらもジミにとっては唯の通過点に過ぎなかったことに気づいて、呆然と立ち尽くすことになります。
このアルバムのリリースから2年後には旅立ってしまったジミ。生きていたなら何処まで辿り着いていたのか。
それはもう誰にも解らない見果てぬ世界ですが。もしかしてジミには見えていたのかなと思うと、また何とも。
ところで元々は雑誌のグラビア用だったらしいこのヌード・ジャケット。恐らくはタイトルに引っ掛けたのでしょうが。
ジミは反対だったらしく。現在は封印されてしまっていますが。これはこれで魅力的でいいんじゃないかなと。

どこまで。
出来るのだろう。
どこまで。
描けるのだろう。
どこまで。
行けるのだろう。
どこまで。
辿り着けるのだろう。

それは。
自分が決めること。
ここまでと思えばここまで。
そこまでと思えばそこまで。

尽きぬものが。
熱きものが。
あるのなら。
その赴くままに。

見えているなら。
見れるのならば。
その場所まで。

さぁ、どこまで・・・

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2006/12/12 Tue *どっこい / The Doors

20061212aliveshecried


久し振りだね。
どうだい調子は。
ボチボチです。
そっか。まぁ無理しないで。
ええ。そうですね。
徐々に慣らしてけばいいんだから。
ええ。そのつもりです。
でも声がさ。
声ですか。
そう声が元に戻ってるから。
自分では解らないですけど。
安心したよ。

『Alive, She Cried』'83年リリース。
倉庫の片隅で埃を被っていたライブ・テープが発掘されて、編集されて。
ジム・モリソンの死後、十数年を経てリリースされたドアーズにとって2枚目となるライブ・アルバム。
通常のライブ音源だけでなく、サウンド・チェック時の音源やTV出演時の音源も含まれています。
従って統一感にはかけますが。どれもが興味深くまた独特の熱気を孕んだ演奏が耳を惹きつけます。
10分以上に渡る「Light My Fire」が一番のハイライトかなとは思いますが。
ゼムの「Gloria」やかの「Little Red Rooster」など。存外にソウルフルな歌声が印象に残ります。
それにしてもサウンド自体は流石に時の流れに抗えずに如何せん古さを感じさせる瞬間がありますが。
既に四十年近い時を隔てながら。未だにあまりにも生々しく響き、胸のうちを鷲掴みにする様な。
まるで今もそこにいて語りかけてくるかの如きジムの歌声の存在感はやはり次元が違うと思い知らされます。

久し振りに会って。
久し振りに話をして。
病を得て。病と闘いながら。
こちら側に帰って来た。
その顔に。生気が戻り。
その目に。光が戻り。
何よりも。
その声が。
張りが戻ったその声が。
まだまだ駄目にはならないと。
どっこい、しぶとく生きてるぞと。
そのことが。我がことの様に嬉しくて。
ほっとして。微笑んで。

照れくさいから。
面と向っては言わないけれど。
帰ってこれて。戻ってこれて。良かったな。
どっこい、しぶとく生きていこうな。焦らずに。

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2006/12/11 Mon *ぶっ飛ばす / Deep Purple

20061211machinehead


ぶっ飛ばす。

月曜日なんて。
好きになれるわけが無い。
意味も無く指折り数えてみる。
週末まで長いよな。
週末は短いのにさ。
風も冷たくて足が竦みそうで。
こんな朝は。
何にも考えずに。
走り出してしまうしかない。
さぁ、ぶっ飛ばすんだ。

『Machine Head』'72年リリース。
「Highway Star」と「Smoke On The Water」というあまりにも有名な名曲を収めて。
問答無用でディープ・パープルの代表作として認知されている6thアルバム。
アルバムに針を落として。「Highway Star」のイントロが聴こえてくる・・・
その瞬間の。破壊力と疾走感。何もかも振り捨てて。何もかも忘れて。ただぶっ飛ばすだけ。
これはもう。堪らないほど刺激的で。不安と不満の真っ只中で苛立ってばかりいた。
そんな中学生のガキだった頃の自分にとっては麻薬の様な魅力に満ちていたのですが。
今でも思わず。頭を振って叫びたくなる瞬間があって。やっぱり成長してないんだなと(苦笑)。
そしてレコーディング時の火事騒動を歌ったことでも知られる「Smoke On The Water」・・・
これだけ日本人のツボにはまったロック・ナンバーも無いだろうと。
あのイントロが聴こえてくると条件反射でリズムに合わせて手を叩いてしまいます。
イントロだけだったら弾けるって奴がそれこそ日本中の中学校にいたんだろうなと。
自分もそんな一人で。恐らく今でもそこだけなら弾けるはず。進歩もしてないな(苦笑)。

ぶっ飛ばす。

月曜日なんて。
好きになれるわけが無い。
曖昧なまま頷いてみたりする。
朝一での打合せなんて頭に入らないな。
週明けで未だ目が覚めていないしさ。
誰かの欠伸が伝染しそうだし。
こんな朝は。
何にも考えずに。
やってしまうしかない。
さぁ、ぶっ飛ばすんだ。

子供の頃から。
月曜日が。
月曜日の朝が。
嫌いで。苦手で。
どうしようもない時は。
心の中で。イントロを奏でて。
頭を振って。叫んで。
無理矢理に火をつけて。
成長も進歩もしてないけど(苦笑)。

とにかく(気持ちだけでも)ぶっ飛ばそう。

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2006/12/10 Sun *日常 / The Kinks

20061210soapopera


日常なんて。
退屈だと思っていた。
日常には。
埋もれたくないと思っていた。
日常からは。
離れていたいと思っていた。
だから。
家庭とか。
家族とか。
そこからは遠く離れていたかった。
食卓とか。
団欒とか。
それらは遠ざけて生きてきた。
何故なら間違いなく自分も日常を生きている一人だったから。

『Soap Opera』'75年リリース。
実際にレイ・ディヴィスが主演したテレビ・ドラマで使用した曲に新曲も加えて制作されたキンクスのアルバム。
RCA時代のレイが病的にまで拘り続けたロック・オペラ、コンセプト・アルバムの中の1枚。
平凡な主人公と彼をスターにしようとするスター・メイカーの物語が延々と語られ。
でも結局は主人公の妄想が創りあげた世界だったと言う落ちが着くのですが。
英国の市井に暮らす小市民の日常をいつもの様に醒めていて、そして温かい視線から捉えているレイ。
背景に流れる懐かしくも切ない。その声高ではなく囁く様な、呟く様なサウンドが愛しく感じられます。
特にラストの「You Can't Stop The Music」のメロディ、そして人々を(音楽を)称える歌詞に。
英国の日常とそこで暮らす人々を愛してやまないレイの姿が見えてきます。地味だけどいいアルバムです。

日常なんて。
今でも退屈だけど。
日常には。
埋もれていることに疑問もあるけど。
日常からは。
離れられないことに苛立つこともあるけれど。
それでも。
家庭とか。
家族とか。
そんなものがあるのもいいのだと。
食卓とか。
団欒とか。
そんなものを囲むのも悪くは無いなと。
間違いなく日常を生きている自分がそう感じ始めている。

何かを諦めてしまったのか。
何かに気がついたのか。
それはわからないのだけれど。
今、ここにある日常が。
結構気に入っていたりするのです。

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2006/12/09 Sat *鉄則 / Humble Pie

20061209goforthethroat


なんであれ。
勝負事の鉄則は。
相手の弱いとこ。苦手なとこ。
急所を攻めること。
喉元に喰らいつくこと。
喰らいついたら牙を離さないこと。
男と女の間でも同じこと。

『Go For The Throat』'81年リリース。
再結成ハンブル・パイの2枚目にして結果的に最後の作品となったアルバム。
エルヴィス・プレスリーの「All Shook Up」やエアロスミスで有名な「Chip Away The Stone」をカヴァー。
更にはスモール・フェイセズの「Tin Soldier」のセルフ・カヴァーまでも演ってます。
オリジナル曲も含めてハード・ロックを基調としながらも。それだけで収まらない味わいがあります。
勿論、その味を醸し出しているのはマリオットの“黒い”志向と歌声であるのは語るまでも無く。
マリオットの最大の武器であるあの喉は健在で。聴く者の喉元に喰らいついて離れることはありません。
ただ再結成であるが故致し方ないのですが。やはりバンドとしての一体感には欠ける面も感じられて。
特にジェフ・ベック・グループやハミングバードで素晴しい歌声を披露していたボビー・テンチ。
そのテンチを生かしきれていない。そこら辺りのプロデュース能力が弱かったのがマリオットの急所だったかと。
尤も、マリオット相手ではテンチも分が悪い・・・テンチが加わっても揺るぎもしないからこそのマリオットですが。

なんであれ。
対人関係の鉄則は。
相手の強いとこ。得手なとこ。
長所を褒めること。
懐に飛び込んで。
抱き締めたら腕を離さないこと。
男と女の間でも同じこと。

同じことなんだけど。
この鉄則が。
ビジネスの時ほど。
確かじゃなくて。揺らいだりする。
男と女の間ではそれが難しかったりするんだよね(苦笑)。

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2006/12/08 Fri *あなたがいたから / The Beatles

20061208pleasepleaseme


あなたがいたから。
ぼくがいる。
あなたがいたから。
あなたの歌声に。
導かれて。背中を押されて。
包まれて。助けられて。
ここまできたんだ。
ここにいるんだ。

『Please Please Me』'63年リリース。
総てがここから始った。これが無かったら何も生まれなかった。そんなビートルズの1stアルバム。
8曲のオリジナル・ナンバーと6曲のカヴァーと。この14曲が新しい世界の扉を開けたのです。
ロックが初めの一歩を踏み出した、ロックが誕生した。そんな力技とも言える荒々しさが感じられます。
そしてそんな初期のビートルズを引っ張っていたのはまぎれも無くジョン・レノンだったのだと思うのです。
勿論、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ。その4人が出会い、揃ってこその奇跡。それがビートルズです。
それでも。ここにいるジョン。その存在感。その力強い歌声。それが導き、背中を押しているのだと。
26年目の12月8日に。ジョンにとっても初めの一歩であるこのアルバムを聴きながら改めて確信するのです。
「Twist And Shout」のジョンの歌声。そこにある意味、自分の思うロックの総てがあったりします。

あなたがいたから。
ぼくがいる。
今夜も。
悲しい知らせを聞いた。
そんな切ない夜も。
あなたがいたから。
あなたの歌声に。
導かれて。背中を押されて。
包まれて。助けられて。
ぼくはこうして。
強くいられる。優しくいられる。

ただ。
あなたがいたからと。
過去形で語るしかない。
それだけが。
とてもたまらなく。
悲しくさせるのだけれど。

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2006/12/07 Thu *転がり続けてみましょうか / The Rolling Stones

20061207hotrocksmonth


落ち着いたと。
これでいいかと。
ここでいいかと。
思い定めたと。
心を決めたと。
それで間違いは無いと。
そのはずだったのだけど。
またぞろ。なにやら。
とんとん。つんつん。
転がれってか。

『Hot Rocks 1964-1971』'72年リリース。
自らのレーベルを設立してデッカ・レコードを離れたローリング・ストーンズ。
デッカに残した作品の権利は悪名高きアレン・クラインの手に渡ることになって。
しかも何故かストーンズ・レーベルでリリースされた「Brown Sugar」「Wild Horses」も押さえられて。
そんな事情からその2曲も含む21曲で編集されアレン主導でリリースされた2枚組ベスト・アルバム。
「Time Is On My Side」で始って「Let's Spend The Night Together」で終わる1枚目から。
「Jumpin' Jack Flash」で始って「Wild Horses」で終わる2枚目までを聴き通すと。
'60年代を駆け抜け、転がり続けたストーンズの刻んだ轍がくっきりと脳裏に刻み込まれます。
「Midnight Rambler」が『Get Yer Ya-Ya's Out!』からライブ・ヴァージョンで収録されていて。
この曲はライブ・ヴァージョンがオリジナルより数段カッコ良いと思っているので。個人的にはそこがいいかなと。

落ち着いたら。
これでいいやと。
ここでいいやと。
思ってしまったら。
決めてしまったら。
納得したつもりでいたけれど。
納まりきらなくて。静まらなくて。
またぞろ。なにやら。
うずうず。わくわく。
転がりだそうぜと。

仕方ないなぁ。
まぁ。
澱んで沈むには。
未だ早いかも知れないし。
こうなりゃとことん。
転がり続けてみましょうか。

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2006/12/04 Mon *恋せよ/ The Carpenters

20061204akindofhush


いのち短し。
恋せよ。
乙女。
そして男(おのこ)。
いのち短しの短しが。
どの程度かは知りませんが。
恋をしたら。
恋におちたら。
見つめあう様な。
息の止まる様な。
そんな時間は。
永遠の様でもあり。
一瞬の様でもあり。
短いと言えば短いかな。
恋せよ。

『A Kind Of Hush』'76年リリース。
変わらぬカレンの歌声の美しさに心までも温まるカペンターズの7枚目のオリジナル・アルバム。
曇ったガラスに指でタイトルを記した。そんなジャケットが今の季節にぴったりな感じがします。
カヴァー曲のセンスの良さ、そしてリチャードが関わったオリジナル曲の素晴しさ。
そのバランスが見事にとれていることと、どちらも見事に歌いこなすカレンの歌唱力が魅力のカーペンターズ。
このアルバムでもカヴァーの「There's A Kind Of Hush」(邦題は「見つめあう恋」)も。
オリジナルの「I Need To Be In Love」(邦題は「青春の輝き」)も素晴しく、その魅力を改めて認識します。
恋することの喜び、ときめき、切なさ、もどかしさ。そんな誰もが思い当たるであろう心の動き。
そららを見事に歌に込め、伝えてくれるカレン。本当に素敵なシンガーだったとしみじみ思うのです。

いのち短し。
恋せよ。
乙女。
そして男(おのこ)。
いのち短しの短しが。
どの程度かは知りませんが。
初めて恋をしてから。
もう数十年恋におちたままで。
見つめあう様な。
息の止まる様な。
そんな時間を。
今、貴女と過ごしている。
永遠の様でもあり。
一瞬の様でもあり。
短いと言えば短いかもしれないから。
恋せよ。

貴女が生まれた記念日を。
一緒に過ごしながら。
その幸せに包まれながら。
これからもずっと。
この想いは変わることはないと。
また改めて恋をし、恋におちるのです。

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2006/12/03 Sun *横顔の肖像 / Creedence Clearwater Revival

20061203creedencegold


いつものカウンター。
今夜は右から2番目に。
腰を下ろして。
ふと左側に視線を向ける。
いつもの顔もあれば。
初めての顔もある。
その一人一人の。
横顔に思いを巡らす。
あの人にも。この人にも。
それぞれの生活や歴史があって。
それぞれの思いを抱いてここにいるのだろう。
そんなことを。
何とはなしに考えてしまう。

『Creedence Gold』'72年リリース。
カリフォルニア生まれの南部野郎達、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)。
'60年代を痛快なR&Rと共に駆け抜けていったCCRの初めてのベスト・アルバム。
ジャケットからもわかる様にあくまでも4人編成時代の、謂わば真のCCRのナンバーのみで選曲されています。
ちなみに一種の変形ジャケットで切り抜かれた横顔を捲るとメンバー各々の写真が現れます。
勿論、今では曲数も格段に増えたベスト・アルバムがCDで何種類もリリースされてはいますが。
印象的なジャケットと。CCRのポリシーにも通じる様なコンパクトなヴォリューム感がちょうど良い感じかなと。
A面1曲目、どあたまから「Proud Mary」で始る構成もいきなりのグイ乗りで惹きこまれます。
そして両面のラストにそれぞれ「I Heard It Through The Grapevine」と「Suzie Q」が収録されていて。
その長尺なナンバーに溢れる泥臭く、熱いうねりに。ライブで叩き上げたCCRの真骨頂を感じて痺れるのです。

いつものカウンター。
今夜も貴女の左側に。
腰を下ろして。
ふと右側に視線を向ける。
見慣れた横顔に過ぎる。
いつもの表情。初めて目にする表情。
その一瞬一瞬の。
横顔に思いを巡らす。
いつも。今も。
隣にいてくれる貴女。
今夜はどんな思いを抱いていても。
その総てを受け止めていたい。
何とはなしに考えてしまう。

横顔。
それぞれの肖像。
それぞれの物語。
それらが愛しく思える夜は。
何故かいつもより少しだけ。
心地良い酔いが訪れたりする。

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2006/12/02 Sat *顔、顔、顔 / J. Geils Band

20061202face


残すところ一ヶ月。
本当にあっという間で。
何だかとても早くて。
もう一年終りかよと。
一年前何してたかな。
そう言えば。
あの人とも。
あいつとも。
一年前に会ったのが。
最後になったんだな。
思い浮かぶ。
顔、顔、顔。

『The J. Geils Band』'71年リリース。
ジャケットに居並ぶ顔、顔、顔。その不敵な面構え。
その“只者ならずさ”がいいJ.ガイルズ・バンドの1stアルバム。
中身もその雰囲気に違わずに。実に粋で、渋くて。カッコ良くて。
好きで好きで堪らないブルースやソウルのカヴァーから。
それらと何ら遜色無いオリジナル・ナンバーまで全11曲。
恐らくライブで演りまくって鍛え抜かれたそのままで収められています。
ピーター・ウルフの歌声の饒舌な男らしさ。J.ガイルズのギターの寡黙な男臭さ。
そして何よりもマジック・ディックの比類無比なブルース・ハープの艶やかな響き。
伊達男達が一つになって放つ、“黒光りする”音に惚れ惚れします。

残すところ一ヶ月。
本当にあっという間で。
何だかとても早くて。
もう一年終りかよと。
一年間何してたかな。
そう言えば。
あの人にも。
あいつにも。
この一年会ってないよな。
どうしてるかな。
思い浮かぶ。
顔、顔、顔。

会いたいな。
話したいな。
飲みたいな。
声を掛けてみようかな。

久し振り。
元気にしてる?
偶にはあいつ等も誘って。
飲みにでも行かないかい?
そうそう。
忘年会って口実もあるしね(笑)。

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2006/12/01 Fri *走る、走る / Paul Butterfield Blues Band

20061201eastwest


毎年、毎年。
毎度、毎度。
一年の終りは。
最後の一月は。
やっぱり。何故か。
気が急く。慌しい。
走る、走る。
東へ、西へ。
あっちへ、こっちへ。

『East-West』'66年リリース。
白人最高のブルース・ハーピストの一人、ポール・バターフィールド率いるバターフィールド・ブルース・バンド。
正統的なシカゴ・ブルースを出発点としながら早くもその枠組に収まりきらなくなってきた2ndアルバム。
マイク・ブルームフィールド、エルヴィン・ビショップ。二人の凄腕ギタリストの鬩ぎ合いが聴ける最後のアルバム。
繊細で知性の煌めきを感じさせるマイク、豪快で野生の趣を感じさせるエルヴィン。火花が散っています。
そして勿論、ポールの艶やかで何とも言えない色香さえ漂う様な官能的なハープが唸りをあげていて。
ホワイト・ブルースの最高峰を極めた瞬間が間違いなく捉えられている、そのサウンドに背筋が震えます。
なかでもキャノンボール・アダレイの「Work Song」そしてタイトル曲のカッコ良さは唯一無比かなと思います。

毎年、毎年。
毎度、毎度。
こうなる前に。
切羽詰る前に。
考えておこう。やっておこう。
そう思ってるんだけど。
そう、思ってはいるんだけど。

結局、この師走も。
走る、走る。
東へ、西へ。
あっちへ、こっちへ。

まぁ、それはそれで。
らしくはあって。
悪くはないんだけど。
それにしてもね(苦笑)。

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2006/11/30 Thu *こんな夜だから / Sonny Boy Williamson Ⅱ

20061130downandoutblues


おいおい。
今になって。
なんなんだ。
それも。
そんなあやふやな。
そんな状況じゃ。
右か。左か。
前か。後か。
判断できないじゃない。
う~ん。
こんな夜に。
こんな気分の夜になるなんて。

『Down And Out Blues』'59年リリース。
路上生活者を写したジャケットも強烈な印象を残すサニー・ボーイ・ウィリアムスンⅡ世のアルバム。
ちなみによく誤解されるようですがジャケットの人物はサニー・ボーイではありません、念の為。
語りかける様に。そして歌う様に。何とも生々しく表情豊なブルース・ハープを吹きながら。
これまた語る様な独特のぶっきら棒な様で温かさが滲み出ている歌声を聴かせるサニー・ボーイ。
実に何とも味わい深く。そして一度味わってしまったら病みつきになってしまう魅力があります。
サニー・ボーイ、実は相当したたかな人物だったらしく。その逸話には事欠かないのですが。
そもそも芸名からして有名なブルース・マン、サニー・ボーイ・ウィリアムスンⅠ世から頂いたもので。
と言うか、本名はライス・ミラーなのですが勝手にサニー・ボーイを名乗って(成りすまして)活動していて。
で、ばれたのですがⅠ世が亡くなったこともあってⅡ世として区別されながらも名跡を継いだ(?)とか。
あのロバート・ジョンソンが毒殺された酒場に居合わせた・・・と言うのも箔を付ける為の真っ赤な嘘だったり。
まぁ、そんなある意味とても人間臭いところが、情感に溢れていて陽気ですらあるブルースを生んだのかも。
そのしたたかさ、逞しさ、しぶとさ。そして明るさが教えてくれるものが確かにあるなと思うのです。

やれやれ。
まぁ仕方がない。
そんなもんだろう。
こうなりゃ。
そんなあやふやな。
そんな状況でも。
右か。左か。
前か。後か。
やってみるしかないだろう。
え~い。
こんな夜だから。
そんな気分に呑まれそうな夜だから。

何だか急に。
突き落とされた様な。
落ちぶれ果てた様な。
そんな気分に負けない様に。
したたかに。しぶとく。明るくいこう。

例えそれが。
強がりでも。
ハッタリでも。
まぁ、何とかなるはずだから。
とりあえず明日の為に。
今夜はいい夢を見ながら寝てしまおう(笑)。

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