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2007/02/12 Mon *或る夜の出来事 / Rod Stewart

20070212anightonthetown_1


連休の終りに。
少しだけ足を延ばしてこの街へ。
少しだけ贅沢な晩餐を終えたら。
酔い醒ましに、腹ごなしに。
フラフラと歩いて。
この店の扉を開けてみる。
この空気に、この笑顔。
いつものR&R、いつものジャック。
この街で過ごす、この夜が更けていく。

『A Night On The Town』'76年リリース。
大西洋を越えてアメリカに渡ったロッド・スチュワートのアメリカ制作2枚目、通算7枚目となるソロ・アルバム。
プロデューサーも同じトム・ダウドですし、アルバムの両面をスローとアップで分けていたりと。
前作の『Atlantic Crossing』と同じ趣向の兄弟アルバムとも捉えられる性質、肌触りを感じさせられます。
より一層、アメリカ的に。洗練されると同時に大陸的な大らかな陽気さがサウンドには表れているのですが。
ロッドの歌声からは消そうとしても消すことの出来ないイギリスの匂いと香りが未だ未だ漂っていたりして。
その微妙でいて、結果的に絶妙なブレンド具合がこの時期のロッドにしか出せない味わいを醸し出しています。
オリジナルでも、カヴァーでも。総てを自らの色に染め上げて、独自の世界を構築してしまっているのです。
そこにヴォーカリストとしての類稀なるセンスと、何よりも唯一無比の歌声、あの歌声の素晴しさを感じるのです。
そしてスローもいいけど。アップ・テンポのナンバーでの華やかでグルーヴィーなカッコ良さに耳を奪われる度に。
バラード・シンガーに落着くのは早いだろうと。未だ未だR&Rを歌わなきゃ駄目だよとしみじみ思うのですが・・・
どうもここ数年のロッドのイメージって出来損ないのフランク・シナトラみたいでねぇ(苦笑)。

連休の終りに。
少しだけ足を延ばしたこの街で。
短いけれど御機嫌な一時を過ごす。
あの人がたまたま。あの人はわざわざ。
久し振りだねと、この間はどうもと。
この店で並んで腰掛けて。
この空気に、この笑顔。
いつものR&Rに、いつもの会話。
この街で過ごす、この夜が更けていく。

何も特別な事は起こらなかった。
いつか記憶もあやふやになってしまう。
そんな。
いつもの今夜の出来事が。
いつかの或る夜の出来事が。
実はとっても大切で。
実はとっても愛しかったりするのです。

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