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2007年4月

2007/04/27 Fri *昨日・今日・明日 / Pearl

20070427pearl


そうだった。

忘れてた。
忘れようとしてた。
昨日より今日を。
今日より明日を。
見つめて。求めて。
手を伸ばして。
声を嗄らして。

そうだったじゃないか。

『First』'87年リリース。
SHO-TAこと田村直美が率いていたパールの1stアルバム。
バンド名からしてジャニス・ジョプリンを連想させますが、SHO-TAの力強い歌声が最大の魅力です。
サウンド的にはやや一本調子で、平坦な感じもあるのですが。それらを総て覆ってしまう歌声です。
手を差し伸べて、立ち上がらせて、優しく抱きしめて、背中を押す・・・そんな力が秘められているかの様で。
そうもう20年も前になるのですが、そんなSHO-TAの歌声を抜きでは語れない様な季節があって。
そんなSHO-TAの歌声によって昨日、今日、明日と乗り越えてきた日々があったりしました。
流石に今聴くと青いなと感じて。もういいよなと思いつつ。まだどこか胸の奥を掴まれる様な思いも残っていて。
いいかげん駄目じゃないと呆れつつ、そんな自分がいることにほくそ笑んだりもして。しょうがないなと。
まだ辿り着いてはいなかったのかと、まだ手にはしてなかったのかと。やれやれ。こうなりゃとことんですね。

そうなんだ。

忘れてた。
忘れようとしてた。
昨日より今日を。
今日より明日を。
見つめて。求めて。
手を伸ばして。
声を嗄らして。

そうだったんだ。

思い出したよ。
だから。一緒に。
昨日より今日を。
今日より明日を。
見つめてみるかな。
求めてみるかな。

昨日と同じ今日など望みはしない。
今日と同じ明日など作ろうとは思わない。
ならば。
その手を引っ張ってみよう。
その声を拾ってみよう。

昨日より今日を。
今日より明日を。
昨日、今日、明日、再び。

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2007/04/26 Thu *なんて伝えたら / 泉谷しげる

20070426howlandother


どう言ったら。
どう話したら。
どう示したら。
あぁ、もう。
なんて伝えたら。
わかってもらえるんだろう。
いまの、この。
高鳴りを。震えを。ざわめきを。

『Howl And Other Ballads-吠えるバラッド』'88年リリース。
チャボやポンタや吉田建などからなるルーザーを率いて制作された泉谷しげるのアルバム。
俳優でもなく、タレントでもなく。気骨ある詩人にしてロッカーである、泉谷の叫びが胸に突き刺さります。
腕達者で気心知れて。そしてなによりも泉谷の叫びに熱く応えるルーザーに支えられて。
実に生き生きと。水を得た魚の如く。縦横無尽に暴れまくる泉谷の姿が、まぁ、なんとも痛快です。
生真面目で。シャイで。だからこそ。叫ばずにはいられない、暴れずにはいられない。
その仮面の内側に。その芝居の楽屋裏に。隠しておけない思いが堰を切って溢れ出しているのです。
愛しいものがあるから。大切なものがあるから。失ってはならないものがあるから。
馬鹿なことをと思っても。止めとけばと思っても。おとなしくはしていられない。じっとしてはいられない。
その急きたてられる様な、その焦がれる様な、その張裂ける様な。そして生きる力が満ち溢れている。
その思いに呼応して。こちらも叫びだしたくなるのです。そう、静かに座ってなんかいられないのです。

どう言ったら。
どう話したら。
どう示したら。
あぁ、もう。
なんて伝えたら。
わかってもらえるんだろう。
いまの、この。
高鳴りを。震えを。ざわめきを。

胸が高鳴り。
心が震えて。
血がざわめいて。

何かを壊して。
何かを終りにして。
何かを作って。
何かを創めて。
また何かを・・・

なんて伝えたら。
わかってもらえるんだろう。
じっとなんかしていなくていいことの。
静かになんかしていなくていいことの。
その喜びを。

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2007/04/24 Tue *言われても / Faces

20070423anodisasgoodas


言われても。

何もわざわざ。
片道数十分もかけて。
電車に揺られて。
明日も朝から仕事なのに。
そこまでして。
飲みに行くことは無いじゃないと。

言われても。

その街が。
その店が。
その扉の向こうにある。
その空気が、その風が。
好きだから。それだけ。
迎えてくれる。駆けつけてくれる。
その笑顔が。その心意気が。
好きだから。それだけ。

だから。
何を言われても。

『A Nod Is As Good As A Wink...To Blind Horse』'71年リリース。
『馬の耳に念仏』なんて邦題も懐かしい、世界最強の酔いどれバンド、フェイセズの3rdアルバム。
ハードでラフで。ルーズでアーシーで。時にトラッドで。そんなフェイセズならではの魅力に満ち溢れています。
米国南部を目指して、強く焦がれながら。身に纏った英国の香りもそこはかとなく漂わせて。
千鳥足で、あっちへフラフラ、こっちへユラユラ。それでもしっかりと肩と肩を組んで歩んでいるメンバーの一体感。
特にロッド・スチュワートとロニー・レイン。2人が交じり合い、寄り添い、絶妙なハーモニーを奏でています。
前面に立ち派手に大見得を切ってみせるロッド、半歩下がって渋い微笑で決めてみせるロニーです。
それぞれの個性が発揮された「Stay With Me」も「Last Orders Please」も御機嫌ですが。
2人の歌声が文字通り寄り添うかの如くにデュエットしてみせる「Debris」なんて、もう何と言っていいのか。
後に袂を解ってしまう2人なのですが。難病に倒れたロニーの治療費をロッドが援助し続けていたとも。
そんなことも思いながらジャケットの寄り添う2人の姿を見ながら聴くと・・・
何と言われても。共に過ごした、共に思った、共に有した、共に作った、それはかけがえの無いものなのです。

言われても。

何も好き好んで。
通り過ぎたはずの。
捨ててきたはずの。
そんな道をその場所まで戻って。
そこまでして。
また一からやることはないじゃないと。

言われても。

その場所に。
待っている人がいるから。
求めている人がいるから。
待ち続けて。求め続けて。
未だ諦めず。未だ光を失わず。
前を向こうとする。先へ進もうとする。
その瞳が。その思いが。
好きだから。それだけ。

だから。
何を言われても。

自分が。
好きならば。
かけがえがいと思うなら。
それでいいのだと。
他人のどんな言葉より。
それが本音を語っているのだと。

好きなんだから、どうしようもないしね(笑)。

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2007/04/23 Mon *立ち位置 / The Rolling Stones

20070422voltwo


立ち位置が異なれば。
おのずと。
見えるものも異なってくる。
見え方も異なってくる。
捉えられるものも異なってくる。
捉え方も異なってくる。
同じものを見てるのに。
同じものに触れているのに。

『The Rolling Stones Vol.2』'65年リリース。
英国での2ndアルバム、『The Rolling Stones No.2』に準じたローリング・ストーンズのドイツ盤。
ジャケットも(白枠はありませんが)選曲もその『The Rolling Stones No.2』と同一です。
計算高いマネージャー、アンドリュー・ルーグ・オールダムの戦略でもあったのか。
初期から米国市場を意識してアルバムを制作、リリースしていたストーンズだったりします。
このアルバムも米国での2ndアルバムと3rdアルバムを合わせたかの様な選曲になっていたりしますが。
英国でのヒット曲を含まない、その渋い選曲にこそ。実は初期ストーンズの矜持を感じたりもするのです。
オリジナルは3曲のみで。敬愛するブルースやソウルやR&Rのカヴァーを嬉々として我が物顔で演奏する。
そのまだまだ青くも、堂々とした姿こそが。英国の生んだ最高に“黒い”バンド、ストーンズなのかなと。
そして実に見事なスライド・ギターを披露しているブライアンの。バンドを牽引しているブライアンの。
未だキースやミックと並んでいた・・・否、一歩先んじていた。その立ち位置が鮮明に記録されてもいるのです。

立ち位置が異なるからこそ。
おのずと。
見えてくるものもある。
異なる見え方を知ることもある。
捉えられるものもある。
異なる捉え方を知ることもある。
同じものを見てるのに。
同じものに触れているのに。

かっての。
自分の立ち位置から。
相手の立ち位置から。
いまの。
自分の立ち位置から。
相手の立ち位置から。
見てみる。触れてみる。

異なっているけれど。
どこかで重なっていないかと。
どこかで通じていないかと。
同じ匂いがしないかと・・・ね。

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2007/04/20 Fri *まだまだ / Back Street Crawler

20070420bandplayson


まだまだ。
そう。
まだまだ。
その。
瞳が輝く限り。
その。
胸が高鳴る限り。
まだまだ。
止めるわけにはいかない。

『Band Plays On』'75年リリース。
フリー解散後、ソロ・アルバムを発表するもドラッグによる健康の悪化で休養していたポール・コゾフ。
回復を待って。そのソロ・アルバムのタイトルを冠したバンド、バック・ストリート・クロウラーで復活しました。
この1stアルバムではまさにそう、あのフリーでのプレイを髣髴とさせるギターを聴かせてくれています。
どんなに激しくても、必ず哀感を感じさせてしまう。あのコゾフのギターがここでも“泣いて”います。
尤も泣けば泣くほど。あまりにも繊細なその心の襞の震えまで伝わってきそうで、時に辛くもありますが。
それでもこのアルバムには、ここには。まだまだ止められない、まだまだ続けようとするコゾフがいます。
あまりにもフリーの影が濃すぎる気もしますが。それでもどうにも。愛さずにはいられないアルバムなのです。
だってね、コゾフが、あのコゾフが。ここではまだまだ前を向こうと、進もうとしていたのですから。

まだまだ。
そう。
まだまだ。
その。
瞳が輝く限り。
その。
胸が高鳴る限り。
まだまだ。
続けられるはずだ。

だから。
まだまだ。
慣れてしまわないで。
まだまだ。
諦めてしまわないで。

まだまだ。
笑えるのだから。
まだまだ。
前へ進めるはずだから。
それが。
一歩だとしても。二歩だとしても。
まだまだ。
歩む余地は残されているのだから。

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2007/04/19 Thu *温故知・・・ / Detective

20070419ittakesonetoknowone


ふるきをたずねて新しきを知る。
そうなんだよね。
解決策が見当たらないように思えても。
新しい課題に直面してるように思えても。
そう。実のところ。
誰かが答えを見つけてたりするんだよね。
誰かが経験してたりするんだよね。
そう。だから。
恐れずに。とりあえず。
やってみたらどうだろう。

『It Takes One To Know One』'77年リリース。
マイケル・デ・バレス率いるディテクティヴの2ndアルバムにして最後となったアルバム。
レッド・ツェッペリンのスワン・ソングに在籍していたからか、意識過剰で影響が露だった前作と比較すると。
腰も据わって。腹も決めて。マイケルならではの、ディテクティヴならではの音を鳴らし始めています。
グラム・ロックの徒花と思われがちなシルヴァーヘッドでの活動を経てディテクティヴを結成したマイケル。
その実はシルヴァーヘッドはフリーや、そしてストーンズの遺伝子をもった正統的なR&Rバンドだったりして。
マイケル自身のヴォーカルにもR&B、そしてR&Rからの影響、畏敬の念を強く感じるものがあります。
それをもう、隠すことも無く、臆することなく。いよいよ全開で歌うマイケルがいます。
結果など気にせず。そうタイトル通りに“やってみなきゃわからない”とばかりにやってみたマイケルです。
インナーには“For Elvis”と印字されていて。原点に戻りながら、新しい一歩を踏み出したマイケルなのです。

ふるきをたずねて新しきを知る。
そうなんだよね。
解決策が見当たらないように思えても。
新しい課題に直面してるように思えても。
そう。実のところ。
誰かが答えを見つけてたりするんだよね。
誰かが経験してたりするんだよね。
そう。だから。
恐れずに。とりあえず。
やってみたらどうだろう。

人に歴史ありで。
亀の甲より年の劫で。
遡ってみれば。
源に帰ってみれば。
伝えられることもあるしね。
教えられうこともあるしね。

ただ。それは。
必ずしも新しいとは限らなくて。
時代遅れかもしれないけどね(苦笑)。

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2007/04/17 Tue *語るなら / Keith Richards

20070417talkischaep


語るなら。
己の言葉で。
己の姿で。
己の背中で。
己の腕で。
己の指で。
語ってみせろ。

『Talk Is Cheap』'88年リリース。
この指で。このリングで。語ってみせたキース・リチャーズの初めてのソロ・アルバム。
ストーンズとして活動できなくて。鬱憤が積もり重なって。もうやるしかないと。
ただとにかく弾きたいんだと。ただとにかく皆と楽しみたいんだと、演りたいんだと。
ただそれだけ。ただそれだけの思いを。ただそれだけの志を。ただそれだけの心を。
己の言葉で。そうこの指とリングが弾き出す御機嫌なリフや、フレーズで語ってみせたのです。
いい塩梅で腰が落ちて、絶妙な間に満ちて。そしていい心地で跳ねる。その語り口を耳にしたら。
もう他に何もいらないと。他の言葉などいらないと。キースの言葉だけに酔いしれてしまうのです。
己の言葉で語れれば。誰からもガタガタ言われず。己自身もガタガタ言う必要は無いのです。

語るなら。
己の言葉で。
己の姿で。
己の背中で。
己の腕で。
己の指で。
語ってみせろ。

ガタガタ言われたくないなら。
ガタガタ言いたくないなら。
己の思いを。
己の志を。
己の心を。
己の言葉で。
語ってみせろ。

それも出来ないのに。
それが出来ないからと。
誰かの言葉を奪ってしまう。
誰かが語る口を封じてしまう。

そんなことは許されない。
そんなことは許しはしない。
己の言葉で。
そう語り続けたい。
そう語り続けよう。

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2007/04/16 Mon *大きく広げて / Nazareth

20070416loudandproud


大きく。
そう大きく広げて。
その胸を。
その羽を。
思いっきり。
ハッタリでも構わないから。
度胸を決めて。
大見得を切って。
大向うを唸らせて。

『Loud 'N' Proud』'74年リリース。
独特の泥臭さを感じさせるサウンドがその個性を際立たせるナザレスの4thアルバム。
スコットランド出身のハード・ロック・バンドでありながら、常にアメリカへの視点をもっていたナザレス。
(バンド名からしてザ・バンドの歌詞の一節からつけられていたりします)
ザクザクと刻まれるリフを根底に。前のめりに突っ込んでいくビートも心地良いハードなR&Rなのです。
何とも表現しがたいしわがれた声でシャウトするヴォーカルのダン・マカファーティ。
あのアクセル・ローズやマイケル・モンローにとってのヒーローであったマカファーティ。
その声があってこそのナザレスだったりもして。その声だからこそアメリカ的な泥臭さも似合ったのだろうと。
プロデュースを担当した、ロジャー・グローヴァーのセンスも大きく貢献しているのでしょうが。
ジョニ・ミッチェルやボブ・ディランの曲も。見事にナザレスのR&Rとして消化しています。
正に大きくその羽を広げて。大見得を切って。大向うを唸らせて。そして自信に満ちたアルバムとなっています。

大きく。
そう大きく広げて。
その話を。
その風呂敷を。
思いっきり。
夢物語でも構わないから。
覚悟を決めて。
大見得を切って。
大向うを唸らせて。

唸らせてしまえば。
思わせてしまえば。
こっちのもの。
後は。
とにもかくにも。なんでもかんでも。
自身を信じて。自信を持って。
その羽で羽ばたいてしまえばいい。
その話を実現してしまえばいい。
だから。
先ずは。
大きく広げてみませんか。

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2007/04/15 Sun *明日は / The Sensational Alex Harvey Band

20070415tomorrowbelongstome


嫌いだな。
日曜日の夜は。
また始る、始ってしまう。
日常を思うと。
憂鬱だな。
不安だな。
苦痛だな。
だから。
自分に暗示をかけてみる。
とにかく思い込んでみる。
そうさ。
明日はきっとうまくいく。
明日は自分を待っている。
明日は自分の手の中にある。

『Tomorrow Belongs To Me』'75年リリース。
シアトリカルでヘヴィーなサウンドが魅力的なセンセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド(SAHB)。
この4thアルバムでもその本領を存分に発揮していて。数々のキャッチャーなナンバーが収められていて。
芝居っ気たっぷりのアレックスのヴォーカルと。ヘヴィーでタフなバンド。そのコンビネーションが絶妙です。
特に隠れた名手、ザル・クレミンソンの刻むリフ。その切れ味の鋭さに磨きがかかって。重い光を放っています。
その重く厚い土台に支えられた舞台の上で。アレックスも思う存分、大見得を切ってみせています。
'50年代から活動していて。下積み生活も長かったアレックス。ザル達と出会って。やっと表舞台に踊りでて。
不安もあったとは思うのですが。それを吹っ切ろうとするその意志、その気合・・・
自らを信じ、自らの今日を、明日を信じてみせる、信じてしまう。その無謀ともとれる思い込みの強さ。
その思い込み故の大芝居が、アレックスのその手に望んでいた世界をもたらしたのではないかと思うのです。
実は触れれば崩れるのかも知れませんが。そんなアレックスが築いた壮大な世界が結構好きだったりします。

嫌だな。
日曜日の夜は。
またくる、襲ってくる。
日常に潜んでいる。
憂鬱が。
不安が。
苦痛が。
だから。
自分に暗示をかけてみる。
とにかく思い込んでみる。
そうさ。
明日はきっとうまくいく。
明日は自分を待っている。
明日は自分の手の中にある。

そうさ。
嫌いでも。嫌でも。
そんな日常の中にも。
明日も。
待っていてくれる人がいる。
求めてくれる人がいる。

それを。信じる。
それを。思う。
そして。自分も。
待っている。求めている。

だから。
明日もなんとかなるだろう。
さぁ、明日も大見得切って、一芝居(笑)。

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2007/04/14 Sat *ぎっしり / Frankie Miller

20070414fullhousemiller


ぎっしり。

手を触れて。
手に取って。
伝わってくる。
鮮やかな色彩に。
凝縮されたものがある。
息苦しくもある。
その重みを感じて。
その重みを思って。

ぎっしり。

『Full House』'77年リリース。
より激しく。より深く。そのヴォーカリストとしての魅力が凝縮されたフランキー・ミラーのアルバム。
R&Bに根差した詩情溢れる、心揺さぶる。そんなソウルフルなミラーの歌声に言葉を失います。
歌うことが好きで、本当に好きで、好きで。歌うためには何ものをも惜しまない。そんな歌声です。
そんなミラーを、その歌声を。地味ながらも腕の確かなメンバーが叩き出す重心の低いサウンドが支えて。
だからこそ、そうより激しく、より深くと・・・ミラーの歌声が輝きを増し、味わいを深めているのです。
あの「Jealous Guy」のカヴァーなんて。もう思わず溜息が漏れてしまうほど。それほど熱く、切なくなります。
その一声、一節、その一息の息づかいまで。フランキー・ミラーが何者であるかが“ぎっしり”と詰まっています。
その重みをしっかりと受止めて。その重みを愛しんで。そうして聴きたい、そんなアルバムです。

ぎっしり。

心で触れて。
心で受止めて。
伝わってくる。
確かな言葉に。
凝縮されたものがある。
切なくもある。
その重みを感じて。
その重みを思って。

ぎっしり。

満開の。
八重桜の。
その重たさに。
その艶やかさに。
その妖しさに。
魅せられた夜に。

ぎっしり。

自分を。
誰かを。
想っている。願っている。
その重みを噛締めて。
受止めてみよう。
愛しんでみよう。

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2007/04/13 Fri *暮れなずむ / Wishbone Ash

20070413wishbonefour


暮れそうで。
暮れそうも無くて。
さよならと。
でも名残惜しげで。
そんな。
暮れなずむ。
街を何ともなしに。
眺めるのが好きだったりする。

『Wishbone Four』'73年リリース。
初のセルフ・プロデュースとなった、タイトル通りのウィッシュボーン・アッシュの4thアルバム。
前作『Argus』で如何なく発揮された情感溢れる、そして哀愁漂うツイン・リードによる独特の世界。
その路線を引継ぎながらも。新たに躍動感と、更にはある種の泥臭さも併せ持つサウンドが展開されます。
以前よりもヴォーカルが前面に出ている様にも思われて。また新たな世界へと向っています。
ウィッシュボーン・アッシュのツイン・リードが奏でるメロディーからはいつでも英国の匂いが漂っていて。
特にそう『Argus』では晩秋から初冬にかけての。その澄んで冷たい空気の匂いを強く感じていたのですが。
このアルバムでは同じ匂いでも、空気でも。晩春から初夏にかけての。少し温もったものを感じるのです。
特に暮れそうで暮れない。そんな暮れなずむ。昼間の陽の名残が消えそうで消え無い。
そんな少しやるせなくて、そして少し胸躍る、この季節の匂いを感じて。何故か聴きながら微笑んでしまうのです。

暮れそうで。
暮れそうも無くて。
さよならと。
でも名残惜しげで。
そんな。
暮れなずむ。
街角でほっと息を吐いて。
空に向って大きく伸びをして。
何故か微笑んでしまったりする。

暮れそうで。
暮れそうも無くて。
さよならと。
でも名残惜しげで。
そんな。
暮れなずむ。
それも。
週末の。
その瞬間が好きだったりする。

そう。
やるせなくて。
でも。
心躍る。
この。
暮れなずむひと時がね。

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2007/04/12 Thu *乗せてくれないか / Mott

20070412driveon


ほっぽり出されて。
ほっておかれて。
動かしたいのに。
走らせたいのに。

誰もいなかったんだ。
知ってる人も。
解ってる人も。
いなくなってしまったんだ。

でも。
捨ててはいない。
諦めてもいない。
動かしたいんだよね。
走らせたいんだよね。
自分達の手で。

『Drive On』'75年リリース。
モット・ザ・フープルの看板だったイアン・ハンターがミック・ロンソンを引き連れて脱退してしまって。
傍から見れば解散は必然だったのですが、残ったメンバーにもそりゃ意地ってものがあった様で。
新たにメンバーを補充して、バンド名もシンプルに“モット”と改めて再出発したアルバムです。
何しろあの、大向うをも唸らせる様な思いっきり芝居がかって張ったりのきいたハンターがいなくなったので。
華やかさや派手さには欠けていますが。逆説的に装飾が簡素になって、薄化粧になって。
そのお陰で。シンプルでハードなR&Rと言う、バンドの骨格が見えやすくなっていて。
そのストレートなサウンドがなかなか良いなと。バンドとしての一体感の様なものも伝わってきますし。
タイトル通り、そう簡単には止まらないぞと。走らせ続けるぞと。その意気や良しと声を掛けたくなります。

ほっぽり出しはしない。
ほっておきはしない。
動かしてみせる。
走らせてみせる。

誰もいないのなら。
身につけよう。
作りあげよう。
いなくなったものなど忘れよう。

そう。
捨てはしない。
諦めもしない。
動かしたいんだ。
走らせたいんだ。
自分達の手で。

その意気や良し。
乗せてくれないか。
一緒に。
動かしてみたいんだ。
走らせてみたいんだ。

面白くなってきそうだな。
面白くしてしまいたいな。

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2007/04/11 Wed *好きなもの / The Who

20070411unionjack


私の好きなもの。

御機嫌なR&R。
心揺さぶるソウル。
明るく助平なブルース。

美味しいお酒。
旨い肴。
居心地の良いカウンター。

縦縞。
ベロ・マーク。
そして・・・
ユニオン・ジャック。

『Who's Greatest Hits』'83年リリース。
前年のフェアウェル・ツアーの成功により企画されたと思われるフーの編集盤。
初期から後期まで万遍無く選曲されています・・・1枚ものなので無理矢理詰めこんだ感じではありますが。
「Won't Get Fooled Again」と「Love Reign O'er Me」はエディット・ヴァージョンで収録されていたりします。
こうして思い切り駆け足でその軌跡を辿る度に思うのですが。終始一貫してある種の青臭さがあって。
その脆さや弱さを隠しながら、抱えながら。精一杯背伸びして、拳を握り締めて。やせ我慢して立ち向かう。
そんなヒリヒリした肌触りこそが、やはりフーであり、ピート・タウンゼンドなんだなと。それが好きなんだなと。
で、何と言っても。このアルバムはジャケットに尽きるなと。このジャケットだけで手に入れる価値はあるなと。
世界中で一番ユニオン・ジャックの似合うバンドはねぇ、そりゃぁ、やっぱりフーですからねぇ。

私の好きなもの。

ダウン・ジャケットも。
Tシャツも。
ベルトも。

ソックスも。
スニーカーも。
サンダルも。

ウォレットも。
ピン・バッチも。
ステッカーも。
そうさ・・・
ユニオン・ジャック。

ユニオン・ジャックが好きなんだ。

そして。
なによりも。

独りで過ごす夜に。
物思いに耽ってしまう夜に。
絶妙なタイミングで。
熱い思いを届けてくれる。
温かい思いを届けてくれる。

そんな。
御機嫌で。
心揺さぶる。
明るく助平な。
連中がね・・・大好きなんだ(笑)。

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2007/04/09 Mon *あいたい / Bad Company

20070409badcompany


あいたい。
あいたいなぁ。
あいたいよぉ。

解ってるさ。
今でも。いつまでも。
友達だもんな。仲間だもんな。
今でも。いつまでも。
そこにいるんだよな。そこで見てるんだよな。

でも。
声が聞きたい。
話がしたい。
飲みあかしたい。

あいたい。

『Bad Company』'74年リリース。
元フリーのポール・ロジャースとサイモン・カークに。
元モット・ザ・フープルのミック・ラルフルと元キング・クリムゾンのボズ・バレルが合流して。
そんな一癖も二癖もある、つわもの達が“仲間”になったバッド・カンパニーの1stアルバム。
ブルース、ソウルを根っ子に持ったロジャースの黒く熱い魂の歌声に。
骨太なR&Rを根っ子にしながら外連味もあるラルフスのギターがいい塩梅で絡み合っていて。
実に、なんとも。華も実もある御機嫌なブリティッシュ・ハード・ロックを聴かせてくれています。
アルバム冒頭の「Can't Get Enough」の、そのカウントを耳にするだけで背筋がゾクゾクするほど痺れます。

あいたい。
あいたいなぁ。
あいたいよぉ。

解ってるさ。
今でも。いつまでも。
友達だもんな。仲間だもんな。
今でも。いつまでも。
そこにいるんだよな。そこで見てるんだよな。

でも。
声が聞きたい。
話がしたい。
飲みあかしたい。

あいたい。

カウンターで。
ジャックを飲りながら。
とりとめもない会話を交わして。
言葉にもならない想いを廻らせて。
同じ時間に身を委ねて。
同じ空気に身を沈めて。

あの曲の。あのカウントが。
やっぱりいいねぇ。
バドカンはいいよねぇ。
ロックはブリティッシュだよねぇ。
もう一杯いきますか?
せっかくだからねぇ~。

あれから1年。
もう1年。まだ1年。

師匠、あいたいなぁ。あいたいよぉ。

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2007/04/07 Sat *変則的 / Beck, Bogert & Appice

20070407bbalivedef


いつもと違う。
いつもと異なる。
ちょっと変則的だけど。
まぁ、こんな顔合わせも。
偶にはいいかもしれませんね。
じゃぁ、一杯。
そうですね、一杯。
先に飲ってますよ。
ちょっと待っててよ。
三人だけのささやかな宴の始り。

『Beck,Bogert&Appice Live』'74年リリース。
前年の大阪公演から収録されたベック、ボガート&アピスのライブ盤・・・のダイジェスト盤(?)。
前年にリリースされた13曲収録の2枚組を8曲収録の1枚にしてしまった変則的なアルバムです。
もともと日本だけのリリースで曲順も実際の演奏順とは異なっていたのですが。
それを更に曲順を変更して。ジャケットも変えてと(もう1種類存在します)。まぁ、やりたい放題で。
当時の権利関係のルーズさとか、う~ん、ベックの人気の程が伺えるとも言えるのでしょうか。
本来なら第一期ジェフ・ベック・グループの後に結成されるはずだったベック、ボガート&アピス。
そのタフでラフでハードなサウンドは、どうにも機を逸してしまった感じが拭えなくはあるのですが。
でも、お互いが譲らないで。夫々がフロントで弾きまくる。そんなぶつかり合いが爽快だったりします。
ガチンコで、ボコボコになるまで殴りあう。そんな非プロレスな総合格闘技な3人の戦いが楽しめます。
だからこそ、2枚組じゃキツイ時もあるので。この変則的なアルバムの存在は貴重だったりもするのです。

いつもと違う。
いつもと異なる。
ちょっと変則的だけど。
まぁ、こんな顔合わせも。
偶にはいいものですね。
じゃぁ、もう一杯。
そうですね、もう一杯。
もうお酒無くなっちゃったよ。
買ってくるから待っててよ。
三人だけのささやかな宴も盛り。

いつもと違う。
いつもと異なる。
ちょっと変則的な。
話もしたりして。
想いを語ったりもして。
じゃぁ、もう一杯。
そうですね、もう一杯。
あれ、二本目も空いちゃったよ。
三人だけのささやかな宴も終り。

誰もが口には出さないけれど。
誰もが感じてる不在の大きさを。
愛しく噛締めながら。
ちょっと変則的で。こちらも愛しい。
そんな夜を抱きしめていたのです。

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2007/04/05 Thu *朝まで / モップス

20070405mops


あっ。
そうか。そうか。
これをそうして。
それをこうして。
ほら。ほら。
いい感じじゃない。
ほら。ほら。
見えてきたじゃない。
よし。決めた。
この手で行こう。この手で。
あぁ、早くやってみたいなぁ。
朝まで待てない。

『GS Original Stock 5』'77年リリース。
グループ・サウンズの編集盤シリーズの1枚としてリリースされたモップスのベスト・アルバム。
当時の音楽シーンを掃除してやると言った意気込みから名づけられたとも、
メンバーの髪型から名づけられたとも言われるバンド名からして人を喰っていたモップスです。
デビュー曲「朝まで待てない」からして。他とは一線を画する迫力に胸倉を掴まれてしまいます。
吉田拓郎の「たどりついたらいつも雨ふり」も、井上陽水の「傘がない」もモップスが演ることによって。
どうにもならない焦燥感と、どうしようもない切迫感を伴ってまごうこと無きロックとして鳴り響いています。
そして大胆にも「月光仮面」をスロー・ブルースにしてしまう諧謔性も実に痛快だったりするのです。
ソロ名義であの伝説的なCMの「気楽に行こう」も収録されているヴォーカル、鈴木ひろみつ。
先日惜しくも亡くなられましたが。う~ん、俳優としてもいい味を出してましたが。やっぱり、そうやっぱり。
歌い続けてほしかったなと、ロックし続けてほしかったなと。モップスを聴く度に思ってしまうのです。
だってねぇ、本当にカッコ良いんですから。「朝まで待てない」なんて本当にね。

おっ。
まてよ。まてよ。
これはこうして。
それはそうして。
ほう。ほう。
いい感じじゃない。
ほう。ほう。
見えてきたじゃない。
よし。決めた。
この手も打ってみよう。この手も。
あぁ、早く試してみたいなぁ。
朝まで待てない。

あれも。これも。
色々なアイデアが沸きあがる。
そんな真夜中。
朝まで待てない。
でも・・・

ああでもない。こうでもない。
あれれ。こりゃりゃ。
湧き上がったはずのアイデアが・・・
朝までもたない(苦笑)。

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2007/04/04 Wed *如何わしい / 小原礼

20070404picaresque


妖しい。
灰汁が強い。
曲者だ。
どうにも。
如何わしい。
これだけ揃ったら。
これだけ並べられたら。
相当なもんだよな。
まぁ、何でもないよりは。
いいかなって気もするけれど。

『Picaresque』'88年リリース。
サディスティック・ミカ・バンドのベーシストとして知られる小原礼の1stソロ・アルバム。
サディスティック・ミカ・バンドを脱退後に渡米してイアン・マクレガンのバンドでも活躍していた小原。
その人脈からかブロンディ・チャップリン、ボビー・キーズ、ボニー・レイットまでもが参加しています。
(勿論、加藤和彦、高中正義、高橋幸宏とかっての盟友もこぞって参加しています)
とにかくこれだけの面子に支えられて、否、これだけの面子を従えて。堂々と主役を張って。
骨太のR&Rを歌い、弾く。そのアルバム・タイトル通りの“悪漢”、“曲者”なふてぶてしさがカッコ良いです。
時にサウンドにあの'80年代ならではの滑らか過ぎる安っぽさが感じられるのが玉に瑕ではありますが。

妖しい。
灰汁が強い。
曲者だ。
どうにも。
如何わしい。
これだけ揃ったら。
これだけ並べられたら。
相当なもんだけど。
まぁ、そこまで解ってるなら。
いいかなって気もするけれど。

どうにもならない。
どうにも隠せない。
その如何わしさを。
買っていただいたのなら。
その如何わしさに。
期待していただいたのなら。

如何わしい。
悪漢として。曲者として。
ひとつ魅せてやろうかななどと。
ひとつ吹いてやろうかななどと。
そうほくそ笑んでしまうのが。
また如何わしいのだろうけれど。

そう仕向けてる。
誰かの方が。
同じ様にほくそ笑んでる。
誰かの方が。
実に如何わしいと思うのだけれど(苦笑)。

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2007/04/02 Mon *はじまりはじまり / Red Warriors

20070402lesson1


さてさて。
またもや。
またしても。
さぁ、何を学べるのか。
さぁ、何を得られるのか。
さぁ、何を盗めるのか。
あんなこと。こんなこと。そんなこと。
知らないから。
手にしてないから。
身に付いてないから。
不安でもあり。楽しみでもあり。
はじまり。はじまり。

『Lesson 1』'86年リリース。
もう、ジャケットからして如何わしくて。悪そうで。それだけでR&Rなレッド・ウォーリアーズの1stアルバム。
どうにも必要以上に“バッド・ボーイズ”を演じてる様な感じもありますが。そこはまぁシャケの意地と言うか。
絶対にR&Rを演ってやるんだ、R&Rでトップに立ってやるんだとの執念(怨念)をヒシヒシと感じるところも。
まぁ、そんな裏読みはおいといて。とにかくそのR&Rのカッコ良さにただただ痺れてしまうのですが。
思いっきり大見得をきって。目一杯ハッタリをかまして。カッコ良さだけが総てだと。その立ち姿が鮮烈です。
もっとも。どこか青臭さやシャイな素顔も覗き見えるのですが。それをむきになって隠そうとしている様もあって。
その悪戯っ子が、一生懸命にいい子の自分を見せないように頬を膨らませている様な感じが好きだったりします。
なんにしろ、この御機嫌なアルバムが短くも鮮やかな軌跡を遺すレッド・ウォーリアーズのはじまりだったのです。
しかし、このジャケット。そして「Outsider」とか「Wild Cherry」とか。もう、本当にいいねぇ~と。好きだなぁ(笑)。

さてさて。
またもや。
またしても。
知らないから。
手にしてないから。
身に付いてないから。
さぁ、何かを学んで。
さぁ、何かを得て。
さぁ、何かを盗んで。
あんなこと。こんなこと。そんなこと。
不安でもあり。楽しみでもあり。
はじまり。はじまり。

それはみんな同じこと。
だから。
学べるなら。
得れるなら。
盗めるなら。
やってみませんか。
はじまり。はじまり。

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2007/04/01 Sun *春爛漫 / Babe Ruth

20070401firstbase


春爛漫。

投げて。
打って。
走って。
始ったな。
楽しみだな。
今日の物語に目尻を下げ。
これからの物語に胸を膨らませ。

春爛漫。

『First Base』'72年リリース。
ハイトーンでシャウトする紅一点ジェニー・ハーンを擁するベーブ・ルースの1stアルバム。
アラン・シャクロックの如何にもブリティッシュな香りを漂わせながらも枠に囚われないギターも聴きものです。
そう、オーソドックスなブリティッシュ・ハードなサウンドを聴かせながらも、実に何とも変幻自在で。
その際たるものが「The Mexican」(「夕陽のガンマン」)のカヴァーだったりします。
なんと言ってもマカロニ・ウェスタンのテーマ曲のカヴァーですから。いきなりメキシコの砂塵が吹き荒れます。
ここらがあまりにも囚われなさ過ぎで。キワモノに聴こえなくもないかな。個人的にはカッコ良いと思うのですが。
イギリスに根差しながらも。多国籍、無国籍な世界を創りあげてしまってるところが他に類を見ない個性です。
イギリスのバンドでありながらバンド名がベーブ・ルースですから。そこら辺りを狙っていたのかとも思います。
この後、アルバムを重ねる毎にその稀有な個性が薄れていってしまったのが何とも惜しまれるところです。

春爛漫。

見上げて。
眺めて。
手にとって。
盛りだな。
名残惜しいな。
今日の景色に頬を緩ませ。
これからの景色に胸を震わせ。

春爛漫。

開幕。
花見。
春爛漫。

いまこの一瞬を。
逃さずにと。
息を吸い込む。
春爛漫。

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2007/03/30 Fri *燃やせ燃やせ / Savoy Brown

20070330wirefire


燃やせ。燃やせ。
未だ燻る何かが。
未だ捨てられぬ何かが。
未だ忘れられぬ何かが。
未だ見果てぬ何かが。
あるなら。あるのなら。
燃やせ。燃やせ。

『Wire Fire』'75年リリース。
キム・シモンズ率いるブリティッシュ・ブルース・バンド、サヴォイ・ブラウン。
毎度恒例のメンバー・チェンジで。ミラー・アンダーソン、スタン・ウェブとの三頭体制は前作1枚で終了。
当然の様にシモンズの為の、シモンズのバンドたる本来の姿に戻った12thアルバム。
勿論、奏でるのはブルース、十年一日の如く変わらずに嬉々としてブルースを演るシモンズです。
まぁ、いつも同じと言えば同じですが。ここまで極めれば一つの芸で。ツボを押さえたギターが何とも小粋です。
ブギーがあったり。何だかB級ドラマのテーマみたいな(?)無意味に劇的なナンバーもあったりもするのですが。
聴きどころはやはりシモンズのギターを中心とした何とも心憎い、そのブルース・センスに尽きるのです。
この後もメンバーをとっかえひっかえしながら。今も未だ何処かで演り続けているサヴォイ・ブラウン。
未だ未だ物足りない。未だ未だ尽き果てない。未だ未だブルースへの想いが燃えているシモンズなのです。

燃やせ。燃やせ。
未だ燻る何かが。
未だ捨てられぬ何かが。
未だ忘れられぬ何かが。
未だ見果てぬ何かが。
あるなら。あるのなら。
燃やせ。燃やせ。

誰かの心を。
自分の心を。
燃やせ。燃やせ。
炎を燃やして。
その何かを照らし続けよう。
その何かを見つめ続けよう。

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