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2007年6月

2007/06/29 Fri *錨を上げて / Queen

20070629queen


錨を上げて。
さぁ、漕ぎ出そう。
新しい世界へ。
見慣れた港の。
その先に広がる大海の。
更にその先にあるはずの。
見知らぬ、未知の。
でも。きっと。
楽しいことが起きるであろう。
楽しいことが待っているであろう。
その世界を目指して。
時は来たりた。

『Queen』'73年リリース。
小説家でも映画監督でも。そしてミュージシャンも。実はその処女作に。その何たるかが総て語られている。
そんなありふれた、しかしかなりの確率で的を得ていると思われる仮説が当てはまるクイーンの1stアルバム。
フレディー・マーキュリーのヴォーカルも。ブライアン・メイのギターも。そしてクイーン・サウンドそのものも。
殆どその総てがこのアルバムでその何たるかが披露されていて。後はその変奏曲だったのかとさえも。
それくらい既にデビュー時に於いて完成度が高いバンドだったのだと改めて思うのですが。
前身となったバンドにフレディーが加入してからこのアルバムのリリースまでに3年という月日が流れていて。
その出港までの準備期間に積込まれ熟成されたものがかなりあったのではないかと思われます。
当然、その間に海図を睨みながら航路や航法に関しても相当に検討を重ねていたに違いなくて。
その何たるかを、手の内を曝け出しつつも。その魅力で惹きつけつつも。まだまだ触りだよと。続きがあるよと。
その次を、まだ開かれていない指の内を。覗いてみたくなる、開いてみたくなる仕掛けもなされていて。
そのしたたかさもまた。デビュー時に於いて綿密にその先を読んでいた戦略的なバンドだったのだなと。
次作のラストを飾る「Seven Seas Of Rhye....(輝ける7つの海)」のインスト・ヴァージョンでアルバムを〆るあたり。
かなりの確信犯とも思われて。この女王様はなかなかに一筋縄ではいかないお方だったのです。

錨を上げて。
さぁ、漕ぎ出そう。
新しい世界へ。
見慣れた港の。
その先に広がる大海の。
更にその先にあるはずの。
見知らぬ、未知の。
でも。きっと。
楽しいことが起きるであろう。
楽しいことが待っているであろう。
その世界を目指して。
時は来たりた。

時は来たりた。
錨は上げた。
帆は張った。
航路は示した。
航法も触りは教えた。

さぁ、後は。
どこまで漕げるか。
どうやって漕ぐか。
考えて。考えて。
盗んで。盗んで。
ほら、少し進めば。
まだ知らないことが。
なんだか楽しそうなことが。
見えそうだろ。待ってそうだろ。
続きを見たいと。先へ進みたいと。
思えてきただろう。

錨は上げさせた。
後はどう漕がせるか。
漕ぎ続けさせるか。
したたかに。
確信犯的にね。
綿密に先を読んで・・・はいないかもしれないけれど(苦笑)。

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2007/06/28 Thu *だいじょうぶ / Free

20070628fireandwater_1


仕事を終えて。
夜の路上に立つ。
夜空を見上げて。
深呼吸一つ。
夜の匂いがした。
闇の香りがした。
よしっ。
だいじょうぶ。

小さなことも。
大きなことも。
いろいろあったけれど。
今日もまぁまぁうまくいった。
今日もまぁまぁ楽しかった。
だいじょうぶ。

『Fire And Water』'70年リリース。
やはりフリーと言ったら、このアルバムだろうと。畢生の傑作にして代表作たる3rdアルバム。
静から動へ。動から静へ。その抑揚の、緩急の鮮やかさ。抑制と爆発の見事な対比。
正にタイトル通りに。天をも焦がす炎と。それを静かに映しだす水面の如く。実に見事な陰影に富んでいます。
初めて自らの手で制作も手がけて。自分達の魅力を余すところ無く表現してみせたフリー。
大半の作品はポール・ロジャースとアンディ・フレーザーによるもので。その充実振りには目を見張りますが。
ポール・コゾフもまたそのギターで。思いの丈を吐き出すか如く。青白い炎を燃え立たせています。
タイトル曲も「Mr.Big」も。そしてやはり・・・「All Right Now」が。このキャッチーで明快なナンバーで決まりかなと。
何はなくても。この曲さえあれば大丈夫と。そう思わせるだけの闇雲な説得力がそこにあるのです。
それにしても。このアルバムリリース時点で。ロジャースとサイモン・カークが20歳。コゾフが19歳。
フレイザーに至っては17歳(!)だったのですから。何とも言葉を失ってしまうのですが。
ここで頂点を極めたが故のその後の失速と迷走振りはさもありなんだったのかもしれません・・・

信号を渡って。
待ち合わせた場所へ。
貴女の笑顔を見つめて。
深呼吸一つ。
髪の匂いがした。
甘い香りがした。
よしっ。
だいじょうぶ。

小さなことも。
大きなことも。
いろいろあるけれど。
今夜も楽しいに決まってる。
今夜も幸せに決まってる。
だいじょうぶ。

何はなくても。
この夜があれば。
貴女がいれば。
だいじょうぶ。

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2007/06/27 Wed *ご招待 / J.Geils Band

20070627ladiesinvited


おっ。
久し振り~。
お帰り~。
よく戻ってきたね。
嬉しいよ。
じゃぁ、偶には・・・
お昼食べに行こうよ。
あらら。
ご招待しようと思ったら。
先に誘われちゃったね。

『Ladies Invited』'73年リリース。
何だかあまりにも安っぽいジャケットが返って印象に残るJ.ガイルズ・バンドの5thアルバム。
今までもアルバムでは必ずブルースなりソウルなりのカヴァーを演っていたのですが。
このアルバムでは全曲がピーター・ウルフとセス・ジャストマンによるオリジナルとなっています。
(J.ガイルズ・バンドにとっての『Aftermath』にあたるアルバムかな?)
ヴォーカリストとしてますます磨きがかかって艶の出てきたウルフの歌声を中心に据えて。
今まで以上に曲想が豊になっていて。時にメロディアスでドラマチックだったりもします。
勿論、あのマジック・ディックのブルース・ハープは相変らずファンキーでブルージーで、セクシーで。
このアルバムでも甘味が強くなり過ぎそうなサウンドをビシッと引き締めていて。
そのタイトさとスリリングな感覚がJ.ガイルズ・バンドに一本筋を通していることがよく解ります。

よし。
久し振りだから。
復帰を祝って。
美味しいものを食べよう。
そうだここのパスタなかなかいけるんだ。
さぁ、遠慮しないで。
食べて、食べて。
今日ぐらいは俺が・・・
銀行に行くの忘れてた。
これくらい奢ってあげるわよ。
あらら。
ご馳走しようと思ってたのに。
あべこべになっちゃったね。

復帰祝で。
ご招待、ご馳走するはずが。
なんとも間の抜けた話になっちゃたけど。
まぁ、いいか(苦笑)。

とにかく。
お帰りなさい。
これからも。
宜しくね。

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2007/06/26 Tue *僕の友だち / Carole King

20070626tapestry


僕の友だち。

色々な話をした。
色々な時を過ごした。
色々な想いを抱きしめあった。
あの頃。あの日々。
僕の一番側にいてくれた。
そう。
彼女は僕の友だちなんだ。

お互いの。
切ない恋を。悲しい恋を。
側で。支えて。励まして。慰めて。
側で。笑って。泣いて。共にして。
あの頃。あの日々。
僕の一番近くにいてくれた。
そう。
彼女は僕の友だちなんだ。

『Tapestry』'71年リリース。
時を越えて。木漏れ陽の様に輝き、陽だまりの様に温かい。そんなキャロル・キングのアルバム。
内省的で。個人的で。何の飾り気もなく。ただただ誠実に歌われる。それがどれほど心に届くものなのか。
あの時代。夢が破れ。幻想が崩れ去り。疲弊感と絶望感に覆われようとしていたあの時代に。
ピアノと殆ど基本的なリズム・セクションだけ。そのシンプルなサウンドの中から聴こえてくるキャロルの歌声。
人々の心を捉えて。絶大なる支持を得て。多くの魂を救い癒したのが。そのキャロルの歌声だったと。
そして今も変わることなく。色褪せることもなく。その歌声に。救いを感じ。癒されるのです。
何も変っていないことの。悲しさと喜びに。立ち尽くし。そしてやはり。その歌声があることに感謝をするのです。
「It's Too Late」「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」そして「You've Got A Friend」・・・

僕の友だち。

色々な話をした。
色々な時を過ごした。
色々な想いを抱きしめあった。
あの頃。あの日々。
僕の一番側にいてくれた。
そう。
その僕の友だちが旅立ちの時を迎える。

お互いの。
切ない恋を。悲しい恋を。
側で。支えて。励まして。慰めて。
側で。笑って。泣いて。共にして。
あの頃。あの日々。
僕の一番近くにいてくれた。
そう。
その僕の友だちが遠い空の下へ旅立とうとしている。

離れてしまっても。
会えなくなったとしても。
何も変わりはしない。
いつも。いつまでも。
忘れはしない。思ってる。
そう。
彼女は僕の友だちなんだ。
旅立ちのその日。その時。その夕暮れ。
飛立つ彼女を思って空を見上げよう。
笑顔で。涙が滲んだとしても。見えないからいいよね。

心残りが一つだけ。
とうとうDJを聴きにきてもらえなかったね。
でも。知ってるんだ。
いつも心だけは聴きにきてくれていたって。
いつも姿は見えないけど踊っていてくれたって。
いつもセット・リストを見て悔しがっていてくれたって。

今度のセット・リストは間に合わないから。
1曲だけここで贈らせてもらうね。
そう。
キャロルのあの歌声をあなたに・・・

When you're down and troubled
And you need some loving care
And nothing,nothing is going right
Close your eyes and think of me
And soon I will be there
To brighten up even your darkest night

You just call out my name
And you know wherever I am
I'll come running to see you again
Winter,spring,summer or fall
All you hane to do is call
And I'll be there
You've got a friend...

聴こえたかな?
また会おうね。
元気でね。
いってらっしゃい。
僕の友だち。

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2007/06/24 Sun *潜行中 / Sharks

20070624sharks


その時を待って。
深く静かに。
息を潜めて。
潜行中。

その時が来るまで。
静寂の世界に。
身を潜めて。
潜行中。

その時・・・

『First Water』'73年リリース。
フリー解散後にアンディ・フレイザーがクリス・スペディングと共に結成したシャークスの1stアルバム。
フレイザーが大半のナンバーを手掛けているだけに。あのフレイザーならではのメロディーも楽しめますし。
何よりもあのフレイザーの粘っこくうねるベースがサウンドの骨格を支えているのが心地良くて。
スペディングのギターとの相性も良くて。なかなかに正統的なブリティッシュ・ロックの小品として楽しめます。
そして。スニップスなるヴォーカリストの歌声が。これが節回しも含めてポール・ロジャースに似ていて。
なんとなく。どことなく。フリーに似通った印象がアルバム全体を通じて漂っていたりもするのです。
それをどう感じるかが。このアルバムを好きになるか嫌いになるか。評価するか否定するかの分かれ目ですが。
フレイザー自身は。元々は自分自身がマイクの前に立って歌うことを想定していた様で。
このアルバム1枚で脱退してしまいます。後に自らの名前を冠したバンドを結成して。
そこで初めて念願のヴォーカリストともなったフレイザー。このアルバムは正に潜行中の1枚とも言えるのです。

その時を待って。
深く静かに。
息を潜めて。
潜行中。

その時が来るまで。
静寂の世界に。
身を潜めて。
潜行中。

その時・・・

世界の果から。
深海の底から。
突然現れて。
突如浮上して。
襲いかかる。
挑みかかる。
その時を夢想しながら。
潜行中。

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2007/06/23 Sat *表と裏 / The Rolling Stones

20070623tattooyou


そうか、そうか。
それは大変だよな。
うん、うん。
解るよ、解る。
あぁ、大丈夫だから。
任せておきなよ。
悪いようにはしないから。

そうですか、そうですよね。
それは大変でしたね。
ええ、ええ。
解りますよ、解ります。
まぁ、なんとかなりますから。
任せておいて下さいよ。
悪いようにはしませんから。

さてと・・・

『Tattoo You』'81年リリース。
頭のギター一発で、「Start Me Up」のイントロだけで勝負ありのローリング・ストーンズのアルバム。
如何にもストーンズなサウンドで。アルバムとしての完成度も高いのですが。
実はその素材はミック・テイラーが在籍していた'70年代からの様々なセッションからの寄せ集めで。
それらを数ヶ月スタジオに入っただけで仕上げてしまったと言う。究極のやっつけ仕事だったりします。
しかしまぁ。ここで甦らせなかったら。このアルバムに収められているナンバーは陽の目を見ることがなかったと。
まったくもって。捨て曲が(手を加えたとは言え)このレベルだったわけですから・・・恐るべしです。
「Black Limousine」の粘っこさとか。「Waiting On A Friend」の力強い切なさとか。ストーンズです。
そして「Little T&A」で。そのイントロと、ハハン、ハ~ン♪(笑)で。もう、それだけでいいと思わせてくれる。
そのキースの唯一無二の。とにかくそこにいて。ギターを弾いて。歌って。それだけで総てを許してしまえる。
その存在感の凄味が。やはり好きだなと。このアルバムでも表ジャケットはミックに譲っている(?)様に。
世間的にはストーンズの表の顔はミックなのでしょうが。裏の顔、キースあってこそのストーンズなのです。

あのね。
大変ですって。
拗ねてりゃ、泣いてりゃ。
誰かが何とかしてくれるなんて。
甘いんだな。大間違い。
だったらどうしたいんだい?
その為になにをするんだい?
自分の頭で考えて。
自分の言葉で話してみるんだな。
総てはそれからだ。

あのな。
大変なんだって。
困ってても。悩んでても。
誰も同情なんかしないんだな。
弱いんだな。大間違い。
だったらどう変えるんだい?
その為に何を感じるんだい?
自分の頭で考えて。
自分の心に聞いてみるんだな。
総てはそれからだ。

さてと・・・

見えている。
見せている。
表だけじゃわからないんだよ。
裏までたどり着けるかな。
裏の顔を引き摺りだせるかな。
そこにこそ真実があったりするんだよ・・・

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2007/06/22 Fri *しぶとく / The Who

20070622oddsandsods


転んでも。
ただでは起きない。
そりゃそうだろう。
こんなところで。
転んだまま。
跪いたまま。
俯いたまま。
それじゃ、しょうがないだろう。
土でも。草でも。空気でも。
何でもいいから掴んで。握り締めて。
立ち上がったら。
何もなかった顔をして。
前よりも自信のある顔をして。
しぶとくいこう。

『Odds & Sods』'74年リリース。
切れ込み(破れ目?)の入った特殊ジャケットとメンバーの不敵な面構えが印象的なフーのアルバム。
映画版『Tommy』の制作に忙しくて新作が制作できず。さりとてレコード会社との契約でアルバムは必要で。
結局ジョン・エントウィッスルがそれまでの未発表曲等を選曲やリミックスして編集盤をリリースすることに。
ハイ・ナンバーズを名乗っていた初期のナンバーから幻となった『Lifehouse』に収められるはずだったナンバーも。
時代も制作の背景も異なるナンバーがそれこそ寄せ集められているのですが。不思議と違和感は無くて。
ここらはジョンのセンスに依るところと。フーならではの、ピート・タウンゼンドの世界観が背景にあるからかなと。
社会との、世界との埋めがたい距離と消せない違和感。それらを目の前にしながら徒手空拳で立ち向かう。
そんな馬鹿馬鹿しくも悲壮な青臭さと。青臭いが故のしたたかさ。それこそがフーだったりするのです。
そんなフーだから「Long Live Rock」なんて、ベタベタで。だからこそ感動的なアンセムが歌えるのです。
(アルバムと「Long Live Rock」の邦題が「不死身のハードロック」ってのは・・・まぁ、いいか)

ピンチでも。
簡単には参らない。
そりゃそうだろう。
こんなところで。
転んだまま。
跪いたまま。
俯いたまま。
それじゃ、しょうがないだろう。
頭をフル回転。心を奮い立たせて。
何でもいいから掴んで。思い込んで。
心を決めたら。
何でもないよって顔をして。
チャンス到来って顔をして。
しぶとくいこう。

ロックと同じ様に。
こっちもしぶとく。
不死身の様に。
なんどでも。なにがあっても、ね。

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2007/06/21 Thu *踊り続けよう / Jim Capaldi

20070621ohhow


なんだかなぁ。
真面目な顔して。
そういうこともできるんだ。
まぁ、なんとなく。
只者じゃないとは思ってたけど。
いいよね。この企画書。
考えて。闘って。
涙あり。笑いあり。
そしてなんと言っても。
踊ってるのがいいよ。
ステップ踏んで。ターンして。
踊る企画書。いいんじゃない。

『Oh How We Danced』'72年リリース。
トラフィック在籍中にリリースされたジム・キャパルディの1stソロ・アルバム。
盟友スティーヴ・ウィンウッドやデイブ・メイソン、そしてポール・コゾフも参加していますが。
中核を成しているのは、あのサザン・ソウルのメッカ、マッスル・ショールズのミュージシャン達で。
そのつわもの達が生み出す、あのうねるリズムと。奏でるあのソウルフルなサウンドと。
キャパルディのどちらかと言えば線の細いヴォーカルが絶妙にマッチしていて。
米国南部に憧れる英国人が作ったホワイト・ソウル・アルバムとして、実にこう、ありだなと。
同じ米国南部の音楽に、その魂に魅せられた異国人として。その心の在り処と身の置き所に共感できるのです。
そしてタイトル曲が。妙に歌謡曲っぽい・・・と言うか何処かで耳にしたベタさがあって、妙に好きだったりします。

そうなんだよ。
真面目なだけじゃ。
わからないこともあるんだ。
まぁ、とやかく言う人もいるけど。
只者じゃなくてよかったよ。
いいよね。この企画書。
考えなきゃいけないし。闘わなきゃいけないし。
泣きたい思いもして。笑える瞬間もあって。
どうせそんなものだから。
踊りながらやってしまおう。
ステップ踏んで。ターンして。
なんならジャンプも入れたりして。
踊る企画書。いいんじゃない。

そう。
お互いに。
そして。
みんな。
あんな時も。
こんな時も。
実は踊ってきてるんだから。
踊り方を思い出して。
踊りの続きを始めよう。
踊り続けよう。

踊る企画書。好きだなぁ(笑)。

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2007/06/20 Wed *その気に / Muddy Waters

20070620hardagain_1


その気に。
なったのか。
させられたのか。
そいつは。
微妙なところではあるけれど。

とにもかくにも。
まだまだ。
旗振らなきゃいけないなら。
引っ張らなきゃいけないなら。
火をつけなきゃいけないなら。
それが必要なら。
それを誰もやらないなら。
それを誰もやれないなら。
それを楽しめるのなら。

『Hard Again』'77年リリース。
ジョニー・ウィンターに招かれてジョニーの運営するブルー・スカイ・レーベルに移籍したマディ・ウォーターズ。
そのジョニーをプロデューサーに迎えて。当時のマディ・バンドの面子を中心として。
ジョニーは勿論、ジェイムス・コットンも参加して録音されたその同レーベルにおける1stアルバムです。
何でもスタジオにマイクを1本だけ立ててのライブ形式での録音だったとかで。
何とも生々しくも勢いに溢れたブルースを聴くことができます。確かに粗いのですが、そこがまた良くて。
その勢いにまかせて。マディも気合十分と言うか。乗せられて発奮してると言うか。
チェス時代のエグさは勿論無いのですが。その分渋味と風格の増したマディが実に溌剌としていて。
息子達にその気にさせられて。再び立ち上がった“父”マディの意気軒昂な姿が微笑ましくもあります。
「The Blues Had A Baby And They Named It Rock And Roll (#2)」なんて粋なナンバーも収められています。

その気に。
なったのか。
させられたのか。
そいつは。
微妙なところではあるけれど。

とにもかくにも。
まだまだ。
教えなきゃならないなら。
育てなきゃならないなら。
開かせなきゃならないなら。
それが必要なら。
それを誰もやらないなら。
それを誰もやれないなら。
それを楽しめるのなら。

それを皆も楽しめるのなら。
再び立ち上がってみるのも。
まぁ、悪くは無いなと。
まぁ、嫌いじゃないからと。

期待に満ちた瞳と。
真直ぐな思いと。
確信犯的な微笑と。
その気に・・・させられたんだな(苦笑)。

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2007/06/19 Tue *そりゃぁ、もう / Johnny Winter

20070619ragin


そりゃぁ、もう。
大騒ぎだわな。
積もり積もって。
大爆発。
青天の霹靂で。
大混乱。
あっちにも言い分がありゃ。
こっちにも言い分がある。
あちらをたてれば。
こちらがたたず。
こうなりゃぁ、もう。
とことんやってみたらいいんじゃない。

『Raisin' Cain』'80年リリース。
新たなトリオ編成で制作されたジョニー・ウィンターのブルー・スカイ・レーベルにおけるラスト・アルバム。
ジャケットはなんだかなぁですが。タイトル通りに大騒ぎ、いつも以上に弾きまくるジョニーです。
ハードなブギーが全開だったり。ケイジャンの匂いが漂ってきたりと。一筋縄ではいかないサウンドを聴かせます。
あの「Like A Rolling Stone」を演ったりもしていますが。とにかく元気で。何だか若々しくて。
聴いてるこちらも楽しいけど。演ってるジョニーが一番楽しんでいて。年甲斐もなく(?)騒いでるのかなと。
尤もそんな喧騒の中心にはいつでもジョニーの敬愛して止まないブルースがあるわけで。
そのブルースへの愛情という芯が一本通っているから。とっ散らかったり、唯の馬鹿騒ぎには終わらないのです。

そりゃぁ、もう。
大騒ぎだわな。
堪え切れずに。
大爆発。
計り知れずに。
大混乱。
あっちにも義があれば。
こっちにも理がないわけじゃない。
流されてばかりじゃいけないが。
角が多すぎても上手くはゆかない。
こうなりゃぁ、もう。
とことんやってみたらいいんじゃない。

抱えず。
隠さず。
固まらず。
悩まず。
ぶつけあって。
やりあって。
そりゃぁ、もう。
大騒ぎ・・・でも。
何かが一本通ってりゃ。
それだけで終りはしないから。
それだけで終わらせられないから。

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2007/06/15 Fri *渡ろう / Jimmy Cliff

20070615clifflive


久し振りだね。
なんだよ。元気ないなぁ。
さぁ、ほら。
美味いもの食べに行こうぜ。
昼間から飲むわけにいかないのは残念だけど。
俺かい?
俺は元気だよ。
忙しいけど。そう。楽しんでるからね。
で、どうなの。やってるの。
そうか。なかなか。結果はでないか。
でも。やりたいことは。見えてるんだろ?はっきりしてるんだろ?
だったら。頑張ろうよ。進もうよ。
渡ろうよ。

『In Concert The Best Of』'76年リリース。
タイトル通りに。その代表曲を網羅して、熱唱する姿を見事に捉えているジミー・クリフのライブ・アルバム。
ボブ・マーリー達に先駆けて。レゲエのスーパー・スターとして第一線で活躍していたクリフです。
このライブの時点で既にそのキャリアは十数年に及んでいて。その歌の巧さ、素晴しさは特筆ものです。
そして。社会への怒り、世界との闘いを歌いながらも。その歌声が常に明るく澄んでいる。それがクリフです。
どんなに苦しくても。ここまで悲しくても。それでも。前を向ける。信じられる。渡っていけるよと。
「You Can't Get If You Really Want」「Under The Sun,Moon And Stars」「The Harder They Come」・・・
そして、そして「Many Rivers To Cross」・・・歌いだす瞬間のクリフの。その声の美しさに震えが走ります。
この透き通った明るさが、美しさが。聴く者の。僕の、あなたの。誰かの背中を優しく押してくれるのです。

致し方ないよね。
元気出せなんて。難しいよな。
ねぇ、ほら。
今日は凄くいい天気なんだよ。
この青空をさ。一瞬でもいいから見上げたかなぁ。
俺かい?
俺は平気だよ。
色々あるけど。そう。楽しんでるからね。
うん。食事もできないかな。笑えないかな。
そうか。そうだな。無理もないかな。
でも。願うことは。見えてるよね?はっきりしてるよね?
だったら。頑張ろうよ。進もうよ。
渡ろうよ。

やりたいことがあるのに。
やれない。できない。
願うことはただ一つなのに。
届きそうもない。叶いそうもない。
苦しくて。悲しくて。
目の前に横たわる無数の川の。
どれを渡ればいいのだろう。どこまで渡ればいいのだろう。
でも。だから。
渡ろう。渡ってみよう。
渡って。渡って。渡って。また渡って。

諦めたくなったら。
泣きたくなったら。
こっちを見てごらん。
楽しいぜって笑ってやるから。
笑いながらこっちへこいよと。
手招きしてやるから。
さぁ、渡ろう。

何にもできない。
何にもしてやれない。
だから。
向こう岸で笑ってやるんだ。
これしかできないから。
こっちへおいでと笑い続けてやるんだ・・・

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2007/06/14 Thu *心の灯火 / The Wailers

20070614catchafire


怒ればいい。
人間なんだから。
我慢できないこともあるだろう。
堪忍袋の緒が切れる時もあるだろう。
それでいいじゃないか。
正しくないことに。許せないことに。馬鹿馬鹿しいことに。
慣れてしまえない。鈍感になれない。
未だ心が生きてる証だろ。
その心の灯火を消しては駄目なんだ。

『Catch A Fire』'73年リリース。
ライターの蓋を開けると炎が現れて。ついでに(?)レコードも現れる。
そんな変形ジャケットも楽しい、ウェイラーズの全世界へ向けて届けられた1stアルバム。
ヴォーカルとベーシックなリズム・トラックをジャマイカで録音して。イギリスで仕上げを行ったとか。
たぶんに荒削りな逞しさに溢れた世界と、洗練された感覚に溢れた世界が見事に融合されて。
新たな音の世界がここに誕生しています。ここから今に繋がる形でのレゲエが始ったのではないかと。
ウェイラーズ名義であることからも解るように。ボブ・マーリー、バニー・ウェイラー、ピーター・トッシュ揃い踏みで。
その歌声の豊かさとコーラスの美しさに。先ず何よりも心を奪われ。そしてそのリズムに体を委ねたくなって。
戦いの歌であれ、現実の厳しさを見つめた歌であれ。それらにもラブ・ソングと同等の明るさがあるのは。
その歌声とコーラスと。そしてリズムによるものだと。そしてどんな時も滲み出てくる明るさを失わない。
そこに。小さな炎でも。灯火でも。消さない、絶やさない。そんなしたたかな生命力をも感じて。
力づけられ。勇気づけられ。何よりも。明るく、楽しくと。そんな一番大切なことを教えられたりもするのです。

愚痴ればいい。
人間なんだから。
やりきれないこともあるだろう。
溢れ出るものを抑えきれない時もあるだろう。
それでいいじゃないか。
虚しさに。切なさに。悲しさに。
震えることができる。敏感に感じとれる。
未だ心が生きてる証だろ。
その心の灯火を消しては駄目なんだ。

怒れる。
愚痴れる。
鈍感になれない。
敏感に感じ取ってしまう。
その心の灯火を。
消させない。絶やさせない。

さぁ。
したたかにいこう。
明るく、楽しくね。

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2007/06/13 Wed *明日だけは / The Beatles

20070613sixtyfive


明日・・・
天気にしておくれ。
じゃなくて。
雨降りにしておくれ。
そうなんだ。
明日だけは。
雨が降ってほしいんだ。
どうしても。どうにでも。
雨に落ちてきてほしいんだ。
頼むから。無理にでも。
雨に街が煙ってほしいんだ。
昼間の。そう。
その一時だけでも構わないから。
明日だけは。

『Beatles '65』'64年リリース。
室内で傘を差したメンバーのとぼけた感じが印象に残る、ビートルズの米国で7枚目に発売されたアルバム。
本来は英国での4thアルバム、『Beatles For Sale』にあたるはずのアルバムなのですが。
当時の米国ではアルバム収録曲数を制限していた為にこのアルバムでも全11曲となっている上に。
当時の最新シングル「I Feel Fine」と「She's A Woman」を突っ込んでいたりするので。
結局のところ『Beatles For Sale』からは6曲も削られていて。どうにも狙いが曖昧になってしまった感があって。
(まぁ、クリスマス商戦を当込んでのリリースと言う意味では狙いはハッキリしているのかもしれません)
「I Feel Fine」と「She's A Woman」には余計なエコーがかけられているのも何だかなぁだったりもするしと。
文句ばかり言ってますが。一度針を落としてしまえば。ビートルズですから。やっぱりいいなぁ、と。
A面は曲順も『Beatles For Sale』に倣ってるしと。まぁ、『Beatles For Sale』を聴けばいいんですけどね(苦笑)。
このジャケットが比較的(特に今夜は)気に入っていると。まぁ、そんな(どんな?)アルバムです。

明日・・・
天気にしておくれ。
じゃなくて。
雨降りにしておくれ。
そうなんだ。
明日だけは。
傘を忘れずに出かけよう。
どうしても。どうにでも。
傘を差して歩いてみよう。
頼まれなくても。無理やりでも。
傘が必要なほど降っているよと。
昼間の。そう。
その一時だけでも構わないから。
ほら、雨が降っているよと。
傘を上げてアピールしよう。
明日だけは。

雨が降れば。
その一時が。
かけがえのない一時になるから。
明日だけは・・・

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2007/06/12 Tue *粗にして野だが / Geordie

20070612gangstar_1


声は大きくて。
態度も小さくは無くて。
どことなく。
ふてぶてしくて。
思ったことを口にして。
規則なんてよく知らなくて。
慣例なんて興味が無くて。
細かいことは好きじゃなくて。
大体でいいんじゃないかと。

気にしないし。
気にもならないし。
好き勝手にやらせてもらうよと。

『Don't Be Fooled By The Name』'74年リリース。
ギャングに扮したメンバーのふてぶてしい姿がジャケットを飾る(?)ジョーディの2ndアルバム。
中央で葉巻を咥えているのが現AC/DCのヴォーカリスト、ブライアン・ジョンソンだったりします。
そのブライアンの個性的な歌声を中心に据えて。キャッチーでパワフルなR&Rを聴かせてくれます。
同じグラム・ロックの範疇で語られるスレイドと同様に。ひたすら賑やかで楽しくて激しくて。
ただスレイドよりも。どこか無理してる感じがあって。その底が割れている辺りが親しみやすさになってるかなと。
突っ張って。悪ぶって。威勢が良さそうなんだけど。実は気が弱くて。意外に人が良くてみたいな。
その。粗にして野だが卑になれない辺りがジョーディの最大の魅力かなとも思ってしまうのです。

声は大きくて。
態度も小さくは無くて。
どことなく。
ふてぶてしくて。
思ったことを口にして。
規則なんてよく知らなくて。
慣例なんて興味が無くて。
細かいことは好きじゃなくて。
大体でいいんじゃないかと。

気にしないし。
気にもならないし。
好き勝手にやらせてもらうよと。

そうでもしてないと。

道義に悖るなと。信義に反してるなと。
そう感じた時。そう思った時。
誰かの心が踏みにじられてるなと。
誰かの思いが蔑ろにされているなと。
そう感じた時。そう思った時。

名前負けせずに。
声を上げられない。
立ち上がれない。
腹が据わらない。

それができなきゃ。

粗にして野だが卑にあらずでいられない。

だからね・・・

お調子者で粗忽者の。
言い訳に過ぎないかもしれないけれど(苦笑)。

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2007/06/10 Sun *それならそれで / The Rolling Stones

20070610aftermathuk


えっ?
なんだって?
そうなんだ。
皆考えることは同じなんだね。
予定外だけど。
それならそれで。
楽しみ方はあるからさ。
早くおいでよ。
ワインも冷えてるし。

『Aftermath』'66年リリース。
全14曲、初めてジャガー&リチャーズのオリジナル曲で占められたローリング・ストーンズのアルバム。
ジャケット違いの米国盤もありますが、やはりこの英国での4thアルバムが本来の姿かなと思います。
ブルースをソウルをR&Bを。カヴァーしながら消化して咀嚼して。エキスを吸い取って我がものとした。
兎に角。その結果がストーンズならではのサウンドに昇華されて。見事な輝きを放っています。
「Mother's Little Helper」「Lady Jane」「Under My Thumb」「Out Of Time」キラ星の如き珠玉の名曲群です。
そしてなんともエグく。10分を越えてのたうち回る「Going Home」をここでキメてみせる。
このエグさを。この時代に既に身につけていた。ここにストーンズならではの凄味を感じもするのです。
そんな輝きと凄味の陰で。ここまでバンドを牽引してきたブライアンの姿が見えなくなろうとしている。
そんな“余波”を生み出したアルバムでもあって。それならそれで。それでも転がったからこそのストーンズです。

ねぇ?
どうしようか?
そうだよね。
雨も激しいし。雷も鳴ってるし。
予定外だけど。
それならそれで。
過ごし方もあるからさ。
ゆっくりやろうよ。
ワインも冷えてるし。

予定外の出来事が続いた。
そんな余波に洗われた日曜日。
それならそれで。
楽しみ方もあれば。過ごし方もある。
そんな。
それならそれで、な。
そんな日曜日も好きだったりするのです。

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2007/06/09 Sat *この街 / The Kinks

20070609villagegreen


この街。
引越してきて1年半。
もともと馴染もあったし。
何よりも。
人の流れが。
時の流れが。
作り出すその空気が。
予想はしていたけれど。
予想していた以上に。

合ってしまって。
何かあっても。
何もなくても。
離れたくない。遠くへ行きたくない。
帰ってきたい。
こんな気持は初めてかな。

『The Kinks Are Village Green Preservation Society』'68年リリース。
一旦制作しかけていたアルバムをキャンセルして新たなコンセプトの元で作り直されたキンクスの7thアルバム。
英国の片田舎の街を舞台にして。失われつつある英国流の人の流れ、時の流れ、空気を歌うレイ・デイヴィス。
長閑で牧歌的なフォーク・ロックの調べに乗せて。人々の営みを優しく見つめ、描き出すレイ・・・そう優しくて。
いつもの皮肉屋振りが何だか影を潜めている気がして。でも実はこれがレイの本心、本音に近いのかもと。
このコンセプトはソロ・アルバム用だったとか、このアルバムを最後に脱退を考えていたとかとも言われています。
何にしろ、自分の生まれ育った街を、国を、英国をレイが愛して止まないのは間違いないかなと思っていて。
そんなレイの心情が素直に吐露されたこの優しいアルバムが好きなのです・・・そう優しいのです。
ちなみにあのジョニー・サンダースはこのアルバムの収録曲「Johnny Thunder」から名前をとったのかもなんて。

この街。
引越してきて1年半。
もともと馴染もあったし。
何よりも。
人の流れが。
時の流れが。
作り出すその空気が。
予想はしていたけれど。
予想していた以上に。
合ってしまって。

今夜も。
この街で待ち合わせて。
散歩しながら美味しい店を見つけて。
腹ごなしに歩きながらいつものバーへ。
心地良い気分のままに千鳥足で家へと帰って。
幸せだな。
こんな気持は初めてだな。

生まれ育った訳ではないけど。
この街を愛して止まない自分がいる。
不思議だな。
きっと。そうだ。
あの光り輝くタワーの魔力と。
そして。そう。
溢れ出す。疑うことの無い。
愛情があるから・・・ね(笑)。

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2007/06/08 Fri *明日に向って / Bruce Springsteen

20070608borntorun_1


大丈夫だって。
間違ってないって。
これでいいんだって。
本当かな。

大丈夫かな。
間違ってないかな。
これでいいのかな。

迷ったら。
解らなくなったら。
行きたくなるところがある。
会いたくなる人たちがいる。

『Born To Run』'75年リリース。
ロックン・ロールの未来を見たとまで言われたブルース・スプリングスティーン。
そのスプリングスティーンがようやくその本領を発揮したとも言える3rdアルバム。
ソウルやポップスや。オールディーズも。古き良き時代のサウンドを消化して吸収して。
熱く煮え滾る思いのままに走り出して。限りない想いを胸に街を駆け抜けていく。
そんな。今ここで生まれて。今ここで生きている。そんな今ここにしかないロックン・ロールなのです。
残念ながら。あまりにも今に、時代に合ってしまったが故か。ここで総てを放ち、輝いてしまっのか。
このアルバム以降のスプリングスティーンには。いつも物足りなさと、また裏返しの過剰さがある気がして。
どうにもならない重荷を背負ってしまった様な足どりの重さを感じてしまうのですが。
だからこそ。クラレンス・クレモンズを始めとする盟友、E.ストリート・バンドと一体となって疾走する。
唯一無比の。このアルバムでしか味わえない。ある種刹那的ですらある疾走感が堪らなく愛しかったりします。

大丈夫だって。
間違ってないって。
これでいいんだって。
たぶんね。

大丈夫さ。
間違ってないさ。
これでいいんだよ。

迷ったら。
解らなくなったら。
その場所に行って。
その人たちに会って。

なにを話すでもなく。
なにを語るでもなく。
ただただ。
グラスを合わせて。重ねて。
ただただ。
音に身を任せて。委ねて。
それだけでいい。
空気が。匂いが。教えてくれる。

じゃぁ。
またね。
待ってるよ。

さぁ。
これで。
また。
明日に向って。
だって。
そうさ。
走り続ける為に。
生まれてきたんだからね。

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2007/06/07 Thu *もう一度 / Joe Perry Project

20070607joeperrypj


しかたないなぁ。
そんな気はなかったんだぜ。
もうそんなに若くもないし。
頭も回らなきゃ。
体は動かないし。
なのに。なのにさ。
疼くんだな。ムクムクとさ。
こいつばかりは抑えきれそうもない。
心だけは。
そう心だけは。
あの頃のままだったりするんだな。
もう一度。もう一度。
その気になってみるかな。

『I've Got The Rock'N'Rolls Again』'81年リリース。
エアロスミスを脱退中だったジョー・ペリー。そのジョー・ペリー・プロジェクトの2ndアルバム。
前作からメンバーを代えて。新たにサイド・ギターも弾けるヴォーカリストを迎えて。
イントロ無しで走り始めるA面1曲目から。とにかく疾走感に溢れたR&Rが鳴り響きます。
ギタリストが増えたことでジョーも余裕が出来たのか。自在に縦横無尽に弾きまくっています。
ブルースっぽいフレーズも顔をだしますが。基本はR&R。R&Rを弾きたくて弾きたくて堪らなかった。
そんなジョーの熱い心が手に取るようにわかるのです。そんなジョーの心意気が嬉しいのです。
勿論、この時は想像だにしなかったとは思いますが。ここでこのアルバムで。もう一度。
そう、もう一度R&Rに死ぬほど魅せられていることを思い知らされたに違いないジョー。
最高に御機嫌なR&Rを演る為に。その為に必要なパートナーは誰か?その答えがでたからこそ。
数年後の。そう、奇跡とも思えたエアロスミスへの復帰へと繋がっていったのではと思ってみたりもします。

しかたないなぁ。
その気になっちまったら。
もう誰にも止められないぜ。
頭はフル回転で。
体は・・・動かないけど。
もう。もうさ。
ムクムクと。その疼きの。
そいつの命ずるままにさ。
心だけは。
そう心だけは。
あの頃のままだったりするから。
もう一度。もう一度。
その気でやってみよう。

正義は勝つとか。
奇跡は起こるとか。
必ず救いはあるとか。
馬鹿じゃないのと思うけど。
それだけかよと思うけど。

そう。
心だけ。
そう心だけで。
俺もやってきたんだったよな。

だから。もう一度。

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2007/06/06 Wed *頑張れって言ってやる / Cheap Trick

20070606flame


頑張れって言ってやる。

辛いな。きついな。
なによりも。悲しいな。
でも。だから。
笑え。笑ってみせろ。
無理してでも。
ちょっと涙が滲んでも。
心の中で歯を喰いしばって。
笑顔を見せてやれ。

何にも出来ないが。
頑張れって言ってやる。

『Lap Of Luxury』'88年リリース。
長い低迷期からの復活を高らかに告げることとなったチープ・トリックのアルバム。
久々に耳にしたチープ・トリック。サウンドの瑞々しさも。ロビン・ザンダーの歌声も変わってなくて。
そのことに驚きもしましたが、何故かチープ・トリックならそれもありかなと思ったりもして。
チープ・トリック、特にリック・ニールセンは酸いも甘いも知っている苦労人でタフな人かと思われて。
低迷期も頑なに自分達のサウンドを守りつつ。無理をしてもいつもの調子で笑い、笑わせていたんだろうなと。
そうでなきゃ、たぶん復活なんかありえなくて。解散でもしてたんじゃないかと思うのです。
もっとも苦労した分、したたかでもあって。外部ライターを起用したり、カヴァーを演ったりと策は練っていて。
後になってから強がりか本音か。他人の作品で売れたからあのアルバムは好きじゃないとか言ってましたが。
その「The Flame」も「Don't Be Cruel」(エルヴィス・プレスリーのカヴァー)もしっかりとものにしていて。
存分にチープ・トリックの魅力を伝えていたと思います。「The Flame」、ベタだけど好きです。

頑張れって言ってやる。

辛いな。きついな。
なによりも。悲しいな。
でも。だから。
食え。食べてみせろ。
無理してでも。
ちょっと胸が痞えても。
無理に流し込んででも。
元気だよと見せてやれ。

何にも出来ないが。
頑張れって言ってやる。

他の事などほっといて。
他の事など考えないで。
今は。今だけは。
一番大切なものだけを、人だけを。
それだけを。

何にも出来ないが。
頑張れって言ってやる。
誰よりも熱く。
頑張れって言ってやる。

頑張れ。

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2007/06/05 Tue *怖い話 / Orijinal Soundtrack

20070605rockyhorrorshow


終わった。終わった。
さぁ、片付けて。
お先に失礼しま~す。
疲れた。疲れた。
さぁ、帰ろう。
いつもの夜道を。
いつもの坂道を。
家路を急ぐ。
てくてく。てくてく。
うん、なんだろう?
なんか変だな。
なんかおかしいな。
なんか落着かないな。
気のせいかな?それとも・・・

『The Rocky Horror Picture Show』'75年リリース。
永遠のB級映画にして大傑作、ロッキー・ホラー・ショーのオリジナル・サウンドトラック・アルバム。
この映画に関しては説明不能と言うか説明不要。とにかく最高に痛快で、馬鹿馬鹿しくて、切なくて。
もし不幸にして一度も観たことがない方は、とにかく一度ご覧になることをお勧めします。
ロックが好きで、SFが好きで、映画が好きなら。そうでなくても。絶対に楽しめること請け合いなのです。
そして観るだけではなくて。小道具を用意して参加すると楽しさは倍増するのですけどね。
(リヴァイヴァル上映された際に、会員証なる回数券を買って劇場に通い詰めた日々が懐かしく思い出されます)
ちなみに今でこそ演技派女優のスーザン・サランドンの若き日のお馬鹿さん振りも楽しめたりします。
で、キッチュでチープでギラギラで。そして飛びっきりポップなナンバーの数々に身も心も痺れるのです。
「Science Fiction/Double Feature」「Time Warp」「Sweet Transvestite」・・・もう身震いしそうです。
幸運(不運?)にも一度耳にしたら。映画の中のジャネットとブラッドの様に。変だな、おかしいなと思いつつも。
引き込まれて。逃げ出せなくて。ついにはその恐怖(?)の虜となって二度と元には戻れないのです。

着いた。着いた。
さぁ、ドアを開けて。
ただいま~。
お腹空いた。空いた。
先ずは、着替えよう。
上着を脱いで。
ズボンも脱いで。
ブラシを掛けてと。
ぱたぱた。ぱたぱた。
うん、なんだろう?
なんか変だな。
なんかおかしいな。
なんか落着かないな。
気のせいかな?それとも・・・

あっ、あっ、あ~っ!!!

なんで?いつから?いつのまに?
これで。一日。気づかずに。
なんてこったい。もしかして。
誰かが。皆が。気づいてた???

怖い話。
それはね・・・
まぁ、あまりの馬鹿馬鹿しさに。
その間抜加減に笑ってしまったのですけどね。
でも、怖いんだなぁ(苦笑)。

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2007/06/04 Mon *この指とまれ / Badfinger

20070604magicchristianmusic


この指とまれ。

どうですか。
いいでしょう。
面白そうでしょう。
じゃぁ、一緒にやりますか。
一緒に漕ぎ始めましょうか。
やっと。
同じ舟に乗ってもいいかなって。
同じ舟に乗せてもいいかなって。
そんな面子がボチボチとね。
でも。
まだまだ。
漕ぎ手が足りませんかね。

この指とまれ。

『Magic Christian Music』'70年リリース。
アップルと契約してデビューしたもののパッとせずに。アルバムも英米では発売されずに。
そのまま自然消滅してしまいそうだったアイビーズ。窮状を見かねたポール・マッカートニーが手を貸して。
リンゴ・スター主演映画の主題歌として提供されたポール作の「Come And Get It」が起死回生の一発となって。
心機一転、バンド名もバッドフィンガーと改めて。その映画の公開に合わせてリリースされた1stアルバムです。
収録曲の半分、7曲はアイビーズとしてリリースしたアルバムからの再収録曲となっています。
そのアイビーズ時代と比較すると新たに収録された曲はよりロックに、よりバンドらしくなっている気がしますが。
なんと言ってもバッドフィンガーの魅力はそのメロディーから滲み出る切なさにつきるかなと思うのですが。
「Carry On Till Tomorrow」なんてもう、その。この曲を聴く度に。その切なさにおいてはFAB4を越えてたかなと。
まぁ、たぶんに。バッドフィンガーの悲劇的な運命を知っているが故の感傷によるところもあるのですが。
このアルバムではようやく世界へと漕ぎ出せた。その喜びがそこかしこに感じられるから余計にまぁ、しんみりと。

この指とまれ。

どうですか。
いいでしょう。
面白そうでしょう。
さぁ、一緒にやりましょう。
さぁ、皆でオールを握って。
やっと。
同じ舟に乗ってもいいかなって。
同じ舟に乗せられてもいいかなって。
そんな気にフラフラとね。
さぁ。
まだまだ。
漕ぎ手が集まりますかね。

この指とまれ。

えっと。
この指にとまるとね。
ちょっと痛いし。
逃げられないんだけどね(苦笑)。

でも。
明日に向って進むなら。
この指とまれ。

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2007/06/03 Sun *なにか? / Brinsley Schwarz

20070603whatssofunny


起きて。
顔を洗って。
遅い朝食(早い昼食)を作って。
洗濯して。掃除もして。
レコードを聴いて。
欠伸して。背伸びして。
シャワーを浴びて。
お気に入りのシャツに着替えて。
スニーカーの紐を締めなおして。
街へ出かけよう。

『Fifteen Thoughts Of Brinsley Schwarz』'78年リリース。
解散後3年を経て突如リリースされたブリンズリー・シュウォーツの編集アルバム。
その実りある音楽的成果とは裏腹に商業的には恵まれないままに終わったブリンズリー・シュウォーツ。
何で今更と言った感のあるリリースだった様ですが。想像するにこの頃の業界的な事情かなと。
そうです。ちょうどニック・ロウがソロ・アーティストとしてプロデューサーとして脚光を浴び始めていて。
ブリンズリー・シュウォーツとボブ・アンドリュースはグラハム・パーカー&ザ・ルーモアのメンバーとして活躍して。
そんな元メンバーの活発な動きに触発されて(乗っかって)リリースされたのではないかと。
その割にはどうにもパッとしない(やる気の見えない)ジャケットだったりするのが、なんだかなと。
尤も中身はニックの洒落っ気と遊び心を隠し味にした。琴線を震わせ、胸躍らすメロディーとサウンドで一杯です。
そしてA面1曲目「(What's So Funny Bout)Peace,Love And Understanding」の。何だか真正直な。
そう。この弾けて駆け抜けていく。ちょっと意外なくらい真直ぐな爽快さがなんとも心地良かったりするのです。

レコード屋で。
御機嫌な1枚を手に入れて。
喫茶店で。
熱いコーヒーで一休み。
お社の前で。
足を止めて。手を合わせて。
誰かを思って。頼むよ神様って。
気を取り直して。
スニーカーの紐をもう一度締めなおして。
家へ帰ろう。

クリーニング屋に寄って。
スーパーで買い物して。
ギネスと赤ワインも忘れずに。
両手一杯で何とか辿り着いたなら。
冷蔵庫を開けて。
食材を片付け終わったら。
早くおいでとあの娘に電話して。
お先にとギネスを注いで。
ふっと一息ついたら。
チャイムが鳴って。
夜を過ごそう。

今日も一日。
愛と平和と共感を。
今日も一日。
愛の為に生きている。

なにかおかしいかい?
なにかもんだいでも?
なにか?

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2007/06/02 Sat *音楽が聴こえる / 10cc

20070602ost


僕には僕の。
あなたにはあなたの。
誰かには誰かの。
それぞれの人生がある。
それぞれの物語がある。
交わって。重なり合って。
僕とあなたの。
僕と誰かの。
あなたの誰かの。
それぞれの人生がある。
それぞれの物語がある。

今、僕はここで生きている。
今、あなたはそこで何章目かを編んでいる。
今、誰かはどこかで何編目かを語っている。

そこにはどんな音楽が流れているのだろう。

『The Original Soundtrack』'75年リリース。
架空の映画のサウンドトラック盤という形式をとってリリースされた10CCの3rdアルバム。
ポップなメロディー・メイカーであるグラハム・グールドマン&エリック・スチュワート。
偏執狂的ですらあるサウンド創りの職人、ケヴィン・ゴドリー&ロル・クリーム。
指向も感覚もまるで異なる2組の個性の鬩ぎ合いと奇妙な同居が摩訶不思議で心地良い世界を描いています。
ある時は観光客のパリでの一夜を、ある時は労働者のありふれた一日を、鮮やかに浮かび上がらせます。
グールドマン&スチュワート、ゴドリー&クリーム共に珠玉ともいえるメロディーを提供していて。
それらをゴドリー&クリームによる幾重にも折り重ねられたコーラスが彩って。
正に銀幕の中の世界の如き煌びやかさと、そしてあのどうしようもない切なさに満ち溢れています。
大ヒットした「I'm Not In Love」なんて。そう、そんな10CCの魅力を集大成した様な稀代の名曲だったりします。

僕には僕の。
あなたにはあなたの。
誰かには誰かの。
それぞれの人生がある。
それぞれの物語がある。
交わって。重なり合って。
僕とあなたの。
僕と誰かの。
あなたの誰かの。
それぞれの人生がある。
それぞれの物語がある。

今、僕はここで生きている。
今、あなたはそこで何章目かを編んでいる。
今、誰かはどこかで何編目かを語っている。

ここにも。そこにも。どこかにも。
喜劇があり。悲劇があり。冒険があり。浪漫があり。
平凡で。何気なく。だから。愛しいただの日々がある。
そこに流れる音楽が聴こえる。
楽しく。悲しく。胸躍らせ。胸締め付けられ。
心穏かに。愛してやまない。
そんな音楽が聴こえる。

そして。
恋などしていない・・・
などと嘯きつつ。
いつも恋をしている。
それが僕の人生の、物語の。
通奏音だったりするのです。

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2007/06/01 Fri *空気を入れて / New Barbarians

20070601breatheonme


空気を入れて。
さぁ、いけるかな。
さぁ、いかなきゃ。
本当は。
そんなに強くない。
そんなに真面目でもない。
そんなに思ってもいない。
面倒だし、煩わしいし。
でも。でもね。
だから。
空気を入れてくれないか。
そう、その熱い吐息で。
そう、その熱い思いで。

『Breathe On Me』'80年リリース。
ロン・ウッドのかの名曲をタイトルに冠したニュー・バーバリアンズの2枚組ブートレッグ。
前年に行われたツアーから、メリーランドのラーゴでのライブを収録しています。
演奏も粗ければ、録音も粗くて。音質もそれなりで。でもそれが如何にもニュー・バーバリアンズ。
ダラダラと好き放題に演ってる様で。それでいてバンドなまとまり、一体感はしっかりあって。
ロンとキースの絶妙な掛け合い、馴れ合いは言うまでも無くて。
イアン・マクレガン、ボビー・キーズ、スタンリー・クラーク、ジガブー・モデリステと。
曲者揃いの錚々たる面子の生み出す間もまた絶妙にロンとキースに絡んでいく心地良さ。
まぁ、少しばかりタンリーが弾きすぎかな、なんて思ったりもしますが。
ロンとキースの、メンバーの。熱い呼吸が思いが。R&Rを楽しむその心意気が伝わってくるアルバムです。

空気を入れて。
さぁ、いけるかな。
さぁ、いかなきゃ。
本当に。
意気地はないし。
不真面目でいい加減だし。
強い思いなんてないし。
馴染んだり、溶け込むのは苦手だし。
でも。でもね。
だから。
空気を入れてくれないか。
そう、その熱い吐息で。
そう、その熱い思いで。

笑ってみせたいんだ。
手を引いてみせたいんだ。
背中を押してみせたいんだ。
折れそうな心を、思いを、支えてみせたいんだ。
なにより。
悪くはないぜって。
楽しくやろうぜって。
独りじゃないぜって。
そう伝えたいんだ。

だから。
空気を入れて。
さぁ、いかなきゃ。
さぁ、いけるかな。

さぁ、たのむ。笑ってみせろ。

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