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2007年7月

2007/07/30 Mon *ずんっ / Led Zeppelin

20070730presence


まいどまいどで。
申し訳ないけれど。
月曜日は苦手なんだ。
まして。
雨なんかに降られた日には。
心も体も重くなる。
心の中にも。体の中にも。
何かが溜まってしまう様で。
このままではいられない。

『Presence』'76年リリース。
ロバート・プラントの交通事故の副産物として制作されることになったレッド・ツェッペリンの7thアルバム。
プラントの体調を慮って中止されたツアーの代わりに新しいアルバムを制作することになったのでした。
確かプラントは車椅子のままでスタジオでレコーディングに臨んだなんて話もあったかな。
急遽決まったレコーディングだった為かスタジオのスケジュールが埋まっていて僅か18日間で制作されました。
(ちなみにツェッペリンの次にそのスタジオを押さえていたのはローリング・ストーンズだったとか)
そのせいだけでは無いでしょうが。性急感と緊迫感に溢れていて。そのノリと勢いの良さに圧倒されます。
余計なものが何一つ無く、そんな余裕も無かったのでしょうが。そう。見事に筋肉質なサウンドなのです。
そして勿論。ツェッペリンならではのあの重さ、圧倒的な存在感が腑に落ちるのです。ずんっ、といい塩梅です。
「Achilles Last Stand」から「Tea For One」まで。その存在感に包まれて心安らぐ自分がいたりします。
ヒプノシスがジャケットに用いた、あの『2001年・・・』のモノリスを思わせる黒いオブジェ。それがまた。
ツェッペリンの重さ、存在感を実に巧みに表しているのです。このジャケットもまた、ずんっ、といい具合です。

まいどまいどで。
申し訳ないけれど。
こんな月曜日を乗り切るには。
まして。
雨が降リ続くこんな夜は。
心も体も重くする。
心の中にも。体の中にも。
溜まってしまった何かを。
そのままにはしておけない。

追い払う。
重い一発が。
圧倒的な一撃が。
そいつが必要だ。
ずんっ。

腑に落ちて。
包まれて。
やっと落着くのです。
ずんっ。

やっぱり。
これしかないんだな。
針を落として。
ヴォリューム上げて。
ずんっ、とね。

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2007/07/27 Fri *見る夢は / Bad Company

20070727desolationangels


例えば。
虚しさに包まれて。
無力感を振り切れなくて。
片隅で膝を抱えて。
溜息をついてしまう様な。
そんな時でも。
いつでも。
そう。
例えば。
廃墟に一人とり残されたとしても。
それさえあればと。
探しているものがある。
求めているものがある。

『Desolation Angel』'79年リリース。
いかにもヒプノシスなジャケットも印象に残るバッド・カンパニー(バドカン)の5thアルバム。
バドカンはやっぱり初期だよな、1stに限るよなとの声も根強かったりして。
個人的にも針を落とすのは初期の2枚、やっぱり1stが圧倒的に多かったりするのですが。
やれパンクだ、やれ産業ロックだと。逆風の強い時期にリリースされたこのアルバム、
実はバドカンのブリティッシュ・バンドとしての意地と底力をみせたアルバムだったりします。
勿論、セールスを意識してアメリカナイズされた部分もあるのですが。
ブルースやゴスペルやスワンプまでも感じさせながら。あくまでも音の質感に独特の湿り気があって。
更にはリズムにも。あの、バドカンならではの重心の低い間があるのです。それが心地良くて。
らしくないシンセ・ドラムを使用した「Rock 'N' Roll Fantasy」もやはり、その間に惹かれてしまうのです。
要は、ポール・ロジャースのソウルフルなヴォーカルとサイモン・カークのヘヴィーなドラムス。
フリー以来の、2人の絡みが生み出す何か。それさえあればと。それが好きなのだと。それだけなのですが。

例えば。
切なさに包まれて。
寂寞感を振り切れなくて。
片隅で立ち尽くして。
空を見上げてしまう様な。
そんな時でも。
いつでも。
そう。
例えば。
廃墟を一人でさ迷っていたとしても。
それさえあればと。
探しているものがある。
求めているものがある。

夢があれば。
夢が見れれば。
廃墟の片隅に。
舞い降りた天使と。
ひと時だとしても。
一瞬だとしても。
白日夢だとしても。
それさえあればと。

そして。
見る夢は。
悪夢だとしても。
天使の悲鳴だとしても。
それさえあればと。
探していたものだから。
求めていたものだから。

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2007/07/26 Thu *たちむかう / Orijinal Soundtrack

20070726nedkelly


たちむかえ・・・って。
簡単に言うんじゃないよ。
正義は我にって思ってたって。
それが正しい道だって信じてたって。
ここで勝負しなきゃ男じゃないって。
ここで退いちゃ男がすたるって。
そうなんだよ。そうなんだけど。
そう簡単にはさ・・・

『Mick Jagger As Ned Kelly』'70年リリース。
めでたく64歳(!)を迎えたミック・ジャガー主演映画のサウンド・トラック・アルバム。
ジャケットの如きいでたちで。オースラリアに実在した無法者、ネッド・ケリーを演じたミック。
権力を振りかざす領主の軍隊か何かに啖呵を切って1人でたちむかう姿がカッコいい・・・らしいです。
実はこの映画は観たことが無いのです。『Performance』は昔、深夜にTVで観たのですけどね。
「Wild Colonial Boy」なる伝承歌を劇中で披露していて。勿論、このアルバムにも収録されています。
まぁ、ただミックが歌ってるってだけで。特筆すべき曲では無いのですが。まぁ、悪くは無いかな。
たちむかうミックと言えば。『Gimme Shelter』のラストの何かを決めたかの様な視線が印象的ですが。
キースが、「俺にはミックの真似は出来ないよ。ギターも何も持たずにステージのフロントに立つなんて。
そんな芸当は俺には出来ないよ。まったくミックはいい度胸してるぜ・・」みたいな発言をしていて。
そうだよなと。ミックはステージでも。そしてそれ以外でも。常に先頭でたちむかってきたんだよなって。
妙に納得して。そして少しだけ(苦笑)感動したのを思い出したりしました。ミックはやっぱり凄いなってね。

たちむかえ・・・って。
簡単に決められないんだよ。
正義は勝つと信じたいけれど。
正しい道を行けば辿り着くと思いたいけれど。
ここで勝負したら勝たなきゃならないって。
もう退く道はないんだなって。
そうなんだよ。そうだからこそ。
そう簡単にはね・・・

でも。
握り締めた拳が震えていても。
立ち上がった膝が竦んでいても。
そこに思いがあるから。
そこに信じるものがあるから。
拳を握れた。立ち上がれた。
だとしたら。
負けるかもしれなくても。
退かざるを得なくなるかもしれなくても。
たちむかうしか無い時も。
あるんだな。

たちむかう・・・しかないよね。

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2007/07/24 Tue *とっても / Wishbone Ash

20070724livedates


空が。
とっても。
青いから。

研修中なのに。
視線はついつい。
窓の外。
いい天気だな。
集中しなきゃいけないのに。
気持はついつい。
夢の中。
いい天気だな。
なにもかも放り投げて。
ギネスでも飲みながら。
芝生の上に寝転がれたらな。
身も心もついつい。
あの空の彼方へと。

空が。
とっても。
青いから。

『Live Dates』'73年リリース。
同年のツアーから数箇所のステージで収録されたウィッシュボーン・アッシュの2枚組ライブ・アルバム。
ウィッシュボーン・アッシュと言えば何をさしおいても、その美しいツイン・リード・ギターなのですが。
アンディ・パウエルとテッド・ターナー、2人のギターはライブに於いても実に流麗に共鳴し合っています。
叙情的でありかつ、存外に太くドラマティックに奏でてみせるパウエルとターナー。
その完成度の高さはスタジオ録音と何ら遜色無くて。そのことに胸躍りますが。
ライブ録音ならではの残響が醸し出す臨場感のせいか、よりドラマティックに感じられて。
その羽ばたく両翼に乗って。空の彼方へと、月の下までも飛んでいきたくなる、飛べそうな気がしてくる。
そんな夢を見せてくれる、そんな幻想を抱かせてくれる、そんなとっても魅惑的なアルバムなのです。
選曲的にも代表曲のオン・パレードで。しみじみいい曲が、美しい曲が多いなと感じ入ってしまいます。
残念ながらこのアルバムを最後にターナーが脱退してしまって。唯一無比だった両翼は失われてしまいます。
その後もギタリストを補充して活動を続けていますが。個人的にはこのアルバムまでしか認めたくなかったりも。

月が。
とっても。
蒼いから。

帰り道なのに。
視線はついつい。
頭の上。
いい宵だな。
疲れているはずなのに。
気持はついつい。
夢の中。
いい宵だな。
なにもかも脱ぎ捨てて。
鼻歌でも口ずさみながら。
どこか遠くまで歩いてみようか。
身も心もついつい。
あの月の下へと。

月が。
とっても。
蒼いから。

とってもあおいから。
夢の中へと。

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2007/07/23 Mon *他生の縁 / UFO

20070723strangers


一人じゃないのに。
一人じゃないから。
なんだか落着かない。
なんだか物寂しい。
なんだか・・・
すれ違い。行き違い。思い違い。
一人なら。
なんの問題もないのにな。
なんにも考えなくてすむのにな。
薄ら笑いひとつ。
ため息ひとつ。
ふと、近くて遠い。
そんな顔を、顔を、顔を思い浮かべてみる。

『Strangers In The Night』'78年リリース。
同年の全米ツアーからシカゴでの公演を収録されたUFOの2枚組ライブ・アルバム。
尤も収録時間の関係から実際の演奏曲から2曲がカットされ曲順も編集されています。
(カットされた2曲も含んで曲順も実際の演奏順に戻した完全版のCDが数年前にリリースされました)
このアルバムのリリース直前に脱退してしまったマイケル・シェンカーを含むベストの布陣で。
選曲も代表曲を網羅したベスト盤的なもので。結果としてUFOの黄金期の集大成的な意味合を持ったかなと。
メンバー中で唯一の異国人として孤独を感じていたと言うシェンカー(ドイツ人で英語が不得手だったとも)。
その孤独感を埋めようとしていたのか。そのギターには鬼気迫るものがあって。
またそのシェンカーの気迫に触発されたか。他のメンバーのプレイにも緊張感が漲っています。
その張り詰めたサウンドの中で一際、透明感を携えてメロディアスに鳴り響くシェンカーのギターが堪りません。
「Rock Bottom」「Lights Out」「Doctor Doctor」・・・やっぱりシェンカーは、UFOはこの頃が最高です。
その後。何度かUFOへの出戻りを果たしたシェンカー。孤独の中にも。違和感の中にも。何かしら。
他とは違うものを。メンバーとの因縁を。他生の縁の様なものを感じていたのかなとも。業も深そうだし(苦笑)。

一人だったらいいのに。
一人じゃないからいけないんだ。
そうすれば落着くし。
物寂しさなんか感じないし。
たぶんね・・・
すれ違い。行き違い。思い違い。
一人なら。
そんな問題も起きないし。
自分のことだけ考えてればいいし。
薄ら笑いひとつ。
ため息ひとつ。
ふと、近くで声がする。
助かります。御免なさい。そして・・・ありがとう。
ふと、顔を上げてみる。
袖触り合っただけの誰かが笑ってる。

助かります。御免なさい。そして・・・ありがとう。
そうだった。そうだったね。
自分も他生の縁で、その中で生きている。
一人だけど。
一人じゃないから。
いいんだよね。

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2007/07/22 Sun *隠れ家 / The Sensational Alex Harvey Band

20070722penthouse


隠れ家。
誰にも知られない。
秘密の空間。
密かな場所。
気兼ねも遠慮も無く。
素顔でいられる場所。
そんな特別な。
そんな大切な。
そんなところが欲しくて。
子供の頃から。
押入れだったり。洞穴だったり。
そこが自分だけの。
秘密基地で。隠れ家で。

『The Penthouse Tapes』'76年リリース。
前作のライブ・アルバムで一つの区切りをつけたか。新たな世界を垣間見せる。
そんなセンセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド(SAHB)の6thアルバム。
そのハッタリの強さと大見得を切る芝居っ気の強さはそのままですが。
全体的に楽曲とサウンドがシンプルにコンパクトにポップになっていたりします。
種を明かせば。全10曲の内7曲がカヴァーだったりして。その選曲がまた実に巧妙で。
デル・シャノンに、ジェスロ・タルに、アリス・クーパーに、何故かオズモンズまでと。
やはり、どこかでやりきった感があったのか。燃え尽きてしまったのか。
それ故に。自分達の出自や嗜好を前面に押し出して。今まで隠してきた素顔を曝け出した様な。
隠れ家に隠されていた宝物を目にしてしまった様な。嬉しいような困った様な。微妙な感覚がありますが。
まぁ、そんな本音の、寛いだSAHBの姿もまたいいかなと。
個人的にはザル・クレミソンのギターがビシビシとリフを刻んでいればそれでOKだったりもしますし。

隠れ家。
誰にも知られない。
秘密の空間。
密かな場所。
修と亨の。
あの御機嫌なペントハウスの様に。
そんな特別な。
そんな大切な。
そんなところが欲しくて。
大人になっても。
あの街角で。この街角で。
そこを自分だけの。
秘密基地に。隠れ家に。

そして。
今、そう。
ここに。
そんな隠れ家を。秘密基地を。
ペントハウスを。
勝手に自分達のリビングと呼んでいる。
その特別な。大切な。そこで。
貴女と密やかで。ささやかで。愛しい。
そんなひと時を。

隠れ家っていいよね。

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2007/07/19 Thu *懐古な昼下がり / Rainbow

20070719rising


昼下がり。
懐かしい顔と連れ立って。
ちょっと優雅にランチでも。
個室に通されて。
いいねぇ。飲みたくなるけど。
我慢、我慢。
で、最近はどうなのよ。
それがですね・・・
あの人の話。この人の話。
そうなんだ。えっ、ほんとに?知らなかったなぁ。
懐かしいでしょ。懐かしいねぇ。
そう言えば。あんなこともあったっけ。こんなことも。
昔馴染みと昔話。
懐古な昼下がり。

『Rainbow Rising』'76年リリース。
ブラックモアズ・レインボー名義でリリースされたレインボーの2ndアルバム。
リッチー・ブラックモア、ロニー・ジェームズ・ディオ、コージー・パウエルの3巨頭がここで揃い踏みして。
レインボーならではの、リッチーならではの様式美ハード・ロックが完成をみています。
う~ん、3巨頭と言いつつも。要はリッチーの大好きな中世的で神秘的な世界を構築する為の装置。
それだけが他のメンバーに求められた役割だった訳ですが。ディオもパウエルも完璧にこなしています。
特にオーケストラと共演してのB面の大作2曲の完成度はあまりにも高くて。息苦しいくらいです。
今となってはあまりにも形式にはまり過ぎていて。面白みに欠けるかなとも思われて。殊更に胸も騒ぎませんが。
色々と持て余していた。中学生の頃は。このアルバムを大音量で聴きながら頭を振っていたこともあって。
久し振りに封入特典だったリッチーのポスターを広げたら・・・少しだけ血が騒いだりして(苦笑)。
まぁ、懐かしくはありますが。あの頃に戻りたいとは・・・思わないな。

昼下がり。
懐かしい顔と連れ立って。
膨らんだお腹を抱えて。
歩いて帰りますか。健康の為に。
お互い。歳だねぇ。隠せないねぇ。
やだ、やだ。
で、最近はどうなのよ。相変らず?
相変らずですよ。
いい加減飽きないか?ハード・ロックばっかりで。
そうですか。そっちだってストーンズでしょ?
飽きないねぇ。飽きないでしょ。

そう言えば。船木が復帰するらしいですね。
らしいねぇ。前田は・・・無理か。
無理でしょ。藤波はどうしてるんですか?
無我らしいよ、無我。
無我ですか・・・無我なら観てもいいかな。
行きますか?行きます?後楽園ホールかな?
懐かしいねぇ、懐かしいですねぇ。

どこまでも懐古な昼下がり・・・
やれやれ(苦笑)。

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2007/07/18 Wed *その街 / Humble Pie

20070718townandcountry


少しでも。
時間に。心に。
ゆとりがある日には。
少しだけ。
足を伸ばして。
その街へと。
坂道を下っていく。
その街。
都会の真中にあって。
それなりに賑ってもいて。
でも。ゆっくりと。
時が流れている。
でも。長閑な。
空気が匂っている。
その街。

『Town And Country』'69年リリース。
スティーヴ・マリオットとピーター・フランプトンの双頭バンドとしてスタートしたハンブル・パイ。
マリオットとフランプトン。やがて袂を分かつ2人の個性が対比を描きながらも調和していた2ndアルバム。
(今回のジャケットは恐らく日本盤のみのデフ・ジャケットです)
燃え盛る炎と涼やかな水面、動と静。勿論、前者がマリオットで後者がフランプトンなのですが。
あの暑苦しいまでのマリオットの個性が未だ全開には至っていなくて。
フランプトンの好みかと思われるトラッドな側面が程よくアルバム全体に落ち着きをもたらしています。
勿論、その暑苦しいマリオットが大好きだったりするので。時に物足りなさも感じるのですが。
反面、英国の香りのするトラッドなサウンドも好きなので。このアルバムには独特の愛しさがあったりします。
フランプトン脱退後のハードなR&Bバンドとしてのハンブル・パイとは別物ではあるとは思いますが。
アルバム・タイトルの如く。喧騒と長閑さが。ほど良い調和を保っているのが何とも言えず安らぐのです。

少しだけ。
気持が。心が。
乱れてしまいそうな日にも。
少しだけ。
足を伸ばして。
その街へと。
坂道を下っていく。
その街。
都会の真中にあって。
それなりに賑ってもいて。
でも。ゆっくりと。
人が流れている。
でも。長閑な。
風が匂っている。
その街。

その街で。
短くも。ささやかな。
ひと時を過ごして。
喧騒を離れて。
波立つ何かから離れて。
ゆっくりと。
息をして。
空気を、風を感じて。
安らぎを。
胸のうちに溜め込んだら。
さぁ。
坂を上って。
また。一合戦(苦笑)。

その街から。
遠く離れることなど。
今は、やっぱり。考えられないな。

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2007/07/17 Tue *明日に架ける / The Rolling Stones

20070717babylon


あれっ?
えっ?あぁ!
どうして。こんなところで。
会うこともあるんですね。
いるはずの無い場所で。
いるはずの無い時間に。
お互いの。
偶然と偶然が重なって。
これも巡り会い。
このままで終わらせるのは。
もったいないね。さびしいね。

『Bridges To Babylon』'97年リリース。
改めてもう10年前になるんだと。そんな感慨を抱いてしまったローリング・ストーンズの2枚組アルバム。
個人的に。このアルバムに伴うツアーで初めてストーンズのライブを海外で体験して。
そこから得たものや、そこで出会った人達や。そして始った色々な物語があったので。
アルバムの評価云々とは別なところで。色々と想いがあって。そのせいか、少し特別な意味を持っていたりも。
「Flip The Switch」のイントロを耳にするだけで。頭の中を、胸の内を巡るものがあって。
「Anybody Seen My Baby ?」「Saint Of Me」「Out Of Control」「Thief In The Night」・・・
聴くだけで。曲名を記すだけで。蘇る匂いや声や空気があるのです。だからこそ頻繁には針を落とすことは無く。
なんだか。感傷的になってしまって。冷静に聴けなかったりするのです。やれやれ。
誤解を恐れずに言えば。自分が一番、ストーンズをめぐる世界を一番楽しんでいた、楽しめた時代のアルバムで。
自分にとってのストーンズをめぐる冒険の、青春のアルバムなのです。そして、もう二度と・・・まぁ、いいか。
アルバム・タイトルの様に、そしてライブでBステージへと伸びていったあの橋の様に。
あの頃、あの日、あの時。確実に。昨日から今日へと。今日から明日へと。自分の中でも橋が架かったのでした。

そうだね。
うん。まぁ。
こうして。こんなところで。
揃うこともあるんだよね。
合ってるだろう場所で。
ずれてしまった時間で。
お互いの。
偶然と必然が重なって。
これも巡り会い。
このままでは終わらせないから。
面白くないじゃない。つまらないじゃない。

こんばんは。
あっ、どうも。
これで良かったんですよね。
来てくれると思ってましたよ。
待っているはずの場所で。
辿り着けるはずの時間に。
お互いの。
偶然が必然に生れ変って。
これも巡り会い。
ここから何かが始るかもね。
小さくても。ささやかでもね。

明日に向って。
また橋を架けてみようか。
渡った先は。
あの頃とは異なるかもしれないけれど。

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2007/07/13 Fri *ここに / Badfinger

20070713wishyouwerehere


迎え火。
見えてるかな。
降りてきてるかな。
帰ってきてるかな。
あの人も。あの人も。あの人も。
ねぇ。
ついこの間まで。
いることが。いてくれることが。
あたり前だったのに。
いつも。いつまでもと。
思っていたのに。
ねぇ。
ここだよ。ここだよ。

『Wish You Were Here』'74年リリース。
バッドフィンガーにとって6枚目の、そして事実上のラスト・アルバム。
ワーナーに移籍して2枚目、そして前作から4ヶ月という短いインターバルのリリース。
バンドを取り巻く複雑で混沌とした状況。期待に反して冷たい市場の反応と。
追い詰められていたのか、せきたてられるかの様に制作された感も強いのですが。
従来のに比較して。ギターが前面に出ているせいか。エッジの効いたハードな感触のサウンドで。
新たな一歩を踏み出そうと。新たな道を選ぼうと。そんな姿勢が感じ取れるたりもして。
そして相変らず。どうにも堪らない、甘酸っぱさを醸し出すピート・ハムのメロディーがあって。
その融合に確かに新たな可能性も見えていたのではと思います・・・思いたいのですが。
結局は、このアルバムを最後に解散。そしてあのピートの悲劇が訪れることになってしまいます。
アルバム・タイトルからしていかにもなのですが。どうしてもバッドフィンガーに纏わりついて離れないもの。
言葉にはし難い。心を捉えて放さない。切なさ。その切なさが魅力なのですが。それに殉じてしまったかなとも。

迎え火。
見えてたよね。
降りてきてるよね。
帰ってきてるよね。
あの人も。あの人も。あの人も。
ねぇ。
ついこの間まで。
いることが。いてくれることが。
あたり前だったんだもの。
ほんの。ひと時だとしても。
お帰りなさい。
ねぇ。
ここだよ。ここだよ。

迎え火。
切ないから。
やりきれないから。
今夜も一人で。
ここで献杯してるんだ。
あなたも。あなたも。あなたも。
ここに帰ってきてるのかな。
あなたも。あなたも。あなたも。
ここにいてくれたらな。
ここに。ここに。
ここにいてくれたらな。

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2007/07/12 Thu *ほんの冗談 / The Rockkets

20070712rokketsize_1


どうにも。
息が詰まってしかたがない。
面倒くさくてしかたがない。
そもそも。
いる場所がなかったんだから。
受入れてくれる人達もいなかったんだから。
だから。
こうして一人で。
端を気侭にふらついて。
気が向いたら茶々を入れる。
そんな関わりかたで十分なんだ。
そんな生き方しかできないんだ。

『Rokket Size』'84年リリース。
シーナの産休中に制作されたロケッツとしての唯一のアルバム。
サンハウス以来の盟友である柴山俊之の詞に鮎川誠が曲をつけて。
息もピッタリ合ったR&Rを、バラードを小気味良く、粋にきめています。
難しいことも。複雑なものも。何もなく。ただただ純粋で。ただただ簡潔で。
それが如何にカッコいいかを教えてくれるのです。尤もそれが如何に難しいかも・・・ね。
シンプルなR&Rを奏でる誠ちゃんのギターに痺れるのは勿論。
シンプルなR&Rの中にシニカルに毒を潜ませ。そしてさらりと真実を曝け出してしまう。
そんな柴山、“菊”の世界にも。魅せられてしまうのです。敵わないよな・・・と。
「ホラ吹きイナズマ」とか「ブラック・スネーク」なんてね。身につまされて思わず苦笑してしまいます。
そう。総てが冗談みたいなもので。考えること、やりたいことと言ったら・・・あのことしかないからねぇ。
まぁ、それもほんの冗談なので。本気にされても困るけど・・・まぁ、いいかなと。

どうしても。
息が巧くできなくて戸惑ってしまう。
現実感がまるっきり感じられない。
そもそも。
いる場所を見つけられなかったんだから。
受入れてくれる人達にも出会わなかったんだから。
だから。
こうして一人で。
誰もいない客席に座って。
皆が写ってるスクリーンを観ているんだ。
そんな関わりかたで十分なんだ。
そんな生き方しかできないんだ。

そもそも。
場所も。人達も。
探してなんかいなかったんだ。
だって。
手にしたいものではなかったから。
手にしたいのは。
R&Rと。そしてあれだけだったから。
だから。
こうして一人で。
R&Rを聴いて。
そして・・・
そんな生き方しかできないんだ。
そんな生き方が好きなんだ。

気にしないで。
ほんの冗談だから。
何もかも嘘っぱちで。
明日には変わってるだろうから。
たぶん・・・ね(苦笑)。

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2007/07/11 Wed *自由に歩いて愛して / PYG

20070711pyg


理由なんか無い。
理屈なんて関係ない。
世間がどうだとか。
社会がどうだとか。
一般論がどうでも。
普通はそうでも。
そうさ。
そんなことはどうでもいいんだ。
筋が通ってなかろうと。
道を外れていようと。
そうなんだ。
そんなことはしったことじゃないんだ。
ただ。いま。そういま。
何が欲しいか。何がしたいか。
それだけなんだ。

『Original First Album』'71年リリース。
タイガース、テンプターズ、スパイダーズからメンバーが集まって結成されたPYGの1stアルバム。
沢田研二、ジュリーと萩原健一、ショーケンに。井上堯之、大野克夫、岸部修三、大口ヒロシと。
GSを代表するスーパー・スターとトップ・プレイヤー揃いの日本初(?)のスーパー・グループです。
確かな技術と鋭い感性が生み出すサウンドと、個性的な2人のヴォーカルとによる実にロックなアルバムです。
またサウンドも歌詞も。あの時代ならではのやるせなさと切なさと。それでもの旅立ちの意志に溢れていて。
針を落とす度に。胸が締めつけられ。また胸が張裂けそうなくらいに。己が何かを揺さぶられてしまうのです。
なんだろう。『傷だらけの天使』はロックだと。そう思える人にはたぶん、解ってもらえると思うのですが。
それにしても。GS出身だと言うだけで。所詮歌謡曲だ、商業主義的だと非難されて。受入れられず。
メンバーの意志とは別の次元で。短期間で活動を止めざるを得なかったことには忸怩たる思いがあったろうと。
「Love Of Peace And Hope」・・・ただただ。自由に歩いて愛して。好きなことを演れればよかったはずなのにと。
そうそう。かのジョン・ポール・ジョーンズも絶賛したらしい岸部修三(現:岸部一徳)のベースは素晴しいです。
役者としても素晴しく。好きなのですが。また偶には弾いてくれないかなと。ジュリーのバックでとかね。

理由なんか無い。
理屈なんて関係ない。
世間がどうだとか。
社会がどうだとか。
一般論がどうでも。
普通はそうでも。
そうさ。
そんなことはどうでもいいんだ。
筋が通ってなかろうと。
道を外れていようと。
そうなんだ。
そんなことはしったことじゃないんだ。
ただ。いま。そういま。
何が欲しいか。何がしたいか。
それだけなんだ。

誰かの。
ご意見も。
ご感想も。
思惑も。
目論見も。
関係ないんだ。

ただただ。
自由に歩いて。
自由に愛して。
それだけなんだ。

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2007/07/10 Tue *ぐでんぐでん / 萩原健一

20070710donjuanlive


もう1年。
まだ1年。
去年の七夕の夕暮れだったな。
昨日おまえが逝っちまったってね。
そんな電話を受けながら。
暮れなずむ空を見上げてた。
風が吹き抜けていってさ。
なんだよって。
おいおいって。
もうおまえと。
飲めないのかよって。
酔っ払って肩組んで。
千鳥足で歌えないのかよって。
つまんないよなって。
ぐでんぐでん。

『Donjuan Live』'80年リリース。
ドンファン・R&R・バンドを率いて精力的にライブを行っていた萩原健一、ショーケンの2枚組ライブ・アルバム。
腕達者のそして気心知れたメンバーを従えて、一つになって心の赴くままに歌い叫ぶショーケン。
巧さよりも何よりも。その熱さだけで総てを惹きつけ転がしてしまう。稀代のライブ・パフォーマーの面目躍如です。
随所にアドリブを交えながら。そしてメロディーや歌詞を間違え。音程も外し。それさえも魅せてしまいます。
身のうちに、心のうちに収まりきらない、飼いならせない何かを抱えて。その何かを解き放たざるを得ない。
その衝動が。その表現が。時にあまりにも破天荒で、あまりにも世間から逸脱してしまうのですが。
だからこそ同じ様なものを抱えつつ。突き抜けられない身には眩しく、そして羨望をかせるのです。
まぁ、単にかの『傷だらけの天使』の頃から。アニキが、ショーケンが大好きなだけだったりもするのですが。
気紛れで。乱暴で。我儘で。繊細で。情けなくて。切なくて。情に脆くて。最高に無様で。最高にカッコいいなと。
そんなショーケンがアドリブでメンバーの名前を織り込んで歌われる「ぐでんぐでん」が飲めない頃から大好きで。
いつかそんな飲み方のできる友達が、仲間ができたらいいなと。きっとできると思っていたのです。

もう1年。
まだ1年。
今年の七夕は星を見上げる余裕も無くて。
今日やっと落着いたら雨にやり込められて。
独りでちょっと飲りながら。
物思いに耽ってた。
風が吹き抜けていってさ。
なんだよって。
おいおいって。
やっぱりおまえと。
飲めないのかよって。
酔っ払って肩組んで。
千鳥足で歌えないのかよって。
つまんないよなって。
ぐでんぐでん。

ぐでんぐでん。
偶に顔をあわせると。
よく飲んだな。
多くを語らず。何も語らず。
酔っ払って。
肩組んで。
歌って。
寝転がって。
馬鹿みたいに笑ってさ。

ぐでんぐでん。
話したい事がさ。
できたんだ。あるんだ。
おまえなら。
きっと。ただいつもの様に。
笑ってさ。
良かったですね、の一言で。
後は。
いつもの。
ぐでんぐでん。

なぁ。実はさ・・・
空の上で。
ぐでんぐでん。
空の下でも。
ぐでんぐでん。
喜んでくれるよな。

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2007/07/05 Thu *飛んでゆけ / Steve Miller Band

20070705stevemillergreatest


あっ!
いけない。
もう時間じゃない。
ちょっと失礼。
打合せ?
後は任せるから。
後で聞くから。
御免。頼んだよ。
会議室を飛び出して。
エレベーターに飛び乗って。
エスカレーターを駆け下りて。
路上に立って。
空を見上げる。
間に合ったかな。

『Greatest Hits 1974-78』'78年リリース。
ブルースをベースにしながらも。様々な音楽の要素を取り込んでいったスティーヴ・ミラー・バンド。
特に'70年代半ばからは軽やかな飛翔感のあるサウンドでヒット曲を連発していました。
そんな絶頂期にリリースされた。バンドの航跡を鮮やかに捉えて編集されたアルバムです。
確かな演奏技術と。豊富な音楽知識を背景に。青空へと昇っていく様な。
青空を翔る白い雲を追い抜いていく様な。そんな何処かへと気持を揺り動かすナンバーの数々。
「Fly Like An Eagle」「Threshold」「Jet Airliner」・・・
そしてちょっと沈みながら。引っ掛りながら。飄々と越えてゆく様な「The Joker」、いい感じです。

あぁ。
空が青いなぁ。
白い雲が流れてる。
あの雲を突き抜けて。
あの雲を追い抜いて。
彼女を乗せたジェット機が。
彼の地へと飛んでゆく。
やっと見つけた。手にした。
幸せを放さずに。見失わずに。
さぁ、飛んでゆけ。
目を閉じて。
想像の中のジェット機に。彼女に。
手を振ってみる。
さぁ、飛んでゆけ。
届いたかな。

目を開ける。
広がる青空。
彼の地へ飛び去った僕のともだち。
でも。
この青い。広い空の下で。
同じ空の下で。
これからも。僕のどもだち。

さてと。
打合せは無事に終わったのかな(苦笑)。

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2007/07/04 Wed *火をつけて / The Doors

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かなわないね。
わかってるよね。
それも。考えたんじゃなくて。
ごくごく。自然に。普通に。
感じて。察して。
さり気なく。それとなく。
その言葉をかけるんだよね。
それだけで。
救われるんだな。ほんとうに。

『Greatest Hits』'80年リリース。
ジム・モリソンの伝記の出版に合わせてリリースされたドアーズの編集盤。
伝記の宣伝と新しい世代のリスナーに向けての入門編と言った意味合いが強かったのかなと。
サウンド的にはかってのプロデューサー、ポール・ロスチャイルドの選曲とリマスターが売りだったかと。
敢えて何曲かのヒット曲を外したり。日本盤ではあの「The End」の編集ヴァージョンが収められていたりと。
数あるドアーズの編集盤の中でも何とか個性を出そうと頑張った跡がそこかしこにあるのですが。
ドアーズであることが、ジムが歌っていることが。それが何にも替え難い個性だったりするので。
針を落としてしまえば。なにもかも忘れて。ドアーズの、ジムの世界に惹き込まれてしまいます。
勿論、「Light My Fire」も収められていて。改めてそのキャッチーでエロティックなことに痺れてしまいます。
「Light My Fire」から40年。ジムがブライアン・ジョーンズと同じく7月3日に27歳で旅立ってから36年・・・
今も妖しくも美しく。普遍的でありながら孤高な。ドアーズとジムの魅力は衰えることを忘れたかの様です。

かなわないね。
わかってるよね。
それも。とってつけたんじゃなくて。
ごくごく。自然に。普通に。
身につけて。反応して。
さり気なく。それとなく。
その仕草で志を示すんだよね。
それだけで。
救われるんだな。ほんとうに。

それだけで。
沈みかけていたものが浮き上がる。
後ろを向きかけていたものが前を向く。
湿って燻っていたものが燃え上がる。

さぁ。
こっちにも。ここにも。
火をつけて。

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2007/07/03 Tue *あの森で、あの庭で / The Rolling Stones

20070703beggarsbanquet


あの森で。
クリストファー・ロビンや。
熊のプーさんやロバのイーヨも。
遊んだであろう。
緑に覆われて。
木漏れ陽が差し込むあの森で。
ブロンドの天使は。
何を見て。何を聴いて。
何を感じ。何を想っていたのだろう。

『Beggar's Banquet』'68年リリース。
迷いの時代を通り抜け原点回帰したローリング・ストーンズの傑作アルバム。
儚げなブライアン・ジョーンズの微笑が印象に残るフランス盤を今回は載せてみました。
このアルバムに関してはもう多くを語る必要は無いと思われて。
ただ針を落として。そのサウンドに身も心も任せて。酔いしれてしまえば。それでいいと。
憧れの米国南部を見据えて。あらゆるものを吸収し消化し。自らのものとして。
ここから。このアルバムから。今に続く。迷い無きストーンズの歩みが始ったと。
その陰で。消え去ろうとしているブライアンの姿もまた感じとられるのですが。
ここに。このアルバムに至る歩みに於いてブライアンが成してきたことは間違いなく大きかったと。
「No Expectations」でのブライアンが奏でるスライド・ギターの響きに胸震わせながら思うのです。

あの庭で。
クリストファー・ロビンや。
熊のプーさんやロバのイーヨも。
寝転んだであろう。
芝生が敷き詰められて。
陽だまりに光が踊るあの庭で。
ブロンドの天使は。
何を見て。何を聴いて。
何を感じ。何を想っていたのだろう。

手にしたものを。
失ったものを。
出会った人々を。
去っていった後姿を。
歩んできた道程を。
進むべき道標を。
今は遠くにある喧騒を。
今ここにある静寂を。
戯れてしまった何かを。
愛するべきだった何かを。

あの森で。あの庭で。
ブロンドの天使が。
見たものに。聴いたものに。
感じたものに。そしてその胸の内に。
届かぬ想いを巡らせてみたくなる。
そんな夜が今年も更けていく。

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2007/07/02 Mon *舞い降りた / The Jimi Hendrix Experience

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あっ!
まさか。でも。
これは。そう。
きたっ、きたっ。
思いがけない場所で。
思いもしない瞬間に。
未だ眠りから醒めていない。
頭に、心に電流が走る。
幸運の女神が舞い降りた。

『Axis: As Bold As Love』'67年リリース。
カラフルなジャケットが刺激的な、
ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの2ndアルバム。
中身も負けず劣らずカラフルで、しかもサイケデリックで実に刺激的です。
何でも常に頭の中で音が鳴り続けていて。
それを自らの手で奏でたがっていたというジミ。
スタジオ技術の飛躍的な進歩と、優秀なスタッフの協力もあって。
このアルバムではその音に、ジミだけに見えていた世界にかなり近づいていたとも。
とにかく自由自在に。縦横無尽に。飛翔して。浮遊して。想うがままに創造しています。
ジミの奏でる音には色や匂いがあって。重なり合って。混じり合って・・・
あたかもジミだけの世界が。目の前に。頭の少し上辺りに現れた様な感覚に囚われて。
そして。その世界から実に甘美で魅惑的な音が舞い降りてくるのです。
特に「Little Wing」の、その2分半にも満たない羽ばたきの何と至福であることか・・・

あっ!
まさか。もう。
ちょっと。待って。
もう少し、あと少し。
思いがけない場所で。
思いもしない瞬間に。
寝惚け眼を叩き起した。
背筋に電撃をくらわせた。
幸運の女神が去っていく。
                       
甘美で魅惑的な。
至福の時の何と短いことか。
短い故の尊さと貴さを。
噛締めながらも。
再び舞い降りてくれないかと。
                       
女神に後ろ髪は・・・あると信じよう(笑)。

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