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2007年12月

2007/12/26 Wed *Maybe I'm Happy Now / 沢田研二

20071226imhappynow


たぶん、ね。
そう。悪くは無いよね。
いま、ここに。
こうしていられるんだから。
正直。
考えたこともなかったもの。
この歳まで生きるってことを。
この歳で。まだ。
怒って。笑って。泣いて。
なによりも。まだ。
何かが。大好きで。
誰かを。大好きで。
うん。悪くは無いよね。

『今 僕は倖せです』'72年リリース。
全曲、作詞作曲を手掛けて。ジャケットから歌詞カードまで総て自ら描いた沢田研二、ジュリーのアルバム。
バックは勿論、PYGからショーケンを除いた井上堯之グループですが。裏ジャケにはショーケンの写真も。
あくまでもPYGとしての活動、バンドの一員としての活動を続けることを望んでいたらしい当時のジュリーです。
シングル曲が1曲も収録されていないこのアルバムにこそ。自らが演りたかった音楽があるのかもしれません。
勿論、この頃既にピッカピカの一等賞のスターだったわけですが。華やかな表舞台とは別の世界で。
気の置けない仲間達と創り上げて。演じて。この虚飾の無いジュリーもまたジュリーなのです。
れでもその歌声に宿る色気や華は隠し様が無くて。だからこそこんな洗い晒しのアルバムがあり得るのですが。
地味だけどいい曲ばかりですが。やはりタイトル曲が一番いいかなと。ジュリーの素直な心情の吐露なのか。
友達もいるし。彼女もいるし。両親も健在だし。何よりも歌がある・・・そう、何よりも歌が、音楽がここにあります。

たぶん、ね。
そう。悪くは無いよね。
いま、ここに。
こうしていられるんだから。
正直。
考えたこともなかったもの。
この歳まで生きるってことを。
この歳で。まだ。
怒って。笑って。泣いて。
なによりも。まだ。
何かが。大好きで。
誰かを。大好きで。
うん。悪くは無いよね。

なによりも。まだ。
何かに。愛されてる。
誰かに。愛されてる。
それを。感じられる。信じられる。

いろいろあったけど。
いろいろあるだろうけど。
今は、歌も聴こえる。音楽も聴こえる。
今は、包まれている。今は、解き放たれている。
今は、今日は。
たぶん、倖せなのです。

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2007/12/21 Fri *グイグイと / The Rolling Stones

20071221getyeryayas


グイグイと。
ガンガンと。
楽しいね。
愉快だね。
会って。揃って。
それだけで。
呼べば応える。
打てば響く。
飲んで。食べて。
話して。笑って。
やっぱり。御機嫌だね。

『Get Yer Ya-Ya's Out!』'70年リリース。
前年の全米ツアーからNYのMSGでのライブを中心に収録されたローリング・ストーンズのライブ・アルバム。
元々はオープニング・アクトのアイク&ティナ・ターナー等のライブも収録した2枚組としての構想もあったとか。
それはそれで聴きたかった気もしますが。全10曲、50分弱に纏められたシンプルでソリッドなストーンズの姿。
ミック・テイラーを迎えていよいよライブ・バンドとしての実力を遺憾無く発揮し始めたそのストーンズの姿が。
見事に捉えられていて。「Jumpin' Jack Flash」から「Street Fighting Man」まで。もうこれ以外は無いと言う。
ミック・テイラーとキースのギターが絡み合い、弾け合い。呼べば応える、打てば響く。これぞストーンズだと言う。
実にカッコ良く、御機嫌なアルバムなのです。グイグイとガンガンと。世界で最高のR&Rバンドの存在証明です。
「Midnight Rambler」のブレイクで聴こえる、カッチョイ~!に合わせて何度絶叫しても足りないくらいです(笑)。

グイグイと。
ガンガンと。
楽しかったね。
愉快だったね。
会って。揃って。
それだけなのに。
呼べば応えて。
打てば響いて。
飲んでても。食べてても。
話してても。笑ってても。
やっぱり。最高だね。

いつも。いまも。相も変わらず。
手が合って。気が置けなくて。
どこかとどこかを掴み合ってて・・・

そんな仲間達(クイーンズ)の。
後姿を見送りながら。
また。
グイグイと。
ガンガンと。
そんな夜を過ごせたらいいなと。
真夜中の交差点で夜空を見上げて。
微笑んでしまったりするのです。

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2007/12/20 Thu *いけてる / The Rolling Stones

20071220solidrock


いけてるか。
いけてないか。
それだけ。
それだけで。
決めてしまおう。
それが。
そうすることが。
自分にとって。
いけてるか。
いけてないか。
単純に。
簡潔に。
判断してしまおう。
選択してしまおう。

『Solid Rock』'81年リリース。
恐らく『Tatto You』のリリースとそれに伴うツアーに便乗してリリースされたローリング・ストーンズの編集盤。
商魂たくましいデッカは本当に手を変え品を変えこの手の編集盤をこれでもかとリリースしてました。
流石にここまでくるともう。編集のコンセプトが何なのかもよく解らなかったりもしますが(苦笑)。
このアルバムはタイトル通りに硬質な(いかした、いけてる)R&Rナンバーが多く集められているのかな。
ディープ・パープルの『In Rock』の出来損ないみたいな(?)ジャケットには思わず呆れてしまいますが。
「Carol」「(Get Your Kicks On)Route 66」と続くA面の頭から実はなかなに御機嫌だったりします。
A面の終りの「(I Can't Get No)Satisfaction」「Get Off Of My Cloud」の流れもいいよなとか。
「Jumpin' Jack Flash」も「Live With Me」もあるしなと。「I Wanna Be Your Man」も結構いいじゃないとか。
要は針を落としさえすれば。単純に。いけてるR&Rにやられて。やっぱりストーンズだよな、と思うのです(笑)。

いけてるか。
いけてないか。
それだけ。
それだけを。
信じてしまおう。
それが。
そうすることを。
自分は。
いけてると思えるのか。
いけてると感じられるのか。
単純に。
簡潔に。
判断してしまおう。
選択してしまおう。

いけてないなら。
思えないなら。
感じられないなら。
捨ててしまおう。
断ち切ってしまおう。

ぐちゃぐちゃ考えずに。
ごちゃごちゃ言わずに。
それだけでいいんだ。

あ~すっきりした(笑)。

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2007/12/18 Tue *言葉にならない / Keith Richards

20071218talkischeap


言葉にならない。
そんなものがある。
言葉にできない。
言葉にしない。
そんなものがある。
確かにあるんだ。
そんなものを。
感じられたとき。信じられたとき。
それでいいと。
それだけでいいと。
そう思う。
言葉なんてねと。

『Talk Is Cheap』'88年リリース。
言わずと知れた、今更なんの言葉も必要としないキース・リチャーズの1stソロ・アルバム。
転がろうとしないミックに愛想をつかして。とうとうその重い腰を上げてしまったキースです。
とにもかくにも。バンドで演奏したかったんだろうなと。バンドのギタリストとして弾きたかったんだろうなと。
そんな言葉にならない想いに。溜めに溜めて。終に堰を切って溢れ出した想いに満ち溢れています。
R&Rが。ソウルが。ブルースが。好きで、好きで、大好きで。演りたいんだ、伝えたいんだと。それだけなんだと。
言葉にできなくても。言葉にしなくても。このアルバムに針を落として。その佇まいに触れれば。
レコードの溝から、その演奏からも勿論。間から、所謂行間から確かに立ち昇ってくるものからも。
何かを感じられたら、感じてしまったら。何かを信じられたら、信じてしまったら。もう。それだけでよくなるのです。
ここまで確信に満ちながら。ここまで言葉数少なく。ここまで示唆に富んだアルバム。もう最高だなと思うのです。

言葉にならない。
そんなものがある。
言葉にできない。
言葉にしない。
そんなものがある。
確かにあるんだ。
そんなものを。
感じられたとき。信じられたとき。
それでいいと。
それだけでいいと。
そう思う。
言葉なんてねと。

一から十まで語る必要はない。
総てを晒す必要も無い。
行間から立ち昇ってくる。
言葉にならない。
何かが。何かを。
感じられればいい。信じられればいい。
それでいいんだ。
そう教わったんだ。
それを選んだんだ。
そしてここにいるんだ。

Happy Birthday Keef !!!
Keef Riff Hard !!!

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2007/12/16 Sun *悲しいほど / Bobby Hebb

20071216sunny


空が。
青くて。高くて。
陽射しが。
暖かくて。柔らかくて。
悲しいほど。
お天気。
明るい陽だまりの中で。
ふと。辺りを見回して。
立ちつくす。
そんな時。

『Sunny』'66年リリース。
誰もが知っている名曲であるタイトル曲をフューチャーしたボビー・ヘブのアルバム。
このジャケットから、そして曲調から。てっきりサニーって女性の名前でラブ・ソングだと思ってたのですが。
実はサニーってのは同じくソウル・シンガーだったボビーの兄のことを歌った曲だそうで。
ボビーに多大な影響を与えながら不幸にして亡くなってしまったその兄への思慕と感謝の気持に溢れてます。
まぁ、でもその歌詞が普遍的なラブ・ソングに解釈できるところも名曲の名曲たる所以かなとも思いますが。
そしてなにより。その明るいが故にもの悲しく切なさが滲み出てくるメロディーがなんとも言えず沁みるのです。
あまりにも天気がいい日って。何故か不意に悲しくなったりするじゃないですか。そんな珠玉のナンバーです。
一発屋で終わったボビー。このアルバムでも他の曲は・・・でもいいんです。タイトル曲だけ。それだけでね。

風が。
冷たくて。心地良くて。
空気が。
澄んでいて。懐かしくて。
悲しいほど。
お天気。
明るい陽だまりの中で。
ふと。立ち止まって。
ため息ひとつ。
そんな時。

誰かの名前を呼んでみる。
誰かのことを思ってみる。
そう。
それだけで。
明るい陽だまりの中で。
幸せになれる。

今日も。また。
悲しいほど。
お天気。

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2007/12/15 Sat *消えない灯り / Georgie Fame & The Blue Flames

20071215atflamingo


夜の帳が下りた街を。
その喧騒の中を。
歩いて行く。
その場所へ。その店へ。
その灯りの下へ。
どんな時も。
いつも。いまも。
そこには。
温かい空気がある。
優しい風が吹いている。
いかした連中と。
御機嫌な音楽が待っている。
それらを。
創ってきた。呼び寄せた。
その人が待っている。
その灯りの下へ。

『Rhythm And Blues At The Flamingo』'64年リリース。
モッズきっての洒落者、そしてアイドルだったジョージィ・フェイムの1stアルバム。
シングル盤を数枚リリースして。それが運良く当たったらスタジオ・アルバムを制作できる・・・
なんてのが当時の常識だったと思われるのですが。いきなりライブ・アルバムでのデビューとなったフェイム。
それだけフェイムの、そして率いるブルー・フレイムズのライブが評判を呼んでいたということだと。
夜の帳が下りたその街。ロンドン最大の繁華街であるソーホーの一画にあったクラブ・フラミンゴ。
その灯りに誘われて。そしてフェイム達の粋で熱いライブに引き寄せられて。夜な夜な大騒ぎが繰り広げられて。
とにもかくにも。フェイムのオルガンの、そしてヴォーカルの。洒脱で御機嫌なことこの上なしなのです。
R&Bも、ソウルも、ブルースも。そしてジャズも。一まとめに変幻自在にさり気なくこなしてみせるフェイム。
とびっきり熱い魂を涼しい顔で。このイカした加減が、カッコ良さが。モッズだよなと思うのです。
そして。今もロンドンの、ソーホーの街角には。例えジャンルは違っていたとしても。そんな店があって。
その灯りの下に。いかした連中が集まって。御機嫌な音楽を、時間を楽しんでいるんだろうなと思うのです。

眠りにつかない街の。
その余韻を背に。
振り返る。
その場所を。その店を。
その灯りの下に。
どんな時も。
いつも。今夜も。
そこには。
温かい空気があって。
優しい風が吹き抜けて。
いかした連中と。
御機嫌な音楽が待っていた。
それらを。
創ってきた。守ってきた。
その人がいてくれる。
その灯りの下に。

その灯りは。
消えない灯り。
消してはいけない灯り。

そう。そうなんだ。
そんな灯りの下で。
また飲みたいな。
また話したいな。
また笑いたいな。
また回したいな。
また・・・

消えない灯り。
消してはいけない灯り。

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2007/12/11 Tue *アドレナリン / Deep Purple

20071211madeineurope


疲れてるしさ。
もういいんじゃないの。
まだやるの。
かったるいな。
誰か変わってくれないかな。
ほら。俺はもうさんざんやったしさ。
えっ?なになに?なんなの?どうしたって?
あら。こんなに集まってるんだ。
ざわめき。期待と不安の入り混じった空気。

アドレナリンが溢れ出す。
大丈夫。大丈夫。
疲れてなんかいないって。
俺がやるって。
さぁ、こちらをご覧下さい。

『Made In Europe』'76年リリース。
第4期をもって解散を表明した数ヵ月後に発表された第3期ディープ・パープルのライブ・アルバム。
'80年代になってからまさかの再結成をはたして。今でも活動を続けているディープ・パープルですが。
やっぱり個人的には'70年代までが。第4期までがディープ・パープルで。特にこの第3期が好きだったりします。
勿論、一般的には一番評価の高い第2期も、かってのハード・ロック小僧としては好きなのですが。
ツイン・ヴォーカルが、デヴィッド・カヴァーデイルとグレン・ヒューズが加わって。その2人の嗜好性が発揮された。
ファンキーでブルージーなハード・ロックをビシッと決めてくれる第3期がねぇ、カッコいいなと思うのです。
尤も、リッチー・ブラックモアはそんな黒さが気に入らなかったらしく(いつも黒装束のくせに・・・関係ないか)。
このアルバムに収録されたツアーを最後に脱退してしまうのですが。だからこそか。鬼気迫るものがあって。
意地と意地のぶつかり合い、鬩ぎあいを背景に。実にパワフルなライブが展開されていて。昂ぶってしまいます。
冒頭の「Burn」の前のカヴァーデイルのRock And Rollの一言からあのイントロへと雪崩れ込む瞬間は。
もう、それこそ中学生の頃から何百回以上も聴いていますが。今も一気にアドレナリンが溢れ出します(笑)。

疲れてるけど。
もういいんじゃないのって。
思うんだけどさ。
かったるいなって。
さっきまでは本当にさ。
でも。ほらあの顔を、あの目を見てたらさ。
えっ?なになに?そうなの?そうなんだ!
ほら。どんどん空気が変わっていく。
ざわめき。期待が確信に。好奇心が高まってくる。

アドレナリンが溢れ出す。
大丈夫。大丈夫。
疲れてなんか忘れちゃったよ。
俺がやらなきゃ、誰がやれる。
さぁ、お解りいただけましたね。
一緒に頑張っていきましょう。

頷き。笑顔。拍手。
アドレナリンが溢れ出す。
まだ。まだ。
少しは楽しめそうだな。
少しは食っていけそうだな(笑)。

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2007/12/08 Sat *あの鐘、あの声 / John Lennon

20071208lennoncollection


あの鐘の音は。
始まりを告げる鐘だったのに。
新たな道程の。
新たな時代の。
新たな希望の。
その一歩を踏み出したよと。
さぁ一緒に行こうよと。
知らせてくれた鐘の音だったのに。

あの鐘の音が。
今年も。
失われたものの。
手にできるはずだったものの。
その大きさを。
思い出させる。
思い知らされる。
あの鐘の音が。

『The John Lennon Collection』'82年リリース。
あの日に。あの鐘の音の意味が変わってしまった日に撮影されたジャケットが印象的な。
その死後に初めてリリースされたジョン・レノンの編集盤。このジャケットはなかなか正視できないのですが。
『Shaved Fish』に何曲か加えて。更に『Double Fantasy』から「(Just Like )Starting Over」を含め6曲加えて。
リリース当時はEMIとゲフィンが手を組んでジョンのソロでのキャリアが俯瞰できる初めてのアルバムでした。
尤も、個人的には。そうジャケットのせいもあって。直ぐには手にすることの無かったアルバムです。
実は今もあまり変わっていませんが。こういったアルバムがリリースされることが。そしてそれを手にすることが。
ジョンの不在を。ジョンの死を認めてしまうことになる気がして。嫌だったのです。だって、だって。
今でも。そう今でも。いつでも。心のどこかでは。ジョンのニュー・アルバムを聴きたいなって思っているのだから。
「(Just Like )Starting Over」のイントロの鐘の音は、間違いなく始まりを告げる鐘の音だったのだから。
あれから27年。少しは平静を装って聴けるかなと。針を落として。やはり心掻き乱されながら。しみじみと。
ジョンの声が。あの声が好きなんだなと。あの声に色んなことを、大切なことを教えられてきたんだな・・・とね。

あの声は。
背中を押してくれる声だったのに。
道に迷って彷徨っている時も。
膝が震えて立ち竦んでしまった時も。
心が折れて蹲ってしまった時も。
その一歩を踏み出せよと。
さぁ一緒にこいよと。俺を越えていけよと。
教えてくれた、救ってくれた声だったのに。

あの声が。
今年も。
失われたものの。
前を歩いていてくれるはずだったものの。
その大きさを。
思い出させる。
思い知らされる。
あの声が。

そして。
今も。
今日も。
明日も。
今年も。
来年も。
これからも。
あの鐘の音に。
あの声に。
失ったものを思いながら。
それでも。
背中を押されて。
一歩を。その一歩を。
踏み出していこう。
さぁ・・・いこう。

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2007/12/04 Tue *今宵、この夜 / Queen

20071204anightattheopera


今宵。
この夜。
いつもの街で。
いつもの様に。
でも。
それが特別な宵に。
それが特別な夜に。
それは。
今年も。
今宵も。
この夜も。
貴女と一緒だから。
貴女と過ごせたから。

『A Night At The Opera』'75年リリース。
間違いなくそのキャリアにおいて最初の到達点であり転換点でもあったクイーンの4thアルバム。
確かにあの時代の。キッス、クイーン、エアロスミスの時代(?)の香りが濃厚だったり。
(個人的にもこのアルバムが初めて買ったクイーンのレコードで。その頃の空気を思い出したりします)
誤解されがちですが実は決してトータルなコンセプト・アルバムでは無かったりと。
やや過大評価されてる感も否めないのですが。それでも。収められた楽曲の実に秀逸なことと。
その完成度の高さが尋常でないことは明らかで。やはりここでクイーンならではの様式美が確立されたのだと。
その象徴が言わずもがなの「Bohemian Rhapsody」で。ここで描かれた6分近いフレディ・マーキュリーの世界。
特別な夜に上演されるオペラの如く。真正面から芸術に、そして芸能に取組んだフレディの真骨頂です。
恐れずに言えば。その後のフレディは。ここで描いた、確立したものの再生と再構築を繰返していたのかもと。
(余談ですが。フィルム・コンサートで初めて観たこの曲のプロモーション・フィルムは強烈に印象に残っています)
そんな特別な夜を飾るに相応しい。そんなこのアルバムはやはり特別な存在感があるのです。
フレディ畢生の美しいメロディに彩られた「Love Of My Life」も収められていて。それもまた特別なことかなと。

今宵。
この夜。
いつもの街で。
いつもの様に。
そう。
それは特別な宵で。
それは特別な夜で。
それは。
今年も。
今宵も。
この夜も。
貴女と一緒だから。
貴女と過ごせたから。

いつもで。
特別な。
今宵。
この夜。
それが。
来年も。
再来年も。
いつまでも。

貴女が。
生を受けた。
その日の。
その宵を。
その夜を。
それを。
来年も。
再来年も。
いつまでも。
一緒にね。

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2007/12/03 Mon *瞳の陰で / The Who

20071203next


その瞳の陰で。
何を考えているのか。
何に思いを巡らせているのか。
微かな波紋が過ぎる。
その瞳の陰に。
潜んでいるものを。
秘められているものを。
覗いてみたくなる。
暴き出してみたくなる。

『Who's Next』'71年リリース。
スタジオ録音としては5枚目となるフーのアルバム。
今ではよく知られていることですが。元々は『Tommy』に続くロック・オペラ『Lifehouse』として制作に着手して。
ところがピート・タウンゼンドの構想が膨らみすぎて破綻をきたして。制作も膠着して頓挫してしまって。
まぁ、いささか頭でっかちになってしまったピートと。肉体派(?)の他のメンバーとの軋轢もあったのでしょう。
結局は完成していたナンバーから選んで。ジョン・エントウィッスルのナンバーも加えてと。
実はそんな妥協の産物とも言えるアルバムだったりするのですが。それがかえって幸いしたのか。
緊張感に満ち溢れた、そして捨て曲が1曲も存在しない。そんな素晴しいアルバムとなっています。
生き急ぐような、やせ我慢しながら巨大な何かに立ち向かっていくような。そんな性急で劇的な世界観。
そんな従来からあったピートの世界観に、更にふてぶてしさと透き通った諦念のようなものが加わって。
他のなにものとも比べようの無い。そんなフーだけが、ピートだけが創り出せる孤高の世界へ辿り着いています。
「Baba O'Riley」「Won't Get Foooled Again」そして「Behind Blue Eyes」・・・背筋を電流が駆け抜けます。

その瞳の陰で。
何を企んでいるのか。
何に狙いを定めているのか。
密やかな張力を湛えた。
その瞳の陰に。
潜んでいるものを。
秘められているものを。
覗いてみたくなる。
暴き出してみたくなる。

その瞳の陰で。
何を。
その瞳の陰に。
何が。
笑っていない。
その瞳が語りかけるものが。
気になるのです。

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2007/12/02 Sun *彷徨 / Mick Jagger

20071202wanderingspirit


師走になって。
毎年のことではあるけれど。
今年も。
やり残したこと。
思い残したこと。
決め切れなかったこと。
あっちへふらふら。
こっちへふらふら。
あっちにしようか。
こっちにしとこうか。
彷徨ったままで。
辿り着けずに。落着けずに。

『Wandering Spirit』'93年リリース。
アトランティックに移籍して発売されたミック・ジャガーの3rdソロ・アルバム。
『Very Best Of Mick Jagger』のアナログ盤を探して彷徨っていて、このアルバムのアナログ盤を見つけました。
(余談ですが『Very Best Of~』にはアナログ盤は存在しないのでしょうかね?)
で、針を落として。久し振りに、本当に久し振りに聴いたのですが。なかなかいいじゃないと。
ミックのソロ・アルバムってなかなか聴く機会が無かったりして。いや、別に避けてるわけではないのですが。
どうも。その。ソロ・アルバムのミックは力んでると言うか。肩に力が入りすぎていると言うか。
ストーンズで出来ないことを演るんだ。キースなんかいなくても出来るんだ。なんて気張りすぎてる感があって。
特に『Primitive Cool』とかは・・・って感じがあって。どうもなぁ、と言うか。どうなのよ、と言うか。
でもこのアルバムは。カヴァーが普段より多いせいもあってか。ミックも自然に楽しんで演ってる感じがあって。
ナンバーによって様々な表情を見せる歌声に。改めて。あぁ、ミックの声っていいよなとか思ってしまうのです。
ストーンズを再始動させて。アルバム作って。久々にツアーもやって。ストーンズの良さも再認識して。
そんなリリースに至るまでの動きが頑なだったミックに余裕を与えたのかもしれません。
アルバム・タイトルではありませんが。彷徨い続けた(転がり続けた)魂がなにやら落着く場所を見つけたのかと。
まぁ、時にはストーンズの枠を外れたミックを楽しむのも悪くはありません。本当に今更ながらいい声です。

不惑を過ぎて。
もう何年も経つのだけれど。
今年も。
やり残したこと。
思い残したこと。
決め切れなかったこと。
あっちへふらふら。
こっちへふらふら。
あっちにしようか。
こっちにしとこうか。
彷徨ったままで。
辿り着けずに。落着けずに。

いつまで。
どこまで。
このままで。
彷徨い続けるのかと。
思ってはみるのだけれど。
まだまだ。
辿り着けない。落着けない。

それはそれで。
らしくていいのだけれど。
らしさは心地良くも。
らしさが重荷になる時も。
あっちへふらふら。
こっちへふらふら。
彷徨い・・・続けるんだな(苦笑)。

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