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2008/02/16 Sat *萌し / Sam Cooke

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萌しなら。
あるのだが。

あっちも。
そっちも。
いいことよりも。
悪いことが多いみたいで。
心晴れる日よりも。
心塞ぐ日が多いみたいで。

そんな世の中の。
片隅にある。
ささやかで密やかな。
自分の世界も。
何だか落着かなくて。
風向きも一定しなくて。
ついつい。
いらいら。

萌しなら。
あるのだから。

『Ain't That Good News』'64年リリース。
ミック・ジャガーも、ロッド・スチュワートも、オーティス・レディングも。そして忌野清志郎も。
皆が敬愛して止まぬサム・クック。サムの何がそんなに。彼等をそして僕等を惹きつけて止まないのか。
それは恐らく。ただただその歌声にあるのかなと。艶やかで深くて。凛として穏かで。清廉にして淫靡で。
正直言って。楽曲としてはつまらない甘ったるいスタンダードもあったりするのですが。それすらも。
サムが歌うことで。サムの声によって歌われることで圧倒的な存在感を得てしまうのです。
それはやはり。聖と俗を併せ持った様な。真面目な話をしながら、女の娘を口説いている様な。
その生々しさによるのだと。この声で説教されたら入信するし、囁かれたら落ちるよなと(笑)。
だからこそ。当時の公民権運動の高まりともリンクした様な、「A Change Is Gonna Come」に込められた。
来るべき変化への、明日への。その希望を、その萌しへの願いが今も熱く深く胸を打つのです。
タイトル曲の“明日彼女が帰ってくるんだぜ~、いい報せだろう~”みたいな能天気さもまた良かったりしますが。

萌しなら。
あるのだが。

あの人も。
その人も。
いい面よりも。
悪い面ばかり見えるみたいで。
心浮き立つ明日よりも。
心沈む明日を望んでるみたいで。

そんな人々と。
隣りあってる。
ささやかで密やかな。
自分の世界も。
何だか息苦しくて。
雲行きも怪しくて。
ついつい。
ぶつぶつ。

萌しなら。
あるのだから。

いい風が吹きそうな。
暗い雲も流されてゆきそうな。
明るく温かな陽光に照らされそうな。
萌しなら。
あるのだから。
感じられるのだから。

いま。ここから。
呼びかけてみよう。
もしもし。
なにしてる?
今日も。今夜も。
会えるよね?

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