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2008/02/23 Sat *夜の中を / Gladys Knight & The Pips

20080223midnighttrain


夜の中を。
走り抜けて。
そこへ。
その街へ。
車窓を流れる灯り。
車窓に映る影。
それらを眺めながら。
胸の内を過ぎる思いを。
乗せて走り続ける。
そこに。
その街に。
降り立つ時。
今宵は。
何が待っているのだろう。
何が沸き立ってくるのだろう。

『Imagination』'73年リリース。
飾られるべき作品の無い額縁を手にしたメンバーの姿が、笑顔が印象的なジャケット。
新たな一歩を記した自らの思いを託したかの様なグラディス・ナイト&ザ・ピップスのブッダ移籍後初のアルバム。
7年間在籍したモータウンでようやくトップに登りつめたものの。外様のせいか居心地が悪かったらしく。
満を持して移籍に踏み切った訳ですが。これが見事に効を奏して。グラディスの歌声にも磨きがかかっています。
ファンキーで迫力たっぷりな「I've Got To Use My Imagination」はやはりグラディスならではの熱さがあって。
そして何より全米1位となった「Midnight Train To Georgia」の素晴しさ。やはりこの曲に尽きるかなと。
夜汽車で故郷へ向う若者の心情を情感たっぷりに、温かに優しく歌い上げるグラディス。痺れます。
北部の都市で働く多くの南部出身のアフリカ系米国人の胸を揺さぶり絶大なる支持を得たのも当然かなと。
アルバムとして惜しむらくはラスト3曲がピップスがメインのナンバーであること。いや悪くは無いのですが。
やはりグラディスがメインで。グラディスを陰から支えてこそのピップスだと思うのですけどね。

夜の中を。
走り抜けて。
そこへ。
その街へ。
ホームを吹き抜ける夜風。
駅前に広がる変わらぬ風景。
それらを眺めながら。
胸の内を過ぎる思いを。
噛締めて歩き出す。
ここに。
この街に。
戻ってくる度に。
今宵も。
何かがふいに現れて。
何かがひょっこりと顔を覗かせる。

夜の中を。
懐かしさと。
もどかしさと。
そして・・・
静かな諦念が流れていく。
そう。
戻ってくる度に・・・

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