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2008年2月

2008/02/24 Sun *エース / O.V. Wright

20080224aceofspead


こんにちは。
今日はいい天気なんだけど。
風が強くて。冷たくて。
でも。
本当に陽射しは明るいんだよ。
あなたの笑顔みたいにね。

叔父は。
幼い僕の憧れだった。
堅物で真面目一辺倒に思えた父と違って。
柔和で少しばかりとっぽく思えて。
映画に連れてってくれたり。
バイクに乗せてくれたり。
煙草を吸う姿もカッコ良かった。
ヒーローだった。エースだった。

『A Nickel And A Nail And The Ace Of Spades』'72年リリース。
メンフィスを代表するソウル・シンガー、O.V.ライト。その魅力を余すところなく伝えるアルバム。
一般的な知名度はオーティス・レディングを始めとするスタックスのシンガー達には及ばないライトですが。
その実力は確実にそれらのシンガー達と十二分に渡り合い、凌駕するほどのものがあります。
ゴスペルで鍛え上げられた喉を武器に。スリリングにディープに聴く者を虜にしてしまいます。
ハイのリズム隊が刻んで、メンフィス・ホーンズが奏でる引締まって、そして芳醇なサウンドがまたいいんです。
歌われているのは如何にもソウルな男女のあれやこれやらしく。だからこそバラードが沁みてくるのですが。
タイトルにもなっている「A Nickel And Nail」そして「Ace Of Spades」なんてアップ・テンポなナンバーも痺れます。
それにしても他社(バックビート)の所属であるライトにここまで入れ込んでいたのがハイ・レコードで。
スタックス・サウンドに対抗するハイ・サウンドのエースは実はこのライトだったのかもしれません。

そうなんだね。
今日からはここで眠るんだね。
あなたの愛した家族の側で。
ほら。
本当に陽射しが明るいんだよ。
あなたの笑顔みたいにね。

叔父は。
いつでも僕の憧れだった。
仕事一筋で真夜中にしか会えなかった父。
代わりに何かと助けてくれた。
宿題を手伝ってくれたり。
車で買い物に付き合ってくれたり。
口数も少なく笑う姿が素敵だった。
ヒーローだった。エースだった。

日活の映画が好きで。
歌うのは裕次郎だったけど。
本当は。
エースのジョーが大好きだって言ってたね。
そのセンスも好きだったんだ。

さぁ。
もういかなかきゃ。
また会いに来るからね。
僕のヒーロ。僕のエース。
安らかに。永遠に。

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2008/02/23 Sat *夜の中を / Gladys Knight & The Pips

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夜の中を。
走り抜けて。
そこへ。
その街へ。
車窓を流れる灯り。
車窓に映る影。
それらを眺めながら。
胸の内を過ぎる思いを。
乗せて走り続ける。
そこに。
その街に。
降り立つ時。
今宵は。
何が待っているのだろう。
何が沸き立ってくるのだろう。

『Imagination』'73年リリース。
飾られるべき作品の無い額縁を手にしたメンバーの姿が、笑顔が印象的なジャケット。
新たな一歩を記した自らの思いを託したかの様なグラディス・ナイト&ザ・ピップスのブッダ移籍後初のアルバム。
7年間在籍したモータウンでようやくトップに登りつめたものの。外様のせいか居心地が悪かったらしく。
満を持して移籍に踏み切った訳ですが。これが見事に効を奏して。グラディスの歌声にも磨きがかかっています。
ファンキーで迫力たっぷりな「I've Got To Use My Imagination」はやはりグラディスならではの熱さがあって。
そして何より全米1位となった「Midnight Train To Georgia」の素晴しさ。やはりこの曲に尽きるかなと。
夜汽車で故郷へ向う若者の心情を情感たっぷりに、温かに優しく歌い上げるグラディス。痺れます。
北部の都市で働く多くの南部出身のアフリカ系米国人の胸を揺さぶり絶大なる支持を得たのも当然かなと。
アルバムとして惜しむらくはラスト3曲がピップスがメインのナンバーであること。いや悪くは無いのですが。
やはりグラディスがメインで。グラディスを陰から支えてこそのピップスだと思うのですけどね。

夜の中を。
走り抜けて。
そこへ。
その街へ。
ホームを吹き抜ける夜風。
駅前に広がる変わらぬ風景。
それらを眺めながら。
胸の内を過ぎる思いを。
噛締めて歩き出す。
ここに。
この街に。
戻ってくる度に。
今宵も。
何かがふいに現れて。
何かがひょっこりと顔を覗かせる。

夜の中を。
懐かしさと。
もどかしさと。
そして・・・
静かな諦念が流れていく。
そう。
戻ってくる度に・・・

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2008/02/21 Thu *目次 / Otis Redding

20080221dictionaryofsoul


どうしたのかな?
混乱するんです。
混乱?何が?
話そうとすると。伝えようとすると。
うん。
あれも。これもって。いっぱいになっちゃって。
なるほど。引き出しを片っ端から開けてるんだな。
そうです。そんな感じです。で、訳が解らなくて。
でもね。確かに引き出しは開けてるかもしれないけど。
けど?
中に入ってるものを全部着ちゃってる訳ではないでしょ。
時間はかかっても。ちゃんと相手と場所を考えて選んでるでしょ。
そうですかねぇ・・・そうですね。
それでいいじゃない。そのうちに狙った引き出しだけ開けれるから。
そっか、出来るような気がします。

『The Otis Redding Dictionary Of Soul』'66年リリース。
ミック・ジャガーも、ロッド・スチュワートも、ジャニス・ジョプリンも、そして忌野清志郎も。
皆が大好きだった。そして憧れだったビッグ・オー、オーティス・レディングの5thアルバム。
熱く、温かく、深く。そして哀感溢れるオーティスです。このアルバム・タイトルに感じられる自信。
確かに。そこまで言うかと思われるかも知れませんが。でもやはりその歌声を耳にしてしまえば。
その歌声に身を任せて。温かで深い懐に抱かれて。熱く、切ない想いに包まれてしまえば。
やはり。オーティスは唯一無比だったと。不世出だったと。かけがえの無い存在だったのだと思わされるのです。
アップ、ミディアム、スロー。自在に歌いこなすオーティス。確かにここにはある意味で総てがあるのです。
ミックもいつかのツアーで口ずさんだ「Fa-Fa-Fa-Fa-Fa(Sad Song)」、ソウルフルな「Tennesse Waltz」・・・
そして。そして。モンタレーでも一際印象的だった「Try A Little Tenderness」の静から動への鮮やかさ。
勿論。ここが。総てではありませんが。それでも。ここには振り返りたくなる、戻りたくなる何かがあるのです。

どうしたのかな?
不安なんです。
不安?何が?
話そうとすると。答えようとすると。
うん。
あれも。これもって。まだまだ足りないなって。
なるほど。教科書や参考書、マニュアルを片っ端から読み漁ってるんだな。
そうです。そんな感じです。で、それでも足りないって。
あのさ。確かにマニュアルとか、辞典とか読むことは大切だけど。
けど?
中身を全部、端から端まで暗記しようと思ってない?
そんなこと意味が無いでしょ。大切なのは不必要な知識じゃなくて知恵でしょ。
そうですかねぇ・・それって。
必要な目次が頭に浮かんで。振り返って確認して。
書いてあることを咀嚼して。的確に答えられることが大切でしょ。
そっか、そうやって考えてみます。

頑張れ。
いつでも見てるから。
楽しくやっていこうね。

しかし。
これじゃ。
今しばらくは。
子離れできそうも無いな(苦笑)。

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2008/02/17 Sun *冬篭り / Al Green

20080217letsstaytogether


天気はいいけど。
風は冷たいし。
未だ陽も高いけど。
用事は済んだし。
もう。いいよね。
だから。
さっさと。
買出しも済ませて。

篭もってしまおう。
ゆっくり。のんびり。
2人で過ごそう。
篭もってしまおう。

『Let's Stay Together』'72年リリース。
そのファルセットで幾多の女性の紅涙を搾ったアル・グリーン。
大ヒットしたタイトル曲でもその魅惑の歌声が十二分に発揮されています。
ハイ・リズムとメンフィス・ホーンズを従えて。甘く、そして野性的に迫ってくるグリーン。
う~ん。なんとも危険で、いやらしくて。いいなと(笑)。背筋が、腰が痺れます。
白いタキシードで紅い薔薇を投げながら(!)歌うグリーンの映像を観たことがあるのですが。
他の誰かなら嫌味になるのでしょうが。グリーンがやると。様になると言うかカッコ良かったりして。
男も。女も。危ないくらいでいいんだと。いやらしくなくなったら終りだと(?)。
そんな根源的な真実を教えてくれるグリーンなのです。少しばかり大袈裟ですが(苦笑)。
少なくともゴスペルで神への愛を歌うよりも、ただの愛を歌うほうがグリーンが魅力的なのは確かかなと。

風が呼ぶ声も。
聞こえない。
お日様にも。
用は無いし。
もう。いいんだ。
だって。
さっさと。
総て片付けたし。

篭もってしまおう。
ゆっくり。のんびり。
2人で過ごそう。
篭もってしまおう。

篭もってしまおう。
ゆっくり。のんびり。
ただただ。ただた。
その為に。それだけの為に。
2人で過ごそう。
今日は。今夜は。
篭もってしまおう。

冬の間中。
籠ってしまっても。
いいんだけどな。
そうもいかないか(苦笑)。

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2008/02/16 Sat *萌し / Sam Cooke

20080216aintthat


萌しなら。
あるのだが。

あっちも。
そっちも。
いいことよりも。
悪いことが多いみたいで。
心晴れる日よりも。
心塞ぐ日が多いみたいで。

そんな世の中の。
片隅にある。
ささやかで密やかな。
自分の世界も。
何だか落着かなくて。
風向きも一定しなくて。
ついつい。
いらいら。

萌しなら。
あるのだから。

『Ain't That Good News』'64年リリース。
ミック・ジャガーも、ロッド・スチュワートも、オーティス・レディングも。そして忌野清志郎も。
皆が敬愛して止まぬサム・クック。サムの何がそんなに。彼等をそして僕等を惹きつけて止まないのか。
それは恐らく。ただただその歌声にあるのかなと。艶やかで深くて。凛として穏かで。清廉にして淫靡で。
正直言って。楽曲としてはつまらない甘ったるいスタンダードもあったりするのですが。それすらも。
サムが歌うことで。サムの声によって歌われることで圧倒的な存在感を得てしまうのです。
それはやはり。聖と俗を併せ持った様な。真面目な話をしながら、女の娘を口説いている様な。
その生々しさによるのだと。この声で説教されたら入信するし、囁かれたら落ちるよなと(笑)。
だからこそ。当時の公民権運動の高まりともリンクした様な、「A Change Is Gonna Come」に込められた。
来るべき変化への、明日への。その希望を、その萌しへの願いが今も熱く深く胸を打つのです。
タイトル曲の“明日彼女が帰ってくるんだぜ~、いい報せだろう~”みたいな能天気さもまた良かったりしますが。

萌しなら。
あるのだが。

あの人も。
その人も。
いい面よりも。
悪い面ばかり見えるみたいで。
心浮き立つ明日よりも。
心沈む明日を望んでるみたいで。

そんな人々と。
隣りあってる。
ささやかで密やかな。
自分の世界も。
何だか息苦しくて。
雲行きも怪しくて。
ついつい。
ぶつぶつ。

萌しなら。
あるのだから。

いい風が吹きそうな。
暗い雲も流されてゆきそうな。
明るく温かな陽光に照らされそうな。
萌しなら。
あるのだから。
感じられるのだから。

いま。ここから。
呼びかけてみよう。
もしもし。
なにしてる?
今日も。今夜も。
会えるよね?

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2008/02/14 Thu *なんとか / 古井戸

20080214nantokanare


なんとか。

そりゃ、そうでしょ。
なんとかなるでしょ。
なんとかならなくても。
どうにかなるでしょ。
とどのつまりはなるようになるでしょ。
でも。それじゃ。
面白くなくて。物足りなくて。
だったら。ここは一発。
柄じゃないけど。気合を入れて。
なんとかしてみよう、なんて。
そう。なんとか。なんとかね。

『古井戸の世界』'72年リリース。
あの「さなえちゃん」も収録されている古井戸の1stアルバム。
全14曲中8曲が仲井戸麗市の作詞作曲で。勿論この頃はフォークだったりするのですが。
その世界やギターは。もう既にRCからソロ、麗蘭へと続いていくCHABOそのものだったりします。
そう。CHABOは昔からCHABOで。今もそのままなんだなと。それが憧れであり、好きなところです。
ぶっきら棒で。頑固で。不器用で。でも純粋で。繊細で。そして真直ぐで。本当に。
CHABOは2曲しか歌っていないその1曲が「さなえちゃん」で。あまりにも一人歩きしてしまった感がありますが。
悪くはないと言うか。好きだったりします。当時小学生だったのですが。この曲だけは知っていて。
意味もわからずに。好きな女の子の名前に替えて歌って。一人で勝手にドキドキしてました(苦笑)。
そして加奈崎芳太郎の歌が。CHABOの曲にある、声にならない叫びの様な想いに迫力を与えてもいて。
「何とかなれ」なんて。もどかしさと切なさと。そして開き直りとが綯交ぜになって。胸倉を掴まれてしまうのです。

なんとか。

そりゃ、そうでしょ。
なんとかなるでしょ。
なんとかならなくても。
どうにかなるでしょ。
とどのつまりはなるようになるでしょ。
でも。それじゃ。
遣り切れなくて。物悲しくて。
だったら。ここらで一丁。
好きじゃないけど。諦めずに。
なんとかしてしまおう、なんて。
そう。なんとか。なんとかね。

なんとか。

なんとかしてみよう。
なんとかしてしまおう。
なんとか。なんとか。
え~い。
なんとかなれ。
なんとかなれ。
なんとか、なってくれ(苦笑)。

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2008/02/10 Sun *相棒 / RCサクセション

20080210blue


いつも。
そう。いつも。
心の何処かに。
何故か。
穴が開いている様で。
小さな穴なんだけど。
どうしても埋められなくて。
だから。
そう。だから。
満たされなくて。
しっくりこなくて。
中途半端なままで。

『Blue』'81年リリース。
前作『Please』のサウンドに満足できなかったRCサクセションが自らの機材を持込んで制作したアルバム。
その成果か重心が低く、そして粘りのある色気の漂うサウンドとなっています。そして。サウンドだけでなく。
そのバンドとしての存在感、RCサクセションとしての存在感、個性も色濃くなっています。
屋根裏から武道館へと一気に駆け上がっていった勢いそのままに。その唯一無比の世界を描き出しています。
ロックンロール、ソウル、ブルースの危なくも甘美な匂いと。儚くも崩れそうな切なさと。その対比と坩堝。
このアルバムを聴くたびに。ゾクゾクとしてヒリヒリとして。北叟笑み。そして立ち尽くしてしまうのです。
「ロックン・ロール・ショー」「Johnny Blue」「ガ・ガ・ガ・ガ・ガ」「まぼろし」「よそ者」「あの娘のレター」・・・
そして今夜の“忌野清志郎完全復活祭”でも歌われた「多摩蘭坂」「チャンスは今夜」・・・総てがどうしようもなく。
そう。どうしようもなく。惹き付けられてしまう、震わされてしまう。僕の大好きなRCサクセションなのです。
清志郎の隣にCHABOがいる。僕の愛して止まないRCサクセションなのです。
やっぱり清志郎の隣には相棒、CHABOなのです。それで初めてRCサクセションがきこえるのです。

いつも。
そう。いつも。
握り締めた拳から。
何故か。
零れ落ちるものがある様で。
指と指の僅かな隙間なのに。
どうしても埋められなくて。
だから。
そう。だから。
捉えられなくて。
しっくりこなくて。
中途半端なままで。

夜の片隅に腰掛けて。
月明りに照らされて。
どうも苦手だよと。
こんな想いを抱えたまま。
こんな季節をやり過ごすのはと。
中途半端に。声に出してみる。

なぁ。
相棒。
もう一度。
一緒に。
悪さしようぜ。

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2008/02/07 Thu *明日のことなど / The Beatles

20080207revolver


明日のことなど。
誰にわかると言うのだろう。
わかります?
わからないな。
多分。恐らく。絶対に。
あなたにも。わたしにも。誰にも。
(いればだけど)神や仏にも。
わかりはしないだろう。
それでいい。
だからいい。

『Revolver』'66年リリース。
唯一の日本公演後、最後の全米公演に合わせてリリースされたビートルズの7thアルバム。
(尤もアメリカ盤は例によってイギリス盤から3曲を除いた11曲入りでリリースされましたが)
恐らくは。このアルバム制作時にはライブ活動の中止が頭にあったと思われて。
いよいよもって。自由に。奔放に。様々な試みをスタジオに持ち込み、形にしていったビートルズ。
このアルバムがもたらした影響の大きさは。その衝撃度は。今からは想像もつかない程だったのではないかと。
しかも。デヴューしてたった数年で。ここまで来てしまったのですから。目が眩む思いがします。
そして。その急激な進化は当然ながら外部だけでなく。自らの内部にも大きく作用したことは想像に難くなく。
ビートルズそのものが。バンドとして一体でいることすら。許されなくなっていったのも致し方ないかなと。
そう思うと。「Tomorrow Never Knows」がこのバンドの匂いがした最後のアルバムを締め括っているのが。
なんだか。象徴的な様な気すらしてきてしまうのです。だからこそまた。このアルバムが愛しかったりします。

明日のことなど。
誰にもわかりはしないのだから。
そうでしょう?
そもそも。
多分。恐らく。絶対に。
あなたにも。わたしにも。誰にも。
(いればだけど)神や仏にも。
明日と言う日が訪れる保証も無い。
それでいい。
だからいい。

だから。
そんなに杖ばかり探さずにと。
そんなに石橋を叩かずにと。
そんなに先のことばかり考えて。
やきもきしたり。ふさいでみても。
しかたないじゃないと。
そう思うのだけど。
明日は明日の風が吹くと。
明日は明日の風しか吹かないと。
だからいいと。
それでいいと。

そうなんだけどね。
あんまりわからないと。
あんまり風見鶏が忙しそうだと。
誰か明日のことを。
教えてくれないかな、なんて思ったりもするかな(苦笑)。

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2008/02/05 Tue *あの頃 / The Rolling Stones

20080205rewind


もう時間だけど。
いないよな。
場所は解るって言ってたけど。
やっぱり。いないよな。
なにやってるんだろうね。
携帯に電話して・・・おっ。
きたよ。きたよ。
人を待たせておいて。
飄々と。悪びれなくて。
あの頃と。ちっとも変わらないね。
尤も。変わってたららしくないけどね。

『Rewind 1971-1984』'84年リリース。
レーベルの移籍に伴い枚数合わせ的にリリースされたローリング・ストーンズの編集盤。
(今年の5月だかにも現在の契約が終了するそうで。その辺りの動きにも注目ですが)
このアナログ盤は12曲収録ですが、同時発売されたカセットは14曲収録で。
その後リリースされたCDは13曲収録で。更に微妙に収録曲も異なったりしていました。
「Brown Sugar」から「Undercover Of The Night」まで。シングルとなった曲ばかりが収められていて。
まぁ、ローリング・ストーンズ・レーベルでの軌跡を簡単に巻き戻して振り返るには好都合だったかなと。
『Jump Back』『Forty Licks』とリリースされた今となってはもう役目を終えたと言えるのでしょうが。
久し振りに針を落としたら。何故かはまってしまって。数日間ヘヴィー・ローテーションでした。
「Respectable」でアルバムが締め括られるのには違和感があるんですけどね。
映像版の『Video Rewind』は未だに未DVD化のままですが。是非拡大版でリリースしてほしいものです。

もう歳ですから。
おいおい。
もっとしっかりしなくちゃと思って。
そうなんだ。だったら時間は・・・
今まで何をやってきたんだろうと思って。
いや、何もそこまでだな・・・
あぁ、駄目です。最低です。
いや、そうでもないと思うぞ。
そうですか。そうですかね。
うん。まぁ、仕事振りは解らないが・・・
そうですよね。相変らずです。
いや、ほらでも。なんだ。センスはいいし。
センスだけじゃ。
そうだな。勘もいいし。
感なんて。
そうだよ。勢い、勢いがあるじゃないか。
いつまでももちませんよ、勢いなんて。
・・・
歳相応に変わらないといけないんです。人間は。
そうか、そうだよな。やっぱり。
そうですよ。そうなんですよ。あの頃とは違うんです。
解った。まぁ、元気出せよ。今日は・・・
ご馳走様です!
・・・変わって無いじゃん。

あの頃を巻き戻して。
あの頃と同じ様で。
あの頃と同じではいられなくて。
あの頃と同じでいたくて。
あの頃と・・・

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2008/02/04 Mon *一週間 / Ron Wood

20080204gimmesomeneck


始ってしまった。
一週間。
七日間。
いや。五日間。
あれもあるし。
これもあるし。
持ち越してる案件。
新たに始る案件。
笑顔で。ステップ踏んで。
リズム刻んで。ビート弾いて。
乗り切りたいけど。
未だ。
月曜日だもんな。
先は長いよな。

『Gimme Some Neck』'79年リリース。
ストーンズに加入後は初となる、ロン・ウッドの通算で3枚目のソロ・アルバム。
キース、ミック、チャーリーのストーンズ勢を始めとして例によって多士済々なメンバーが参加していて。
ここらは1stアルバムから変わらぬロニーの交友関係の広さと人の良さが相変らず発揮されているなと。
ボブ・ディランがわざわざ書き下ろした「Seven Days」なんてナンバーもあったりして。
このナンバーでのロニーとキースのラフでルーズなハーモニー(?)が実にR&Rだったりします。
このナンバーではミック・フリートウッドが重心の低いリズムを叩き出しているのですが。
その他のナンバーでは総てチャーリーが叩いていて。それがまた嬉しくて。そしてやっぱりしっくりくるのです。
(ニュー・バーバリアンズでのジガブー・モデリステの叩き出すグルーヴも。あれはあれ好きですけど)
前の2枚に比較するとソウルフルな味わいには欠けますが。より以上にファンキーにR&Rしていて。
やっぱりロンのソロ・アルバムはいいよなと。笑顔になれるよなと。御機嫌だよなと思うのです。

始ってしまった。
一週間。
七日間。
いや。五日間。
あれもあるけど。
これもあるけど。
持ち越してる案件も。
新たに始る案件も。
笑顔で。ステップ踏んで。
リズム刻んで。ビート弾いて。
乗り切ってしまおう。
未だ。
月曜日だから。
先は長いし。

だから。
今夜は。
取敢えず。
勢いで。
段取りだけつけて。
後は。
明日から。
明日の為に。
今日はほどほどにしておこう。
早く帰って。
御機嫌なレコードに針を落とそう。

一週間。
七日間。
いや。五日間。
なんとかなるだろう・・・なるかな(苦笑)。

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2008/02/03 Sun *胸いっぱいに / Led Zeppelin

20080203wholelotta


雪に閉ざされて。
寒さにやり込められて。
心も体も。
縮こまってしまう。
部屋でのんびり。
ぬくぬくと。
そんな過ごし方も。
嫌いではないけれど。
でも。
今日は。今夜は。
一人ではやり過ごせないな。
このままじゃ寂しいよな。

『Led Zeppelin Ⅱ』'69年リリース。
多忙なツアーの合間に複数のスタジオを利用して制作されたレッド・ツェッペリンの2ndアルバム。
やっつけに感じられる曲があったり。サウンドの質感にもバラツキがあったりしますが。
それを凌駕して。聴く者を圧倒してしまうパワーとスケールで総てを押し切ってしまっています。
これだけのものを創れる、聴かせられる。それだけの自負と勝算があったからこその強行策だった訳です。
前作では未だどこかに。ブルース・ロックや、そしてヤードバーズの残り香があった気もするのですが。
このアルバムはもう。どこをどう切ってもレッド・ツェッペリンです。その揺ぎ無き存在感にただただ圧倒されます。
冒頭を飾る、ジミー・ペイジの稀代のリフ・メイカー振りも素晴しい「Whole Lotta Love」を耳にした瞬間から。
一際ブルージィーな「Bring It On Home 」の余韻に浸るまで。胸いっぱいに広がる唯一無比の存在感です。
そしてその屋台骨を支えているジョン・ボーナムのドラミングに今更ながら驚嘆し、畏怖すら憶えます。
(件の一夜限りの再結成ライブ。ジェイソンはどこまでその牙城に迫ったのでしょうか・・・)

雪に閉ざされて。
寒さにやり込められて。
心も体も。
縮こまってしまう。
こんな日は。こんな夜は。
ぽかぽかと。
温かくなる。
すやすやと。
安らげる。
そんな。
とっておきの場所に。
今日は。今夜は。
一人ではやり過ごせないから。
このままじゃ寂すぎるから。

大切な人達と。
一緒に。
笑って。
食べて。飲んで。
寝転んで。
特別なことは何もしなくても。
特別に何も話さなくても。
それだけで。
胸いっぱいに。
包まれていることの。
共にいられることの。
温かさが。
そう。
胸いっぱいに・・・

冷たい雪に。
楽しみにしていた何かを。
奪われた日も。
とっておきの場所がある。
その幸せを。
胸いっぱいに。

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2008/01/31 Thu *駆け上がる / Cheap Trick

20080131atbudokan


駆け上がる。
階段を一足飛びに。
その跳ねる様な姿に。
踊り場で一息ついて。
その先へと。
意志の漲る微笑みに。
思わず声を掛けたくなる。

頑張ったな。上がってきたな。
さぁ、もう少し。ここまでおいで。
この手を掴めるところまで。
この背に触れられるところまで。

『At Budokan』'78年リリース。
アメリカに先駆けて日本でブレイクしたチープ・トリックのライブ・アルバム。
当初は日本のみのリリースでしたが翌年にアメリカでもリリースされて大ヒットを記録しました。
所謂パワー・ポップの先駆けたるチープ・トリック。真直ぐなR&Rに。甘さをまぶして。密かに毒も盛って。
とにかく。その疾走感と。その解り易さが好きでした。ただ単純に。カッコいいじゃん、面白いじゃんって。
日本でブレイクした仕掛人とも言うべき《ミュージック・ライフ》の編集長だった東郷かおる子さん。
そのエッセイの中の一節にこのアルバムに収められた武道館公演を巡る思い出が書かれているのですが。
本当に。無名でまだまだ駆け出しだったバンドが。一気に栄光へと登りつめていくその様子が生々しくて。
不安と期待が綯交ぜになった開演前から。閃光の様に煌めいたライブ。そして歓喜が爆発した終演後と。
何かが生まれて。何かが育って。今いたところから、先へと。高みへと。駆け上がる瞬間を見事に描いています。
そして勿論。このアルバムもそんなチープ・トリックと。そして見守り押し上げたファンの姿を見事に捉えています。

駆け上がる。
階段を一足飛びに。
その跳ねる様な姿に。
踊り場で一息ついて。
その先へと。
意志の漲る微笑みに。
思わず声を掛けたくなる。

頑張ったな。上がってきたな。
さぁ、もう少し。ここまでおいで。
この手を掴めるところまで。
この背に触れられるところまで。

教えられて。学んで。
考えて。悩んで。
問いかけて。噛み砕いて。
投げたくなって。堪えて。
自分の想いを。
自分の言葉で。
自分の行動で。
伝えたら。
応えが帰ってきて。

面白いだろう?
はいっ!

さぁ、まだまだ。
ここまで。
駆け上がろう。
そしてその先まで。
駆け上がっていけ。

いつだって見てるから。

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