2008/03/07 Fri *裏通りを / Robert Palmer
裏通りを。
駆け抜けて。
路地を右へ左へ。
追ってくる何者かの。
足音から。
逃れて。
誰も知らないところへ。
逃れてしまおうか。
『Sneakin' Sally Through The Alley』'74年リリース。
ニューオーリンズに乗り込んでミーターズのメンバー、そしてローウェル・ジョージを迎えて。
自らの求めるままに。自らの望むままに。そんな環境で制作されたロバート・パーマーの1stアルバム。
元々はイギリスのデラニー&ボニー(?)、ヴィネーガー・ジョーで歌っていたパーマーですから。
アメリカ南部への憧憬はあった訳ですが。ソロになって。いよいよその想いが募りに募って。
当初はニューヨークで制作していたにも関わらず。飽き足らずとうとう本場に乗り込んでしまったと。
その貪欲さがいいなと。好きなものは好きと。とことん突き詰める姿勢が実に心地良いサウンドを生んでいます。
また。そこまでしながら。ズブズブにはならずに。少し距離がある。どこか浮遊感が漂っているのも魅力的で。
その辺りは正にローウェル・ジョージが率いていたリトル・フィートと会い通じるところかなとも思います。
何にしろ。ジャケットの如く。求めるままに。望むままに。駆け抜けてしまったパーマーの歌声が実に痛快です。
裏通りを。
駆け抜けて。
路地を右へ左へ。
追ってくる何者かの。
足音から。
逃れて。
誰も知らないところへ。
逃れてしまおうか。
求めるままに。望むままに。
何と言われようと。
何を言われようと。
構わないから。
構いはしないから。
とことん突き詰めて。
駆け抜けて。
逃れてしまおうか。
それは見果てぬ夢。
それは届かなかった憧れ。
それは・・・
胸のうちに秘めたままで。
それでいい。
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