2008/10/14 Tue *一人より / Delaney & Bonnie
やっと。
そう。
やっと。
この日が。この夜が。
やってきた。
数日間続いた。
久し振りの。
一人の日々も。夜も。
終りだ。
ただいま。
おかえり。
今日から。今夜から。
二人だね。
『Accept No Substitute』'69年リリース。
スワンプ・ロックの中核を成して当時のシーンに多大なる影響を与えたデラニー&ボニー。
そんな二人がレオン・ラッセルやボビー・キーズ、ボビー・ホイットロックからなるフレンズを率いて。
心機一転、エレクトラ・レコードに移籍して発表した事実上の1stアルバムとも言える傑作です。
泥臭く、熱く、情感たっぷりに。そんなR&B感覚に溢れたデラニーとボニーの熱唱が魂を揺さぶります。
このサウンドと。このヴォーカルが。デイヴ・メイソンをジョージ・ハリスンを。エリック・クラプトンを虜にしたのです。
特にボニーの。その黒くソウルフルな歌声。ティナ・ターナーのバックで顔を黒く塗って(!)歌っていたとか。
ラジオでその歌声を耳にしたリスナーも、レコードを掛けたDJも黒人シンガーだと信じて疑わなかったとか。
そのあまりの黒さ故に。あのスタックスでアルバムをリリースしたにも関わらず。早々に離脱せざるを得なかった。
逆人種差別的な逆境を乗り越えたからこそ。このアルバムでのボニーの歌には鬼気と嬉々が同居しています。
そして。デラニーも。ボニーも。パートナー・シップを解消した後にも素晴しいアルバムを残してはいるのですが。
やはり。このアルバムを越えてはいないかなと。それだけのかけがえの無い絆がここにはあったのだなと。
タイトル通りに。他の誰でも駄目だった。デラニーとボニーの二人を強く、強く感じるのです。
やっと。
そう。
やっと。
この日が。この夜が。
やってきた。
数日間続いた。
久し振りの。
一人の日々も。夜も。
遠い昔だ。
いただきます。
ごちそうさまでした。
今日から。今夜から。
二人でね。
初めて。
離れ離れになった。
数日間。
実は少しは楽しみにしてたりもしたけど。
全然。
駄目だった。
心底は。
楽しめなかった。
笑えなかった。
やっぱり。
一人より。
二人がいいね。
Accept No Substitute...
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