« 2008/11/14 Fri *怒れるジジイに / The Who | トップページ | 2008/11/17 Mon *宴への誘い / 沢田研二 »

2008/11/16 Sun *何処かで誰かも / John Lennon

20081116imagine


何処かで。
誰かも。

何にも起きそうもない。
日曜日の午後。
遅い昼食を終えて。
ほっと一息。
珈琲を飲みながら。
レコードを聴きながら。
ゆっくりと流れる時間。
落着いた空気に包まれて。
心が。想いが。
身体を離れて。
彷徨いはじめる。
怒り。嫉妬。嘲笑。不安。
黒く暗い渦に巻き込まれていく。

何にも起きそうもない。
日曜日の午後。
おだやかなひと時。
心を過ぎる影。
それは確かに。
いま此処にある。

『Imagine』'71年リリース。
あまりにもタイトル曲が一人歩きしてしまった感もあるジョン・レノンのアルバム。
勿論、その素晴しさに異を唱えるつもりは無いのですが。まぁ、それだけではないだろうと。
愛と平和だけがジョンの総てではないし。必ずしも声高に反戦を唱えてるわけでもないし。
ただ。思うことを。感じることを。心に過ぎるものを。素直に吐露し続けたのがジョンで。
その思いの中に。想ってみることの素晴しさと力強さを問いかける歌も含まれていただけのこと。
そして。怒りも、妬みも、蔑みも、怖れも。それら総てを。なんら隠しもせずに歌っている。
そして。その歌声がリアルに、切実に胸に響いてくる。そこにこそジョンの魅力があると思うのです。
そして。ラブ・ソングも。「Oh My Love」や「Oh Yoko !」なんて言わば身も蓋も無い愛を歌ってしまうところにも。
そして。それら歌に託された思いが誰もが多かれ少なかれ抱えているものであるからこそ。
ジョンの歌声はいつでも、今でも。どうにものっぴきならない切実さ、リアルさに満ち溢れているのでしょう。
その切実さが。いつでも、今も。自分を包み込み、また背中を蹴飛ばし続けているのです。
また『John Lennon/Plastic Ono Band(ジョンの魂)』と比較した時に。親しみ易さが増しているところに。
ロック・アルバムとしての商品性も高いところにも。このアルバムの素晴しさがあるとも思うのです。
剥き出しの思いに普遍性を持たせて世界中に届けることができた。それもまたジョンの魅力なのです。

何処かで。
誰かも。

何にも起きなかった。
日曜日の夜中過ぎ。
遅い夕食を終えて。
ほっと一息。
ワインを飲みながら。
レコードを聴きながら。
ゆっくりと流れる時間。
落着いた空気に包まれて。
心が。想いが。
身体を包んで。
溢れはじめる。
喜び。共感。微笑。幸福。
明るく温かい雲に抱きとめられる。

何にも起きなかった。
日曜日の午後。
おだやかなひと時。
心に灯る明かり。
それは確かに。
いま此処にある。

何処かで。
誰かも。
同じ様な。
日曜日。

そんなことを。
想ってみる。

|

« 2008/11/14 Fri *怒れるジジイに / The Who | トップページ | 2008/11/17 Mon *宴への誘い / 沢田研二 »

001 British Rock」カテゴリの記事

009 The Beatles」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/43159126

この記事へのトラックバック一覧です: 2008/11/16 Sun *何処かで誰かも / John Lennon:

« 2008/11/14 Fri *怒れるジジイに / The Who | トップページ | 2008/11/17 Mon *宴への誘い / 沢田研二 »