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2008/11/27 Thu *その間から / The Rolling Stones

20081127between


靄がかかってる。
見え隠れしている。
その表情の。
その言葉の。
指し示す先を確かめたいのに。
なんとか。こうにか。
おぼろげでもいいから。
手掛かりだけでも見えてこないものかと。
こちらで餌を撒いて。
あちらで誘い水を向けて。
その間から。
覗き見る。

『Between The Buttons』'67年リリース。
ジェラルド・マンコヴィツによる印象的なフォトがジャケットを飾っているローリング・ストーンズのアルバム。
ご存知の様に裏ジャケットにはチャーリー・ワッツによるイラスト(漫画)が描かれています。
『Aftermath』に続いて総てのナンバーがミックとキースによるオリジナル・ナンバーとなっていて。
そして結果的にアンドリュー・ルーグ・オールダムが手掛けた最後のアルバムともなっています。
デヴュー以来、濃厚に漂っていたブルースやR&Bの匂いがこのアルバムでは随分と薄くなっていて。
フォーク・ロックからカントリー&ウェスタン、果てはヴォードヴィル調までと。かなり多彩なサウンドが聴かれます。
ボブ・ディランやキンクスの影響もあったのか。まぁ、およそ所謂ストーンズらしさからは遠いアルバムかも。
それゆえか。全体的になんだか靄が掛かっている様で何だか輪郭のハッキリしないアルバムでもあります。
でも。その統一感の無さと、靄の向こうから聴こえてくる様なもどかしさが聴き込むと癖になったりもして。
何故か(ジャケットの影響も多分にあるのでしょうが)一番、ロンドンのストーンズを感じさせてくれたりします。
そう。ですから。このアルバムはやはり英国盤仕様の渋い選曲で聴いてこそ、意味があるかなとも思います。
タイトルのButtonには俗語で、クスリ関係や、更に如何わしく隠微な意味もあったりするそうで。
その間からストーンズが何を目にしていたのか、覗き見ていたのかを想像してみるのも楽しかったりするのです。
そうそう。「Miss Amanda Jones」ってやけに白っぽいR&Rナンバーが妙に浮いてる感じがして。
逆説的にストーンズのルーツを明確にしてるよなと、いつも聴く度に何だか微笑んでしまいます。

餌が。
誘い水が。
少しは効を奏したか。
靄が晴れてきた様な。
表情が。言葉が。
なんとか。こうにか。
おぼろげではあるけれど。
語ろうとしているそのものが。
零れ落ちてきている様で。
その間から。
掬い上げてみる。

霞の向こう。
その間から。
そこからしか。
覗き見れない。
掬い上げられない。

もどかしいけど。
なぜか楽しくもあり。
深読みするのが癖になりそうなのは。
いささか問題ありなんだけど(苦笑)。

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