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2008年11月

2008/11/27 Thu *その間から / The Rolling Stones

20081127between


靄がかかってる。
見え隠れしている。
その表情の。
その言葉の。
指し示す先を確かめたいのに。
なんとか。こうにか。
おぼろげでもいいから。
手掛かりだけでも見えてこないものかと。
こちらで餌を撒いて。
あちらで誘い水を向けて。
その間から。
覗き見る。

『Between The Buttons』'67年リリース。
ジェラルド・マンコヴィツによる印象的なフォトがジャケットを飾っているローリング・ストーンズのアルバム。
ご存知の様に裏ジャケットにはチャーリー・ワッツによるイラスト(漫画)が描かれています。
『Aftermath』に続いて総てのナンバーがミックとキースによるオリジナル・ナンバーとなっていて。
そして結果的にアンドリュー・ルーグ・オールダムが手掛けた最後のアルバムともなっています。
デヴュー以来、濃厚に漂っていたブルースやR&Bの匂いがこのアルバムでは随分と薄くなっていて。
フォーク・ロックからカントリー&ウェスタン、果てはヴォードヴィル調までと。かなり多彩なサウンドが聴かれます。
ボブ・ディランやキンクスの影響もあったのか。まぁ、およそ所謂ストーンズらしさからは遠いアルバムかも。
それゆえか。全体的になんだか靄が掛かっている様で何だか輪郭のハッキリしないアルバムでもあります。
でも。その統一感の無さと、靄の向こうから聴こえてくる様なもどかしさが聴き込むと癖になったりもして。
何故か(ジャケットの影響も多分にあるのでしょうが)一番、ロンドンのストーンズを感じさせてくれたりします。
そう。ですから。このアルバムはやはり英国盤仕様の渋い選曲で聴いてこそ、意味があるかなとも思います。
タイトルのButtonには俗語で、クスリ関係や、更に如何わしく隠微な意味もあったりするそうで。
その間からストーンズが何を目にしていたのか、覗き見ていたのかを想像してみるのも楽しかったりするのです。
そうそう。「Miss Amanda Jones」ってやけに白っぽいR&Rナンバーが妙に浮いてる感じがして。
逆説的にストーンズのルーツを明確にしてるよなと、いつも聴く度に何だか微笑んでしまいます。

餌が。
誘い水が。
少しは効を奏したか。
靄が晴れてきた様な。
表情が。言葉が。
なんとか。こうにか。
おぼろげではあるけれど。
語ろうとしているそのものが。
零れ落ちてきている様で。
その間から。
掬い上げてみる。

霞の向こう。
その間から。
そこからしか。
覗き見れない。
掬い上げられない。

もどかしいけど。
なぜか楽しくもあり。
深読みするのが癖になりそうなのは。
いささか問題ありなんだけど(苦笑)。

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2008/11/26 Wed *穴馬 / George Harrison

20081126darkhorse


こいつはちょっと厄介だね。
でもなにか提案しないと駄目ですよね。
そうだね。でも下手は打てないよ。
代替案とかあればいいんですかね。
そうだね。発想が変わっても辿り着ければね。
あの。だったら。
うん?なにかあるの。
まぁ、本筋では無いんですけど。
ふ~ん。ちょっと見てみようか。
じゃぁ、簡単に説明を・・・
うん、うん。へぇ~、なるほど。
おっ、おう、おう。えっ、ちょっと、ちょっと待って。
やっぱり、駄目ですかね。
いや、ひょっとすると、うん、ひょっとするとね。

『Dark Horse』'74年リリース。
新たに設立した自らのレーベル名をタイトルに冠したジョージ・ハリスンのソロ・アルバム。
しかしジョージ自身はアップルとの契約が残っていた為に、このアルバムは当然アップルからのリリースでした。
(ジョージ自身のアルバムがダーク・ホース・レーベルからリリースされるのは'76年の『33 1/3』からです)
この当時のジョージはレーベルの設立以外にも、ラヴィ・シャンカールのプロデュースや自身のツアーの準備。
更には私生活ではパティを巡るエリック・クラプトンの三角関係が本格化(?)して別居に至ったりと。
あまりにも慌しくて。ちょっとやっつけ仕事気味だったり。ツアー・リハーサルの影響で声は枯れていたりと。
そんなマイナス面もあるのですが。それでもジョージ特有の、切なくも温かな味わいは健在です。
そしてそこに一味加えているのがウィリー・ウィークスとアンディ・ニューマークによるリズム・セクションです。
彼らの色気のある弾けるビートが、ややもすると枯れ過ぎそうになるジョージのサウンドに潤いを与えています。
特にロン・ウッドとの共作によるナンバー「Far East Man」の味わい深さは絶品です。心に沁みます。
ロンのヴァージョンも素晴しくて。そちらにもウィリーとアンディ、そしてジョージも参加していました。
それにしても。ビートルズ在籍時代からのその立ち位置を考えた時、自らのレーベル名に、そしてアルバムに。
敢えてダーク・ホースと名づけるそのセンス、そのシニカルなユーモアのセンスが如何にもジョージで、好きです。

こいつはちょっと面白いかもね。
でもあくまでこいつは脇役ですけど。
そうだね。でもひょっとしらひょっとするかもよ。
ひょっとしますか。
そうだね。一発風穴を開けてくれるかも。
もし。そうなったら。
うん。そこから一気に捲くれるよ。
まぁ、落馬する可能性も高いですけど。
でも。当たったら大きいじゃん。
じゃぁ、準備しときますか。
うん、うん。やろうよ。やってみようよ。
でさ、でさ、どうせならさ、ちょっと捻ってさ。
やっぱり、捻りますか。
そう。意表をついた隠し味で勝負してみようよ。

意外な穴馬を手に入れた夜。
走ってくれるか、くれないか。
ちょっと勝負を掛けながら楽しくて。

本命、対抗、掻き分けて・・・くれるかなぁ(笑)。

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2008/11/24 Mon *エンドマーク / Queen

20081124innuendo


誰が言ったか。
何処で耳にしたか。
定かではないけれど。
ヒーローは、正義の味方は。
物語の中だからカッコよくいられるんだと。

なぜなら。
決めたら。悪い奴等を倒したら。
そこで終われるから。終わらせられるから。
エンドマークが出てくれるから。

舞台の上でもなく。銀幕の中でもなく。
ブラウン管の向こう側でもなく。
この世の中で、現実の中で。
生きているとそうはいかない。

なぜなら。
よし決まった。ここで終りにしたい。
そう思っても。
そんなに都合よくはいかない。
エンドマークが出てくれない。
そうなんだよなぁ。

『Innuendo』'91年リリース。
クイーンの事実上のラスト・アルバム(と言っても過言ではないと思います)。
制作時には他のメンバーにフレディの病状に関して伝えられていたらしく。
最後になるかもしれないことを十二分に意識して作られたのではないかと思われます。
当時はそんな事情は知りませんでしたので。『The Miracle』リリース後と同じ様に。
ツアーには出ないのかなぁ。来日してくれたら観に行くのになぁ。なんて暢気に考えていたのですが・・・
あの日以来。どうしても特別な思いを抱かずには針を落とせなくなってしまいました。
そう思って聴くからか。やはりどこかに。集大成を意識した様な、歩んできた道を振り返っている様な。
そんな穏かな諦念の様なものを感じてしまって。なんとも胸を締めつけられてしまうのです。
変わらずにドラマテッィクではあってもシンプルで。エンターテイメント性やポップな面は抑えられている様で。
その中で。フレディの歌声は相変らず力強く。自らの“スワン・ソング”を鮮やかに歌い上げているのです。
それはそれで。あまりにも見事に自らの幕引きを演じてみせ、エンドマークを打っている様に感じられるのですが。
でも。「The Show Must Go On」を聴く度に。それでも。まだまだ歌い続けようという意志もまた感じられて。
あの日がその日ではなくて。もっともっと。エンドマークが打たれるのは先であってくれたら良かったのにと。
いつか訪れるその日まで。フレディの歌声を聴き続けられたら良かったのにとの思いに囚われてしまうのです。

誰が言ったか。
何処で耳にしたか。
定かではないけれど。
終わってしまうことは怖いけど。
終わらないってことも恐ろしいんだと。

なぜなら。
最高だ。幸福だ。
そこで終わらないから。終わらせてくれないから。
エンドマークが出てくれないから。

舞台の上でもなく。銀幕の中でもなく。
ブラウン管の向こう側でもなく。
この世の中で、現実の中で。
生きているからこそ終われない。

なぜなら。
今は最高だ。今日は幸福だ。このままでいられたら。
そう思っても。
そんなに都合よくはいかない。
エンドマークが出てくれない。
そうなんだよなぁ。

そう。
エンドマークが出てくれないから。
カッコいいままでは終われない。
最高のままでは、幸福なままではいられない。

でも。
エンドマークが出てくれないから。
今も。
今夜も。
今日も。
ここでこうして生きている。
聴いてる。観ている。飲んでいる。

たぶん。
それしかできないのだろう。
それでいいのだろう。

いつか。
エンドマークが打たれる日まで。

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2008/11/23 Sun *粋である / Booker T. & The MG's

20081123bestofbookertandmgs_3


粋である。

その一言。
その一言で。
終わらせてしまっては。
あまりと言えばあまりだけど。
その一言しか。
出てこない。
さり気なく。
なんでもない様な顔をして。
御機嫌なビートを弾き出し。
熱いグルーヴを生み出してしまう。
そのオルガンから。
そのギターから。
そのベースから。
放たれる音が。音に込められたなにものかが。
響き合って。溶け合って。
心を躍らせる。体を揺さぶる。
今夜もまた・・・

『The Best of Booker T. & The MG's 』'68年リリース。
スタックスの屋台骨を支え続けたブッカーT.& ザ・MG’sのベスト・アルバム。
このジャケットは日本盤独自のもので。オリジナル・アルバムの『Green Onions』のそれを流用しています。
兎にも角にも。アルバム全編。クールにホットなMG’sの粋なサウンドに満ち溢れています。
オーティス・レディングやサム&デイブを支え続けて、煽り続けたサウンドです。伊達や酔狂では無いのです。
ブッカーT.ジョーンズ、スティーブ・クロッパー、ドナルド・“ダック”・ダン、そしてアル・ジャクソン。
酸いも甘いも知り尽くした兵達が奏でる、御機嫌で極上なスウィート・ソウル・ミュージックなのです。
「Hip Hug-Her」「Slim Jenkin's Place」「Mo' Onions」「Green Onions」・・・
そう言えば「Green Onions」はザ・フーによる映画『さらば青春の光』でも使われていましたが。
このサウンドがブリティッシュ・ビート・バンドにいかに影響を与え、そしてモッズにいかに支持されたことか。
このビートを。このグルーブを。擦り切れるまで聴いて。夜が明けるまで踊り狂って・・・カッコいいもんなぁ。
そして今も。残念ながら若くして非業の死を遂げたアル・ジャクソンを除いたメンバーが。
そして今夜も。ブッカーT.が、クロッパーが、“ダック”・ダンが。変わらずに聴く者を虜にしてしまうのです。
そりゃぁ。ボスだって。清志郎だって。黙ってじっとなんかしてられるわけがないよね!

粋である。

その一言。
その一言で。
終わらせてしまっては。
あまりと言えばあまりだけど。
その一言しか。
出てこない。
さり気なく。
なんでもない様な顔をして。
御機嫌なビートを弾き出し。
熱いグルーヴを生み出してしまう。
そのオルガンから。
そのギターから。
そのベースから。
放たれる音が。音に込められたなにものかが。
響き合って。溶け合って。
心を躍らせる。体を揺さぶる。
そして誰かを受止める。抱きしめる。支えている。
今夜もまた・・・

たった2曲。
されど2曲。
清志郎を。
さり気なく。
なんでもない様な顔をして。
受止める。抱きしめる。支えている。

やっぱり。
ブッカーT.& ザ・MG’sは。
粋である。

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2008/11/22 Sat *正しいお買い物 / Wilko Johnson

20081122callitwahtyouwant


何が欲しいのか。
何を求めてるのか。
何を基準としているのか。
何をもってよしとするのか。
何はいらないのか。
ちゃんと。
考えて。考えて。

それだけじゃ駄目。
ちゃんと。
伝えて。訊ねて。
納得いくまで訊いて。また訊いて。
いい。わかったよね。
それじゃぁ。
すいませ~ん。
ちょっといいですかぁ。

『Call It What You Want』'87年リリース。
ジャケットの塗装も剥げかかったテレキャスター。それでけでもう。グッとくるウィルコ・ジョンソンのアルバム。
ミニ・アルバム『Pull It Cover』とライブ・アルバム『Watch Out !』からのナンバーを中心とした編集盤です。
A面のライブではお馴染のノーマン・ワット・ロイとサルヴァトーレ・ラモンドとのトリオ編成での演奏で。
この編成でのライブはそれこそ来日する度に観に行っていたので。個人的には感慨深くもあって。
あぁ、何度もこのマシンガン・ギターに撃ちぬかれながら、モッシュに乱入してたなぁ、なんて。
B面のスタジオ録音では1曲目が「Messin' With The Kid」で。ウィルコのギターはこの曲に合うなぁとか。
フィンガー・ピッキングから弾き出されるシンプルでシャープなリフが胸に突き刺さります。
正確無比でありながら狂気を秘めたカッティング。ステージでの“あの動き”も瞼に蘇ります。
本当に好きな音楽を演奏できればそれでいい。そんなある意味“ロック馬鹿”な姿勢が音に表れていて。
ブルースやR&BをベースにしたR&Rを、ギターを奏でたいだけだと。見事なまでに自己の欲求に忠実で。
最近は来日も途絶えてしまっていますが。またあのマシンガン・ギターに撃ちぬかれたいと思ってしまうのです。

売れてるのはどれですか?
何か理由があるんですか?
どんな機能があるんですか?
他のメーカーとは何が違うのかな?
それって使いますかね?
ちゃんと。
訊いて。訊いて。

それだけじゃ駄目。
ちゃんと。
咀嚼して。比較して。
納得いくまで確かめて。よく確かめて。
いい。決まったよね。
それじゃぁ。
すいませ~ん。
これくださ~い。

何が欲しいのか。
何がしたいのか。
考えて。
訊いて。
確かめて。

いいお買い物が。
正しいお買い物が。
できたのでした。

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2008/11/21 Fri *お蔵出し / 沢田研二

20081121julie14


どきどき。
わくわく。
ほら始めるよ。
ちょっと待って。
早く座って。
ワインで乾杯。
ちゃんと録れてる?
大丈夫、3日前から設定してるから。
じゃぁ、早く、早く。
はい、再生っと・・・
おっ、タイガース。
で、なにこれ、紅白?宮田輝?

あっ!
ジュリーーー!!!

『パーフェクト 14』'75年リリース。
麗しいポートレートに飾られた沢田研二、ジュリーのベスト・アルバム。
「時の過ぎゆくままに」で阿久悠&大野克夫コンビと組む前のヒット曲を中心に編集されていて。
安井かずみ、加瀬邦彦が手掛けた作品がその大半を占めています。
個人的に。安井かずみの詞が好きで。一途で。背伸びしてて。蒼くて。でも精一杯強がって。
そんな。切なくも甘い世界が。若い頃のジュリーの声や身に纏った雰囲気にピッタリだなと思うのです。
子供の頃、TVでジュリーを観る度に。ドキドキして。その姿に憧れて。
勿論、その頃は未だロックなんて聴いてなかったのですが。今にして思えば。そのドキドキや憧れは。
その後、ミック・ジャガーやマーク・ボランの姿を初めて目にした時に感じたものと同じだたったかなと。
甘くて、危うくて、煌びやかで。そうジュリーこそ、自分が初めて好きになったロック・スターだったのです。
小学生の頃意味も解らずに歌ってた「追憶」、最高に御機嫌なR&Rナンバー「恋は邪魔もの」・・・
最近のステージでもお馴染の「気になるお前」そして我が家のテーマ曲(?)「危険なふたり」・・・
今聴いても。いつ聴いても。ドキドキします。なんか切なさも増してきて。大好きなんです。

ぱちぱち。
うるうる。
もう一回観ようか。
ちょっと待って。
もう一杯注いで。
ワイン空いちゃったね。
ちゃんと食べてる?
駄目、見惚れちゃったから。
じゃぁ、今度は落着いてね。
はい、再生っと・・・
おっ、カッコ良い。
え、誰が?山川静夫?
そんなわけないでしょ。

あっ!
ジュリーーー!!!

衛星放送で。
お蔵出しの。スペシャルな映像に魅了され。
過ぎた日々に抱いてきた思いを揺り起こされ。
迫りつつある。
盛大なお祭りにますます思いを募らせた夜でした。

ジュリーーー!!!

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2008/11/20 Thu *青空の誘惑 / 萩原健一

20081120delanger


いい天気。
ほんと。
いい天気。
空が青いなぁ。
あんまり青すぎて。
悲しくなってくるな。
切なくなってくるな。

なんだかなぁ。
誘ってるよな。
うん。間違いなく。
誘ってるよな。
どうしようか。
どうしよう。
いいか。乗っちゃおう。

さてと。
少しばかり遠回り。
ちょいとばかり寄り道して。
ふらふら。ぶらぶら。

青空の誘惑。

『D'erlanger』'82年リリース。
なんでもフランス語で《隠微な誘惑》を意味するタイトルを冠した萩原健一、ショーケンのアルバム。
石間秀樹、クニ河内、大口ヒロシ等を擁したDONJUAN・R&Rバンドと共に。
ショーケンならではのR&Rを奏で、ショーケンでしかない唄を歌っています。
実のところ歌手としてのショーケンの魅力が最も発揮されるのはやはりライブにおいてで。
どうしてもスタジオ・アルバムは数ある素晴しいライブ・アルバムと比較して物足りなかったりするのですが。
このアルバムはDONJUANとの関係も脂が乗っていた頃でもあり、楽曲も粒揃いで聴かせてくれます。
(と言うか、ショーケンのスタジオ・アルバムでよく聴くのはこのアルバムだけだったりして・・・)
「Ah! Ha!」「いい天気」「シャ・ラ・ラ」「ふるさと」「ハロー・マイ・ジェラシー」・・・グッとね、こう、きたりして。
何だか、あの傷だらけのアニキが。少しばかり歳を重ねて。相変らずいい加減で、如何わしくて、カッコ良くて。
この空の下。ふらふらと。気の向くままに歌ってる、R&Rしてる。そんな姿にどうにも焦がれたりしたのでした。
初めて観た、ロックのライブがこのアルバムに伴うツアーでのショーケンだったりもして。あれは最高だったなぁ。


いい天気。
馬鹿みたいに。
いい天気。
空が青いなぁ。
あんまり青すぎて。
叫びだしたくなる。
駆け出したくなる。

なんだかなぁ。
誘ってるよな。
うん。間違いなく。
誘ってるよな。
どうしようか。
どうしよう。
いいか。つきあってみるか。

さてと。
少しばかり巻き戻し。
ちょいとばかり封印を解いて。
ふらふら。ぶらぶら。

青空の誘惑。

ふらふら。ぶらぶら。
いい加減で。
如何わしくて。
そんなもんだっただろうと。
遠回り。寄り道。
巻き戻し。解き放ち。
いま、ひと時だとしても。

青空ってさぁ。
危ないよな・・・

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2008/11/19 Wed *物語は終わらない / The Who

20081119thestoryofthewho


膝が震える。
握り締めた拳も震えてる。
背筋を電流が駆け上がる。
鳥肌が立つ。
天に向って思いきり叫ぶ。

これだ。
これだ。
これだ。

これを。
観たかった。
聴きたかった。
感じたかった。

すごい。
すげぇ。
すご過ぎる。
まったく。
大した奴等だぜ!

『The Story Of The Who』'76年リリース。
英国でのレーベル移籍に伴ってリリースされたザ・フーの2枚組編集アルバム。
当時の新作『Who By Numbers』のヒットやツアーの影響もあってか英国では2位まで上がる大ヒット。
なんと「Substitute」をシングル・カットして。これまた全英7位まで上がるリバイバル・ヒットになったとか。
特徴としてはC面が全曲『Tommy』からのナンバーで構成されていてダイジェスト版(?)として楽しめるかなと。
「Heat Wave」や「Bargain」なんかは渋い選曲かな。特に「Heat Wave」は個人的に大好きだったりして。
モータウンのマーサ&ヴァンデラスのカヴァーですが。このナンバーを選ぶセンスがいいなと思うのです。
そして。やはり『Live At Leeds』と『Who's Next』からのナンバーを集めたD面のド迫力。これは堪りません。
「Summertime Blues」「Baba O'Riley」「Behind Blue Eyes」そして「Won't Get Fooled Again」・・・
まったくもって。どいつもこいつも。まったく大したナンバーばかりで。とても冷静ではいられません。
今夜の武道館でもロジャーと一緒に絶叫してしまった「Won't Get Fooled Again」・・・凄いの一言です。

膝が震えたよね。
握り締めた拳も震えてさ。
背筋で身体が痺れてさ。
鳥肌が立ったよ。
天に向って思いきり叫んだんだ。

これだ。
これだ。
これだってね。

これを。
観たかったんだ。
聴きたかったんだ。
感じたかったんだってね。

すごい。
すげぇ。
すご過ぎる。
まったく。
大した奴等だったよ!

二人になっちゃったけどね。
それでも。
ピートが刻んで。ロジャーが叫べば。
それだけで。
特別な磁場になるんだな。
それでけで。
何かが弾けるんだな。
何かが変わるんだな。

でも。
でも?
できれば三人のフーを。
できれば四人のフーを観たかったな。
それは。
言っても仕方ないけど。
それでも。
もっと何かが変わってたかもね。

でも。
でも?
だからとことん。
とことん?
あの二人に付き合おう。
あの二人に負けない様に。
とことんロックしよう。
いつまでも楽しんでやろう!

まだまだ続く。
物語は終わらない。

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2008/11/18 Tue *新しい・・・ / The Rolling Stones

20081118newesthitmakers


新しいサービス。
新しいビジネス。
簡単に言ってくれるけど。
そう簡単に立ち上がるなら。
誰かが立ち上げてるって。
確かに市場はありそうだし。
狙いもずれてはいないと思うけど。
このご時世。
財布の紐を緩めるのも難儀だし。
緩めてもらったらもらったで。
質量共に見合ったものを提供できる。
体制を構築するのも維持するのも一苦労。
それでも。
なんとかしなきゃ・・・なのは解っているけれど。

『England Newest Hit Makers』'64年リリース。
ローリング・ストーンズの米国に於けるデヴュー・アルバム。
英国でのデヴュー・アルバムから「I Need You Baby(Mona)」を外して。
代わりに米国でのデヴュー・シングル「Not Fade Away」が選ばれています、しかもA面の頭で。
更にやや大袈裟なタイトルと共にバンド名もデカデカとジャケットにフューチャーされていて。
この売らんかな、なのが如何にも米国的で。さりげに渋かった英国版のデヴュー・アルバムと肌触りが違います。
まぁ。ビートルズへの対抗馬としての。ブリティッシュ・インベンションの新しい旗頭としての期待の表れだと。
個人的には「Tell Me」が頭で。「Carol」と「(Get Your Kicks On)Route66」が並んでた日本版がしっくりきますが。
'95年の日本公演で「Not Fade Away」っていい曲じゃないと、改めて思ってから針を落とす機会が増えました。
その「Not Fade Away」を含め12曲中9曲がカヴァーですが。その選曲やアレンジのセンスは既に只者でなく。
またおそらくブライアンだと思われる濁声のコーラスが聴こえてくるのが、なにげに好きだったりします。

新しいサービス。
新しいビジネス。
簡単に言ってくれるけど。
そう簡単に売れるなら。
誰かが手を着けてるって。
確かに需要はあるけれど。
声がかかりもするけれど。
このご時世。
財布の紐を緩めるのも難儀だし。
緩めてもらったらもらったで。
質量共に見合ったものを提供できる。
体制を間に合せるのも維持するのも一苦労。
それならば。
自分ひとりで・・・の方が動きやすくはあるけれど。

新しいサービス。
新しいビジネス。
新しいヒット商品(?)。

はいはい。
暫しお待ちを。
まぁ。
期待の表れと。
受け取っておきましょう。
ここがセンスの見せどころ・・・ではあるんだけどね(笑)。

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2008/11/17 Mon *宴への誘い / 沢田研二

20081117kareinautage


どきどき。
わくわく。
ちゃんと録れてるかな。
大丈夫だよ。この為に。
アンテナもつけたし。
テープも買ったし。
タイマーは何度も確認したし。
さぁ、巻き戻して。
早く。早く。
再生っと。
・・・
あっ!
ジュリーーー!!!

『今度は、華麗な宴にどうぞ。』'78年リリース。
セーラー服姿のジャケットも眩しい沢田研二、ジュリーのアルバム。
前作『思いきり気障な人生』に続いて総ての作詞を阿久悠、作曲を大野克夫が手掛けています。
R&Rからバラードまで。総てがピカピカの歌謡曲で、ピカピカのジュリーです。
乗りに乗っている、実に艶やかで煌びやかなジュリーの歌声に心浮き立ちます。
やっぱり、この。聴いただけで日常とは異なる世界へと。ハレの世界へと誘ってくれる歌声こそがジュリーです。
A面1曲目が「ダーリング」ですが。この曲ってあのザ・ベストテンで7週連続で1位だったのですね。
毎週観てましたけど。カッコ良かったもんなぁ。本当に光り輝いていて。眩しかったなぁ。
「ヤマトより愛をこめて」も収録されていて。これも今更ながらですがいい歌だなぁと聴き惚れますが。
バラードで言えばやはりアルバムのラストを飾っている「スピリット」が白眉で。
なんと9分以上もある大作なのですが。一片の隙も無く、間延びもせずに聴かせてしまいます。
その構成力の見事さには一編のミュージカルを観ている感もあって。ジュリーの底力を感じるのです。
そして。ライナーに記されたこの言葉・・・
《歌いたい 自分の為に 歌いたい 声がかれるまで 死にたい いつか舞台で 死にたい 歌を枕に》
ここに歌手、沢田研二の思いを感じて。そんな思いに誘われて間も無く催される宴に思いを馳せるのです。

ぱちぱち。
うるうる。
凄いよね。カッコ良いね。
美しいね。かわいいね。
永久保存版だね。
金曜日の夜も忘れないでね。
今からセットしておこうか。
その前にもう一度。
さぁ、巻き戻して。
早く。早く。
再生っと。
・・・
あぁ!
ジュリーーー!!!

衛星放送で。
若き日の姿に魅了され。
歌い続けることの素晴しさに胸打たれ。
迫りつつある。
華麗なる宴に思いを馳せた夜でした。

ジュリーーー!!!

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2008/11/16 Sun *何処かで誰かも / John Lennon

20081116imagine


何処かで。
誰かも。

何にも起きそうもない。
日曜日の午後。
遅い昼食を終えて。
ほっと一息。
珈琲を飲みながら。
レコードを聴きながら。
ゆっくりと流れる時間。
落着いた空気に包まれて。
心が。想いが。
身体を離れて。
彷徨いはじめる。
怒り。嫉妬。嘲笑。不安。
黒く暗い渦に巻き込まれていく。

何にも起きそうもない。
日曜日の午後。
おだやかなひと時。
心を過ぎる影。
それは確かに。
いま此処にある。

『Imagine』'71年リリース。
あまりにもタイトル曲が一人歩きしてしまった感もあるジョン・レノンのアルバム。
勿論、その素晴しさに異を唱えるつもりは無いのですが。まぁ、それだけではないだろうと。
愛と平和だけがジョンの総てではないし。必ずしも声高に反戦を唱えてるわけでもないし。
ただ。思うことを。感じることを。心に過ぎるものを。素直に吐露し続けたのがジョンで。
その思いの中に。想ってみることの素晴しさと力強さを問いかける歌も含まれていただけのこと。
そして。怒りも、妬みも、蔑みも、怖れも。それら総てを。なんら隠しもせずに歌っている。
そして。その歌声がリアルに、切実に胸に響いてくる。そこにこそジョンの魅力があると思うのです。
そして。ラブ・ソングも。「Oh My Love」や「Oh Yoko !」なんて言わば身も蓋も無い愛を歌ってしまうところにも。
そして。それら歌に託された思いが誰もが多かれ少なかれ抱えているものであるからこそ。
ジョンの歌声はいつでも、今でも。どうにものっぴきならない切実さ、リアルさに満ち溢れているのでしょう。
その切実さが。いつでも、今も。自分を包み込み、また背中を蹴飛ばし続けているのです。
また『John Lennon/Plastic Ono Band(ジョンの魂)』と比較した時に。親しみ易さが増しているところに。
ロック・アルバムとしての商品性も高いところにも。このアルバムの素晴しさがあるとも思うのです。
剥き出しの思いに普遍性を持たせて世界中に届けることができた。それもまたジョンの魅力なのです。

何処かで。
誰かも。

何にも起きなかった。
日曜日の夜中過ぎ。
遅い夕食を終えて。
ほっと一息。
ワインを飲みながら。
レコードを聴きながら。
ゆっくりと流れる時間。
落着いた空気に包まれて。
心が。想いが。
身体を包んで。
溢れはじめる。
喜び。共感。微笑。幸福。
明るく温かい雲に抱きとめられる。

何にも起きなかった。
日曜日の午後。
おだやかなひと時。
心に灯る明かり。
それは確かに。
いま此処にある。

何処かで。
誰かも。
同じ様な。
日曜日。

そんなことを。
想ってみる。

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2008/11/14 Fri *怒れるジジイに / The Who

20081114kidsandpunks


言葉を失い。
目頭が熱くなって。
慌てて。
拳を天に突き上げて。
声にならない叫びを上げる。

これだ。
これだ。
これだ。

これを。
観たかった。
聴きたかった。
感じたかった。

どうだ。
どうだ。
どうだ。
どんなもんだい!

『Meaty,Beaty,Big & Bouncy』'71年リリース。
デヴュー曲「I Can't Explain」から'70年の「The Seeker」迄のシングル中心に編集されたザ・フーのアルバム。
リリース当時は初めて在籍していた三つのレーベルでの音源が纏めて聴けることになったアルバムでした。
フーのこの手のアルバムにはよくあることですが。このアルバムでも既出とは異なるヴァージョンがあって。
「Magic Bus」がちょっと長かったり、「I'm A Boy」にはフレンチ・ホルンみたいな音が入っていたりします。
個人的にはなんと言ってもメンバーがガキの頃の自分達を見ているって構図のこのジャケットが大好きで。
裏ジャケットでは逆にガキの頃のメンバーが大人になった自分達を見ていたりするのですが。
どっちもどっち。このガキが。このオヤジが。なんて言いつつも。愛情が感じられたりもして。如何にもフーだなと。
とにかく。奇跡的に駄作のないフーのナンバーの中でも勢いと輝きにおいては群を抜いている。
そんな初期のビート・ナンバーを中心に選りすぐられているので。悪いわけが無く。ひたすらにカッコいいのです。
「The Kids Are Alright」「I Can See For Miles」「My Generation」「Pinball Wizard」「Substitute」・・・
圧倒的な存在感と表裏一体の危ういまでの性急さ。いつもフル・ヴォリュームで駆け抜けていくのです。
これが。これが。これが。ロックなのです。どうだ。どうだ。どうだ。どんなもんだい!と叫んでしまうのです。

言葉を失い。
目頭が熱くなって。
慌てて。
拳を天に突き上げて。
声にならない叫びを上げる。

これだ。
これだ。
これだ。

これを。
観たかった。
聴きたかった。
感じたかった。

どうだ。
どうだ。
どうだ。
どんなもんだい!

この圧倒的な圧力。
この強靭に弾むビート。
臓腑を抉られる如く。
急きたてられるが如く。
いまそこに。
奴等がいる。
いまここに。
自分がいる。

初めて手にしたエレキ・ギター。
ピートの真似をしてボディにナンバー・ステッカーを貼った。
雨に煙るブライトンをモッズ・パーカーで歩き回った。
いつもフーが聴こえていた。

奴等の様に。
怒れるガキだった。
奴等の様に。
怒れるオヤジになっちまった。
ここまできたら。
奴等の様に。
怒れるジジイになってやる。
ロックなジジイになってやる!

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2008/11/13 Thu *あの時を / Rorry Gallagher

20081113photofinish


こっちにも。
あっちにも。
写ってるじゃない。
この表情も。
あの表情も。
いい顔してるよね。
これはねぇ。
これもねぇ。
ちょっとあれだけど。
あれだけど。
楽しそうだからいいんじゃない。
よし、じゃぁこれもプリントしよう。

『Photo-Finish』'78年リリース。
前作からメンバー・チェンジを経て久々のトリオ編成となって制作されたロリー・ギャラガーのアルバム。
'75年に移籍したクリサリス・レーベル時代はロリーにとってのハード・ロック期とも言えるのですが。
このアルバムでも溌剌と。ハードで伸びやかにロリーが弾き捲っています。実にいい音で鳴っています。
勿論、根底にはブルースがあって。その熱い血が脈打っているのですが。
その上を実に爽快にロリーのギターが滑らかに切り裂き流れていくのです。ある意味とてもポップですらあります。
キーボードがいなくなり、ドラムスにセンセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドのテッド・マッケンナが加入。
余分なものを削ぎ落とし、ボトムを強化したことで。よりタイトでソリッドになったバックとの相性も抜群です。
早いもので亡くなって十数年経ってしまったロリーですが。テイスト時代を含めてその活動の最後まで。
実に楽しそうにギターを引き続け、コンスタントに味のあるアルバムを作り続けていたその姿とその時間。
その肖像を見事に写しだした、鮮やかに描きだした、見事に記録した。このアルバムもそんな1枚です。

こっちも。
あっちも。
笑ってるじゃない。
この表情も。
あの表情も。
いきいきしてるよね。
ほんとに楽しそうだね。
これはねぇ。
これもねぇ。
ただの酔っ払いになってるけど。
どうしようもないけど。
だからいいんじゃない。
プリントした写真を並べてみよう。

久し振りに。
しみじみと。
眺めながら。
写しだされた。
切り取られた。
表情が。空気が。
あの時を。
思い出させる。

あの時。
皆が。
楽しんでいた。
幸せだった。
鮮やかな記録。
素敵な写真判定(Photo-Finish)でした。

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2008/11/11 Tue *見えかくれ / The Rolling Stones

20081111undercover


どうにも。

見えそうで。
見えない。
胸の内。
隠してそうで。
隠してない。
手の内。
その手を使おうとしているのは。
良く解ってるんだけど。
それは明らかなんだけど。
それを見せてる。
その理由が。そこにある意図が。
良く解らなかったりするんだよな。

じれったいな。
面倒だな。
で、どうなんです?

『Undercover』'83年リリース。
あまりにもファンクやダブに傾倒したサウンドが話題を集めたローリング・ストーンズのアルバム。
個人的には大学生になって上京した年にリリースされたので東京で初めて買ったストーンズのアルバムで。
今でも買ったレコ屋や特典でもらったポスター。その商店街の賑わいなどを憶えていたりします。
(確かそのレコ屋は未だ健在のはず。今度久し振りにその商店街まで足を伸ばしてみようかな)
スライ・ストーンとかブーツィがベースを弾いてた時代のジェームス・ブラウンとか。
ファンクにのめり込んだ季節を過ぎた今では。このアルバムでのストーンズ流のファンクやダブも聴けるのですが。
初めて針を落としたときには正直良く解らなくて・・・もっと言えば耳に馴染まなくて・・・好きになれなくて(苦笑)。
なんでこれをストーンズが演る必要があるの?と疑問符だらけだったりしました。
それでも何とかストーンズの意図を知りたくて。このサウンドの何処かから除けないかななんて思ってました。
タイトル曲や「Too Much Blood」なんかはヴィデオ・クリップの方が楽しめたりもしてたのでした。
結局は理解するのではなくて。感じるしかないわけで。今では悪くないjじゃないなんてリズムを取ってますが。
根が単純なので。「She Was Hot」や「Wanna Hold You」なんてストレートなR&Rがやっぱり好きかな。
勿論、その日、その時の気分にも左右されるのですが。シンプルなのがねぇ、いいじゃないですか(笑)。

ならば。

胸の内は。
見せてるようで。
半分ほど隠しておきますか。
手の内は。
隠さないで晒しておきますが。
別の手は背中に回しておきますか。
この手があるってのは。
良く解ってますね。
それは明らかになってますが。
それだけを見せてる。
その理由が。そこにある意思まで。
読み取れていますかね。

じれったいな。
面倒だな。
だから、こうなんです。

見えそうで見えない。
薄布一枚間に挟まって。
見えかくれ。
胸の内。手の内。
探りあい。
必要なことではあるけれど。
いっその事。
捲って。剥がして。
晒してしまいたい。

じれったいのや。
面倒くさいの。
嫌いなんだよね(笑)。

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2008/11/07 Fri *離れるな / Graham Parker And The Rumour

20081107sticktome


気になる。
気になるんだろうなぁ。
でも。
今は未だ。
話せないこともあるし。
何よりも。
俺にだって解らないこともあるし。
勿論。
望むようになれば。
そうなってくれれば。
俺にとっても悪くはないんだけどね。
まぁ。
あたりまえだけど。
そこも。
いい話ばかりではなさそうだし。
隣の芝生は・・・青そうだけど。
足を踏み入れたみたら・・・ってこともあるし。
ただ。
言えるのは。
風向きも。水の流れも。
ある日突然変わることもあるから。
ここら辺りから。側から。
離れないほうがいいよ・・・ってことかな。

『Stick To Me』'77年リリース。
パブ・ロック・シーンの中にあって一際R&Bにも通ずる歌心を感じさせてくれるグラハム・パーカー。
そしてそんなグラハムを支える燻し銀の腕達者の集まり、ザ・ルーモア。
プロデューサーであるニック・ロウの手腕も光るスピード感と独自のビート感が発揮された彼等の3rdアルバム。
R&Bに深く根差しながらも、時に荒々しく、刺々しく叫びながら時代に噛みつきながら疾走するグラハム。
そのヒリヒリする様な痛みを伴った性急な魂の発露に触発されながらも、確かな技と音で応えるルーモア。
その緊張感と信頼の上で離れがたく一体となった、阿吽の呼吸から産み落とされた本物の“音”が鳴り響きます。
駆け抜けていく様なナンバーだけでなく。「Watch The Moon Come Down」「The Heat In Harlem」・・・
そしてアン・ピープルズの素晴しいカヴァー「I'm Gonnna Tear Your Playhouse Down」などなどの。
ミディアムからスローなナンバーにも引き込まれてしまい、一緒に駆け出し、叫びたくなってしまう。
そんな根源的なパワーに満ち溢れているアルバムなのです。個人的にはコステロより断然好きだったりします。

気になる。
気になるよなぁ。
でも。
今は未だ。
話せないこともあるだろうし。
何よりも。
俺だって見えてないこともあるし。
勿論。
望まれるように運べば。
そうなってくれれば。
俺にとっても悪くはないんだろうけど。
まぁ。
あたりまえだけど。
そこも。
いいことばかりではなさそうだし。
闇夜ばかりでは無いだろうけれど。
月夜だとばかり思ってたら・・・ってのもよくあるし。
ただ。
言えるのは。
風向きも。水の流れも。
ある日突然変わることもあるから。
あの辺りから。側から。
離れないでいよう・・・ってことかな。

離れるな。
言うのは簡単な様で。
言わせるのも簡単な様で。
難しかったりするんだな。

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2008/11/06 Thu *武者震い / Mike Bloomfield And Al Kooper

20081106alandmike


どうぞこちらへ。
今日は会議室なんだ。
人数多くて。
失礼します、あっ!
お久しぶりです。
えっ、まさか、ほんとに?
えぇ、参加させて頂こうかなと。
うわぁ、嬉しいな。心強いな。
で、こちらが例のあれを・・・
まさか、創った人?
そうです。私もご一緒に。
いいじゃない、いいじゃない。
顔触れが揃ったね。
梁山泊みたいになってきたねぇ。
ブルッ。
思わず。
武者震い。

『The Live Adventure Of Mike Bloomfield And Al Kooper』'69年リリース。
『Super Session』での成功に意を強くしたマイク・ブルームフィールドとアル・クーパー。
ビル・グラハムのフィルモア・ウエストにて観客の前でその再現と進化を試みた2枚組ライブ・アルバム。
眼前に目を見開き、耳をそばだて、手に汗している多くの観客がいる。その存在に刺激されて。
狙い通りに、それ以上に。緊張感が漲るプレイで鬩ぎあうマイクのギターとアルのオルガンが奏でるブルース。
ブルースに対して求道的なマイクと、より自由な解釈を求めるアル。その違いもまた相乗効果となって。
その夜の空気や匂い。そして互いを伺う息遣いや思いまでも伝わってきそうな生々しさに溢れています。
2日目の夜に緊張と不眠で倒れたマイクの代役を果したカルロス・サンタナとエルヴィン・ビッショップ。
マイクとは異なる個性を持つ2人のギターもまた異彩を放ち。全編に渡ってタイトに支えるリズム・セクションも。
参加した総てのプレイヤーが鬩ぎあい、渡りあい、支えあい。新たな地平に向っていく姿に思わず胴震えします。
それにしても。改めて。マイクってのは凄いギタリストだったんだなと。時に神憑ってさえいます。

どうですかって。
言葉にしなくても目が語ってるよ。
こちらが望むであろうものを先んじて示したって。
勿論、そう動くだろうと思ってたよ。
その為に餌を撒いてたんだから。
いいじゃない。
お互いにそれだけ本気になってるってこと。
改めて見回して。
心強いじゃない。力強いじゃない。
これだけの人を揃えられるから。
信頼してるし。
これだけの人を動かせるから。
信頼してるんだろ。
いいじゃない、いいじゃない。
顔触れが揃ったね。
梁山泊から圧し出そう。
ブルッ。
思わず。
武者震い。

どんな腕を見せてもらおうか。
どう動いてもらおうか。
胴が震えて。胸が躍りだす。

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2008/11/05 Wed *Yes We Can... / Sam Cooke

20081105achangeisgonnacome


難しくても。
難しいからこそ。
果てしなくても。
果てしないからこそ。
前例なんかなくても。
前例なんかないからこそ。
誰もやらないから。
誰もやらないからこそ。

思ってみる。
口にしてみる。
動いてみる。
やってみる。

最初は一人でも。
最初は小さな波紋でも。
思いがあれば。
信じていれば。
やがて大きな力となり。
やがて大きな波となり。
やがて。
何かが動き出すかもしれない。
やがて。
何かが変わるかもしれない。

『The Man And His Music』'86年リリース。
ソウル・ミュージックの偉大な先駆者の一人、何かを動かし、何かを変えたサム・クック。
そんなサムのゴスペルからソウルへの転向後の軌跡を集大成した2枚組のベスト・アルバム。
内ジャケットにはキース・リチャーズやロッド・スチュワートからのサムへの賛辞が記載されています。
キースによるとサムこそが他のソウル・シンガーが自分の力量を知る物差しであり、背中を押す存在であると。
ロッドによるとサムこそが唯一影響を受けたシンガーで。2年以上もサムだけを聴いていたこともあったとか。
とにもかくにも。緩急自在。硬軟巧みに使い分け。聖も俗も飲み込んで。得も言われぬ優しさと色気が同居して。
そんなサムの魅力がダンス・ナンバーからスロー・バラードまで凝縮されていて、存分に味わえるのです。
「You Send Me」「Wonderful World」「Twistin' The Night Away」「Shake」「Bring It On Home To Me」・・・
いずれも劣らぬ、甲乙つけ難い素晴しいナンバーです。しかしこうやって改めて列挙して眺めてみると。
ロッドや、オーティス・レディングがカヴァーしたナンバーばっかりだったりして。本当に大好きだったんだろうなぁ。
そして。やはり。このアルバムでもラストを飾っている「A Change Is Gonna Come」の素晴しさ。
黒人であるが故の、そして実はこの世界の誰もが抱えているはずのこの世界に対する諦念を感じつつも。
でも。やがて。起きるであろう変化への。思いを、願いを、希望を込めたその歌声に胸が熱くなるのです。
サムが歌ったその時代よりも世界を覆う諦念は強く、重く。でも、だからこそ。何かが変わるかもしれない・・・と。

上手くいくことばかりとは限らない。
躓くことのほうが多いかもしれない。
どこまで続くか解らない。
すぐに潰されてしまうかもしれない。
前例になってしまえば。
雨後の筍に掠め取られるかもしれない。
誰もやれないことをやってしまったら。
言われなき妬みが悪意となって襲ってくるかもしれない。

でも。
だからこそ。

思ってみた。
口にしてみた。
動いてみた。
やってみた。

最初は一人だった。
最初は小さな波紋だった。
思いがあったから。
信じていたから。
やがて大きな力となった。
やがて大きな波となった。
やがて。
何かを動かした。
やがて。
何かを変えてみせた。

それだけで。
意味がある。
そのことに。
意義がある。
例え。
これで。
役目が終わったとしても。

きっと。
少なくない誰かの。
背中は押したはずだから。

Yes We Can...
A Change Is Gonna Come...

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2008/11/03 Mon *もう幾つ寝ると / The Who

20081103americantour


もう幾つ寝ると。
お正月・・・じゃなくて。
いや、別にお正月になってもいいけど。
あっ、やっぱり駄目だな。
このままお正月になられたら困るな。
やっと。そう。やっと。
観れる。聴ける。会えるんだから。
もう4年振りになるんだな。
あの日は暑かったよなぁ。

『American Tour 1973』'89年リリース。
待望の単独来日公演がいよいよ迫ってきたザ・フーの'73年のライブを収めた海賊盤。
ラーゴのキャピトル・センターでの収録となっていますが、実際はどうなんでしょう?
音源はサウンド・ボードなので悪くはありませんが、やや厚みに欠けるかなとも思います。
KBFHとかの放送用音源なのでしょう。アナログ1枚ものなので当然完全収録ではありません。
私が持っているのは黄色がかった半透明のカラー・レコードなのですが結構盤質が厳しくて。
ブチブチ、バリバリ言ってますが(苦笑)。それでもここのところヘヴィー・ローテーション入りしている理由。
それはもう。なんと言っても。「The Real Me」のライブが収録されている。それに尽きます。
しかもA面の頭に。もう針を落とす瞬間からドキドキで。始った瞬間に血管が切れそうになります。
いや、性急で蒼くて切なくて。醒めているつもりなのに抑え切れない・・・あぁ、これがザ・フーだよなぁと。
いや、本当にね。大好きなんです。「The Real Me」が。来日公演で演ってくれないかなぁ、あぁ・・・
他にも「Summertime Blues」「My Generation」「Pinball Wizard」「Won't Get Fooled Again」と。
美味しいところは一通り押さえられたアルバムではあります。でもやっぱり「The Real Me」!

もう幾つ寝ると。
そう寝るとね・・・寝れないなぁ。
いや、指折り数えたりしてたら。
あっ、やっぱり駄目だな。
昂ぶって。震えがきて。目が冴えてしまった。
だって。そう。だって。
観れる。聴ける。会えるんだから。
もう4年振りになるんだな。
あの日も熱かったよなぁ。

ピートが腕をグルグル回して。
ロジャーがマイクをぶん回して。
ピートがギターを叩きつけてぶっ壊して。
豪快で爽快で圧倒的で。
キースとジョンも・・・いたんだよ、ね。

声を嗄らして。声を失って。
ただただそこに立ち尽くして。
でも。そこに。確かに。
自分もいたんだ。
ただのロック馬鹿な自分が、そこにいたんだ。

もう幾つ寝ると。
そう。あの瞬間が。
覚束無い不確かな自分の影が。
明確な輪郭を描くあの瞬間が。
やってくるんだ。

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2008/11/02 Sun *解っちゃいるけど / The Rolling Stones

20081102emotionalrescue


ねぇねぇ。
知ってる?知ってる?
明日こんなのがオン・エアーされるんだよ。
でねでね。
知ってる?知ってる?
もうじきこんなのもオン・エアーされるんだよ。
凄いじゃん。
凄いでしょ。
これは聴かなきゃ。そいつは観なきゃ。
なんだかワクワクしてくるよな。

『Emotional Rescue』'80年リリース。
前年中には完成していたものの収録曲を巡るトラブルがあってリリースが延びて。
結果としてローリング・ストーンズにとって'80年代最初のアルバムとなりました。
何でも70曲以上録音した中から選びに選んだ結果がここに収められた10曲だったのだとか。
実を言うとリリース当時は遅れてきたパンク小僧になっていたのであまり聴き込んでなかったのですが。
それに最初に聴いた時にあまりにスカスカ、なんだか隙間だらけじゃないとも感じたので。
数あるストーンズのアルバムの中ではあまり相性が良くないかなとも思っていました。
あっ、キースの歌う「All About You」だけは。初めて聴いた時からハマっていましたが。
で、大人になってから(苦笑)。仲間達から、あの曲いいじゃないとか、あの曲は渋いだろうとか。
ねぇねぇ、ほらほらと薦められて。改めて針を落としてみたら、おっ、このスカスカな感じもいいじゃないとか。
ちゃんとR&Rしてるじゃないと。遅まきながらやっと良さに気づいたりしたのでした。
まぁ、正直言うと未だに馴染めない曲もあるのですが・・・まぁ、それは前にもどこかで書いたからいいか。
「Summer Romance」「Let Me Go」「She's So Cold」なんて御機嫌だし。「Indian Girl」は泣けるし。
「Down In The Hole」には救われるし。でもやっぱり「All About You」だな。解っちゃいるけど止められないってね。

ほらほら。
忘れてる?忘れてる?
あのチケット送るからさ。楽しもうね。
でねでね。
知ってる?知ってる?
もうじきあれも発売開始だよ。押さえようか?
凄いじゃん。
凄いでしょ。
これは燃えるよな。そいつも見逃せないよな。
なんだかゾクゾクしてくるよな。

ちょっと予定が狂った週末に。
やらなきゃいけないことは。
他にもいっぱいあるのだけど。

ねぇねぇ。ほらほら。
そんな誘いの声に誘われて。
そんな誘いの声に思いだして。
そうだった。そうなんだ。
心が此処から離れてく。
でも。そう。そうなんだ。
それが。それが。
どうしようもなく必要なことを。
間違いなく救ってくれることを。
知ってしまっているから。
だから・・・

解っちゃいるけど止められない。
All About Me...

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