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2008/12/11 Thu *突き刺さる / The Spencer Davis Group

20081211sdgfirst


突き刺さる。

きっと。
些細なことなんだ。
仕方のないことなんだ。
よくあることなんだ。
そう思おうとしても。
目にするもの。
耳にするもの。
頭の中を過ぎるもの。
瞼の裏に浮かぶもの。
ひとつ。
ひとつが。

突き刺さる。

『There First LP』'65年リリース。
バーミンガム出身のブリティッシュ・R&Bグループ、スペンサー・デイヴィス・グループ。
リーダーのデイヴィスよりもスティーヴ・ウィンウッドが在籍していたことで名を残していますが。
既にこの1stアルバムからして主役はウィンウッドのあまりにも“黒く”ソウルフルなヴォーカルです。
このアルバムの制作時には弱冠16歳~17歳だったのですから。正しく恐るべき天才少年だったわけです。
(何だかその天才少年のイメージが良くも悪くも現在までウィンウッドにつきまとっている感もありますが)
ジョン・リー・フッカーの「Dimples」など大半を占めるカヴァー曲でその素晴しさを如何なく発揮しています。
特に「Every Little Bit Hurts」におけるゴスペルの香りも漂うスロー・ナンバーに込められた情感の深さには。
えも言われぬものがあって。その一節、一節が。その吐息までが胸に突き刺さるが如きです。
その逆に。デイヴィスが1曲のみ歌う自作のブルース・ナンバーが如何にも凡庸で。ある意味残酷です。
この後のアルバムにもデイヴィスの歌う曲が収録されることになるのですが。気づかなかったのかなとね。

突き刺さる。

きっと。
些細なことなんだ。
仕方のないことなんだ。
過敏になり過ぎているんだ。
そう言い聞かせても。
目に入る。
耳に入る。
頭の中から出ていかない。
瞼の裏から消え去らない。
ひとつ。
ひとつが。

突き刺さる。

どこまで。
いつまで。
突き刺さる。

今は未だ。
そうさ未だ。
痛いんだ。
乾いていないんだ。

いつか。
いつの日か。
この痛みをも。
愛せるのかな?

突き刺さる。

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