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2009/02/22 Sun *豊潤 / Various Artists

20090222secretpoliceman


淡々と。
いつも通りに。
黙々と。
否、意外とにこやかに。
ただただギターと向き合い。
自らの求める音を追い続ける。
ただ只管に。激しく。
永遠のギター小僧がここにいる。

『The Secret Policeman's Concert』'81年リリース。
アムネスティのチャリティ・イヴェントの模様を収録したライブ・アルバム。
意外にも(そうでもないか)ジェフ・ベックとエリック・クラプトンの公式としては初の共演作品でした。
今回日本で実現した共演とは逆で。ベックのバンドにクラプトンが参加する形となっています。
「'Cause We've Ended As Lovers」「Farther Up The Road」「Crossroads」の3曲で共演。
更にスティングをメインとした出演者全員での「I Shall Be Released」にも当然2人とも参加しています。
「'Cause We've Ended As Lovers(哀しみの恋人達)」は当然の様にベックの独壇場ではありますが。
他の2曲ではベックとクラプトンの鬩ぎあい、渡りあいを聴くことができます。
今夜のさいたまスーパーアリーナ同様に。お互いに得意のフレーズ、得意のトーンを如何なく発揮して。
ある領域にまで足を踏み入れたもの同士にしか解らない、感じ得ない会話を交わしているのです。
アルバムとしてはスティング、そしてボブ・ゲルドフの弾き語りによる夫々のナンバーにも味わい深さがあります。

いつもよりも。
感情を込めて。
にこやかに。
否、予想通りに緊張感を漂わせ。
バンド全体を率いながら。
自らの望む音を探し続ける。
彷徨いながらも。熱く。
永遠のブルース・マンがここにいる。

ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー、スティーブ・ウィンウッド、デュアン・オールマン・・・
ロッド・スチュワート、マックス・ミドルトン、ティム・ボガート、カーマイン・アピス・・・
刺激しあう、鬩ぎあう、渡りあう・・・そんな相手がいてこそ輝ける。

そして今夜。友人で。同士で。ライバルで。そんな2人が同じ舞台に立って。
淡々としていたベックが嬉々として弾きまくれば。
感情の昂ぶりを見せていたクラプトンが懐深く受けてみせ。
ベックがそれとなく振ればクラプトンも一線を越えてみせる。
ブルースを弾いても、収まりきれない永遠のギター小僧、ベック。
余裕を漂わせながらも、ブルースを弾けば迸り昇りつめる永遠のブルース・マン、クラプトン。
そんな輝く2人が並び立つ姿に。ブルースが、そしてロックが得た豊潤な実りを感じたのでした。

だって。
ベックもいれば。
クラプトンもいるんだぜ。
やっぱり。
ロックって凄いな、いいなって思うじゃん(笑)。

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