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2009年2月

2009/02/24 Tue *熟成 / Roger Tillison

20090224rogertillison


昨夜から。
仕込んで。
煮込んで。
寝かせて。寝かせて。

微かに。
明るい兆しが見えた。
そんな夜には。
熟成した料理と。
熟成されたワインで。
その兆しの行方に。
思いを馳せながら。
期待と不安。
噛締めながら。
長い夜を過ごしてみよう。

『Roger Tillison's Album』'71年リリース。
オクラホマの巨人、ロジャー・ティリソンの1stアルバム。
ジェシ・エド・デイヴィスのプロデュースとバック・アップの下に制作された実に味わい深いアルバムです。
カントリーやブルースをベースにした幅広く実り豊なサウンド。土の香りと風の匂いの漂うヴォーカル。
決して声高なサウンドでもなく、自己主張の過ぎるヴォーカルでもなく。にも関わらず強烈な存在感がそこに。
あくまでもシンプルで。ナチュラルで。それ故に。まごうことなく血の通ったリアリティに温かく包まれるのです。
オリジナルも。ディランやザ・バンドやスティーヴィー・ワンダーや、ドン・ニックスのカヴァーも。区別無く。
ロジャーの血となり、肉となり。その唄と共に生きていることを熱く、切なく感じさせてくれるのです。
(それにしても。ドン・ニックスってのはいい曲をいっぱい書いてるなと。今更ながらに実感しました)
このアルバムに初めて出会ってから10年余り。聴けば聴くほど。その味わいは熟成されていきます。
これからもじっくりと噛締めながら。時に寝かせながら。いつまでも味わい続けたいなと思っているのです。

今夜も。
手を加えて。
煮込んで。
寝かせて。寝かせて。

したたかに。
疲れ果ててしまった。
そんな夜にも。
熟成した料理と。
熟成されたワインで。
その澱みを蕩けさせて。
思いを静めながら。
焦燥と安堵。
噛締めながら。
長い夜を過ごしてみよう。

そんな夜を過ごしながら。
そんな夜を繰返しながら。
熟成されていく思いを。
噛締めながら。
味わいながら。
歩き続けてみよう。

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2009/02/23 Mon *ほんとうに / J.J. Cale

20090223really


ほんとうに。
歩いているのか。
話しているのか。
考えているのか。
そもそも。
息をしているのか。
ほんとうに。

どうにも。こうにも。
現実感に乏しくて。
現実と認めたくなくて。
今日が月曜日だなんて。
週末が過ぎ去ってしまったなんて。
ハレの日々から追い出されたなんて。
ほんとうに。

『Really』'72年リリース。
オクラホマの吟遊詩人、J.J. ケイルの2ndアルバム。
若くしてロスへ進出するも。数年で故郷に戻ってしまい。その後レオン・ラッセルのシェルターでデビュー。
その後も実にマイ・ペースに活動を続けて。味わいのあるギターと歌を思い出した様に届けてくれるケイル。
あまりに力の抜けたそのギターと歌からも、売れてやろうなんて野心は微塵も感じられず。
ただただ。好きな時に好きな様に。弾けて歌えればそれでいいと。そんな浮世離れした感覚が滲み出ています。
なにも無理して。世間やら、流行やら、ビジネスやらに。その流れに歩調なんか合わせなくていいんだよと。
このグダグダ感がなんとも堪らないケールです。そうだよな。それでいいんだよな。呟きながら聴いてみたりして。
尤もそのマイ・ペースの背景には。作品がクラプトンにカヴァーされて大ヒットとなって・・・って事情もありますが。
基本的に無いもののねだりの人生を送ってるクラプトンがケイルに惹かれるのもよく解る気もします。
ドン・ニックスの名作「Going Down」のカヴァーも演ってますが。実にだるく沈み込む感じが心地良いのです。

ほんとうに。
歩きたいのか。
話したいのか。
考えたいのか。
そもそも。
息をしていたいのか。
ほんとうに。

どうにも。こうにも。
現実感に乏しくて。
現実と認めたくなくて。
毎日が日曜日ならいいのになと。
否、土曜日のほうがいいのかな。
ハレの日々が続くなら曜日なんかどうでもいか。
ほんとうに。

世間とか。
流行とか。
ビジネスとか。
社会とか。
世界とか。
どうでもいいんだよな。
浮いていたいんだよな。
グダグダと。
ほんとうに。

馬鹿馬鹿しいって解ってる。
でも。
結構、本気で思ってる。
ほんとうに。

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2009/02/22 Sun *豊潤 / Various Artists

20090222secretpoliceman


淡々と。
いつも通りに。
黙々と。
否、意外とにこやかに。
ただただギターと向き合い。
自らの求める音を追い続ける。
ただ只管に。激しく。
永遠のギター小僧がここにいる。

『The Secret Policeman's Concert』'81年リリース。
アムネスティのチャリティ・イヴェントの模様を収録したライブ・アルバム。
意外にも(そうでもないか)ジェフ・ベックとエリック・クラプトンの公式としては初の共演作品でした。
今回日本で実現した共演とは逆で。ベックのバンドにクラプトンが参加する形となっています。
「'Cause We've Ended As Lovers」「Farther Up The Road」「Crossroads」の3曲で共演。
更にスティングをメインとした出演者全員での「I Shall Be Released」にも当然2人とも参加しています。
「'Cause We've Ended As Lovers(哀しみの恋人達)」は当然の様にベックの独壇場ではありますが。
他の2曲ではベックとクラプトンの鬩ぎあい、渡りあいを聴くことができます。
今夜のさいたまスーパーアリーナ同様に。お互いに得意のフレーズ、得意のトーンを如何なく発揮して。
ある領域にまで足を踏み入れたもの同士にしか解らない、感じ得ない会話を交わしているのです。
アルバムとしてはスティング、そしてボブ・ゲルドフの弾き語りによる夫々のナンバーにも味わい深さがあります。

いつもよりも。
感情を込めて。
にこやかに。
否、予想通りに緊張感を漂わせ。
バンド全体を率いながら。
自らの望む音を探し続ける。
彷徨いながらも。熱く。
永遠のブルース・マンがここにいる。

ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー、スティーブ・ウィンウッド、デュアン・オールマン・・・
ロッド・スチュワート、マックス・ミドルトン、ティム・ボガート、カーマイン・アピス・・・
刺激しあう、鬩ぎあう、渡りあう・・・そんな相手がいてこそ輝ける。

そして今夜。友人で。同士で。ライバルで。そんな2人が同じ舞台に立って。
淡々としていたベックが嬉々として弾きまくれば。
感情の昂ぶりを見せていたクラプトンが懐深く受けてみせ。
ベックがそれとなく振ればクラプトンも一線を越えてみせる。
ブルースを弾いても、収まりきれない永遠のギター小僧、ベック。
余裕を漂わせながらも、ブルースを弾けば迸り昇りつめる永遠のブルース・マン、クラプトン。
そんな輝く2人が並び立つ姿に。ブルースが、そしてロックが得た豊潤な実りを感じたのでした。

だって。
ベックもいれば。
クラプトンもいるんだぜ。
やっぱり。
ロックって凄いな、いいなって思うじゃん(笑)。

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2009/02/21 Sat *誇り高き / Beck,Bogert&Appice

20090221bbalive


風は冷たいけど。
明るい陽射しに誘われて。
ふらふらと散歩に出かける。
目指すのは。
澄んだ青空を背にそそり立つ。
美しきその姿。
東京タワー。
梅園の。紅や白の。その向こう。
誇り高きその姿。
足を止め。目を留め。
暫く立ち尽くす。
綺麗だな。素敵だな。

『Beck,Bogert&Appice Live』'73年リリース。
ジェフ・ベック自身の初来日ともなったベック、ボガート&アピスの来日公演を収録した2枚組ライブ・アルバム。
大阪厚生年金ホールでの2日間の演奏から編集されていて、現在に至るまで日本でのみのリリースです。
ベックの交通事故により当初の構想より3年ほど遅れて結成されたベック、ボガート&アピスです。
その鬱積を晴らそうとしているのか、落とし前をつけようとしているのか。ひたすらに、壮絶に。
なんでもありで。ガチンコで。セメントで。どつきあい、しばきあい、極めまくるそんな格闘技の如き迫力です。
聴くほうも。覚悟を決めて。気合を入れて望まないとなりません。それでも2枚通して聴くとそれなりにきます。
勿論、それは心地良い疲労ではあるのですが。「Sweet Sweet Surrender」とか「I'm So Proud」とか。
そんな心安らぐ様なナンバーがもう少しあっても良かったかななんて、そんな贅沢も言いたくなったりします。
(贅沢と言えば、この3人にマックス・ミドルトンとボビー・テンチを加えた幻の編成の音も聴いてみたかったかな)
確かに。ソウルフルでファンキーで。そしてスリリングだった第2期ジェフ・ベック・グループと比較すると。
時代遅れだった感もありますが。この壮絶なハード・ロック・バンドとしてのベック、ボガート&アピスの。
そして伸び伸びとハードにグルーヴィーに弾きまくる、誇り高き永遠のギター小僧ベックの姿を見事に捉えた、
このアルバムが日本で収録され、日本でのみリリースされていることを誇りに思ってもいいかなと思うのです。

日が暮れかけて。
少し歩き疲れてもきたし。
お茶でも飲もうと腰を落着ける。
窓の外には。
暮れなずむ空をを背にそそり立つ。
美しきその姿。
東京タワー。
徐々に夕闇に溶け込む風景の中。
徐々に明りを灯していき。
終には光り輝き浮かび上がる。
誇り高きその姿。
手を止め。目を留め。
暫し言葉を無くす。
綺麗だな。素敵だな。落着くな。

誇り高きその姿。
東京タワーを。
その勇姿を目にすることができる。
その勇姿を感じることができる。
そのことがなんだか。
少しだけ誇らしく思えたりする午後でした。

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2009/02/20 Fri *今夜だけ / Eric Clapton

20090220justonenight_2


今夜だけ。
今夜だけだよな。
こんな展開は。

どうにも。
話が噛み合わない。
話が転がらない。広がらない。
あらら。あれあれ。
前回と話が違いませんか。
とりあえず。ここまでで。今までどおり。
そんな話じゃ無かったですよね。
踏み出すはずの一歩が宙に浮いたまま。

今夜だけ。
今夜だけだよな。
こんな展開は。
また前を向いてくれる・・・と信じよう。

『Just One Night』'80年リリース。
前年12月3日の武道館でのライブを収録したエリック・クラプトンの2枚組ライブ・アルバム。
(「Double Trouble」のみ12月4日のテイクだそうです)
今まさに18回目の来日公演を行っているクラプトン。その4回目の来日のハイライトがこの武道館公演で。
全員を英国人で固めた新バンドと共に力のの入ったライブを聴かせてくれるクラプトンの姿がここにあります。
’70年代後半の代表曲に加えて「Blues Power」や「After Midnight」、そして5曲のブルース・カヴァーも。
実に心地良さ気に、溌剌と歌い、弾きまくるクラプトン。心機一転。何かを吹っ切ったかの如くです。
決してサウンドに英国の匂いが漂うわけでもなく。相変らず米国南部の風が吹いているので。
メンバーを一新した意図はいまひとつわからなかったりもするのですが。何かきっかけが必要だったのかな。
この充実振りなら。その場に居合わせたファンにとっては特別な一夜になったのではないかと思います。
尤も。クラプトン自身は殆どお蔵入りした12月4日の演奏が気に入ってたらしいとの話もありますが。
(その12月4日の公演を収録した『Just Another Night』なる海賊盤がリリースされたりしてましたっけ)

今夜だけ。
今夜だけだは。
そんな気分で。

なにかと。
慌しい日々を過ごしてきたから。
無理は止めよう。楽をしよう。
そうだね。そうだよ。
あっという間に話は纏って。
何も考えないで。今夜ぐらいは外食しよう。
とりあえず。いつものリビングへ。
いつもの一杯を飲めば。心も体も宙に浮いた様で。

今夜だけ。
今夜だけだは。
そんな気分で。
また明日は何か美味しいものを作って食べよう。

でも。
久し振りだった。
金曜日の外食。
こいつは。
今夜だけでなく。
またあってもいいかな(笑)。

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2009/02/18 Wed *How Does It Feel ?/ Bob Dylan

20090218likearollingstone


どんな気分かって?
そりゃ、さ。
緊張してるさ。一応は。
初めての店だし。久し振りだし。
でも、さ。
興奮してるさ。実は。
受入れられるか。喜んでもらえるか。
何よりも。
自分が楽しめるか。
そこが。腕のみせどころ。
さてと。
一杯ひっかけて。
最初の曲に針を落として。
回し始めよう。

『Highway 61 Revisited』'65年リリース。
あの歴史的なニュー・ポートでのライブと共にロックへの転身を象徴したボブ・ディランのアルバム。
先ずはジャケットのディランの強い意志を感じさせる表情に惹かれます。いい男だよな。
バックにはアル・クーパーやマイク・ブルームフィールドも参加していて。そのオルガンとギターが。
その響きがディランンがフォークからロックへと。新しい世界へと踏み出したことを強く感じさせてくれます。
ディランのハープとマシンガンの如き“言葉”も印象的で。他には無いエネルギーに満ち溢れたサウンドに。
その力強さ、圧倒的な説得力。これがディランのロックで。ジョン・レノンも焦がれ、妬んだのだろうなと。
「Desolation Row」「Ballad Of A Thin Man」の広さ、重さ。独特のリズムがあって。その吸引力に逆らえず。
(「Ballad Of A Thin Man」を聴く度に。何故かブライアン・ジョーンズのことを思ったりもします)
そしてやはり。アルバムの冒頭を飾る。針を落とした瞬間に流れ出す、「Like A Rolling Stone」・・・
諸行無常、有為転変、運否天賦。この世界の真理を御機嫌なロック・ナンバーとして聴かせてしまうのです。
今夜。DJを再開させた夜。どうしても外せない曲があって。この曲もその中の1曲だったのです。
(今夜のセットリストはこちらに。 http://6259.teacup.com/funkypanda/bbs?BD=4&CH=5
何かがあったから。何があっても。続けていこう。転がっていこう。なるがままに。なせるがままにと。

どんな気分かって?
そりゃ、さ。
楽しいよ。やっぱり。
好きな曲を。次から次へ。
大きな音で楽しめて。
しかも、さ。
駆けつけて。共に。
楽しんでくれてる。噛締めてくれてる。
何よりも。
その繋がりを感じられるから。
嬉しくて。
ここが。腕のみせどころ。
さてと。
感謝を込めて。
次の曲に針を落として。
回し続けよう。

どんな気分かって?
そりゃ、さ。
御機嫌だよ。
大好きなんだ。
たかがロックが。
されどロックが。
そこで生まれる。
想いが。繋がりが。
だから。
なるがまま。
なせるがまま。
転がり続けよう。

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2009/02/17 Tue *足下が / The Rolling Stones

20090217couldyouwalkonthewater


足下が覚束ない。
歳を重ねると。
筋肉だけでなく。
精神の回復にも時間が掛かる。
月曜日どころか。
火曜日になっても。
未だ週末の余韻を引き摺ってる。
ましてや。
先週は水曜日が祝日だったし。
何だかなぁ。
ふわふわ。ふらふら。
心ばかりか。体も此処にあらず。
地面から数センチ浮いてるみたいで。

『Big Hits(High Tide And Green Grass)』'66年リリース。
米国で'66年4月にリリースされたローリング・ストーンズの初めてのベスト・アルバム。
同年11月に英国でリリースされた同名アルバムとはジャケットも選曲も異なっています。
こちらのジャケットは没になったアルバム『Could You Walk On The Water?』用に撮られたものです。
ダブル・ジャケットで内側には豪華な8頁のカラー・ブックレトが付いています。
発売時期の関係で「Paint,It Black」「Have You Seen Your Mother Baby,Standing In The Shadow?」が未収で。
何故か「Good Times,Bad Times」「Play With Fire」が収録されていたりと選曲に疑問があったり。
ジャケットもスウィンギング・ロンドンを感じさせる英国盤の方がカッコ良かったりと。分が悪くはあるのですが。
「Not Fade Away」から「19th Nervous Breakdown」までの米国でのシングルA面曲が揃っていて。
特に音が固まって飛んでくるモノラル盤で聴いていると。当時のヒット・バンドとしてのストーンズを強く感じます。
そして。一番前面に立ちながら。既に儚さと脆さを感じさせるブライアンの表情に見入ったりもするのです。

足下が覚束ない。
歳を重ねると。
筋肉だけでなく。
精神の反応にも時間を要する。
昨日までは気配も無かったのに。
今日になって急に走り出されても。
簡単には戦闘モードには切りかわらない。
ましてや。
いま一つ。輪郭がはっきりしないし。
何だかなぁ。
こわごわ。そろそろ。
心ばかりか。体も何かを探ってる。
ある筈のその先の道は何処に向ってる。

足許が覚束ない。
雲の上や。
ましてや。
水の上なんて。
歩けはしないからなぁ。

それでも。
結局は。
行けばわかるさ・・・なんだけどね。

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2009/02/14 Sat *R&Rのパワー、パワー! / The Rolling Stones

20090214gimmeshelter_2


どうする?
どうしようか?
行く?
行こう・・・か。
そうだよ。
そうだね。
会いたいでしょ。
会いたいね。
聴きたいでしょ。
聴きたいね。

こんな夜は。
とびっきりの。
御機嫌な。
R&Rが必要だ。
そんな。
熱いR&Rを。
聴かせてくれる奴等に。
さぁ、会いに行こう。

『Gimme Shelter』'71年リリース。
同名映画に便乗して(?)リリースされたローリング・ストーンズの編集アルバム。
日本で初めてリリースされた時にはオリジナル・サウンド・トラックならぬオリジナル集とか呼ばれてました。
A面に「Gimme Shelter」を始めとして映画でも演奏されていたナンバーのオリジナル・テイクから6曲が。
B面は'66年のライブ・アルバム『Got Live If You Want It!』から「Under My Thumb」を始めとして6曲を。
この12曲で映画を追体験とか、雰囲気だけでも味わってもらおうって狙いだったのでしょうか。
まぁ、当時の英国では『Got Live~』が未発表でしたので。その点ではそれなりの価値があったのかも。
かく言う自分も。ストーンズを聴き始めた中学生の頃は。それこそビデオ・ソフトすら未だ無かったので・・・
活字でしか情報の無いその映画を。このアルバムを聴きながら、ジャケットを眺めながら想像したりしてました。
今では勿論。その役目は終えたアルバムですが。それでも。コンパクトなベスト盤の様なA面の6曲、
「Jumpin' Jack Flash」「Love In Vain」「Honky Tonk Women」「Street Fighting Man」「Sympathy For The Devil」
そして「Gimme Shelter」へと続いていくと。やっぱりカッコいいよなぁと。いつも微笑んでしまいます。
やっぱり。この時代のストーンズには。どう切っても。どう並べても。変わることの無いパワーがあるのです。
余談ですが。映画のレーザー・ディスクからコピーされた海賊盤もリリースされていました。
そっちの方が正にオリジナル・サウンド・トラック・アルバムと言ったところでしょうか(苦笑)。

あっ!
あっ!
久し振り。
久し振り。
来てくれたんだ。
当然でしょ。
ありがとう。
告知してくれないし。
御免。
いいじゃん。
そうそう。
握手。
拳と拳。

こんな夜に。
とびっきりの。
御機嫌な。
R&Rが鳴り響く。
いつも。
熱いR&Rを。
ぶちかましてくれる奴等に。
あぁ、会えて良かった。

ちょっと疲れて。
ちょっと焦れて。
ついつい溜息を吐いて。
ついつい愚痴を零して。
いつもの顔を。
いつもの心を。
忘れかけた夜。
失いかけた夜。

そんな夜も。
そんな夜に。
会いたい奴等がいてくれる。
聴きたいR&Rを奏でてくれる。
R&Rのパワーが。
熱いそのパワーが。
忘れかけたものを。
失いかけたものを。
取り戻してくれる。
呼び戻してくれる。

僕には。僕等には。
そんなR&Rのパワーを。
そんな熱いパワーを。
届けてくれる奴等がいる。
そんな奴等と共に過ごせる夜がある。
それが。そこが。
僕の。僕等の。
かけがえの無い隠れ家なんだ。
かけがえの無いシェルターなんだ。

ありがとう。
また、転がっていけそうだよ。

R&Rのパワー、パワー!

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2009/02/13 Fri *運命や如何に / Blue Oyster Cult

20090213fortune


いいのか。
悪いのか。
進むのか。
進まないのか。
ぶっちゃけ。
ものになるのか、ならないのか。
いいかげん。
ハッキリさせたいんだけど。
そりゃ、まぁ。
あまりにも。
不確定要素が多いのも。
事実だけど。
いいかげん。
じれてきたりしてるんですけどね。

『Agents Of Fortune』'76年リリース。
ウィリアムズ・バロウズの作品から拝借した“ヘヴィ・メタル”を自らのサウンドに冠したブルー・オイスター・カルト。
仕組んでいたのはマネージャーのサンディー・パルマンで。メンバーは不本意でもあったらしく。
実は意外にポップでメロディアスな要素を取り入れていて。このアルバムではそれらが前面に出てきています。
代表曲となった「(Don't Fear) The Reaper」なんて言わばザ・バーズをヘヴィにハードにした感じだったり。
またニューヨークのパンク・シーンとも関わりが深く、パティ・スミスがヴォーカルで参加していたりもします。
そんなパティとの交流も含めて。イメージ的にもサウンド的にもどこか知的な匂いが漂っているのです。
ギターのドナルド・ローザーがインタビューで自分達はずっとメジャーのトップでやってきたんだと言ってましたが。
そのプライドを感じさせる、悪く言えばスノッブなところが魅力でもあり、限界でもあり。
例えば同じポップなハード・ロックでもキッスの様な下世話さは無くて。そこが時に食い足りないかと思います。
マネージャーの管理下から飛び出して自らの手でバンドの運命を操ろうとした意気は良しですけどね。

いいのか。
悪いのか。
進むのか。
進まないのか。
ぶっちゃけ。
ビジネスになるのか。ならないのか。
いいかげん。
決めて欲しいんだけど。
そりゃ、まぁ。
あまりにも。
調整事項が多過ぎて。
大変ではあるでしょうが。
いいかげん。
飽きてきたりしてるんですけどね。

どの目が出るか。
どのカードが切られるのか。
どの物語が続くのか。
その手元に。
その手元を。
関心を払い続けるのも。
注目し続けるのも。
疲れてきて。

あぁ。
自分でカードを選びたい。
はぃ、これで決まりってね(苦笑)。

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2009/02/11 Wed *今を生きる / Don Nix

20090211livingbythedays


昔があって。
今がある。
昔と今は。
続いていて。
でも別物で。
積み重ねがあって。
捨ててきたものもあって。
それが良かったのか。
それで良かったのか。

この日々を。
今を生きる。

『Living By The Days』'71年リリース。
スティーヴ・クロッパーやドナルド・ダック・ダンと同級生だったと言うドン・ニックス。
マーキーズのメンバーとして、スタックスのプロデューサーとしても活躍し。
レオン・ラッセルと行動を共にする様になってシェルターから『In God We Trust』でソロ・デヴュー。
その翌年にエレクトラへと移籍してリリースしたのがこの珠玉のアルバムでした。
前作同様にマッスル・ショールズで録音されて。気の置けないメンバーに囲まれて。
(コーラスには夫人である褐色のシャウター、クローディア・リニアーも参加しています)
ゴスペルとブルースを根っ子にしたズブズブで温かいスワンプ・サウンドと。
その髭面からは想像できない程の細く甘く、そして芳醇な香りのするドンの歌声。
それが絶妙にブレンドされて弾ける様なジャンプ・ナンバーも漂う哀愁が琴線を刺激するミディアム・ナンバーも。
そのどれもが素晴しくて。いや本当に素晴しくて。日々の中にドンの歌声が溶け込んでくるだけで幸せなのです。

昔と異なる。
今がある。
昔と今を。
比べてみても。
意味なんかなくて。
積み重ねたなにかも。
捨ててきたなにかも。
それは今のために。
それで今のためで。

この日々を。
今を生きる。

週の半ばの休日。
ちょっと街へ出掛けて。
レコ屋の一軒も覗かずに!
あれこれと食器を探して。
あれもこれもと生活雑貨を纏め買い。
昔と今・・・

この日々を。
ささやかな幸せを。
今を生きているのです(笑)。

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2009/02/10 Tue *風味絶佳 / Taste

20090210taste


ギネスが。
セールで安くって。
これ幸いと買い込んで。
飲んでばかりじゃ勿体無い。
ここぞとばかりに。
前から気になってた。
あのメニューにチャレンジしてみよう。

玉葱あるし。大蒜あるし。
ローリエも。バターも。小麦粉も。
塩、胡椒、トマトケチャップ。
後は牛スネ肉に・・・ギネス。
さぁ、仕込みを始めよう。

『Taste』'69年リリース。
ギネスの故郷アイルランドからロンドンに進出。“第2のクリーム”として売り出されたテイストの1stアルバム。
ロリー・ギャラガーのギターを中心にベース、ドラムスとのトリオ編成で。若々しく。勢い良く。でも渋く。
この渋さが。苦味が。曲者と言うか。テイストの、ロリーの独特の味わいなのです。それがいいんです。
ブルースをベースにしながら。ジャズの影響を感じさせたり。アコギを使ってみたり。ハードなナンバーもあったり。
そのどれもが。ロリーの才能によるもの。そしてロリーの内なる情念の発露だったのではないかと。
残念ながら。それだけロリーが、ロリーだけが目立っている時点で。クリームにはなれる筈も無かったのですが。
ロリーの。艶やかさや華やかさには欠けるものの。その独特の味わいは既に一流の域に達していたのです。
コクとキレを兼ね備えたその味わいは正しく風味絶佳。繰り返し味わいたくなるのです。

ギネスを。
セールで安く買い込んで。
これ幸いと新しいメニューを。
飲みながら作ってみよう。
ここぞとばかりに。
いつもの如くチャレンジ精神で。
新しいレパートリーを増やしてみよう。

大蒜炒めて。玉葱炒めて。
牛スネ肉に塩、胡椒。
小麦粉をまぶしたらこれも軽く炒めて。
後はトマトケチャップ、ローリエ・・・ギネス。
さぁ、じっくりと煮込もう。

ことこと。
ことこと。
ぐつぐつ。
ぐつぐつ。
一晩寝かせて。
バケットと赤ワインを用意して。
さぁ、ゆっくりと味わおう。

美味しいね。
いい味だねぇ。
また食べたくなるね。
また作ろうね。

風味絶佳。

牛スネ肉のギネス煮込み。
お試しあれ。

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2009/02/09 Mon *それだけ / Humble Pie

20090209smokin


それだけですか。
理由なんて無いんですか。
でもまぁ。そんなもんですか。
改めて。
訊くまでも無かったですね。
忙しいんだと。
休めないんだと。
疲れてるんだよと。
文句言いながら。
目が笑ってる。
言葉が弾んでる。
結局。
好きなんですね。
それだけ。

『Smokin'』'72年リリース。
ピーター・フランプトンの後任にクレム・クレムソンを迎えたハンブル・パイのアルバム。
フランプトンが去って。いよいよスティーヴ・マリオットの個性が全開になってその目指す音を奏でています。
とにかくひたすらに熱く黒いマリオットの歌声。一体となってうねるラフでタフで・・・とびっきりナスティなサウンド。
ハンブル・パイの代表作と言えば前作の2枚組ライブ・アルバム『Performance Rockin' The Filmore』ですが。
オリジナル・アルバムでこの1枚となったらこのアルバムかなと。それくらい実に生き生きと弾んでいます。
ソウルやR&B、自分の原点を再確認し。進むべき方向を見定めたマリオットの推進力の凄まじさを感じます。
望むままに。感じるままに。心の赴くままに。歌い叫び。周りを惹きつけ巻き込み高みへと登りつめていきます。
本当に。マリオットは歌うことが大好きで。思うがままに歌えれば。気持ちよく歌えれば。それで良かったんだと。
このアルバムに針を落とす度に。その歌声から、そのサウンドから。そんな匂いを感じてしかたないのです。
好きなんだから。それだけでいい。それしかない。それでしかたない・・・あまりにも単純かもしれませんが。
その単純さ故に。どこか大人になりきれない蒼さ故に。今もその歌声が光り輝いている様に思われるのです。
それ故に。直ぐに時代に囚われてしまったのでしょうが。マリオット自身は気にも留めていなかったのかも。

それだけだよな。
理由なんて見つからないし。
でもまぁ。見つける気もないし。
改めて。
確かめるまでも無かったな。
いい加減にしろと。
ふざけるなと。
ハッキリしろよと。
文句言いながら。
口元が崩れる。
心が躍ってる。
結局。
好きなんだな。
それだけ。

好きなんだから。
それだけでいい。
それしかない。
それでしかたない。

単純ですね。
単純だよな。
ガキじゃないんだから。
止めときゃいいのに。
止められない。

新しいこと。
面白そうなこと。
面倒なこと。
危なそうなこと。
目の前にして。
同じ穴の狢、二人。
好きだから。

それだけ。
やれやれ(苦笑)。

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2009/02/08 Sun *繰り出そう / Sweet

20090208sweet


最近の。
休日は。
なんだか。
我家の徒歩圏内で。
一日を過ごして。
買い物も。
食事も。お酒も。
美術館も。映画館も。
それで事足りるし。
そもそも。
あまり家の外へ出なかったり。
たまには。そう。
街へ繰り出そう。

『Desolation Boulevard』'75年リリース。
ティニー・ポップ・バンドからハード・ロック・バンドへの転換期にあったスウィートのアルバム。
同名の英国盤とは選曲が大幅に異なるこの米国盤ではA面がティニー・ポップで。B面がハード・ロックでと。
操り人形から自我に目覚めて自立していく様が伺えたりします。まぁハードになってもポップではあって。
そのバンド名通りの甘さ加減がスウィートの魅力で。ただ室内から屋外へと。勢いつけて繰り出したなと。
その勢いをつけるのにはハードなサウンドへの変化は必然だったんだろうなと思います。
コーラスなんかも見事にはまっていて。ゾクゾクさせられる瞬間があります。でもどこか垢抜けなくて(苦笑)。
う~ん。でもそれが良いとこなんだろうな。微笑ましいし。いい意味でのB級なロックのカッコ良さでしょうか。
「Fox On The Run」なんてそんなスウィートの魅力が凝縮された必殺の1曲も収録されています。

最近の。
休日は。
ほとんど。
我家の徒歩圏内で。
一日を過ごしてたので。
久し振りの街角。
並木道も。雑踏も。
懐かしいし。楽しいし。
でも歩き辛かったり。まごまごしたり。
そうだよね。
あまりに久し振りの街歩きで。
なんだか。勘が鈍ってて。
心細かったりして(苦笑)。

たまには。そう。
街へ繰り出さないと。
駄目だよね。
二人なら。なんとかなるし。
あっ。あそこに探してたお店が。
おっ。あのお店も面白そう。

たまには。そう。
街へ繰り出そう。

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2009/02/06 Fri *踊り続けよう / Nils Lofgren

20090206icametodance


あらら。
もう疲れちゃったんですか。
もう折れちゃったんですか。
もう先が見えてしまったのですか。
もう。
足が止まってしまったのですか。

折角。
新しい場所で。
新しい空気で。
新しい遊びを。
始めたのだから。
もう少し。
もう少しね。

踊り続けてみませんか。

『I Came To Dance』'77年リリース。
とんぼ返りが得意な身軽な(笑)ギタリスト、ニルス・ロフグレン。
恐らくはニール・ヤングやブルース・スプリングスティーンとの活動で知られているニルスですが。
なんのなんの。自ら率いていたグリンや。ソロになってからのアルバムも小粒ですがいいんです。
なんか飄々としていて。ちょっと悪そうで。でもいい意味でチンピラ止まりって感じのニルスですが。
それがそのまんま音になっていて。小粋で軽快なR&Rを口笛でも吹く感じでサラッと奏でています。
このアルバムでは名手アンディ・ニューマークのドラムが絶妙に跳ねていてファンキーな味わいで。
コーラス隊なんかも導入されていて。それがちょっと安っぽい(失礼)ところもまた洒落てるなと。
なによりも。根っからのロックン・ローラー体質であろうニルスのギターの弾み具合、踊りっぷりが御機嫌です。
そして根っからのキース・リチャーズ・フリークのニルス(「Keith Don't Go」なんてナンバーもありました)。
あの「Happy」のカヴァーがやさぐれちゃって、実にそのいい感じに仕上がっています(笑)。

そりゃね。
疲れも溜まってるかも。
心がね折れそうな事もあるだろうし。
先が見えすぎるってのも辛いかも。
でも。
足だけは止めたらだめでしょう。

兎に角。
新しい場所で。
新しい空気で。
新しい遊びを。
選んだのだから。
まだまだ。
まだまだね。

踊り続けてみませんか。
別に。
難しく考えることもないし。
背負い込むほどでもないし。
気軽に。軽妙に。
ステップを踏み続けませんか。
腰が砕けそうになったなら。
足が縺れそうになったなら。
靴紐を直す振りをして。
一息ついて。
そ知らぬ顔で。
新しいステップを踏めばいいんじゃないですか。

だから。
もう少し。
まだまだ。
踊り続けてみませんか。

踊り始めたばかりだから。
踊る為に来たのだから。
もう少し。
まだまだ。
踊り続けよう。
口笛でも吹きながらね(笑)。

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2009/02/05 Thu *聴こえるかい / Leon Russell

20090205asongforyou


今は。
その美しい翅を。
静かに。
穏かに。
暫し休めて。
不安も。
苛立ちも。
遠くに忘れて。
その心のままに。
その思いのままに。
安らかに過ごして。
その時を待って。

『Leon Russell』'70年リリース。
デニー・コーデルと共に設立したシェルター・レーベルからリリースされたレオン・ラッセルの1stアルバム。
スワンプ・ロック勢のまとめ役として既にその名が知れ渡っていたレオンの満を持してのソロ・デヴュー。
ロンドン録音のこのアルバムにはデラニー&ボニーを始めとするそのスワンプ・ロック勢に加えて。
ミック・ジャガーにチャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン。ジョージ・ハリスンにリンゴ・スター、エリック・クラプトン・・・
米国南部に焦がれる英国勢が大挙して参加。レオンを支援、否、レオンに教えを乞うている感じです。
サイケの時代を通り過ぎ。原点回帰しながら次の何かを探していた彼等にとってスワンプ・ロックが。
そしてレオンの存在自体が一つの道標となったのは間違いないのではないかと思われます。
(収録されなかったミック参加の「Get A Line On You」を聴けばストーンズが如何に影響されたかは明白です)
熱く泥臭くうねるスワンプ・サウンド。そしてゴスペルの香りも感じさせるレオンの歌声に心痺れるのですが。
その白眉がやはり「A Song For You」レオンの奏でるあのピアノ。そしてあの声が歌いだす・・・
いつでも。どこでも。それだけで。胸を衝かれ。息を呑み。そしていつもどこか。身の内で聴こえているのです。

今は。
その真直ぐな瞳を。
静かに。
穏かに。
暫し閉じて。
怖れも。
焦燥も。
彼方に置いて。
その心のままに。
その思いのままに。
安らかに過ごして。
その時を待って。

再び。
その翅が羽ばたき。
その瞳が光を湛え。
そして。
その唇が。
その喉が。
新たな歌を歌い始める。
新たな詩を奏で始める。

その日を。
その時を。
今夜も信じてる。
いつまでも待っている。
その翅を。
その瞳を。
その唇を。
今夜も思ってる。
いつまでも待っている。

聴こえるかい。
これが。
俺の「A Song For You」なんだ。

元気だしていこうぜ!

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2009/02/04 Wed *春の魔 / Savoy Brown

20090204bluematter_2


立春。
春がやってきた。
春は名のみの。
いまだ冷たい風の向こうから。
やってくるものが見えはしないかと。
目を凝らしてみる。
なにかに囚われはしないかと。
なにかが現れはしないかと。

『Blue Matter』'69年リリース。
おどろおどろしくもどこかユーモラスな魔物(?)ジャケットも楽しいサヴォイ・ブラウンの3rdアルバム。
A面がスタジオ録音でB面がライブ録音という構成になっていて。どちらでも御機嫌なブルースを極めてます。
メンバー交代が激しかったサヴォイ・ブラウン。ここでも前作よりベーシストが代わっていて。
リーダーのキム・シモンズ、リード・ヴォーカルのクリス・ユールデン以外の3人は後のフォガットのメンバーです。
スタジオ録音でその黒い声で存在感を示しているユールデンが悪質な風邪にやられてライブ録音には不参加。
代わりにロンサム・デイヴが歌っているのですが。ここで自信をつけたことがフォガット結成に繋がったのかなと。
リード・ヴォーカル抜きで録音を強行して発売するほうも発売するほうですが。まぁ確かにいい感じではあります。
この時代に。まだこのブルース。そこがサヴォイ・ブラウンの魅力であり、また限界なのでしょうが。
こんな熱く厚いブルースをどこかのパブやライブ・ハウスでグラス片手に聴けたら心地いいよなと。
そしてまた。そこに収まりきれなかったロンサム・デイヴ達の気持もまた解ったりもするのです。

立春。
春がやってきた。
春は名のみの。
いまだ冷たい空気の中で。
潜んでいるものが感じられないかと。
耳を澄ましてみる。
なにかに囚われはしないかと。
なにかが現れはしないかと。

立春。
春の気配。
冷気の内の微かな。
気配。
気を張り巡らせて。
なにかに。なにかを。
触れようと。感じようと。
誘われる様に。
吸い込まれる様に。
甘美ななにものかを。
捜し求める。

温かで。嫋やかで。
だが。
靡かせて。淫らで。
そんな。
春の魔の訪れを。
待っている。

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2009/02/03 Tue *鬼は内 / 萩原健一

20090703nekkyolive


これでいい・・・のか?

なんか落着いて。
理由も無く。
胸が騒いだり。
体が熱くなったり。
心が乱れたり。
そんなことも無くなって。
なんか遠くて。

なんか静かで。
見えないもの。
聞こえないもの。
手に入らないもの。
そんなものが気にならなくなって。
なんか諦めてて。

これでよかった・・・のか?

鬼は内。

『熱狂雷舞』'79年リリース。
'78年と'79年のツアーで収録された萩原健一、ショーケンの2枚組ライブ・アルバム。
柳ジョージ&レイニー・ウッドをバックにして。熱く狂おしく。雷に撃たれかの如く唄い舞い踊るショーケン。
決して巧くはなくて。ある意味不器用で。故に誰にも真似できない色気が漂う唄がここにあります。
16頁にも及ぶ付録の写真集に収められたモノクロの写真からもそのえも言われぬ匂いが漂ってきます。
いつも何かに飢えて。いつも何かに怯えて。そんなあれやこれやを胸の内に抱えて。
なにをしても。なにを思っても。過剰になってしまう、ならざるを得ない。でないと潰されてしまう。
そんなヒリヒリとする様な焦燥と言葉に出来ない苛立ち。それがショーケンの唄に熱と色気を与えているのかと。
それは実は誰もが抱えていて。誰もが感じているもの。でも気づかない振りをして。いつの間にか忘れて。
なぜなら。そうしないと生き辛くて。そうしないと生きていけないから。
ショーケンにはそれが出来なくて。だからこの唄。あの芝居。あの生き方・・・などと言ったら感傷に過ぎるかも。
それでも。やはりこの傷だらけのアニキには。ふとした瞬間に胸倉を掴まれ、背中を蹴飛ばされるのです。
余談ですが。このツアーの名古屋公演にジュリーが飛び入りして「自由に歩いて愛して」で共演したんですよね。
残念ながらそのテイクは含まれていません(当然か)。聴きたかったな。観たかったな。

これでいい・・・わけないよな。

そうさ今だって。
理由も無く。
胸が騒いだり。
体が熱くなったり。
心が乱れたり。
そんなこともあるのに。
気づかない振りをしてる。

そうさ今でも。
隠されてるもの。
塞がれてるもの。
取り上げられたもの。
そんなものが気になってるのに。
忘れたと思い込んでいる。

これでよかった・・・わけないよな。

鬼は内。

落着いて静かに。
遠くから眺めてる。
でも。まだ。
胸の内に抱えてる。感じてる。
ヒリヒリと。ギラギラと。
死に損なってる。
だから。また。

鬼は内。
これでいいんだろう。

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2009/02/02 Mon *聴こえるよ / Sheena & The Rokkets

20090202youmaydream


聴こえるよ。

いま、この瞬間も。
一人で。独りで。
逃げずに。凛として。
向き合っているんだな。
目を閉じたら。
引きずり込まれそうな。
目を凝らしたら。
絡め獲られそうな。
暗い。深い。なにものかと。

聴こえるよ。

『真空パック』'79年リリース。
時代を感じさせるジャケットにパックされたシーナ&ザ・ロケッツ、シナロケのメジャー・デヴュー・アルバム。
その時代の要請か。レーベル・メイトでもあったイエロー・マジック・オーケストラが参加していて。
プロデュースは細野晴臣が手掛けているのですが。これがやはり今聴くと時代を感じさせてしまって。
シナロケのR&Rにテクノ・ポップの装飾はいらなかったんじゃないのって。何だか安っぽく聴こえるよなと。
この装飾ゆえに当時のシーンの最前線に浮上できたのは確かなのですが。
サウンド的には細野の手を離れた3rdアルバム『Pinup Baby Blues』以降のアルバムが好みではあります。
ただ。「You May Dream」とか「オマエガホシイ」とか。そして「Lazy Crazy Blues」とか。
シナロケならではのビートとキャッチさを併せ持った御機嫌なナンバーはやっぱりいいなって。好きなんです。
このビートとキャッチさに乗っかって。甘くて妖しい歌声を聴かせるシーナって。うん、魅力的だったし。
そうそう。「You Really Got Me」のカヴァーもカッコ良くて。このシナロケとヴァン・ヘイレン。
そこからキンクスに辿り着いたりもして。そういう意味では忘れ難いアルバムなのです。

聴こえるよ。

いま、この瞬間も。
一人で。独りで。
逃げずに。凛として。
向き合っているんだな。
叫びだしたくなる様な。
胸の内に詰め込まれた苛立ちと。
押しつぶされる様な。
体に纏わりつく気だるさと。
暗い。深い。なにものかに。

聴こえるよ。

歌いだすんだな。
新しい歌を。
新しい詩を。
窒息しそうな。
身を包む。世界を包む。
それらを毟りとって。
お前だけの。
ロックを。ブルースを。
その。
甘く妖しい声で。
狂おしく。気だるく。

聴こえるよ。

俺にはもう。
聴こえてるんだ。

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2009/02/01 Sun *喋々喃々 / Jeff Beck Group

20090201roughandready


何の予定も無かったり。
想定外のことが起きてしまったり。
思いが定まらない日も。
思い通りにならない日も。
二人なら。
なんとなく。
なんとかなって。
計画とか。準備とか。
下調べも地図も無かったり。
それでも。
ぶらぶら散歩がてら。
美味しい店を見つけたり。
新しい風景に足を止めたり。
二人で。
二人だから。
喋々喃々。

『Rough And Ready』'71年リリース。
第2期ジェフ・ベック・グループの1stアルバム。
第1期ジェフ・ベック・グループ解散後にティム・ボガート、カーマイン・アピスと組むはずが。
飛び出した犬を避け損ねて交通事故。その間にボガートとアピスはカクタスを結成してしまい。
復帰したベックはかねてから憧れていたモータウンのミュージシャンとセッションを重ねたりして。
ソウルフルでファンキーなサウンドを奏でられるメンバーを集めて新たなバンドを結成したのでした。
黒人ベーシストのクライヴ・チャーマンやジャズ畑を歩んできたピアニスト、マックス・ミドルトンを迎えて。
彼等が生み出す跳ねるビートの中をハードにスリリングに、伸びやかにベックのギターが流れていきます。
ハードでパワフルで。そして狙い通りに、それ以上にファンキーなサウンドが実に御機嫌だったりするのです。
尤もベックは作曲にプロデュースにと頑張り過ぎて疲れたのか、手に余って収拾がつかなくなったのか。
タイトル通り“粗製濫造”だったと後に語ったとか。結構思い通りにならなくて。出たとこ勝負だったのかなとも。
まぁ、でも。その言わば行き当たりばったりさ加減も心地良いグルーヴィーな浮遊感を生んだならいいかなと。

何の予定も無くても。
想定外のことで調子が狂っても。
思いが定まらないからこそ。
思い通りにならない時こそ。
二人なら。
なんとなく。
なんとかできて。
計画とか。準備とか。
下調べも地図も無かったり。
それでも。
ぶらぶら散歩から帰って。
美味しい料理を作ったり。
懐かしい風に思いを馳せたり。
二人で。
二人だから。
喋々喃々。

行き当たりばったり。
ふわふわ。ふらふら。
心地良く。
喋々喃々。

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2009/01/30 Fri *世界を超えて / John Mayall & The Bluesbreakers

20090130bluesdimension


特殊である。
特異である。
個性的である。
思考も。言語も。
視点も。手法も。
違っている。
そうだよな。
そうだけど。
その世界に拘ること。
その世界を守ること。
それは大切だけど。
誰かを相手にするのなら。
誰かに伝えねばならぬのなら。

世界を超えて。

『Blues Dimension』'69年リリース。
'67年にリリースされた英国盤『Hard Road』と同内容のジョン・メイオール&ブルースブレイカーズの日本盤。
邦題『ブルースの世界』と独自のジャケット(と裏ジャケットの解説)が如何にもな雰囲気を醸し出しています。
エリック・クラプトンに代わってピーター・グリーンを新たに迎えたブルースブレーカーズとしての3rdアルバム。
どうしてもクラプトン、そしてクラプトンが遺した前作と比較される運命にあるグリーンとこのアルバムなのですが。
言うまでも無くその知名度においては全く勝負にならないのですが。内容はと言うとなかなかどうして。
昂ぶる何かを内に秘めたかの如き緊張感漲るサウンドと。繊細な感情を搾り出すかの如き泣きのフレーズと。
後にフリートウッド・マックで完成を見るグリーンの、その個性的なギター・スタイルが既に開花しつつあって。
そこから生み出される特異な世界の魅力に吸い寄せられ、惹きつけられてしまいます。
特にグリーンのオリジナルである「The Supernatural」の美しさは何だかもう、冒し難いものさえ感じさせて。
邦題「神秘なる世界」のままで。正に“緑神”誕生の瞬間がここに刻まれているのかと震えてしまうのです。
ただ。最近また隠棲してしまったとも言われるグリーンのその後の余りに痛々しい孤高とも言える歩みを思うと。
その、自らの世界に拘り続けるしかなかったグリーンの限界と悲劇を感じてもしまうのですが・・・

特殊である。
特異である。
個性的である。
思考も。言語も。
視点も。手法も。
違っている。
そうだよな。
そうだから。
その世界に拘ること。
その世界を守ること。
そのことにのみ囚われず。
相手となる誰かに向き合おう。
相手となる誰かに伝えよう。

世界を超えて。

躊躇う気持。譲れない気持。
そして。恐れる気持。
簡単でないことは解ってる。
それでも。
先ずは。気持だけでも。

世界を超えて。

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2009/01/29 Thu *弾が・・・ / Lynyrd Skynyrd

20090129gimmeback


弾が。
弾が無きゃ。
始らんでしょ。
攻めるにしても。
守るにしても。
空砲ではどうしようもない。
だ・か・ら。
いざとなったら。
いつでも抜ける様に。
いつでも撃てる様に。
弾を。
俺の弾を返してくれないか。
今は。一人でも。
撃てるところを見せておかなきゃ、でしょ。

『Gimme Back My Bullets』'76年リリース。
トリプル・ギターの一角が崩れ、プロデューサーも交代。転機を迎えたレーナード・スキナードの4thアルバム。
ライターとしても貢献していたエド・キングの脱退と。どちらかと言うと泥臭い音作りを好むトム・ダウドの制作。
たぶん。その影響はメンバーが予想していたより大きかったんだろうなと。手触りが微妙に異なっています。
相変らず。ラフでタフで。ブルージーではあるのですが。あの突き抜ける様なキャッチーなメロディー。
レーナード・スキナードらしいあの思わず口ずさんでしまうメロディーがなかなか聴こえてこないのです。
タイトル曲や「Double Trouble」「Roll Gypsy Roll」なんて。渋く味のあるナンバーは聴き応えがあるのですが。
やっぱりちょっと物足りないかな。名プロデューサーのダウドも誰とも相性がいいって訳では無かったらしく。
サウンド自体もちょっと纏りすぎていて。粒が立ってないんじゃないかと思ってしまうのです。悪くはないけど。
オリジナルのレーナード・スキナードのアルバムの中では一番地味なアルバムであるのは確かかな。

弾が。
弾はあっても。
始らんでしょ。
攻めるにしても。
守るにしても。
狙いが定まらなきゃどうしようもない。
だ・か・ら。
いざとなったら。
いつでも狙える様に。
いつでも撃てる様に。
標的を。
俺に標的を示してくれないか。
今は。一人でも。
狙ってるところを見せておかなきゃ、でしょ。

今は。
ここで。
しくじるわけにはいかないんだから。
取敢えず。
俺の弾だけも。
返してくれないかな。
狙いは・・・
まぁ、なんとかするからさ(苦笑)。
弾が。
なきゃ始らないんだからさ。

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