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2009/04/28 Tue *こいっ、こいっ! / Silverhead

20090428silverheadus


こいっ、こいっ!

早くこないかな。
早く回ってこないかな。
うずうずうずうず。
ほらほら。
なに言ってるかわかんないよ。
ほらほら。
間延びしてるよ。
ほらほら。
硬いよ。硬すぎるよ。
しょうがないな。
ちょっと前振り。和ませて。
こらこら。
ネタが被ってるよ。
まだまだあるけどね。

こいっ、こいっ!
さぁ、きた。
回ってきた。
ちょっとためて。
立ち上がる。
視線が集まる。
息を飲んで待っている。
この瞬間。
ゾクゾクするねぇ。

『Silverhead』'72年リリース。
マイケル・デ・バレス率いるシルヴァーヘッドの1stアルバム。
得意気にポーズを決めてみせるマイケル。このジャケットは米国盤のデフ・ジャケットです。
英国盤のジャケットでは得意の股割りポーズを決めていたマイケル。流石に役者出身と言ったところで。
そのマイケルの妖しく退廃的なルックスも相まってグラム・ロックの範疇で語られることが多いのですが。
そのサウンドは。ヘヴィにドライブするソリッドなロックン・ロールで。実に骨太だったりするのです。
また腰の落ち具合もいい塩梅で。その重心の低さがストーンズやフリーを思わせたりもします。
そしてやはり。華やかさがあるのは。マイケルの天性の素質、存在感の強さと目立ちたがり根性の故かなとも。
その歌声にも独特の魅力があって。こうして聴いているだけでも魅了されてしまいます。これも才能だなと。
芝居の経験も才能もあって。バンドの看板たるリード・ヴォーカリストで。そりゃ、前に出るよなと。
改めてこのジャケットを眺めつつ。ここが俺の出番、俺の見せ場だぜってマイケルの声が聞こえてくる様です。
きっと。時代の巡り合わせが良かったら。評価も全然異なっていただろうシルヴァーヘッド、そしてマイケル。
通好みのロックン・ロールバンド、グラムの徒花としてのみ語られるにはあまりにも惜しいなと思うのですけどね。

きたっ、きたっ!

先ずは思わせ振りに。
ちょっと勿体つけて。
その先を促す視線を感じながら。
すかして。笑いをとりに。
狙い通りに沸いたなら。
そこはご希望に沿って。
もう一つネタをかまして。
ほらほら。
観てるよ。聴いてるよ。
いい感じになったとこで。
少しトーンを変えて。引締めて。
ほらほら。
何だろうって。どうなるんだろうって。
気になってるよね。

こいっ、こいっ!
もっとこいっ。
一呼吸おいて。
辺りを見回して。
ゆっくりと口を開いて。
視線が集まる。
息を飲んで待っている。
その瞬間に。
バシッと決め台詞。

名前と顔を憶えさせ。
声と台詞を印象に残し。
自然と視線を向かせ。
自然と発言を待たせて。
ここまでくれば。
もう掌中。
こういう舞台が好きなんだなぁ。
だから止められないんだなぁ。

さぁ。
ここが出番。
ここが見せ場。
こいっ、こいっ!

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