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2009年4月

2009/04/28 Tue *こいっ、こいっ! / Silverhead

20090428silverheadus


こいっ、こいっ!

早くこないかな。
早く回ってこないかな。
うずうずうずうず。
ほらほら。
なに言ってるかわかんないよ。
ほらほら。
間延びしてるよ。
ほらほら。
硬いよ。硬すぎるよ。
しょうがないな。
ちょっと前振り。和ませて。
こらこら。
ネタが被ってるよ。
まだまだあるけどね。

こいっ、こいっ!
さぁ、きた。
回ってきた。
ちょっとためて。
立ち上がる。
視線が集まる。
息を飲んで待っている。
この瞬間。
ゾクゾクするねぇ。

『Silverhead』'72年リリース。
マイケル・デ・バレス率いるシルヴァーヘッドの1stアルバム。
得意気にポーズを決めてみせるマイケル。このジャケットは米国盤のデフ・ジャケットです。
英国盤のジャケットでは得意の股割りポーズを決めていたマイケル。流石に役者出身と言ったところで。
そのマイケルの妖しく退廃的なルックスも相まってグラム・ロックの範疇で語られることが多いのですが。
そのサウンドは。ヘヴィにドライブするソリッドなロックン・ロールで。実に骨太だったりするのです。
また腰の落ち具合もいい塩梅で。その重心の低さがストーンズやフリーを思わせたりもします。
そしてやはり。華やかさがあるのは。マイケルの天性の素質、存在感の強さと目立ちたがり根性の故かなとも。
その歌声にも独特の魅力があって。こうして聴いているだけでも魅了されてしまいます。これも才能だなと。
芝居の経験も才能もあって。バンドの看板たるリード・ヴォーカリストで。そりゃ、前に出るよなと。
改めてこのジャケットを眺めつつ。ここが俺の出番、俺の見せ場だぜってマイケルの声が聞こえてくる様です。
きっと。時代の巡り合わせが良かったら。評価も全然異なっていただろうシルヴァーヘッド、そしてマイケル。
通好みのロックン・ロールバンド、グラムの徒花としてのみ語られるにはあまりにも惜しいなと思うのですけどね。

きたっ、きたっ!

先ずは思わせ振りに。
ちょっと勿体つけて。
その先を促す視線を感じながら。
すかして。笑いをとりに。
狙い通りに沸いたなら。
そこはご希望に沿って。
もう一つネタをかまして。
ほらほら。
観てるよ。聴いてるよ。
いい感じになったとこで。
少しトーンを変えて。引締めて。
ほらほら。
何だろうって。どうなるんだろうって。
気になってるよね。

こいっ、こいっ!
もっとこいっ。
一呼吸おいて。
辺りを見回して。
ゆっくりと口を開いて。
視線が集まる。
息を飲んで待っている。
その瞬間に。
バシッと決め台詞。

名前と顔を憶えさせ。
声と台詞を印象に残し。
自然と視線を向かせ。
自然と発言を待たせて。
ここまでくれば。
もう掌中。
こういう舞台が好きなんだなぁ。
だから止められないんだなぁ。

さぁ。
ここが出番。
ここが見せ場。
こいっ、こいっ!

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2009/04/26 Sun *ひきこもり / Led Zeppelin

20090426housesoftheholy


あのさ。
はい。
金曜日の夜ここを出てからね。
ええ。
今夜ここに来るまでさぁ。
はい。
ずっと家にいたんだよね。
ずっとですか?
そう。ずっ~と。
何してたんですか?
食べて。寝て。
食べて。寝て。
また。食べて。寝て。
また。食べて。寝て。
レコード聴いて。TV観て。
レコード聴いて。TV観て。
ちょっと飽きたから。
飽きたから。
また飲みにきたわけだ。
他に何処にも行ってないんですか?
行ってないよ。家とここだけ。
ありがとうございます。
相方の次に顔合わせてるのがあんたじゃ面白くもないよね。
酷いですね~(笑)。

『House Of The Holly』'73年リリース。
ヒプノシスによるジャケットが妖しくも神秘的なレッド・ツェッペリンの5thアルバム。
ツェッペリンは決して単なるハード・ロック・バンドではなく、多面性を持ったバンドなのですが。
もしも。このアルバムをリリースする前に解散していたらその印象もかなり違っていたかなと。
やはり。4枚目までは基本的にブルースをベースとしたハード・ロック・バンドのアルバムだったと。
このアルバムでも根底にあるものは変わらないのですが。どこか手触りが異なっていて。
冒頭の「The Song Remains The Same」からして。ハードでありながらも、実によく練られていると言うか。
考えに考えて。洗練された上でのハードなサウンドであり、故にとても繊細な感じを同時に抱かせて。
ファンキーな「The Crunge」とか、レゲエを取り入れてタイトルでも遊んでみせた「D'yer Mak'er」とか。
メロトロンやシンセが幻想的なまでに美しい「The Rain Song」とか「No Quarter」とか。
様々なスタイルとサウンドを聴かせてくれるのですが。やはり相当に考えて時間を掛けて作りこんだのだろうと。
雨の日に部屋で一人耳を傾けたくなる様な「The Rain Song」の印象も強いのか。
室内楽の、人工的なツェッペリンがここに誕生して。新たな世界を獲得したのではないか、なんて思うのです。

ひきこもりですね。
だよね。
何処か行きたいとか無いんですか?
ないねぇ。
金曜日の夜からですよね。
金曜日の夜からだからだよ。
せっかくの休みですよ。
休みだから。いたいところにいたんじゃない。
家ですか?
家でしょう。落ち着くし。安らぐし。心置きなく。
食べて。寝て。
食べて。寝て。
また。食べて。寝て。
また。食べて。寝て。
レコード聴いて。TV観て。
レコード聴いて。TV観て。
ちょっと飽きたから。
飽きたから。
また飲みにきたわけですね。
他に行くところもないし。
ありがとうございます。
でも。もういい加減にあんたの顔にも飽きたよね。
酷いですね~(笑)。

ごちそうさま。
ありがとうございます。
さてと。
ゴールデン・ウィークは何処か行かれるんですか?
特に予定はないよ。またひきこもりかな。
お待ちしております。
えぇ~っ?
えっ、えぇ~っ!
なんで来なきゃいけないの。
酷いですね~(笑)。
ゴールデン・ウィーク明け・・・来年の今月・・・
お待ちしております!

落ち着いて。
安らいで。
心置きなく過ごせる。
自分にとっての聖なる館。
我家と馴染みの店があるんだから。
ひきこもりになっても仕方がないよね(笑)。

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2009/04/24 Fri *綱渡り / Leon Russell

20090424carney


一人。
乗り込み。
躍り出る。
辺りを見回す。
右も。左も。
敵ではない。
敵ではないが。
さてと。

腕の見せ所。
口八丁に手八丁。
その気になって。
その気にさせる。
あっちに目配せ。
こっちに目配せ。
微笑を浮かべて。
ハッタリ効かせて。
演じてみせる。
見てるかな。聞いてるかな。
さて。もう一芝居。

『Carney』'72年リリース。
旅回りの芸人に扮した毒々しい白塗りが強烈な印象を残すレオン・ラッセルの3rdアルバム。
カール・レイドルやドン・プレストンなどなど。シェルター・ピープルと呼ばれる馴染の面々を従えて。
しかしながら。この3枚目のアルバムにしてスワンプ・ロックの範疇に収まりきれない音を奏でています。
まぁ、もともと。スワンプ・ロックなんて聴く側が勝手に言ってるだけで。レオンは与り知らぬところですけど。
多彩な音、ではありますが。その中心となっているのは勿論あのレオンの歌声と力強いピアノで。
それが聴こえるだけで。もういいかなと思わせてしまう。その完成度の高さは相も変わらず見事なまでです。
ドンとの共作1曲を含んで。総てがレオンのオリジナルで。その才能の唯ならないことを証明してもいます。
「Tight Rope」とかカーペンターズやジョージ・ベンソンでも知られる「This Masquerade」とか。
アルバム全体を通じて語られる物語の一節として機能しながら同時にある意味ベタな大衆性も兼ね備えていて。
そこに。したたかな芸人としてのラッセルの表の顔と裏の顔の両方を感じて。溜息が毀れます。

一人。
本を書き。
振付ける。
辺りを見回す。
右も。左も。
見方ではある。
見方ではあるが。
されど。

腕の見せ所。
口八丁に手八丁。
おだてて。すかして。
動かしてみせる。
あっちに見得切って。
こっちにしな作って。
仮面をかぶって。
大向うを張って。
演じてみせる。
見てる。見てる。聞いてる。聞いてる。
さて。もう一芝居。

上手く転ぶか。下手うつか。
大喝采か。嘲笑か。
天国か。地獄か。
危ういバランスとりながら綱渡り。
またもや。
幕が上がってしまった。
幕を上げてしまった。

キツイと知りつつ。
そのスリルが堪らなくて。
止められない。
目立ちたがりなんだな、生来の。
まぁ、落ちない程度に。楽しませてもらいましょう!

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2009/04/22 Wed *弾いちゃった / Derringer

20090422sweetevil


弾いちゃった。
とうとう。ついに。
弾いちゃったねぇ。
どうするよ。どうなるよ。
面白い話になると。
楽しめる話になると。
誰も気づいてないし。
誰も手を出してないし。
だったら。やっちゃおうかなと。
当たれば儲けもんだし。
外れたら。それだけのこと。
だったら。いいかと。
弾いちゃった。
弾いちゃったねぇ。

『Sweet Evil』'77年リリース。
山椒は小粒でピリッと辛い、リック・デリンジャー率いるデリンジャーの2ndアルバム。
あのエアロスミスの『Rocks』で名を上げたジャック・ダグラスをプロデューサーに迎えて。
線が太くて厚みのあるハードでヘヴィなサウンドを聴かせてくれます。バンド名の如く鈍い光を放ってます。
勿論。それでいてリックならではのキャッチーなメロディは健在で。そこらはアルバム・タイトル通りかなと。
甘い顔に油断して近づくと、気を許すと強烈な一撃を喰らわされると。これぞまさにデリンジャーの魅力かなと。
本質的にリックはロックン・ローラーで。それがジョニー・ウィンターと組んだりすると互いに触発しあって。
凄まじいエネルギーを生んだりもして。またソロでは更にキャッチーなサウンドへと飛翔したりするのですが。
それらを経て。この頃のリックはハードにヘヴィに。メタリックな重みを強く欲していたんだろうなと。
それでも。結局はその鎧を纏いながらも軽快なロックン・ロールを決めてみせる、それこそがリックなのです。
重火器の迫力は無くても。掌にしっくりと収まって。狙いを外さない小気味良さがあるのです。

弾いちゃった。
とうとう。ついに。
弾いちゃったねぇ。
どうするよ。どうなるよ。
面白い話になりそうだと。
楽しめる話になりそうだと。
乗ってきちゃうし。
話を大きくしちゃうし。
それはそれで。いいかもしれないと。
風穴を空けられれば痛快だし。
掠りでもすれば痕跡ぐらいは残せるし。
それなら。いいかと。
弾いちゃった。
弾いちゃったねぇ。

迫力には欠けるけど。
狙いは外して無いと思うけど。
とにもかくにも。
弾いちゃった。
弾いちゃったんだな。

ニッチだけど。
誰もやってないんだ。
当たりやがれ(笑)。

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2009/04/19 Sun *何か? / Todd Rundgren

20090419somethinganything


何か?

いい天気。
いい空気。
この時を待っていた。
この風を感じたかった。

昨日と違う道を。
いつもと異なる街角へ。
裏道へ入って。坂道を上って。
互いの。
視線を。呼吸を。思いを。
感じながら。
街の。緑の。
視線も。呼吸も。思いも。
感じながら。

いい天気。
いい空気。
このひと時に心安らいで。
この吹き抜ける風が心地よくて。

何か?

『Something/Anything?』'72年リリース。
奇才トッド・ラングレンの煌く才能がいかんなく発揮された2枚組みアルバム。
A面からC面までは総ての楽器をトッド自身が奏でて録音されたワンマン・バンドで。
D面のみが名うてのスタジオ・ミュージシャンを集めての一発録りとなっています。
それぞれにタイトルがあって。A面が《A Bouquet Of Ear-Catching Melodies》、B面が《The Cerebral Side》で。
C面が《The Kid Gets Heavy》、D面が《Baby Needs A New Pair Of Snakeskin Boots(A Pop Operetta)》と。
多才で、奇才。故になんでもこなしてしまいそうなトッドですが。実は意外に不器用なのかもと思えて。
何故ならば。結局のところ。その魅力が最大限に発揮されるのはその類稀なメロディー・メイカー振りに尽きると。
どうしようもなく切なくて、哀愁が漂って。それでいてただ甘いだけでなく何かが引っ掛るメロディー。
そんなメロディー・メイカー、ポップの魔術師としてのトッドが一番だよなと、まぁ個人的にはそう思うのです。
確かにそこに収まりきらない(収まりきれない)振幅の大きさがトッドならではの味をもたらしてもいるのでしょうが。
でもね。《A Bouquet Of Ear-Catching Melodies》に針を落として。そのメロディーの花束の虜になってしまうと。
もう。何か?と。他に何もいらないじゃないって。心からそう思ってしまうのです。
「If Wouldn't Have Made Any Difference」なんて。あの、Do You Remember~♪って歌いだしだけで・・・

何か?

いい流れ。
いい予感。
この時を待っていた。
この風を感じたかった。

古へと繋がる道の。
今を感じさせる渡り口へ。
扉を閉めて。崖を降りて。
互いの。
視線を。呼吸を。思いを。
感じながら。
何かの。誰かの。
視線に。呼吸に。思いに。
呼ばれながら。

いい流れ。
いい予感。
確信に変わるひと時に心打たれて。
巡り合えた喜びに笑みがこぼれて。

何か?

都会の片隅で。
一面に広がる。
鮮やかな色彩。
一面を覆い尽す艶やかな芝桜。
言葉をなくして。
見上げれば。
青い空と、降り注ぐ陽光。
その美しさに、その優しさに。
包まれたなら。

何か?

他には何もいらないかも。

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2009/04/18 Sat *二日間 / Marc Benno

20090418benno


土曜日。
いいな。好きだな。
朝起きなくてもいいし。
昼間から飲んでいられるし。
ゆっくりとキッチンに立っていられるし。
次から次へと。レコードも聴いていられるし。
読みたかった本や漫画も読めるしな。

何よりも。
二日間。
丸々二日間。
二人で過ごせるからな。
家でのんびりしてもいいし。
ブラブラと散歩に出かけてもいいし。
とにかく。
心地良く。心安らかに。
過ごせるもんな。
今日から。
二日間。

『Marc Benno』'70年リリース。
レオン・ラッセルやリタ・クーリッジとの活動で知られる様になったマーク・ベノの1stアルバム。
ダラス出身でレオンと組んで活動するも一旦は故郷へ帰り、リタに呼び戻されてシーンに復帰したベノ。
ホワイト・ブルース・マンと呼びたくなるほど。ブルースを始めとするルーツ・ミュージックへの傾倒を感じさせ。
その情感と高揚感溢れる世界をベノの個性である繊細なギターと歌声で気だるく描いてみせています。
この繊細な気だるさと切なさこそが。ベノの魅力で。決して派手でもないし力強くも無くて。
だからこそ。そこがいいなと。この力の抜け具合。それでいて確かな音楽への愛情の溢れ具合が絶妙です。
尤も。その繊細さの極致を味わうなら2ndアルバムの『Minnows』がより相応しいかもですが。
このアルバムではリタに提供した「Nice Feeln'」の自演ヴァージョンでのブルース・マン振りや、
キャッチーでストーンズを思わせる「Two Day Love Affair」でのロッカー振りなど。
懐の深いミュージシャンとしてのベノの様々な横顔を垣間見れて。それがまた心地良いのです。

土曜日。
いいな。好きだな。
明日を気にしなくていいし。
深夜まで飲んでいられるし。
ゆっくりと明日の仕込みもできるし。
次から次へと。レコードも聴いていられるし。
読みたかった本や漫画も読めるしな。

何よりも。
二日間。
丸々二日間。
二人で過ごしてるからな。
今日は少しのんびりし過ぎたから。
明日は少し早めに散歩に出かけてもいいし。
とにかく。
心地良く。心安らかに。
過ごせるもんな。
今日と明日と。
二日間。

土曜日。
いいな。好きだな。

金曜日の夜はもっと好きかもだけど(笑)。

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2009/04/16 Thu *捕まえた / Johnny Winter

20090416capturedlive


逃がさない。
少しでも。
微かにでも。
気配。匂い。
すれば。漂えば。
逃がさない。
裾を掴んで。
振り向かせたら。
こっちのもの。

目は。口は。
何を語ってる。
何を欲してる。
流れを読んで。
兆しを捉えて。
腕を掴んで。心を掴んで。
どこまでも。放しはしない。

捕まえた。

『Captured Live!』'76年リリース。
『狂乱のライブ』なる凄まじい邦題がつけられていたジョニー・ウィンターのライブ・アルバム。
当時のジョニーのアルバムの邦題はある意味で素晴しいものが多くて。
1stアルバムの『Johnny Winter』からして『世紀のスーパースター』と名づけられ。
前作の『John Dawson Winter Ⅲ』に至っては『俺は天才ギタリスト!』でした。おいおい。気持は解るが・・・
ジョニーのライブと言えばジョニー・ウィンター・アンド時代の『Live』が有名ですが。
このアルバムもその名盤『Live』に勝るとも劣らぬくらい素晴しく、狂おしく、そして熱く。
A面の炎のロックン・ロール4連発も、B面ののたうち回る長尺な2曲も。いや邦題の如く凄まじくて。
まぁ、「Bony Moronie」「Roll With Me」(邦題「ロックンロールと皮ジャンパー」!)でいきなり火つけられて。
そのまま一気に煽られまくって。「Sweet Papa John」の青白く燃えるブルース・ギターに止めをさされます。
しかし。本当に。なんだって。ロックン・ロール弾かせても、ブルース弾かせても絶品なんでしょう。
一度針を落としたら捕捉されて。もうその魅力・・・魔力から逃れることはできません。
『Live』しか聴いたことの無いって人も。騙されと思ってこのアルバムも聴いて欲しいなと。カッコいいんだから。

逃がさない。
大きな波の。
いいうねりの。
気配。匂い。
飛び乗って。操って。
逃がさない。
先を読んで。
乗りこなしたら。
こっちのもの。

目も。口も。
輝いてる。
期待している。
流れに乗せて。
確信に変えて。
腕を掴んで。心を掴んで。
このまま。放しはしない。

捕まえた。

先は長いが。
放しはしない。
放さないぞぉ(笑)。

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2009/04/15 Wed *共に Delaney & Bonnie

20090415dbtogether


共に。

この時間。
この空気。
これを待っていた。
これを感じたかった。

好きなものに。
感じて。触れて。
間を読んで。心を読んで。
互いの。
言葉を。視線を。思いを。
察して。応えて。
ただそれだけ。

この時間。
この空気。
これを待っていた。
これを感じたかった。

共に。

『D&B Together』'72年リリース。
コロンビアへとレーベルを移籍してリリースされたデラニー&ボニーのアルバム。
元々は『Country Life』と言うタイトルでアトコからリリースされるはずでしたが色々と揉めて。
移籍を余儀なくされ。既にシングルでリリースされていたナンバーや過去のセッションからのナンバーも収録と。
相変わらず仲良さ気なジャケットとは裏腹に。2人を取り巻く複雑な環境や状況が垣間見える気もします。
そして。結果としてはこれがデラニー&ボニーとしてのラスト・アルバムとなって。2人の関係も終焉を迎えます。
よって。アルバムとしての統一感には欠けるのですが。収められたナンバーは、2人の歌声は色褪せてなくて。
エリック・クラプトンやデイヴ・メイスンが参加した古いナンバーも、新たに収録されたナンバーも輝いています。
むしろ。ボニーの歌声などはより情感が豊かになった感もあって。まだまだ次の可能性を感じさせてくれます。
その次・・・。ソロとなったボニーのアルバムにも素晴らしいものがあり、好きだったりもするのですが。
やはり。何かが足りない気がしてしまって。それはデラニーの声や作り出す音・・・2人ならではのもの。
デラニーとボニー。2人が共にいる、過ごしている時間や空気。声や音に表れるはずも無いのに欠かせない。
そんなものなのでは無いかなと。このアルバムには変わらずにある、そのなにものかに心震えます。
「Groupie」なんて聴くと。そこにある、特別なものの、かけがえの無さに。同士としての絆の強さを感じるのです。

共に。

この時間。
この空気。
失われていなかった。
帰ってきてくれた。

かけがえの無いものに。
感じて。触れて。
間を読んで。心を読んで。
互いの。
言葉に。視線に。思いに。
つかず。離れず。
ただそれだけ。

この時間。
この空気。
失われていなかった。
帰ってきてくれた。

共に。

そんな同士と。
そんな時間を。

また。
再び。
これからも。

共に。

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2009/04/14 Tue *組める?組めない? / Humble Pie

20090414rockon_2


組める?
組めない?

俺たちは組める・・・よね。
手が合うし。呼吸も合うし。
お互いに。
認めるところ。足りないところ。
解ってるし。補えるし。
何よりも。
手応えを感じられるし。
道行きを楽しんでいられるし。
腕に覚えが。胸に誇りが。
あるし。

ところで。
彼らはどうなんだろう?


『Rock On』'71年リリース。
上手く組んだな、見事なバランスだな。でもちょっと押したら押したら崩れるかな、とか。
そんな(?)ジャケットも印象的なハンブル・パイの4thアルバム。
スティーヴ・マリオットとピーター・フランプトンが手を組んだ、双頭バンドだったハンブル・パイ。
双頭バンドだった・・・。インディーのイミディエイトからメジャーのA&Mに移籍してからは2枚目のアルバム。
スーパー・グループとして鳴り物入りだった割にはいまひとつパッとしなかったのも事実で。そろそろ何とかと。
そんな脅しがあったかなかったか。路線を明確にして。マリオットのソウルフルでパワフルなヴォーカルを前面に。
サウンドも一気にハードに、ブルージーに、ソウルフルにと呻りを上げ始めています。
勿論、未だマリオット一色には塗りつぶされておらず。フランプトンの華麗なギターも印象的ではありますが。
マリオットが一声うねると。もう、ね。何でこの人の歌声はこう、胸に突き刺さって抜けなくなるんですかね。
「Stone Cold Feever」なんて。脳天から爪先まで一気に駆け抜ける程のカッコ良さに痺れます。凄ぇ。
このアルバムがオリジナル・アルバムとしてはフランプトンが参加した最後のアルバムになってしまいましたが。
志向が、そして嗜好が異なっていたとは言えフランプトンもあの時代を生きていたつわものです。
ギター一本でマリオットと渡り合った。、その腕は半端ではありません。その心意気も感じられるアルバムです。

組める?
組めない?

彼らとは組める・・・かな。
呼吸は乱れることもあるけど。
それなりに。
認めるところ。足りないところ。
あるにはあるし。無理もないし。
それはいいとして。
手応えを感じてるのかな。
道程が見えているのかな。
腕に覚えが。胸に誇りが。
あるとは思うけど。

ほんとうに。
彼らはどうなんだろう?

胸に突き刺さる様な手応えを。
抜けなくなる様な手応えを。
駆け抜けていく快感を。
求めている。見えている。
だから。
選びたい。妥協はしたくない。

組める?
組めない?

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2009/04/12 Sun *美味しい / Thin Lizzy

20090412rockers


休日だから。
ちょっと朝寝坊。
今日もいい天気だ。
眩しくて。暖かで。
誘われて。
ふらふらと。ゆらゆらと。

こんな日は。
美味しいギネス。美味しいパスタ。
これに限る。
ゆっくりと。のんびりと。
幸せな時間を紡ぐことにしよう。

『Rockers』'81年リリース。
'71年から'74年にかけて在籍したデッカ・レコード時代の音源から編集されたシン・リジィのアルバム。
ゲイリー・ムーアが参加した第2期シン・リジィのナンバーも収録されていますが(それが目玉だったのかも)。
基本的にフィル・リノット、ブライアン・ダウニー、エリック・ベルからなる第1期シン・リジィの軌跡を辿るものです。
後にヴァーティゴへ移籍してからツイン・リード・ギター編成と成り、ハード・ロック・バンドへと変貌を遂げますが。
この時代はまだまだ未分化で。出自であるアイルランドの匂いを強く残したサウンドを聴かせています。
勿論、ハード・ロック・バンドとなった後も。フィル・リノットのアイルランドへの拘りは随所に聴かれたのですが。
このアルバム、デッカ在籍時はそれこそ同郷のギネス・ビールの琥珀色の如く、色濃く現れているのです。
その濃さが絶妙な味わいとなっていて。これまたギネス・ビールの如く美味しいなと感じるのです。
特にアイリッシュ・トラッドをアレンジした「Whisky In The Jar」の郷愁も漂う味わい深さ、美味しさは格別です。
その反面。「The Rocker」のハードなカッコ良さ。この振幅の大きさ、懐の深さもシン・リジィの魅力です。

休日だからね。
いつもの様に。
冷蔵庫の扉を開けて。
玉葱。人参。挽肉・・・ギネス。
呼ばれて。
ふらふらと。ふわふわと。

こんな日は。
美味しいギネス。美味しいパスタ。
これに限る。
ボチボチと。のんびりと。
幸せな時間を過ごすとしよう。

ギネスを一口。
美味しい。
ニンニクをみじん切り。
ギネスを一口。
美味しい。
玉葱を刻む。人参も刻む。
ギネスを一口。
美味しい。
フード・プロセッサーにかけて。
フライパンにオリーブ・オイル。
ニンニクと鷹の爪を炒めながら。
ギネスを一口。
美味しい。
玉葱、人参、挽肉・・・

適当で。
自己流で。
でも。
心を込めて。
美味しいギネス。美味しいパスタ。
美味しい・・・幸せな時間。幸せな一日。

それなりに。
美味しい。

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2009/04/11 Sat *旨い / Jesse Ed Davis

20090411ululu


休日にしては。
ちょっと早起き。
天気もいいし。
眩しくて。暖かで。
誘われて。
ふらふらと。ふわふわと。

こんな日は。
旨い酒。旨い肴。旨い蕎麦。
これに限る。
自然で。嘘の無い。
幸せな時間を過ごしに行こう。

『Ululu』'72年リリース。
ネィティブ・アメリカンのギタリスト、ジェシ・エド・デイヴィスの2ndアルバム。
タジ・マハールやジョン・レノン、レオン・ラッセル、マーク・ベノ・・・数え切れない名演を残しているジェシ。
決して派手ではなく。そのシンプルで泥臭いギターが実に心地良くて。ふらふら。ふわふわ。
誘われるがままに。その暖かい懐に抱かれて紡ぎだされるフレーズの一つ一つを味わいたくなるのです。
そのギターと同様に。その歌声もシンプルで朴訥で。それもまた味わい深いのです。
恐らく。ジェシにとってはスワンプ・ロックってのは特に意識しなくてもただそこにあったんだろうなと。
軽くセッションでもと。いつもの様にギターを弾いて。ついでにちょっと歌も口ずさんでみたと。
そういつもの様に。ただあたり前に弾いて、歌って。そのあたり前がなかなか出来ないのですが。
あたりまえの事をやったら。極上のスワンプ・ロックだったと。その自然さがなんとも心地良いのです。
このアルバムには嘘が無く。そしてジェシのギターも、歌も旨いのです。巧くは無いけど旨いのです。幸せです。

休日だからね。
ちょっと足を延ばして。
久し振りの暖簾をくぐる。
懐かしくて。温かで。
呼ばれて。
ふらふらと。ふわふわと。

こんな日は。
旨い酒。旨い肴。旨い蕎麦。
これに限る。
真っ当で。嘘の無い。
幸せな時間に酔いしれよう。

辛口を一献。
旨い。
いたわさ。田楽。
煮凝り。焼味噌。
旨い。
辛口をもう一献。
衣被。蛍烏賊。
旨い。
辛口をもう一献。
浅利蕎麦。天ざる。
旨い・・・

自然で。
真っ当な。
嘘の無い。
旨い酒。旨い肴。旨い蕎麦。
旨い・・・幸せな時間。幸せな一日。

それにしても。
旨い。

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2009/04/10 Fri *燃やしちゃおう / Deep Purple

20090410burn


熱いですね。
そうかな。
楽しそうですもん。
そりゃまぁ。好きだしね。
いいですね。
まだ始ったばかりで新鮮だし。
なんか他が消沈してるだけに。
まぁ、いけるうちにいっとくかと。
いったもん勝ちですかね。
取敢えず。いっとかないと。
そうですね。乗っちゃおうかな。
いいよ。乗っちゃいなよ。
ついてくのが大変だったりして。
大丈夫。熱くなってくれればいいだけだから。
熱くなれと。
そう。とにかく熱くなって。
熱くなって。
燃やしちゃおうぜ。
燃やしちゃいますか。

『Burn』'74年リリース。
第3期ディープ・パープル(現在は第10期らしいです・・・)としての初めてのアルバム。
イアン・ギランとロジャー・グローヴァーが脱退し。デヴィッド・カヴァーデイルとグレン・ヒューズを迎えて。
何でも当初はポール・ロジャースに声をかけていて。いい線までいったものの断られて。
トラピーズではヴォーカルもとっていたヒューズと。オーディションで選んだカヴァーデイルになったと。
ファンキーなヒューズに。ブルージィなカヴァーデイルと。2人のヴォーカルを擁したことが新たな展開を生んで。
知らない人のいない傑作であるタイトル曲ではそのハーモニーが実にスリリングだったりします。
他のナンバーでもその個性の違いを巧みに使い分けていて。新しいパープル・サウンドが生まれています。
まぁ、兎にも角にも。やっぱりタイトル曲がカッコ良くて。いつ聴いても熱くなってしまいます。
そうそう。このアルバムのライナーに記載されていたカヴァーデイルのパープル加入時のエピソード。
オーディションを受けるまでパープルを聴いたことが無かったので。年下の友人からレコードを借りて勉強して。
オーディション後に返しに行って受かったことを告げたら、その友人はその場に跪いて泣いたと言う。
いい話だなって子供の頃は信じてたんですけどね。きっとロック伝説の一つに過ぎないんだろうなぁ。

熱くなりますか。
なろうぜ。
楽しんじゃいますか。
そうだよ。好きなんだよね。
好きですね。
まだどうなるかはわからないけど。
なんか他が躊躇ってるうちに。
まぁ、いけるうちにいっとこうぜ。
いったもん勝ちになりますか。
取敢えず。勝っとかないと。
そうですね。乗っちゃいますよ。
いいよ。いいよ。
組むのになにか必要ですか。
大丈夫。熱さを忘れなければいいだけだから。
熱くいろと。
そう。とにかく熱く、熱く。
熱くなって。
燃やしちゃおうぜ。
燃やしちゃいますか。

燃やし尽くして。
焦がして。焼却して。
後は一望千里。
無人の野を行くが如し。

さぁ。
燃やしちゃおう!

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2009/04/08 Wed *狂愚 / AC/DC

20090408highwaytohell


思えば。
此処までも。
今までも。
そうだった。
そうしてきた。

多いとか。
大きいとか。
決まってるとか。
立派だとか。
完成してるとか。
安定してるとか。

そんなことは。
どうでもよくて。
そんなんじゃ。
面白くなくて。

楽しめるか。
笑えるか。
のめり込めるか。
思い込めるか。
燃えるか。
とどのつまりは。

好きかどうか。
それだけで。
選んで。
歩んで。
此処まで。
今まで。

『Highway To Hell』'79年リリース。
初めて地元オーストラリアを離れてイギリスで制作されたAC/DCのアルバム。
ロバート・ジョン・“マット”・ランジによるプロデュースが当たって。シンプルでラウドで。
それでいて実に聴きやすいサンドに仕上がっていて。初のミリオン・セラー・アルバムとなりました。
凄いのは聴きやすいと言っても、決して軟弱になった訳でなく。怒涛のR&R馬鹿っ振りはそのままなとこで。
今やロック・アンセムともなったタイトル曲に始って「Girls Got Rhythm」とか。
「If You Want Blood (If You Want It)」とかとか。もうタイトルからして御機嫌なナンバーが詰まっています。
切れまくるリフと下半身直撃のビート。そこに込められたR&Rへの愛情。狂おしいまでに愚かで。
もう。このアルバム。そしてAC/DCを聴く度に。楽しくて。燃えてきて。笑えてきて・・・ただただ好きなんです。
やっぱり。これだよなと思わせてくれます。これを好きになれなかったらR&Rとは縁が無いと思うしかないかな。
そして。昨年久々のアルバム『Black Ice』もリリースされて。これまた久々の来日も待たれるのですが。
このアルバムが遺作となってしまったボン・スコットの歌声と勇姿を生で聴きたかった、観たかったなと改めて。

思えば。
此処までも。
今までも。
そうだった。
そうしてきた。

多いとか。
大きいとか。
決まってるとか。
立派だとか。
完成してるとか。
安定してるとか。

そんなことには。
背を向けて。
そんなものには。
尻をひん剥いて。

楽しんで。
笑って。
のめり込めんで。
思い込んで。
燃えて。
とどのつまりは。

好きなんだからと。
それだけで。
選んで。
歩んで。
此処まで。
今まで。

今度も。
また。
それだけで。
選んで。
歩んで。
狂おしいまでに。
愚かなまでに。
ひたすらに。

当たればデカイ。
が、リスクも高い。
でも。
好きなんだ。それだけなんだ。

狂愚。

迷わず行けよ、 行けばわかるさ(笑)。

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2009/04/07 Tue *乾かないんだ / The Rolling Stones

20090407letitbleed


また。
もう。
この季節だ。
この日々だ。
三年前も。
暖かで。
明るい陽光が溢れていて。
桜が満開で綺麗で。
でも。
その。
季節の匂いは。
日々の記憶は。
今も。
どこか寒くて。
明るい陽光が悲しくて。
桜の儚さが切なくて。

まだ塞がらないんだ。
まだ止まらないんだ。
まだ乾かないんだ。

『Let It Bleed』'69年リリース。
激動の'60年代を締め括るのに最も相応しいローリング・ストーンズのアルバム。
ストーンズにとってもブライアンの脱退と死、ミック・テイラーの加入と激しく揺れ動いた季節に制作されました。
故に。かってキースが“マスター・テープに血糊が着いている”様な表現を使ったほど生々しい感触があります。
なにものかが激しく燃え上がり、吹き抜けていった喧騒と怒号に満ちた時代がくっきりと反映されています。
そして。そこにもあったはずの。あるいは訪れるはずだった。夢や希望が打ち砕かれてしまった時代の終りの。
夢や希望だけではすまされなかった時代の孤独と虚無もまたこのアルバムの世界を覆っているのです。
それらを引き受けて。それでも転がり続けるしかないと。そんな覚悟さえもこのアルバムからは感じたりもします。
築き上げ。崩され。変わりゆく。開いてしまった空洞、止まらない震え、乾かない傷口。
そこから流れ出す赤い血を、その生々しさを抱え込んでも。それでしか。それでも。転がり続けるのです。
多彩なゲストと多彩な曲想。それらを巻き込み、纏めて。緊張感に溢れたまま高みへと登りつめているのです。
黒いヴィニールから、その溝の間から。毀れてくる匂い、立ち上る空気まで逃さずに感じていたいアルバムです。

また。
もう。
この季節だ。
この日々だ。
三年前の。
暖かで。
明るい陽光の下で。
満開の桜のその下で。
そう。
あの。
季節に感じた痛みは。
日々止めることの出来なかった涙は。
今も。
どこかから顔を覗かせて。
明るい陽光を遮って。
桜の儚さから目を逸らして。

まだ塞がらないんだ。
まだ止まらないんだ。
まだ乾かないんだ。

あの日から。
あの季節から。
穴が開いたまま。
震えたまま。
傷口が乾かないんだ。
まだ。まだ。
血が流れてるんだ。
匂いが纏わりついて離れないんだ。

出会えたこと。
共に過ごせたこと。
あたり前だと思ってたこと。
あたり前の日々と時間。
続くんだと信じてた。
疑いもしなかった。

断ち切られて。
失って。
会えないんだな。
話せないんだな。
飲めないんだな。
喧嘩も出来ないんだな。
転がっていけないんだな。

乾かない傷口。
流れ続ける血。
その生々しさを。
引き受けて。抱え込んで。
歩んでいこう。転がっていこう。
そう思っている。決めている。

でも。
この季節は。
この日々は。
明るい陽光の下。
満開の桜の下。
旅立ってしまった友の笑顔が離れない。

師匠、会いたいな。

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2009/04/06 Mon *二日酔い / The J.Geils Band

20090406morningafter_2


朝だ。
朝だなぁ。
朝なんだけど。
ついさっき帰ってきたんだよな。
ついさっき寝床にもぐり込んだんだよな。
だから。あんまり寝てないんだよな。
でも。朝なんだよな。
しかも。月曜日。
起きて。顔洗って。髭剃って。
珈琲淹れて。トースト・・・
頭痛いな。ふらつくな。
やれやれ。
久し振りの二日酔いの朝。

『The Morning After』'71年リリース。
永遠のB級R&Rバンド、J.ガイルズ・バンドの2ndアルバム。
乱痴気騒ぎを繰り広げた翌朝、二日酔い(Morning After)の気だるさが漂ってくるジャケット。
このモノ・トーンのジャケットの雰囲気だけで間違いなくいいアルバム、いいバンドだと思わせてくれます。
ブルースやR&Bをベースにして。ラフでタフで。シンプルでストレートで。そしてスリリングなR&R。
小細工無しに。なんの衒いも無しに。こんなR&Rをかましてくれる。本当に御機嫌なバンドなのですが。
特にこのアルバムも含めて。初期は無駄が無くて。ソリッドで。ヒリヒリするほどの熱気に痺れます。
ピーター・ウルフのヴォーカルも、J.ガイルズのギターも、黒光りする魅力を放っていますが。
なんと言っても。マジック・ディックのまさに魔法のブルース・ハープ。この強力な響きに打ちのめされます。
個人的にはポール・バターフィールドを凌いで。白人としては最高のハーピストだと思っています。
「Whammer Jammmer」なんてもう。カッコ良すぎて。二日酔いの頭と体を目覚めさせるのにピッタリの一撃です。

昼だ。
昼だなぁ。
昼なんだけど。
ついさっき起きたばかりなんだよな。
ついさっき辿り着いて仕事を始めたけれど。
実は。未だ目覚めてなかったりするんだよな。
でも。昼なんだよな。
しかも。月曜日。
頬を張って。頭振って。伸びをして。
珈琲飲んで。ランチ・・・
未だ食欲無いな。未だふらつくな。
やれやれ。
久し振りの二日酔いの昼。

公演のベンチに腰掛けて。
陽の光を瞼の裏に感じながら。
頭の中であのメロディを鳴らしてみる。
足がリズムを刻みだす。
口元に微笑が戻ってくる。

よし。
取敢えず。
軽くステップでも踏んで。
さぁ。
少しずつ目覚めよう。

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2009/04/03 Fri *こうでなくっちゃ / Vinegar Joe

20090403vinegarjoe


夜空に。
映える。
夜空を。
彩る。
美しく。艶やかで。
そして。妖しく。
密やかな香りも漂ってきそうな。
桜の森の満開の下。
遠くに見える東京タワーも。
遥かに浮かぶ朧月も。
優しく見つめてる。
穏かに楽しんでいる。
この桜色の中。
心安らぎ。心乱れて。

こうでなくっちゃ。

『Vinegar Joe』'72年リリース。
エルキー・ブルックスとロバート・パーマーを擁したヴィネガー・ジョーのデビュー・アルバム。
英国のアイク&ティナ・ターナー、いやデラニー&ボニーとも言われるヴィネガー・ジョー。
ブルックスとパーマー。強力な男女のヴォーカリストを前面に。ソウルフルに。そしてスワンピーに。
ちょっとばかり硬すぎるかなとも感じますが。聴き進めるうちに2人の熱い歌声が胸の内まで沁みてきます。
特に。激情のシャウター、ブルックスの迫力にグイグイと引き込まれてしまいます。
独特の粘り気を持つパーマーもいい味を出していますが。ややブルックスには圧倒されているかな。
バンドの奏でるサウンドも。決して派手ではないものの。しっかりと2人を支えています。
そしてソウルフル、スワンピーな上に。英国らしい湿気も含んだ空気をも感じさせてくれます。
そこがデラニー&ボニーとの違いで。それだからこそ。ブリティッシュ・スワンプの味わいはこうでなくっちゃと。
憧れ、焦がれつつも。自らの色を持ち、味を出しているのです。渋く、地味だけど。いいんですよね。

夜空に。
映える。
夜空を。
彩る。
美しく。艶やかで。
そして。妖しく。
密やかな香りも漂ってきそうな。
桜の森の満開の下。
遠くに見える東京タワーも。
遥かに浮かぶ朧月も。
優しく見つめてる。
穏かに楽しんでいる。
この桜色の中。
心安らぎ。心乱れて。

こうでなくっちゃ。

この桜色の中。
歩き疲れて。
喉も渇いて。お腹も減って。
腰を落着けたら。
冷えたギネスを一杯。
熱々の魚のフライにポテトフライ。
ヴィネガーを掛け回して。
サクッとひとくち頬張って。
絶妙な味わい。

こうでなくっちゃ。

夜桜。
ほろ酔い。
いい気分。

こうでなくっちゃ。

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2009/04/02 Thu *出発進行 / Grand Funk Railroad

20090402ontime


さてと。
用意はいいですか?
えっ?
まだ何も。
何もって。
あれも?これも?ですか。
駄目じゃないですか。
もう来週からですよ。
さぁ、ちゃっちゃと。ちゃっちゃと。
あれも決めましょ。これも決めましょ。
ほら。ほら。ほら。
もうやることは決まってるんだから。
予定通りに。始めましょう。

『On Time』'69年リリース。
暴走列車、グランド・ファンク・レイルロードのデビュー・アルバム。
グランド・ファンク・レイルロードと言えばやっぱりあの『Live Album』かなとか思いますが。
そのライブでもトップを飾っていた「Are You Ready」のオリジナル・ヴァージョンから始るこのアルバムも。
デビュー・アルバムならではの勢いに溢れていて。やっぱり血沸き肉踊ってしまいます。
ガレージ・パンクとサイケデリックにブルース・ロックのエッセンスを塗して。音圧と音量を目一杯上げてと。
まぁ、そんなところなんでしょうが。と言うかそれだけなんですが。それだから気持いいのかなと。
「Heartbreaker」なんて演歌を思わせる(?)泣きのスロー・ナンバーもいいけど。
やっぱり「Are You Ready」で火をつけられて。そのまま一気に登りつめてってのがらしいかな。
数年前。ライブ後に出待ちをしてサインを貰ったマーク・ファーナー。人の良さ気な小父さんでした(笑)。
その時のライブのオープニングも「Are You Ready」だったかな。うん。このナンバーが好きなんです。

じゃぁ。
用意しちゃいましょう。
はい。
まだ何も。
何もだから。
あれも。これも。でしょう。
いいじゃないですか。
もう来週からですよ。
さぁ、ちゃっちゃと。ちゃっちゃと。
あれはこうしましょ。これはそうしましょ。
ほら。ほら。ほら。
もうやることは決まってるんだから。
遅らせないで。始めましょう。

はい。
用意はいいですね。
では。
予定通りに。
遅滞無く。
始めましょう。
走り出しましょう。

出発進行。

まったく。疲れるぜぇ・・・

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2009/04/01 Wed *4月に・・・ / Ramatam

20090401inaprilcame


4月になったら。
彼女は。
彼は。
自分は。
どうしているだろう。
なにをしているだろう。
どこへ行こうとするのだろう。
なにを求めているのだろう。
時が流れて。季節が巡って。
なにかが動き出す。
なにかが変わり始める。
彼女は。
彼は。
自分は。
どこへ。
なにを。

『In April Came The Dawning Of The Red Sun』'73年リリース。
美形の凄腕ギタリスト、エイプリル・ロートンを擁したラマタムの2ndにしてラスト・アルバム。
前作に参加していたミッチ・ミッチエルとかマイク・ピネラなる所謂大物はバンドを去って。
エイプリルの旧知らしい2人のメンバーとのトリオ編成で再出発を図った・・・急場しのぎだったか。
ラマタムの魅力はなんと言ってもエイプリル、彼女の美貌・・・ではなくそのギターの素晴しさにあって。
その点では激しく鬩ぎあう相手が存在していた1stアルバムにこそその本領が発揮されているかもですが。
エイプリルの演りたかったことは、この曲想もバラエティに富んでいる2ndアルバムにこそあったのかも。
美しいハーモニーを聴かせるナンバーなんかもあって。興味深いのですが焦点は暈けてしまったかな。
やっぱりハードなナンバーでの溢れ出し、うねり、弾けるギターにこそエイプリルの本領があると思います。
このアルバムを最後に表舞台から消えてしまったエイプリルです。時代が違っていたらと。惜しかったなと。

4月になって。
彼女は。
彼は。
自分は。
どうしているだろう。
なにをしているだろう。
目的地に向って歩き始めたかな。
探し物を求めて歩き始めたかな。
時が流れて。季節が巡って。
誰もが動き出す。
誰もが衣を脱ぎ捨てる。
彼女は。
彼は。
自分は。
どこへ。
なにを。

4月に。
胎動の。
変化の。
予兆を風の中に感じながら。
その匂いに包まれながら。

いいことがあるといいね。
いいことがあると・・・いいね。

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2009/03/31 Tue *やりづらい / Mick Taylor

20090331strangerinthistown


ふぅ。
やりづらい。

みんな。
同じがいいんだな。
みんな。
一緒がいいんだな。
決められた道を歩いて。
定められた枠の中で。
外は向かず。内を向いて。
そこで語られる言葉だけ聞いて。
そこで見える世界だけを信じて。

それで。
どうするのだろう。
新しい道は開けない。
枠の外へは踏み出せない。
内だけでしか生きられない。
同じ言葉。閉ざされた世界。
それで。
いいのかよ。

『Stranger In This Town』'90年リリース。
ストーンズを脱退して。バンド組んだり。セッションしたり。待望のソロ・アルバムをリリースするも。
また気儘な活動を続けて。ようやく自己のバンドでライブ活動を継続的に行い始めたミック・テイラー。
そんな活動の中から生まれたのがこの11年振りのリーダー作となったこのライブ・アルバムでした。
確かこの前年に来日もしていて。そのライブには駆けつけていたので。収録されているナンバーも馴染み深く。
ルーツを感じさせる「Little Red Rooster」とか「You Gotta Move」とかをプレイしてるのも嬉しくて。
更にジミヘンで著名な「Red House」もメドレーで聴けて。そうかテイラーも好きなんだと、印象深くて。
そして。「Jumpin' Jack Flash」も。ヨレヨレのヴォーカルはご愛嬌で。やっぱりこれは盛り上がるよなと。
その件のライブでも。あのイントロで会場の空気が一瞬にして弾けとんだんだよなと、思い出したりします。

数年前にロンドンの100クラブでのライブを観る機会があって。サイン貰って、写真も撮って貰って。
華麗なフレーズは健在でした。時に音を探しているのか。流れすぎるきらいはありましたが。
その時に会話を交わしたマックス・ミドルトン(このアルバムにも参加しています)も加わったメンバーで。
まもなく何年振りかの来日公演を行うとの事で。なんとか都合がつけば行こうかなとも思っています。
それにしても。あまりに気儘で自由に活動振りで。決められて。定めれて・・・では息が詰まってしまうのかなと。
勿論、その選択をした代償はそれなりにあって。問題もあるのでしょうが。まぁ、それもいいのではと。
やりづらい環境を変えるのも。そこから飛び出していくのも。自分で背負えるのであればね。ありでしょう。

ふぅ。
やりづらい。

みんな。
同じにしちゃうから。
みんな。
一緒にさせちゃうから。
行先案内が無いと引き返す。
扉が開いているのにも気づかない。
外で何が起きていても他人事で。
内で語られる言葉だけに一喜一憂。
内で見える世界だけで右往左往。

それで。
どうするのだろう。
新しい道は開けない。
枠の外へは踏み出せない。
内だけでしか生きられない。
同じ言葉。閉ざされた世界。
それで。
いいのかよ。

あぁ。
やりづらい。

待っている。
落ちている。
行かないては無い。
拾わないては無い。
なにより。
楽しみたい。面白くしたい。

変えちゃおう。
飛び出そう。
代償があっても。
背負うものがあっても。

やりづらい・・・なんて愚痴は今日限りだね!

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2009/03/30 Mon *せーの! / Ronnie Wood

20090330onetwothreefour


さてと。
いろいろありましたが。
ここまで漕ぎ着けて。どうにか。
スタート・ラインに立ったのだから。
あれやこれや。
未確定なこと。
不透明なこと。
ありまして。不安もありますが。
それぐらいで丁度いい。
そのほうが面白い。
あれやこれや。
考えすぎず。拘りすぎず。
さぁ。もう。
せーので。走り出しましょう。

『1234』'81年リリース。
ローリング・ストーンズの全米ツアーに合わせてリリースされた(?)ロン・ウッドの4枚目のソロ・アルバム。
基本的には前作『Gimme Some Neck』の延長線上で気の合う面子を集めてのセッションで作られています。
ただ。あまりにも集めすぎて。様々な組み合わせがありすぎて。収集がつかなくなってしまったかなと。
まぁ、でも。そのとっ散らかりかたというか、まぁ、いいか加減というか。そこら辺りがロニーらしくていいかな。
恐らくは。あいつとのナンバーも入れたい。こいつとのナンバーも外せない・・・でこうなったんだろうなと。
その考えすぎず。拘りすぎず。取敢えず行っちゃおうか、走り出しちゃおうかって感覚が好きなんです。
日本盤の帯に書かれていた、“ロックなんてワン・トゥ・スリーでジャムれば最高さ!”ってキャッチは微妙ですが。
「Outlaws」とか「Priceless」なんてなかなかに御機嫌です。ニッキー・ホプキンスのピアノがいい感じです。
で、ロニーとチャーリー・ワッツとそのニッキーによるインスト「Redeyes」なんてちょとカッコ良くて。
ミック・ジャガーのインスピレーションによるこのナンバー、次回のDJで回してみようかなと思っています。

さてと。
いろいろありましたが。
ここまで漕ぎ着けて。どうにか。
スタート・ラインに立ったのだから。
あれやこれや。
杓子定規に。
四角四面に。
硬くならずに。不満もあるでしょうが。
これぐらいで丁度いい。
そのほうが話が早い。
あれやこれや。
考えすぎず。拘りすぎず。
さぁ。もう。
せーので。走り出しましょう。

取敢えず。
走り出せば。
こっちのもの。
なんとかなる。なんとかする。

せーの!

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