2009/05/23 Sat *Eternity / The Band
久し振りに。
誘われて。
待ち合わせて。
あの頃と同じ様に。
互いに少し遅れて着いて。
あの頃と変わらずに。
歩いて。馬鹿言って。笑って。
ロック・バーの扉を開けて。
音に身を任せ。グラスを重ねて。
交わす言葉。交わす呼吸。
流れる空気。感じる温度。
漂う匂い・・・
友達。仲間。同士。
そう。ロック馬鹿同士。
それだけの。それだけだからこその・・・
『Cahoots』'71年リリース。
再度前進を試みた佳作との評価と、事実上の最終作で失敗作との評価があるらしいザ・バンドの4thアルバム。
まぁ、ザ・バンドと言えばどうしても最初の3枚が有名で評価も高いんだろうなと。確かに素晴しいし。
でも個人的には。このアルバムだって捨てたもんじゃないだろうと。悪くは無いぜって思ってるんだけど。
ヴァン・モリソンが参加してリチャード・マニュエルとデュエットしてる「4% Pantomime」なんてナンバーもあるし。
確かに。決定的な一撃、これで決まりだって言う圧倒的ななにものかには欠けてるのかも知れないけど。
そうそう魔法に掛けられた様な日々が、季節が続くわけでもあるまいし。それでも。それだから続けてしまう。
そんな。どこかであがいて。どこかで欠落を受入れて。そんな普通の日々や、季節だっていいんじゃないかって。
特に今夜の様な。久し振りに。かけがえの無い人に会った夜には、見送った後の一人での帰り道には。
かって清志郎とチャボも思いを通わせ合ったこのアルバムの特にB面がね、心の辺土から囁くんだな。
あんなこと。こんなこと。昔のこと。これからのこと。今夜は月は出てないんだなぁ。
久し振りに。
並んで座って。
グラスを傾けて。
あの頃と同じ様に。
互いにつかず離れず。
あの頃と変わらずに。
聴いて。目配せして。笑って。
ロック・バーのカウンターで。
音に身を任せ。想いを重ねて。
交わす言葉。交わす呼吸。
流れる空気。感じる温度。
漂う匂い・・・
友達。仲間。同士。
そう。ロック馬鹿同士。
それだけの。それだけだからこその・・・
その匂いが。その香りが。
かけがえが無くて。好きなんだな。
同じ音を。
同じ人を。
同じ場所を。
同じ空気を。
共有してきた。
失ってしまった。
そして。
あの夜も。
伝えたい一人でいられた。
その電話で、その声で信じた。
それだけの。それだからこその・・・
その匂い。その香り。
Eternity...
| 固定リンク
« 2009/05/22 Fri *聖戦・・・ / John Mayall's Bluesbreakers | トップページ | 2009/05/24 Sun *同じなんだ / Otis Redding »
「002 American Rock」カテゴリの記事
- 2019/02/28 Thu *信じなくても / Santana(2019.03.02)
- 2019/02/27 Wed *変えられるのか / Buddy Miles(2019.03.01)
- 2019/02/26 Tue *終わらない旅 / Quicksilver Messenger Service(2019.02.28)
- 2019/02/25 Mon *そんな素振りで / Captain Beefheart And His Magic Band(2019.02.27)
- 2019/02/24 Sun *煮詰めるのか、澄ますのか / The Doors(2019.02.26)
コメント