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2009年5月

2009/05/28 Thu *雨の物語 / Marvin Gaye

20090528whatsgoingon


窓の外は雨。
雨が降ってる。

雨降って地固まる。
想定外。想定内。
色々起きて。色々あって。
動いてみて。走ってみて。
膝突き合わせて。話し合って。
ようやく。ようやく。
少しだけ見えてきて。
少しだけ聞こえてきて。
少しだけど転がり始めて。

雨の向こうを。
そぼ降る雨の雫の向こうに。
描かれつつある物語。
その行く先に思いを馳せる。

『What's Going On』'71年リリース。
1年ほどの沈黙を破って。初めて自らの意志で、自らの思うが侭に創られたマーヴィン・ゲイのアルバム。
雨に打たれながら何かを見つめる、思いに耽るマーヴィンの表情がとても印象的で、象徴的で。
デュエット・パートナーだったタミー・テレルの死に打ちのめされて。歌えなくなってしまったマーヴィン。
そのマーヴィンが再起し、ベトナム戦争や環境問題などを歌いその精神性が際立つ素晴しいアルバムです。
決して最初からコンセプト・アルバムとして制作されたわけでは無いようですが。
アルバム全体を貫くこととなったその精神性がヴォーカルやサウンドにも表れて。
決して声高ではなく。どちらかと言えば静謐な佇まいの中に強い憤りや深い哀しみを力強く感じさせるのです。
そんなことを抜きにしても。新しい世界へと踏み出したマーヴィンの歌声の艶やかさだけでも十分だったりも。
余談ですが。友人にタイトル曲をカラオケの十八番にしている粋な人がいまして。その彼の歌声に合わせて。
ウワッツ・ゴーイン・オンー♪ってコーラス(合いの手)を入れるのが心地良かったりするんですねぇ(笑)。

窓の外は雨。
雨が降ってる。

雨塊を破らず。
想定外。想定内。
色々起きて。色々あって。
動いた様で。走り出した様で。
何も動かず。足取りも変わらず。
それでも。それだけ。
見えるものもあるだろう。
聞こえるものもあるだろう。
転がるものもあるだろう。

雨の向こうを。
そぼ降る雨の雫の向こうに。
流れていく物語。
その行く先に思いを馳せる。

何が起きてる。
何が起きていない。
何が・・・
雨の物語。

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2009/05/27 Wed *街から離れられない / Chris Youlden

20090527citychild


田舎のガキだったので。
都会に。街に。
憧れて。憧れて。
いつか。いつかと。
それだけで。それだけが。
退屈な日々をやり過ごす為の。
たった一つの源泉だったりした。

なんとか。かんとか。
都会に。街に。
流れついて。住みついて。
いいことばかりはありゃしないけど。
それでも。それだからこそ。
退屈ってやつとは縁が切れたみたいで。
それだけでも十分な理由だったりもして。

『City Child』'74年リリース。
サヴォイ・ブラウンの2代目ヴォーカリストだったクリス・ユールデンの2枚目のソロ・アルバム。
メンバー・チェンジの激しかったサヴォイ・ブラウンで4枚のアルバムに参加して。
キム・シモンズとも対等に渡り合って双頭バンドとも言えるほどの活躍をみせていたユールデン。
なんと言っても。その“黒い”声と、そのソング・ライティングのセンスが大きな魅力だったのですが。
このアルバムでも総てのナンバーを手掛けて。そして味と深みの増したあの歌声が沁みてきます。
サヴォイ・ブラウン時代と異なり。ブルースやブギーへ傾倒していなくて。
ニュー・オーリンズだったり、ニュー・ソウルだったり。その味わいもまたユールデンには合っています。
如何にもロンドンの街角のパブで撮りましたって感じの、やさぐれたジャケットもいいなぁと。
それにしても。こんな今となっては(当時もかな)誰にも顧みられないアルバムにレコ屋でひょっこり出会える。
そんな、ささやかだけど。少しばかり幸福な気分になれる出会いがあるのも“街”だからだよなと。
(このレコ日記を読んでくれてる人達もこのアルバムは知らないだろうなぁ。そして。でも。
 このアルバムを聴かせたら気に入ってくれる顔もまた何人か思い浮かんだりして。それもいいなと)

いい歳こいて。街のガキになれたけど。
都会に。街に。
疲れたり。いらついたり。
いつか。いつかは。
街を離れてのんびりとなんて。
魔が差して思わないでもないけれど。
退屈するのは、息が詰まるのは見えていて。

なんとか。かんとか。
都会に。街に。
文句を言ってみたりしても。
いいことばかりはありゃしないけど。
それでも。そんな時にこそ。
ささやかだけど。幸せな気分になれる出会いもあって。
それだけで。もう何もかも良くなってしまったり。

お酒。ご飯。音楽。
女の娘達。野郎ども。
出会ってしまったら。
退屈なんかしてられない。

ちょっといいレコードが手に入ったんだ。
こんど一緒に。飲みながら。聴いてみようぜ。
なんてさ。

街から離れられない。

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2009/05/26 Tue *戦線異常あり / Keef Hartley Band

20090526battleofnorthwest


戦線異常あり。

目が点になる。
開いた口が塞がらない。
練りに練って。
検討を重ねて。
一から十まで伝えて。
かなにかな振って。
前日に念押しして。
駄目出しして。最終確認して。
大丈夫だよね?大丈夫です。
任せたよ。任せて下さい。

で、なんなのこれは。
なにひとつ解っていない。
なにひとつ読めていない。
なによりも。
意識が低すぎる。

戦線異常あり。

『The Battle Of North West Six』'69年リリース。
ジョン・メイオール学校の卒業生の一人でもあるキーフ・ハートリー。
メイオールと袂を分かったハートリーがミラー・アンダーソン等と結成した自らのバンドの2ndアルバム。
ハートリーのパワフルなドラムスが屋台骨を支えて。アンダーソンのヴォーカル&ギターが牽引して。
更には自らもトランペットを奏でるヘンリー・ロウザーによるホーン・アレンジが素晴しくて。
そのぶ厚く、圧倒的なホーン・セクションの存在がバンドに、このアルバムに唯一無比の個性を与えています。
そしてアンダーソンのソウルフルなヴォーカルと、渋く味わい深いギターが流れる様で、絡みつく様で。
間違いなくヴォーカリストとしてもギタリストとしても、その実力は一級品だなと思うのです。
ミック・テイラーが参加しているバラード「Believe In You」でのアンダーソンは感動的ですらあります。
ハートリー、アンダーソン、ロウザー・・・本物の技量と高い意識を持ったプロが最前線に揃っているのです。

戦線異常あり。

口元に苦笑い。
怒るよりも呆れてしまう。
練りに練った。
検討を重ねた。
一から十まで伝えた。
かなにかな振った。
念押しに出向いた。
最後の最後まで気を配った。
どこが大丈夫だったの?
なにをもって任せて下さい?

で、これなんだ。これでいいんだ。
なにひとつ解っていない。
なにひとつ読めていない。
なによりも。
誠意がが無さすぎる。

戦線異常あり。

言い訳無用。
問答無用。
戦場に出たなら。
最前線に立ったなら。
プロになるしかないんだ。
プロにならなきゃ相手にできないんだ。
プロにしか背中は預けられないんだ。

戦線異常あり。

トウシロじゃぁ、話にならんのだが・・・さて、どうしますかね・・・

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2009/05/25 Mon *あとで / Fleetwood Mac

20090525bluesjamatchessvol2


あとで。
あとでね。
あ・と・で。

美味しいものは。
好きなものは。
楽しみは。
とっておく。
残しておく。
最後にね。
ゆっくりと。じっくりと。
味わいたいんだ。
だから。

あとで。
あとでね。
あ・と・で。

『Blues Jam At Chess,Vol.2』'69年リリース。
ブリティッシュ・ブルース・バンド(だった)フリートウッド・マックがブルースの総本山、チェスに出向いて。
本場の、本物のブルース・マン達とジャムって、セッションして制作されたアルバム。
(どうやら最初は2枚組でリリースされて。その後別売りもされた様で。こちらが2枚目となっています)
ピーター・グリーンを中心に腕達者なフリートウッド・マックの面々ではありますが。
なんてたって相手は。ウィリー・ディクソンに、オーティス・スパンに、シェーキー・ホートンに・・・ですから。
そしてバディ・ガイも契約の関係で変名で参加しています。ギター・バディって・・・バレバレなんですけどね。
さてマックの面々は萎縮しているかと言えば、さにあらず。緊張感は伝わってきますが堂々と渡り合ってます。
で、やっぱりグリーン。グリーンのクリーンなトーンのギター。それが時に弾けて時に泣いて。
この後、ブルースの呪縛から逃れようとして破綻をきたすのですが。やっぱりグリーンはブルースだよなと。
オーティス・ラッシュのカヴァー「Homework」の小粋なカッコ良さなんて、もう絶品なんだなぁ。
あと。やっぱり。スパンのピアノ。この人の指先には、指さばきにはいつも魅せられてしまいます。

あとで。
あとでね。
あ・と・で。

面倒なことは。
好きじゃないことは。
楽しくないことは。
とっておく。
残しておく。
いつかね。
ぎりぎりね。間に合えばね。
なんとかなるし。
だから。

あとで。
あとでね。
あ・と・で。

あとでの。
あとが無くなって。
あわくって。
書類と格闘してみたり。
規定を斜め読みしてみたり。
だってさぁ。
面倒なんだもん。
好きじゃないんだもん。
現場主義だから。
管理とかさ、そう言うのはさ。
はい。いや。その。
わかりました。やるよ。やるからさ・・・

子供の頃の宿題(Homework)もいつも同じだったよな(苦笑)。

あ・と・で・・・
はい!いまやります!

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2009/05/24 Sun *同じなんだ / Otis Redding

20090524otisliveineurope


同じなんだ。

憧れの人を追って。
憧れの地を訪ねて。
大切なもの。かけがえのないもの。
大好きなもの。愛しているもの。
それに触れて。それを確かめて。
思いを新たにして。

先へと。この先へと。
まだまだ続けるんだと。
その目。その声。その歩み。
はっきりと語っている。
はっきりと語っていたのに。

『Live In Europe』'67年リリース。
同年春のロンドンとパリで収録されたオーティス・レディングのライブ・アルバム。
オーティスの存命中にリリースされた唯一のライブ・アルバム。そしてその生前最後にリリースされたアルバム。
これだけの。ここまでの。ライブ・アルバムがこの世の中にどれほどあるだろうか。ありゃしない。
この熱さ、この切なさ。これがオーティスだ、これがソウルだ。ガッタ、ガッタと心を揺さぶられて。魂を掴まれて。
なんでこんなに。身体が精神が震えるのだろう。そう。震えるんだ。もう意味もなく、訳もわからず。
誰がなんと言おうと。ここには歌の、そして音楽の。歌だけが、音楽だけが持つ魔法がある。あるったらある。
「I've Been Loving You To Long (To Stop Now)」には、「Try A Little Tenderness」には奇跡があるんだ。
あぁ、もう言ってしまおう。肌の色とか言葉とか国境とか宗教とか。そんなことはどうでもいい。どうにでもなる。
そんな夢を魅せてくれる。そんな魔法がオーティスには、このアルバムにはあるんだよ。あるんだよ。
オーティスの歌声に憧れて。オーティスの歌声に教えられて。オーティスの歌声に救われてきたんだよ。
好きなんだ。大好きなんだ。憧れてたんだ。同じなんだ。

同じなんだ。

憧れの人を追って。
憧れの地を訪ねて。
大切なもの。かけがえのないもの。
大好きなもの。愛しているもの。
それに触れて。それを確かめて。
思いを新たにして。

先へと。この先へと。
まだまだ続けるんだと。
その目。その声。その歩み。
はっきりと語っている。
はっきりと語っていたのに。

オーティスを追って。
メイコンを、メンフィスを訊ねて。
街を歩き回ったある日の清志郎。
楽しそうで。嬉しそうで。切なげで。
本当に。好きなんだなって。
本当に。憧れてたんだなって。

同じなんだ。

好きなんだ。大好きなんだ。憧れてたんだ。
音楽が。ソウルが。オーティスが。
好きなんだ。大好きなんだ。憧れてたんだ。
同じなんだ。
思いはさ同じなんだ。同じだって信じてるんだ。

だから。
先へと。この先へと。
まだまだ続けるんだと。
はっきりと語っていた。
その目を。その声を。その歩みを。
忘れないんだ。
忘れちゃいけないんだ。

だから。
聴き続けるんだ。
回し続けるんだ。
オーティスを。清志郎を。
ずっと。ずっと。ずっとね。

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2009/05/23 Sat *Eternity / The Band

20090523cahoots


久し振りに。
誘われて。
待ち合わせて。
あの頃と同じ様に。
互いに少し遅れて着いて。
あの頃と変わらずに。
歩いて。馬鹿言って。笑って。
ロック・バーの扉を開けて。
音に身を任せ。グラスを重ねて。
交わす言葉。交わす呼吸。
流れる空気。感じる温度。
漂う匂い・・・
友達。仲間。同士。
そう。ロック馬鹿同士。
それだけの。それだけだからこその・・・

『Cahoots』'71年リリース。
再度前進を試みた佳作との評価と、事実上の最終作で失敗作との評価があるらしいザ・バンドの4thアルバム。
まぁ、ザ・バンドと言えばどうしても最初の3枚が有名で評価も高いんだろうなと。確かに素晴しいし。
でも個人的には。このアルバムだって捨てたもんじゃないだろうと。悪くは無いぜって思ってるんだけど。
ヴァン・モリソンが参加してリチャード・マニュエルとデュエットしてる「4% Pantomime」なんてナンバーもあるし。
確かに。決定的な一撃、これで決まりだって言う圧倒的ななにものかには欠けてるのかも知れないけど。
そうそう魔法に掛けられた様な日々が、季節が続くわけでもあるまいし。それでも。それだから続けてしまう。
そんな。どこかであがいて。どこかで欠落を受入れて。そんな普通の日々や、季節だっていいんじゃないかって。
特に今夜の様な。久し振りに。かけがえの無い人に会った夜には、見送った後の一人での帰り道には。
かって清志郎とチャボも思いを通わせ合ったこのアルバムの特にB面がね、心の辺土から囁くんだな。
あんなこと。こんなこと。昔のこと。これからのこと。今夜は月は出てないんだなぁ。

久し振りに。
並んで座って。
グラスを傾けて。
あの頃と同じ様に。
互いにつかず離れず。
あの頃と変わらずに。
聴いて。目配せして。笑って。
ロック・バーのカウンターで。
音に身を任せ。想いを重ねて。
交わす言葉。交わす呼吸。
流れる空気。感じる温度。
漂う匂い・・・
友達。仲間。同士。
そう。ロック馬鹿同士。
それだけの。それだけだからこその・・・

その匂いが。その香りが。
かけがえが無くて。好きなんだな。

同じ音を。
同じ人を。
同じ場所を。
同じ空気を。
共有してきた。
失ってしまった。

そして。
あの夜も。
伝えたい一人でいられた。
その電話で、その声で信じた。
それだけの。それだからこその・・・
その匂い。その香り。

Eternity...

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2009/05/22 Fri *聖戦・・・ / John Mayall's Bluesbreakers

20090522crusade


浮かない顔ですね。
あっちから。こっちから。
あっちも。こっちも。
色々言われましたかね。
言いたい放題でしたかね。
まぁ、うん。そんなもんでしょう。

いつでも。どこでも。
新しいことやろうとすると。
いままでにないこと。いまでを変えること。
そんなことを言うと。そんなことをやると。
だいたい。袋叩きになるんですよ。
形が見えないうちは。そうでもないんだけど。
形が見え始めると。みんな守ることだけ考えるから。
まぁ、うん。そんなもんでしょう。

『Crusade』'67年リリース。
ピーター・グリーンの後釜にミック・テイラーを迎えたジョン・メイオールのブルースブレイカーズの4thアルバム。
この時テイラーは弱冠19歳だったのですが。今では想像も出来ない美少年振りで。
そのプレイもまた華麗にして端整で。その流れる様なギターは、確かに未だ硬いものの完成の域に達していて。
そのフレーズ、そのトーン。その乱れの無さが異彩を放っていて。なんだか眩いばかりです。
この煌めきをストーンズも欲しかったのかなと思います。ただなぁ、あまりにも破綻が無さ過ぎるのがなぁ。
そこが面白みの欠如にも繋がる気がするのですが。「Snowy Wood」なんてオリジナルのインストでの。
グリーンを彷彿とさせる透明感をも感じさせる実に伸びやかなギターを聴くと。やっぱり実に魅力的ではあります。
バンド・リーダーのジョン・メイオールのアイデアとヴォーカルはそろそろマンネリで行き詰まり勘があるのですが。
その袋小路から軽々と逃れてしまう様な開放感がテイラーのギターには溢れているのです。

笑い飛ばしましょう。
あっちから。こっちから。
あっちも。こっちも。
色々言われたところで。
別に何にも揺らぐものでもないし。
まぁ、うん。言わせときましょう。

いつでも。どこでも。
新しいことやれるのは。
いままでにないこと。いまでを変えること。
そんなことできるのは。そんなことやれるのは。
だいたい。異端扱いされるものだけだから。
形が見えないうちは。煩くてしかたないけど。
形が見え始めると。その煩さも中身が変わってくるから。
まぁ、うん。そんなもんですよ。

旗は降ろさずに。
旗だけは降ろさずに。
まぁ、いってみましょうよ。

聖戦・・・なんて大したものではないけれど。

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2009/05/21 Thu *眠れない、眠らない / Robert Nighthawk

20090521bricksinmypillow


眠れない。

昼間は。
仕事なんかしてると。
どうにも。
眠くなるのに。
目を開けていようと。
意識すればするほど。
瞼が重くなるのに。

草木も眠る頃になると。
目も頭も。さえてしまって。
何をするでもなく。
何を考えるでもなく。
何を思うでもなく。

眠れない。

『Bricks In My Pillow』'77年リリース。
戦前(第二次世界大戦前)から活躍していたロバート・ナイトホーク。
スライド・ギターの名手として名を馳せたそのナイトホークの'51年から'52年の録音を集めたアルバム。
戦後、エレキ・ギターを手にしたことによって。ますますそのスライドの妙技に磨きがかかって。
とにかく情感に溢れて生々しく。そしてブルーなギターと。沈み込んでいく様な歌声が個性的なナイトホーク。
このアルバムでも。時にはブギーなんて弾いていますが。結局はギターが咽び泣いていて。
タイトル曲なんか。そりゃぁ、こんなブルースに憑りつかれたら眠れないよなってくらいなのですが。
それでいて。どこか飄々としていて。漂泊していく様な感じもあるのは。
都会暮らしに馴染めなかったのか。シカゴに定着せず。南部を渡り歩き続けて。
レコーディングよりも。旅先の酒場や路上で演奏することを好んでいたナイトホークの生き様が反映したのかも。

眠らない。

晩御飯食べて。
ワインなんか飲んだりして。
どうにも。
眠くなって。
無駄な抵抗は止めて。
しばらく舟を漕いで。
そのまま寝入ってしまえばいいのに。

草木も眠る頃になると。
目も頭も。さえてしまって。
何をするでもなく。
何を考えるでもなく。
何を思うでもなく。

眠らない。

何をするでもなく。
何を考えるでもなく。
何を思うでもなく。

でも。
曖昧でも。
茫洋としていても。
輪郭が見えなくても。
だからこそ。
巡り続ける。回り続ける。
何ものかを。
捉えようとしていたり。
何ものかに。
語りかけようとしていたり。

眠れない。
眠らない。
眠りたくない。

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2009/05/20 Wed *ブルースのパワー、パワー / Albert King

20090520bluespower


不安だって?
まぁ、そりゃそうだろう。
どう転ぶか解らないし。
何が起きるかも解らないし。
先行きが見通せないし。
あまりいい雲行きでも無さそうだし。
俺?俺はどうかって?
そりゃ、まぁ。
不安、ブルーな感じはあるよな。
もう、いい歳だし。親爺だしな。
年々、不安は、その感じは強くなるよな。
そんなのはあたり前のことなんだろうな。

『Live Wire/Blues Power』'68年リリース。
同年6月のサンフランシスコのフィルモアでの2日間の公演で収録されたアルバート・キングのライブ盤。
その最大の魅力である豪快なギターがこれでもかと爆発している必殺のアルバムです。
とにかくアルバートと言えば、めちゃくちゃ振れ幅の大きいチョーキングと指弾きならではの生々しさかなと。
なんでも5弦と6弦のチューニングが独特で。異様に低くて。それを一気にグワーン、ギュワーンと。
フレーズの少なさをカヴァーする為だったとの説もある様ですが。その大雑把さ、豪快さがいいじゃないと。
細かいことは気にしないで。一発決めちゃえば、もうこっちのものみたいな。このぶっ飛ばし方が好きです。
なんかせせこましくなくて。小細工も無くて。実に伸びやかに突き抜けていくギターの音色が心地良いのです。
10分を越える長尺のスロー・ブルース「Blues Power」なんて。もう豪快、痛快の極みです。
その人となりも。豪快で親分肌だったらしいアルバート。あの巨体と人懐っこそうな笑顔が目に浮かびます。
バックが当時スタジオでは組んでいたブッカーT&MG’sなら言うこと無かったのにと贅沢も言いたくなりますが。

不安じゃないかって?
まぁ、そんなことは無いけれど。
どう転ぶか解らないし。
何が起きるかも解らないし。
先行きが見通せないし。
追い風ばかり吹いてはいないだろうし。
俺だって。それなりに。
そりゃ、まぁ。
不安、ブルーな感じはあるよな。
もう、いい歳だし。親爺だしな。
年々、不安は、その感じは強くなるよな。
でも。ここまでくると。この歳になると。
もう。どうにでもなれと。どうなってもしかたねぇよと。

たいしたことはしてきてないけど。
言えるほどのことはしてきてないけど。
亀の甲より年の功。
それなりに。
やってきて。見てきて。
どこかで腹が据わって。
どこかで突き抜けていて。
ビクビクしながらも。
結構、タフにもなっていて。

それなりの。
自分なりの。
ブルースが聴こえてるからな。
ブルースが口ずさめるからな。

ブルースのパワー、パワー。

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2009/05/19 Tue *もしもギターが / The Elvin Bishop Band

20090519rockmysoul


もしもギターが。
弾けたなら。
思いの総てを。
爪弾いて。奏でて。
誰かに。自分に。
聴かせることが。
届けることが。
出来るのにと。

時々。そう時々。
たまさかにではあるけれど。
そんな思いに囚われて。
いてもたってもいられなくなる。
叶わぬ願いだとは知りながら。

『Rock My Soul』'72年リリース。
窓辺に佇み弾くともなしにギターを爪弾くエルヴィン・ビショップの姿が印象的なジャケットで。
きっと、いつも、どんな時も、片時もギターを手放すことなんて無いんだろうな、なんて感じさせる。
そんな永遠のギター小僧、エルヴィンが率いるエルヴィン・ビショップ・バンドの3rdアルバム。
なんと言っても。ポール・バターフィールド・ブルース・バンド出身で。アル・クーパーとのセッションも鮮烈で。
必然的にブルース・ロック、ブルース・ギタリストのイメージが強いエルヴィンです。確かにそうなのですが。
このアルバムのプロデュースはデラニー・ブラムレット。そしてこの時代。すっかり、しっかりスワンプしてます。
(エルヴィンはレオン・ラッセルと同郷、オクラホマはタルサ出身だったりしますし・・・)
いつものブルース・マナーは控えめに。しかし存外に伸びやかに生き生きとギターを奏でるエルヴィンです。
ジョー・ベイカーなる女性シンガーもメンバーで。彼女が歌うナンバーはどうにもデラニー&ボニーになっちゃう・・・
そこらは致しかた無いと言うか、ご愛嬌でしょうか。内ジャケのライブ写真なんてまんまフレンズだし。
兎にも角にも。このジャケットのエルヴィンとギターに漂う親密さが堪らなく好きだったりします。いいなぁ。

もしもギターが。
聴こえたなら。
思いの総てを。
爪弾いて。奏でて。
誰かに。自分に。
聴かせてくれる。
届けてくれる。
あのギターが。
いま聴こえたなら。

時々。そう時々。
たまさかにではあるけれど。
そんな思いに囚われて。
いてもたってもいられなくなる。
叶わぬ願いだとは知りながら。

もしもギターが。
あいつのギターが。
いま聴こえてきたなら。
それだけで。
そう。それだけで。
満たされるのに。癒されるのに。

もしもギターが。

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2009/05/18 Mon *瞬間チャージ!/ The Rolling Stones

20090518stoneseight


朝は苦手だ。
特に月曜日なんて。

寝過ごした。
余裕こきすぎた。
仕度しなきゃ。
準備しなきゃ。
時間が足りない。
でも。
このままじゃ出かけられない。
このままじゃ一日もたない。
あれを。そう。あれを。
入れなきゃ。
針を落として。
瞬間チャージ!

『The Best The Rolling Stones』'71年リリース。
何でもありだったキング・レコードによる数多い日本独自のローリング・ストーンズの編集アルバムの1枚。
そんな編集アルバムはどれもこれも似たり寄ったりっだったりするのですが。このアルバムは違います。
ある意味凄いアルバムです。何が凄いか。収録されているのが8曲。そう。たったの8曲のザ・ベストなんです!
いくらなんでも。それはないでしょうと思うのですが。定価が1,000円だったらしいので。まぁ、しかたないかと。
それにしても。たかだか8曲で、それだけで。ストーンズの何がわかると言うのだろうと思うのですが。
「Jumpin' Jack Flash」「As Tears Go By」「Paint It, Black」「Let's Spend Night Together」「Tell Me」
「(I Can't Get No) Satisfaction」「Ruby Tuesday」「Honky Tonk Women」...これだけ。これだけなんです。
いや。確かに。いい曲ばっかり、凄い曲ばっかり、美味しいところは押さえてる、押さえてはいるけれど。
まぁ、本当に短時間で。本当に時間が無い時に。ストーンズの真髄の、その一端に触れる為ならいいかな。
でも。あくまでもほんの一端、切れ端に過ぎないけど。でも。確かに。ストーンズだからな。凄いよな。
ジャックで始って、サティスフクションも聴けて。ホンキーで終わってるからいいか。瞬間チャージ!ってことで。

夜は得意だ。
月曜日だろうとなかろうと。

宵っ張り。
更けるのも忘れて。
あれも聴きたい。
これも観たい。
時間が足りない。
でも。
このままじゃ眠れない。
このままじゃ寝つけない。
あれを。そう。あれを。
入れなきゃ。
針を落として。
瞬間チャージ!

いつだって。
いつも。いまも。
ストーンズがきこえる。
ストーンズが流れてる。

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2009/05/17 Sun *邪魔するんじゃねぇ~よ / Cheap Trick

20090517heaventonight


こらっ。
邪魔するんじゃねぇ~よ。

日曜日だぜ。
朝寝坊して。
昼間から飲んで。
美味しいパスタを作って。
再放送のTVを観るともなく観て。
勿論。レコードだって聴いて。
酔い覚ましに昼風呂なんか入って。
思わず笑みが毀れる。
今日。今が。天国。

『Heaven Tonight』'78年リリース。
あの初来日公演の来日記念盤としてリリースされたチープ・トリックの3rdアルバム。
アメリカでは1stアルバム、2ndアルバム共にセールス的には謂わば失敗に終わっていたので。
いよいよこのアルバムが正念場、背水の陣だったかなと思いきや、そんな力みは感じられず。
相も変わらずマイ・ペースと言うか、開き直ってやりたい様にやってしまったかなと。
結果1stで聴けたハード・ロックなチープ・トリックと2ndで聴けたポップなチープ・トリックが融合して。
チープ・トリックならではのキャッチーでハードで。そして少しストレンジなロックン・ロールが聴こえてきます。
(パワー・ポップの元祖みたいに言われるチープ・トリックですが、当時はそんな言葉は無かった様な)
特に「California Man」、そして「Surrender」なんて。その弾け方が実に御機嫌だったりします。
「Sureender」のラスト。キッスのレコードを聴いてたのに。両親に邪魔されて。出てけよって怒ってたり。
そんな歌詞もキッスが好きで似た様な体験をしていたので(?)妙に気に入ってたりもしました。

こらっ。
邪魔するんじゃねぇ~よ。

日曜日だぜ。
散歩しながら。
意味もなく遠回りしたりして。
スーパーで色々買い込んで。
美味しいカレーを作ってもらって。
勿論。夜だから飲んで。
通り抜ける夜風が心地良くて。
思わず笑みが毀れる。
今夜。今が。天国。

携帯が震える。

だから。
邪魔するんじゃねぇ~よ。
えっ?
明日の最終報告のレビュー。
今夜電話でって。
そんなこと誰が?
俺?俺が言ったの。
そう。そうなんだ。
じゃぁ、さっさと終わらせよう。

こらっ。
邪魔するんじゃねぇ~よ。
本当に、頼むぜ俺(苦笑)。

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2009/05/16 Sat *憶えてる / Laura Nyro

20090516newyorkblood_2


潤んだ瞳。
涙が溢れ出す。
差し出された手を掴む。
絡みつく腕。
吐息。髪の匂い。
重ねられる唇。

濡れた瞳。
微かな微笑み。
解かれる腕。
手を伸ばしても届かない。
後姿。小さな背中。
ぼんやりと消えていく。

やれやれ。

『New York Tendarberry』'69年リリース。
侵し難く。しかしどうしようもなく魅惑的な表情に惹かれてしまうローラ・ニーロの3rdアルバム。
情念と官能。深い静寂と闇。そしてなにより血の匂いを感じてしまって。
決して好んで針を落とすアルバムではないのですが。勿論。ローラの歌声は深く、力強くて。
時に思わぬほどキャッチーな側面を見せるそのメロディーもすきなのですが。
あまりにその思いが。愛したニュー・ヨークへの、そして女性であることへの思いが深く込められていて。
そこにあまりに生々しい、生と性を。隠し様のない、そして実は魅惑的な血の匂いが漂っていて。
どうにも気楽に聴くことが出来ないアルバムだったりします。だから。ローラの歌声を聴きたくなると。
R&Bカヴァー集である『Gonna Take A Miracle』に針を落とすことが多いのですが。ですが。
時々。ふと。血の匂いに。そこに秘められた甘美なものに誘われてしまうことがあるのです。
血の匂いを、その魅惑的なことを。結局は忘れられない、憶えているのでしょうか。やれやれ。

その顔も。
おぼろになってるのに。
その名前も。
何年も忘れていたのに。
絡みつく腕。
吐息。髪の匂い。
重ねられる唇。

その感触。
その匂い。
それだけは。
憶えてる。
鮮明に蘇る。
その頃の日々も。
その頃の思いも。
深い靄の向こうなのに。
それだけは。
憶えてる。

やれやれ。

なにも。
今頃。
平和な昼寝の最中に。
夢にでてこなくてもいいものを。

しかし。
それにしても。
それだけは。
憶えてる・・・んだな(苦笑)。

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2009/05/15 Fri *魂焦がして/ Stevie Ray Vaughan & Double Trouble

20090515soultosoul


魂焦がして。

いかに。
策を練ろうと。
準備を整えようと。
術を使おうと。
言葉を尽そうと。
それだけでは。
足りないものがある。
届かないこともある。

いかに。
響かせるか。
動かせるか。
語らせるか。
その気にさせるか。

魂焦がして。

『Soul To Soul』'85年リリース。
キーボード奏者を加えて4人編成となったスティーヴィ・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブルの3rdアルバム。
しかし。今更ながら。レイ・ヴォーンのギターはなんていい音で鳴るんだろうと。しみじみと。
冒頭を飾るインスト「Say What」からして。太くて伸びやかなその音に、そのフレーズにもっていかれます。
インストなのですが。アルバム・タイトルが掛け声の様に繰返されて。その意気込みも伝わってきます。
歌ものではスロー・ブルース「Ain't Gone 'N' Give Up Love」ではギターは泣くし、ヴォーカルは気だるいし。
カヴァーの「Come On(PartⅢ)」ではギターは奔放に豪快に暴れまくるし、ヴォーカルも荒っぽくて。
そのどちらもがレイ・ヴォーンの魅力です。そうそう。ギターだけでなくヴォーカルもね、味があっていいなと。
この年の1月には最初で最後となった来日公演もあって。ジャケットのお守りはその時に買ったのかなとか。
実はアルコールとドラッグでボロボロだったらしい当時のレイ・ヴォーン。神にも縋りたい心境だったか。
そんな苦しみもまた人間臭くて。その苦しみまでも描いてみせたまさに魂のブルースがここにあるのかなと。
だから。今でも。この身に。この胸に。突き刺さるんだろうなと思うのです。魂焦がしてるからこそね。

魂焦がして。

いかに。
思い込んでも。
信じようとしても。
演じてみても。
語りかけてみても。
それだけでは。
どうにもならないものがある。
どうしようもならないものがある。

いかに。
響いてくるか。
動きだせるか。
語ることができるか。
その気になるか。

魂焦がして。

じれったい。
もやもやしてる。
何に?誰に?

自分の魂が。
燃えてこない。
まだここにいないんだよな・・・

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2009/05/14 Thu *涙を / Smokey Robinson & The Miracles

20090514thetearsofclown


涙を拭いて。

泣くだけ泣いたら。
泣くだけ泣けたら。
それはそれで。
楽になれるのかも。
思いは溢れても。
涙は溢れてこない。
ただ。
気づかないうちに。
目尻に涙が滲んで。
一筋毀れていくだけ。

涙を拭いて。

『The Tears Of A Clown』'70年リリース。
『Make It Happen』のタイトルで'67年にリリースされていたスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのアルバム。
何故かタイトル曲が3年後にイギリスで大ヒットして。アメリカにも飛び火して。アルバムも新装発売となったと。
(RCサクセションの同名のライブ・アルバムのタイトルは清志郎がこのアルバムから拝借したんだろうな)
アルバム全編に渡って。スモーキーの比類なき甘くて切ないファルセットを聴くことができて。
この甘いんだけど、切ない。もっと言ってしまえば悲しい。この光と影の同居の絶妙なバランス。
ただ甘いだけのものなどないし、ただ明るく、美しいものなどないと言う真実がその声に宿っていて。
そして。多分に山師で、したたかな商売人でもあったであろうスモーキーが、自らの資質を知り尽くした上で。
その資質、性質を十二分に生かして。タイトル曲の様な珠玉の名曲を作り、歌い上げてしまって。
その砂糖菓子の様な甘さと儚さが、聴く者を夢見心地に誘い、そして夢の中で泣かせてしまうのだと。

涙を隠して。

涙を見せられたら。
泣き腫らした顔でいられたら。
それはそれで。
優しくされるかも。
そうしたら。
もう戻ってはこれない。
だから。
気づかれないうちに。
目尻を拭って。
涙の跡をかき消して。

涙を隠して。

少しだけ微笑んでみせる。
大声で笑ってみせる。

もう。たぶん。
少しだけ。
大丈夫。

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2009/05/13 Wed *あふれて / The Temptations

20090513lotofsoul


あふれて。
しまったら。

街中でも。
仕事中でも。
ふとした瞬間に。
どこかから。
湧き出して。
押し寄せて。
堪えきれず。

あふれて。
しまったら。

立ち止まり。
席を外し。
一人になったら。
目を閉じて。
身を任せて。

『With A Lot O' Soul』'67年リリース。
テンプテーションズの長い歴史の中でも最強のメンバーによるアルバムの1枚。
制作がスモーキー・ロビンソンからノーマン・ホイットフィールドへと移りゆく過程にあって。
このアルバムでは全体の半分がホイットフィールドによるものになって。
当時のモータウンならではのビートに、いよいよファンキーなナンバーも登場する様になって。
A面頭があの「( I Know ) I'm Losing You」なんで。もう針を落とした瞬間に痺れてしまって。
数あるモータウンのグループの中でも、伊達さと粋さにかけてはやはりテンプスの右に出るものはないと。
勿論、ミディアムからスローなナンバーも素晴しくて。タイトル通りにソウル、魂、思いあふれてしまって。
このジャケットも。何故か懐かしく、胸締め付ける雰囲気があって。そこもまた好きだなと。

あふれて。
しまったら。

部屋でも。
眠っていても。
ふとした瞬間に。
いたるところから。
噴出して。
流れ続けて。
堪えきれず。

あふれて。
しまったら。

起き上がり。
部屋を出て。
一人になったら。
目を閉じて。
身を任せて。

あふれて。
しまったら。
そのままに。
あふれ出すままに。
ただ。
その思いの。
あふれ続けるままに。
そのままに。

もう。あなたはいないんだな、と。

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2009/05/11 Mon *ダウナー、アッパー / The Rolling Stones

20090511beggarsbanquet


落着く。
それだけ。

理屈でなく。
理論はなく。
説明も出来ず。
その気もなく。
ただ。
ここにいると。
こうしていると。
ひたすら。
弛緩して。

落着く。
それだけ。
それだけがいい。

『Beggars's Banquet』'68年リリース。
原点回帰したローリング・ストーンズのアルバム。
(この本来のジャケットでリリースされたのは'84年でした)。
今更ここで何かを語ってもしかたなくて。
その素晴しさは針を落とせばわかる。それだけ。なんだけど。
実質的なブライアン・ジョーンズにとってのラスト・アルバムにして傑作。
原点である米国南部に、ブルースに回帰しつつも、更に深化し続けるストーンズの凄味があって。
単なるカヴァーを超えて。自分たちなりのブルースを見つけ転がり続けるストーンズ。
呪術的な「Sympathy For The Devil」、いつも、いまも煽り立てられる「Street Fighting Man」の危うさ。
なんとも艶かしい「Stray Cat ablues」そして切なく哀感溢れる「No Expectations」も総てが素晴しい。
これだけのアルバムはそうあるものではないと。それだけの実りの豊かさと懐の深さがあまりにリアルで。
時に心落着き。時に心焦がされ。聴くほどに、聴くたびに。様々な表情を見せ、語りかけ忍び込んでくる。.
時に "I've Got No Expectaions" 、時に "I Hear The Sound Of Marching,Charging Feet Boy" と。
なんだか。そのどちらもが。ただの思い込みであり、間違いのない事実でもあり。
で、今夜辿り着く先は、転がりつく先は・・・そうだよなと。どちらであろうとそこにこそ真実が蠢いている・・・

焦がれる。
それだけ。

理屈でなく。
理論はなく。
説明も出来ず。
その気だけ。
ただ。
ここにいても。
こうしていても。
ひたすら。
膨張して。

焦がれる。
それだけ。
それだけがいい。

落着く。
焦がれる。
誰かで。
誰かに。
どちらもが。
思い込み。
でも。
どちらもが。
事実。

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2009/05/10 Sun *シュッ! / The Beatles

20090510abbeyroad


シュッ!

聞こえた。
確かに聞こえた。
頭の中で。
胸の内で。
あの音が。
あの声が。
確かに聞こえた。

いつだったか。
あの夜も。
あの夜にも。
聞こえたあの音が。あの声が。
再び。
火をつける。

シュッ!

『Abbey Road』'69年リリース。
実質的なビートルズのラスト・アルバム。
今更ここで何かを語ってもしかたなくて。
その素晴しさは針を落とせばわかる。それだけ。なんだけど。
ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ。4人の異なる才がそれぞれ輝いて。
それでいてギリギリでバンドとしての和を保ち。バンドとしてのビートルズの凄味があって。
それにしてもデビューして数年で。ここまで来てしまう、達してしまう。もうこれ以上先は望めなかったのかも。
ジョージの畢生の名作「Something」そして「Here Comes The Sun」はいつも美しくて。
でも。いまは。今夜は。やっぱり。「I Want You(She's So Heavy)」そして「Come Together」だな。
激しく。荒々しく。なにより剥きだし。このジョンの生々しさが、それだけがいま、今夜はリアルに迫ってくる。
基本的に延々と3つのフレーズが繰返される「I Want You(She's So Heavy)」、意味不明な「Come Toether」...
「Come Together」のジョンのシュッ!は"Shoot Me" らしく。"Come Together Right Now Over Me" だし。
なんだか。やれよ、やってみろよと。いけよ、いってみろよと。そうだよな、それしかないよなと。
で、その行き着く先は・・・そうだよなと。甘美だけど危険で。それでも剥きだしになったら・・・シュッ!

シュッ!

ある。
確かにある。
頭の中に。
胸の内に。
あの音が。
あの声が。
そいつを覚まさせる。

いつだったか。
あの夜も。
あの夜にも。
起きだした。這い出した。
再び。
湧き上がる。

シュッ!

幻だと知っている。
まやかしだと知っている。
気の迷いだと知っている。
危険だと知っている。
でも。
甘美なのも知っている。

剥きだしに・・・

シュッ!

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2009/05/09 Sat *オーティスのレコード聴きながら / Otis Redding

20090509bestofotisredding


一人で。
レコード聴きながら。
見送ろう。
ここで。こうして。
浮かんだり消えたり。
そんな思いをやり過ごしながら。
そんな思いを噛締めながら。
いいよね。
思いは人それぞれだから。
遠く離れて。少し離れて。
ここで。この部屋で。
オーティスのレコード聴きながら。

『Best Of Otis Redding』'67年リリース。
『ソウルの真髄』なる邦題がつけられたオーティス・レディングの本邦デビュー・アルバム。
オリジナルの『Otis Blue』からのナンバーを中心に選曲されたアルバム。
オーティスが大好きだった、憧れだった忌野清志郎。清志郎もこのアルバムを聴いてたのかな。
昔、雑誌で。'70年代になってから日本でもオーティスのオリジナル・アルバムが発売される様になって。
毎月リリースされるそのアルバムを買うのが楽しみだったって言ってたよな。
だから高校生だった清志郎が聴いてたのはこのアルバムじゃないのかななんて。
オーティスは凄いな。沁みるな。なんでこんなに豊で、激しくて、そしてそして切ないんだろう。
なんでこんなに胸に募って、体が熱くなって。そしてそして心の内のどこかをギュッと掴むんだろう。
清志郎も同じ様に感じたのかな、震えたのかな。スゲェ、カッコいいってさ。
清志郎、オーティスはやっぱり凄いよ。こんな日でもちゃんと魂が震えるもの、身の内が熱くなってくるもの。
いつも。いまも。オーティスは俺の内ポケットから聴こえてくる。そして清志郎もね。これからもね。

一人で。
レコード聴きながら。
見送ろう。
ここで。こうして。
浮かんだり消えたり。
そんな思いをやり過ごしながら。
そんな思いを噛締めながら。
いいよね。
思いは人それぞれだから。
遠く離れて。少し離れて。
ここで。この部屋で。
オーティスのレコード聴きながら。

行けなくて。御免。
見届けられなくて。御免。
一緒に歌えなくて。御免。
涙溢れなくて。御免。
でもここで見送ってるから。
そうここで唇噛み締めてるから。
そうここで心の中で呟いてるから。
ありがとう。愛してます。
ここで。この部屋で。
オーティスのレコード聴きながら・・・

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2009/05/08 Fri *打てば響く / Eddie Floyd

20090508knockonwood


いつもと同じ。
時を過ごして。
一日を過ごして。
そうしていよう。
そうしていたい。
けれど。

動かない。
響かない。
言葉も。心も。
自分も。人も。
どうしても虚ろ。
どうしても空っぽ。

『Knock On Wood』'67年リリース。
シンガーとしてライターとしてプロデューサーとしてスタックスを支える1人だったエディ・フロイド。
オーティス・レディングらと比較すると。すっかり忘れられてしまった感の強いエディですが。
タイトル曲(ジャケットは洒落が効いてます)や「Raise Your Hand」のオリジネイターとしての功績は不滅です。
幾多のロック・バンドもカヴァーしたこの2曲を共作して、抜群の乗りで聴かせてヒットさせました。
特にタイトル曲の。あの打てば響くが如く。見事にそのタイトルのフレーズが印象に残る様は素晴しいなと。
(ちなみにKnock On WoodとはスラングでTell The Truthの意味があるんだそうです)
このアルバムではスロー・ナンバーも聴けるのですが。やっぱりエディはアップ・テンポが似合うかなと。
逆に言うと。スロー・ナンバーではやや平坦で。シンガーとしてのエディの限界が見えてしまっています。
ここらの力量の差が。例えばオーティスらとエディの現在の知名度、評価の違いに表れているのでしょうか。

いつもと同じ。
時を過ごして。
一日を過ごして。
そうしていよう。
そうしていたい。
けれど。

動かない。
響かない。
言葉も。心も。
自分も。人も。
どうしても虚ろ。
どうしても空っぽ。

そんな時。

窓の外。
雨上がりの空に。
大きな綺麗な虹が架かる。
あの虹に腰掛けて。
あの虹を渡って。
聴こえてくる。聴こえてくるんだ。
大人だろ。元気を出せよと。

そうだ。
そうだった。

動かそう。
響かそう。
言葉を。心を。
自分を。人を。
虚ろでなんかいられない。
空っぽなんかでいられない。

ちょっと待って。
もう一度話そう。
もう一度考えよう。
胸を開いて。
本音でぶつかって。
ほら。
打てば響いてる。
これが。
これで。
いつもと同じ。

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2009/05/07 Thu *バランスを / Don Covay

20090507seesaw


バランスを。
保とうとしてる。
バランスを。
保たなきゃ。
崩れ落ちそうで。
崩れ落ちてしまったら。
二度と元には戻れなさそうで。

だから。
バランスを。
保とうと。
彼の声を。
聴いたり。聴かなかったり。
彼の姿を。
観たり。観なかったり。
バランスを。
保つために。
喧騒から。
離れて。乗らないで。
ただただ。
音の中に。音楽の中に。

『See-Saw』'66年リリース。
いかにも'60年代なデザインのジャケットも可愛らしいドン・コヴェイのアルバム。
シンガーとして。またライターとして'60年代のアトランティックを支えたスターの一人だったコヴェィ。
タイトル曲も。そしてストーンズのカヴァーで知られる「Mercy,Mercy」も(共作ですが)自らの作品です。
その。ちょっと粘着質と言うか、ちょっと下世話ないやらしさをも感じさせる歌声が特徴のコヴェイですが。
その歌声、歌い方がミック・ジャガーによく似ていて・・・逆ですね。ミックがコヴェイに似ているんですね。
ひょっとしたら。ミックが自らのスタイルを確立するのに参考にした、憧れたシンガーの1人だったのかもです。
他のアトランティックのシンガー達と比較するとやや軽く、ポップな感じが強くもありますが。
その軽さ、音に、身に纏った飄々とした雰囲気が癖になって。気づくと一緒に口ずさんでいたりします。
身も心も。沈んでしまいそうな夜になど。ふと思い出して針を落としたくなるアルバムです。

バランスを。
保とうとしてる。
バランスを。
保たなきゃ。
膝を折ってしまいそうで。
膝を折ってしまったら。
二度と立てなくなりそうで。

だから。
バランスを。
保とうと。
彼の声を。
聴いたり。聴かなかったり。
彼の姿を。
観たり。観なかったり。
バランスを。
保つために。
他人の思いから。
離れて。乗らないで。
ただただ。
音の中に。音楽の中に。

揺れ動いて。
上がったり。下がったり。
知らず知らずに傾いたり。
シーソーの様に。

バランスを。

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2009/05/06 Wed *同じ時代、同じ国に / RCサクセション

20090506rhapsody


もう。
来日はしてくれないんだな。
ビンビンにきめてぶっ飛んで来てくれないんだな。
ただのロックン・ロール・ショーをやってはくれないんだな。

悔しいな。
悲しいよりも。
辛いよりも。
悔しいな。

まだまだ。
必要なのに。
いつも。
いまも。
いて欲しいのに。
歌って欲しいのに。

『Rhapsody』'80年リリース。
初めて聴いた、初めて買ったRCサクセションのアルバム。
あの日から。あの時から。RCはいつも側にあった。いてくれた。
どれだけ。聴いたか。一緒に口ずさんだか。どれだけ・・・
いつも。いまも。清志郎も、チャボも憧れだった。大好きだった・・・大好きなんだ。
このアルバムが録音された久保講堂にも屋根裏にも行けなかったから。
大学に入って。上京して。日比谷野音や武道館に何回も観に行った。
想像していたとおり、いやそれ以上に凄かった、御機嫌だった。
あぁ、RCを好きになって良かった、RCは最高だぜって。いつもそう思ってた。
最後になっちゃった日比谷野音にも武道館にもいたんだよ。
そしていつかまたと。だって。解散じゃなくて。無期限とは言え活動停止なんだから・・・
バンドマン歌ってよって。勿論。ソロになった清志郎もチャボも好きだよ。好きだけど・・・
言いたいこと。感謝したいこと。いっぱいあって。言葉にならなくて。だけど。言葉で何が言えるって。
だから・・・

こんなイカシタやつらと同じ時代、同じ国に生きてるなんて素敵じゃないか!

まったくそのとおりだったよ。本当に。最高だったよ。本当に。素敵だったよ。

もう。
来日はしてくれないんだな。
ビンビンにきめてぶっ飛んで来てくれないんだな。
ただのロックン・ロール・ショーをやってはくれないんだな。

悔しいな。
悲しいよりも。
辛いよりも。
悔しいな。

まだまだ。
必要なのに。
いつも。
いまも。
いて欲しいのに。
歌って欲しいのに。
でも・・・だから。

これからも。
空の上から。
歌ってよ。
ぼくとあの娘のためにさ。
みんなのためにさ。

キヨシロー!どーも、ありがとう!愛してまーす!

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2009/05/05 Tue *涙雨 / Bob Dylan

20090505dylansgreatest


雨だ。
雨が降っている。
曇りガラスの向こう。
流れる灯りに思わず身を乗りだす。
あの灯り。
雨に滲んだあの灯り。
その向こう側に。
かってあった。
その場所を。
その空気を。
その人を。
思い出す。突き刺さる。
流れ去った灯りの残像。
思い出す。突き刺さる。

雨だ。
雨が降っている。
涙雨かもな。

『Bob Dylan's Greatest Hits』'67年リリース。
バイク事故によるリタイア中にその不在を埋めるかの様にリリースされたボブ・ディランの編集アルバム。
オリジナルの全10曲に日本盤では「Love Minus Zero/No Limit」「Higway 61 Revisited」が追加されています。
オリジナル・アルバム未収録だったシングル「Positively 4th Street」の収録が売りだった様ですが。
それ以外は妥当な選曲・・・可もなく不可もなくという感じで曲数も少なく、あまり評価は高くないとも聞きますが。
決してボブ・ディランの熱心な聴き手とは言えない自分の様な人間にとっては丁度いい塩梅だったりします。
「Blowin' In The Wind」「The Times They Are A-Changin'」「Mr.Tabourine Man」...
そして「Like A Rolling Stone」に「Just Like A Woman」と。どれもディランの代表作、名作ばかりです・・・が。

実はディランの曲って。他の人のカヴァーの方が馴染み深かったり、聴き易かったりして。いや、なんとも。
ザ・バーズ、ジミ・ヘンドリックス、ザ・バンド、ジョニー・ウィンター、ローリング・ストーンズ、RCサクセション・・・
でも。ここ数年。「Like A Roling Stone」と「Just Like A Woman」はやっぱりディランの歌が一番刺さるのです。
とにかく。理由も解らず、言葉にも出来ませんが。とにかく刺さるのです。刺さるとね、抜けないんです、たぶん。
そして。このアルバムにはミルトン・グレイサーによるディランのイラスト(版画)ポスターが封入されていました。
今夜も。そのポスターを眺めながら。同じポスターが貼られていた店を、その匂いを、その空気を。
そして。何よりもそのカウンターでいつも出迎えてくれたその人を思いながら針を落としているのです。

雨だ。
雨が降っている。
川を渡って都内へと戻る。
車窓から体を離して目を閉じる。
あの灯り。
雨に滲んでいたあの灯り。
その向こう側に。
かってあった。
その場所を。
その空気を。
その人を。
思い出す。突き刺さる。
瞼の裏の灯りの残像。
消えない思い。抜けない痛み。

雨だ。
雨が降っている。
涙雨かもな。

ねぇ。
また悲しいことがあったんだ。
こんな夜には。
あの。
灯りの向こうで。
扉を開けて。カウンターに座って。
ねぇ・・・

涙雨だね。

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2009/05/02 Sat *いつだって / The New Barbarians & The Rolling Stones

20090502blinddate


いつだって。
いまだって。
初めての時と同じ様に。
並んで歩けば。
それだけで。
楽しいし。
安らぐし。
心弾むし。
それだから。
初めての道も。
初めての街角も。
面白くて。
輝いて。
なにかいいことないかな。
なにか愉しめる場所はないかな。
なにか美味しそうな店はないかな。
いつだって。
いまだって。
二人なら。

『Blind Date』リリース年不明。
言ってみればキースの為に開かれた'79年のカナダでのチャリティー・コンサートの2枚組の海賊盤。
ヘロインの不法所持容疑で捕まったキース。判決は執行猶予付きで盲人協会の為にコンサートを開催しろと。
そこでニュー・バーバリアンズとローリング・ストーンズがキースを救う為に(?)集結させられた訳です。
'79年4月22日に行われたそのコンサートの夜の部を良好な隠密録音で収めたのがこのアルバムです。
前半がニュー・バーバリアンズ。キースとミックによる「Prodigal Son」を挟んでストーンズへと続きます。
ロン・ウッド率いるバーバリアンズはなかなかに御機嫌な演奏を聴かせてくれています。
この年はストーンズはお休みで。バーバリアンズでツアーに出るので、キースとロニーも気合が入っていて。
なんか2人して息の合ったギターを聴かせながらバンドとしての一体感もあって。ウキウキしてきます。
で、お休みだった筈のストーンズ。こっちはまぁ、当然といえば当然ですが結構ボロボロ。それも楽しいかな。
「Star Star」ではミックが歌に入れずに。途中でキースが無理やりイントロ弾きなおしてやっと入ったりしてます。
(ミックはいつだったか、「It's Only Rock 'N Roll」の頭で「Star Star」を歌いだしたこともありましたが・・・)
それでもやっぱり。「Jumpin' Jack Flash」では盛り上げてくれるし、「Prodigal Son」なんて痺れてしまうのですが。
アルバムタイトル(「初めてのデート」の意味もあり)通りに初々しくドキドキさせてくれるストーンズなのです(笑)。

いつだって。
いまだって。
初めての時と変わらずに。
並んで座れば。
それだけで。
楽しいし。
安らぐし。
心弾むし。
それだから。
初めての店も。
初めての空気も。
面白くて。
輝いて。
なにかいいこと起きそうで。
そこも愉快な場所になって。
美味しいお酒も一層美味しくて。
いつだって。
いまだって。
二人なら。

いつだって。
いまだって。
これからも。
二人なら。

どうにか。
こうにか。
結婚一周年。
これからも。
どうにか。
こうにか。
二人なら。

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2009/05/01 Fri *さぁ、週末だ連休だ / Dave Edmunds

20090501getit


さぁ。
何はともあれ。
何はなくても。
明日からは。
週末だ。
更に。その上に。
連休だ。
少し、かなり早いけど。
一応、真っ当な理由もあるし(?)
午後から早退してしまおう。
さぁ。
もうこれで。
心置きなく。
今からは。
週末だ。
連休だ。

『Get It』'77年リリース。
ロックン・ロール一筋、頑固一徹なロックン・ロール親父、デイヴ・エドモンズの3rdアルバム。
友人だったレッド・ツェッペリンのメンバーに誘われて(乞われて)彼らのスワン・ソングに移籍したエドモンズ。
心機一転。前作が殆ど一人での宅録だったのに反して。ニック・ロウやテリー・ウィリアムズと言った。
後にロックパイルを結成することになるメンバーも参加しての実に楽しく、御機嫌なセッションを繰り広げていて。
特にロウは名曲「I Knew The Bride」を提供。同じく「Here Comes The Weekend」をエドモンズと共作していて。
その活躍ぶりと息の、手の合い方に思わず拍手を送りたくなります。やっぱりこの2人は名コンビです。
あまりに捻りもなく、なんの外連味もなく。只の、本当に只のロックン・ロールを演るだけのエドモンズ。
そこが偶に食い足りなくなるんですが。そこにいい塩梅で、いい匙加減で味わいを加えてたのがロウかなと。
そう考えると。ロックパイルで仲違いして袂を別ってしまったのがあまりにももったいなかったなと。
エドモンズにはロウの洒落が解らなかったり、ロウにはエドモンズの真直ぐさが重かったりしたのかな。
まぁ。何はともあれ。何はなくても。このアルバムが心浮き立つロックン・ロール・アルバムなのは確かです。

さぁ。
何があっても。
何がおきても。
明日からは。
週末だ。
更に。そのまま。
連休だ。
少し、かなり早いけど。
真っ当な用事も終わってしまったけど。
このまま街をぶらつこう。
さぁ。
もうこれで。
心置きなく。
今からは。
週末だ。
連休だ。

捻りも何にもない。いらない。
只、只。
週末だ。連休だ。
今はそれだけで。いいんだな。

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2009/04/30 Thu *すたこらさっさ / Bad Company

20090430runwiththepack


貧乏性。
心配性。
じゃないけれど。
本質的に。
本能的に。
ここでいいやとか。
ここが落着くとか。
このままずっととか。
そういうのが苦手で。
そうなると何だかむず痒くて。
動き出したくなる。
走り出したくなる。
逃げ出したくなる。

必要なものだけもって。
すたこらさっさ。
振り返りもしないだろう。

『Run With The Pack』'76年リリース。
シルヴァー・メタリックのジャケットが鮮烈な印象を残すバッド・カンパニーの3rdアルバム。
(相方に言わせると狼の親子が最近流れてる某カメラのCMを思わせるとのこと)
前作『Straight Shooter』があまりにも米国風になり過ぎたとの批判もあった様で。
(個人的にはその2ndアルバムも好きなんですけどね・・・
http://jumpintacflash.cocolog-nifty.com/decembers_childrenand_eve/2008/03/20080301_sat_72b6.html
じゃぁ、原点回帰して。ブリティッシュ・ロックの香りを濃厚に・・・したかと言うとそればかりでは無くて。
そのメロディーの端々に、フリー、ストーンズ、ビートルズから連なる系譜を感じさせつつ。
ポール・ロジャースの力強い歌声と、サイモン・カークの叩き出す重くて小気味の良いリズムが。
更にスケールの大きいサウンドを聴かせています。このスコーンとした突き抜け方がバッド・カンパニーかなと。
そこが魅力でもあり、時に大味に感じる要因でもありますが。まぁ、聴いててスカッとさせてくれるのは確かです。
グッと力技で盛り上げるタイトル・ナンバー、一方でノヴェルティな「Young Blood」のカヴァーの力の抜け方。
そんなバラエティに富んだサウンドを聴かせる余裕が漂っているのも、らしくていいんじゃないかと思うのです。

貧乏性。
心配性。
じゃないけれど。
本質的に。
本能的に。
こんなわけないだろう。
ここでいいはずないだろう。
このままですむとは思わないだろう。
そういうのが染み付いてる。
そうなると何だか堪らなくて。
動き出したくなる。
走り出したくなる。
逃げ出したくなる。

必要なものだけもって。
すたこらさっさ。
振り返りもしないだろう。

変化がなきゃ。
流れてなくっちゃ。
動いてなくちゃ。
危なくなくちゃ。
楽しめなくちゃ。
そんな何かを求めて。
走り出す。
すたこらさっさ。
持っていかなきゃならないものは。
必要なものは。
解ってるから。

すたこらさっさ。

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2009/04/29 Wed *弧にして凛、のみならず / Jimi Hendrix

20090429axis_2
もう。
離れられない。
一歩も動けない。
その姿に触れて。
その思いに触れて。
そこにある弧を思う。
その凛とした意思を思う。
のみならず。
遙かなる時を越えた。
美しさ、優しさ、気高さに。
心震える。

『Axis: As Bold As Love』'67年リリース。
インドの宗教画をアレンジしたジャケットが印象的な、
ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの2ndアルバム。
ジミ、ノエル・レディング、ミッチ・ミッチェルが阿修羅で。
周囲には迦楼羅みたいなのも描かれていたりします。
仏教に取り込まれてからは仏法の守護神とされている阿修羅ですが。
元来は闘いの神です。帝釈天に挑み続けた闘争の神です。
その。弧にして凛とした。何者にも屈しない、自由である姿勢と精神。
そこに。ジミの姿を、その音楽を、その世界を重ねたくなります。
あまりに自由で。あまりに型に囚われない。そんなジミの世界。
頭の中で鳴り続ける音を求め続けて。溢れ出るままに奏でて。
黒人とネィティブ・アメリカンとをルーツに持ち。
母国を飛び出て英国で成功を手中にし。一躍時代の寵児となって。
支持層である白人社会と出自である黒人社会の狭間で揺れ動き。
そんななにもかも。総てを飲み込んで。総てに立ち向かって。
ジミもまた何者にも屈しない、自由である姿勢と精神を貫いたのではないか。
それが故に。弧にして凛、のみならず美しくもあるのです。
その美しさの極致が2分半にも満たない「Little Wing」に昇華されていたりするのです。

ただ。
打ち据えられて。
側を離れられない。
その姿に触れて。
その思いに触れて。
その弧の深さを思う。
その凛の強さを思う。
のみならず。
時を越えて身に纏った。
美しさ、優しさ、気高さに。
心震える。                       

弧であることの。
凛としてあることの。
のみならず。
優美であること。
気高くあること。
その。
尊さと貴さに。
心震えて、痺れてしまって。
時を忘れてみたくなる。
                       
上野の森で出会った。
阿修羅像。
今度は奈良に会いに行こうかな。

国宝阿修羅展、いいですよ!

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