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2009/06/20 Sat *空模様のかげんが / Char

20090620char


ぼちぼちっと。
ぶらぶらっと。
散歩に出かけよう。
目的はあるにはあるけれど。
辿り着きたい先もあるにはあるけれど。
まぁ、そんなに慌てずに。
さぁ、地図も持たずに。

空模様のかげんが悪くなる前に。
歩き出そう。
いつもと違う路地を抜けて。
いつもと違う街角を曲がって。
緑の中を抜けていこう。
もう、ここまで。さぁ、もうすぐ。

『Char』'76年リリース。
日本を代表するギタリスト、チャーの1stアルバム。
インナー・スリーブにスペシャル・サンクスとクレジットされてる富士山を背景に立つチャー。
その姿に漲る自信と微かに過ぎる不安、それを振り払うかの如く身に纏っている虚勢。
そんなものを感じてしまうのは。中身に。記念すべき初めてのアルバムにそんなチャー自身が反映されていて。
デビュー前からの、鳴物入りのスーパー・ギタリストとして期待され、自らもその期待に応えるべく。
「Shinin' You, Shinin' Day」とか「Smoky」とか。今もプレイし続けている傑作を書き上げて、弾いて。
その完成度は、さすが8歳でギタリストを志し(?)、中学生時代からプロとして稼いでいただけのことはあるなと。
その一方で。そのルックスの良さと。日本のロック・シーンが確立されていなかった当時の状況も相俟って。
アイドル的な売り出し方もされていたので。「Navy Blue」なんてかなり歌謡曲臭が濃厚だったりもします。
チャー自身はどう思っていたのか解りませんが(その後の活動を考えると本意では無かったのかなとは)。
個人的にはこの歌謡曲、ニュー・ミュージック路線のナンバーに滲み出る日本的な情感が結構好きだったりして。
特に「空模様のかげんが悪くなる前に」に漂う、詩情や旅情。それが琴線に触れて。ふと何処かへなんて。
だから「Smoky」のチャーに驚嘆しつつ、「空模様の~」のチャーにも親しみを感じて。どっちも、好きなんだよなぁ。

ぼちぼちっと。
ぶらぶらっと。
家路につこう。
目的を果たすことも出来たし。
思わぬ素敵な出会いにも恵まれたし。
まぁ、そんなに急がずに。
さぁ、頭の中に地図も描けてるし。

空模様のかげんが悪くなる前に。
歩き出そう。
行きとは違う路地を抜けてみようか。
行きとは違う街角で曲がってみようか。
夜の中を抜けていこう。
もう、ここまで。さぁ、もうすぐ。

でもね。
小腹が空いたよね。
喉も渇いたしね。
いい匂いもしてきたしね。
空模様のかげんが悪くなる前に。
あの灯りの下へ。
あの看板を目指して。
まぁ、そんなに慌てずに。
まぁ、そんなに急がずに。

看板に“Smoky”ってあるのは出来すぎだけど(笑)。

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