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2009年6月

2009/06/28 Sun *ありふれた / Eric Clapton

20090628theresone


ありふれた。
なんて。
嫌だなと思ってた。
そんなの否だと言ってきた。
いまでも。
何処かに。根底に。
変わらないものはあって。
隠し切れないこともあるけれど。

どこにでもいる。
誰かでいいと。
ありふれていたいと。
そんな心持ちになったりもする。
そんな日々が確実にある。

『There's One In Every Crowd』'75年リリース。
前作『461 Ocean Boulevard』に引き続いてレイドバックした雰囲気を漂わすエリック・クラプトンのアルバム。
その『461~』からのメンバーにマーシー・レヴィが加わって。'70年代のクラプトンを支えた面子が揃って。
いよいよ。ペースを掴んで。のんびりとゆったりと。思うがままに気儘に歌い、奏でるクラプトンがいます。
ゴスペルやブルースのカヴァーも決して重くならず。軽やかで伸びやかで。レゲエ・アレンジも心地良さ気に。
ここまでリラックスしてしまっていいのかなってくらい。とにもかくにも落ち着いて寛いだサウンドとなっています。
やれスローハンドだ、やれゴッドだと。騒がれることに心底参っていたクラプトンとしては。降りたかったんだなと。
降りてしまって。ただただ普通に歌って奏でて。それだけをやりたかった。それだけでいたかったんだなと。
アルバムのジャケットにも、そしてタイトルにもそんなクラプトンの心境が素直に表されている気がするのです。
昔は、そんなクラプトンが物足りなくて。歌じゃなくてもっともっとギターが聴きたいんだよなと。
だから『E.C. Was Here』とかの方が好きだったんですけどね。最近は。こんなクラプトンもいいよなって思います。

ありふれた。
なんて。
嫌だなと思ってた。
そんなの否だと言ってきた。
いまでも。
何処かで。根底で。
居心地が悪かったり。
何かが蠢くこともあるのだけれど。

どこにでもある。
それでいいのだと。
ありふれてるのも悪くはないと。
そんな心持ちを意識もせずに。
過ぎていく日々が此処にある。

ありふれた。
どこにでもいる。
どこにでもある。
でも。
ここにいる。
ここいいることを望んでいる。
それもまた。
自分なりの。自分だけの。
歩き方ではあるのだろう。
それはそれで・・・ね。

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2009/06/26 Fri *あっ、これこれ / The Doobie Brothers

20090626jukebox


あっ、これこれ。
えっ、どれどれ。
ほら、これだよこれ。
えっ、だからどれ。
だから・・・
チャッチャ~、チャッチャ~、チャッチャッチャ、チャッチャ~♪
えっと・・・
チャッチャ~、チャッチャ~、チャッチャッチャ、チャッチャ~♪
そうそう。
チャッチャ~、チャッチャ~ってなんだっけ?
頭の中でリズムを刻む。メロを口ずさむ。指が動き出す。
あっ、わかった。わかりました。
えっ、なに。なんだっけ?
ドゥービーでしょ。ドゥービーの・・・
チャイナ・グローヴだ!

あっ、これこれ。
いいな。いいな。
この感じ。久し振りだな。

『Best Of The Doobies』'76年リリース。
トム・ジョンストンが牽引していた弾けまくっていた時代のドゥービー・ブラザーズのベスト・アルバム。
マイケル・マクドナルドが参加して軟派になってしまった後のナンバーも2曲ほど収められてはいますが。
まぁ、それは聴かなかったことにしておけばいいかなと。やっぱりドゥービーは弾けてなんぼでしょ。
まぁ、バンド名からしてマリファナ兄弟(?)ですからねぇ。うーん。このいかれた弾け具合が堪りません。
その最たるものが「China Grove」であり、「Long Train Runnin'」です。この2曲は必殺でしょう。
そのキラー・チューンが冒頭2連発ですから。どうしてもこのアルバム、A面にばかり針を落してしまいます。
いやぁ、本当にやんちゃ極まりない弾け具合で。バブルの頃はディスコでお姉ちゃん達も踊り狂ってましたねぇ。
他にも「Listen To The Music」とか「Rockin' Down The Highway」とか。御機嫌なんですよね。
洗練とかされてなくて。どことなくB級っぽいのですが。そこがまたいいんです。肩もこらないし。
だからくどいけど。妙にお洒落になってしまうまえの。街のあんちゃん的なドゥービーがね、好きだったんです。

あっ、ほらほら。
えっ、どれどれ。
ほら、あれだよあれ。
えっ、だからどれ。
だから・・・
チャ~ララ、チャッチャ、チャ~ララ、チャ~ララ、チャッチャ、チャ~ララ♪
えっと・・・
チャ~ララ、チャッチャ、チャ~ララ、チャ~ララ、チャッチャ、チャ~ララ♪
そうそう。
チャ~ララ、、チャッチャってこれはなんだっけ?
頭の中でリズムを刻む。メロを口ずさむ。指が動き出す。
これは、あれでしょ。あれ。
えっ、なに。なんだっけ?
ドゥービーでしょ。ドゥービーの・・・
ロング・トレイン・ランニンだ!
フゥーってね。

あっ、これこれ。
いいな。いいな。
この感じ。久し振りだな。

自然で。楽しくて。
わかっちゃうことや。
わかっちゃうものがあって。
いいな。いいな。
またこんな感じで集まろう。

あっ、これこれ。

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2009/06/25 Thu *新たな / Brinsley Schwarz

20090625newfavorites_2


新たに。
そう。
新たに。
始って。
転がりだして。
当然。
場所も。人も。
空気も。文化も。
異なるので。

それならそれで。
そこにはそこで。
新たに。
探さなければ。
見つけなければ。

『The New Favourites Of Brinsley Schwarz』'74年リリース。
ニック・ロウ、イアン・ゴム、そして後のザ・ルーモアのメンバーを擁したブリンズリー・シュウォーツ。
派手さには欠けるものの極上で良質で。何よりも愛すべきサウンドを奏で続けたブリンズリーのラスト・アルバム。
本当に。胸躍る、そして心安らぐ、そしてそして思わずほくそ笑んでしまう素晴しさなのですが。
何故か商業的な成功からは徹底的に見放されて。知る人ぞ知る存在のままで。まぁ、それもらしくはありますが。
このアルバムでもA面頭の「(What's So Funny 'bout) Peace,Love And Understanding」なんて。
その後のソロ活動でも如何なく発揮されるロウのポップ・センスが全開になった御機嫌なナンバーで幕を開けて。
時に軽やかに。時に切なく。胸の内の手が届きそうで届かないところを軽く揺さぶってくれたりするのです。
その音楽性は実に伸びやかで、幅広く。ニュー・オーリンズ辺りまでもごく自然に手の内にあったりもして。
そうかと思えば「Trying To Live My Life Without You」なんかも実に小粋にカヴァーしていたり。
クレイが歌うと痛切なこのサザン・ソウルも。何だかまぁ、仕方ないかなぁ~って感じに聴こえるとこが流石です。

新たな。
そう。
新たな。
始り。
道行だからして。
当然。
行先も。人も。
道程も。操縦も。
異なるので。

それならそれで。
そこにはそこで。
新たな。
顔が、頭が。
思いがなければならなくて。

新たな。
顔が、頭が。
思いが。
探し出せたかな。
見つけられたかな。
新たな。
候補を。
お気に入りを。
どこまで。
いつまで。
引っ張っていけるかな。
ついてこさせられるかな。
楽しみでもあり・・・

まぁ、先ずは軽やかに。

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2009/06/23 Tue *街の灯りが / Little Feat

20090623lastrecordalbum


街の灯りが。
綺麗で。
遠くて。

贅沢は言えないが。
ちょっとばかり。
暮らしてる街からは。
距離のある場所で。
過ごす時間の多い日々が続いている。
勿論。毎日。
その街に。家に。帰っていはいるけれど。
一日の大半を離れて過ごすのは。
寂しくて。心細くて。
ついつい窓の外に目を向ける。

街の灯りが。
綺麗で。
遠くて。

『The Last Record Album』'75年リリース。
例によってネオン・パークの描くジャケットも強烈な印象を残すリトル・フィートの5thアルバム。
ご存知の様にアルバム・タイトルはあくまでもジョークで。決してラスト・アルバムではありません。
(尤もリリースされた当時には誤解するファンもいた様で。その誤解を解く為の広告もされたとか)
リトル・フィートと言えばやはりローウェル・ジョージであり、そのギターなのですが。
このアルバムでは他のメンバーの貢献も大きくて。ビル・ペインやポール・バレールも頑張ってるなと。
逆に言うと。ローウェルのギターがもっと聴きたいかなとも思うのですが。ギターの負担が軽く(?)なって。
心なしかそのヴォーカルにはその分も感情が入ってるかななってのは穿ち過ぎですかね。
しかし、リトル・フィートって不思議で。土埃や泥にまみれてそうな志向な音なのに何故か人工的なんですが。
これってやっぱり。たぶんにパークによるジャケットの影響も大きいかなと思うのですが。
特に。このアルバムのなんとも奇妙で、でもなぜか既視感もある街、ハリウッドなんてその象徴かなとも。

街の灯りが。
綺麗で。
遠くて。

贅沢は言えないが。
ちょっとばかり。
暮らしてる街からの。
距離が遠すぎるよな。
離れて過ごす時間は辛いよな。
勿論。毎日。
その街に。家に。帰れば落着くけど。
一日の大半は何だか浮いてるみたいに。
頼りなくて。不安で。
ついつい窓の外に目を向ける。

街の灯りが。
綺麗で。
遠くて。

恋しすぎて。
思いすぎて。
時に。
奇妙に。
あまりに。
人工的に。
見えることもあるけれど。
その足下にある。
優しさを知っている。
安らぎを憶えてる。
だから。

街の灯りが。
綺麗で。
遠くて。
恋しくて。

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2009/06/22 Mon *消え去りはしない / The Rolling Stones

20090622stickyfingersesp_2


消え去りはしない。
そう。
消え去りはしないんだ。
この思いはね。

あの日から。
あの時から。
そう。
初めて会ったあの日から。
初めて見送ったあの時から。

誰にも消せはしない。
誰にも消させやしない。
重ねてきたんだ。
守ってきたんだ。
だから。

『Sticky Fingers』'71年リリース。
ローリング・ストーンズ・レコードから初めてリリースされたローリング・ストーンズのアルバム。
このジャケットはオリジナル・ジャケットが刺激的過ぎるとの理由で差し替えられたスペイン盤のものです。
しかし、どう考えても。こっちのジャケットの方が危険だと思うのですが。スペイン人の感覚では違うのかも。
中身も。「Sister Morphine」が問題ありとのことで。「Let It Rock」のライブ・テイクに差し替えられています。
まぁ、タイトルからして麻薬の匂いが濃厚ですからね。しかし他の国々では問題にはなってなかったし。
情感溢れる「I Got The Blues」の余韻に浸っていると唐突に始る「Let It Rock」はやはり違和感があります。
『Sticky Fingers』に関しては今更多くを語る必要も無くて。いつ聴いても素晴しくて。それだけなのですが。
「Wild Horses」に聴くことのできる荒々しい浪漫、猛々しい切なさ。それだけでも、その一瞬だけでも。
このアルバムには永遠の輝きがあり、決して消え去りはしないものが流れているなと。本当に。
やっぱりストーンズっていいよな、最高だよなと。こちらも消え去りはしない自分の思いを改めて感じたりして。
今夜辺りはなんだか感傷に浸ったりしながら。野生の馬の美しさを瞼の裏に思い描いたりもして・・・

消え去りはしない。
そう。
消え去りはしないんだ。
この思いはね。

あの日から。
あの時から。
そう。
初めて会ったあの日から。
初めて見送ったあの時から。

誰にも消せはしない。
誰にも消させやしない。
重ねてきたんだ。
守ってきたんだ。
だから。

凛として。
自由で。元気で。明るくて。
だけど。
脆くて。儚くて。危うげで。
一人で背負って。一人で抱えて。
誰にも見せない様に、気づかれない様に。
掌を握りしめて立っている。

あの日から。
あの時から。
そう。
初めて会ったあの日から。
初めて見送ったあの時から。
あの地下鉄のホームでその後姿を見送った時から。
変わってないから。
変わりはしないから。

消え去りはしない。
重ねてきた。
守ってきた。
この思い。

大切なんだ。
大好きなんだ。
かけがえがないんだ。
俺の。
仲間なんだ。
同士なんだ。
・・・なんだ。

だから。
調子はどうだい。
無理するんじゃないぜ。
元気出していこうぜ。

だから。
また。
何処かの店の。
何処かのカウンターで。
一緒に。
「Wild Horses」聴きながら。
飲み明かそう・・・な!

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2009/06/21 Sun *買出し / The Who

20090621sellout


どんな日でも。
どんな時にも。
例えばこんな。
一日中雨が降っていて。
閉じ込められたまま暮れていく。
そんな週末、そんな日曜日でも。
そんな日曜日の夕暮れだからこそ。
さぁ、気合を入れて。
さぁ、リュックを背負って。
ちょっと先のスーパーまで。
さぁ、買出しに出かけよう。

『Sell Out』'67年リリース。
ピート・タウンゼンドのポップ感覚がサイケの時代と相俟って見事に開いた感のあるザ・フーの3rdアルバム。
ジャケットもポップと言うか何と言うかですが。何でも本物の広告を掲載する予定もあって交渉もしていたとか。
このキッチュな感覚もフーの、ピートの個性の一つですが。その発露はジャケットだけに止まっていなくて。
中身も。曲間にジングルを挟んだりして。架空のラジオ局のラジオ・ショーにも聴こえる様になっていたり。
この演出はザ・フーもその恩恵を被っていた海賊ラジオ局へのオマージュとの側面もあったみたいです。
とかなんとか。様々な意匠を凝らしながら。大きなテーマは無くとも。キラキラと輝くナンバーを集めて。
まとめて一つの商品として更に質を高めて、更に魅力的に見せてしまう。実に鮮やかなピートの手腕です。
こんなラジオ・ショーがあったら御機嫌だろうなと。実にカッコいい「I Can See For Miles」を聴きながら思うのです。
デビューして2、3年。次のアルバムが『Tommy』ですから。物凄い進化、いや深化だったのだなとも。
ところで。このジャケット。英米ともピートの隣はロジャーなのですが。この日本盤ではキースになっています。
これって。キースが日本で人気だったってこと?(ロジャーが不人気だったとか)それとも単なるミスでしょうか・・・

こんな日でも。
こんな時にも。
例えばそう。
そぼ降る雨のせいだけじゃなく。
なんとなく消化不良のまま終わろうとする。
そんな週末、そんな日曜日でも。
そんな日曜日の夕暮れだからこそ。
さぁ、気合を入れて。
さぁ、カートを押して。
こっちの棚からあっちの棚まで。
こっちの売場からからあっちの売場まで。
さぁ、買出しだ。

あの広告のはどこだろう。
あっ、これも安いから。
おっ、これは珍しいよね。
そうそう、これそろそろ無くなりそうだったよね。
どれどれ、これさぁ、試してみない。

さぁ、気合を入れて。
さぁ、リュックに入るだけ。
さぁ、買出しだ。

広告見て。チラシ読んで。
セール品は必ずチェック。
買出し・・・好きなんですよねぇ(笑)。

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2009/06/20 Sat *空模様のかげんが / Char

20090620char


ぼちぼちっと。
ぶらぶらっと。
散歩に出かけよう。
目的はあるにはあるけれど。
辿り着きたい先もあるにはあるけれど。
まぁ、そんなに慌てずに。
さぁ、地図も持たずに。

空模様のかげんが悪くなる前に。
歩き出そう。
いつもと違う路地を抜けて。
いつもと違う街角を曲がって。
緑の中を抜けていこう。
もう、ここまで。さぁ、もうすぐ。

『Char』'76年リリース。
日本を代表するギタリスト、チャーの1stアルバム。
インナー・スリーブにスペシャル・サンクスとクレジットされてる富士山を背景に立つチャー。
その姿に漲る自信と微かに過ぎる不安、それを振り払うかの如く身に纏っている虚勢。
そんなものを感じてしまうのは。中身に。記念すべき初めてのアルバムにそんなチャー自身が反映されていて。
デビュー前からの、鳴物入りのスーパー・ギタリストとして期待され、自らもその期待に応えるべく。
「Shinin' You, Shinin' Day」とか「Smoky」とか。今もプレイし続けている傑作を書き上げて、弾いて。
その完成度は、さすが8歳でギタリストを志し(?)、中学生時代からプロとして稼いでいただけのことはあるなと。
その一方で。そのルックスの良さと。日本のロック・シーンが確立されていなかった当時の状況も相俟って。
アイドル的な売り出し方もされていたので。「Navy Blue」なんてかなり歌謡曲臭が濃厚だったりもします。
チャー自身はどう思っていたのか解りませんが(その後の活動を考えると本意では無かったのかなとは)。
個人的にはこの歌謡曲、ニュー・ミュージック路線のナンバーに滲み出る日本的な情感が結構好きだったりして。
特に「空模様のかげんが悪くなる前に」に漂う、詩情や旅情。それが琴線に触れて。ふと何処かへなんて。
だから「Smoky」のチャーに驚嘆しつつ、「空模様の~」のチャーにも親しみを感じて。どっちも、好きなんだよなぁ。

ぼちぼちっと。
ぶらぶらっと。
家路につこう。
目的を果たすことも出来たし。
思わぬ素敵な出会いにも恵まれたし。
まぁ、そんなに急がずに。
さぁ、頭の中に地図も描けてるし。

空模様のかげんが悪くなる前に。
歩き出そう。
行きとは違う路地を抜けてみようか。
行きとは違う街角で曲がってみようか。
夜の中を抜けていこう。
もう、ここまで。さぁ、もうすぐ。

でもね。
小腹が空いたよね。
喉も渇いたしね。
いい匂いもしてきたしね。
空模様のかげんが悪くなる前に。
あの灯りの下へ。
あの看板を目指して。
まぁ、そんなに慌てずに。
まぁ、そんなに急がずに。

看板に“Smoky”ってあるのは出来すぎだけど(笑)。

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2009/06/19 Fri *彷徨い続ける / Jimi Hendrix

20090619bandofgypsies


こうして。
並んで。
杯を酌み交わして。
言葉を交わして。
構えることも無く。
意識することも無く。
ただただ杯を重ねて。
ただただ時が過ぎて。
率直に。そのままに。
言葉を発して。耳を傾けて。
胸元を開いて。思いを受止めて。

なぜ。
どうして。
あの頃。あの日。あの時。
こうしなかったのか。
これを続けなかったのか。

『Band Of Gypsys』'70年リリース。
エクスペリエンスを解散させたジミ・ヘンドリックスがビリー・コックスとバディ・マイルスと組んで。
バンド・オブ・ジプシーズと名乗っての同年1月1日の2回の公演で収録されたライブ・アルバム。
(英国盤のオリジナル・ジャケットがこのジミとブライアン・ジョーンズ(?)のパペットを使ったものでした)
メジャーになる前の契約に縛られての制作だったことや、自らのスタジオ作りに追われていて準備不足だったり。
諸々の事情からジミ自身はこのアルバムを評価していなくて。演奏自体にも不満があったとのことですが。
う~ん。いやここで聴ける演奏も十分に凄いなと思うのですが。ジミの目指すものでは無かったのでしょうか。
確かにヒット・メイカー、ポップ・アイコンとしての役割も(ジミの意志は別として)背負っていた当時としては。
あまりに。ゆったりと大胆なうねりを伴ったこのアルバムでの重さは異質であって。纏まりにも欠けるかなとも。
しかし。ここで聴けるこのうねり、重さが。やがて訪れるファンクの隆盛を先取りしていた感もまたあるのです。
ジミ自身も定まらず。他の2人と十分に交感するだけの時間も足りず、何かも欠けたままだったのでしょうが。
そんなジミの彷徨いの軌跡を耳にすることには十分すぎる価値があるし、そして・・・
今も彷徨い続けているであろうジミの頭の中で、心の中で何が鳴っているのかと、つい思いを馳せるのです。

こうして。
笑って。
杯を酌み交わしても。
言葉を交わしても。
どこかで構えていて。
どこかから意識していて。
どんなに杯を重ねても。
どんなに時を過ごしても。
率直になれず。そのままでいられず。
言葉は途切れて。耳を塞いで。
背中を向けて。思いなどあるのも知らず。

なぜ。
どうして。
あの頃。あの日。あの時。
そうしていたのか。
頑なに拒み続けていたのか。

そう。
確かに。
あの頃。あの日。あの時にも。
素直に。そのままに。受止め合える時間もあった。
あったけど。
続けていくには。その先を見るには。
何かが足りなかった。何かが欠けていた。
だから。そこまで。
だから。そこから。

今だったら。
今からなら。
時が解決。
只の憧憬。
どちらも真実。
どちらも幻影。
だから。今も。
定まらず。彷徨い続ける。

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2009/06/17 Wed *ぼくらは / RCサクセション

20090617covers


ぼくは。
いままでも。
いまも。
これからも。

歌おう。
笑おう。
飲み明かそう。
そして。
これからも。
語ろう。
伝えていこう。
いちばん。
なによりも。
大事なことを。
大切なことを。

それが。
同じ時代、同じ国に。
生きてきた。
歩んできた。
ぼくに。
できること。

『Covers』'88年リリース。
前作『Marvy』から僅か半年のインターバルでリリースされたRCサクセションのアルバム。
しかも『Marvy』は(アナログ盤では)2枚組だったので、この時期の清志郎の創作意欲が如何に旺盛だったかと。
初のソロ・アルバム『Razor Sharp』の制作とそのアルバムを携えてのツアーで何かを掴んだかの清志郎。
少なくともライブ以外ではやや煮詰まっていた感のあったRC、清志郎の転機となったアルバム。
慣れ親しんだ、大好きな洋楽のカヴァーの体裁をとることで清志郎の言葉から歌から迷いが無くなって。
真直ぐに。そして簡潔に。その言葉が歌が。その思いが。怒りと、そして何より楽しんでる様が伝わってきます。
反核、反戦とか。あの発売中止に纏わる一連の騒動とか。切り離して語ることは出来なくなってしまったけど。
今は。清志郎が元々意図していたらしい、只のポップ、ロック・アルバム故の楽しさ、力強さを感じていたいなと。
清志郎の言葉を歌を。それだけを感じて受止めていたいなと。そして伝えていきたいなと。只そう思うのです。

ぼくらは。
いままでも。
いまも。
これからも。

歌うだろう。
笑うだろう。
飲み明かすだろう。
そして。
これからも。
語り明かすだろう。
伝えていくだろう。
いちばん。
なによりも。
大事なことを。
大切なことを。

それが。
同じ時代、同じ国に。
生きてきた。
歩んできた。
ぼくらに。
できること。

ぼくらは。
薄着で笑うだろう。
ぼくらは。
薄着で笑い続けるだろう。
ぼくらは・・・

清志郎。
それでいいかな。
清志郎。
それでいいよな。
清志郎・・・

ぼくらは。
忘れない。
いままでも。
いまも。
これからも。
ぼくらは、ね。

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2009/06/16 Tue *原石では / Al Kooper & Shuggie Otis

20090616supersessionvoltwo


なにもここまで。
なにもそこまで。
手を掛けることも。
手を差し伸べることも。
ないっちゃぁ、ないし。
そのこと自体。
理にも適わなけりゃ。
利もあるわけじゃない。

まぁ。
そんなことは。
最初から。
百も承知で。
それでも。
声をかけたのは。誘ったのは。
まぁ。
面白そうだったから。
ただそれだけ・・・だったりする。

『Kooper Session Super: Session Vol.Ⅱ』'69年リリース。
アル・クーパーがシュギー・オーティスと組んで仕掛けたスーパー・セッションの第2弾。
アルがシュギーを見初めたのは父親であるジョニー・オーティスのアルバム『Cold Shot』でだったとか。
そしてこのアルバムでシュギーを世に出すことになるのですが、シュギーなんとこの時弱冠15歳です。
The Songsと名づけられたA面ではゴスペルやR&Bを、そしてThe BluesなるB面では勿論ブルースを。
才人アルと互角に渡り合って全編でギターを弾きまくるシュギーです。音が若い、若いのですが。
それはたぶんに年齢を知ってしまっているから感じるので。十分に練れたフレーズに溢れていて。
特に総てが即興だったと言うブルース・セッションにおける伸びやかがギターには思わず引き込まれます。
残念ながら。今ではその名前を耳にすることもないシュギーですが。アルの耳に間違いはなかったと。
すくなくとも。このアルバムに収められたセッション、その瞬間のシュギーはスーパーな原石だったと思うのです。

だからここまで。
だからそこまで。
手を掛けることも。
手を差し伸べることも。
嫌いじゃぁ、ないし。
そもそもからして。
理なんか関係ないし。
利にも興味はないし。

まぁ。
そんなことは。
最初から。
眼中にはなくて。
それでも。
名指ししたのは。組んでみたのは。
まぁ。
楽しめそうだったから。
ただそれだけ・・・だったりする。

原石では。
あると思う。
どこまで輝くか。
どこまで伸びるか。
どこまで喰いついてくるか。
面白くて。楽しくて。

勿論。
こちらも。
まだまだ。
退くつもりはないけれど。

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2009/06/12 Fri *弾むまで / Various Artists

20090612jamingwithedward


弾むまで。
その時まで。

言葉を交わして。
議論を戦わせて。
一つの目的に。
同じ目標に。
向って。
一緒に。共に。
そう思えるまで。
そう願えるまで。
弾むまで。
その時まで。

『Jamming With Edward』'72年リリース。
'69年5月の『Let It Bleed』の為のセッションが行われていたスタジオのある日のセッションを納めたアルバム。
キース・リチャーズは帰宅してしまった後で。ミック・ジャガー、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツの3人に。
エドワードことニッキー・ホプキンス、そしてライ・クーダーを加えた5人による気楽に、弾けたセッションです。
(キースも認めてますが)フレーズを盗まれたと訴えたクーダーの為にリリースされたアルバムだったので。
印税が入る様にと、2曲を除いてはクーダー、ホプキンス、チャーリーの共作としてクレジットされていたりします。
そのクーダーのギターも。勿論ミックのハープや、チャーリーのドラムスも伸び伸びとして素晴しいのですが。
個人的にはやっぱりエドワード、ホプキンスのピアノの弾ける素晴しさに聴き惚れてしまうのです。
セッション故の気楽さか、いつも以上に軽快に指先が鍵盤の上を転がり、弾んでいる感じが伝わってきます。
グッ・モーニンなんて声と共に流麗なピアノが流れ出す瞬間もあったりして。こんなピアノで目覚めたいなとか。

弾むまで。
その時まで。

心を通わせて。
会話を積み重ねて。
皆の目的に。
皆の目標に。
向って。
一緒に。共に。
そう歩き始めるまで。
そう走り出せるまで。
弾むまで。
その時まで。

もっと。もっと。
交わして。通わせて。
戦わせて。積み重ねて。
盗めるものなら。
盗んでもかまわないから。
弾むまで。
その時まで。
さぁ、もっと。もっと。
ここまでおいで。早くおいで。

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2009/06/11 Thu *訳など無い / Percy Sladge

20090611whenamanlovesawoman


訳など無い。
あるわけも無い。
あるはずも無い。
考えたことも無い。
考えるまでも無い。

ただただ。
そう感じただけ。
そう思っただけ。
そう願っただけ。
そう。
それだけ。

だから。
訳など無い。
言葉になんか出来ない。

『When A Man Loves A Woman』'66年リリース。
あまりにも有名なタイトル・ナンバー、その1曲で永遠にその名を遺すであろうパーシー・スレッジ。
あまりにもイメージが強烈過ぎるその大ヒットを受けて制作されたアルバムです。
とにかく。プロコル・ハルムにも、そしてつのだ☆ひろにも。全世界に影響を与えたタイトル・ナンバー。
そこで聴くことの出来る、情感と温かさに溢れたスレッジの歌声。心奪われます。それに尽きます。
スプーナー・オールダムによる哀感漂うオルガンの響きが、またなんとも心震わせたりもするのです。
そうなんだよと。好きになったらそれまでだと。理屈も理由も無いんだと。世界は変わるし、あばたもえくぼと。
正直言って。アップ・テンポのナンバーになると乗りの悪さが気になるスレッジなのですが。
タイトル・ナンバーを頂点に。バラードにおけるその大らかでいて切なさ溢れるフィーリングは素晴しくて。
もうそれでいいんじゃないなと。訳も無く心奪われる。その瞬間があるだけでいいんじゃないかなと思うのです。

訳など無い。
あるわけも無い。
あるはずも無い。
考えたことも無い。
考えるまでも無い。

ただただ。
そう感じただけ。
そう思っただけ。
そう願っただけ。
そう。
それだけ。

だから。
訳など無い。
言葉になんかいらない。

逢いたい。
話がしたい。
だから。だから。

呼んでみる。
呼びかけてみる。
繋がった。繋がってる。
それだけで。
そう。
それだけでいい。

訳など無い。
無いんだ・・・

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2009/06/10 Wed *切れそうで切れない / Otis Clay

20090610tryingtolivemylifewithoutyo


おや。
あれ。
あらら。
おいおい。

忘れてた・・・
わけではないけれど。
たぶん何処か片隅には・・・
引っ掛ってたけど。
それにしても。
今頃。こんなところで。
再び会うなんて。
やっぱり。少しは。
何かの縁があるのかな。

『Trying To Live My Life Without You』'73年リリース。
黄金のハイ・サウンドを従えて渾身の歌声を聴かせるオーティス・クレイの一世一代の傑作アルバム。
ゴスペル出身らしい熱い、汗と唾が飛び散る様なダイナミックな歌声が胸に迫ってきます。
ウェイン・ジャクソン、アンドルー・ラブといったメンフィス・ホーンズも加わったハイ・サウンドの切れ味も抜群です。
そんな極上のサウンドに乗ったダイナミックな、力強い歌声が歌い上げるのが総てなんとも切ない世界で。
総てのナンバーが、失恋の歌ややるせない思いの歌で。実になんとも未練がましかったりするのです。
タイトル・ナンバーからして。貴女のいない世界でなんか生きていけやしない・・・ですから。
そんな女々しい思いをクレイが実に男らしい声で歌い上げていると言う、それが実に堪らなかったりするのです。
男なんてね。カッコつけて、見得張って。強気を装っても。実は臆病で弱くてね。色々と引き摺ってたりして。
そんな実は隠しておきたい胸の内を、こうしてさらけ出されると。何だか聴いてるこちらも吹っ切れたり。
切れそうで切れなかったり。忘れたくても忘れられなかったり。そんな思いはね。皆あるんだなと思うのです。

おや。
あれ。
あらら。
おいおい。

忘れてた・・・
はずなんだけど。
たぶん何片隅にも・・・
引っ掛ってもいなかったのに。
そんなものに限って。
今更。こんなところで。
再び出くわすなんて。
やっぱり。どこかで。
何かが巡っているのかな。

記憶の。心の。
辺土に葬り去ったはずなのに。
切れそうで切れない。
忘れたはずなのに忘れられない。
忘れたくても忘れられない。
もの、人、思い。

無かったことにして。そのままで。
なのに。再び現れて。
何処かに残っていたのかも。
何処かで望んでいたのかも。

切れそうで切れない。
そんな何かの気配を感じて。
微笑んだり。苦笑したり。

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2009/06/09 Tue *俺たちは・・・/ Howlin' Wolf

20090609howlinwolflondon


俺たちは。

上司と部下だったり。
コンサルタントとクライアントだったり。
ただの飲み友達だったり。
どれが本物。
どれが本来。
どれが一番しっくりくるんだろう。
語り合えば語り合うほど。
飲めば飲むほど。
曖昧。あやふや。
まぁ、手が合う、息が合うのは間違いないから。
なんでもいいって言えばいいんだけど。

『The London Howlin' Wolf Sessions』'71年リリース。
ハウリン・ウルフが渡英してブリティッシュ・ロックの錚々たる面々とおこなったセッションを記録したアルバム。
セッションが行われたのは前年で。ローリング・ストーンズ・レコードの設立を待ってリリースされました。
(ちなみにこのアルバムが日本で初めて発売されたウルフのアルバムだったそうです)
ロンドンの街角を見事に切り取ったドン・ウィルソンによるイラストを利用したジャケットに描かれている様に。
エリック・クラプトン、スティーヴ・ウィンウッド、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツを中心として。
リンゴ・スターやクラウス・ブアマン、そしてイアン・スチュワートも参加しています。
参加はしなかったもののミック・ジャガーもスタジオに現れて。その場を盛り上げたとかで内ジャケに写真も。
まぁ、実際は大好きなウルフに会いにきた、歌ってるところを見学しにきただけだったんじゃないのかななんて。
で、あくまでも主役はウルフで。英国の息子達が、弟子達が親爺を、師匠を一生懸命盛り立てているのです。
既に齢60歳を越えていたはずのウルフですがその声に、そのドスの効いた唸り声は健在、迫力十分です。
弾き語りの「The Red Rooster(Reharsal)」では素晴しいスライドも披露していて。
さながらウルフ大先生による本物のシカゴ・ブルースの実演つき講習会なんて雰囲気もあったりするのです。

俺たちは。

上司と部下でもあった。
コンサルタントとクライアントなんだけど。
ただの飲み友達だったり。
どれも本物。
どれも本来。
どれも悪くは無いといえば悪くは無い。
やり合えばやり合うほど。
飲めば飲むほど。
適当。いい塩梅。
まぁ、手が合う、息が合うのは間違いないから。
なんでもいいって言えばいいんだけど。

師匠と弟子。
そんなのも悪くは無いなと。
なにかにつけ。
学んではいるし。
なんとはなしに。
影響もされてるし。
そんなところでもあるだろう。

なんにしろ。
俺たちは。
危ないふたり・・・であるのは間違いなさそうだけれども(笑)。

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2009/06/08 Mon *たぶん・・・ごめん / Wilson Picket

20090608thesoundof


突然のメール。
久し振りのメール。
びっくりして。
懐かしくて。
嬉しくて。
でも。なんだか。
それだけじゃない。
それだけじゃすまない。
何かが。
その文面の裏に。その行間に。
隠れてる。潜んでる。
たぶん・・・気のせいかな・・・

『The Sound Of Wilson Picket』'67年リリース。
サザン・ソウルを代表するソウル・シンガーの一人、ウィルソン・ピケットの5thアルバム。
「Land Of 1000 Dances」とか「In The Midnight Hour」とか「Mustang Sally」とか。
そんな強力なダンス・ナンバーを拳を握り締めて、汗いっぱい掻いてシャウトする。
そんな豪快なイメージが強いピケットですが。それ故に味わいや深みに欠けるなんて声もあるみたいで。
確かにオーティス・レディングなんかと比較すると。胸に募る切なさなんてのはあまり感じられないかな、なんて。
そんな風に感じてしまうこともあるのですが。どうしてどうして。やればできる。歌えば歌えるってことで。
「I Found The One」「Something Within Me」・・・そしてそして「I'm Sorry About That」と。
なんとも素晴しいミディアム・ナンバーそしてソウル・バラードをこのアルバムでは聴かせてくれています。
特に「I'm Sorry About That」なんて。あのボビー・ウーマックによる名曲を思いの丈を込めて絶唱しています。
この胸に迫る歌声を聴いてしまうと。改めて。ピケットにはピケットのサウンド、味わいがあるんだなと思うのです。

約束した電話。
久し振りの声。
ほっとして。
懐かしくて。
嬉しくて。
でも。なんだか。
それだけじゃない。
それだけじゃすまない。
何かが。
その言葉の裏に。その行間に。
隠れてる。潜んでる。
たぶん・・・気のせいかな・・・じゃないよね。

元気です。
大丈夫です。
そう言う時は。
そう言う時にかぎって。
混乱してる。
困惑してる。
弱ってる。

そうだった。
そうだったよね。
たぶん・・・まちがってない。
たぶん・・・ごめん。
直ぐに気づけなくて。
何も。
聞かずに。問わずに。
水も向けられずに。
ごめんよ。

近いうちに。
そう本当に。
近いうちに。
会って話をしよう。

誰かの悲鳴、SOS。
たぶん・・・ごめん。

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2009/06/07 Sun *どの街にも、どの窓にも / Solomon Burke

20090607bestofsolomon


ありふれた週末の。
ありふれた日曜日の。
ありふれた夕暮れ。

ありふれた・・・
ありふれていられる。
ありふれた時を過ごして。
ありふれた一日を終えようとしている。

それは。
ひょっとしたら。
ちょっと素敵なことなのかも。
少しだけ幸福なことなのかも。
たぶん。きっと。
そうなのかもしれない。

『The Best Of Solomon Burke』'65年リリース。
キング・オブ・ソロモン、グレート・ソウル・シンガー、ソロモン・バーク。
オーティス・レディングに、そしてミック・ジャガーに多大な影響を与えたソロモンです。
中でもこのアルバムに収められた'61年から'64年のナンバーの迫力、説得力は格別だったりします。
当時20代後半から30代前半だったソロモンなのですが。6歳で教会で歌い始めて。
9歳で説教師としてゴスペルを歌い、12歳で自分の教会を持っていた、驚異の少年説教師だったソロモンです。
その歌声には実年齢以上の年輪が刻まれ、風雪が味わいを与えて・・・この迫力、説得力。
ゴスペルをルーツに持ち、そして深く温かな声を持って。ソロモンならではの世界、ソロモンの王国です。
「If You Need Me」「Cry To Me」そして「Everybody Needs To Somebody To Love」と。
ストーンズも、ミックも懸命に追っかけた、カヴァーしたソロモンです。どこか風格が漂っていたりもするのです。
そうだよな。誰もが誰かに恋してる、誰にも愛する誰かが、愛してくれる誰かが必要だよなと。
「Everybody Needs To Somebody To Love」なんて聴いてると、素直に信じてしまったりするのです・・・なんて。

ありふれた週末の。
ありふれた日曜日の。
ありふれた夕暮れ。

ありふれた・・・
ありふれていられる。
ありふれた時を過ごして。
ありふれた一日を終えようとしている。

それは。
ひょっとしたら。
ちょっと素敵なことなのかも。
少しだけ幸福なことなのかも。
たぶん。きっと。
そうなのかもしれない。

どの街にも。
どの家にも。
どの窓にも。
ありふれた週末が。
ありふれた日曜日が。
ありふれた夕暮れが。
訪れてるといいなと。

どの街でも。
どの家でも。
どの窓でも。
誰かが誰かに。
恋してるといいなと。
誰かが誰かを。
愛してればいいなと。

浮ついてる。浮かれている。
夢見ている。寝惚けている。
でも。少し本気で思ってる。

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2009/06/04 Thu *顔で笑って / Freddy King

20090604sings


顔で笑って。

心で。心で・・・ね。
何を感じているのか。
何を思っているのか。
何故、笑っていられるのか。
何故、その笑顔が腑に落ちないのか。
実のところ。解らなかったり。
本当のところは。解りたくなかったり。
楽しくないわけじゃない。
ときめかないわけでもない。
だけど。けれども。
それだけじゃない。それだけではすまされない。

こんな時。
歌でも歌えればいいのだけれど。

『Sings』'61年リリース。
B.B.キング、アルバート・キング、そしてフレディ・キング。
ブルース界3大キングの一人、フレディ・キングの1stアルバム。
まぁ、なんと言ってもこの笑顔。実に楽しそうにレスポールを奏でるフレディではあります。
フレディと言えば「Hideaway」などの軽快なインストの印象が強かったりもするのですが。
実は豪快なギターと、ちょっと線が細い感じのヴォーカル。そのバランスの絶妙さも魅力だったりして。
このアルバムはタイトル通り、そんな歌ものばかりなのですが。
そのなかでも特に。ギターは思いっきり絞って、ヴォーカルには情念込めてみたいな。
そんなスロー・ブルースが、こう実に切実に響いて身悶えさせられたりするのです。
「Have You Ever Loved A Woman」なんてのはもう。その歌詞の内容とも相俟って悶絶ものです。
顔で笑って。心では。泣いているのか。それとも何かを密かに滾らせているのか。う~ん・・・
そして改めて。クラプトンやピーター・グリーンに対する影響力の大きさを感じたりもするのです。

顔で笑って。

心に。心に・・・ね。
何を描いているのか。
何を願っているのか。
何故、笑おうとするのか。
何故、その笑顔に影が差すのか。
実のところ。よく解ってる。
本当のところは。痛いほど解ってる。
楽しんでしまえる。
ときめきに任せてしまうこともできる。
だけど。けれども。
それはおかしい。それだけは許されない。

こんな時。
歌でも歌えればいいのだけれど。

こんな時。
歌でも聴こえてくればいいのだけれど。

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2009/06/03 Wed *はまれば・・・ / Otis Rush

20090603icantquityoubaby


正直。
毎日、毎日。
毎時間、毎時間。
集中してるか。全力出してるか。
そんなわけありゃしない。
まぁ、せいぜい正味な話。
5日あっても。せいぜい2日。
8時間あっても。せいぜい2時間。
そんなもんじゃないの。
後は他のこと考えてたり。何にも考えてなかったり。
そう。資料なんか読んじゃいないし。話なんか聞いてないし。
でも。
ここだって感じたら。今だって反応したら。
途端に覚醒。途端に絶頂。
喉元に喰らいついて。もう放さない。

『I Can't Quit You Baby』'87年リリース。
何はなくとものオーティス・ラッシュのコブラ音源を集めた日本独自の編集アルバム。
確かラッシュのコブラ音源が(まとめて)日本でリリースされたのはこのアルバムで3枚目だったかと。
このアルバムはタイトルとジャケットのセンスがその3枚の中ではわりと好きかな。
「I Can't Quit You Baby」「All Your Love(I Miss Loving)」「Double Trouble」「Groaning The Blues」...
もはや言わずもがなのコブラのラッシュ。重く、どす黒く。凄まじいまでの迫力ではらわたを抉られます。
「Violent Love」なんて茶目っ気のあるナンバーでの弾けるラッシュも意外といけるのですが。
やはりスロー・ブルースでのグイグイと懐に潜り込んでくる様な、ギターがなんともラッシュです。
'56年から'58年にかけてのコブラ時代。しつこいですが、くどいですが、やはりこれぞラッシュです。
以降はレコーディングの機会に恵まれなかったり、たぶんに気性もあってかここまでの輝きは無くて。
どうにも出たとこ勝負な。ツボにはまれば、当たればでかいんだけど、当たらないことの方が多くて。
それでも。ほんの一曲、ほんのワン・フレーズ、ほんの一瞬の輝きが素晴しかったりもするので。
そんなラッシュに。勝手に親近感を覚えて(?)。ええねん、それでええねんとか勝手に思い入れたりも。
そして。やっぱりコブラのラッシュ。間違いなくはまってます。当たってるのです。
なんと言ってもコブラですから。喉元に喰らいついたら放さずに、喉笛を噛み切るが如き殺気があるのです。

正直。
いつも、いつも。
どんな時も。どんなことにも。
集中してるか。全力出してるか。
そんなわけありゃしない。
まぁ、刺激的な話や物事なんて。
5日間あっても。そうそう出てこない。
8時間あっても。そうそう聞こえてはこない。
そんなもんじゃないの。
だから下らないこと考えてたり。いけないこと考えてたり。
そう。先の先まで見えてたりするけど。よそ見してること多いし。
でも。
これだって感じたら。美味しそうって反応したら。
途端に覚醒。途端に絶頂。
喉笛を噛み切って。もう勝負ありだって。

出たとこ勝負。
ツボにはまれば、当たれば。
強いんだから、大きいんだから。
それ以外は。
それまでは。
大目に見てもらえると嬉しいんだけどなぁ・・・

ほらっ、ほらっ。
あそこ。あそこ。
はまりそうじゃない(笑)。

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2009/06/02 Tue *顔が命 / Little Walter

20090602thebestoflittlewalter


顔が命。
冗談でも洒落でもなく。
顔が命。
この顔を失ったら。
この顔が潰れたら。
成り立たない。
このプロジェクトも。
このビジネスも。
この顔で。
この目で。この口で。
築いてきた。繋ぎとめてきた。
そうなんだよな。
顔で商売してるんだよな。

『The Best Of Little Walter』'57年リリース。
額の傷も伊達じゃない。シカゴ・ブルースの顔役の一人だったに違いないリトル・ウォルター。
その強力なアンプリファイド・ハープによってブルースの歴史を変えてしまったウォルターの初めてのアルバム。
'52年から'55年にかけてのナンバーが収められていて。そのいずれもが黒く光り輝いています。
ウォルターのハープとヴォーカルの粋なカッコ良さも。マディ・バンドや後のエイシズによるタイトなサウンドも。
その総てがシカゴ・ブルースの神髄に満ち溢れていたりします。その神髄に痺れてしまうのです。
収録されているナンバーの大半がR&Bチャート入りして。人気ではマディ・ウォーターズをも凌いでいたのです。
ストーンズもカヴァーした「My Babe」や、R&Bチャート1位に輝いたインスト「Juke」とかの小気味良さったら。
(余談ですが「Juke」は自分が初めてのDJで一番最初に回したナンバーだったりもするのです)
シカゴの街角で。あちらこちらで。ウォルターのハープに合わせて踊り狂ってる姿が目に浮かぶほどです。
額の傷も伊達じゃなかったウォルター。酒と女とギャンブルと喧嘩が大好きだったウォルター。
結局、喧嘩で負った傷が元で亡くなってしまいます。らしいと言えばらしいのですが・・・
それにしても。凄味と、そしてなんと言っても粋を感じさせるこのウォルターの顔、いい顔だなぁと思います。

顔が命。
冗談でも洒落でもなく。
顔が命。
この顔がなかったら。
この顔が利かなくなったら。
成り立たない。
どんな肩書きよりも。
どんな能書きよりも。
この顔で。
この目で。この口で。
口説いてきた。納得させてきた。
そうなんだよな。
顔で商売してきたんだよな。

だけど。
そろそそろ。
顔だけじゃ。
それだけじゃ。
広がっていかない。
継いではもらえない。
だから。
利用してみよう。
組んでみよう。
そう思うのだけど。
思うのだけど。
拠り所は。
最後の止めは・・・

まだまだ。
顔が命ですか(苦笑)。

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2009/06/01 Mon *やってくる / B.B.King

20090601bbking


ふとした瞬間。
隙間を狙ったように。
やってくる。
隙間から入り込んで。
やってくる。
カレンダーをめくり忘れていた。
ただそれだけ。
ただそれだけなのに。
憑りつかれる。憑りつかれてしまう。
もうそれだけ。
もうそれだけで。
嫌になる。厭になる。
どうでもよくなってしまう。
そうだよ。どうでもいいんだよ。

『The Best Of B.B.King』'69年リリース。
米国盤『From The Beginning』から代表曲のみを選曲したB.B.キングの日本編集アルバム。
'50年代から'60年代始めまでの。未だ所謂黒人マーケットをターゲットにしていた時代のB.B.です。
愛器ルシールを武器に。そのスクィーズ・ギターでブルースに革命を起こしてしまったB.B.です。
今では想像するのは難しいのですが。当時はこのギターが、ブルースが一挙に時代を変えてしまったと。
当然のことながら。後追いでしかないので。なんだよ普通のブルースじゃないかと思ってしまいますが。
その普通のブルースを、モダン・ブルースを最初にこのチョーキングとヴィブラートで奏でたのがB.B.ですから。
なんかね。これもあれも。このフレーズもあのフレーズもどこかで聴いたことあるなって思うのですが。
そう総て。B.B.から影響を受けたブルースや、ロックで聴き馴染んだ訳ですから、よく考えると。
あまりに普通に聴こえる、どこにでもいつでもある様に聴こえるってのは逆にとんでもなく凄いことだったりして。
「Everyday I Have The Blues」とか「Rock Me Baby」とか「Let Me Love You」とか・・・もう染み付いています。

ふとした瞬間。
何気ない顔をして。
やってくる。
何気ない顔をして。
居座っている。
お気に入りの食器が欠けていた。
ただそれだけ。
ただそれだけなのに。
憑りつかれる。憑りつかれてしまう。
もうそれだけ。
もうそれだけで。
嫌になる。厭になる。
もうよくなってしまう。
そうだよ。もういいんだよ。

いつになっても。
いくつになっても。
変わらない。変われない。
そうなんだよ。
いつになっても。
いくつになっても。
やってくる。やってきてしまう。

どうでもいいんだよなぁ。
もういいんだよなぁ。
だから。
なんとかなってもいるのだけれど。

明日とか。明後日とか。
来週とか。来月とか。来年とか。
そんなもの来なくてもいいんだけどって。
ふとそんな思いがやってくる。
結構真剣にね・・・
そうはいかない、そうは出来ない、そうはしないって。
決めてるだけに・・・重いよなぁ(苦笑)。

Everyday I Have The Blues...

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2009/05/31 Sun *福音 / Arthur Conley

20090531sweetsoulmusic


朝まだき。
なかばまどろみ。
なかば目覚めつつ。
聴こえてくる。
雨の音。車の音。
TVで誰かが話してる。
洗濯機も回ってる。
扉を開ける。
おはよう。
珈琲の香り。
笑顔。

福音。

『Sweet Soul Music』'67年リリース。
なんとも艶っぽいジャケットもいい感じのアーサー・コンレイの1stアルバム。
オーティス・レディングに見出されてオーティスのレーベルでシンガーとしての道を歩み始めたアーサー。
その後、幾つかのレーベルを渡り歩いて。アトコでオーティスと共作したタイトル曲が大ヒットとなって。
急遽、それまでのシングルやセッションからの音源を集めてこのアルバムが制作されたのです。
アーサーの歌声やスタイルには師とも言うべきオーティスや、そしてサム・クックの影響が明らかで。
どこかその2人を小型にした様な感があって。あまりにも小さくまとまりすぎかなとも思うのですが。
やはりタイトル曲の、サザン・ソウルにポップな要素も加えて。小気味良くリズムに乗って弾ける感覚は別格です。
オーティスを始めとするシンガーやソウルの名曲のタイトルを歌詞に歌いこんでいて。そう。
御機嫌なスウィート・ソウル・ミュージック、ソウル賛歌ともなっているのです。それが、もう堪らないのです。
突然のオーティスの死と共にやがてシーンからフェード・アウトしていってしまったアーサー。
タイトル曲は、そんなアーサーに届けられた一瞬の輝き、福音だったのかもしれません。

昼下がり。
目覚めつつも。
なかば夢現。
聴こえてくる。
雨の音。車の音。
ソウル・ミュージックが流れてる。
呼ぶ声が聞こえる。
振り返る。
ご飯にしようか。
味噌汁の匂い。
笑顔。

福音。

暮れなずみ。
目覚めたけれど。
なかば酔い心地。
隣で聞こえる。
足音。吐息。
あのシンガーが歌ってる。
立ち止まって。
空を見上げる。
どうしたの。
ささやかな幸福の匂い。
笑顔。

福音。

いつも。いまも。これからも。
スウィート・ソウル・ミュージックが聴こえてくることを。

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2009/05/30 Sat *ブギーのパワー、パワー / Foghat

20090530foghatlive


ビンビンに。
ビッシビッシと。
響いてくる。
突き抜けていく。
今夜は特別。
思いを込めて。精一杯。
今夜もいつも通りに。
思いを伝えて。目一杯。
漲り滾った。音、声、魂。
身体が、精神が。
もう勝手に反応してる。踊ってる。
そうだ。そうなんだ。
俺達には。
今夜は。今夜も。
ロックン・ロールがあるじゃないか。
ブギーがあるじゃないか。

『Live』'77年リリース。
ハードで御機嫌なブギーを演らせたら天下一品だったフォガットの7枚目にして初のライブ・アルバム。
なんで今までライブ・アルバムを出さなかったんだろうと。誰もが疑問に思ったであろうくらい凄いアルバム。
爆音で只管ぶっ飛ばして。これでもかと。漲って滾って。グイグイ、グイグイ聴く者を引っ張っていってしまって。
ここまで。ホットで。しかもタイトでドライブ感に溢れてれば。これで腰が動かないほうが嘘だよなと。
いや、本当に。このアルバムを聴いて。熱くなれなかったら、何も感じなかったら。うーん、御免なさいだなと。
勿論、ただハードなだけではなくて。歌いたい、伝えたい。そんな思いが響いてくるので。
思わず。そうだよなと。ロックン・ロールがあるじゃないか。ブギーがあるじゃないか。それでいいじゃないかと。
血沸き、肉躍らせてくれて。あぁ、ロックが好きで良かったよな。後悔なんてないよなと思わせてくれるのです。
今では忘れられたバンド、忘れられたアルバムかもしれませんが(当時は全米で200万枚以上売れたとか)。
とにかく。色々思ってしまう夜も。そうじゃない夜も。いいから黙って爆音で聴いてみて下さい。最高なんだから。

ビンビンに。
ビッシビッシと。
溢れてくる。
抱きしめてくれる。
今夜は特別。
願いを込めて。精一杯。
今夜もいつも通りに。
願い伝えて。目一杯。
漲り滾った。音、声、魂。
身体が、精神が。
もう勝手に反応してる。震えてる。
そうだ。そうなんだ。
俺達には。
今夜は。今夜も。
ロックン・ロールがあるじゃないか。
ブギーがあるじゃないか。

特別な意味をもってしまった。
この月の終りに。この月の内に。
ロックン・ロールの。ブギーの。
パワーを思い出させてくれた。
パワーを思い知らせてくれた。
そんな御機嫌なバンドのライブ。
そんな御機嫌なやつ等との再会。
噛締めながら。
雨上がりの夜空の下、家路を急ぐ。
ありがとう。嬉しかったぜ。

今夜は。今夜も。
ロックン・ロールがあるじゃないか。
ブギーがあるじゃないか。
ロックン・ロールのパワー、パワー。
ブギーのパワー、パワー。

まだまだ転がっていこう!

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2009/05/29 Fri *ともだち / Steve Cropper

20090529withalittlehelp


基本的には。
一人だと思ってるし。
一人が好きだし、楽だし。
曲げたくないこと。
譲れないこと。
守りたいもの。
そられは変えられないし、手放せないし。

だから。
かまいたくもないし。
かまわれたくもないし。
群れるのは嫌いだし。
一緒にとか、みんなでとか苦手だし。
真中より端っこ歩いていたいし。
外れたままでもいいし。

なんだけどね。

『With A Little Help From My Friend』'69年リリース。
ブッカー・T&MGズのギタリスト、スティーヴ・クロッパーの1stソロ・アルバム。
ビートルズのカヴァーであるタイトル曲を始めとして全曲がインストのアルバム。
全編に渡ってクロッパーの、あのタイトなギターを存分に聴くことができます。
なんかもうそれだけでいいじゃないかと。そう思ってしまえる様な。そんなアルバムです。
この翌年にはスタックスから離脱するクロッパー。オーティス・レディングを失って。体制も変わってと。
ゴタゴタしていたはずなのですが。そのギターには、そのサウンドには微塵もそんな影は無くて。
やはりこのタイトなギターが、その生み出すグルーヴが。スタックスを、サザン・ソウルを支えていたんだなと。
あのJ.ガイルズがギターが上手くなりたければスティーヴ・クロッパーとオーティス・ラッシュを聴けと言ったとか。
本当に。そうだよなと。しみじみ思うのです。このギターに抱きしめられて、支えられたらなんと幸福かと。
オーティスも、そして清志郎も。このギターを。そしてあの笑顔を信頼して。そして支えられたんだろうなと。
まだまだ現役のクロッパー。オーティスに、清志郎に。そして僕等に。まだまだこのギターを聴かせてほしいなと。

基本的には。
一人だと思ってるし。
一人が好きだし、楽だし。
曲げたくないこと。
譲れないこと。
守りたいもの。
そられは変えられないし、手放せないし。

だから。
気の会う奴なんて。
そうザラにいるもんじゃないし。
面と向って。仲間だとか、ダチだとか。
ともだち・・・なんて言うのは恥ずかしいし。
ひょっとしたら。こっちだけがそう思ってて。
それならそれでかまわないし。

なんだけどね。

あの日から。あの夜から。
こんな時だけど。こんな時だからこそ。
電話をくれる。会ってくれる。
メールをくれる。コメントをしてくれる。
その一言に。その思いに。
抱きしめられる。支えられる。助けられる。

なんだよね。

やっぱり。ともだち・・・なんだよね。
彼らに。彼女たちに。
ありがとう。

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