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2009/07/04 Sat *扉を開けて/ The Doors

20090704morrisonhotel


扉を開けて。
その場所へ。
空気と匂い。
吸い込んで。
胸の奥に。心の中に。
飛んでしまう。跳んでしまう。
青白い炎。漂う微かな香り。
風が崩れる。表情を変える。
手招きしている。呼んでいる。
誘われるまま。呼ばれるまま。
行ってしまえば。応えてしまえば。
その場所に。留まってしまえば。
もう。それで。

『Morrison Hotel』'70年リリース。
前作『The Soft Parade』でのポップなアプローチに納得のいかなかったジム・モリソン。
そのジムによる揺り戻し、原点への回帰が顕著に感じられるドアーズの5thアルバム。
冒頭の「Roadhouse Blues」からして屹立したジムの硬質な存在感が際立っています。
そして従来からライブでは見せていたホワイト・ブルース・バンドとしての顔を見せてもいます。
硬質で重いサウンド。そして攻撃性と底知れぬ、得体の知れぬ不安感を感じさせる、煽る世界。
そこにはやはり血と死の匂いが色濃くて。そこに足を踏み入れる、身を沈めるか否かを求められるのです。
危うくて、妖しくて。しかしどうしようもなく魅惑的でもあって。ついつい扉を開けてそのホテルの中へと。
1stアルバムや2ndアルバムにあった浮遊感には欠けるものの。逆らい難い磁力に惹かれてしまうのです。
ドアーズ、そしてジム。針を落とす機会が多いかといえばそうでも無く。いつも意識にあるかといえばそうでも無く。
なのに。いつでも。胸の奥に、心の中にあって。時にその世界に留まっていたい、耽溺してしまいたいと。

扉を開けて。
その場所へ。
あの空気と匂い。
吸い込んで。
胸の奥に。心の中に。
沈んでしまう。浸ってしまう。
青白い炎。漂う微かな香り。
風は止んでいる。表情は消えたまま。
背を向ける。消えていく。
追いかけて。その先で。
横たわってしまえば。眠ってしまえば。
その場所に。囚われてしまえば。
もう。それで。

もう。それで。
いいのだと。
もう。それで・・・

真夜中。
ふと。
留まって。囚われて。
扉を開けたくなる。
そのまま。
扉を閉めたくなる。
そのまま・・・

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