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2009/07/19 Sun *なぁ、相棒 / 古井戸

20090719sidebyside


もう何回目だろう。
もう何度目になるのだろう。
君がいなくなってから。
君を失ってしまってから。
この街を訪ねるのは。
この街を歩くのは。
もう。

あのホテルも。
あのすき焼の店も。
あの蕎麦屋も。
勿論、あのレコード屋も。
勿論、あのロック・バーも。
あの店も、あの店も。
そしてあの街並も。
変わらないのに。
見上げる空も。
流れる空気も、時間もね。

なぁ、相棒。
でも君はどこにもいないんだ。

『サイド・バイ・サイド』'78年リリース。
キティ・レコードに移籍してリリースした古井戸のスタジオ録音としては最後のアルバム。
エレック・レコードやCBSレコードでのアルバムはCD化されましたが。このアルバムだけはCD化されてません。
仲井戸麗市、チャボの繊細なギターや歌声、そして詩情溢れる世界は以前のままですが。
時代を反映してか。全体的な佇まいやサウンドが。そのなんと言うか。ニュー・ミュージック的に過ぎて。
あの時代に囚われてしまったかな、あの時代と心中してしまったかなと感じがなくもありませんが。
チャボの相棒、加奈崎芳太郎の歌声はチャボとは対照的に太くて。その対比が面白くもあって。
チャボの世界を加奈崎が歌う、それがまた異なる色彩の融合にもなっていい塩梅だったのだろうとも。
「夜奏曲」とか。チャボも後にセルフ・カヴァーしてますが。このアルバムで聴ける加奈崎ヴァージョンもいいです。
そして。時期的に。チャボは次の相棒、清志郎との交流が益々深まっていった頃でもあったであろうと思われて。
そんなチャボの心情に思いを巡らせてみると。きっと双方に対して真摯であっただろうチャボが切なくもあります。
ジャケット他はチャボの相方、おおくぼさんによるもので。ライナーも含めていい仕事をしていますが。
「Morning Soup」なるナンバーではなんと、おおくぼさんの歌声(?)が聴けたりもするのです。

これからも何回も。
そう何度でも、何度でも。
君の声が聞こえてきそうな。
君がふらっと表れそうな。
この街を訪ねるだろう。
この街を歩くだろう。
そう。

あのホテルも。
あのすき焼の店も。
あの蕎麦屋も。
そうさ、あのレコード屋も。
そうさ、あのロック・バーも。
あの店も、あの店も。
そしてあの街並も。
変わらないから。
見上げる空も。
流れる空気も、時間もね。

なぁ、相棒。
君に語りかけ続けるんだ。

あのホテルはやっぱり便利だよ。
すき焼はやっぱりあの店に限るよ。
あの蕎麦屋で飲る一杯は堪らないね。
君がチャボを見つけた店も、俺が古井戸を見つけた店も。
相変らずいい品揃えだよ。また掘り出し物があったんだ。
あのマスターはますますいい感じでさ酔わせてくれるよ。
そして今。俺の隣には大切な相方がいてさ。
並んで。君も好きだった、空を見上げて、空気を吸い込んで、時に身を任せてるんだ。

なぁ、相棒。
君も今も隣で笑っているのかな。
君も今も並んで歩んでいるのかな。

なぁ、相棒・・・

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