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2009年8月

2009/08/27 Thu *漫画よりも / 内田裕也

20090827nomorecomics


子供の頃から。
漫画が好きで。
いろんなことは。
大切なことは。
結構漫画で憶えた。
漫画から学んできた。
昔ほど熱心には読まなくなったけど。
今も気になる書き手がいたり。
目に留まった作品を買ったりもする。
でも・・・この夏は。
漫画よりも面白いことが起きそうで。
その背景を知りたくて。
その行く末を見定めたくて。
風はどちらへ吹くのか。
山はどこまで動くのか。
事実は漫画よりも・・・

『No More Comics』'85年リリース。
某企業のTVCM出演時の写真をジャケットにした内田裕也のベスト・アルバム。
この企業のCMには他にもスタン・ハンセンとか、チャック・ベリーとか、RCサクセションとかも起用されて。
当時は流行の最先端で。そこに裕也さんが起用されるなんて。驚いたり、快哉を叫んだり。
(個人的な話ですが。まさか、その数年後にその企業で仕事をすることになろうとは思いませんでしたが・・・)
ワーナー・パイオニア時代のアルバムとシングルから選曲されていて。どのナンバーも裕也さんならではで。
アルバム・タイトルは裕也さんの好きな(カヴァーもしていた)頭脳警察のナンバーからとられています。
そのナンバーは何故か選ばれていませんが。例えば「Gonna Make It Tonight」とか。そうあのナンバー。
ジュリー、沢田研二が裕也さんに贈った「きめてやる今夜」なんかに代表されるのですが。その歌声にはね。
ただのロックン・ローラーの凄味と色気が溢れています。ヒット曲は皆無ですが。そこがね、またいいんだな。
男気と洒落っ気と。何よりも何者にも媚びない屈しない。その不屈のロックン・ローラーならではの佇まいもね。
残念ながらこのアルバム以降、裕也さんはアルバムを(シングルも)リリースしていません。勿体無いなぁ。
ジュリーとジョイントした、そして正直その存在感でジュリーをも圧倒していた今年2月のライブ。
それ以来改めて裕也さんのカッコ良さに痺れた身としては、まだまだライブも、そしてアルバムをと願うのです。

子供の頃から。
漫画が好きで。
いろんなことは。
大切なことは。
結構漫画で憶えた。
漫画から学んできた。
昔ほど熱心には読まなくなったけど。
今も気になる書き手がいたり。
目に留まった作品を買ったりもする。
でも・・・この夏は。
漫画よりも面白いことが起きそうで。
その背景を知りたくて。
その行く末を見定めたくて。
風はどちらへ吹くのか。
山はどこまで動くのか。
事実は漫画よりも・・・

で、柄にも無く。
新聞を隅から隅まで読んで。
ニュースなんかも熱心に見たりして。
風が吹く。山が動く。何かが変わる。
どうでるか。どうなるか。
わからないけれど。
漫画よりも。
面白くなりそうだ。楽しめそうだ。
そんな気持になれる時間がある。
それだけでも。
この夏はよかったのかなと。

で、望むらくは。
そこに凄味や洒落っ気や。
色気もあればいいのにな(笑)。

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2009/08/26 Wed *バトンを繋ごう / Muddy Waters

20090826bestofmuddywaters


バトンが。
渡された。
バトンが。
繋がった。

あの日から。
あの時から。
あの頃から。

時が流れて。
風が動いて。
人も変わって。
それでも。
変わらないものがある。

愛情だったり。
欲望だったり。
嫉妬だったり。
絶望だったり。

そして。
情熱だったり。
祈りだったり。
希望だったり。
だから。
泣いて。叫んで。
奏でて。歌って。

バトンが。
渡された。
バトンが。
繋がった。

『The Best Of Muddy Waters』'57年リリース。
チェス・レコードが3番目に制作したアルバムがこのマディ・ウォーターズの初のアルバム。
'40年代後半から'50年代半ばまで。エレキでの弾き語りに近いものからバンド・スタイルまで。
マディの、チェスの、いやシカゴ・ブルースの黄金時代、その歩みを見事に捉えたアルバムです。
見事と言えば。このジャケット。このマディの横顔。この暑苦しさ。これもまた見事にブルースなのです。
暑苦しく。そして激しく、重く。あまりにも生々しくて圧倒的なマディのブルースがここにあるのです。
そのブルースに込められた愛情、欲望、嫉妬、絶望。そして情熱、祈り、希望が。
誰かの心を鷲掴みにし、誰かの体を胴震いさせ。そして誰かの背中を押して転がしてきたのです。
あの日、あの時。ミックとキースが再会した時も。ミックは小脇にマディのアルバムを抱えていたのだし。
何故。ロックが、ブルースが、音楽が好きなのか。何故。こんなにも愛しく、狂おしくなるのか。
何故。愛してしまうのか。欲してしまうのか。妬んでしまうのか。うちひしがれてしまうのか。
何故。それでも。歩みを止められないのか。望むのか。手を伸ばすのか。共にあろうとするのか。
その答えが。一つの答えがここにあるのだと。少なからずとも。自分や誰かの胸の内にはね。
愛したって満たされない。望んだって手に入らない。訳も無く鞭打たれる。だからこそしたたかにと。
奏でられる。歌われる。その力を信じて。その力に身を任せて。昨日から今日へと。そして明日へと。

バトンを。
渡そう。
バトンを。
繋ごう。

昨日から。
今日へと。
明日へと。

時が流れて。
風が動いて。
人も変わって。
それでも。
変わらないものを。

愛しても。
欲しても。
妬んでも。
うちひしがれても。

それでも。
歩みを止めずに。
手を伸ばして。
共にあろうと。
だから。
泣いて。叫んで。
奏でて。歌って。

バトンを。
渡そう。
バトンを。
繋ごう。
繋いでいこう。

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2009/08/25 Tue *一子相伝 / Ronnie Wood & Bo Diddley

20090825liveatritz


まぁなんとなく。
想像はしていて。
ある意味期待もしていて。
結局その通りになって。
と言うことだから。
ちょいとばかり。
長い付き合いになるようで。

あれもこれも。
それもどれも。
知ってることの総て。
予測されることの総て。
残していってくれと。
伝えていってくれと。
骨は折れそうで。
それでも楽しみでもあって。

『Live At The Ritz』'88年リリース。
前年11月のニューヨークでのロン・ウッドとボ・ディドリーのライブを収録したアルバム。
この頃ストーンズは活動休止中で。キースはチャック・ベリーとのライブと映画制作を行っていて。
ミックは2枚目のソロ・アルバムとツアーに取組んで。そしてロンは師であるボと組んでツアーに乗り出してと。
今からするとなんだったかなですが。もうストーンズは活動再開しないんじゃないかと真剣に心配で。
だから。ロンとボがこの年に来日した時には。生でストーンズのメンバーが観れる最後のチャンスかもと。
まぁ、ご存知の様に追っかける様にミックがソロで来日して。翌々年にはストーンズが来日するのですが。
勿論、ボのあのビート、あのリズム。その迫力にも度肝を抜かれて痺れたのですが。
やっぱりロンが。大好きなストーンズの、そしてフェイセズのロンが目の前にいて。ギターを弾いてる。
そのことが信じられなくて、そのことが嬉しくて。その一挙手一投足を見逃すまいとしたのを思い出します。
このアルバムの「Plynth/Water Down The Drain」なんて聴くと想いはあの日の中野サンプラザへと・・・
本当に楽しそうに伸び伸びと弾きまくるロンの姿と煌めくゼマティスのギターが昨日のことの様に。
そして。常にボをたてて。三歩下がって。ボがいない時も決してセンター・マイクを使わなかったロン。
決して師の影を踏まないように務めていたロン。その人柄の良さが一際印象に残っています。
尤も最近のロンはその人柄の良さに自らが甘え過ぎてしまっている感があって如何なものかと思いますが。
ボも亡き今。もっともっとそのギターでR&Rの楽しさを伝えっていってもらわねばとね。

まぁなんとなく。
想像はしていて。
ある意味期待もしていて。
その心構えもしていて。
そうなったからには。
ちょいとばかり。
本腰入れて付き合いますか。

あれもこれも。
それもどれも。
法則どおりにいくことばかりじゃなく。
予測できないこともいっぱいあって。
臨機応変に。当意即妙に。
そんな風の読み方や匙加減なんて。
簡単ではないけれど。
それだから楽しみでもあって。

そう。
そんな楽しさが。
そんな楽しみ方を。
残せたら。
伝えられたら。
この付き合いも悪くはないかと。

とにもかくにも。
ここは。ここでは。
一子相伝。
楽しくやろう。
だから。
三歩下がって歩く様に(笑)。

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2009/08/24 Mon *サウスポー / Jimi Hendrix

20090824jimihenmovie


サウスポーが好きだ。
それも本格派のサウスポーが。
アンダースローも。
それも技工派のアンダースローも。
結構好きだったりするけど。
やっぱり。
好きなのは。
見ていて気持がいいのは。
心惹かれるのは。
サウスポーである。

軸足にグッと力を溜め込んで。
しなやかに伸びたその腕が振りぬかれる。
放たれた軌跡が一直線に右打者の膝元に吸い込まれる。
バットはピクリも動かない。審判の腕が上がる。
もう。ゾクゾクするほど好きなんだな。

『Sound Track Recordings From The Film Jimi Hendrix』'73年リリース。
数々のライブ・シーンやインタヴューなどで構成されたジミ・ヘンドリックスの映画のサウンド・トラック・アルバム。
2枚組に渡ってモンタレーからウッドストックや。そしてワイト島までのライブから幅広く選ばれています。
各面の最後に収録されたインタヴューが邪魔だったり。今では各公演毎により優れたアルバムがあったりと。
今では役目を終えたアルバムかも知れませんが。でも色んなライブが纏めて聴けるのはいいかなと。
ウッドストックの「The Star Spangled Banner」とかね。DJする時にも結構重宝してたりするのです。
で一際貴重で美しいのが12弦のアコギで弾き語られる「Here My Train A-Comin'」かな。
映画でもスタジオ内にポツンと一人でジミがこのブルースを奏でるシーンが凄く印象的だった記憶があって。
このジャケットのイラストがそのシーンを描いたものなのですが。制作サイドにとっても印象が強かったのかな。
昔からそのシーンとこのイラストに心強く惹かれて。奏でられるギターの美しさと相俟って大好きなんですよね。
ロック史上最強、至高にして孤高のサウスポー、ジミの姿をね見事に捉えてるなと思うのです。

サウスポーが好きだ。
それも本格派のサウスポーが。
なんてったって。
日本プロ野球史上最強で。
至高にして孤高の。
その姿を見てきたのだから。
今でも鮮やかに憶えてるし。
あの他の誰も成し得ないオールスターでの9者連続奪三振も。
あの史上唯一の延長戦でのノーヒット・ノーランも。
みんなあのサウスポーだったんだから。

軸足にグッと力を溜め込んで。
しなやかに伸びたその腕が振りぬかれる。
放たれた軌跡がグンと加速して伸び上がる。
振りぬかれたバットは掠りもしない。審判のコールが響く。
もう。ゾクゾクするほど好きだったんだ。

阪神タイガース。
背番号28。
江夏豊。
大好きだったんだ。
本当に。

あれから三十数年。
もう一度。
縦縞を身につけて躍動する。
本格派のサウスポーを。
その腕から放たれる渾身のストレートを。
そんなストレートを投げるサウスポーを見てみたいんだ。

だから。
神様。
女神様。
今年のドラフトこそお願いします。
本当に。
菊池にはさぁ、縦縞が似合うと思うんだ。
いや、縦縞しか似合わないって。
本当に。
お願い!

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2009/08/23 Sun *真っ赤だな / The J.Geils Band

20090823bloodshot


真っ赤だな。
真っ赤だね。

疲れてるのかな。
飲み疲れ。食べ疲れ。
そうだね。遊び疲れかな。

そこまでして。
疲れ目で。
目を充血させて。
そこまでして。
飲むか。食べるか。
遊ぶのか。

だってさぁ。
たった二日しかないんだぜ。
だったらその週末くらいは。
目一杯楽しまなきゃ。
だから。だから。
今しばらくは。
このままで。フワフワと。
赤い目をしてさ。

『Bloodshot』'73年リリース。
タイトル通りに充血したかの如き“赤”が鮮烈な印象を与えるJ.ガイルズ・バンドの4thアルバム。
その“赤”く染まったメンバーが醸し出すなんとも不敵な感じもまたカッコ良くて印象的ではあります。
1stアルバムや2ndアルバムでも同様ですが。なんとも筋の通ったワルって感じが堪りません。
前作たるライブ・アルバム『Live Full House』で早くもそのキャリアの節目を迎えたか。
このアルバムでは今までに無かったスケールを感じさせるようになったJ.ガイルズ・バンドです。
そのR&Bが、ソウルが、ブルースが大好きってストレートさ、シンプルさ、なによりもその熱さはそのままに。
よりタフに、よりクールに、よりシャープに。削ぎ落とせるだけ削ぎ落としてみて。
自分達の本質が見えたからこそ。肩の力が抜けて。遊びの部分が出来て、余裕綽々で演ってるかなと。
決してただ緩んでしまった訳ではなくて。間を楽しめる様になって。緩急を操れるようになったんだなと。
張り詰めてばっかりじゃ聴く方も疲れちゃうから。先ずは何よりも楽しもう、楽しくやろうぜと。
A面あたまの「(Ain't Nothin' But A) House Party」からそんなご機嫌なR&Rが全開だったりするのです。
こいつはやっぱりね。遊んでる、遊び方を知ってる奴等じゃなきゃできない、出せないよなと。
ピーター・ウルフとかも相当に、それこそ目が充血するくらいまで遊びまわってたんだろうなぁ、なんてね。

真っ赤だな。
真っ赤だね。

疲れたよね。
飲み疲れ。食べ疲れ。
遊び疲れ。気持いいね。

ここまでして。
疲れ目で。
目を充血させて。
ここまでして。
飲んで。食べて。
遊ぶんだ。

そうだよ。
たった二日しかないんだぜ。
その週末くらいはさ。
休む間も無く楽しまなきゃ。
だから。だから。
今夜ももう少し。
このままで。フワフワと。
赤い目をしてさ。

やっぱりね。
遊ぶ時間もないと。
遊んでないと。
他の事も。色んな事も。
上手くいかないよね。
駄目だよね。
だから。
飲むんだ。食べるんだ。
遊ぶんだ。
赤い目をしてさ。

もっと余裕を持って。
遊べればいいんだけどね。
本当はね。
赤い目なんかしなくてさ。
毎日が日曜日ならいいのになぁ(笑)。

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2009/08/22 Sat *祭りだ、祭りだ / Bad Company

20090822happi


祭りだ。
祭りだ。
お祭りだ。

人がいっぱいで。
暑くて。うるさくて。
混んでて。歩きづらくて。
そうなんだ。そうなんだよ。
それでも。

やっぱり。
行きたいよね。
行かなきゃね。
年に一度の夏祭りだ。
久し振りに。
浴衣を着て。
雪駄を履いて。
日本の夏だね。

焼きそば食べたいね。
串焼きもね。
パエリアとか。
フィッシュ・アンド・チップスとか。
やっぱりギネスだな。

祭りだ。
祭りだ。
お祭りだ。

『Burnin' Sky』'77年リリース。
浴衣ならぬ法被姿のポール・ロジャースがいなせな(?)バッド・カンパニーの4thアルバム。
ご存知の様にこの頃ロジャースは日本人女性と結婚していて。かなり日本贔屓だったんですよね。
それが高じて日本の刑事ドラマのテーマ曲まで歌ってましたからね。夜明けの刑事~♪ってね。
そう思ってみるからか。ロジャースって顔立ちまで何だか日本人っぽい様な・・・それはないか。
でもその歌声はソウルフルなのと同時に演歌を歌っても実に似合いそうなのは万人の認めるところで。
その辺りが日本で人気が高い理由だなんてまことしやかに言ってる人もいたっけなと。
まぁ、そんなんで。そのロジャースの歌声と、サイモン・カークが叩き出すズシッとくるリズムがあれば。
それだけで。もうバッド・カンパニー、バドカンな訳で。それだけで良かったりはするんですけど。
このアルバム辺りになると。ちょっとこう魅力的なと言うか、引っ掛るナンバーが少ないのも事実で。
そこが残念と言うか。あまり針を落とす機会が無い理由かも。ロジャースの歌声はいつでも好きなんだけど。
法被と、鉢巻が妙に似合ってしまうジャケットのロジャースほどのインパクトには中身は欠けるかなと。
それにしても。ロジャースってこのままで夏祭りの櫓の上で歌っててもなんの違和感も無さそうですよね。

祭りだ。
祭りだ。
お祭りだ。

年々人出が増えてるよね。
やっぱり暑かったしね。
屋台にも行列できちゃうし。
そうなんだ。そうなんだよ。
それでも。

やっぱり。
行って良かったよね。
行かなきゃ終わらないよね。
我等が街の夏祭りだもの。
久し振りに。
浴衣で。
雪駄で。
日本人で良かったね。

焼きそば食べ損ねたな。
並んでたもんね。明日だね。
さざえの串焼き懐かしい味だったね。
冷たい胡瓜も美味しかったね。
パエリアも相変らず。
フィッシュ・アンド・チップスは売切れだったね。
お祭りで飲むシャンパンもいいよね。

祭りだ。
祭りだ。
お祭りだ。

なんだか。
食べ物と飲み物の話ばかりだけど。
久し振りの顔も揃って。出会えて。
みんな笑顔で。声も弾んでて。
楽しげな熱気を身に纏っていて。
浴衣で記念に一枚撮ろう。

祭りの後は切なくて。
それでもやっぱり。
夏祭りの夜は楽しく更けていくのです。

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2009/08/21 Fri *道しるべ / The Rolling Stones

20090821milestones


人がそろって。
材料もそろって。
やるべきこと。
やらなきゃならないこと。
やってみたいことも。
見えてきた。
固まってきた。
それらを並べて。
それらを見直して。
適材適所に配置しなおして。
前後関係を整えて。
おとし込んでみて。
おしりは動かせないから。
となると。
ここと、ここと、ここと、ここにも。
道しるべ。

『Milestones』'72年リリース。
ローリング・ストーンズに去られたデッカ・レコードがリリースした3枚目の編集アルバム。
デッカ時代のストーンズの歴史における道標となった歴史的なナンバーを1枚のアルバムに集約・・・
そんな意味合いでこのタイトルがつけられたのでしょうが。収録されたナンバーを見ると・・・
まぁ、そもそも1枚のアルバムに収まるわけも無いのですが。いくら何でも無謀ではあるのですが。
それにしても脈絡が無いと言うか。焦点が絞れてないと言うか。狙いはなんだったのかなと思ってしまいます。
「(I Can't Get No)Satisfaction」「She's A Rainbow」「Under My Thumb」「I Just Want To Make Love To You」
「Yesterday's Paper」「I Wanna Be Your Man」「Time Is On My Side」「Get Off Of My Cloud」
「Not Fade Away」「Out Of Time」「She Said "Yeah"」「Stray Cat Blues」以上が収録されているナンバーです。
こうやって並べてみても編集の意図は正直見えてきません。やっぱり解らないよなぁと。
ストーンズですから。好きですから。針を落とせば勿論、いいなぁと。一緒に口ずさんだりはしますが。
そうだなぁ。「I Wanna Be Your Man」とか「She Said "Yesh"」とかがこの選曲の中で聴けるのがいいかな。
とかなんとか。この手の今では見向きもされない編集アルバムでストーンズ聴くのが結構好きなんですけどね。

人はそろった。
材料もそろった。
やるべきこと。
やらなきゃならないこと。
やってみたいことも。
固めてしまって。
見せてしまった。
並べた結果の。
見直した結果の。
配置が最適なのかは。
前後関係に穴が無いのかは。
おしりから逆算して。
おとし込んでしまった。
道しるべ。
ここと、ここと、ここと、ここでも。
そこで解ること。
その時解ること。

まぁ。
狙いははっきりしてるし。
意図も明確だからね。
後は。
道しるべ。
それ毎に。
確かめて。振り返って。修正して。手を打って。
ひとつひとつ。
辿っていこう。
進んでいこう。

しかしなぁ。
少しばかり。
道しるべが多すぎないか。
一気に突っ走った方がスッキリするんだけど。
あくまで個人的には・・・だけどね(苦笑)。

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2009/08/20 Thu *三人寄れば・・・ / Cream

20090820freshcream


顔合わせ。
ちょっと緊張。
少しだけ探り合い。
ゴールは同じ。
目標は一つ。
視線を探り合い。
言葉を探り合い。
互いの立場。
互いの背景。
互いの技量。
目の動き。目の輝き。
言葉の端々。言葉の行間。
まぁ、だいたい。こんなとこかな。
見えてくる。読めてくる。
強いところ。弱いところ。
得意なことろ。不得手なことろ。
信用できるところ。危惧されるところ。
まぁ、そんなに。悪くはないかな。

三人寄れば。

『Fresh Cream』'66年リリース。
エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー、つわもの3人が寄ったクリームの1stアルバム。
未だピート・ブラウンもフェリックス・パパラルディも関与していない、本当に新鮮なクリームがここにいます。
収められたナンバーの半数が未だブルースのカヴァーだったっりもして。ブルース・ロックの残り香が強くて。
ブルースとベイカーは既に自らの手によるナンバーを提供しているものの、クラプトンは未だ書いていなかったり。
新しい時代の扉を開けて駆け抜けていったクリームの、その姿をこのアルバムに見ることは難しいのですが。
しかし。ブルース・カヴァーを演りつつも。その大胆で斬新なアレンジや、その演奏の迫力、音圧の凄さと。
間違いなく。なにかの萌芽がそこに感じられるのです。勿論、まだ完成してはいなくて。定まってはいなくて。
3人が手探りで。お互いを探り合い、窺っている様も垣間見えるのですが。そこに絶妙な緊張感もあって。
手が合った瞬間、歯車が噛み合った瞬間、刺激し合いながらも手を携えて力強く前進し始めるのです。
数少ないクリームのアルバムの中でも地味であまり語られることも無いアルバムなのですが。だからこそかな。
何かが始まる瞬間。同じゴールを、一つの目標を目指して3人で走り始めた瞬間の新鮮なスリルを感じるのです。

顔を合わせて。
緊張感を保ちつつ。
手を携えて歩き出す。
ゴールは同じ。
目標は一つ。
目と目を見交わし。
言葉を交わし。
互いの動き。
互いの息遣い。
互いの思い。
目が動く。目が輝く。
声が聞こえる。言葉が届く。
まぁ、初めは。こんなもんかな。
読みどおりだったり。それ以上だったり。
強いところ。弱いところ。
得意なことろ。不得手なことろ。
信用できるところ。危惧されるところ。
まぁ、補い合えば。それだけでなく。
刺激しあえれば。

三人寄れば。

文殊とまではいかなくても。
せめて千人力・・・百人力・・・十人力くらいはね。

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2009/08/19 Wed *アゲアゲで / Sly & The Family Stone

20090819slygreatesthits


頭の中で。
音が鳴っている。
指がリズムを刻んでる。
ド頭はあれだよな。
あれで掴んだら。
次はあれで。その次はあれで。
ちょっとそのテーマで繋げて。
このノリが続くと気持ち良いよなぁ。
思わず口ずさんだりして。
で、ここらで変化球でも投げてと。
いい感じだよな。楽しいな。
口元に笑みが浮かぶ。
気分が段々高まってくる。
頭の中の音が大きくなってくる。
腰が、膝がリズムを刻みだす。
よし決まった。
今夜も楽しめそうだ。
さぁ、出かけよう。

『Greatest HIts』'70年リリース。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンの最も勢いのあった時期に編集されたアルバム。
男女そして人種の壁を越えたバンドとして時代の寵児だったスライ&ザ・ファミリー・ストーン。
ブレイクのきっかけとなった「Dance To The Music」から最新作だった「Stand!」まで。
勢い、生命力に溢れて光り輝く珠玉のナンバーの連続に。気分が高まりフワフワと漂いだします。
そして。その強力な弾けるリズムが腰に膝にきます。共に歌い踊らずにはいられない、これがスライです。
特にあのウッドストックでも一際強烈だった「I Want To Take You Higher」にはいつでも突き動かされます。
あの時代ならではの熱気、高揚感ではあるのでしょうが。今もやはり胸に迫り、心を揺さぶるものがあるのです。
その勢いで時代をも軽々と超えていきそうだったスライ・ストーンでしたが。
時代に殉ずる様に。翌年に、あの不安や喪失感に覆われた『There's a Riot Goin' On』をリリースして。
その後は様々な抑圧に押し潰されたかの如く。ドラッグに蝕まれ、輝きを失い一線から消えていきました。
それでも。あの時代が、スライが間違いなく放っていた。あらゆる壁を軽々と越えていきそうな。
その勢い、生命力、熱気、弾けんばかりの高揚感は今も光り輝いているのだと、自分の心と体が訴えるのです。

頭の中で。
鳴っていた音が溢れ出す。
誰かがリズムを刻んでる。
ド頭はゆっくりと。
そこで掴んだら。
次から次へと溢れ出すままに。
熱く。熱く。高く。高くと。
このノリが空気を動かしていく
ほら。思わず踊りだした人がいる。
じゃぁ、ここらで変化球を投げてみると。
いい感じだね。笑ってる。
口ずさんでる。歌ってる。
気分が段々高まってくる。
胸の鼓動が早くなってくる。
腰が、膝がリズムを刻みだす。
うん決まったね。
今夜御機嫌だね。
さぁ、このまま踊り続けよう。

笑おう。
歌おう。
踊ろう。
弾けよう。
越えていこう。

大音量で。
回しながら。
皆がアゲアゲで。
自分が一番アゲアゲで。

熱く熱く。
高く高く。
I Want To Take You Higher!
I Want To Take Me Higher!

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2009/08/18 Tue *タフにいこうぜ / Junior Wells

20090818yourtuffenough


順番にとか。
頃合いを見計らってとか。
様子を窺ってとか。
そんなんは。
なんにもないんだな。
あっちでおきれば。
こっちでも。
一つ始れば。
二つめも三つめも。
あっちの話はついたのに。
こっちで話が再燃してる。
一つ片付けて息ついたのに。
二つめも三つめも催促が。
頬が引き攣りそうで。
足が縺れそうで。
引っ繰り返してしまいそうで。
いけない。いけない。いけないな。

『You're Tuff Enough』'68年リリース。
シカゴ・ブルースを代表するブルース・ハープ奏者の一人だったジュニア・ウェルズ。
リトル・ウォルターの後任としてマディ・ウォーターズ・バンドに参加するなど頭角を現して。
やがてソロとしての活動も軌道に乗ってと。そんな脂の乗り始めた時期にリリースされたアルバム。
ウェルズは勿論、正統派のシカゴ・ブルースでも素晴しい演奏、アルバムを残しているのですが。
その一方で所謂ファンク・ブルースの始祖の如き一面もあったりするのですが。
このアルバムなんてジャケットからして“ブルース界のJB”との異名をとったウェルズの本領発揮で。
そのノリの良さ、跳ね具合、弾け具合。どこをとっても実に御機嫌だったりするのです。
あまりにR&Bに過ぎて。ブルース・ファンからは評判が悪いそうなのですが。いや、これはいいでしょう。
アルバム冒頭のタイトル曲なんて特にもうファンキーで。これで腰が動かなきゃ嘘だよなと。
もともとその歌声には芝居っ気も感じられるウェルズですから。グイグイと聴く者を惹きつけてしまうのです。
タフに、クールに。そしてファンキーに。豪快に笑い飛ばしてしまうウェルズのブルース、好きなんです。

順番もなにも。
頃合いなんてお構いなし。
様子なんか知ったこっちゃない。
そうなんだな。
そういうことなんだな。
あっちでもこっちでも。
次から次へと。
一つじゃ済まずに。
二つめも三つめも。
あっちの火は消したのに。
こっちで新たな火種が燻ってる。
一つ片付けて息つく暇もなく。
二つめも三つめも督促が。
頬を緩ませて。
ステップ踏んで。
引っくり返る前に跳んでみる。
いいじゃん。いいじゃん。いいんじゃない。

どんな時も。
こんな時こそ。
タフに。
クールに。
ファンキーに。
笑い飛ばして。
あっちもこっちも。
一つも二つも三つも。
みんなまとめて。
片つけてやろう。
さぁ、ドンと来い。
タフにいこうぜ・・・

でも。少しは猶予をね(苦笑)。

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2009/08/17 Mon *揺れる街角 / P.P. Arnold

20090817bestofpparnold


昼下り。
一人歩いて。
この街角。
平日の。
こんな時間に。
こんな陽光の下で。
この街角。
手をかざして。
眼を細めて。
待ち合わせの店へ。

始めまして。
さてと。
件の話を。
でも。
いい天気。
いい雰囲気。
軽くなら。
軽くならですね。

昼下り。
揺れる街角。

『The Best Of P.P. Arnold』'88年リリース。
イミディエイトの歌姫、モッズ達のディーヴァ、P.P.アーノルド。
そんなアーノルドが'67年と'68年にリリースした2枚のアルバムから選曲された編集アルバム。
スティーヴ・マリオットもポール・ウェラーもスティーヴ・クラドックも憧れたアーノルド。
米国出身でアイク&ティナ・ターナーの英国ツアーにコーラスのアイケッツの一員として参加していて。
イミディエイトの創始者、アンドリュー・ルーグ・オールダムに見初められてソロ・デビューとなりました。
ソウルフルで且つ、とてもチャーミングなアーノルドの歌声になんともくすぐられます。
そして。時にサイケに。時にグルーヴィーに。時にフォーキーで。勿論ソウルでロックでと。
そんな千変万化の、色彩豊なサウンド。そこにあの頃のスウィンギング・ロンドンの香りが色濃く感じられて。
あの頃の。揺れる街角の空気までがそこに封じ込められている気がして。軽く眩暈を覚えたりするのです。
あの頃の。ロンドンを。その街角を。そこで流れていた音楽を・・・そこに強烈な憧憬があるのです。

昼下り。
一人佇む。
この街角。
平日の。
まだこんな時間。
まだ陽も高くて。
この街角。
手をかざして。
その先を見つめて。
ゆっくりと歩き出す。

始めましてが。
その次へと。
件の話が。
広がって。
いい天気。
いい心地。
軽くだけど。
軽くだったけど。

昼下り。
揺れる街角。

その香り。
その空気。
軽く眩暈を覚えつつ。
揺れる街角。

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2009/08/16 Sun *下町暮らし / Petula Clark

20090816downtown


都心ではある。
朝晩タワーに挨拶してるし。
六本木とか。
麻布十番とか。
徒歩圏内だし。
ちょっとその気になれば。
青山とか。
恵比寿とか。
有楽町とかも歩いていけるし。
便利と言えば便利で。
だから。
離れられなかったりするけれど。
勿論、それだけでは無い。
無いんだな。

『Downtown』'66年リリース。
'64年にリリースされ大ヒットしたタイトル曲をフューチャーしたペトゥラ・クラークのアルバム。
ペトゥラは'50年代から活躍していた英国の国民的歌手で。当時は主婦業に専念していて半リタイア状態で。
そんなペトゥラをプロデューサー兼作曲家のトニー・ハッチが口説いて復帰させたのですが。
その時のペトゥラの出した条件が、“私のためだけにある様な曲じゃなきゃいや”の一言だったとか。
で、生まれたのが畢生の名曲であるタイトル曲だったと。いやぁ、嘘か真か。でもいい話だなと。
とにかくもう本当に。珠玉のポップ・ナンバーで。街を歩きながらふと思い出して口ずさむこともしばしばです。
ペトゥラの明朗な歌声との相性もピッタリで。トニーのこの曲に、ペトゥラにかけた思いの強さが偲ばれます。
アルバムの他の曲もいいのですが。やっぱりタイトル曲。ブリティッシュ・ガール・ポップを代表する1曲です。
当時既に30代半ばだったペトゥラ。ガールかどうかは微妙だったりもしますが・・・まぁ、いいかなと。
ダスティ・スプリングフィールド、サンディ・ショウ、シラ・ブラック、ルル、マリアンヌ・フェイスフル・・・
スウィンギング・ロンドンに咲き誇った百花繚乱のガール・シンガー達。その甘く切ない世界が好きなんです。
ペトゥラも。そうペトゥラの歌声もそんな世界へと自分を誘ってくれるのです。堪らないなぁ。

下町でもある。
朝晩タワーに見守られて。
昔からの街並。
昔馴染みの顔。
しっかりと息づいている。
ちょっと買い物ついでに。
お裾分け。
笑顔と笑顔。
ぶらぶらと歩けば。
知った顔とすれ違い。
こっちでも。
笑顔と笑顔。
だから。
離れられなかったりするんだな。
所詮、そんなもんだろう。
それでいいんだな。

夜の帳が下りる頃。
ぽてぽて歩いて。
こんばんは。
またまた。
笑顔と笑顔。
お言葉に甘えて。
御呼ばれにきましたよ。

下町暮らし。
いいんだな、これが。

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2009/08/15 Sat *タイム・カプセル / The Beatles

20090815oldies


出てくる。
出てくる。
あっちからも。
こっちからも。
あんなもの。
こんなもの。
わぁ、懐かしいなぁ。
あれ、なんだっけこれ。
思わず手を止めて。
眺めたり。
頁をめくったり。

部屋の片付け。
棚の奥の段ボール。
封印を解いたら。
出てくる。
出てくる。
懐かしい記憶の欠片。
あれやこれや。
欠片と欠片を拾い集めて。
埋められていくものがある。
蘇る匂い、空気。
あっ・・・

『A Collection Of Beatles Oldies』'66年リリース。
それまでのオリジナル・アルバムには未収録だったシングル曲を中心としたビートルズ初の編集アルバム。
全16曲中、13曲が英国でヒットしたシングルで。残る曲も「Michelle」と「Yesterday」と良く知られた曲で。
唯一「Bad Boy」だけが米国でのみリリースされていたラリー・ウィリアムスのカヴァーで英国初お目見えでした。
この如何にもスウィンギング・ロンドンな、カーナービーな雰囲気を醸し出しているジャケットが先ずいいなと。
中身はもう。言わずもがなで。弾けんばかりの若きビートルズの魅力がこれでもかと凝縮されています。
タイトルには常に進化し続けていたビートルズらしい過去の自分達に対する皮肉も込められていそうですが。
確かに懐かしさを感じさせつつも。いつ針を落としても新鮮で輝き続けるビートルズがここにいるのです。
タイム・カプセルを開けたら懐かしくて。でもその懐かしさの中に新たな発見や驚きがあってと。
それにしてもデビューして僅か4年間でこれだけのヒット曲を放っていたビートルズ。やっぱり奇跡だなと。
この地平に留まらなかったからこそのビートルズでもある訳ですが。いや、もう十分に凄いよなと。
誤解を恐れずに言えば。ただのブリティッシュ・ビート・バンドとしてもビートルズは最高だったよなと思うのです。
余談ですが。このアルバムはやはり英国オリジナルのモノラル盤で聴いてほしいなと。
無理に音を分離させた様なステレオ盤の何十倍もの生々しさでビートルズが迫ってきますよ、本当に。

出てくる。
出てくる。
あっちからも。
こっちからも。
あんなもの。
こんなもの。
集めてたんだっけ。
捨てられなかったんだな。
思わず微笑んで。
触ったり。
読みふけったり。

部屋の片付け。
棚の奥の段ボール。
封印を解かれて。
目覚めて。
語りかけてくる。
懐かしい記憶の欠片。
あれやこれや。
欠片と欠片を繋ぎ合せて。
見えてくるものがある。
揺れる思い、流れる風。
あっ・・・

そんな思いで。
集めていた。
あんな思いを。
書き留めていた。
懐かしい空気、匂い。
どんな思いで。
捨てずにいた。
こんな思いを。
いま感じるなんて。
あっ・・・

思いがけずに。
思わぬタイム・カプセルを。
開けてしまった週末。
懐かしい思い。
新たな思い。
千千に乱れて、巡って。

早く片付けなきゃいけないんだけどね。
なかなかね。
やっかいなものを開けちゃったかな(苦笑)。

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2009/08/14 Fri *何かが道を / Howlin' Wolf

20090814bigfoot


何かが。
何かが道を。
やってくる。
足音が。
何かの足音が。
近づいてくる。

昨日も。
今日も。
そして。
明日も。
明後日も。
何も変わらない様な。
何も動かない様な。
その日常の。
その世界の。
背後から。
何かが。
やってくる。

『The Big Foot From West Memphis』'85年リリース。
ハウリン・ウルフの'51年~'52年録音の音源を集めたPヴァインによる日本制作の編集アルバム。
“ビッグ・フット”と言うのはウルフの渾名の一つだそうで。タイトル通りシカゴ進出前のウルフがここにいます。
サン・レコードのサム・フィリップスによって録音され。後にチェスに貸し出されたメンフィスでのウルフ。
どうしたらこんな声になるのかと言う。その濁声で唸り、吠えるウルフ。本当に吠えてるもんなぁ。
まぁ、シカゴに移ってからも基本的にはそのスタイルに変化は無かったウルフなのですが。
ここでのウルフはより荒々しく、原始的と言うか。とにかくもう。牙を剥き出しにしてる感じが強くて。
バックは後のヒューバート・サムリン等が加わった時代と比べると明らかに古臭さは否めなくて。
少し辛いものもあるのですが。兎に角ウルフのド迫力、どころではないその凄味には圧倒されてしまいます。
同じ様に(?)圧倒されたチェスとモダンとの争奪戦の結果、チェスと契約してシカゴに向うウルフ。
その大きな足音は後にライバルとして並び称されるマディ・ウォーターズの耳にも聞こえていたのでしょうか。

何かが。
何かが道を。
やってくる。
足音が。
何かの足音が。
近づいてくる。

昨日は。
今日は。
そして。
明日は。
明後日は。
どうなったのか。
どうなるのか。
そんな日常の。
そんな世界の。
裏側から。
何かが。
やってくる。

ほら。
そこに。
もう。
ここまで。
何かが。
何かが道を。
やってきた。
その足音が。
その何かが。
耳に残って離れない。
心をざわつかせてしかたがない。

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2009/08/13 Thu *それでも待ってる / Muddy Waters

20090813mississippiwaterslive


麦藁帽子は。
もう被らないし。
田んぼとか小川とかで。
蛙やザリガニを捕まえたりもしない。
花火を観に行っても。
絵日記に書くこともないしなぁ。
若くて綺麗な。
英語の先生の家に遊びに行くこともない。

それでもなぁ。
やっぱり8月はさぁ。
お日様の下で。
汗だくになって。
お日様が翳るまで。
泥んこになって。
遊びたいよな。

それでも待ってる。
夏休み。

『Muddy "Mississippi" Waters Live』'79年リリース。
マディ・ウォーターズのブルー・スカイ・レーベルでの3枚目にして初のライブ・アルバム。
マディを自らのレーベルに迎えたジョニー・ウィンターも参加してプロデュースも行っています。
かっての門下生ジェームス・コットンが駆けつけて参加しているナンバーもあります。
当時既に60代半ばだったマディ。流石にチェス時代と比較するのは酷かなとも思いますが。
どうしてどうして。まだまだ現役だったウォーターズ。声が音が、その存在感がえげつないしいやらしいし。
なんともはや。この匂ってくるエロさこそがブルースだよなぁと改めて感服してしまうのです。
何曲かでここぞとばかりに切り込んでくるマディのスライド・ギター。
わざとらしいとか、大袈裟に過ぎるなどの批判もあった様ですが。いや、これはこれで凄味でしょう。
ジョニーもコットンも。しっかりとバック・アップして。流石の腕を披露していますが。
マディは一節唸るだけ、バーをスライドさせるだけでしっかりと総てを掻っ攫ってしまうのです。
子供の頃、泥んこになるまで遊ぶのが大好きで。母親につけられた渾名をそのまま芸名にしたマディ。
老いても尚、恐らくはその子供の頃と同じ様な悪戯小僧の笑顔を浮かべながらブルースしてたんだろうなと。

野球帽も。
もう被らないし。
原っぱや川原で。
野球をすることもない。
西瓜は食べてるし。
夏休みの宿題が無いのはいいけれど。
夏祭りとかで。
いつもと違うあの娘にドキドキすることもない。

それでもなぁ。
やっぱり8月はさぁ。
蝉時雨の中で。
汗だくになって。
夕立がやってくるまで。
泥んこになって。
遊びたいよな。

それでも待ってる。
夏休み。

夏の匂いがさ。
年々遠くなっていくんだよな。

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2009/08/12 Wed *それらしく / The Blues Project

20090812projections


これは?
えっと、あれですね。
あれかぁ、あれね。他には?
だったら、こっちを。
う~ん、解り辛いなぁ。
だったら、これをこうして。
おっ、いいじゃん。
でも、ここに限界があって。
それは、こうすれば回避できるでしょ。
あっ、そうか、そうですね。
はい、じゃぁ、決まりね。
いいですねぇ、早いですね。
誰がやってると思ってるの。
そうですね。楽しいですね。
はい、じゃぁ次。ここはどうする?
えっと、ここはですねぇ・・・

『Projections』'66年リリース。
アル・クーパー等を擁したブルース・プロジェクトの2ndアルバム。
シカゴのバターフィールド・ブルース・バンドと並び称されたニューヨークのブルース・プロジェクト。
バターフィールド・ブルース・バンドがその初期はあくまでもブルースに拘りやや求道的だったのに比して。
こちらブルース・プロジェクトは、最初からもう少し自由に。ブルースをベースにしながらも様々な試みがあって。
ここらは才人アル・クーパーを始めとして才気溢れるメンバーの面目躍如たるところでしょうか。
ジャズやら、果てはクラシックの影響をも感じさせます。アルの頭の中には既に次のヴィジョンが。
そうです。ブラッド・スエット&ティアーズの骨格、概要設計ぐらいは出来ていて、試してみたのかななんて。
勿論、その一方で根幹を成す、土台となるブルースはしっかりと、カッコ良くきめていて。
基本は押さえてちゃんと進みつつ。新しいことにもどんどん挑戦してみる。で、結果もちゃんと出していると。
流石はプロジェクトを名乗るだけはあるなと。これはちゃんとした成功プロジェクトだなと感心したりもして。

これは?
えっと、大丈夫です。
これも、これでいいんだよね?
そうですね。こっちからも。
そうだね、はい確認したよ。
だったら、後はこの点もですね。
おっ、そうだったね。
でも、ここ解ってもらえますかね?
それは、話してみて試してもらうさ。
あっ、そうか、そうでしたね。
そう、この案なら検討に値するでしょ。
いいですねぇ、早いですね。
誰がやってると思ってるの。
そうですね。楽しいですね。
はい、じゃぁ次。次回はどうする?
えっと、次回はですねぇ・・・

ようやく。
役者が揃って。
それぞれの場で。
それぞれの局面で。
ミーティングが、タスクが、会話が。
回り始めた、動き始めた、弾み始めた。
意味を持ち始めた。楽しめる段階に入った。
それらしく。
なった。

基本は基本。
やることはやって。
新しい試みも。
検討して。試して。なんとかして。
それらしく。
なった。
さぁ、成功させようぜ!

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2009/08/11 Tue *止まったら / The Butterfield Blues Band

20090811keeponmovin


回遊魚じゃないけれど。
止まったら。止まってしまったら。
死んじゃいそうで。
なんてのは大袈裟だけど。
止まったら。止まってしまったら。
息が詰まりそうで。息苦しくて。
常に動いてないと。
常に流れる何かを感じてないと。
なんか不安で。なぜか焦って。
次へ。先へ。此処じゃない何処かへと。
探してしまう。求めてしまう。動いてしまう。

『Keep On Moving』'69年リリース。
ポール・バターフィールド率いるバターフィールド・ブルース・バンドの5thアルバム。
シカゴ生まれのバターフィールド。マジック・ディックと並んで白人屈指のブルース・ハープ奏者、バターフィールド。
当然バンドもシカゴ・ブルース・スタイルから出発して、1stアルバムや2ndアルバムは名盤の誉れも高く。
その後、マイク・ブルームフィールドが脱退したりとメンバー・チェンジに連れてサウンドも変化して。
このアルバムではエルヴィン・ビショップの姿もなく。創生期を支えた名ギタリストが2人ともいなくなって。
変わりにデヴィッド・サンボーン率いるホーン・セクションが大きな役割を果たしています。
もうブルースと言うよりは、ソウルフルでファンキーなリズム&ブルース・バンドになってたりします。
で、それが駄目かと言うと。全然そんなことは無くて。いきが良くて、うねってて。御機嫌だったりします。
生粋のブルースから始って。常に動き続けた、変化し続けたバターフィールド・ブルース・バンド、流石です。
ジミー・ロジャースで知られる「Walking By Myself」のファンキーな味わいなどなかなか御機嫌なのです。
バターフィールドのブルース・ハープがね、控えめなのがね、ちょっとばかり物足りなくはありますが。

籠の中のリスじゃないけれど。
死ぬまで。その瞬間まで。
止まることはないんだろうな。
なんてほど悲壮感はないけれど。
止まったら。止まってしまったら。
終わってしまいそうで。胸締めつけられて。
常に動いていたいなと。
常に流れを感じていたいなと。
不安を封じ込め。焦りを振り払い。
次へ。先へ。此処じゃない何処かへと。
探してしまおう。求めてしまおう。動いてしまおう。

てな訳で。
本日も。
新しい企てを。
始める為に。動かす為に。
ぶち上げて。巻き込んで。
さてさて。
火がついたかな。
流れができたかな。
大きく深呼吸。
息が出来た。
胸苦しさがやわらいだ。

やっぱり。
止まったら。
駄目なんだよね。
それはそれで。
なんだけどね(苦笑)。

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2009/08/10 Mon *人はそれを / Robert Jr. Lockwood & The Aces

20090810bluesalive


月曜日から。
空模様の加減が。
よろしくなくて。
雲行きが怪しくて。
風向きも穏かでなくて。

暗い空から。
降り注ぐ雨を。
見上げながら。
溜息ひとつ。

嵐の月曜日。

『Blues Live !』'75年リリース。
前年の第一回ブルース・フェスティヴァルでのロバート・Jr.ロックウッド&ジ・エイシズのライブ・アルバム。
あのロバート・ジョンソンの義理の息子としても知られ。名サイドマンとして活躍したロックウッド。
ジュニア・ウェルズやリトル・ウォルターのバック・バンドとして活動していたエイシズ。
シカゴ・ブルースの縁の下の力持ち的な存在だった両者がその実力を如何なく発揮しています。
このライブが、このアルバムが日本におけるブルース・ブームに火をつけたと言われているほどで。
今日まで。ブルース・ファンの間では日本が世界に誇る日本制作のアルバムとして有名だったりします。
勿論、それはライブ自体が、このアルバムに収められた演奏が素晴しいからなのですが。
ロックウッドも、エイシズも。その実力、功績の割には録音の機会に恵まれていなかったりして。
当時はそれこそ夫々の地元のクラブで細々とライブを行うのが唯一の活動だったりもしていた様で。
それが日本では。満員の観客、それも真摯に受止めてくれて。その上に反応も上々だったりすれば。
気合も入るし。熱も帯びてくるし。何よりも演奏する喜びに溢れて。結果、極上の一枚となった訳です。
特にロックウッドの力の入り具合は最高で。なんとも脂の乗ったそのギターが唄う様が絶品です。
誰もが知ってる「Stormy Monday Blues」、ここでのロックウッド。そのイントロから珠玉の輝きを放っています。

月曜日から。
空模様の加減が。
よろしくなくて。
雲行きが怪しくて。
風向きも穏かでなくて。

暗い空から。
降り注ぐ雨を。
見上げながら。
溜息ひとつ。

嵐の月曜日。

天候も。
その他諸々も。
波乱含みで。
荒れ模様で。
まったくなぁ。
未だ月曜日だと言うのに。
やれやれと。

They Call It Stormy Monday...

どうやら。
嵐の月曜日。
火曜日はどうなる。
水曜日にはどうなってる。
せめて木曜日には。
なんとか金曜日だけでも。

とにもかくにも。
嵐の月曜日。

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2009/08/09 Sun *心地の良い / Faces

20090809realgoodtime


なんとも。
心地の良い。
素敵な。
そんな時間が。
あるものだ。

二人で。
お出かけ。
博物館で。
悠久の歴史の。
過去の浪漫の。
息吹を感じて。
知的好奇心を刺激され、満たされ。

ちょっと一息。
気になってた店で。
軽く一杯。
思わぬ出会いもあったりして。
なんとも。
いい感じで。
時間が過ぎていく。

『Real Good Time』'89年リリース。
ロニー・レインに変わってテツ・山内をメンバーに迎えたフェイセス。
その'74年のデトロイトでのライブを収録した、あのTSPレーベル製のブートレッグ。
ロッド・スチュワート&フェイセスとクレジットされている様にロッドのソロ・アルバムからも演っています・・・
と言うか、実はフェイセスのナンバーは全10曲中僅か2曲だけだったりします。
まぁ、ご存知の様に。フェイセス在籍時のロッドのアルバムにはフェイセスのメンバーも参加していたので。
意外と本人達は違和感無く、楽しんでいたのかも知れません。どうなんでしょう。
バック・バンド扱いは面白くは無かったでしょうが。御機嫌なナンバーによる御機嫌なライブ。
酔いどれR&Rバンドのフェイセスです。一旦ステージに上がれば楽しんでたんじゃないかなと。
楽観的に過ぎますかね。でもこのアルバム聴くと。ラフでルーズで。そして本当に御機嫌な演奏なんです。
メンバーの心地良さげな雰囲気がスピーカーを通してこちら側の心と体までほぐしてくれます。
如何にも'70年代な衣装に身を包んだジャケットのロッドとロン・ウッド。ロッドとロンはいいコンビだったよな。
余談ですがクラプトンの「Motherless Children」をインストで演ってたりします。
ロンがボ・ディドリーと来日した時、この曲を演奏したのが意外だったのですが。この頃から演ってたんですね。

なんとも。
心地の良い。
素敵な。
そんな一夜が。
あるものだ。

二人で。
お出かけ。
ロック・バーで。
友達のバンドのライブ。
熱い思いに。
元気な姿に。
こっちの心も体もほぐされ、満たされ。

ちょっと一息。
目の前で。
どこか見た顔が笑ってる。
思いがけない懐かしい再会に。
乾杯。握手。語り合って。
なんとも。
いい感じで。
夜が更けていく。

後ろ髪を引かれながら。
電車に揺られて帰り道。
車窓に流れる灯りの向こうに。
本当に。心地の良い。素敵な。
時間を。一夜を。
思って。
微笑んでみる。

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2009/08/08 Sat *ドンと鳴った花火だ / The Rolling Stones

20090808stilllife


ドンと鳴った。
花火だ。
きれいだな。
空いっぱいに。
広がった。

夏の一日。
夏の週末。
やっぱり。
これだよね。
楽しみだよね。

お水に。
ギネスに。
ヤキソバに。
唐揚げに。
レジャー・シートもね。

汗かきながら。
歩いて。歩いて。
埠頭まで。海辺まで。
さぁ、もう直ぐだ。

『Still Life (American Concert '81)』'82年リリース。
前年の全米ツアーで収録、編集されたローリング・ストーンズの4枚目のライブ・アルバム。
このツアーから演奏曲数も増えて、会場もスタジアム・クラスが多くなって大型化してと。
言わば、今に繋がるストーンズのツアーの原型となったのがこの時の全米ツアーだったのですが。
全10曲に凝縮されたこのアルバムでは、そのスケール感よりも溌剌とした演奏が印象に残ります。
そう。とにかく元気で。健康的なのです。そう健康的なんですよね。でもまぁ、ライブではそこがいいかと。
いや。あれだけのライブを、ツアーをやる、やり続けるには健康でなきゃ無理かなと。
で、その溌剌としたストーンズの演奏がカッコ良かったりするんです。テンポも良くて若々しくて。
一方で「Time Is On My Side」とか「Just My Imagination (Running Away With Me)」なんてのには味があって。
選曲とか曲順とか(『Got Live If You Want It!』を意識しています)には明確な意思が感じられて。
ここまでの歩みを振り返りつつ、新たな道程への決意が漲っています。まだまだ自分達がトップだぞと。
このアルバムはどうしても映画『Let's Spend The Night Together』と切り離しては語れないのですが。
あの映画のオープニング・シーンはいつ観てもゾクゾクさせられて。カーテンが開いてメンバーがパッとね。
一気に最後まで惹きつけられて。痺れっぱなしで。ジミヘンのギターで一斉に花火がドカンと上がるまでね。
その花火の残像に。いつかストーンズのライブを観たいよなって、当時としては叶わぬ願いをかけたりね。

ドンと鳴った。
花火だ。
きれいだな。
空いっぱいに。
広がった。

夏の一日。
夏の週末。
やっぱり。
これがなきゃ。
駄目だよね。

レジャー・シートを広げて。
水分補給は怠り無く。
ヤキソバが気分だよね。
唐揚も美味しいね。
ギネスも開けちゃおうかな。

海風が心地良くて。
寝転んだりもして。
夜の帳も下りてきて。
ねぇ、未だかな。

ドン。
あっ!

ドンと鳴った。
花火だ。
きれいだな。
空いっぱいに。
広がった。
枝垂れ柳が。
広がった。

ドンと鳴った。 
何百。
赤い星。
一度に変わって。
青い星。
もう一度変わって。
金の星。

凄いね、凄いね。
綺麗だね。
良かったね。良かったね。

夏の一日。
夏の週末。
花火大会。
鮮やかな花火に。
魅せられて。惹きつけられて。
いつまでも。
残像に酔いしれていたい夜でした。

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2009/08/07 Fri *気だるさと如何わしさと切なさと / The Rolling Stones

20090807timewaitsfornoone


妙に。
元気で。
前向きで。
明るくて。
そんな話だっけ。
そんな展開だっけ。
何だか。
拍子抜け。
どころか。
何だか。
怪しい。
信じられない。
その笑顔。
そのトーン。
貼り付いてないか。
強張ってないか。
何だかなぁ。

『Time Waits For No One Anthology 1971-1977』'79年リリース。
当時のストーンズ・レコードの配給先変更に伴って編集されたローリング・ストーンズのアルバム。
この時は米国では変更が無かったので英国や日本でのみリリースされました。
「Angie」とか「Fool To Cry」も収められていますが。所謂ヒット・シングルはその2曲だけで。
タイトル・ナンバーを始めとして全体に'70年代ストーンズの裏ベスト的な選曲になっています。
「Dancing With Mr.D.」とか「Star Star」とか「Hand Of Fate」とか。そしてタイトル・ナンバーとか。
'70年代ストーンズが身に纏っていた気だるさ、如何わしさ、そして切なさが漂ってくるナンバーばかりです。
なんかこの。この頃のストーンズの。危うい感じ、いかにもいけないものって感じがね、好きなんです。
最近のストーンズはちょいとばかり、健康的に過ぎるかななんて思ったりもするので。
やっぱりね。ストーンズは不健康でなきゃ駄目でしょと。だからこそ真実味があって信用できるんだよなと。
大体ね。元気で。前向きで。明るくて・・・なんて。それだけで済む訳が無いだろうよと。
そんな風にね。斜めに構えるのもなんですが。やっぱりね。ストーンズの斜め具合がね、好きなんです。

妙に。
元気で。
前向きで。
明るくて。
それはないな。
それじゃ駄目だな。
何だか。
拍子抜け。
どころか。
何だか。
怪しい。
信じられない。
ほら笑顔が。
ほらトーンが。
引き攣ってるし。
裏返ってるし。
何だかなぁ。

まぁ、端から。
そんなもんだろうと。
薄々察したりはしていたから。
こうして。
苦笑いしながら。
次の一手を考えて。
取敢えずは一休みと。
そんな余裕もあったりはして。

気だるさとか。
如何わしさとか。
切なさとか。
そんなものにだけ潜む。
真実もあるのだと。
そんな風に。
斜に構えることで見えるものもあるんだと。
したたかになれることもあるんだと。

ちょいとばかり。
考え方が。
不健康に過ぎるかもしれないけどね(苦笑)。
でも。そんなもんだろう。たぶんね。

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2009/08/06 Thu *浮かんでる / Led Zeppelin

20090806zeppelin


寝不足で。
一段落着いて。
お腹も膨れて。
少しばかり。
眠気にも襲われて。
欠伸して。
背伸びして。
身も心もフワフワと。
浮かんでる。

窓の外。
青空にフワフワと。
飛行船も浮かんでる。

『Led Zeppelin』'69年リリース。
僅か30時間で録音されたと言うレッド・ツェッペリンの1stアルバム。
荒削りな部分もありながら勢いだけに頼ったものにならなかったのは流石はジミー・ペイジと。
ブルースや、ブルース・ロックが根底にあったり、その影響が垣間見えたり(盗んだり)しながらも。
明らかにロックを新たな地平へと導き、新しい時代の扉を開けて見せたのは事実で。
いま聴いても新鮮で驚異的なロバート・プラントの歌声とジョン・ボーナムのドラミング。
当時は無名の新人だったこの2人のはちきれんばかりのパワーによるところも大きいのですが。
冷静に全体を見渡して。緻密に構成しているペイジのセンスがやっぱり要だったんだろうなと。
「Good Times Bad Times」「Communcation Breakdown」なんてキャッチーなナンバーと。
「Dazed And Confused」なんて幻想的なナンバーや「Babe I'm Gonna Leave You」の様なトラッド的なナンバー。
様々な可能性を伺わせて、個々の完成度も高く、アルバム全体のバランスも絶妙と言う。
凡百の新人バンドの1stと異なっているのはやはり計算高さでは有名な(?)ペイジが率いていたからだと。
そうでなかったら。こうまで見事に離陸して大空に浮かぶことは無かっただろうなと思うのです。
しかし。本当に。カッコいいよなと。この頃また改めてしみじみと感じます。やっぱり凄いバンドだったなって。

寝不足の。
ぼやけた頭を。
無理矢理回転させて。
少しばかり。
気の利いた。
アイデアを思いついて。
一息ついて。
身も心もフワフワと。
浮かんでる。

窓の外。
夜空ににフワフワと。
飛行船が未だ浮かんでる。

大空に。
フワフワと。
浮かべたらいいな。
飛べたらいいな。
そんなことを思いつつ。

心の片隅に。
落ちたらどうなるかな。
落ちたら大騒ぎだよな。
落ちるところ、見てみたいななんて。
そんな邪念が。
そんな潜在意識が。
フワフワと浮かんでる。

危ない。
危ない。
フワフワと浮かんでる。

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2009/08/05 Wed *古い奴だと / Paul Williams

20090805oldfashionedlovesong


毎日。
毎晩。
とにかく。
何があっても。
何もなくても。
帰る。
真直ぐ帰る。
わが町へ。
わが家へ。
あの。
灯りのもとへ。
それでいい。
それだけでいい。
それだけがいい。

『Just An Old Fashoned Love Song』'71年リリース。
'70年代のアメリカを代表するソングライターだったポール・ウィリアムスのA&Mでの1stアルバム。
俳優としても著名だったポールですが。酒と薬で身を持ち崩したらしく。今では知る人も少ないかなと。
でもその手による作品は恐らく誰もが一度は耳にしたことのあるであろうものも数多くて。
例えばこのアルバムに収められている「We've Only Just Begun」なんて。
そう。ポールの歌では知らなくても。カーペンターズのヒット曲として皆、耳に馴染んでいるのではと。
ちなみに「Rainy Days And Mondays」なんてのもポールの作品(両方とも共作ですが)だったりするのです。
そしてこのアルバムのタイトル曲も。スリー・ドッグ・ナイトのヒット曲としてあまりにも有名だったりします。
ポップで。そしてどこかセンチで。そしてとても普通で。でもその普通であることが実は難しいのですけどね。
線の細いポールの歌声も相俟って。確かに今ではもう流行らない、古いタイプのポップスなのでしょうが。
だからこそ。その哀感も漂ってくるこのアルバムが、ポールの歌声が、作品が愛しかったりもするのです。
懐古趣味であることを認めつつ。この穏かで微かな痛みも伴った世界に浸っていたいと思う時があるのです。

毎日。
毎晩。
とにかく。
何があっても。
何もなくても。
食べる。
わが家で食べる。
わが家で。
わが食卓で。
この。
灯りのもとで。
それでいい。
それだけでいい。
それだけがいい。

今時。
流行らないかもしれないね。
古いのかもしれないね。
それでも。
それでいい。
それだけでいい。
それだけがいい。
この穏かな日々が、世界が。
愛しくて。

古い奴だとお思いでしょうが。
ただの古びたラブ・ソングだとお思いでしょうが。
それでいい。
それだけでいい。
それだけがいい。
そんな時もあるのです。

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2009/08/01 Sat *こんなんで・・・/ RCサクセション

20090801beatpops


あの顔。
この顔。
どこかで会ったり。
どこかで行き違ったり。
あの日から。
あの時から。
揃うのは久し振りで。
心浮き立って。
心も体も弾んで。
なんだけど。

でも。
探してしまう。
あの笑顔。あの声。
この街で。土曜の夜だから。
ねぇ。どこにいるんだい?

『Beat Pops』'82年リリース。
ロンドン・レコード移籍第一弾となったRCサクセションのアルバム。
このアルバムに針を落とすといつも思い出す景色、情景があったりして。
予備校のロビー、寂れた中華料理屋、パチンコ屋やゲーム・センター。古びたビルの2階にあった貸レコード屋。
受験がそこまで迫ってるのに。偏差値はちっとも合格圏内に近づかないし。どうしようもないなと。
で、講義をサボって。さっさと昼飯食って。玉弾いたり、円盤撃ったり。で、御機嫌なレコード探したり。
そんな季節にリリースされたRCの新譜だったこのアルバム。直ぐに借りてカセットに録音して。
ウォークマンでテープが伸びるまで聴きまくってたなと。相も変わらず勉強もしないでね。公園のベンチとかでも。
にっちもさっちもいかなくて。どうにも袋小路で。なんとも煮え切れなくて。諦めながらも、イラついたりしてて。
そんなどうしようも無い季節とリンクしてしまっていて。なんとも言えない思い入れがあったりするのです。
で、実は今もあの頃とあまり変わってないんじゃないかと。ふと気づいて呆然としたりね。
「トラブル」「ナイ‐ナイ」とか「君を呼んだのに」とかが昔も今も沁みたり、身につまされるのは如何なものかと。
でも。この強迫観念、孤独感、不安と怒り、切なさ。それを歌える清志郎だから、好きだし、信用できたしと。
勿論、「つ・き・あ・い・た・い」「Summer Tour」とか「こんなんなっちゃった」なんてロックン・ロールも大好きで。
そうそう。「エリーゼのために」の、《あの娘の嫌いな仲井戸麗市、なんでだよこのヤロー》ってのが最高だなと。
だから。なんだかんだで。やっぱりRCが、清志郎が、チャボが好きだってことなんですが。
おかげで。未だにやっぱり相変らずで。こんなんなっちゃた訳ですが(?)まぁ、たぶん、いいかなと・・・

あの顔。
この顔。
これからも。どこかで。
会ったり。行き違ったり。
あの日の思いを。
あの時からの思いを。
抱いて。夫々に。共に。
何かが通じ合って。
笑ったり。語ったり。
なんだけど。

でも。
探してしまう。
あの笑顔。あの声。
この街で。土曜の夜だから。
ねぇ。どこから見てるんだい?

なんてね。
少し感傷に浸って。
少し心ここにあらずで。
でもね。

熱いロックン・ロールが。
熱いブギーが。
聴こえてきたら。もうそれだけで。
熱いロックン・ロールを。
熱いブギーを。
ぶちかまされたら。もう堪らなくて。
叫んで。弾けて。こんなんなっちゃって。
熱い握手と。御機嫌な笑顔と。熱い思いで。
こんなんなっちゃったんだ。

叫んで。弾けて。笑って。
こんなんなっちゃったんだ。
こんなんなっちゃっても、いいよね。
この街で。土曜の夜だから、ね。
ねぇ、どこかで笑ってるかな。

こんなんなっても。
どんなんなっても。
転がり続けていくんだ。
こんなんで・・・いいよね、まぁ、たぶん。

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2009/07/31 Fri *手があう / Jeff Beck

20090731wiredlive


てきぱき。
てきぱき。
さっさと。さっさと。

目的を確認したら。
やらなきゃいけないこと。
やらなくてもいいこと。
ハッキリさせて。
頭使って。手も使って。
無駄なことはせずに。
真直ぐに。
行き詰ったら。
他の手立てを探して。
直ぐに乗換えて。

てきぱき。
てきぱき。
さっさと。さっさと。

いいねぇ。

『With The Jan Hammer Group Live』'77年リリース。
ヤン・ハマーのグループとのツアーで収録されたジェフ・ベックのライブ・アルバム。
前作『Wired』で組んだハマーと再び、今度はライブの場で渡りあったベック。
スタジオ盤ほどの緻密さは感じられませんが。その分ライブならではの熱気があったりします。
フレーズも、枠には囚われずに。(恐らくは)アドリブも交えつつ奔放に弾いているベックです。
今年の来日公演でも改めて思ったのですが。ベックは本当にギターを弾くことが大好きなんだろうなと。
いつまでも。どこまでも。弾き続けて。昨日より上手く弾けたとか、新しいフレーズが思いついたとか。
そんなことに喜んで、幸せを感じたりするんだろうなと。実に愛すべき、ギター馬鹿なんだろうなと。
そして。孤高の天才とか気難しい独裁者とか。まぁ、バンドが長続きしなかったのは事実ではあるのですが。
それでも自らのギターと、自らの求めるサウンドと渡りあえる、手があう相手は常に求めていたんだろうなと。
ロッド・スチュワートとか、マックス・ミドルトンとか、ボガート&アピスとか、そしてハマーもその1人だったと。
そんな相手がいる時こそ、やっぱりベックのプレイも冴えるんだよなと、針を落とす度にそう思うのです。

てきぱき。
てきぱき。
さっさと。さっさと。

やることやったら。
後は。それ以外は。
好きに。自由に。干渉しない、させない。
ハッキリしてて。
認めた相手とだけ。相手にだけ。
心開いて。回り道はしないで。
真直ぐに。
語り合って。笑って。
また出番がきたなら。
直ぐに切り換えて。

てきぱき。
てきぱき。
さっさと。さっさと。

いいねぇ。

なんか。
同じ匂い。
同じ空気。
と思ってたら。
やっぱりねぇ。
そうなんだ。
好きなんだ。
じゃぁ、こんど、それを肴にね。
望むところだよね。

渡りあえる。
手があう。
まだまだそんな相手がいるんだよね。

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2009/07/30 Thu *夏なんだな / Big Brother & The Holding Company

20090730cheapthrills


夏なんだな。

例年より気温が低いとか。
梅雨明けが記録的に遅いとか。
いろいろ言ってるけれど。
十分に暑いよな。
十分に眩しいよな。
暑くて。眩しくて。
頭の中にぼんやりと。
目の前にうっすらと。
霞がかかったりしてさ。
あそこに浮かんでるのは。
あそこに見えているのは。
幻影かな。蜃気楼かな。
それとも・・・・な。

『Cheap Thrils』'68年リリース。
ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーの、ジャニス・ジョプリンの実質的なデビュー・アルバム。
ずっとライブ・アルバムだと信じていましたが。どうやら疑似ライブの可能性もかなり高い様ですが。
ジャニスの圧倒的な歌声の前では、まぁどっちでもいいかなと。とにかくジャニス、そうジャニスに尽きるのです。
今更ですが。どうして。なぜに。こうも。ジャニスの歌声は胸に迫る、どころじゃなくて胸を引き裂いてしまうのか。
激情、魂の叫び・・・確かにそのシャウトも凄いけど。諦念とか、やりきれなさとか、どうしようも無い苛立ちとか。
壊せそうで壊せない、破れそうで破れない、、越えそうで越えられない、届きそうで届かない。
そんななにもかもを抱えて、内に秘めて放たれる、その思いの強さに惹きつけられて、逃れられないのです。
諦めて、やりきれなくて。でもどうしようもなくて。だから見ない様に、聞かない様にしてるのに。
なのに。それらを目の前に曝されてしまう、嫌でも耳の奥に吹き込まれてしまう・・・それがジャニスの歌声です。
そして。どうにかしてほしい、どうにかしたい・・・そんな思いは自分の内にもあることを思い知らされるのです。
きっと。ジャニスの歌声を耳にすることが無ければ、その歌声に何にも感じなければ。それはそれで幸せかもと。
それでも。やっぱり。時にどうしてもジャニスと、その歌声と向い合いたくなるのです。それでいいのだと。
だってね。自分の内にもあるからね。あるからさ。まぁ、無けりゃ、ジャニスなんてロックなんて聴いてないしね。
色々と批判も多い、ビッグ・ブラザーの演奏ですが。確かに拙かったり不安定だったりして。
でもその脆さ、危うさが。ジャニスの歌声の切迫感を高めてる様な気もするのです。これはこれでありだなと。
「Ball And Chain」とか「Piece Of My Heart」とか。そして暑さを助長する「Summertime」とかね。

夏なんだな。

去年もこんなに暑かったかな。
去年もこんなに眩しかったかな。
毎年そう同じなんだけど。
暑さが思い出させる。
眩しさが呼び起こさせる。
暑くて。眩しくて。
頭の中にぼんやりと。
目の前にうっすらと。
霞がかかったりしてさ。
あそこに浮かんでるのは。
あそこに見えているのは。
幻影なんだ。蜃気楼なんだ。
それでも・・・・な。

瞼の裏が赤くなり。
風景が霞んで見える。
その中に。
浮かんで見える。
脆くて。危うくて。
でも。
そこにある思いは。
どうしようもない思いは。
確かにこの胸の内に、奥底に。

夏なんだな。

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