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2009年9月

2009/09/20 Sun *彼岸の入りに / Otis Redding

20090920theimmortal_2


いい天気。
今日も青空を背に。
タワーに見守られて。
静かに眠っている。

お彼岸。
お墓参り。
忘れない。
こういうことは。
昔気質で。
しっかりしてるんだ・・・
なんてね。

昔は。
命日とかお盆とか。
お彼岸とか。
そんな意識も無くて。
お参りなんてしたことも無く。

まぁ。
大人になった。
歳をとったってことかな。
なんてね。

『The Immortal』'68年リリース。
オーティス・レディングの死後、遺された作品を集めてリリースされた2枚目のアルバム。
'67年12月10日。あの運命の日を前に11月末から12月7日まで僅か3週間の間に。
その残された時間を知ってか知らずか。40曲以上を録音していたというオーティスです。
夏に喉の手術をして。手術後の不安を振り払うかの如く歌い続けるオーティスの姿が目に浮かぶ様です。
声は出るようになったものの。やはり少し掠れていて。それが妙に物悲しくさせたりもするのです。
スロー・バラードだけでなく。ミドルでもアップでも。その歌声に哀感が滲み出るのがオーティスの魅力ですが。
その歌声。力強く、艶のあるその歌声。その歌声に微妙な影が差してしまった。そのことがなんとも言えず。
「I've Dreames To Remember」とか「Hard To Handle」とか「Amen」とか素晴しいナンバーもあるのですが。
どうしても。あまり積極的に針を落とすことは無かったのですが。勿論、今も他に聴くべきアルバムもあるし。
でも。それはそれで。病を乗り越え。新たな歌声で新たな世界を開こうとしていた、オーティスの。
そのオーティスの。歩んでいこうとしていた道を、その道程や、行き先を聴きながら想像してみるのもいいかなと。
誰かが。旅立ってしまった誰かが遺してくれたものに思いを巡らせながら語りかけてみるのもいいかななんて。
死後勝手に発売されたアルバムって。あまり好きじゃないんですが。大人に・・・歳をとったってことでしょうか。
そして。やはり素晴しいオーティスの歌声。アルバムのタイトル通りに。決して朽ちることはないのです。

いい天気。
今日もタワーの上に。
青い空が広がっている。
見えているのかな。

お彼岸。
お墓参り。
忘れずに。
会いにきたよ。
昔と違って。
しっかりしてるだろ・・・
なんてね。

今は。
命日とかお盆とか。
お彼岸とか。
そんなの関係なくて。
いつもどこかで。そばに。

まぁ。
大人になった。
歳をとったってことかな。
なんてね。

お寺なんて。
お墓なんて。
どうでもよくて。
心の何処かで。
思ってればいいと。
それだけでいいと。
そうだったんだけど。

まぁ。
偶には。
こうして。
会いにきて。
思い巡らせて。
語りかけられるのなら。
お墓参りも悪くはないなって。
そんな風に・・・ね。
あっ。
笑ったでしょ。酷いな。
まぁ。
いいけどさ。
そう、いいんだ。

東京タワーの。
その足下で。
静かに眠っている。
祖父。祖母。伯父。叔母。
愛されてたかな。
愛していたかな。
思いは。
朽ちない・・・ね。

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2009/09/19 Sat *スタイリスト / Booker T. & The MG's

20090919hiphugher


基本的に。
Tシャツにジーパン。
それにGジャン、革ジャン。
それでいいんだけど。
それでじゅうぶんなんだけど。

偶にはそうじゃないのも。
着てみたくなる時もあるし。
一応、すまじきものをしてるので。
それなりの格好をしなきゃならない時もあるし。

てなわけで。
年に数回は。
洋服の買出しを。
さぁ、出かけましょう。
掘り出し物があるといいな。

『Hip Hug-Her』'67年リリース。
もう。なんと言っても。このジャケットが素晴しい、ブッカー・T&ジ・MGズの5thアルバム。
あのスタックス/ヴォルト・レヴューでのヨーロッパ・ツアー後に録音、制作されていて。
ジャケット、そして「Carnaby St.」なんてナンバーを収録と。モッズの支持が高かったイギリスを意識したかなと。
もっとも。基本的にはスタックスのハウス・バンドって位置づけだったMGズですので。
オーティス・レディングやサム&デイヴやエディ・フロイド・・・ソウル・シンガー達のレコーディングが優先で。
その合間に。その終了後に。やっと自分達の為の時間を作って。細切れにレコーディングしてたんだとか。
メンバーのインタヴューによると。もう疲れちゃってレコーディングどころじゃないって感じの時もあったとか。
それでいて。ジャケットに偽り無しの。実にスタイリッシュでカッコ良いサウンドを叩き出しちゃうんだから・・・
スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、アル・ジャクソン、そしてブッカー・T。最高にクールな4人です。
タイトル曲は「ビートにしびれて」なんて邦題がついてたけど。本当にこれ聴いて痺れなかったら嘘だよなぁ。
エリック・クラプトンもジェフ・ベックもジョン・ベルーシーも。そして忌野清志郎も痺れたんだろうなぁ。
当時はMGズとしてのライブ活動もままならなかったとか。アルは'75年に非業の死を遂げてしまいましたが。
新しいドラマーを迎えて。昨年の日本公演でもさり気なく実に御機嫌な演奏を聴かせてくれたMGズ。
あの夜、飛び入りした清志郎は旅立ってしまったけど。スティーヴさん達にはこれからも。いつまでも。
演り続けてほしいなと思うのです。本当にいつまでもね。スタイリッシュでカッコ良く。さり気なく御機嫌にね。

そうだなぁ。
その色の方がいいかな。
その革ジャン、面白いよ。
ちょっと合わせてみれば。
あっ、このカーディガンも似合いそう。

両手にいっぱい抱えて試着室へ。
相方のその背中を見送って。
今日の見立てを自己採点。
悪くはないかな。こっちはどう合わせよう。

てなわけで。
攻守交替して。
このシャツ可愛いじゃない。
ほら、このジャケット羽織ってごらん。
似合うじゃない。掘り出し物かもよ。

あれはどうかな。
これはどうかな。
お互いに見立てて。
お互いがお互いのスタイリスト(?)になって。
スタイリッシュにカッコ良く・・・かは微妙だけど。
今回もなかなかの掘り出し物がありました。

早く袖を通して。
秋の街を散歩でもしたくなったりした一日でした。

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2009/09/18 Fri *あっちこっち、なんだかんだ / B.B. King

20090918bbkinginlondon


あっちこっち。
行ってるみたいで。
相変らず忙しそうで。
それでもここへは。
楽しそうに。遅れずに。
やってくる。

あいつだけかと思ったら。
なんだ。
こいつも同じかよ。
まぁ。
色々あるんだけど。
とりあえず。
楽しそうに。
顔出して。集まってくるんだから。
悪くはないか。

『B.B. King In London』'71年リリース。
渡英したB.B.キングが英国のミュージシャン(を中心とした)20名以上と共演したアルバム。
ピーター・グリーンとかアレクシス・コーナーとか。ピーター・フランプトンを除いたハンブル・パイの面々とか。
リンゴ・スターにクラウス・ブアマンとか。米国勢ではボビー・キーズにジム・プライス、ジム・ゴードンとかも。
あまりにも集まりすぎちゃって総花的だったり。あくまで主役はB.B.なので。火花は散らなかったりとか。
なのですが。憧れのブルース・マン、B.B.の下に皆で集まって。緊張しながらも楽しくやってる感じがあって。
勿論、B.B.を慕ってる、敬ってるなってのは十分に表れていて。いい雰囲気だったんだろうなとも。
特に当時の英国勢にとっては。マディやウルフと同様に。B.B.と共演できるなんてのは夢でもあったのだろうし。
「Caldonia」におけるグリーンのギターとか、「Alexis' Boogie」のマリオットのブルース・ハープなんて。
勿論。緊張感もあるのですが存外に伸び伸びとしてたりもするのが微笑ましくもあるのです。
この人数、この顔ぶれ。あっちこっち、なんだかんだと。纏まりに欠けそうなものではあるのですが。
実際、欠けてもいるのですが。そんなことは気にならないくらい楽しそうなので、まぁ、いいんじゃないかなと。

なんだかんだ。
言われてるみたいで。
時には辛そうで。
それでもここでは。
楽しそうに。笑いながら。
やってるし。

あいつだけかと思ったら。
なんだ。
こいつも同じかよ。
まぁ。
色々起こりそうだけど。
とりあえず。
楽しそうに。
笑って。集まってるんだから。
悪くはないか。

あっちこっち。
なんだかんだ。

楽しんでばかりはいられない。
笑っていられない日もあるだろう。
でも。だけど。だからこそ。
楽しそうに。笑いながら。
やってる。集まってる。
まぁ、いいんじゃないかなと。

プロジェクト・ルームの筈なのに。
部室みたいになりつつあるのは。
まぁ、いささかなんだけど(苦笑)。

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2009/09/17 Thu *掃いて捨てましょ / Elmore James

20090917bluesafterhours


掃いて捨てましょ。

はいはい。
もうここまで。
これ以上調べても。
これ以上考えても。
これ以上悩んでも。
これ以上愚痴っても。
なんにも解決しないし。
なにひとつ前進もしないし。

もう。
ここは思い切って。
はい。

掃いて捨てましょ。

『Blues After Hours』'61年リリース。
とにかく。ひたすら。理由も無く(?)圧倒的にスライドで押し捲るエルモア・ジェイムス。
オープン・チューニングで。3連で押し捲るボトル・ネック・スタイル。とにかく。ひたすら。それのみ。
まぁ実際にはそれだけじゃなかったりもするのですが。エルモアと言えばやっぱり。それでしょうと。
あまりにも有名な代表曲「Dust My Broom」にちなんでブルーム調と言われるそのスタイル。
とにかく。ひたする。そのスタイルでこれでもかと豪放磊落に。押して押して。また押してのエルモアです。
このアルバムでも。「Dust My Blues」なる殆ど「Dust My Broom」な1曲を始めとして。ブルーム調の連発で。
ジャララジャララジャララジャララジャラ~♪と。あのフレーズが頭から離れなくなってしまいます。
ワン・パターンと言えばワン・パターン。単純と言えば単純。確かにそうなのですけどね。
これが時に。妙に。ツボに嵌る。癖になる。病みつきになってしまうのです。恐るべしエルモアです。
おそらくは。そのギターに込められた。エルモアの情念、執念、怨念(?)に憑りつかれてしまうのでしょうか。
クラプトンやフリートウッドマックのジェレミー・スペンサーなんかも憑りつかれたんでしょうねぇ。
とにかく。エルモアのブルースに身を任せたら。なにもかも。きれいさっぱり掃除してくれそうではあります。

掃いて捨てましょ。

はいはい。
もうおしまい。
調べられないんだから。
考えられないんだから。
悩むだけ無駄でしょう。
愚痴るのも偶にはいいけれど。
解決しなきゃいけないんだから。
前進させるしかないんだから。

もう。
ここは思い切って。
はい。

掃いて捨てましょ。

掃いて捨てて。
きれいさっぱり。

そしたら。
別の角度で。
新しい視点で。
もう一度。
急がば回れで。
やりましょう。

だから。
勇気を出して。
はい。

掃いて捨てましょ。

ほんとね。
捨てなきゃならない時。
捨てなきゃならない物。
そんなのもあるんだよね。

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2009/09/16 Wed *まだ・・・もう・・・ / Albert King

20090916wednesdaynight_2


まだ。
水曜日。
まだ。
二日もあるのかよ。
もう。
十分だろう。
月曜も。火曜も。今日も。
頭使って。心悩まして。
まだ。
水曜日。
あと二日で連休だって。
冗談じゃない。
もう。
ここらで。
一発きめないと。
もちそうにも無い。

水曜日の夜。

『Wednesday Night In San Francisco』'90年リリース。
'68年6月26日、水曜日の夜、シスコのフィルモアで収録されたアルバート・キングのライブ・アルバム。
(実は以前に載せた『Live Wire/Blues Power』のアウト・テイクを集めて制作されたアルバムです)
おそらく『Live Wire~』リリース時には他のアルバムとの兼合いでボツになったナンバーが多かった様で。
このアルバムではあの「Born Under A Bad Sign」の御機嫌なライブ・テイクを聴くことができるのです。
ちなみに翌日、木曜日の夜のライブも『Thursday NIght In San Francisco』としてリリースされていて。
そちらでは「Crosscut Saw」も聴くことができて。甲乙つけ難い・・・どちらも針を落とすべき内容となっています。
なにしろ。スタックス時代の水を得た魚の如き、絶頂期のアルバートのライブですから。悪いわけも無く。
豪快に弾きまくる、そのギター。大胆なチョーキングが生み出すそのスクィーズ・ギターに身も心も任せて。
ガツンと一発。疲れも。悩みも。焦りも。なにもかも。ぶっ飛ぼうってもんです。へたな強壮剤より効果絶大です。

もう。
水曜日。
もう。
二日しかないのかよ。
まだ。
早すぎるだろう。
月曜も。火曜も。今日も。
頭使って。心悩まして。
もう。
水曜日。
あと二日で連休だってのに。
洒落にならない。
まだ。
でてこない。
あの一発が。
でてきそうもない。

水曜日の夜。

まだ・・・
もう・・・
水曜日の夜。

一発きめて。
一発を待ってる。
水曜日の夜。

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2009/09/15 Tue *一点勝負 / Johnny Winter

20090915nothinbuttheblues


捨てる?
他は捨てますか?
本当に捨てますか?
いやぁ・・・本当に?

なんと言うか。
大胆と言うか無謀と言うか。
そこまで思い切っちゃいますか。
いやぁ・・・まじですか。

一点勝負。
そこだけ。それだけ。
狙いは決まった。
そこだけ。それだけ。

後は。
くるか。こないか。
そこだけ。それだけ。
当たるか。外れるか。
そこだけ。それだけ。

『Nothin' But The Blues』'77年リリース。
タイトル通りにブルースのみ、ブルース一点勝負に出たジョニー・ウィンターのアルバム。
自らのレーベルにマディ・ウォーターズを迎えて。アルバムの制作も手掛けて見事にマディを復活させたジョニー。
その手応えが、ブルースへの思いを再燃させたのか。ブルースへと原点回帰して弾きまくるジョニーです。
狂乱のロックン・ローラー、ジョニーも大好きなのですが。ブルース・マン、ジョニーも勿論、大好きです。
100万ドルのブルース・ギタリストの面目躍如、マディのバンドをバックに伸び伸びと爽快なジョニーなのです。
1曲を除いてジョニーのオリジナルなのですが。そのブルース度の高さも半端ではありません。
「TV Mama」のスライドを駆使したドブロの弾き語りなんて。その味わい深さ、ここに極まったって感じです。
そして。唯一オリジナルではないのが、マディのナンバーでもある「Walking Through The Park」なのですが。
ワン・コーラス目をマディが歌って。その後をジョニーが歌ってと。ブルースを通じた絆を感じさせてくれるのです。
一点勝負。ブルース一筋に心を定めた。そんなジョニーを温かく見守るマディの姿が目に浮かぶようでもあって。

まさか。
他を捨てるとはね。
本当にやっちゃうとはね。
いやぁ・・・本当に。

なんともはや。
度胸がいいのか。
なんにも考えていなくはないだろうけど。
いやぁ・・・まいったね。

一点勝負。
そこだけ。それだけ。
賭けるのは。
そこだけ。それだけ。

後は。
くるか。こないか。
そこだけ。それだけ。
大きいか。からっきしか。
そこだけ。それだけ。

一点勝負。
焚きつけた身としては。
面白くもあり。
勝算も無きにしもあらず。
なにより。
それこそが。
原点回帰。
爽快ではあるのだけれど。

一点勝負。
どっちにでますかね・・・

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2009/09/13 Sun *ベロが見当たらない / Bobby Keys

20090913bobbykeys


甥っ子が。
姪っ子が。
纏わりついてくる。
じゃれたいのかな?
遊びたいのかな?
なんだか不思議そうな顔をして。
頭から爪先まで見てる。
どうしたのかな?
シャツの裾を掴んで引っ張られる。
おい。おい。なんだよ。
ぐるっと向こうむき。今度は背中かよ。
どうしたんだよ。何をキョトンとしてるんだ。
変だ。変だ。おかしいよ。
だから。なんなんだよ。
伯父さん。今日はベロが付いてないよ!
・・・

『Bobby Keys』'71年リリース。
デラニー&ボニーとの、そしてなんと言ってもローリング・ストーンズとの活動で知られるボビー・キーズ。
キース・リチャーズと同じ生年月日にテキサスに生を受けた、ファンキーなサックス奏者であるボビー。
もはや完全にストーンズ・ファミリーのボビー。そのボビーの1stにして今のところ唯一のソロ・アルバム。
当然ローリング・ストーンズ・レーベルからのリリースかなと思いもしますが。ベロ・マークは見当たりません。
未だデラニー&ボニー、そしてデレク&ザ・ドミノスと言ったスワンプ・ロック人脈との繋がりが強かった頃で。
レーベルはワーナー・ブラザーズで。参加メンバーにもストーンズのメンバーの名前は見られません。
ドミノスのジム・ゴードン、共にストーンズのツアーにも参加するジム・プライス、そしてエリック・クラプトンなど。
そんなメンバーを従えて。アルバム全編に渡ってボビーの御機嫌でファンキーなサックスが鳴り響いています。
全曲がインストなのですが。本当に御機嫌なサウンドで。ホーンのブラスのカッコ良さを再認識させられます。
実はストーンズのライブの「Brown Sugar」ではキースよりもボビーに大きな声で声援を贈っているのですが(笑)。
(ストーンズの日本公演のブートにしっかりと、ボビィ~っと絶叫する自分の声を確認できるものが・・・)
そんな自分にとってこのアルバムは長年探し続けた、恋焦がれ続けた1枚だったので。
今年になって。新宿のレコ屋で巡り合った時には。久し振りにちょっと持つ手が震えたりもしたのでした。
その感動に見合うだけの内容だったのですが。何故かCD化の話は無いようです。無くていいけどね(笑)。

甥っ子よ。
姪っ子よ。
よくお聞き。
この伯父さんだってね。
いつもいつもベロ・マークばかり着てないんだよ。
ベロじゃないシャツも持ってるの!
だから。こうして着てるじゃないか。
変だ。変だ。おかしいよ。伯父さんはベロじゃなきゃ。
いや。その認識はなんと言うか・・・正しくもあるけど。
な~んだ。そうなんだ。
ぐるっと向こうむいて。背中で語るのか。
つまんないの。
変だ。変だ。おかしいよ。
だから。だからね。
伯父さん。今度はベロ着てきてね!
・・・

ちょっとばかし。
すり込み過ぎたかな。
まぁ、いいか(笑)。

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2009/09/12 Sat *勉強は教えてやらない / The Rolling Stones

20090912madeinthesade


ねぇねぇ。
なに?
最近何が面白い?
面白いかぁ。
テレビは?
あまり観ないなぁ。
音楽は。何聴いてるの?
何って。決まってるだろ。
あっ、あれだよね。知ってるよ。
知ってる?ほんとか?
あれでしょ。あれ。ほら。
さぁ、何だっけ?
ビートルズとか、ツェッペリンとか言うのでしょ。
確かに。ビートルズも。そのツェッペリンも聴くけど。
あっ、あれだ。ベロだ。
・・・そう。ベロね。
ストーンズだよね!

『Made In The Sade』'75年リリース。
全米ツアーに合わせてリリースされたストーンズ・レーベル初となるローリング・ストーンズのベスト・アルバム。
なんだかストーンズらしくないジャケットが印象的ですが。ベロ・マークはさり気なくフューチャーされています。
『Sticky Fingers』から『It's Only Rock' n Roll』までの4枚のアルバムから10曲が選ばれています。
「Wild Hoses」と「Angie」を除くと。基本的に乗りの良いロックン・ロール・ナンバーが集められていて。
ここらはやっぱり。全米ツアーを意識したと言うか。勢いをつけたかったのかななんて思ったりもします。
'70年代前半のストーンズの代表曲が纏められているので。ストーンズ入門用としては丁度いいのかも。
ただ全10曲ってのはいかにも物足りなくて。その10曲の中に「Happy」が含まれてるのは嬉しいのですが。
昔はB面の最後に勝手に「Star Star」を追加したカセット・テープを作って聴いていたりもしました。
ただ。CD時代に入ってからのベスト・アルバムはあれもこれもと詰め込みすぎの感じも。それはあって。
近頃は。これくらいのボリュームがほど良いのかもと思い直したりもしています。うん。丁度いい塩梅かなと。

そう。ストーンズだよ。
いい?
勿論。御機嫌だぜ。
聴いてみたいなぁ。
家にある?
お母さん持ってるかなぁ。
きっと持ってると思うよ。
お母さんもストーンズ聴くの?
勿論。伯父さんの妹だぜ。
そうか。聞いていようかな。
ストーンズのことだったら色々教えてやるよ。
本当に!じゃぁ、勉強は?
勉強は教えてやら(れ)ない。
なんだ。でも勉強はいいか。
そう。勉強は他の人に。ロックは伯父さんに聞け。
特にベロね。
そう。ストーンズな!

可愛い姪っ子が。
いつの間にか。
自分がストーンズ・ファンになった。
その歳になって。
ちょっとロックにも興味があるらしい。
ここは伯父として。
できる限りのことをせねばなるまい。
ただし。
お母さんに知られると。
まぁ、それはそれで色々とあるだろうから(苦笑)。
こっそりと。少しずつ。
先ずは基本からだな(笑)。

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2009/09/11 Fri *ぐるぐる / The Rolling Stones

20090911aroundandaround


今夜も。
きっと。

世界の何処かで。
音楽が奏でられ。
誰かが。誰かも。
ぐるぐる。ぐるぐる。
歌っている。踊っている。
ぐるぐる。ぐるぐる。
笑っている。乗っている。

今夜も。
きっと。

『Around And Around』'64年リリース。
チャーリーを中心にした5人の佇まいも初々しい感のあるローリング・ストーンズのアルバム。
英国でのEP『The Rolling Stones』と『Five By Five』からのナンバーを中心に編集されたドイツ盤です。
しかし。なんでまたミックが目を瞑ってしまった写真をそのままジャケットに採用したのでしょうかね。
以前に載せたフランス盤の『Not Fade Away』と同内容なのですが。ジャケットは断然あっちのが好きですね。
以前に載せたフランス盤の『Not Fade Away』と同内容なのですが。ジャケットは断然あちらが好きですね。
さて。ジャケットはともかく。そのチャック・ベリー完コピ具合も楽しいタイトル曲から始まるこのアルバム。
もう。とにかく。ロックン・ロール、ブルース、リズム&ブルース大好き。好きで好きで堪らない。
そんな。ストーンズの姿を見事に捉えてるアルバムの1枚です。もう。とにかく。どこをどう切ってもそれだけです。
全12曲中カヴァーが9曲。「I Wanna Be Your Man」以外は3曲のオリジナルも含めて本当に黒くて。
ストーンズの好きだったこと、演りたかったこと、伝えたかったこと。それだけがぐるぐると回っているのです。
「2120 South Michigan Avenue」、憧れのチェス・スタジオを訪れた興奮と感動が込められたこの曲。
ストーンズが訪れた時にはスタジオの壁にペンキを塗っていたと言う伝説のある、あのマディ・ウォーターズが。
そのマディが。このアルバムに収められているこの曲のロング・ヴァージョンではギター・ソロを弾いてるとか。
真偽はともかく。英米盤には収録されていないそんなヴァージョンが聴けるのもこのアルバムのポイントです。
もし。本当にマディが弾いてたとしたら。キースの、ミックの、そしてブライアンの喜びはどれほどだったかなと。

今夜も。
きっと。

世界の何処から。
音楽が聴こえてきて。
誰かが。誰かも。
ぐるぐる。ぐるぐる。
歌うだろう。踊るだろう。
ぐるぐる。ぐるぐる。
笑うだろう。乗ってるだろう。

今夜も。
きっと。

何が起こるのか。
何処へ行こうとしているのか。
読めない。見えない。
苛立ちと不安に支配されそうな。
そんな日々を。そんな世界を。
誰かが。誰もが。
過ごしている。生きている。

だけども。
だからこそ。

今夜も。
きっと。

世界の何処かで。
音楽が流れてくる。
音楽が伝わっていく。
誰かが。誰かも。
ぐるぐる。ぐるぐる。
好きなんだ。
演りたいんだ。
伝えたいんだ。
そんな思いが。
ぐるぐる。ぐるぐる。

今夜も。
きっと。

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2009/09/10 Thu *素晴しすぎる選曲 / The Rolling Stones

20090910jumpback


憶えてるかな?

ちょっと昔の話だ。
暫く記憶の片隅に。
眠らせてたんだけど。
思い出したんだ。
話してもいいかな?

あの頃。
どんな時も。

いいことがあった時。
嬉しい時。
微笑が毀れる時。
いつものドアを開けて。
いつもの席に腰掛けて。
ジャックを飲みながら。
カウンターの向こうのあなたと。
笑顔で会話を交わした。

いやなことがあった時。
悲しい時。
涙が溢れそうな時。
いつものドアを開けて。
いつもの席に腰掛けて。
ジャックを煽りながら。
カウンターの向こうのあなたと。
声にはならない会話を交わした。

そこには。
あなたの。
選んだ愛しい音楽があって。
時には抱きしめられ。
時には魂揺さぶられ。
時には背中を蹴られ。
そして。いつも。
心を満たしてくれた。
いつも。いつも。
そう。どんな時も。

『Junp Back』'93年リリース。
ヴァージン・レコードへの移籍第一弾となったローリング・ストーンズの2枚組編集アルバム。
『Sticky Fingers』から『Steel Wheels』までの11枚のアルバムから18曲が選曲されていて。
リマスターされた音源が使用されて。実はこのアルバムでしか聴けないエディット・ヴァージョンもあったり。
各曲に対するキースとミックのコメントがインナー・スリーブに記載されていたりと。
『Forty Licks』のリリースで役目を終えたようでいながら。実はなかなかに侮れないアルバムだったりします。
「Brown Sugar」「Wild Horses」から「Mixed Emotions」まで。選曲は実になんとも王道です。
ストーンズ・ファンだったら誰もが自分で選曲したテープやMDやプレイリストを作った覚えがあると思うのですが。
時にはヒット曲を集めたり。あえてヒット曲を外したり。アップ・テンポな曲ばかりとか。スローな曲ばかりとか。
そうそう。個人的にはキースがリード・ヴォーカルをとってる曲ばかりを集めたりとかも。
そんな自分だけの編集アルバムを作るのって楽しくて。最初はこれで。次はこれ。で、その次はこれで・・・
だから。例えばこのアルバムを聴いても。なんでこの曲、この曲順って。選曲者の心に思いを巡らせたりもして。
で、一番楽しいのは。やっぱり。好きな誰かに聴かせる為に選曲してる時だったりしました・・・よね?

憶えてるかな?

ちょっと昔の話だ。
暫く記憶の片隅に。
眠らせてたんだけど。
思い出したんだ。
話してもいいかな?

あの夜の。
素晴しすぎる選曲。

ストーンズ・ファンのあの娘に恋して。
でもあの娘は。
もう数年来のストーンズ仲間で。
だから。どうしたって。
男と女とか、そんな感じにはなれなかった。
告白するなんて。
そんな雰囲気を作るのは難しかった。

見かねたんだろう。
あなたが言った。
「任せてください。バッチリ選曲してフォローしますよ」
断る理由はどこにもない。
任せよう。
長い旅から帰ってきたあの娘を誘って。
いつものドアを開けて。
いつもの席に腰掛けた。

バッチリだった。
バッチリすぎた。
あまりに素晴しすぎる選曲だった。
俺もあの娘もストーンズ大好きだから。
盛り上がって。もう少しって時に。
あなたがかけるストーンズの。
絶妙なタイミングの、絶妙な曲の流れに。
聴き入ってしまって。
口ずさんでしまう。思いに耽ってしまう。

何とかしなきゃ。
しかたがない。
次の店で決めよう。
最後に何が聴きたい。
俺は・・・
私は・・・
「Wild Hoses」
二人の声が重なった。二人の思いが重なった。
見詰め合う二人。
絶妙なタイミングであのイントロが流れてきた。
えっ?
二人揃ってカウンターの向こうを覗く。
視線に気づいたあなたが笑う。
俺もあの娘も。
何だか可笑しくて。
声を上げて笑ってしまう。
だってさ。
二人じゃなくて、三人の思いが重なったんだから!

結局。
あなたも交えて。
ストーンズ馬鹿三人で。
そのまま朝まで飲み続け。
俺とあの娘は。
あなたの選曲に合わせて。
調子に乗って。
狭い店の中。
歌って。踊って。

しかし。ここで「Wild Horses」かけるかねぇ。
もう泣かせようとしてるでしょう。
イタさんも一緒に飲まない?
すんませんな。いただきます。
ねぇ、次「Brown Sugar」ね。
やむをえんでしょう。
もう、踊ろう。ほら立って。
ちょっと待って。ジャック毀れるから。
イタさ~ん、その次は「Start Me Up」ね。
かしこまり。
で、その次はねぇ、あれだよ、あれ。
あれですね。
チャララ~チャッチャチャ~♪
なんでわかるのよ・・・

本当に。
バッチリだった。
素晴しかった。
たぶん。
あの夜が。
あの選曲が。
あったから。
俺とあの娘は。
今でも。
御機嫌なストーンズ仲間でいられるんだ。

それでいい。
それでいいんだけど。
もう一度。
三人で。
飲んで。
歌って。踊りたい。
勿論。
あなたの素晴しすぎる選曲でさ。

もう五年。まだ五年・・・

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2009/09/09 Wed *だから頼むから / Janis Joplin

20090909pearl


遺せるものなんて。
遺されるものなんて。

思い出だけかもしれない。
思いだけかもしれない。

時の経過と共に。
それさえも。
変わっていく。
作り変えられていく。

都合の悪いことや。
辛いこと。悲しいこと。
そんなものは忘れた振りをして。
蓋をして。追いやって。

都合よく。
美しく。甘く。
そんな奇麗事に書き換える。
生きてるんだから。転がってるんだから。

なのに。
なのにさ。

『Pearl』'71年リリース。
自ら最も好んだと言うその愛称を冠したジャニス・ジョプリンのラスト・アルバム。
遺作にして最高傑作。確かにそうかな。傑作、素晴しいよ。とんでもない歌声だな。
やっと対等に渡り合える、支えてくれるバンドと出会って。凄く表情も豊になってさ。
でも。相変らず。鷲掴み。遠慮無し。剥きだしの思いが、感情が遠慮なく懐に飛び込んでくる。
楽しそうだろうが、弾けていようが、笑っていようが。でも。泣いてるじゃないか。手を伸ばしてるじゃないか。
そして。伸ばしたまま。虚空を掴んだまま。そのまま消えちまいやがって。なんてこった。
遺せるものはこれだったのかよ。遺されたものはこれだったのかよ。ふざけんじゃねぇ。
作り変えられない。書き換えることもできない。そのまま。このまま。受止めて。受止めちまって。
耳も塞げない。目も逸らせない。聴けってか?見てろってか?あぁ、わかったよ。上等だよ。
遺したもの。遺されたもの。引受けてやるよ。忘れないでいてやるよ。そのままでな。
だから。頼むから。そんな顔で笑うんじゃないよ。そんなに優しく歌うんじゃないよ。頼むからさ。

遺せるものなんて。
遺されるものなんて。

思い出だけかもしれない。
思いだけかもしれない。

時の経過と共に。
それさえも。
変えてきたんだ。
作り変えてきたんだ。

辛いこと。悲しいこと。
都合が悪いんだよ。
そんなものは忘れた振りをして。
蓋をするんだ。追いやるんだ。

美しく。甘く。
都合よく。おりあいつけて。
綺麗な面だけ見てさ。
生きてくんだよ。転がってくんだよ。

なのに。
なのにさ。

なぜ。なぜ。
変えられない。
書き換えられない。
見たくないのに。
聴きたくもないのに。
思い出したくもないのに。

遺していったもの。
遺されたもの。

悔しくて。悔しくて。
苦しくて。苦しくて。
虚しくて。虚しくて。
あの時から開いたまま。
あの時から掴まれたまま。

わかったよ。
そうだよね。
そのままで。
引き受けていくよ。
そのままを。
忘れないでいるよ。
耳も塞がず。目も逸らさず。
それしかできないしさ。

だから。
頼むから。
そんな顔で笑わないで。
その声で語り掛けないで。
頼むからさ・・・頼むから。

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2009/09/06 Sun *或る晴れた午後 / The Kinks

20090906sunnyafternoon


日曜日。
天気のいい日曜日。
穏かな日曜日。
陽射し明るい午後。
空が高い午後。

ブラブラと。
ボチボチと。
バスに乗って。
見慣れた街並。
欠伸を一つ。
少しうとうと。

電車に乗換えて。
流れる車窓。
流れる街並。
見るともなしに。
纏らない思い。
切れ切れの思考。
欠伸をもう一つ。
少しうつらうつら。

『Sunny Afternoon』'67年リリース。
パイ・レーベル傘下の廉価盤レーベルからリリースされたキンクスの編集アルバム。
なんでも同時期にリリースされた『Something Else By The Kinks』よりも売れてとかの話も。
確かに「Dedicated Follower Of Fashion」、タイトル・ナンバー、「Dead End Street」と。
3枚のシングルとそのB面のナンバーも収められていて値段も安ければ売れるかな。
なんかそんな逸話にもキンクスらしさを感じてしまったりして。どんなもんでしょう。
今となってはこの美麗なジャケットが実は最大の魅力だったりもしますが。いいなぁ、好きだなぁ。
このレーベルからは他にも同様な編集アルバムがリリースされていましたがどれもジャケットがいい感じです。
勿論中身も。日向ぼっこの歌かと思ったら没落貴族の悲哀を歌ってたタイトル・ナンバーを初めとして。
どのナンバーも。キンクスらしい気だるさ、その倦怠感を伴った、少し切ない微妙な幸福感に満ちています。
何も変わらない、何処へも行けない、同じ日々の繰り返し。悲しいんだけど何故か愛しくてと。
あぁ、いいなぁ、好きだなぁ。でも聴くなら平和な休日の午後に限るかな。平日に聴いたら仕事にならないかもね。

日曜日。
天気のいい日曜日。
穏かな日曜日。
陽射し明るい午後。
空が高い午後。

ブラブラと。
ボチボチと。
改札を抜けて。
懐かしい街並。
背伸びを一つ。
躊躇いながら。

記憶を辿って。
街角を曲がって。
蘇る空気。
何かに誘われて。
現れる風景。
セピア色の思い出が。
一瞬輝いて。
少し立ちくらみ。

陽射しに惑わされたのか。
空に誘われたのか。
ほんのひと時。
過去に彷徨いこんで。
なにも無いのに。
なにも残ってない。
なにも望んでいない。

日曜日。
天気のいい日曜日。
穏かな日曜日。
陽射し明るい午後。
空が高い午後。

扉の前。
立ち止まり。
一つ深呼吸。
扉を開けて。
いつもの空気。
いつのの笑顔。

或る晴れた午後。
ひと時のタイム・スリップ。
我に帰って。
何も変わらず。何処へも行けず。
だから愛しい。

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2009/09/04 Fri *一緒・・・かな? / The Beatles

20090904withtnebeatles_2


一緒に。
やってきて。
組んできて。
歩いてきて。

学んでくれたり。
それを生かしてくれたり。
なによりも。
笑顔で。
楽しんでくれてるのが。
それが。
一番だよね。

だから。
偶には。
こうして。
一緒に。
飲んだりもして。

ところで・・・
ん?なに?

『With The Beatles』'63年リリース。
ハーフ・シャドーのジャケットが強い印象を残すザ・ビートルズの2ndアルバム。
この渋さ、このカッコ良さ。R&Bを敬愛するブリティッシュ・ビート・バンド、ビートルズ。
その熱さ、その勢い。尋常でない熱量と速度。目が眩むほど眩しい若きビートルズです。
あまりの忙しさに僅か4日間(!)で録音されたと言うのですから。なんともはや。
そのせいか。3曲のモータウン・ナンバーを含むカヴァーが全14曲中6曲ありますが。
恐らくは。ハンブルグやキャヴァーンで。ライブでこれでもかと演奏してきたナンバーだったか。
そこに込められた生々しさに、迫力に。ライブ・バンドとしてのビートルズの底力を感じます。
勿論、「It Won't Be Long」とか「All My Loving」とか。ジョンやポールのナンバーの素晴しさは言うまでも無く。
そのモータウンへの入れ込みがあからさまなジョンの「Not A Second Time」なんてのも微笑ましくて。
う~ん。改めて。このアルバムは地味ではあるけれど。ビートルズの魅力がよくわかるアルバムだなと。
そして。ジョンとポールの個性の差も。よくわかるなと。これも改めて感じたのですが。
誤解を恐れずに言えば。ジョンのわかりやすさ、直観力・・・出たとこ勝負の説得力、大好きだなぁ。

一緒に。
やってきて。
組んできて。
歩いてきて。

学んでるんですけど。
自分なりに生かしもしてるんでけど。
なによりも。
笑顔で。
楽しくやってられるんですけど。
それが。
一番だなって。

だから。
偶には。
こうして。
誘ってもらえるのも。
嬉しくて。

ところで・・・
ん?なに?

どうやったら。
どうやったら?
何にも無しで。
無し?
地図もガイドブックもマニュアルも。
も?
無しで物事がちゃんと進められるんですか?
お?
無しでちゃんと落とせるところに落とせるんですか?
そ、それはだなぁ・・・
それは?
勘と度胸とハッタリで・・・
え?
いや、人の動きを、目の動きを、心の動きをその場で読んで。
読むんですか?
気配を感じて。行間を読んで。思いを察して。
はぁ・・・
人間の考えること、やることなんて大体同じだから。
同じですか・・・
でもその場、その場でアレンジは必要だから。
ですよね・・・
その場で粗筋考えて、結末考えて。アドリブで導くんだよ。
そうか。そうですよね。それでいいんですよね。
いい、いいんだけど。あのね・・・
なんだ。自分がなんとなく思ってたことと一緒です。
一緒・・・かな?
よし。こんどから自分もそれでやってみます!
・・・

地図もガイドブックもマニュアルも。
あった方がいい場合もあるし。
無くてもやれるってことは。
地図もガイドブックもマニュアルも。
概要は頭の中にはね。
踏んでる場数も違うしね。
一緒・・・かな?
まぁ、その意気やよし・・・としとこうかな・・・う~ん(苦笑)。

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2009/09/03 Thu *ちょっとお疲れ / The Who

20090903magicbus


ちょっとお疲れ。
回らない。響かない。
返せない。浮かばない。
あらら。
ちょっとやばいね。

頭も。心も。
言葉も。思考も。
ちょっとお疲れ。
あらら。
ちょっとやばいね。
油でも注すかな。
錆でも落とすかな。

ちょっとお疲れ。
でも。
まだまだ。
終われない。
終点にはまだ遠い。
だから。
まだまだ。

『Magic Bus (The Who On Tour)』'68年リリース。
なんとも時代を感じさせるサイケなジャケットも美しいザ・フーの米国編集アルバム。
オン・ツアーなんて謳ってますがライブ・アルバムでは無くて。シングルや米国未発表ナンバーを集めています。
まぁ、言ってしまえば。好評だった同年の全米ツアーに便乗した寄せ集めのアルバムだったりするのですが。
そこはザ・フーなんで。捨て曲なんてあるはずも無く。ちゃんと聴き応えがあるのが素晴しいなと。
「Bucket T.」なんて遊んでる曲もありますが。これはこれでキース・ムーンの個性が出てて良いかなと。
勿論「Magic Bus」とか「Pictures Of Lily」とか。「Call Me Lightning」とか。ピート・タウンゼンドの煌めく才能。
その冴え渡る様は鮮烈で見事で。勿論そこにピートの苦悩や疲労感、そして繊細さも垣間見れますが。
やっぱりねぇ、カッコいいなぁと。そのカッコ良さに対する痺れの方が先に来てしまうのはやむを得ないかなと。
この魅力的なジャケットともども。その魔法の様な輝きは今も色褪せずに。その魔力は続いているのだなと。

ちょっとお疲れ。
回るかな。響くかな。
返せるかな。浮かぶかな。
あらら。
ちょっとやばいね。

頭も。心も。
言葉も。思考も。
ちょっとお疲れ。
あらら。
ちょっとやばいね。
刺激を与えて。
目を覚まさせて。

ちょっとお疲れ。
でも。
まだまだ。
終りじゃない。
途中下車なんかしたくない。
だから。
まだまだ。

切り替えて。傾けて。
投げてみて。玩んで。
ちょっと間をおいて。
ちょっと呼吸を読んで。
ちょっと斜めったら。
おっ、おっ、おっ、おっ~!

回り始めて。響いてきて。
返す傍から次から次へ・・・
まではいかなくても浮かんでくる。

ちょっとお疲れ。
でも。
まだまだ。
ささやかな魔力は。
なんとか生きてるみたいです。
一つ一つ。
停留所に停まりながらでもね(苦笑)。

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2009/09/02 Wed *今がその時 / The Moody Blues

20090902moodiesfirst


今が。
その時。
今だ。
今を。
逃さず。
動き出そう。
走り出そう。

ようやく。
揃って。
ようやく。
整って。
今なら。
未だ。
同じ方向に。
同じ歩調で。

今が。
その時。

『Magnificent Moodies』'65年リリース。
実はブリティッシュR&Bバンドとしてそのキャリアをスタートさせたムーディー・ブルースの1stアルバム。
ギターとヴォーカルを担当していたのは後にウィングスでポールをサポートすることになるデニー・レインです。
そのデニーが歌って大ヒットした「Go Now !」を始めとしてアルバム全体にR&Bや黒人音楽の匂いが一杯です。
B面ラストの「Bye Bye Bird」なんてアニマルズ、ヤードバーズ、そしてストーンズを髣髴とさせるほどです。
このアルバムを遺してにデニーは脱退。バンドはサイケ、プログレッシブへと路線を変えて成功を手にします。
そんなムーディー・ブルースの原点にこんなアルバムがあったことに驚くと共に。その魅力的なサウンドに。
あの頃のブリティシュR&B、ブリティッシュ・ロック・シーンの実りの豊かさを改めて実感するのです。
こんなバンドが、次から次へと出てきて。あそこでもここでも御機嫌なギグが繰り広げられて。
そんなバンドのシングルやアルバムがヒット・チャートを賑わせてと。想像するだけで胸がときめきますが。
当事者達の興奮はいかばかりだったかと。まさに今がその時。逃さずに世界を広げて、飛び出してとね。

今が。
その時。
今だ。
今を。
逃さず。
動かしてしまおう。
背中を押してしまおう。

ようやく。
守られて。
ようやく。
言葉どおりになって。
今なら。
未だ。
なんとかなる。
なんとかしてやれる。

今が。
その時。

顔触れも。
豪華(Magnificent)ってほどじゃないけど。
悪くはないから。

今が。
その時。
今のうち。

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2009/09/01 Tue *もう静かに眠らせてやれよ / The Rolling Stones

20090901highttideandgreengrass


いまさら。

なんだって言うのだろう。
なにがわかると言うのだろう。
なにを知りたいと言うのだろう。
なにを暴きたいと言うのだろう。

いまさら。

なんの意味。
なんの価値。
なにが目的。

もう。
いいじゃないか。
好奇の目に曝すなよ。
根拠も無い噂を口にさせるなよ。

もう。
静かに眠らせてやれよ。

『Big Hits (High Tide And Green Grass)』'66年リリース。
魚眼レンズで撮影されたスウィンギング・ロンドンなジャケットも美しいローリング・ストーンズのベスト・アルバム。
特に黒地にストライプのスーツで紅いネクタイと紅いチーフ。そして何故か左手に包帯のブライアン・ジョーンズ。
この、この英国の香りを漂わせ、どうじにどこか見るものを不安にさせるブライアンの姿が印象的です。
同名の米国編集盤とは収録曲も異なるこの英国変編集盤。英国でのシングルを中心に14曲が選曲されていて。
最新シングルだった「Have You Senn Your Mother, Baby, Standing In The Shadow?」で勢いよく始まって。
あまりにも渋い「Little Red Rooster」で締め括る曲順もよく考えられていて。見事にツボを押さえています。
そう。この「Little Red Rooster」、'64年に全英1位になってるんですよね。このブルース・ナンバーが。
本当にいい時代だったんだなと。そしてこんなブルースこそがブライアンがストーンズで演りたかったことかなと。
英国オリジナル盤に封入されたブックレットの。ブロンドも輝くブライアンの姿を眺めながら思ってみたり。
他にも「Not Fade Away」とか「Time Is On My Side」とか。そんな渋いセンスが堪らないカヴァーと。
「( I Can't Get No)Satisfaction」とか「Get Off Of My Cloud」なんてヒット曲が違和感なく並んでるのが凄いなと。
以前はCD化されていたのに。何故かここのところCD化の対象から外されて久しいこのアルバム。
是非英国編集盤で、できればアナログ盤で。その選曲と曲順と英国の香りを楽しんで欲しいなと思うのです。

いまさら。

なんだって言うのだろう。
なにかがわかったところで。
なにかが明らかになったところで。
それでどうだと言うのだろう。

いまさら。

誰の為に。
誰の望みで。
誰が求めてるのか。

もう。
いいじゃないか。
例えなにかがわかっても。
彼は何も言わない。応えない。

もう。
静かに眠らせてやれよ。

あの。
最期の日々。
静かで長閑なあの田舎の片隅で。
木漏れ日が差し込むあの森で。
熊のプーさんやクリストファー・ロビンに囲まれたあの庭で。
何を見て。何を聴いて。
何を感じて。何を思い。
それは彼にしかわからない。
幸せだったのか。不幸だったのか。
それは彼にしか決められない。

だから。
遺された、遺してくれた。
奇跡に耳を澄ませ、軌跡を見つめ。
ただただ彼を思う。
それだけでいいじゃないか。

もう。
静かに眠らせてやれよ。

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2009/08/31 Mon *我、伝道師たらん / T.Rex

20090831theslider


ビシッと。
ビタッと。
きめてしまおう。

舞台は整った。
幕は上がった。
派手にかまして。
一発打ち上げて。
視線を集めたら。
懐に飛び込んだら。
吹き込んでしまおう。
刷り込んでしまおう。

身振り交えて。
声色を変えて。
ほらほら。
面白そうでしょう。
そらそら。
やってみたくなったでしょう。

目の色が変わってきた。
気持が前のめりになってきた。
よし。
もう一歩。

『The Slider』'72年リリース。
そのブーム、“Tレクスタシー”の絶頂期にリリースされたT.レックスの3rdアルバム。
共に全英1位となった「Metal Guru」と「Telegram Sam」をそれぞれA面、B面の頭に配置して。
その勢いのままにキラキラとギラギラと。めくるめくT.レックス・サウンドが鳴り響きます。
グラマラスでミスティックで。ついでにポップでキッチュなマーク・ボラン・ワールドが展開されるのです。
ストリングスやコーラスまでも配して。派手に。華麗にと。ひたすら盛り上がりますが。
その実。そのメロディーはシンプル極まりなかったりもして。その潔さがなんともカッコいいなと。
その出自が窺えるアコースティックなナンバーでは。そのシンプルなメロディーの美しさも際立っていたり。
兎にも角にも。時代を席巻した寵児であるボランの魅力がこれでもかと全開になっています。
あまりにも勢いがありすぎて。あまりにも輝きすぎて。この一瞬の為に何者かと取引したんじゃないかとか。
そうそう。ブローニュの森の魔女の力を借りてスターになったんだなんてロック伝説があったっけな。
リンゴ・スターが撮影した如何にも“メタルの伝道師”なジャケットのカッコ良さもまた格別で。好きだなぁと。
リリースされた当時は日本でも。バリバリのロック少女達が誇らしげにこのジャケットを抱えて歩いていたとかで。
仲良くなるなら、付き合うなら。このジャケットが似合う娘がいいよななんて勝手にきめてたこともありました(笑)。

ビシッと。
ビタッと。
きめてしまおう。

興が乗ってきた。
見せ場がやってきた。
大向うを見据えて。
大見得を切って。
集めた視線に。
開かれた胸元に。
焼きつけてしまおう。
吹き込んでしまおう。

狙い定めて。
一撃必殺。
ほらほら。
忘れられないでしょ。
そらそら。
憶えちゃったでしょ。

目に驚き。口に笑み。
気持がこちらを向いている。
よし。
決まったね。

誰もやらなかったこと。
誰もやれなかったこと。
引金は弾いた。
扉はこじ開けた。

我、伝道師たらん。

なんて。
どこまで通じたか。
どこまで刺さったか。
答えが出るのには時間はかかりそうだけどね。

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2009/08/30 Sun *グッと握り締めて / Lightnin' Hopkins

20090830mojohand


グッと。
グッと握り締めて。
拳を突き出して。
グッと。グッとね。
ガツンと。ガツンとね。

この手には。
魔法の力は無いけれど。
この心にも。
特別な力は宿って無いけれど。
この思い。
この思いだけは。
グッと。ガツンと。
示しておこう。
明らかにしておこう。

『Mojo Hand』'61年リリース。
誰もが認めて、誰もがひれ伏す。テキサス・ブルース・マン、ライトニン・ホプキンスの傑作アルバム。
先ずはこのジャケット。もうこれだけで。中身も絶対に凄いぞと思わせてしまう。これぞブルースなデザインです。
あのチェスのマディ・ウォーターズの「The Best Of Muddy Waters」におけるマディの暑苦しい横顔とか。
同じくチェスのサニー・ボーイ・ウィリアムスンⅡ世の「Down And Out Blues」の強烈過ぎる路上生活者とか。
それらと並ぶ素晴しいブルース・アルバム・ジャケットです。どうだと言わんばかりの主張、存在感、見事です。
さてそのジャケットに包まれた中身ですが。所謂“再発見”後のライトニンの'60年のニューヨークでの録音で。
ライトニンのアコギに。ベースとドラムスだけの編成ながら。これぞライトニンの重さ、エグさに満ちています。
タイトル曲を始めとするブギでの弾けっぷりはまさに稲妻の如し。これで腰が動かなきゃ嘘でしょって感じです。
で、スロー・ブルースとなると。これが本当に地の底から沸き上がってくらかの如き凄まじさだったりして。
何でも。このアルバムは再発見後初めての黒人プロデューサー相手の録音だったとのことで。
スタジオにはアルコールは勿論、美しい黒人女性まで用意されていて。伸び伸びと演奏できる環境だったとか。
そうなりゃ。ライトニンも。デヘヘと笑いながら御機嫌で。ドロドロでズブズブのブルースをぶちかますってもんです。
中身も。これぞブルースなこのアルバム。ブルースマン、ライトニンの強烈な意思表示、存在証明なのです。

グッと。
グッと握り締めて。
拳を突き出して。
グッと。グッとね。
ガツンと。ガツンとね。

この手には。
魔法の力は無いけれど。
この心にも。
特別な力は宿って無いけれど。
この思い。
この思いだけは。
グッと。ガツンと。
示しておこう。
明らかにしておこう。

この拳に。
この一突きに。
この一票に。
意思を込めて。
意志を明らかにして。

どうなるのか。
どうなっていくのか。
デヘヘと笑いながら。
見届けてやろう。

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2009/08/29 Sat *見たくなかった / Etta James

20090829tellmama


わかってる。
わかってるんだ。
頭ではさ。
頭ではね。

時は流れるんだから。
時が流れたんだから。
いつまでも昔のまま。
あのままじゃいられないってことは。
それぐらいは。
わかってる。
わかってるんだ。

あの人はもういない。
あいつらももういない。
あの空気も。あの時間も。
もう戻ってはこない。
そんなことは。
わかってる。
わかってるんだ。

でも。
でもさ。
見たくなかった。
見たくなかったんだ。

『Tell Mama』'67年リリース。
チェスの歌姫(と言うには貫禄があり過ぎるけど)エタ・ジェイムスのマスル・シヨールズ録音によるアルバム。
エタの歌の迫力、その存在感の凄さは万人が認めるところ。ただ、何を歌っても上手過ぎたりするので。
ブルースでも、R&Bでも、スタンダードでもなんでもござれで。どうにもその位置づけが微妙だったりもして。
スタンダードに対する拘りなんかはマーヴィン・ゲイにも通じるものを感じたりもするのですが。どうにもねと。
ブルースならブルースとかに絞ってたら。もうそれだけでもっと凄いアルバムとか残せたんじゃないかとか。
まぁ、大きなお世話ですが。背景にはエタの父親がヨーロッパ人だったこととか、根深い人種の問題もあって。
だからこそ。ブルースやR&Bだけではなくて。スタンダードにも拘り続けたのかなとかも思うのですが。
そんなエタですが。このアルバムではもう。あたり前と言えばあたり前ですがサザン・ソウル一本で。
リック・ホールの指揮の下、名立たるマスル・ショールズのミュージシャンを従えてのエタの熱唱が素晴しくて。
ジャニス・ジョプリンもカヴァーしたタイトル曲などのアップ・テンポでのノリの良さと迫力。そして。
ロッド・スチュワートもカヴァーした「I'd Rather Go Blind」、このスロー・バラードにおける溢れる情感も堪りません。
映画《キャデラック・レコード》でエタに扮したビヨンセも熱唱でしたが。やっぱりご本人には敵わないかな。

おさまらない。
おさまらないんだ。
心はさ。
心まではさ。

時が流れたんだなと。
変わってしまってもしかたが無いと。
いつまでもあの頃に。
しがみついてもいられないんだと。
そうなんだよと。
思ってはみても。
おさまりなんかしないんだ。

あの人の笑顔も。
あいつらの笑い声も。
あの音も。あの匂いも。
まだこんなに鮮やかで。
そうなんだ。
おさまらない。
おさまらないんだ。

だから。
だからさ。
見たくなかった。
見たくなかったんだ。

あの店が。
あの場所が。
あの空気が。
あの匂いが。
あの日々が。
あんな形で。
変えられてしまうのを。
塗りつぶされてしまうのを。
見たくなかった。
見たくなかったんだ。
目にしなければならないなら。
それならいっそ・・・

街も。人も。
生きている。
生きていく。
だから。だけど。

わかってる。
けど。
おさまらない。
未ださぁ。
見たくなかったな。

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2009/08/28 Fri *お控えなすって / Jimmy Rogers

20090828chicagobound_2


お控えなすって。
そう。
お控えなすって。
そうそう。
これからは。
そっちが主役なんだから。
そうそう。
そろそろ。
そっちが看板張るんだから。
そうそう。
これからは。
こっちが一歩下がって。
こっちが露払いして。
そっちを立てるから。
だから。
お控えなすって。

『Chicago Bound』'70年リリース。
マディ・ウォーターズ・バンドの大政みたいな存在だった(?)ジミー・ロジャースのアルバム。
因みに。オーティス・スパンが吉良の仁吉で、リトル・ウォルターはやっぱり森の石松かなと。
まぁ、兎にも角にも。マディを、そしてウォルターを影に日当に助けて。しっかりと脇を固めていた。
そんなあくまで親分を立てる立場に徹していたロジャースですが。自らが主役になることもあって。
このアルバムには'50年から'56年までにシングルとしてリリースされた14曲が収録されています。
普段お世話になってるお礼とばかりに。マディ、ウォルターらがこぞってバックに回っていたりします。
主役になっても。看板を張っても。どこか飄々とした感じのする歌声とギターを聴かせるロジャース。
特に力むでもなく。特に叫ぶでもなく。それでいて実になんともブルージィだったりして。
このさり気なさと控え目な立ち位置。それでいて聴けば聴くほど沁みてくる味わいの深さ。
間違いなくここにも。バンド・スタイルでのシカゴ・ブルースの最良の形の一つが捉えられています。
R&B的な感覚もある「Walking By Myself」なんて。この控え目のダンディズム。実に粋であります。

控えていよう。
そう。
控えて。控えて。
そうそう。
これからは。
あっちが主役なんだから。
そうそう。
そろそろ。
あっちに看板張らせるんだから。
そうそう。
これからは。
こっちが一歩下がって。
こっちが脇に回って。
あっちを立たせるんだから。
だから。
控えていよう。

あっ。
だからね。
それはこうで。
これがこうなって。
だから。
こうすればいいんでしょ。
ほら。
これでいいですか。
あっ・・・

お控えなすって。
って言ったのは自分なのに。
控えているのって苦手なんだよな。
なかなか粋にはなれないね(苦笑)。

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