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2009年10月

2009/10/27 Tue *どっちでもいい / 沢田研二

20091027nonpolicy


どっちですか?
どっちと言われても・・・
どちらかと言えばどっちですか?
どちらかと言われても・・・
どっちかでしょう。どっちですか?
しいて言えば・・・
さぁ、どっちですか?
まぁ、こっちかな・・・
こっちですね。そうか。こっちですか。
・・・

本音を言えば。
どっちでもいい。
大して変わらない。
どうしてもってほどじゃない。
こっちでなきゃ嫌なわけでもない。
関係ないんだよな。
どっちでもいい。

『Non Policy』'84年リリース。
沢田研二、ジュリーのナベプロそしてポリドール在籍時代の最後のオリジナル・アルバム。
吉田建を中心としたエキゾティクスと組んで制作された最後のアルバムでもあります。
(このアルバムに伴うツアーの終了と共にエキゾティクスは解散しています)
井上堯之バンドよりも親密だったとも言われるエキゾティクスとジュリーですから。
エキゾティクスの生み出すサウンドと、何よりバンドと一体となってるジュリーがいい感じではあります。
当時放映されていた《沢田研二ショー》でもその息の合った、ロック・バンドって感じが印象に残っています。
ジュリーはタイガースやPYGが解散した後もずっとバンドに拘っていたらしいので、それも当然なのかなと。
前年あたりからシングル盤のセールスが伸び悩んだりもしていて。また独立や移籍を控えてもいて。
試行錯誤もあったのか。あまりにも楽曲提供者が多くて、多彩すぎると言うか、やや散漫なところと。
例によって'80年代ならではの安っぽいアレンジやサウンド作りがところどころ耳につくのが玉に瑕かなと。
このアルバムからのシングルとなった「渡り鳥 はぐれ鳥」なんて好きなんですけどね。
そうそう。このジャケットのジュリー、カッコ良いなぁと。こんな着こなしをね、出来たらいいんですけどねぇ・・・

どうでしたか?
どうと言われても・・・
どちらかと言えばどうでしたか?
どちらかと言われても・・・
なにかあるでしょう。どうでしたか?
しいて言えば・・・
ねぇ、どうでしたか?
まぁ、悪くはないかな・・・
そうですか。そうですよね。よかったですよね。
・・・

本音を言えば。
どっちでもいい。
大して響いてこない。
どうしてもってほどじゃない。
それが気に入ったわけでもない。
興味ないんだよな。
どっちでもいい。

大切なものはある。
大事なものもある。
信じているものはある。
かけがえのないものもある。
譲れないものはある。
守りたいものもある。

それだけ。
それだけなんだ。
他は。
その他は。
どっちでもいい・・・んだな。

さぁ。
夕食の為に買出しを。
あそこであのお肉。
あそこであのお野菜。
後は・・・
これはどっちでも・・・よくは無いんだな(笑)。

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2009/10/26 Mon *ひとっとび / サディスティック・ミカ・バンド

20091026mikabandinlondon


颯爽と。
軽々と。
その先へ。
また先へと。

飄々と。
普通に。
高みへと。
更に高くと。

誰も見えない。
誰も気づかない。
その境界の向こうへ。
その未知の世界へと。

何事も無かったかの様に。
微笑を浮かべながら。
ひとっとび。

『ミカ・バンド・ライヴ・イン・ロンドン』'76年リリース。
颯爽とロンドンの街角を往く加藤和彦の姿が印象に残るサディスティック・ミカ・バンドのライブ・アルバム。
ロキシー・ミュージックのオープニング・アクトとして行われた前年の英国ツアーで収録されました。
そのツアーの終了と共に加藤和彦とミカ夫妻は話し合いの末、離婚と同時にバンドの解散を決めたとかで。
そもそもはリリースを前提としたものではなく。ロキシーのミキサーがカセット・テープに録音していたものだとか。
なのですが。音質的にはさほど問題なく・・・と言うか。言われなきゃ解らないかな。臨場感もあるし。
そして演奏がいい・・・と言うか。素晴しいのです。もともとその技術の高さには定評のあるミカ・バンドでしたが。
ここでの演奏には。流石と言う他無い、センスの良さと、ファンキーな乗りがあって。ただただカッコ良いなとしか。
「どんたく」「黒船」「塀までひとっとび」・・・ロキシーを食ったと言うのも、さもありなんって感じですらあります。
フォークルの頃から。常に世の一歩、二歩、三歩くらい前を颯爽と、飄々と歩いていた感じのする加藤和彦。
その長身と柔和な笑顔と。そしてなによりそのセンスで。軽々と普通に。境界を乗り越えていってしまうのだと。
その姿があまりにも眩しかったりもして。憧れると同時に。どうにも手の届かない、敵わない世界の住人だと。
距離を感じてしまうこともあったのですが。今更ながら。やっぱり凄かった、カッコ良かったなと。本当に。

颯爽と。
軽々と。
その先へ。
また先へと。

飄々と。
普通に。
高みへと。
更に高くと。

見えているのに。
気づいているのに。
境界を越えることが出来ない。
未知への世界へと踏み出せない。

そんな誰かの脇をすり抜けて。
微笑を浮かべながら。
ひとっとび。

見えてないんじゃない。
気づいてないんじゃない。
見ないことにしてるんだ。
気づかないふりをしてるんだ。
手が届かないから。
微笑を浮かべてなんかいられないから。

そんな言い訳をしてる。
自分の脇を。
颯爽と。軽々と。
誰かがすり抜けていく。
向こう側へと越えていく。

ひとっとび。
できたらな。
できるかな。
ひとっとび。
してみたいんだ・・・ひとっとび。

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2009/10/25 Sun *それだけでいい / Faces

20091025longplayer


ここだ。
ここだね。
たぶんね。

それらしい。
趣のある。
風情のある。
店構え。
おそるおそる。
扉を開ける。

空気が流れる。
風が変わる。
あっ、この匂い。
あたりだね。
たぶんね。
楽しみだね。

『Long Player』'71年リリース。
ずばりそのまま“LP”と題されたフェイセズの2ndアルバム。
この英国盤ではなんと茶色の段ボールの3箇所を縫い合わせて。
真中にレーベルがちょうど見える大きさの穴を開けたジャケットでリリースされました。
特殊ジャケットと言えばそうなのでしょうが。簡素といえばあまりに簡素で。
まぁ、シンプルに。レコードが、その音だけが。それだけがあればいいと言う自信の表れかもと。
もともとコンセプトとかストーリーとかはあまり無さそうなと言うか、なにも考えて無さそうなフェイセズですが。
いや、その緩さがフェイセズの魅力でもあるのですが。特にこのアルバムはバラエティに富んでる・・・
はっきり言ってバラバラで。両面に1曲ずつライブ・テイクが収録されているのがその感を強くしているかも。
ハードなナンバーがあれば、R&B、スロー・バラード、カントリー・ブルース、スライドのインスト・・・
そのいずれかが突出してるわけではなくて。そのいずれにもフェイセズならではの味わいがあったりするのです。
そして。「Sweet Lady Mary」「Maybe I'm Amazed」「Had Me A Real Good Time」「I Feel So Good」・・・と。
その歌声が、それだけがあればいいと思わせる。シンプルでストレートなロッド・スチュワートの素晴しさ。
唯一無二の声を与えられているのだから。余計な装飾や味付けはせずに素材を生かせばいいのだと。
思わず最近のロッドにね、このアルバムを聴かせてみたくなったりもするのですが・・・

これだ。
これだね。
たぶんね。

ふわふわと。
さくさくと。
柔らかくて。
歯応えもあって。
なによりも。
美味しくて。

頬が緩む。
心が満たされる。
あっ、このひと時。
あたったね。
ほんとにね。
また来ようね。

いつもの週末。
いつもの日曜日。
少しだけ足を延ばした。
その街角で。
思ったとおりの。
思った以上の。
味に出会えて。
ほんの少し。
心が軽くなった夜でした。

いい素材と。
受け継がれた技。
そして真摯な思い。
それさえあれば、そろえば。
それだけでいい。
それだけがあればいいのです。

お塩だけで。
それだけでいいんだなぁ・・・

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2009/10/23 Fri *今日の日は / Marianne Faithfull

20091023mariannefaithfull


今日の日は。
涙溢れるままに。
いつの日にか。
溢れる笑顔で。

いつかその日が。
やってくるのだと。
それは解っていたけれど。
まさかこんなに早く。
今日がその日になるなんて。

むしろ喜ばしいことで。
祝福と共に笑顔で。
送るべき、祝うべき。
それは解っているけれど。
巡る想いが邪魔をする。

言い出せなかった。
訊ねなかった。
そこに。
信ずるものはあるけれど。

『Marianne Faithfull』'65年リリース。
スウィンギング・ロンドンの妖精、マリアンヌ・フェイスフルの2ndアルバム。
実は1stアルバムとして知られる『Come My Way』と同日にリリースされていて。
レコード番号が1番後のこのアルバムが2ndアルバムとして扱われているのです。
「As Tears Go By」「Come And Stay With Me」とヒット曲を連発していたマリアンヌ。
言わばデビュー・アルバムを2枚同時リリースとなる破格の扱いにその人気の程が窺えます。
『Come My Way』がフォーク・シンガーとしてのマリアンヌにスポットを当てているのに比して。
このアルバムは前述のヒット曲も収められていてポップ・アイドル、マリアンヌの姿を見事に捉えています。
他にも「Down Town」とか「I'm A Loser」などをポップなアレンジに乗って上品に歌うマリアンヌですが。
「As Tears Go By」に聴かれる様に。上品でありながらどこか切なく、もの悲しい歌声がなんとも堪りません。
そして。デヴィッド・ベイリーによるこのジャケットの美しさ。それもまたこのアルバムを特別なものにしています。
(裏ジャケットのジェレド・マンコウィッツによるモノクロのポートレイトも、また溜息が出る程の美しさです)
やはり。このアルバムは英国盤のアナログでスウィンギング・ロンドンの残り香と共に味わうべき1枚なのです。

今日の日は。
想い溢れるままに。
いつの日にか。
語り尽くせるまで。

いつかのその日を。
心に残しているのだと。
それは解っていたけれど。
それはこちらも同じだと。
今でもそれは変わっていないと。

羽ばたこうとするその翼。
飛んでいこうとするその意志。
それを共に育めたこと。
それは幸せだったのだと。
巡る想いが告げている。

言い出せなかった。
訊ねなかった。
そこに。
信ずるものがある限り。

今日の日は。
涙溢れるままに。
いつの日にか。
溢れる笑顔で。
また共にと。

ありがとう。
お疲れ様。
また、会おう。

共に語り、悩み、時にぶつかり。
共に創り、戦い、終に乗り越えた。
そんな仲間の一人を遠くから見送りながら。

何故か花嫁の父の心境だったりして(苦笑)。

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2009/10/22 Thu *会う時にはいつでも / The Who

20091022whosingls


会う時には。
いつでも。
他人の二人。
ではないけれど。

昨日と今日。
昨夜と今朝。
僕も君も。
別の顔。別の人。
別の役割。別の関係。

どちら様でしたっけ?
なんてね。

『The Singles』'84年リリース。
’82年の1回目の解散をうけて英国で編集されたザ・フーのベスト・アルバム。
’65年から'81年までに英国でリリースされたシングルA面曲から16曲が選ばれています。
基本的にシングル・ヴァージョンやエディット・ヴァージョンを収録しているのですが。
何曲かは何故かこのアルバムでしか聴けないステレオ・テイクやミックス違いもあったりして。
制作時のミスとのことなのですが。どうなんでしょうか。ザ・フーのベスト・アルバムにはよくあることとか(?)。
それはともかく。「Won't Get Fooled Again」は3分半程のエディット・ヴァージョンが収められていますが。
さすがにそれだけはあまりにも端折り過ぎで、迫力が今ひとつ、ふたつ、みっつ伝わってきませんが。
それ以外は基本的に駄作の無いザ・フーですので。「Substitute」から「You Better You Bet」まで。
ヒット曲を中心としたザ・フーの魅力は堪能できます。しかし、本当にいい曲が多いなと毎度思います。
で、毎回何故か耳に留まる曲は違うのですが。今回は「5.15」と、そして「Who Are You」かな。
同名アルバムのタイトル曲だった「Who Are You」・・・キース・ムーンの衰えが目立ってしまったそのアルバム。
その中では一際力強かったこの曲。何故かこの曲にだけかってのザ・フーの匂いを強く感じていたのですが。
このアルバムのライナーでピート・タウンゼンドがこの曲は「Won't Get~」直系の曲だと語っていて。
なるほどなと。キース存命時のザ・フーによる最後のロック・アンセムだったんだなと改めて感じたりもして。

会う時には。
いつでも。
他人の二人。
ではないけれど。

あそことここ。
あの時とこの時。
僕も君も。
異なる顔。違う人。
異なる役割。違う関係。

どちら様でしたっけ?
なんてね。

そう。
昨日は昨日。
夕べは夕べ。
そこでの出来事も。
そこでの時間も。
そこでの思いも。
解っている。
感じている。
信じている。

だから。
今日は今日。
今朝は今朝。
ここでの出来事も。
ここでの時間も。
ここでの思いも。
解っている。
感じている。
信じている。

だから。
会う時には。
いつでも。
他人の二人。
ではないけれど。

どちら様・・・ってもういいか(笑)。

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2009/10/21 Wed *そこでしか /The J.Geils Band

20091021stamp


そこでしか。
そこだけでしか。
そこにいたものにしか。
その扉を開けたものにしか。
そこに足を踏み入れたものにしか。

わからないものもある。
わからない空気がある。
わからない時間がある。
わかりえない喜びがある。
わかりえない思いがある。

あるんだよね。

だから。
止められない、止まらない。

『Sanctuary』'78年リリース。
通算10作目にしてEMI移籍第一弾となったJ.ガイルズ・バンドのアルバム。
初めてピーター・ウルフとセス・ジャストマンによるオリジナルで全編が固められたアルバムで。
敬愛するソウルやブルースの香りを色濃く遺しながら。自分たちなりの“黒さ”の表現に挑んだと。
それが効を奏して。従来からのラフでタフなワイルドな感じに。シャープに研ぎ澄まされた感覚も加わって。
街角にたむろするチンピラだったのが、一角の顔役になったと言うか。まぁスケール・アップに伴って。
お洒落になって。氏素性に巧く薄化粧を施したってところでしょうか。その塗り加減が絶妙で。
相変らず。熱く激しく楽しいロックン・ロールを聴かせながらも。汗や体臭は感じさせなくて。
ある種の透明感さえ感じさせるクールなカッコ良さがあって。そこになんとも。えも言われぬ色気を感じます。
特に「One Last Kiss」やタイトル曲、「Teresa」と。このA面には痺れてしまって繰り返し針を落としてしまいます。
移籍を機に。敢えて新たな聖域に挑んだ、足を踏み入れただけのものを手にしたJ.ガイルズ・バンドなのです。
それだけに。後にジャストマンによる厚塗り、厚化粧が度を越えて。ウルフと袂を別ったのが何とも惜しまれます。

そこでしか。
そこだけでしか。
そこにいたものにしか。
その扉を開けたものにしか。
そこに足を踏み入れたものにしか。

手にできないものもある。
味わえない空気がある。
共に過ごせない時間がある。
得ることのできない喜びがある。
感じることすらできない思いがある。

あるんだよね。

だから。
止められない、止まらない。

今夜も。
ここが特別な場所になる様に。
ここで特別な時間を過ごせる様に。
ここで何かを得られる様に、何かを感じられる様に。
思って。願って。

何かが変わって。
何かが崩れて。
流れ出して。溢れ出して。
絵顔が弾けて。心が弾んで。
特別な場所に。
特別な時簡に。

だから。
止められない、止まらない。

DJね、楽しいんです。本当にね。

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2009/10/17 Sat *バンドが街にやってくる! / Creedence Clearwater Revival

20091017willyandthepoorboys


時々。
そう時々。
いい頃合いに。
見計らった様に。
やってくる。

あっ。
そろそろ。
生の音が聴きたいな。
そろそろ。
ロックン・ロールが足りなくなるな。
そんな時に。

ふらっと現れて。
力強いロックンロールと。
御機嫌なブギを。
ぶちかましにやってくる。

そんな。
いかしたバンドを。
知っている。

『Willy And The Poorboys』'69年リリース。
なんと同年3枚目のリリースとなったクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)のアルバム。
それだけ当時のCCRが勢いがあって、また絶大な人気をはくしていた証とも言えるかもしれません。
このアルバムからは「Down On The Corner」「Fortunate Son」と2曲のシングル・ヒットも生まれています。
夕暮れ時にどこからともなく表れて街角で演奏して皆を楽しませる、ウィリー&ザ・プアボーイズ・・・
「Down On The Corner」の歌詞にも歌われたその架空のバンドにジャケットで扮している(?)CCRですが。
その姿勢や信念は正しくCCRそのものだったりします。皆で楽しくご機嫌にロックン・ロール、それだけです。
カントリーの匂いも漂わせつつ。黒く、粘っこく。そして骨太で痛快なロックン・ロールを聴かせてくれる。
それ以上の何かが必要でしょうか?それ以上の何かを求めましょうか?まぁ、それは野暮ってもんでしょう。
映画《ダイ・ハード》の最新作かなんかでブルース・ウィリスがCCRをダサいと言った若僧に激怒してましたが。
そうだよねと。このシンプルでパワフルなロックン・ロールをダサいとは何事かと我が意を得たりでした。
ふらっと現れて(かどうかは兎も角)。御機嫌なライブで身も心も躍らせてくれるバンドだった筈のCCR。
そんなバンドの、そんな音楽が消えてしまったりしたら・・・そんな世の中楽しくもなんともないよなと思うのです。

まったく。
本当に。
狙った様に。
見透かした様に。
やってきて。

あっ。
これこれ。
この音が聴きたかったんだ。
そうそう。
ロックン・ロールが欲しかったんだ。
こういうのがさ。

風と共に現れて。
力強いロックンロールと。
御機嫌なブギを。
今夜もぶちかましてくれる。

そんな。
いかしたバンドを。
知っている。

そんな。
いかしたバンドが。
僕の友達なんだ。

あなたの街に。
やってきたなら。
是非駆けつけて欲しい。
絶対に御機嫌な夜になるから。

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2009/10/16 Fri *金曜日午後8時 / Jeff Beck

20091016thereanaback


金曜日。
午後8時。

何があっても。
何処にいても。
誰といても。
必ずTVの前に座って。
ブラウン管の向こうを。
固唾を呑んで。
膝の上で拳を握りしめて。
熱くなった。

その闘いに。
そのドラマに。
その生き様に。
酔いしれて。
ときに快哉。
ときに落胆。

金曜日。
午後8時。

眩い光の下で。
光り輝いていた。
闘いのワンダー・ランド。

『There & Back』'80年リリース。
『Blow By Blow』『Wired』に続く所謂インスト3部作のトリを飾ったジェフ・ベックのアルバム。
(『Wired』と本作の間にはヤン・ハマー・グループとのライブ・アルバムもリリースされています)
ヤン・ハマーとは3曲をレコーディングして作業は中断。セッションなどを続けながら断続的に制作したらしく。
最終的にはトニー・ハイマス、サイモン・フィリップス、モ・フォスターとがっぷり組んで仕上げられています。
そう言えばこの頃のジェフはスタンリー・クラークとセッションしていて、クラークと共に来日もしていましたが。
何故かこのアルバムにはそのクラークは参加していません。昔からそれが個人的には腑に落ちないのですが。
それにしても。フィリップスとフォスター。若く激しいリズム隊に刺激を受けてかベックのギターも弾けてます。
なのですが。個人的にはこのアルバムはヤン・ハマーの参加した「Star Cycle」に尽きるかなと。
イントロのシンセサイザーのリフが聴こえてくるだけでドキドキ。ジェフのギターが流れ出すともうワクワク。
何故ならばこの曲こそ。あの新日本プロレス中継の次期シリーズ参加選手紹介のBGMだったからなのです。
この曲に乗って。ハンセンが、アンドレが、シンが、バックランドが、マードックが、キッドが・・・
あぁ、こんな凄い奴等を相手にして猪木は、タイガー・マスクは大丈夫なのかよって。心配したりもして。
未だに針を落とすと。ドキドキワクワク。掌に汗をかいたりして。あの金曜日午後8時が蘇るのです。

金曜日。
午後8時。

何があろうと。
何処にいようと。
誰といようと。
ブラウン管の向こうの。
白いマットの上だけが。
そこだけが。
そこで繰り広げられる世界だけが。
総てだった。

その闘いに。
そのドラマに。
その生き様に。
酔いしれて。
ときに叫んで。
ときに涙して。

金曜日。
午後8時。

眩い光の下で。
光り輝いていた。
闘いのワンダー・ランド。

燃える闘魂。
不沈艦。人間山脈。狂虎。超新星、爆弾小僧・・・
猪木vsハンセン。
ハンセンvsアンドレ、ターガー・マスクvsダイナマイト・キッド・・・

正しくなんかなくていい。
認められなくてもいい。
陽の光を浴びなくてもいい。
そんな世界だから。
そんな世界にしか。
語れない。描けない。
闘いが、ドラマが、生き様が。
確かにそこにはあったんだ。

正しいものだけじゃない。
認められるものばかりじゃない。
日陰にしか咲かないものもある。
それを知っているから。
それを愛しているから。
語られる。描かれる。
闘いに、ドラマに、生き様に。
思いを重ねられた。

金曜日。
午後8時。
戻ってこないかな・・・

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2009/10/15 Thu *奴等がやってくる! / AC/DC

20091015ifyouwantitblood


奴等がやってくる。
ついに。ついに。
奴等がやってくるのだ。

秋が終り。
冬来たりなば。
春遠からじ。

奴等がやってくる。
もう。そこまで。
足音が近づいてきている。
奴等がやってくるのだ。

もう。
今から。
血が沸き。
肉が踊る。
大声で叫びながら。
鉦や太鼓を鳴らしたくなる。
だって。だって。
奴等がやってくるのだ。

『If You Want Blood You've Got It』'78年リリース。
このタイトルとジャケットだけでも最高に御機嫌なAC/DCの初めてのライブ・アルバム。
ヤング兄弟の故郷であるスコットランドはグラスゴーでのライブで収録されたとも言われています。
スタジオ録音も勿論素晴しいのですが。このアルバムに針を落とす度にやっぱりAC/DCはライブだよなと。
とにかく圧倒的。もう野放図にやりたい放題。向ってくるものを総て薙ぎ倒してぶっ飛ばしています。
触れれば血が出る刃の如くに切れまくるリフ。ガンガン、ズンズン腰を突き上げ揺り動かすビート。最高です。
無骨で泥臭いボン・スコットのヴォーカルのやさぐれ具合も御機嫌で。正にロックン・ロールここに極まれりです。
理屈も理由も要らない。ロックン・ロールが大好きで。ロックン・ロールに殉じてしまう。それでいいではないかと。
首を振り、足を踏み鳴らし、拳を突き上げて叫ぶ。それだけでいいんだよと。もう、どんなもんだいってところです。
飲みたい、吸いたい、やりたい、ぶっ壊したい・・・ロックン・ロールなんてそんなガキの熱き思いの産物で。
今も「Problem Child」のままで「High Voltage」で「Whole Lotta Rosie」のロージーの様なネェちゃんが大好きで。
そんなロックン・ロール馬鹿、ロック馬鹿にとっては本当に至極、至福の時間を過ごせるアルバムなのです。

奴等がやってくる。
ついに。ついに。
奴等がやってくるのだ。

秋が終り。
冬来たりなば。
春遠からじ。

奴等がやってくる。
もう。そこまで。
熱気が吹きつけてくる。
奴等がやってくるのだ。

もう。
今から。
胸が騒ぎ。
魂が震える。
大砲をぶっ放して。
高らかに咆哮しながら駆け出したくなる。
だって。だって。
奴等がやってくるのだ。

奴等がやってくる。
ついに。ついに。
奴等がやってくる。

ロックン・ロール馬鹿、万歳!
ロック馬鹿、万歳!
奴等がやってくる!

2010年3月、AC/DC来日。
へへっ。
Tシャツとパンフも絶対買うんだ。

奴等がやってくる!

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2009/10/14 Wed *ささやかな魔法 / Queen

20091014akindofmagic


ささやかな幸せ。

いつもの電話。
いまどんな感じ。
今夜はどうする。
偶には。
そう偶には。
久し振りに。
いいね。
いいかもね。
じゃぁ、決まりだね。

変わってないかな。
待っててくれるかな。

少し不安。
でも。たぶん。きっと。
大丈夫。

『A Kind Of Magic』'86年リリース。
映画《ハイランダー》に提供したナンバーの歌詞やアレンジを変えたナンバーを中心としたクイーンのアルバム。
冒頭を飾っている「One Vison」は映画《アイアン・イーグル》のテーマとして提供したナンバーだったりもします。
クイーンと映画と言えばあの大コケしたSF大作だった《フラッシュ・ゴードン》が直ぐに思い浮かびますが。
そのサントラ盤が何故かクイーンのオリジナル・アルバム扱いされていて。評判も芳しくなかったせいもあってか。
このアルバムでは。きちんとクイーンのアルバムとして成立しうるクオリティを保つことを意識して制作されたとか。
その効果か。タイトル曲も。そして今ではそのタイトルがなんとも痛切な「Who Wants To Live Forever」も。
今ではクイーンのナンバーとして映画とは関係なく親しまれています(まぁ、たいした映画でも無かったし)。
映画とは関係ないナンバー「Friends Will Be Friends」もいかにもクイーンな胸に迫る壮大なナンバーです。
あの'80年代中頃の。過剰な装飾の影響がここにもあって。今聴くとそれが返って安っぽくもあるのですが。
骨太でいてどこか儚くて。なによりもやはり。壮大で華麗なデビュー以来のクイーンらしさが復活していて。
このアルバムに伴うツアーが結果的に最後のツアーとなる訳で。ここでのらしさの復活はやっぱり魔法かなとも。

ささやかな幸せ。

久し振りに二人で。
この街角。この扉を開けて。
この空気。この匂い。
久し振り。
珍しいですね。
偶にはいいでしょ。
変わらないですね。
変わらないね。
お互いにね。

飲み物は。
あれで。
浮気しませんね。
リクエストは。
もちろん。
好きですね。

変わってなかった。
待っててくれた。

不安なんて。
ほら。そらね。やっぱり。
霧散解消。

いつも隣にいてくれる。
相方。
いつでも待っていてくれる。
誰か。
変わらないお酒。
変わらない音楽。
変わらない空気、匂い。

それは。
ささやかだけれど。
それも。
魔法かな。

魔法にかかって。
魔法が届けてくれた。

ささやかな幸せ。

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2009/10/12 Mon *それ / The Doobie Brothers

20091012listentothemusic


ごく稀に。
本当に。
ごくごく稀だけど。
音楽を聴けなくなる時がある。
音楽を聴きたくならない時がある。
聴きたくても受けつけなくなる時がある。

何かきっかけがあるはずで。
そう、あるのだけれど。
大抵は。
きっかけなど忘れてしまって。
ただ。
もたらされた空気だけが。
残っていて。
透明な真綿の様に。
身を包んでしまっている。
そんな時には。
総ての音楽が素通りしていってしまう。

ごく稀で。
本当に。
ごくごく稀ではあるのだが。

『Toulouse Street』'72年リリース。
ドゥービー・ブラザーズの実質的な1stアルバムとも言える2ndアルバム。
タイラン・ポーターにベースが代わり、マイケル・ホサックが加わってツイン・ドラムスになってと。
足腰がしっかりとして。弾けまくる豪快なドゥービー・サウンドが生まれたのがこのアルバムでした。
ジャケットでは取り澄ましているドゥービーズの面々ですが。バンド名が表す様にイケイケな連中ですから。
アルバム・タイトルは訪れて気に入ったと言うニュー・オーリンズのストリートから採られたようですが。
内ジャケとではそのニュー・オーリンズの娼館をイメージしたかのショットが収められていて。
もうその陽気さと言うか、能天気さと言うか、バカバカしさと言うか。あまりと言えばあまりですが・・・好きです。
豪放磊落なトム・ジョンストンと繊細なパトリック・シモンズ。2人のギタリストの手も合ってきて。
その相互作用が最高の形で発揮されたのが「Listen To The Music」です。これもお気楽と言えばお気楽で。
でもその突き抜けた爽やかさと昂揚感。これこそがドゥービーズなのです。単純ですが・・・好きです。
「Rockin' Down The Highway」なんての実に御機嫌で。もう。本当にそれだけで、それが・・・いいんです。

ごく稀に。
本当に。
ごくごく稀だけど。
音楽を聴けなくなってしまって。
音楽を聴きたくなれなくなってしまって。
聴きたくても受けつけられなくなってしまって。

何かきっかけが欲しいと。
そう、ここから這い出るきっかけを求めて。
けれども。
きっかけの兆しも見当たらなくて。
ただ。
澱んだ滓の様な空気だけが。
漂っていて。
柔らかであやふやな辺土へと。
身を誘おうとしている。
そんな時には。
総ての音楽が届かなくなってしまう。

ごく稀で。
本当に。
ごくごく稀ではあるのだが。

そんな時。
探すのを。求めるのを。
あがくのを。
止めて。
待つ。
ただひたすら。待つ。
待ち続ける。
それが。
そう、それが。
聴こえてくるのを。
そう。それが。
聴こえてきて。
心が、体が震えるのを。

それ。
結局は。
それが。
それだけが。
音楽だけが。
救ってくれる。
単純だけど。
それが。
それだけが。
音楽だけが。
好きだから。

Listen To The Music !

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2009/10/11 Sun *時は・・・ / Eric Clapton

20091011timepieces


昔から。
腕時計とか。
懐中時計とか。
したり持ったりするのが。
好きではなくて。

時間を気にするとか。
時間に縛られたりするのが。
癪に障ると言うか。
面白くなくて。
まぁ、大体でいいかなんて。

流石に。
そうも言ってられない。
そんな時もあるけれど。
街のどこかに時計はあるし。
今は携帯って便利なものがあるし・・・と。

『Time Pieces』'82年リリース。
自らのレーベルを設立して移籍したエリック・クラプトンに去られたRSOレコードが編集したアルバム。
’70年から'81年までのRSO時代のヒット曲や代表曲、11曲が選ばれています。
『461 Ocean Boulevard』と『Slowhand』からそれぞれ3曲収録されていて。あまりバランスがいいとは言えず。
『No Reason To Cry』や『Another Ticket』から1曲も無しってのも如何なものかと思いますが。
シングルのみでのリリースだった「Knockin' On Heaven's Door」が収録されていたのが売りだったのかなと。
いかにも'80年代な、やっつけ仕事みたいな安っぽいジャケットもどうなんだろうとは思いますが。
そのジャケット、そしてタイトルが示す様に。クラプトンの'70年代を手軽に振り返るのには丁度良かったのかも。
実際に英国では20位とそれなりに売れて。まぁ、確かに。折々のクラプトンの姿は感じられるかなと。
クラプトンに限らず。CD時代に入ってからのベスト盤はあまりにも盛りだくさんで聴いていて疲れることが多く。
なんだかんだと言いながら。アナログの編集アルバム、ベスト・アルバムに愛着があったりもして。
このアルバムもそんな1枚ではあります。最後の曲が「Let It Grow」ってところがさり気なく渋くもありますし。

昔から。
時は金なりと。
そうなんだろうけど。
必要以上に意識するのは。
好きではなくて。

時間を気にするとか。
時間に縛られたりするのが。
癪に障ると言うか。
面白くなくて。
まぁ、ほどほどでいいだろうと。

流石に。
そうも言ってられない。
そんな時もあるけれど。
休みの日ぐらいは。
週末ぐらいは忘れてしまっていいだろう・・・と。

で。
すっかり忘れて。
寝たい時に寝て。
起きたい時に起きて。
何をするでもなく。
何を思うでもなく。
時を過ごして。
時にたゆたって。
時は流れて。

そんな時にも。
ふと目に焼きつく瞬間や。
ふと心に灯される瞬間が。
あったりもして。
いつかそんな時を。
いつかそんな折を。
ふと思い出したり。
ふと懐かしんだり。

時は・・・そんなもんかなと・・・
まぁ、連休中くらいはね。

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2009/10/09 Fri *飛べ!飛べ! / Aerosmith

20091009getyourwings


飛べ!
飛べ!
飛んでいけ!

あそこは見直した。
ここもチェックした。
そこは大丈夫だろう。
よし、やってみよう。

固唾を呑んで。
手に汗握って。
見つめる。睨みつける。
よしっ、よしっ。
このまま。このまま。
いけ。いけ。
おっ。あらっ。あれっ。
おいおい・・・

飛べ!
飛べ!
飛んでいけ!

『Get Your Wings』'74年リリース。
第一次黄金期を支えたジャック・ダグラスを初めてプロデューサーに迎えたエアロスミスの2ndアルバム。
日本では『飛べ!エアロスミス』なる邦題を冠され'75年に発売されたこのアルバムでデビューとなりました。
後続の『Toys In The Attic』や『Rocks』に比べると地味であまりにもシンプルな感は否めないのですが。
そのシンプルさ、硬質なシンプルさこそがエアロスミスとジャック・ダグラスが目指したものだったかなと。
引締まった筋肉質のロックン・ロール。それだけに集中、特化したのが最善の結果を生んだのだと。
「Same Old Song And Dance」とか「S.O.S(Too Bad)」なんてキャッチーなナンバーにはブリテッィシュ・ビートの。
メンバーが大好きだった、憧れていたストーンズの、ヤードバーズの影響を見て取ることも出来ます。
そのヤードバーズの「Train Kept A Rollin'」ではスタジオ録音とライブ録音を繋げた編集がカッコ良いんです。
カッコ良いと言えば。このジャケットの面構え。蒼い欲望と野望を秘めた若き野獣って佇まいも堪らなくて。
このアルバムに伴うツアーを機に大きく羽ばたくことになるエアロスミス。離陸直前の姿がここにあるのです。

飛べ!
飛べ!
飛んでいけ!

もう一度見直した。
角度を変えてチェックし直した。
今度こそは大丈夫だろう。
よし、もう一度やってみよう。

固唾を呑んで。
手に汗握って。
祈ろう。願おう。
よしっ、よしっ。
このまま。このまま。
いけ。いけ。
おっ。あらっ。あれっ。
おいおい・・・

こうなったら。
もう一度。
もう何度でも。
とことんやろう。
やっつけてしまおう。

開き直って。
何だか昂ぶって。
どうにでもなりやがれ。
ほらっ。ほらっ。
そのまま。そのまま。
いけ。いけ。
よしっ。よしっ。よしっ。
よっしゃ~・・・

飛べ!
飛べ!
飛んでいけ!

なんとかかんとか。
離陸に成功した真夜中。
これで。
やっと。
身も心も。
週末に向って。
連休に向って。
飛んでいけそうです。
ふぅ。

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2009/10/08 Thu *覗いてみたい・・・ / Humble Pie

20091008thunderbox


どうせまた。
こちらの早とちり。
大した話でもなく。
甘い話でもなく。
大山鳴動鼠一匹。
捕らぬ狸の何とやら。

まぁ。
顔を立てて。
話だけでも聞いとけば。
適当に相槌でもうって。
流しとけばいいんでしょ。

ところが。
どっこい。
おやおや。ふむふむ。
ほうほう。うんうん。
いや、それならば。

面白いかも。

『Thunderbox』'74年リリース。
ハンブル・パイの8thアルバムにして実質的なラスト・アルバム。
小型原子炉・・・かって大貫憲章さんがそう称した、あまりにも熱き男スティーヴ・マリオット。
腰をグッと落として。大きく股を開いて。ギターを握り締めて。力の限りシャウトするマリオット。
ハンブル・パイの魅力と言えば、何と言ってもそんなマリオットのあまりにも黒く熱い歌声に尽きます。
一瞬も気を抜かずに。ひたすらに。ただひたすらに。黒く、熱く歌い続ける、叫び続けるマリオットです。
あまりにも黒人音楽に入れ込み過ぎて。トゥー・マッチに、マニアックになり過ぎたのかも知れませんが。
それの何が悪いんだと。好きなものは好きだと。全身全霊を傾けてしまう。不器用なマリオットが堪りません。
「I Can't Stand The Rain」とか「Ninety-Nine Pounds」とか。黒く粘っこいカヴァーが御機嫌なのは勿論のこと。
「No Way」とか「Rally With Ali」なんてオリジナルのファンキーさなんて、そりゃもうカッコ良すぎでしょうと。
マリオットだけじゃないぞと。「Drift Away」ではグレッグ・リドリーが渋い歌声を聴かせてくれてもいます。
ハンブル・パイの諸作の中でもあまり評価されていないアルバムですが。とんでもない。ちゃんと聴きましょう。
そして。この思わず除いてみたくなるエロティックなジャケットがいいじゃないですか。堪りませんね。

確かにまぁ。
それほど美味しくなく。
勝ち目も薄いけれど。
当たれば儲けもの。
当たるも八卦当たらぬも八卦。
駄目で元々。

まぁ。
万に一つでも。
話だけでも聞けたりしたら。
土俵に上がれたりでもしたら。
それだけでも話の種にはね。

いやはや。
なんとも。
まぁまぁ。そうそう。
それそれ。ほらほら。
いや、そうなれば。

面白いかも。

ひょんなところで。
ひっかかってきた。
面白そうなお話し。
マニアックではあるけれど。
マニアックではあるゆえに。

覗いてみたい・・・是非(笑)。

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2009/10/07 Wed *嵐がやってくる / Deep Purple

20091007stormbringer


嵐。
嵐である。
嵐がやってくる。

意味もなく。
訳もなく。
血が沸く。
肉が踊る。
胸が騒ぐ。

異なるものが。
やってくる。
常ならざるものを。
連れてくる。

そんな。
予感に。
ワクワク。ドキドキ。
子供の頃から。
子供のまま。

『Stormbringer』'74年リリース。
デヴィッド・カヴァーデイルとグレン・ヒューズを迎えた第三期ディープ・パープル、2枚目のアルバム。
ソウルフルなカヴァーデイル、ファンキーなヒューズ。2人の個性、自己主張がいよいよ強くなってきて。
前作『Burn』にはあった所謂パープルらしさがいよいよ薄くなり、影を潜めてと。かなり異質な感があります。
もともとカヴァーデイルはポール・ロジャースとかに通じる声質でソウルとかが好きだったみたいですし。
ヒューズが率いていたトラピーズなんてのはかなりファンキーなサウンドを聴かせていたりもしたので。
2人を迎えた段階でこの変化は予測されていたはずなのですが。まぁ、ハード・ロックの権化みたいなパープル。
そのパープルが好きだ!ってファンにとっては驚きだったみたいで。あまり評判は良くなかったとか。
そして誰よりも。リッチー・ブラックモアその人が。このソウル&ファンキー路線を受け付けられなくて。
このアルバムを最後に脱退してしまう訳で。正しく自らに嵐を運んできてしまったアルバムだったりします。
ソウルもファンクも好きな自分は。ハードなパープルもいいけど。こっちのパープルも結構好きなんですけどね。
曲によってはサザン・ロックにも通じる大らかさがあって。英国的なメロディーとのバランスもいい塩梅だし。

嵐。
嵐である。
嵐がやってくる。

意味もなく。
訳もなく。
血が沸く。
肉が踊る。
胸が騒ぐ。

異なるものに。
会ってみたい。
常ならざるものを。
体験してみたい。

そんな。
欲望が。
ムクムク。ムラムラ。
子供の頃から。
子供のまま。

異なるもの。
常ならざるもの。
いつでも待っている。
いつでも焦がれている。
乗っかって。
巻き込まれて。
吹飛ばされて。
何処へ。何処まで。
子供の頃から。
子供のままで。

嵐がやってくる。

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2009/09/21 Mon *続けてるんだ / The Four Tops

20090921fourtopslive


石段を登って。
涼やかな竹林の前。
やぁ、久し振り。
ごめん。遅くなっちまった。
やっと会いに来れたよ。

ここは静かだね。
今日は陽射しも暖かいし。
ゆっくりと眠れそうだね。
それでいいよね。
毎日。毎晩。
賑やかで。騒がしくて。
だったものね。
でも。それが楽しかった。
そう。本当に楽しくて。

今思えば。
俺なんか。
ほんのひと時だけ。
そう。ほんのひと時だけ。
一緒に。共に。
過ごしただけなんだ。
でも。でもさ。
本当にかけがえの無い日々だったんだ。

『Live!』'66年リリース。
フォー・トップスの4thアルバムにして初めてのライブ・アルバム。
モータウンの地元であるデトロイトのクラブで収録されました。故に観客の盛り上がりも半端ではなく。
賑やかに。騒がしく。大合唱となる比率も高かったりするのです。間違いなく楽しんでます。
当然、フォー・トップスも。熱く熱く。熱すぎるくらいの熱唱を聴かせてくれます。
元々はジャズを歌っていたりもして端正なイメージもあるフォー・トップスですが。どうしてどうして。
ゴスペルをルーツにもつリード・シンガー、リーヴァイ・タップスのパワフルでソウルフルな歌声を軸として。
殊更。ライブにおいては熱く熱く。どこまでも熱く、激しく、楽しく観客と一体になって盛り上がっていたのです。
タイム・マシンがあったなら。このライブが収録された一夜に飛んで。一緒に、共に過ごしてみたいなどと。
そんな叶わぬことを思ってもみるのです。だってね。絶対に楽しくて。かけがえの無い一夜になるから。

石段を登って。
涼やかな竹林の前。
久し振りに。あの声。あの笑顔。
遅いよ。頼むぜ。
まぁ。ゆっくり飲ろう。

レコード受け取ったよ。
モータウンも好きだったよね。
熱い熱いライブだね。
一緒に飲みながら聴きたかったな。
いつでも。いつまでも。
会いたくなったら。
あの街へ行って。あの扉を開けて。
握手して。グラスを合わせて。
そう。それだけで良かったんだ。
いつでも。いつまでもってさ・・・

今思えば。
俺なんか。
ほんのひと時だけ。
そう。ほんのひと時だけ。
一緒に。共に。
過ごしただけなんだ。
でも。でもさ。
本当にかけがえの無い日々だったんだ。
もう戻ってはこないんだな。

青い空を背景に。
涼やかな竹林を。
風が吹き抜けていく。
さてと。
そろそろ行かなくちゃ。
また会いに来るよ。
じゃ、また・・・
そうだ。
伝えたいことがあったんだ。

HIDEさん。
続けてるんだ。
回してるんだ。
上手く言えないけど。
なんかさ。
伝えられたら。
繋げられたら。
渡していけたらってさ。
そんな感じかな。
今度は。
受け取ったレコード。
借りたまま返せなかったレコード。
それも回してみようかな。
なんてさ。
いいかな。
じゃ、またね。

聴きに来てくれるかな・・・

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