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2009/11/02 Mon *更けゆく秋に / Small Faces

20091102autumnstone


あちら。
こちら。
あっ、あそこも。
ほら、こっちも。
徐々に。
色づき始めてる。
段々と。
更けていくんだね。

紅く。
黄色く。
木々が。
山々が。
装いを変えていく。
その様を目に止めながら。
ゆっくりと山を下りながら。
更けゆく秋に。
何かを思う。

『The Autumn Stone』'69年リリース。
解散後にリリースされたスモールフェイセズの2枚組編集アルバム。
タイトル通りに秋を意識したかのジャケットに漂う英国的な香りがいい雰囲気を醸し出しています。
シングルでリリースされたA面ナンバーを中止に、ライブ・テイクや未発表だったナンバーも収録されています。
実はそのライブ・テイクや未発表ナンバーは同じく解散後にリリースされた『In Memoriam』にも収録されてて。
『In Memriam』がドイツでのみのリリースだった為に、改めてこのアルバムにも収録された様です。
各ナンバーが年代順に収録されているわけでもありませんが。その軌跡を俯瞰するには丁度よいかなとも。
モッズのヒーローたるブリティッシュ・ビート・バンドから一気に駆け上がっていく様が手に取る様に伝わります。
その短かった活動期間の総てにおいて。粋でカッコ良かったスモール・フェセズの姿が凝縮されているのです。
「All Or Nothing」とか「Sha-La-La-La-Lee」とか「Tin Soldier」とか。いつ聴いても痺れてしまいます。
そしてこのアルバムで白眉なのが3曲のライブ・テイクで。'68年5月の公演からの音源だそうですが。
そのホットでパワフルな演奏、そして何よりソウルフルなスティーヴ・マリオットの歌声に圧倒されてしまいます。
既にマリオットの次のステップ、ハンブル・パイの影を感じとることすら出来てしまうのですが。その素晴しさ故に。
スモール・フェイセズ解散が避けられないものだった証明にもなっていて。感傷的になったりもするのですけどね。

あちら。
こちら。
あっ、あそこも。
ほら、こっちも。
もう少しで。
燃える様になるんだね。
段々と。
更けていってるんだね。

紅く。
黄色く。
木々が。
山々が。
染められていく。
その様を瞼の裏に描きながら。
ゆっくりと街に戻りながら。
更けゆく秋に。
何かを思う。

何かを思う。
何かを感じる。
そして。
何かを。

秋深き隣は何をする人ぞ。
いや。
秋深き己は何をする人ぞ。

更けゆく秋に。
何かを、ね。

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