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2009/11/17 Tue *消せないまま / Jimi Hendrix

20091117jimiplaysmonterey


震える。
目を走らせる。
それだけ。
たった。
それだけ。

蘇る。
湧き上がる。
抱きしめる。
胸の内から。
その奥底から。

未だ。
消えないまま。
未だ。
仄かに揺らめいている。
その炎。
その香り。

『Jimi Plays Monterey』'86年リリース。
'07年にリマスターされた新装版もリリースされているジミ・ヘンドリックスのライブ・アルバム。
'67年に開催されたモンタレー・インターナショナル・ポップ・フェスティヴァル。
ジミのアメリカへの凱旋の舞台ともなった、このフェスティヴァルでのあまりに鮮烈だったステージ。
その模様は同じく観客の度肝を抜いたオーティス・レディングとのカップリングで'70年にリリースされましたが。
そのアルバムには未収録のナンバーも収録して再編集され、ジミのステージの全貌が明らかにされたのでした。
ジミに付き添って渡米したブライアン・ジョーンズのシンプルなMCで紹介されるや否や。
ハウリン・ウルフのカヴァー、「Killing Floor」から全速力で飛ばしまくるジミ。もうその瞬間に秒殺されます。
ジミのライブ・アルバムの中でもA面1曲目の破壊力では『In The West』の「Johnny B. Goode」と双璧です。
初めてこの凄まじいギターを聴いてからもう20年以上の時が流れているのですが。そう、もうそんなに。
何度聴いても。いつ聴いても。いま聴いても。凄いものは凄いとしか。もうそれだけしか言い様が無いのです。
一度針を落としたら。その縦横無尽に駆け巡るギターに心も体も揺さぶられ、貫かれ・・・
そしてまた。その歌声のあまりの生々しさ。そこに宿る色気、艶かしさ、いやらしさ。体の芯が熱くなります。
ジャケットの燃え上がるギター。「Wild Thing」でのあのパフォーマンスを意識してると思われますが。
ギターにオイルをかけ燃やし、叩きつけて破壊したあのあまりにも衝撃的だったパフォーマンス。
あの燃え上がる炎が象徴していたもの。ジミのもたらした衝撃の大きさ、そしてジミ自身の情念、思いの強さ。
その総てが。時を経ても未だ。消えないままに、消せないままに。いまも聴く者を魅了して止まないのです。

息を吐く。
目を閉じる。
それだけ。
たった。
それだけ。

蘇る。
浮かび上がる。
噛締める。
身の内から。
その芯から。

未だ。
消えないまま。
未だ。
仄かに揺らめいている。
その炎。
その香り。

一瞬。
炎が強く燃え盛り。
香りが強く立ち込める。
その炎に身を焦がしたなら。
その香りに包まれたなら。
その危うさ。
その甘さ。
その美しさ。
いまも変わらぬ思い。
一転。
仄かに揺らめき。
微かに漂い。

未だ。
消えないまま。
未だ。
消せないまま。
仄かに揺らめいている。
その炎。
その香り。
その切なさを。
その儚さを。
その苦さを。
いまここにある思い。
それでいい。

ただ。
消えないまま。
消せないまま。

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