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2009/11/25 Wed *かごめかごめ / Carpenters

20091125yesterdayoncemore


かごめかごめ 。
籠の中の鳥は いついつ出やる。
夜明けの晩に 鶴と亀が滑った。
後ろの正面だあれ?

夕陽を背に。
石畳に影を伸ばしながら。
子供達が歌ってる。

この歌を聞くなんて。
歌ってる子供達の声を聞くなんて。
いったい。
いつ以来だろう。
いつの日から耳にしなかったのだろう。
あの日。あの頃。
自分も歌っていたのに。
自分も遊んでいたのに。

夕陽の中の。
子供達の姿。
陰になったその姿の。
その後ろに。
浮かぶものがある。

『Yesterday Once More』'85年リリース。
永遠の名曲であり、その代表曲でもあるナンバーをタイトルに冠したカーペンターズの2枚組ベスト・アルバム。
未だに何度も何枚も。これでもかって程にベスト・アルバムが編集されリリースされるカーペンターズ。
その根強い衰えない人気がカーペンターズの色褪せない魅力の表れなのかもしれません。
またオリジナル・アルバムよりも数ある名曲をこの手のベスト・アルバムで楽しむのが相応しくもあります。
未だロックなんてものを知らずに。野球とか漫画とかプラモデルとか。そんなものに夢中だった頃。
そんな小学生の頃に初めて聴いた洋楽がカーペンターズで。その歌謡曲とは異なる“なにか”が好きになって。
初めて買った洋楽のシングル盤が「Top Of The World」で。毎日ポータブル・プレーヤーで聴いてました。
見たことも無い海の向こうの、アメリカの空気とか、陽光とか、自由とかそんなものを子供ながらに。
カレンの、本当に天使の様に美しい歌声に。その美しい、美しすぎるメロディーの中に感じていたのかも。
実はリチャードはある意味偏執的な音楽オタクで、カレンは歪んだコンプレックスの持ち主で・・・
美しさの陰に潜む狂気、美しさに影を落とす孤独。それ故の、それが創り上げた美しさだったりもするのですが。
それが白日の下に曝された今も、それを知ってしまった今も。その“なにか”が好きなことに変わりは無く。
そこになんとも言えない切なさまでも感じる様になってしまって。より一層惹かれていたりもするのですが。
何よりも。カーペンターズは、カレンの歌声は。今でも一瞬にしてあの頃に。初めて聴いたあの頃に。
“なにか”と共に連れ去ってしまうのです。日が暮れるのも忘れて走り回り、遊びまわっていたあの頃に。
甘酸っぱい思いと共に。あの頃の光や匂いや空気あ・・・そんなものの下に自分を誘ってしまうのです・・・

勝ってうれしいはないちもんめ。
負けてくやしいはないちもんめ。
あの子がほしい。あのこじゃわからん。
この子がほしい。このこじゃわからん。
相談しましょ。そうしましょ。

夕陽を背に。
石畳に影を伸ばしながら。
子供達が歌ってた。

この歌を歌いながら。
手を繋いだまま進んで下がって。
いったい。
いつの日だろう。
いつの日からその手を離してしまったのだろう。
あの日。あの頃。
自分も歌っていたのに。
自分も遊んでいたのに。

夕陽の中の。
子供達の姿。
瞼の裏のその姿の。
その中に。
浮かぶものがある。

かごめかごめ。
はないちもんめ。
鬼ごっこ。
達磨さんが転んだ。
そして。
缶蹴り。

あの日。
夢中で逃げて。
思い切って蹴飛ばして。
夕陽に光って跳ねた空き缶。
真剣に探しているあいつの顔。
直ぐ近くに隠れてるのに見つけられない間抜な奴の顔。
そして。
一緒に隠れてた。
あの娘の横顔。
吐息の温かさ。
髪のいい匂い。
ドキドキする鼓動。
気づかれないかって焦って。
何故か駆け出してしまって・・・

あの日をもう一度なんて思わない。
過去なんて美しく創り変えられてる。
それは解ってる。
それでも時に。
あの日の、あの頃の。
“なにか”を思う。
確かにあった“なにか”を思う。
好きだった“なにか”を思う。
思ってしまうのです。

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