« 2010/01/16 Sat *わかったこと / Queen | トップページ | 2010/01/18 Mon *夢で逢えたら / Gene Simmons »

2010/01/17 Sun *迷い道くねくね / Rod Stewart

20100117gasolinealley


暮れなずむ。
夜の帳が下りてくる。
そんな街角を。
いつもとは。
異なる道で。
いつもより。
少し遠くまで。
ふらふらと。
散歩に出かけよう。

どっち。
あっちかな。
まぁ、歩いてみますか。
この道でいいのかな。
あの辺りで路地に入ってみようか。
未だ早い気もするけど。
でも、あの坂を上っていけば。
その途中で右に曲がればいいかな。
いきますか。
いきましょう。

大きな家が多いね。
あそこはお寺かな。
ここで曲がってみようか。
行き止まりでなきゃいいけど。
ここは・・・学校だね。
通り抜けは・・・出来そうも無いね。
どうしますか。
どうしよう。
回ってみましょうか。

迷い道くねくね。

『Gasoline Alley』'70年リリース。
フェイセズ在籍中にリリースされたロッド・スチュワートの2枚目のソロ・アルバム。
石畳の路面が描かれた米国盤のジャケットも味わいがありましたが。やはりこの英国盤のジャケットかなと。
英国の何処かの街角の。その路地の裏道の。そこに漂う空気を見事に捉えたキーフの代表作のひとつです。
そしてそのジャケットに包まれた中身も。まさにその路地や裏道の空気を感じさせるものになっているのです。
ロン・ウッドやイアン・マクレガンも含むメンバーが奏でる時に泥臭く、時に哀愁漂うシンプルなサウンドをバックに。
時に熱く、時に切なく。魂を込て歌い上げる、その歌声からはその路地や裏道の息遣いすら聞こえてきます。
後の大西洋を渡ったワーナー時代に比べると確かに完成度は低く、華やかさには欠けるのですが。
そのザラザラとした手触り、肌触りとでも言うべきものに。そして表通りではなく裏通りを歩いているからこそ。
歌えるもの、聴こえてくるもの。例えば冬の夕闇の中に漂う漠然とした不安だったり、街の灯りの温かさだったり。
そんなものと真摯に向き合い。歌っている、聴かせてくれるロッドがここにいるのです。そこに惹かれるのです。
'70年代後半からのロッドを見ていると。このアルバムでのロッドは道半ばで迷っていたのかも知れませんが。
迷っているからこその、吹っ切れていないからこその。その思いの熱さ、深さがいいなと、そう思うのです。
そして。そんなロッドの歌声を、思いが。冬の散歩道、夜空の向こうから聴こえてきたりするのです。

暮れ落ちて。
夜の帳に包まれて。
そんな街角で。
いつもとは。
異なる道で。
いつもより。
少し遠く離れて。
ふらふらと。
散歩を続けよう。

どっち。
あっちかな。
じゃぁ、訊いてみようか。
この道はどこへ繋がってますか。
あそこを左に曲がればいいんですね。
遠回りしちゃったかな。
でも、あの坂を下ってしまえば。
あの大きな通りに出れそうだよね。
いこうか。
いってみようよ。

色んなお店があるね。
あそこはケーキ屋さんかな。
この裏道に入ってみようか。
あの通りに繋がってればいいけどね。
ここが・・・あっ、あの人のお店だね。
灯りついてないね・・・今日はお休みだね。
どうしますか。
お腹空いちゃったね。
何か食べて帰ろうか。
探してみましょうか。
回ってみましょうか。

迷い道くねくね。

冬の散歩道。
夜空の向こうから。
街角から。
路地から。
裏道から。
何かが聞こえてくる夜でした。

|

« 2010/01/16 Sat *わかったこと / Queen | トップページ | 2010/01/18 Mon *夢で逢えたら / Gene Simmons »

001 British Rock」カテゴリの記事

010 Faces」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/47377933

この記事へのトラックバック一覧です: 2010/01/17 Sun *迷い道くねくね / Rod Stewart:

« 2010/01/16 Sat *わかったこと / Queen | トップページ | 2010/01/18 Mon *夢で逢えたら / Gene Simmons »