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2010/02/12 Fri *流浪者ゆえに / Ian Hunter

20100212allamericanalienboy


そうなんだ。
そうなんだよ。

いつものことではあるけれど。

ここでは。
ここでも。

俺は。
所詮。
流浪者で。
よそ者なんだ。

そうなんだ。
そうなんだよ。

どんなに。
熱く語り合っていても。
どんなに。
笑顔を交わしていても。
どこかで。
信じてはいても。

皆とは違うんだと。

『All American Alien Boy』'76年リリース。
モット・ザ・フープルのヴォーカリスト、看板役者だったイアン・ハンター。
モット・ザ・フープルを脱退して。活動の拠点をアメリカに移して。このアルバムがソロとしては2枚目でした。
どういう縁があったのか。ジャコ・パストリアスやデヴィッド・サンボーンが全面的に参加しています。
(「You Nearly Did Me In」と言うナンバーにはジョン以外のクイーンのメンバーがコーラスで参加しています)
そのせいでも無いでしょうが。モット・ザ・フープル・時代とは違って。殆どロックン・ロールは歌ってなくて。
ミディアムからスローなナンバーが多くて。語りかけるかの様なその歌声が印象的です。
尤も。モット・ザ・フープル時代のイメージからグラムなロックン・ローラーと思われがちなハンターですが。
もともとはボブ・ディランとかが大好きだったらしいので。このアルバムでの歌い方が本来なのかもです。
でもって。看板を背負って身につけたであろう芝居がかった、大向うに見得を切る様な、けれん味も健在で。
一人、語りながらも。決めるところは決めて。聴く者、観る者を自分の世界に引き込んでしまうのです。
その様は確かに見事なのですが。モット・ザ・フープルでも、そしてソロ・アルバムでも。何故か。
そこにいていない様な。妙な違和感、疎外感がハンターには常に感じられてならないのですが。
何処にいても。誰といても。常に外側にいる様な、常に芝居をしている様な、その浮き方こそが現実味があって。
個人的には。そんないつも。此処ではない何処かから歌っている様なハンターが好きだったりします。

そうなんだ。
そうなんだよ。

望んだことではあるけれど。

ここでは。
ここでも。

俺は。
所詮。
流浪者で。
よそ者なんだ。

そうなんだ。
そうなんだよ。

どんなに。
信頼されたとしても。
どんなに。
優しくされたとしても。
どこかで。
線が引かれてもいて。

皆とは違うんだと。

違うから。
出来ること。
語れること。
許されること。

それが好きだから。
それを望んでるから。

此処にはいなくて。
内側にはいられなくて。
留まることを。
立ち止まることを。
拒んで。
出来なくて。

流浪者ゆえの。
自由を愛してる。
流浪者ゆえに。
自由でいなきゃしかたない。

たぶん。
それだけのことなんだ。

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