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2010/04/09 Fri *そんな集りがあった / Van Morrison

20100409domino


かって。
そんな集りがあった。

ロックが好きで。
音楽が好きで。
好きで好きで大好きで。
好きが高じて。
病みつきになって。

海を越えて行った。
ライブで。
同じ匂いの。
ちょっと変な危ない。
そしてとっても御機嫌な。
連中と出会って。

そんないかれた。
そんないかした。
連中を集めて。
毎月の様に。
飲んで。語って。笑って。
そんな時間を過ごしてた。

そして。
そんな輪の中心には。
いつも。
あの笑顔があって。
いつもの。
あの台詞があった。

せっかくだからねぇ。

『His Band And The Streer Choir』'70年リリース。
『Astral Weeks』『Moondance』に続いてリリースされたヴァン・モリソンの4thアルバム。
アルバム冒頭を飾る「Domino」の軽快さに象徴される様に。御機嫌にリラックスした感じが全編に漂っていて。
前2作にあった張り詰めた様な感覚や、ヴァンの特徴でもある求道的な感じもあまりなくて。
それが恐らくは特に前2作と比較してこのアルバムの印象を弱くしていて、語られることも少ないのかなと。
確かにあの2枚、わけても『Moondance』がヴァン畢生の名作であることは間違いないのですが。
でも。このアルバムで聴かれるヴァンのいつもより力の抜けた、楽しげな歌声も実に魅力的だったりするのです。
ウッドストックのミュージシャンと交流する中で徐々に形成されていったと言うヴァンのバンド。
タイトル通りに初めてそのバンドと共に制作したアルバムだったことがその歌声に如実に反映してるかなと。
そしてアルバムを締め括るラスト2曲、「If I Ever Needed Someone」とその名も「Streer Choir」に。
そのゴスペルを思わせる女性コーラスを従えて。ソウルフルに歌い上げるヴァンがまたとても印象的で。
気のあったバンド、仲間ならではの和気藹々とした空気の中で。歌うことを心底楽しんでいたんだろうなと。
そんな。多分滅多に見ることのできないであろうヴァンの笑顔までも想像してしまったりするのです。

かって。
そんな集りがあった。

ロックが好きで。
音楽が好きで。
そんな思いを。空気を。
共にできる。
その時間が大好きで。

ロックが好きなら。
音楽が好きなら。
それだけで良くて。
新しい顔が増えてたり。
暫く見かけなかった顔が。
いつのまにか戻ってきてたり。

年齢もバラバラ。
肩書きなんて関係なく。
来る者拒まず。
去る者追わず。
扉はいつでも開けっ放し。
そんな自由さも好きだった。

そして。
そんな輪の中心には。
いつも。
あの笑顔があって。
いつもの。
あの台詞があった。

せっかくだからねぇ。

頭にくることもあったし。
喧嘩もしたし。
でも。
あの笑顔。
その空気。
それだけで。
敵わなかった。

ロックが好きなんだ。
音楽が好きなんだ。
そんな仲間が好きなんだ。
無条件で。
無防備で。
それが伝わってくる。
それが解ってしまう。

上手いよなぁ。
ずるいよなぁ。
何にも言えないじゃん。
笑っちゃうじゃん。

せっかくだからねぇ。

そうだね。
楽しくやろう。
で、今日はどんなブツ手に入れたの?
そうそう。あのブートもう聴いた?
あっ、この曲いいね。
こういうの好きだよねぇ。
ほら、飲んでよ。
あれ、あれ聴きたいねぇ。
またぁ、マニアックなのじゃないの?
マスター、ヴァン・モリソン掛けて下さいよ、せっかくだからねぇ。
やむを得んでしょう。
何がせっかくなんだか・・・いいよね。
いいよねぇ。

かって。
そんな集りがあった。
あったんだ。

師匠に献杯。

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