« 2010/04/19 Mon *点と線 / The Who | トップページ | 2010/04/21 Wed *That's How Great That... / The Beatles »

2010/04/20 Tue *あの日に帰りたい? / The Kinks

20100420schoolboys


あの日に帰りたい?

あの日々なんて。
また繰返したくはないと。
冗談じゃないぜと。
そう思うのだが。

この季節。
彼らの。
彼女たちの。
姿を目にすると。
笑い声を耳にすると。

あの日々が。
思いだされて。
その空気が。
その色が。
その匂いが。
蘇ってきて。
ふと。一瞬。
引き戻されそうになる。

あの日に帰りたい?

『Schoolboys In Disgrace』'75年リリース。
レイ・デイヴィスによるコンセプト・アルバム熱、ロック・オペラ志向が行くところまで行ってしまった・・・
そんな感の強かったRCA時代のキンクス。その掉尾を飾ることとなったアルバムです。
一説にはデイヴ・デイヴィスをモデルにしたとされる悪ガキのグラマー・スクール時代がテーマとなっています。
実際にデイヴはかなりの問題児で、女の娘にちょっかいだして放校処分になったそうですが、やるなぁ(笑)。
その悪ガキの巻き起こす騒動とか、教育問題とか、淡い初恋とかが歌われていくのですが。
結局、学校や教師によって。その象徴する権力や体制に打ちのめされて、惨めな思いをさせれれて。
最後には、もう学校とか教育なんか信じないと。自分は自分で独りでやっていくのだと決意すると言う。
メロディや歌詞には懐古調なところも意外とあって。甘酸っぱさを感じさせるところもあるのですが。
決してあの日を、学生時代をただ懐かしく回顧するだけの甘い物語にしてないところが流石はレイではあります。
サウンド的には主役(?)であるデイヴのハードなギターがフューチャーされていて。
次なるアリスタ時代で全開となるハードなロックン・ロール・バンドとしての復活の序章とも言えるかなと。
勿論、捻くれてこそのキンクスですが。ロックン・ロールしてこそのキンクスでもあるぞと、嬉しくなってしまいます。
それにしても。このデイヴの暴れっぷり。溜め込んでいたストレスを一気に発散させたんだろうなぁと。

あの日に帰りたい?

あの日々なんて。
思い出したくもないと。
振り返ったりはしないと。
そう心に決めてはいても。

この季節。
彼らと。
彼女たちと。
街角ですれ違うと。
その後姿を追ってしまって。

あの日々にも。
悪くないことも。
少しはいいことも。
あったよなと。
その匂いを。
追い求めようとして。
ふと。一瞬。
立ち止まってしまいそうになる。

あの日に帰りたい?

遠く離れた。
遠い昔の。
その日は。
その日々は。
時に美しく思えて。
時に甘い匂いを放って。

だが。
それは。
まぼろし。まやかし。
塗り替えられた。
塗り替えた。
偽りの記憶。

遠く離れたから。
振り返らないと決めたから。
学校とか教育とか。
権力とか体制とか。
従わないと決めたから。
ここにいる。
いまがある。
自分がいる。

あの日に帰りたい?

とんでもない。

ただ。
この季節。
新入生たちの姿に。
一瞬の幻想を。
見てしまいそうになる。
感じてしまいそうになる。

それだけ。
それだけなんだ。

|

« 2010/04/19 Mon *点と線 / The Who | トップページ | 2010/04/21 Wed *That's How Great That... / The Beatles »

001 British Rock」カテゴリの記事

013 The Kinks」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/48164249

この記事へのトラックバック一覧です: 2010/04/20 Tue *あの日に帰りたい? / The Kinks:

« 2010/04/19 Mon *点と線 / The Who | トップページ | 2010/04/21 Wed *That's How Great That... / The Beatles »