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2010年4月

2010/04/24 Sat *選択の自由 / Bad Company

20100424tenfromsix


お買い物。
お買い物。

嬉しそうで。
楽しそうで。
見てるこちらも。
思わず微笑んでしまう。

特価。
半額。
あたり前。
しかも。
ちゃんとした。
メーカーの。
ブランドものだし。

そりゃ。
あれもいいし。
これも欲しいし。
あれも羽織って。
これも試してってね。
そうなるよね。

数ヶ月に一度。
招待状を頂いて。
恒例の。
メーカーの社販です。

『10 From 6』'85年リリース。
ポール・ロジャースの脱退に伴い編集されたと思われるバッド・カンパニーのベスト・アルバム。
タイトル通りにロジャース在籍時の6枚のアルバムから10曲が選ばれています・・・と言いたいところですが。
何故か4thアルバムの『Burning Sky』からは1曲も選ばれていません。忘れられちゃったんですかね。
個人的にはらしくない6thアルバムの『Rough Diamonds』からは選ばなくても良かったのにと思いますが。
アルバム冒頭がやっぱりこれでしょう!の「Can't Get Enough」で。代表的なヒット曲は網羅されていて。
1stアルバムの『Bad Company』から4曲、2ndアルバムの『Straight Shooter』からも2曲と。
過半数を最初の2枚のアルバムから選ばれてるのも、解ってるじゃないと頷きたくなるいい選曲なんですけどね。
「Ready For Love」とか「Shooting Star」とか。非シングル曲もちゃんとツボを押さえてるなと思います。
バッド・カンパニーに限らずベスト・アルバムって。自分のとは違うなとか、おいおいそれはないだろうとか。
ついつい文句をつけたくなったりするのですが。まぁ、いざ選曲する身になって考えてみれば。
ヒット曲や、名曲が多ければ多いほど。曲数や収録時間の制限もあるし。色々と頭を悩ますんだろうなと。
選択の自由があるのは嬉しいけれど。自由がありすぎるのも困りものってところでしょうか。
バッド・カンパニーくらいだと、それほど悩むこともなく程よく選択、選曲できそうな気もしますが。

お買い物。
お買い物。

嬉しそうで。
楽しそうで。
見てるこちらも。
つられて幸せになってしまう。

そのシャツも可愛いし。
そのベルトもいい色だし。
そのジージャンはカッコいいよ。
そのカーディガンも面白いよね。
そのパンツも似合ってるし。
このパンツも悪くはないね。
う~ん、その線もありかな。

でもって。
あれもいいし。
これも欲しいし。
だけど財力にも。
腕力にも限界はあるからね。
そうだよね。

数ヶ月に一度。
いっぱい選んで。
いっぱい抱えて。
我が家の恒例行事です。

更衣室に向う。
相方の背中を見送りながら。
これから始まるであろう。
選択の自由と。
自由の不自由さと。
それを思って。
いい感じにできたらいいねと。
エールを送ってみるのです。

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2010/04/23 Fri *昔の名前で / Faces

20100423smallfacesasfaces


昔の名前で。
何かしようとか。
何とかしようとか。
そんなこと。
思いもしないし。
考えてもいない。
はずなんだけど。

何かないかな。
何とかしようかな。
そんな時に。
思い出すのは。
考えが及ぶのは。
昔の名前だったりする。

そのままじゃないし。
少しは変わってるし。
少しは先に進んでるし。
それにしても。
如何なものかと。

『First Step』'70年リリース。
何故か米国ではスモール・フェイセズ名義とされてしまったフェイセズの1stアルバム。
ロッド・スチュワートとロン・ウッドを迎え入れてバンド名も一新して再出発したのにこの扱い。
ロッド、ロン、ロニー・レイン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズ。5人の心中いかばかりだったかと。
それとも。酔いどれバンドのフェイセズ、そんなことには我関せずだったのか。
なんにしろ。当時はスティーヴ・マリオットが新たに結成したハンブル・パイにシーンの興味は集中していて。
マリオットにおいていかれた3人に、ジェフ・ベック・グループの残党2人が加わってもたいしたことはないと。
そんな風に軽く見られていたのかもしれません。まぁ、当時の状況としてはしかたなかったのかも。
で、肝心の中身はと言うと。これが実になんとも。いい感じに御機嫌だったりするのです。
ルーズでレイジーでラフでアーシーで。この重心は低いのに、どこか揺れ動いている、軽やかさもある。
カッチリし過ぎない、小粒で小粋なで。そしてファンキーで艶っぽくて。そこに英国の香りがブレンドされてと。
そんなフェイセズならではのサウンドが、ロックン・ロールが産声を上げているのです。
ロッドは未だちょっと遠慮気味かなとも思いますが。ロンならではの跳ねる感覚は随所に感じられて。
新たな5人の融合、新たなバンドの誕生を間違いなく告げています。そう、フェイセズのアルバムなのです。
それにしても。以前にも書きましたが。このギターの教則本からとられたタイトルと、このジャケット。
ジェフ・ベックの下ではベースを弾かされていた(?)ロンの、このセンスが実にいいなぁと思うのです。

昔の名前で。
何かあるんじゃないかとか。
何か起きるんじゃないかとか。
そんなこと。
思いもしないし。
考えてもいない。
少なくとも自分では。

どうでしょうか。
どうにかなりませんか。
そんなふうに。
思い出されるのは。
声が掛かるのは。
昔の名前だったりする。

そのままじゃないし。
少しは変わってるし。
少しは先に進んでるし。
それにしても。
どうしたものかと。

昔の名前。
それだけじゃ。
どうにもならないと。
それほどのものではないと。
そうではあるけれど。
嫌いじゃないし。
拘りはあるし。
変わった。
進んだ。
ものを生かせるのなら。
使ってみるのも・・・

昔の名前で出てみます?

でもね。
たかが名前。
されど名前。
なんだよね。

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2010/04/22 Thu *表紙を変えて / The Rolling Stones

20100422beggarsbanquetjp


その骨組み。
その章立て。
その仮説。
その理論。

う~ん。
どうにも。
どこかで。
見た様な。
読んだ様な。

使い回し。
使い古し。
確かに。
いまさら。
この道で。
この世界で。
目新しい。
耳にしたことのない。
そんなものは。
そう簡単には。
出てこないよね。

さてさて。

『Beggars Banquet』'68年リリース。
いまさら。何の説明も必要としないローリング・ストーンズの傑作。
いままでにオリジナル盤以外にも。儚げなブライアンの姿も美しいフランス盤とか。
20年近く経ってようやくストーンズの意思が反映されたトイレット・ジャケットの再発盤とかを載せてきましたが。
今回は'73年1月に発売された全面帯・・・全面スリックが付けられた、初めての日本盤です。
('69年にメーカー直輸入盤としてミックのインタビュー・ソノシートが付録の英国プレス盤が発売されてましたが)
このスリックが解説書も兼ねていて。裏側には亀淵昭信による解説があります。
なんでこの時期にとも思ったのですが。思うに例の幻の初来日に合わせて企画されたのでしょうかね。
最高傑作アルバムと謳ってますから既に傑作、名盤としての評価は日本でも固まっていたのでしょうか。
尤もレコード会社なんて何でもかんでも傑作だ、名盤だと声高に宣伝するのが常ですけどね。
まぁ、今となってはこのスリックにどれほどの価値があるかは微妙で。珍品の類だとは思いますが。
このアルバムに関しては。ジャケットが変わろうと、何を被せられようと、表紙がどの様に変わろうとも。
その中身の素晴しさが変わるわけもなく。いつでも、いまもロック史上に燦然と輝く傑作なのです。
『Let It Bleed』『Sticky Fingers』『Exile On Main St.』とこのアルバムがね、やっぱり最高だよなと。
このアルバムを聴く時は英国オリジナルのモノラル盤に針を落とすことが圧倒的に多いんですけどね・・・

その枠組み。
その筋書き。
その課題。
その回答。

う~ん。
どうにも。
どこかで。
見た様な。
読んだ様な。

二番煎じ。
出涸らし。
確かに。
いまさら。
この道で。
この世界で。
誰も触れてない。
手垢のついてない。
そんなものは。
そう簡単には。
出てこないよね。

さてさて。

それでも。
有効であるならば。
有益であるならば。
表紙を変えて。
もう一度。
問うてみるのも。
ありっちゃぁ、ありかな。

そもそも。
本物ならば。
真実があれば。
表紙を変えても。
いつだって、いまだって。
問えば。
応えがあるはずだから。

変えてみましょうか・・・

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2010/04/21 Wed *That's How Great That... / The Beatles

20100421rockandrollmusic


何が好きかって。
何がなければって。
何が御機嫌かって。
何が凄いかって。
何と言っても。

ロックン・ロール!

もう大好きなんだ。
もうなくてはならないんだ。
もう最高なんだ。
もう最強なんだ。
誰が何と言おうと。

ロックン・ロール!

夜更けすぎ。
真夜中に。
ロックン・ロールの真最中。
ビートに酔って。
ジャックに酔って。
ボリューム上げて。
次から次へ。
皆も大好きなんだ。

ロックン・ロール!

『Rock 'N' Roll Music』'76年リリース。
ビートルズのロックン・ロールなナンバーに的を絞った2枚組編集アルバム。
とにかく。最初から最後まで気持ちよく徹頭徹尾ロックン・ロールなビートルズが楽しめます。
米国キャピトルの企画によるものですが。実は日本の東芝EMIによる発案を基にしているとも。
ほぼ年代順に収められているので。カヴァー曲からオリジナルへと。その変遷も追うことが出来ますが。
やはりロックン・ロールと言うことになると。初期のカヴァーが最高に御機嫌で。
特にジョン・レノンの。ロックン・ローラー、ジョン・レノンのシャウトがどんだけ凄いかって。
もうそこに尽きるのではないかと。ポールもジョージもリンゴもいいけど。やっぱりジョンだよなと。
「Twist And Shout」「Rock And Roll Music」「Slow Down」「Bad Boy」「Dizzy Miss Lizzie」...と。
なんとも、ラフでタフでワイルドでダーティーな“黒い”ジョンのシャウト、叫びこそがロックン・ロールなんだと。
改めてその危うさ、妖しさ、そしてその凄さを思い知らされて。ついついボリュームも上がるというものです。
ラリー・ウィリアムズを3曲もカヴァーしてみせる。そのセンスもまたロックン・ローラーでしかないなと。
このアルバムの2枚目、中期以降になると途端にジョンがリード・ヴォーカルをとるナンバーが減ってしまって。
「Revolution」とか「Hey Bulldog」とかはあるけれど。そう言えば「Come Together」は選ばれてもいないなと。
勿論、ロックン・ロールだけに収まりきらなかったジョンであり、ビートルズだからこその素晴しさもありますが。
やっぱり。うん。そこは物足りなくもあり、寂しくもあるかなと。贅沢なんでしょうけどね。
余談ですが。中学生の頃、このアルバムまで手が回らなかった(お小遣いが足りなかった)ので。
大してロックを好きでもない級友をそそのかして買わせて。直ぐに借りてそのまま長期常駐させてました(笑)。

何が好きかって。
何がなければって。
何が御機嫌かって。
何が凄いかって。
何と言っても。

ロックン・ロール!

もう大好きなんだ。
もうなくてはならないんだ。
もう最高なんだ。
もう最強なんだ。
誰が何と言おうと。

ロックン・ロール!

今夜も。
真夜中まで。
ロックン・ロールの真最中。
ビートに痺れて。
あの娘に痺れて。
フル・ボリュームで。
止まらないんだ。
皆を躍らせたいんだ。

ロックン・ロール!

あのバンドも。
このバンドも。
あのナンバーも。
このナンバーも。
大好きなんだ。
御機嫌なんだ。
躍らせたいんだ。
踊りたいんだ。
なら、これしかないじゃないか。

ロックン・ロール!

もう止まらないんだ。
もう止められないんだ。
そのくらい凄いんだ!

ロックン・ロールはね!

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2010/04/20 Tue *あの日に帰りたい? / The Kinks

20100420schoolboys


あの日に帰りたい?

あの日々なんて。
また繰返したくはないと。
冗談じゃないぜと。
そう思うのだが。

この季節。
彼らの。
彼女たちの。
姿を目にすると。
笑い声を耳にすると。

あの日々が。
思いだされて。
その空気が。
その色が。
その匂いが。
蘇ってきて。
ふと。一瞬。
引き戻されそうになる。

あの日に帰りたい?

『Schoolboys In Disgrace』'75年リリース。
レイ・デイヴィスによるコンセプト・アルバム熱、ロック・オペラ志向が行くところまで行ってしまった・・・
そんな感の強かったRCA時代のキンクス。その掉尾を飾ることとなったアルバムです。
一説にはデイヴ・デイヴィスをモデルにしたとされる悪ガキのグラマー・スクール時代がテーマとなっています。
実際にデイヴはかなりの問題児で、女の娘にちょっかいだして放校処分になったそうですが、やるなぁ(笑)。
その悪ガキの巻き起こす騒動とか、教育問題とか、淡い初恋とかが歌われていくのですが。
結局、学校や教師によって。その象徴する権力や体制に打ちのめされて、惨めな思いをさせれれて。
最後には、もう学校とか教育なんか信じないと。自分は自分で独りでやっていくのだと決意すると言う。
メロディや歌詞には懐古調なところも意外とあって。甘酸っぱさを感じさせるところもあるのですが。
決してあの日を、学生時代をただ懐かしく回顧するだけの甘い物語にしてないところが流石はレイではあります。
サウンド的には主役(?)であるデイヴのハードなギターがフューチャーされていて。
次なるアリスタ時代で全開となるハードなロックン・ロール・バンドとしての復活の序章とも言えるかなと。
勿論、捻くれてこそのキンクスですが。ロックン・ロールしてこそのキンクスでもあるぞと、嬉しくなってしまいます。
それにしても。このデイヴの暴れっぷり。溜め込んでいたストレスを一気に発散させたんだろうなぁと。

あの日に帰りたい?

あの日々なんて。
思い出したくもないと。
振り返ったりはしないと。
そう心に決めてはいても。

この季節。
彼らと。
彼女たちと。
街角ですれ違うと。
その後姿を追ってしまって。

あの日々にも。
悪くないことも。
少しはいいことも。
あったよなと。
その匂いを。
追い求めようとして。
ふと。一瞬。
立ち止まってしまいそうになる。

あの日に帰りたい?

遠く離れた。
遠い昔の。
その日は。
その日々は。
時に美しく思えて。
時に甘い匂いを放って。

だが。
それは。
まぼろし。まやかし。
塗り替えられた。
塗り替えた。
偽りの記憶。

遠く離れたから。
振り返らないと決めたから。
学校とか教育とか。
権力とか体制とか。
従わないと決めたから。
ここにいる。
いまがある。
自分がいる。

あの日に帰りたい?

とんでもない。

ただ。
この季節。
新入生たちの姿に。
一瞬の幻想を。
見てしまいそうになる。
感じてしまいそうになる。

それだけ。
それだけなんだ。

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2010/04/19 Mon *点と線 / The Who

20100419whobynumbers


あっちに。
ポツン。
こっちい。
ポツン。
あちらで。
ボソッ。
こちらで。
ボソッ。

どうにも。
こうにも。
意図が。
意思が。
わからない。
見えてこない。

飛びすぎ。
散らばりすぎ。
どっちへ進むのか。
どう進むのか。
どうしたいのか。
どう描きたいのか。

点だけじゃ。
どうにもならない。
どうしようもない。

『The Who By Numbers』'75年リリース。
ジョン・エントウィッスルの味のあるイラストがジャケットを飾っているザ・フーのアルバム。
この頃。マネージャーとは訴訟になるし、キース・ムーンはアルコールとドラッグでボロボロだしと。
ザ・フーを取巻く環境は最悪だった様で。ピート・タウンゼンドも精神的に追い詰められていて。
解散、そして引退も考えていたとか。まぁ、ずっと走り続けてきて。疲れきって。その先が。
見えなくなっていた、描けなくなっていたのかもしれません。そんな状態を反映してか。
ザ・フーのオリジナル・アルバムの中では最もこじんまりとしていて地味な印象を抱かせるアルバムです。
基本的にメンバー4人とニッキー・ホプキンスのピアノによるシンプルなサウンドも新鮮に感じられます。
詩の内容もなにやら内省的なものが多くなっていて。素朴に素直に心情を吐露してしまったのかなと。
先が見えない、描けないそんなところも見せてしまう。そんなピートの真摯な人柄が窺えたりもして。
地味ではあるのですが。ピートのメロディは美しいし、膨らみや温かさも感じさせるサウンドもいい感じです。
そんな中。我関せずと力強く目一杯に歌い上げてるロジャー・ダルトリーも、それはそれでらしいかなと。
さて。このジャケット。番号順に点を結んで線にしていけばイラストが完成するのですが。
実は我家には以前の持ち主が線を描いて完成させてしまった“珍品”があったりします。気持ちは解りますが・・・

あっちの。
ポツンと。
こっちの。
ポツンを。
あちらで。
結んで。
こちらで。
繋げて。

どうにか。
こうにか。
意図を。
意思を。
浮かび上がらせようと。
見えるようにしてみようと。

飛んでるけど。
散らばってるけど。
どっちへ進むのか。
どう進むのか。
どうしたいのか。
どう描きたいのか。

線にしてみたら。
どうにかなるかも。
どうにかしてみよう。

それにしても。
法則も。
規則性も。
なによりも。
思いが見えなくて。

もう少し。
素直になってもらえると。
やりやすいんだけどなぁ(苦笑)。

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2010/04/18 Sun *最後にもう一杯 / Lynyrd Skynyrd

20100418onemorefromtheroaduk


週末の終り。
週の始り。

その狭間。
その境目。
このまま終わらせたくない。
このままじゃ始められない。

そんな時は。
真夜中の散歩をして。
少しだけ。
日常から非日常へ。
越境して。
扉を開けて。

楽しかった。
幸せだった。
週末の。
その最後の一杯を。
非日常に捧げる。
最後の一杯を。

『One More From The Road』'76年リリース。
同年の全米ツアーからアトランタ公演で収録されたレーナード・スキナードの2枚組ライブ・アルバム。
もう凄いの凄く無いのって。ただただ凄いの一言に尽きる一大傑作アルバムなのです。
ライブの総てが完全収録されているかはわからないのですが。アルバム2枚、4面に渡って。
豪快で大らかで。そしてとてつもなく熱く熱く盛り上がるレーナード・スキナードが捉えられています。
何度聴いてもその洒落っ気が小気味の良いオープニングの「Workin' For MCA」から。
いつ聴いても鳥肌が立ってしまうトリプル・ギターも壮絶なラストの「Free Bird」まで。
針を落としたら一気に最後までもっていかれてしまうのです。本当にこのレーナード・スキナードは凄すぎます。
勿論オリジナル・アルバムにも素晴しいものがあるのですが。ライブでの迫力は圧倒的ですらあります。
スティーヴ・ゲインズが加わって再びトリプル・ギター編成となったそのライブの凄まじさ、素晴しさは。
『Freebird The Movie』にフューチャーされていたこの年のネブワース・フェスティヴァルの映像でもわかります。
(もうまもなくヘッド・ライナーだったストーンズも含めた同フェスティヴァルのDVDがリリースされる様ですが。
 レーナード・スキナードも併せて収録されているとのことで。新たな発掘映像があればいいなと思っています)
ジャック・ダニエルズのボトルも空を飛んでいる(?)些かとっ散らかった内ジャケットが象徴する様に。
街から街へと。大騒ぎ、乱痴気騒ぎをしながら御機嫌なショーを繰り広げ、ツアーを楽しんでいたのだろうと。
この後、あの悲劇により。二度とその旅先から新たな便りが届けられることは無かった訳ですが。
このアルバムの中でレーナード・スキナードは永遠に羽ばたき、飛び続けているのです。

週末の終り。
週の始り。

その狭間。
その境目。
このまま終わらせたくない。
このままじゃ始められない。

そんな時は。
真夜中に開放して。
少しだけ。
こちら側からむこう側へ。
飛翔して。
心を開いて。

楽しかった。
幸せだった。
週末の。
その最後の一杯を。
むこう側に捧げる。
最後の一杯を。

新しい週を。
迎えるための。
その日々に。
帰るための。
最後の一杯を。
ワン・フォー・ザ・ロードを。

終わるんだな。
始まるんだな。
帰らなきゃならないんだな。
そのための。
最後の一杯を。
最後にもう一杯を。
いや、これで。
本当に終りにするから。
そのための。
最後にもう一杯を。
ワン・モア・フロム・・・じゃないか。
ワン・モア・フォー・ザ・ロードをね(笑)。

さて。
帰ろうか。
帰ったら。
あのアルバムに。
針を落とそう。
あのギターに。
身を任せよう。

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2010/04/16 Fri *雨の日も晴れの日も / Bob Dylan

20100416bringingitallbackhome


雨の日も。
晴れの日も。
どんな日も。

早く家に帰りたい。
できるだけ家にいたい。
籠っていたい。

仕事が残ってるって。
これくらいなら。
持って帰っちゃおう。
打合せをしたいって。
急ぎじゃないなら。
またにしてもらおう。

とにかく。
家に帰って。
家に籠って。
大好きなレコードを聴きながら。
雑誌でも読みながら。

雨の日も。
晴れの日も。
どんな日も。

『Bringing It All Back Home』'65年リリース。
初めてロック・バンドを従えた、所謂フォーク・ロックなボブ・ディランの最初のアルバム。
フォーク・ロックそのものの初めてのアルバムだとも言われているそうです。
なんでもレコーディングはたったの3日間で行われて。そのうちの2日間のテイクから構成されていて。
殆どが一発でOKの、ワン・テイクで決まったんだとか。ロックに踏み出したディランの決意、勢いの表れかと。
バーズによる「Mr. Tambourine Man」が全米1位のヒットとなっている最中にリリースされたこともあって。
ディランのアルバムとしては初めての全米TOP10入りを果たすことになったアルバムでもあります。
その「Mr.Tambourinne Man」を初めとして「It's All Over Now,Baby Blue」とかどのナンバーも素晴しくて・・・
なんて。昔はどうもそのいまひとつピンとこなくて。バーズの方がカッコいいじゃんとか思ってたのですが。
それでも。時を経て。聴き続けるうちに。やっぱりディランの曲でディランの歌なんだなと。
未だに歌詞なんかはよく解ってないのですが。その歌声、その存在が沁みるようになってきました。
正直。今でも決して大ファンではないし、いい聴き手でもないのですが。ディランのロックの生々しさは凄いなと。
後はこのジャケット。レコードや雑誌に囲まれて猫を抱きかかえて。視線は挑戦的ですが。
どこか好きなものに囲まれた、ディランの部屋を、ディランの城を見る思いがして好きなのです。
ロバート・ジョンソンの『King Of The Delta Blues Singers』がその中にあるのもいいなぁと思うのです。

雨が降ろうと。
槍が降ろうと。
何が降ろうとも。

早く家に帰りたい。
とにかく家にいたい。
囲まれていたい。

用事を済ませてからって。
これくらいなら。
帰ってから片付けよう。
飲みに行こうって。
急な話じゃ気分が乗らないな。
またにしようよ。

とにかく。
家に帰って。
家に籠って。
大好きなレコードを聴きながら。
雑誌でも読みながら。

雨が降ろうと。
槍が降ろうと。
何が降ろうとも。

家に帰りたい。
家にいたい。
籠って。囲まれて。
大好きなもの。
大好きな人。
そこが。
自分の部屋、自分の城。
自分のいるべき場所。

雨の日も。
晴れの日も。
どんな日も。

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2010/04/15 Thu *希少種? / The Rolling Stones

20100415stonesdeluxe


希である。
数少ない。
他にはいない。
他では出来ない。

それを武器に。
それを拠所に。
立ち回る。
生き残る。

まぁ。
他にはいないのは。
誰も手を出そうとしないのは。
事実ではあるので。
あながち間違いでは無いけれど。

とどのつまり。
物好きで。
不器用で。
融通がきかなくて。
それしかやりたくない。
それしか出来ない。
なんてところかもしれない。

『The Rolling Stones Deluxe』'68年リリース。
キング・レコードの企画でファン・クラブが選曲したローリング・ストーンズの日本独自の編集アルバム。
なんでも初期のR&Bなナンバーを集めたアルバムを作りたいとの意向がキング・レコードにあって。
ファン・クラブで「(I Can't Get No) Satisfaction」以前のナンバーを対象にファン・クラブで人気投票を行って。
上位18曲からキング・レコードと相談して12曲が選ばれたとライナーに経緯が記されています。
そのライナーを書いているのが当時のファン・クラブの会長だった越谷政義、マイク越谷その人だったりします。
他にも当時のファン・クラブ会員による各曲へのコメントも記されていたりもします。
当時の目玉は日本では未発表だった「I Can't Be Satisfied」の収録だったと思うのですが。
それにしても実に渋いと言うか、通好みの選曲で。なかなか興味深かったりするのです。
「Time Is On My Side」「Pain In My Heart」「Mona(I Need You)」「Cry To Me」
「Everybody Needs Somebody To Love」「I Wanna Be Your Man」「Heart Of Stone」「Can I Get A Witness」
「2120 South Michigan Avenue」「If You Need Me」「I Can't Be Satisfied」「Walking The Dog」ですから。
今となっては特別な価値があるアルバムでは無いと思いますが。何だろう。この選曲が。
当時の日本のコアなストーンズ・ファンの嗜好の表れであるところが興味深いところ、いいかなと思ったりして。
最近はなかなか目にしないし希少かなと・・・まぁ、自分の様な物好きくらいしか手は出さないでしょうが(苦笑)。

希である。
数少ない。
他にはいない。
他では出来ない。

それが武器で。
それが拠所で。
立ち回ってきた。
生き残ってきた。

まぁ。
他にいないところを。
誰も手を出さないところを。
敢えて狙ってきたので。
それはそれで間違いでは無いけれど。

じつのところ。
偏屈で。
強情っ張りで。
協調出来なくて。
それしかやりたくない。
それしか出来ない。
なんてところかもしれない。

まぁ。
それでも。
希少種として。
珍重されているうちは。
なんとかなるのではないかと。
そうは思うのだが。

少しは。
調和して。
溶け込んで。
進化しないと。
絶滅危惧種になったりしないかと。
それはそれで・・・いささかまずいかな(苦笑)。

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2010/04/14 Wed *見てみたい / Long John Baldry

20100414longjohnblues


もしも。
叶うならば。

田淵の様には。
打てなかった。
009の様には。
戦えなかった。
キースの様にも。
弾けなかった。
見れなかった。

叶わなかった。
見ることの出来なかった。
そんな世界を。
今でも。そうなんだ。
今でも。
見てみたいと。
思うんだ。

例えば。
もしもあと少し。
この身の丈が高かったら。
どんな世界が広がったのだろう。
見てみたい。

『Long John's Blues』'64年リリース。
その190センチを超える身の丈ゆえにいつしかロング・ジョンと呼ばれたボールドリー。
急逝したシリル・ディヴィスのバンド、オール・スターズを引継ぐこととなって。
ザ・フーチー・クーチー・メンと改名したそのバンドを率いての1stアルバムです。
'60年代の英国における屈指のR&Bシンガーだったボールドリーのその声の。
その渋さが、その魅力が余すところなく伝わってくる素晴しいアルバムです。
あのストーンズの『Got Live If You Want It !』のMCを務めていたボールドリー。
その“いい声”が思う存分に発揮されている、思う存分に堪能できるアルバムなのです。
2ndアルバム以降はポップになってヒット曲を出すも、どうにも居心地が悪い気がして。
やっぱりボールドリーはブルースやR&Bを歌ってこそその本領を発揮するんだよなと思わずにいられません。
ロッド・スチュワートやエルトン・ジョンからも慕われていたボールドリー。
'70年代に入ってからはその2人が手掛けたなんとも味わい深いアルバムを作ったりもしています。
その身の丈同様に。後に続こうとする若い衆を受入れる懐の深さもあったのでしょう。
それにしても。190センチですか。見える世界も違ったんだろうなぁなんて思ってしまうのです。

もしも。
叶うならば。

田淵の描いた。
その世界を。
009の駆け抜けた。
あの世界を。
キースの刻んだ。
その世界を。
見てみたかった。

叶わなかった。
見ることの出来なかった。
そんな世界を。
今でも。そうなんだ。
今でも。
見てみたいと。
思うんだ。

例えば。
もしもあと少し。
この身の丈が高かったら。
どんな世界が見えたのだろう。
見てみたい。

叶わぬことと。
知りながら。
見てみたい。
時に痛切に。
そんなことを思うのです。

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2010/04/11 Sun *寝てみたい / Marianne Faithfull

20100411faithfullforever


明るい陽射し。
青い空。

陽気に誘われて。
山の麓の。
桜の里へと。
バスに乗って。
道標を辿って。
しっかりと。
踏みしめて。

土の匂い。
芝の感触。
舞い散る花びら。
ふらふらと。
誘われて。
くらくらと。
惑わされて。

このまま。
この緑の中に。
この桜に覆われて。
寝てみたい。

『Faithfull Forever』'66年リリース。
草原に横たわるその姿があまりに美しいマリアンヌ・フィスフルの米国での3rdアルバム。
当時の例に漏れず。マリアンヌも英国と米国では異なるアルバムが発売されていたのですが。
このアルバムでも英国では未発表だったナンバーが何曲か収められています。
それらのうちの何曲かは確か未だにCD化されていなかったと思います。それは兎も角。
ママス&パパスのカヴァー「Monday Monday」があれば「Ne Me Quitte Pas」なんてのもあったりして。
あいかわらず何でもありのその選曲が時代を感じさせて。その時代の空気が。
マリアンヌに合っていた、マリアンヌという婀娜花を咲かせたんだなと改めて感じたりもするのです。
「Ne Me ~」は映画《シェルブールの雨傘》のテーマですが。カトリーヌ・ドヌーブとマリアンヌ。
どちらもあの時代を象徴するミューズだったりもして。どちらも昔から憧れだったりもするのです。
それにしても。このジャケットのマリアンヌ、本当に魅力的で。ついつい見惚れてしまいます。
勿論。少し舌っ足らず(?)で音程も妖しいマリアンヌの歌声にも惹かれるものはあるのですけどね。
やっぱり。マリアンヌは、このアルバムに関してはこのジャケットが一番の魅力ですね。

明るい陽射し。
青い空。

陽気に誘われて。
山の上の。
遊歩道へと。
リフトに乗って。
斜面を上って。
しっかりと。
踏みしめて。

陽の匂い。
草の感触。
吹き抜ける風。
ふらふらと。
誘われて。
くらくらと。
惑わされて。

このまま。
この光の中に。
この風に包まれて。
寝てみたい。

日常を。
喧騒を。
放れて。
忘れて。

空の下。
陽の下。
風の中。
土や草や。
芝や桜や。
その懐かしさ。
その温かさ。

そこに横たわりたい。
そこで寝てみたい。
そんな休日でした。

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2010/04/09 Fri *そんな集りがあった / Van Morrison

20100409domino


かって。
そんな集りがあった。

ロックが好きで。
音楽が好きで。
好きで好きで大好きで。
好きが高じて。
病みつきになって。

海を越えて行った。
ライブで。
同じ匂いの。
ちょっと変な危ない。
そしてとっても御機嫌な。
連中と出会って。

そんないかれた。
そんないかした。
連中を集めて。
毎月の様に。
飲んで。語って。笑って。
そんな時間を過ごしてた。

そして。
そんな輪の中心には。
いつも。
あの笑顔があって。
いつもの。
あの台詞があった。

せっかくだからねぇ。

『His Band And The Streer Choir』'70年リリース。
『Astral Weeks』『Moondance』に続いてリリースされたヴァン・モリソンの4thアルバム。
アルバム冒頭を飾る「Domino」の軽快さに象徴される様に。御機嫌にリラックスした感じが全編に漂っていて。
前2作にあった張り詰めた様な感覚や、ヴァンの特徴でもある求道的な感じもあまりなくて。
それが恐らくは特に前2作と比較してこのアルバムの印象を弱くしていて、語られることも少ないのかなと。
確かにあの2枚、わけても『Moondance』がヴァン畢生の名作であることは間違いないのですが。
でも。このアルバムで聴かれるヴァンのいつもより力の抜けた、楽しげな歌声も実に魅力的だったりするのです。
ウッドストックのミュージシャンと交流する中で徐々に形成されていったと言うヴァンのバンド。
タイトル通りに初めてそのバンドと共に制作したアルバムだったことがその歌声に如実に反映してるかなと。
そしてアルバムを締め括るラスト2曲、「If I Ever Needed Someone」とその名も「Streer Choir」に。
そのゴスペルを思わせる女性コーラスを従えて。ソウルフルに歌い上げるヴァンがまたとても印象的で。
気のあったバンド、仲間ならではの和気藹々とした空気の中で。歌うことを心底楽しんでいたんだろうなと。
そんな。多分滅多に見ることのできないであろうヴァンの笑顔までも想像してしまったりするのです。

かって。
そんな集りがあった。

ロックが好きで。
音楽が好きで。
そんな思いを。空気を。
共にできる。
その時間が大好きで。

ロックが好きなら。
音楽が好きなら。
それだけで良くて。
新しい顔が増えてたり。
暫く見かけなかった顔が。
いつのまにか戻ってきてたり。

年齢もバラバラ。
肩書きなんて関係なく。
来る者拒まず。
去る者追わず。
扉はいつでも開けっ放し。
そんな自由さも好きだった。

そして。
そんな輪の中心には。
いつも。
あの笑顔があって。
いつもの。
あの台詞があった。

せっかくだからねぇ。

頭にくることもあったし。
喧嘩もしたし。
でも。
あの笑顔。
その空気。
それだけで。
敵わなかった。

ロックが好きなんだ。
音楽が好きなんだ。
そんな仲間が好きなんだ。
無条件で。
無防備で。
それが伝わってくる。
それが解ってしまう。

上手いよなぁ。
ずるいよなぁ。
何にも言えないじゃん。
笑っちゃうじゃん。

せっかくだからねぇ。

そうだね。
楽しくやろう。
で、今日はどんなブツ手に入れたの?
そうそう。あのブートもう聴いた?
あっ、この曲いいね。
こういうの好きだよねぇ。
ほら、飲んでよ。
あれ、あれ聴きたいねぇ。
またぁ、マニアックなのじゃないの?
マスター、ヴァン・モリソン掛けて下さいよ、せっかくだからねぇ。
やむを得んでしょう。
何がせっかくなんだか・・・いいよね。
いいよねぇ。

かって。
そんな集りがあった。
あったんだ。

師匠に献杯。

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2010/04/08 Thu *春なのに / カルメン・マキ/ブルース・クリエイション

20100408makiandbluescreation


春なのに。

そう。
春なのに。
どこかで。
どこかから。
ブルースが聴こえる。

春だから。
そう。
春だから。
ここで。
いまここで。
ブルースが鳴っている。

芽吹き。
風が吹き。
花が咲き。
なのに。
だからこそ。
ブルースが。
聴こえてくるんだ。
鳴り始めるんだ。

『カルメン・マキ/ブルース・クリエイション』'71年リリース。
フォークからロックに転向したカルメン・マキが竹田和夫率いるブルース・クリエイションと組んだアルバム。
「時には母のない子のように」のヒットを祝ってレコード会社からプレイヤーと数枚のアルバムを贈られたマキ。
その中にあったジャニス・ジョプリンのアルバムに衝撃を受けて自らロックへの転向を表明して。
幾つかのバンドやセッションを経て。このアルバムにてロック・シンガーとしての最初の一歩を記したのでした。
兎に角。マキのヴォーカルと竹田和夫のギターが素晴しくて、圧倒的で・・・としか言い様が無いのですが。
後のOZ時代ほどハードではなくどこか未だ解放しきっていない感のあるマキなのですが。
そのやや抑え目ながらも伸びやかで時に艶っぽく、時に可愛くもあるヴォーカルが堪らなく魅力的で。
ゴツゴツと刻み、伸びやかにドライブする竹田和夫のギターがまたそれを時に煽り、時に引き立てていて。
これはもう一級品のブルース・ロック、ブルースだなと。震えて痺れずにはいられないのです。
それにしても。'71年に。40年近く前に。これだけのアルバムが創られていたことがやはり驚きだったりします。
OZの1stとこのアルバムがやはりマキのアルバムとしては双璧かなとも思います。
個人的には時代を、そして何故かブルースを感じさせるこのジャケットも好きだったりします。

春なのに。

そう。
春なのに。
今日も。今夜も。
いまこの時も。
ブルースが憑りついてくる。

春だから。
そう。
春だから。
ここに。
いまここに。
ブルースが宿っている。

目覚め。
蠢き。
動きだす。
なのに。
だからこそ。
ブルースが。
憑りついてくるんだ。
宿ってしまうんだ。

鮮やかな。
色彩と陽光の中。
立ち尽くす。
風景が。
世界が。
反転する。
世界中を。
ブルースが覆いつくす。
身の内から。
ブルースが溢れ出す。

春なのに。
春だから。

ブルースが・・・

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2010/04/04 Sun *桜の国の人だから / サディスティック・ミカ・バンド

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咲き誇る。
桜の下で。
その。
艶やかな姿を。
眺めながら。

美しさに。
心打たれ。
優しさに。
心癒され。
ただただ。
佇みながら。

この桜の下に。
何があろうとも。
それが何であろうとも。
いいじゃないかと。
構わないと。
愛しさにこの身を。
委ねてしまおうと。

桜の国の人だから。

『天晴』'89年リリース。
桜の下、艶やかに美しい桐島かれんの姿が素晴しいサディスティック・ミカ・バンドのアルバム。
かれんを起用したのは加藤和彦で。モデルで歌は素人のかれんです。、ヴィジュアル的な狙いを優先したとか。
このジャケットを見るだけで。その狙いは成功してるかなと。他のバンドではできなかっただろうなと。
豪華で華麗で。完成度も高くて。決して力まなくて。軽やかで捻りがあって。やっぱり粋だよなと。
小原礼の帰国をきっかけにして。特別な理由も無く十数年振りに再編して。相変らずに。
これだけのアルバムを作れてしまう、作ってしまう。その技量と感覚はまさしくあっぱれとしか言えません。
惜しむらくは。狙いでもあるのでしょうが。かれんの歌が、その存在感がもう少し前面に出ててもいいかなと。
まぁ、でも。このジャケットの立ち姿、その存在感だけで十分にあっぱれなんですけどね。
清志郎が参加してる曲があったり。キースの『Talk Is Cheap』に入ってそうな曲もあったりと。
その辺の目配りと言うか、押さえてるところ、センスの良さも個人的には好きだったりもします。

咲き誇る。
桜の下で。
その。
秘めやかな香を。
抱きながら。

妖しさに。
心乱され。
儚さに。
心捕まれ。
ただただ。
佇みながら。

この桜の下に。
何があろうとも。
それが何であろうとも。
いいじゃないかと。
構わないと。
狂おしさにこの身を。
任せてしまおうと。

桜の国の人だから。

艶やかで。
秘めやかで。
愛しく。
狂おしく。
その姿、その立ち姿。
あっぱれと。

桜の国の人だから。

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2010/04/02 Fri *巡り来た春に / Kiss

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巡り来た春に。
今年もまた。
巡ってきた春に。

いつかの。
あの日の。
かの日の。
過ごしてきた。
その春を思い。

あの人を。
あの人も。
その時々の。
その時々に。
出会った。
共にいた。
人を。時を。
感じた。
抱いた。
ものを思い。

『Alive Ⅱ』'77年リリース。
所謂“アライブ・シリーズ”の第2弾としてリリースされたキッスの2枚組ライブ・アルバム。
『Love Gun』を携えてのツアーの模様を収めているのですが。『Alive !』との重複を避ける為に。
『Destroyer』以降の3枚からのナンバーだけを収録しているので。
A面からC面までがライブで。D面にはスタジオ録音の未発表曲を収録すると言う変則的な構成になっています。
勿論、「Detroit Rock City」とか「Makin' Love」とか「God Of Thunder」とか「Love Gun」とか。
それらのライブ・テイクが聴けるのは嬉しいのですが。「Rock & Roll All Night」や「Black Diamond」も。
どうせならやっぱりダイジェストじゃなくて。2枚組フルのライブが聴きたかったかなとは思ってしまいます。
最も当時は。この中ジャケットの見開きや、音楽雑誌のグラビアなんかを見ながら。
あの《ヤング・ミュージック・ショー》の残像を思い浮かべて。何度も繰り返し聴いていたんですけどね。
そうそう。本当はその《ヤング・・・》が収録された4月2日の武道館公演がライブ・アルバムになる筈で。
『Rock And Roll Party In Tokyo』なるタイトルも決まっていて。音楽雑誌にも広告が載っていたのですが。
何故かお蔵入り。LAフォーラムの音源とされるこのアルバムに一部その武道館の音源が使用されているとも。
今からでも遅くないから。武道館の完全版をリリースしてくれないかなと。売れると思うんですけどね。
兎にも角にも。その《ヤング・・・》が、キッスが今に至るロック馬鹿人生の原点だったりするので。
この季節には。このアルバムに針を落とし。DVDで武道館公演を観て。思いを新たにしたりするのです。

巡り来た春に。
今年もまた。
巡ってきた春に。

いつかの。
あの日の。
かの日の。
過ごしてきた。
その春を思い。

あの人を。
あの人も。
その時々の。
その時々に。
出会った。
共にいた。
人を。時を。
感じた。
抱いた。
ものを思い。

その日々に。
その人たちと。
過ごしてきた時間が。
その時間の中で。
感じてきた。
抱いてきた。
思いが。
それが。
あったから。
ここまで来たのだと。
これからも行くのだと。

そんな始まりの季節が。
また巡ってきているのです。

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2010/03/31 Wed *よくないと知りながら / Black Oak Arkansas

20100331bestofblackoak


よくないとは知りながら。
よくないことは重々承知で。
それでも。偶に。
そう偶にではあるけれど。

どうにも。
抑え切れなくなって。
耐えられなくなって。
我慢できなくなって。

もう。
一目散に。
空をも駆ける勢いで。
襲いかからんばかりに。

高級でもなければ。
上品でもなくて。
でも。それがどうした。
それだから惹かれるんだと。

よくないとは知りながら。

『The Best Of Black Oak Arkansas』'77年リリース。
如何にも“よくない”ジャケットに惹かれてしまうブラック・オーク・アーカンソーのベスト・アルバム。
(オハイオ・プレイヤーズの『Honey』を意識してる感じも。“よくない”加減はあっちが上かな・・・)
自分達の出身地であるアーカンソー州の地図にも乗らない様な小さな村の名前がバンド名の由来で。
そんな南部の埃や土に塗れた。男臭さまるだしのハード・ブギー・バンド・・・そんなとこなのでしょうが。
ハードなブギーだけでなく、当然の様にカントリーもあったり。ノベルティな感じもあったりとごった煮でもあって。
またヴォーカルのジム・ダンディ・マングラムの歌声が、なんとも個性的と言うか、他には無い声と歌い方で。
どうにもこうにも。がさつで、猥雑で。もっと言ってしまえば下品で安っぽいのですが。それが妙に刺さったりして。
明らかにB級で。それ以上にはなりようが無いのですが。それ以下にもならなくて。これはこれで1つの芸だと。
その昔。ロックなんてものを聴き始めた頃に。音楽雑誌のグラビアで偶々目にしたジム・ダンディ・マングラム。
その上半身裸で長髪をなびかせた姿が何故か子供心に焼きついてしまったせいもあってか。
普段はその存在を忘れ去っているのですが。偶に。どうしても聴きたくなって針を落としてしまうのです。
決して好きな声ではないし。どうってことのないバンドだと思うのですが。偶に。そう偶にどしようもなくですが。

よくないとは知りながら。
よくないことは重々承知で。
それでも。偶に。
そう偶にではあるけれど。

どうしても。
隠し切れなくなって。
忍ばせておけなくなって。
辛抱できなくなって。

もう。
無我夢中で。
岩をも通す勢いで。
飛びかからんばかりに。

高級でもなければ。
上品でもなくて。
でも。それがどうした。
それだから惹かれるんだと。

よくないとは知りながら。

食べちゃうんだよなぁ。
ハンバーガーとフライドポテト。
あの“よくない”感じの油がね。
偶に。そう偶に。
どうしても。
欲しくなるんだよなぁ(苦笑)。

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2010/03/30 Tue *微かな呟きだとしても / Cheap Trick

20100330cheaptrickgreatesthits


小さな声。
遠い声。

立ち止まり。
振り返る。
何も見えない。
誰もいない。
でも。
確かに。

目を閉じる。
心を開く。
聞えるものがある。
触れるものがある。

どこにいても。
どんな時も。
その声を感じたら。
その声を思ったら。

笑ってる。
踊ってる。
輝いている。

微かな呟きだとしても。

『The Greatest Hits』'91年リリース。
エピックとの契約満了に伴って編集されたチープ・トリックにとって初めてのベスト・アルバム。
黄金の'70年代~低迷の'80年代~オリジナル・メンバーに戻っての劇的な復活と。
なんだかエアロスミスにも通じるもののあるチープ・トリックの歩みをアルバム一枚に凝縮しています。
トム・ピーターソンが脱退していた時期のアルバムからも選曲されているのが潔いと言うか。
商業的には不遇をかこっていたその時代にも、ちゃんとロックン・ロールしてたんだぞとの意地と言うか。
ポップでありながら。実は硬派なチープ・トリック、リック・ニールセンらしさが表れているかなと。
そして確かに。それらのヒットしなかったナンバーも実にキャッチーなチープ・トリックらしさに溢れてたりします。
とか言いながら。「I Want You To Want Me[Live]」とか「Surrender」とかがグッとくるんですけどね。
未発表だったビートルズのカヴァー「Magical Mystery Tour」が入っていることが目玉で。確かにいいのですが。
外部ライターの作品と言うことで実はメンバーは不満があるらしい「The Flame」のベタさも好きだし。
そして。やはり。「Voices」が。このB面ラストに収められた名曲が、その名曲で終わるのが堪らないかな。
「Voices」を聴くと。いつもこう。感傷的になって。切なくなって。でも。微笑むことができるのです。

小さな声。
遠い声。

雑踏の中。
静かに強く。
見えはしない。
ここにはいない。
でも。
確かに。

目を閉じる。
心を開く。
聞えたらいいな。
触られたらいいな。

どこにいても。
どんな時も。
この声が届いたのなら。
この思いが届いたのなら。

笑えるのに。
踊れるのに。
輝けるのに。

微かな呟きだとしても。

聞えるよ。
聞えるかい?

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