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2010年5月

2010/05/27 Thu *たかが十年、されど十年 / 矢沢永吉

20100527tenyearsago


たかが十年。
そう。
たかだか十年前までは。
こうして。
飲んで。
食べて。
語って。

時には。
反発して。
逆らったり。
勝手に走ったり。
それでも。
基本的には。
色々と。
教えられて。
色々と。
開いてくれて。
それでも。
解らなかったり。
間違ったり。
それでも。
見守っていてくれて。
背中を押してくれて。

たかが十年。

『Ten Years Ago』'85年リリース。
キャロル解散から10年、ソロになって10年。矢沢永吉、永ちゃんのソロ10周年アルバム。
そのキャロルのナンバーをセルフ・カヴァーしたアルバムでもあります。
10年ってことで。キャロルに対する思いに変化があったか。思いを新たにして何かを確かめたのか。
10年経っているので。キャロル時代より落着いて洗練された感じはあって。
そんなサウンドと永ちゃんの歌声で聴くキャロルのナンバーも新鮮だった印象が強く残っていたりします。
と言うか。このアルバムで改めてキャロルっていいナンバーがいっぱいあったんだなって思い知らされてリして。
特にB面が。「レディ・セブンティーン」「0時5分の最終列車」「ミスター・ギブソン」「She Belongs To Him」
「最後の恋人」「ファンキー・モンキー・ベイビー」って流れが堪らなく好きだったなと。
特に「She Belongs To Him」はあの頃本当に胸に沁みたなと。あの頃・・・まぁいいか(苦笑)。
そうそう。その話とは別で。当時のバイト先にちょっといかれた、そしていかした女の娘がいて。
その娘に頼まれてこのアルバムをダビングしたっけ。かなり危ない娘だったけど。どうしてるかな・・・なんて。
そんなお姉ちゃん話に結びついて甘酸っぱいものが蘇る辺りが永ちゃん、キャロルらしいかな(笑)。

されど十年。
そう。
たかだか十年前までは。
こうして。
飲んで。
食べて。
語って。

それが。
普通で。
あたり前で。
今もこうして。
並んでいれば。
基本的には。
あの頃と。
変わらないけれど。
色々と。
あったし、あっただろうし。
それでも。
解かり合えることは。
確かにあるのだけれど。
それでも。
立ち位置も異なっているし。
簡単には超えられないものもあるし。

されど十年。

それでも。
会えること。
話せること。
それが変わらずに。
楽しくて。
嬉しくて。
今も変わらずに。
教えられて。
開いてくれて。
今でも。未だに。
見守られてる。
背中を押されてる。
そう感じる。
そう信じられる。

いつまでも。
それじゃいけないと。
思いながらも。
先輩は先輩で。
師匠は師匠で。
兄貴は兄貴なのだと。

たかが十年。
されど十年。
されどの重みを抱きつつ。
たかがと軽く飛び越えてと。
これからも。

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2010/05/26 Wed *挑発的なくらいで / The Pretty Things

20100526prettythings


危ないくらいで。
妖しいくらいで。
刺激的なくらいで。
そうさ。
挑発的なくらいで。
それで。
ちょうどいいんじゃない。

危ない橋は渡らない。
妖しいものは近づけない。
あたり障りの無い話しかしない。
だから。
失敗はしないだろうって。
だけど。
面白いことにも巡り会えないだろう。

それでいいの。
そんなんでいいの。
なんだろう。
その顔は。
なんなんだ。
その反応は。

わかった。
もっと。もっと。
挑発してやろう。

『The Pretty Things』'65年リリース。
ローリング・ストーンズのオリジナル・ベーシストだったディック・テイラー。
そのテイラーがベースをギターに持ち替えてヴォーカルのフィル・メイらと結成したプリティ・シングス。
そのバンド名をボ・ディドリーのナンバーから頂いたプリティズですが、“挑発的”なんて意味もあったんだとか。
確かに。このジャケットのメンバーの面構え、佇まいからして如何にもふてぶてしそうで悪そうで。
そのサウンドも。ストーンズ同様にブルースとかR&Bをルーツとしながらも。求道的と言うよりは。
もうなんだか。もろにチンピラっぽくて。精一杯虚勢を張ってカッコつけてやってみたと。
そんな危うさや妖しさが一杯で。変な話。ストーンズは真面目だったんだななんて思ってしまうくらいです。
解る奴だけ解ればいい。何を言われようが俺たちはこれでいくんだと。文句があるかと。
そんな、やさぐれた挑発的な臭いがプンプンして。いやいいなと、笑みが毀れてしまいます。
いやぁ、くどいけど。ブルースやR&Bの良さを伝えていきたいなんて言ってた若き日のキース・リチャーズは。
このプリティーズに比べたらなんて素直で純真で可愛かったんだろうなんて思ってしまうのです。
この見事なまでのアウトロー、反逆者、挑発的なサウンド。プリティズ、カッコ良いです、好きなんです。

危ないくらいで。
妖しいくらいで。
刺激的なくらいで。
そうさ。
挑発的なくらいで。
それでも。
足りないくらいなんじゃない。

危ない橋は渡らない。
妖しいものは近づけない。
あたり障りの無い話しかしない。
だから。
失うものがなかったんだって。
だけど。
何も遺ってないのは何故なんだろう。

それでいいの。
そのままでいいの。
その顔は。
なにも語らない。
その反応は。
なにも変えられない。

だったら。
もっと。もっと。
挑発してやろう。

いままでも。
このままじゃ。
巡り会えない。
変わらない。
ならば。
どうせやるなら。
挑発的なくらいで。
いいんじゃない。

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2010/05/25 Tue *今夜の月は / Frankie Miller

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帰り道。
坂の途中。
ふと見上げてみる。
今夜の月は。
どんな光を放っているだろう。
どんな顔で見つめているだろう。

あっちで。
こっちで。
微かだけれど。
些細ではあるけれど。
何かが起きている。
何かが動き始めている。

何かは解らない。
何故かは解らない。
ただ。
その気配を。
その蠢動を。
感じている。
察している。

今夜の月は。

『Once In A Blue Moon』'73年リリース。
グラスゴー出身のブリティッシュ・ブルー・アイド・ソウル・シンガー、フランキー・ミラー。
オーティス・レディングの再来とも言われ、ロッド・スチュワートとも比されたその歌声。
その実力、魅力はブリンズリー・シュウォーツがバックを従えてのこの1stアルバムから存分に発揮されていて。
名うてのパブ・ロック・バンド、ブリンズリーの慰撫し銀で味のある演奏に支えられて。
ミラーのルーツであるソウル、R&Bの熱さ、深さとブリティッシュ・ロックならではの妙味が程よく合わさって。
実にその。ミラーの歌声が、サウンドが味わい深く、染入ってくる素晴しいアルバムとなっているのです。
派手ではなく、華麗でもなく。穏かで泥臭く。滲み出てくる温かさと優しさが聴く者の胸の内に響くのです。
その生成りの伸びやかさ、そして洗い晒しても褪せないであろう力強さ。
このアルバム、そしてミラーの歌声そのものがアルバム・タイトルの如く類稀な奇蹟の如きものなのだと。
その思いを新たにして。だからこそ。病魔に倒れて闘病を続けているミラーに。
新たな奇蹟が訪れて。再びその歌声を耳にする日が来ることを願わずにはいられなくなるのです。

帰り道。
夜空の向こう。
ふと探してみる。
今夜の月は。
どんな光で照らしてくれるのだろう。
どんな顔で語りかけてくれるのだろう。

あっちで。
こっちで。
微かだけれど。
些細ではあるけれど。
何かが目覚めている。
何かが変わり始めている。

何かは解らない。
何故かは解らない。
ただ。
その気配が。
その蠢動が。
心震わせる。
胸騒がせる。

今夜の月は。

見間違いかな。
思い過ごしかな。
でも。
今夜の月は。
青かった。
青く光ってた。
ならば。
この気配。
この蠢動。
類稀な。
新たな奇蹟が。
誰かに。
僕に。
みんなに。
訪れる様に。

今夜の月は。
青かったよね。

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2010/05/24 Mon *跋扈 / The Flamin' Groovies

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昨夜も飲んでたのに。
明日も仕事なのに。
まだ週の初めなのに。
それでも。
気になるから。
確かめたいから。

夜の街へ。
猥雑で。
いい加減で。
妖しくて。
だから。
愛しい。
もの達が跋扈している。
夜の街へと。
繰り出していく。

顔を見ないと。
話を聞かないと。
確かめないと。
だから。
愛しいもの達の。
跋扈している闇の中へと。

『Jumpin' In The Night』'79年リリース。
サンフランシスコで'60年代半ばから活動していたフレイミン・グルーヴィーズ。
当初はサイケとかガレージなサウンドだったとか。メンバー・チェンジを経て拠点をイギリスに移して。
シンプルなR&Rを聴かせてくれるビート・バンドへと変貌して活動を続けて。
最後まで商業的な成功とは無縁でしたが。そのシンプルでソリッドでキャッチーなR&Rがカッコ良くて。
当時も今も。マニアックな支持を集めていたりする通好みのいいバンドなのです。
恐らくはパブ・ロック・シーンとも関わりや相互に影響はあったりした筈で。
これも通好みの、あのインメイツなんかと相通ずるものがあったりして。その渋さもいい感じです。
このアルバムでは「Please Please Me」とか「19th Nervous Breakdown」のカヴァーとかもやってますが。
ビートルズもやってた「Boys」のカヴァーなんかが一番やさぐれてて似合ってるかな。
そう。そのやさぐれ感。夜の街が似合いそうな、跋扈してそうなこのメンバーの佇まいがね、また好きなんです。

昨夜も飲んでたのに。
明日も仕事なのに。
まだ週の初めなのに。
それでも。
気になるから。
確かめたいから。

夜の街へ。
猥雑で。
いい加減で。
妖しくて。
そうさ。
そんな自分達も。
跋扈していられる。
夜の街へと。
繰り出していく。

顔を見て。
話を聞いて。
確かめて。
そうさ。
跋扈しているもの達の。
愛しい息遣いを感じに闇の中へと。

猥雑で。
いい加減で。
妖しくて。
そんな。
夜の街。
跋扈するもの達。
そんな。
総てが。
愛しくて。
大好きで。
だから。
今夜は。
こんな夜は・・・

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2010/05/23 Sun *休日のランチは / Hot Tuna

20100523hottuna


休日のランチは。
自分の担当になっている。
担当なんて言うとなんだけど。
要するに。
休みの日の。
のんびりした時間が流れる。
お昼くらいは。
ギネスでも飲みながら。
キッチンに立ちたいだけだったりする。

別に。
凝った料理をするでもないし。
レパートリーが豊富にある訳でもない。
そもそも。
自分では悪くないなと思うけど。
それほど。
美味しいわけでもないだろうと。

それでも。
喜んでくれるから。
楽しんでくれるから。
美味しそうに食べてくれるから。
それはそれで。
嬉しかったりもする。

さてと。
本日のランチは。

『Hot Tuna』'70年リリース。
ジェファーソン・エアプレインから派生したホット・ツナ。
ヨーマ・コウコネンとジャック・キャサディがエアプレインに在籍したまま始めたサイド・プロジェクトで。
2人のギターとベースに。ハーピストが加わったトリオ編成でのアコースティックなライブ・アルバムです。
なんと言っても聴きものは。弦の擦れる音も生々しいコウコネンのギターで。
なんでもコウコネンはピックを使わずに指で弾く、フィンガー・ピッキングの名手として有名なのだそうですが。
さもありなんな実に表情豊なそのアコギの響きに心奪われてしまいます。
勿論。エアプレインの華やかさも妖しさもないのですが。ここで聴ける素朴なブルースには独特の味があって。
これがコウコネンの本来の指向だとしたら。エアプレインの乗り心地はどんなもんだったんだろうとか。
尤も。そんな異分子を受け入れる、個性派集団だったのがエアプレインのエアプレインたる故だったのですが。
殆どがブルースのカヴァーなのですが。2曲だけ収められているオリジナル・ナンバーも違和感が無くて。
そこにまた。コウコネンとキャサディのブルースに対する造詣と愛情の深さを感じたりもするのです。

休日のランチは。
冷蔵庫の残りものと。
買い置きの缶詰を使って。
簡単に。
休みの日の。
のんびりした時間の中で。
昼間から。
冷えたギネスを飲みながら。
キッチンでブルースなんか口ずさみながら。

特に。
凝った味付けをする訳でもないし。
特別にいい食材を使う訳でもない。
それでも。
自分では悪くないなと思ってるし。
そして。
一緒に食べてくれる人がいれば美味しいし。

そうなんだ。
喜んでくれるから。
楽しんでくれるから。
美味しそうに食べてくれるから。
それはそれで。
励みになってたりもする。

さてと。
本日のランチは。

大蒜を微塵切りにして。
玉葱を細切りにして
セロリも少しだけ微塵切りにして。
赤唐辛子は一本だけ。
オリーブオイルで強火で炒めて。
色がついたら弱火にして。
ツナ缶を開けて。
ツナのオイルを掛けまわしたら。
潰したホールトマトを加えて。
ちょっと塩、胡椒。
パスタのゆで汁で少し伸ばして。
ツナを加えて煮込んだら。
茹で上げたパスタを加えて。
あえたら出来上がり。

熱々のツナとトマトソースのパスタでした。
ツナを使ったパスタ、好きなんだよな。
そうそう。
ツナ缶はね、イギリスのがいいみたいです!

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2010/05/20 Thu *ずっと好きだった / 藤村美樹

20100520yumekoibito


転校も多かったし。
所謂故郷ってやつからは。
離れて暮らしてるし。
もう長いこと。
暮れと正月くらいしか帰ってないし。

クラス会とか。
同窓会とかには。
縁も興味も無いし。
そもそも。
あの頃から。
学校なんて大嫌いだったから。
懐かしくも無いし。
思い出したくも無いんだけど。

なんだけど。
気になってた。
好きだった。
そんな女の娘は。
一人もいなかった・・・はずも無くて。
偶には。
まぁ、なんだな。その。うん。

『夢恋人』'83年リリース。
キャンディーズのミキちゃん、藤村美樹の唯一のソロ・アルバム。
あのミキちゃんが、普通の女の子に戻ってたミキちゃんが帰ってきてくれたアルバム。
キャンディーズで誰が好きかって。もう。なってたってミキちゃんが大好きだったので。嬉しかったな・・・なんて。
リリースされた当時は貧乏学生だったので。「夢・恋・人」のシングル盤しか買えなかったのですが。
先日。ランちゃん派だったらしい(笑)年長の友人のご好意で譲って頂きました。ありがとうございました。
細野晴臣と高橋ユキヒロがほぼ全面的に参加していて(クレジットが無いけどプロデュースも細野さん?)。
白井良明もほぼ全曲でギターを弾いていて。大村憲司も何曲か弾いてたりと。豪華な面子に支えられて。
ミキちゃんのあの細いけど美しい歌声が堪能できるのです。キャンディーズではいつも控えめで。
リードをとったシングルは「わな」しか無かったミキちゃんですが。早くから作詞作曲を手掛けるなど。
音楽的才能は実は一番あったので。もうミキちゃん派としては、溜飲が下がるというか。
このアルバムでも半数にあたる5曲はミキちゃんが作曲してるのです。どんなもんだい、凄いだろうと。
(そうそう。チャボの作曲によるナンバーが1曲あって。意外な感じがしたのですが・・・それがまたいいんです)
そして何よりも。その歌声から伝わってくる、ミキちゃんならではの空気、吹き抜けていく空気。
少し大人の女になって。でも。懐かして切なくて。儚げで。そして激しい憧憬を抱かせてしまうミキちゃんです。
ジャケットの。控えめで。そしてとても美しい横顔に。ずっと好きだった・・・なんて囁いてしまいそうです。

転校生だったので。
所謂故郷になるらしいとこにも。
なんだか馴染めなかったし。
もう長いこと。
この街で暮らしていて。それが自然で。

何組だったかも。
どんな奴がいたかも。
もうぼんやりと霞んでいて。
そもそも。
あの頃も。今も。
学校とか。集団行動とか。
本当に苦手だったから。
思い出すことも殆ど無いんだけど。

なんだけど。
気になってた。
好きだった。
そんな女の娘達の。
横顔とか。後姿とか・・・そうなんだ。
偶には。
まぁ、なんだな。その。うん。

勿論。
勝手に。
書き換えられていて。
だから。
そのままで。
きれいなままで。
だから。
そのままに。
いまでも。
きれいなままなんだろうと。
だから。
もしと。

ずっと好きだったんだぜ。
相変らずきれいだな・・・なんてな(笑)。

勿論。
そんな空想を楽しめるのも。
今が。
幸せだからではあるのだけどね。

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2010/05/19 Wed *このコンビは・・・ / 沢田研二

20100519miscast


このコンビは。
このコラボは。
ありなのか。
なしなのか。
ありはありだとして。
これでいいのか。
これでうまくいくのか。

楽しめるのか。
楽しませることができるのか。
生まれるのか。
生み出すことができるのか。
どうなんだ。
どうなんだろう。
どうなんでしょう。

少なくとも。
このコンビを。
このコラボを。
試してみたいなと。
続けてみたいなと。
お互いに。
そうは思ってるみたいではあるけれど。

『Mis Cast.』'82年リリース。
井上陽水が全曲の作詞作曲を手掛けたジュリー、沢田研二のアルバム。
当時はそんな表現は一般的では無かったかもですが。ジュリーと陽水がコラボしたアルバムです。
そう。一般的で無かっただけに。正直最初は違和感があったかな。
だって。ジュリーはバリバリの歌謡界のスターで。陽水はフォークの人だったから。当時はですが。
最初はシングルの「背中まで45分」を聴いて。今までのジュリーと違うなって。
そう感じた人も多かったみたいで。確かジュリーのシングルにしてはチャートの反応も良くなくて。
アルバムを聴いても。どうにも馴染めなかったりしたのですが。そうあの頃は。
最近になって。ああこれもありだったんだなと。こういうことをやりたかったんだなって。
既定路線とか固定観念とかどうでもよくて。常に進化し続けたい、その時々で。好きな歌を歌いたい。
いつも刺激を与えて、受けて。錆びることを良しとせず、挑み続けたい。それがジュリーなんだなって。
この何年かのジュリーを追っかけて。そのライブを観続けて。解ってきたアルバムかなと。
確かに今でも。陽水とジュリーの世界の違いは感じるのですが。その違いがあるからこそ。
その境界線が時に曖昧になって。ふと重なる時に。そこに新しい何かが生まれていたんだなと感じるのです。
「ジャスト・フィット」なんて。かなりいい感じのコラボになっています。うん。かなりいいかな。

このコンビを。
このコラボを。
ありにするには。
なしにしない為には。
あくまでもありなんだと。
これでいくんだと。
これでうまくいくんだと。

楽しめると。
楽しませてくれそうだと。
生まれそうだと。
生み出してくれそうだと。
どうのこうもないと。
どうなんだろうなんて。
そんな余地は無いんだと。

少なくとも。
このコンビで。
このコラボで。
暫くはいいんじゃないかと。
暫くは転がしてみたいなと。
お互いだけでなく。
そう思わせるしかないのだけれど。

ちょっと。
似てるかな。
同じかな。
好むこと。
好まないこと。
強いとこ。
弱いとこ。
何だか。
重なってるかもで。
そいつかどうかと。
違いがあって。
違いがあるからこそ。
補ったり。重なったり。
生まれるものもあるかなと。
そこが。
ちょっと。
微妙ではあるけれど。

今は。
ミス・キャストで無いことを。
願いつつ。
今しばらくは。
二人羽織でもいいから。
上手く演じられたらな。
なんて思ったりもするんだな。

誰かと組むってのは。
難しいけど。
面白くはあるのです。

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2010/05/18 Tue *火照ってる / サンハウス

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忘れたはず。
確かに。
普段は。
そんなことなど。
思いもしないし。
とうの昔に。
止めたはず。

それで。
不満も無いし。
不足も無いし。
やせ我慢でも無く。
無理もしてない。

なんだけど。
ふとした瞬間に。
なんかのきっかけで。
蘇って。
思い出して。
それを。
その時を。
その思いを。

火照ってる。

『Crazy Daiamonds』'83年リリース。
結成35周年のボックス・セットや12年振りの再結成ツアーで盛り上がっているサンハウス。
そのサンハウスの最初の再結成となった'83年のライブの中、日比谷野音で収録されたライブ・アルバム。
当日は全20曲が演奏されましたが、このアルバムには12曲しか収録されていなくて。
さらに歌詞の問題からか「ステディ・ドライバー・マン」にはテープの逆回しによる処理がなされたりしています。
そのどちらも。現行のCDでは解消されていますが。当時はもうこのアルバムだけで充分に衝撃的で。
それこそ。脳天を叩き割られるくらいの衝撃を。それこそ。爆弾が落ちて、ダイナマイトが破裂した様な衝撃を。
身体中に受けて。精神も揺るがされて。どれだけ痺れたか。だからこのアナログ盤に愛着が、拘りがあるのです。
高校生の頃、シーナ&ザ・ロケッツに出会って。「Propose」とか「Cry Cry Cry」なんて遊びで歌ったりしてて。
大学に入って。バンドを組んだ博多出身の奴にシナロケやろうぜって言ったら。サンハウスだろって言われて。
不覚にもそれまで聴いたこと無くて。丁度出たばかっりのこのアルバム買って。針を落としたら・・・
次の日にはテープにダビングして。他のメンバーに配って。絶対これやる、これしか無いって勝手に宣言して。
もう。それくらい。凄くて。影響されて。とにかく。こんなロックン・ロールがやりたい、菊みたいに歌いたいって。
特に。ラストの3曲。「もしも」「レモン・ティー」「アイ・ラブ・ユー」にやられて。全身が火照って。
その頃はもう毎日何度も何度も繰り返し聴いて。いつもいつも頭の中で流れてるくらい入れ込んでたのでした。
そえくらいに。サンハウスは。このアルバムで出会った菊のヴォーカルは自分にとって大きな存在だったのです。
特に。「レモン・ティー」なんて。それなりに歌い込んだので。ちょっと自信もあったりして。
「Train Kept A Rollin'」歌うといまいちだけど「レモン・ティー」歌うと上手いじゃないってメンバーにも言われたし。
まぁ。要するに英語で歌うとどうにもボロボロだっただけなんですが(苦笑)。今でも聴くと火照るかな。

忘れられない。
確かに。
普段は。
そんなことなど。
思いもしないし。
とうの昔に。
止めたんだけど。

それで。
問題は無いし。
課題では無いけれど。
時に爆発しそうになって。
満たされてはいないかなと。

そうなんだ。
ふとした瞬間に。
なんかのきっかけで。
蘇って。
思い出して。
それを。
その時を。
その思いを。

火照ってる。

色々と。
刺激もあったり。
呼び起こされたり。
そんなことが。
あったりもして。
久々に。
火照ってる。

DJもいいんだけどさ。
久し振りに。
歌いたいな・・・なんてね(笑)。

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2010/05/17 Mon *ロックは続くよいつまでも / Rainbow

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終わらない。
続いてる。
まだまだ。
終わらない。
あの頃から。
続いてる。

今のうちだけ。
直ぐに飽きるさ。
そのうち廃れるさ。
どこがいいんだか。
解らないね。
ガキの間だけ。
ガキの音楽だろ。
大人になれば。
見向きもしないさ。

うるさいな。
ほっといてくれ。
解んなくていいよ。
今だけだって言うなら。
今だけでも。
放っておいてくれよ。
ガキで悪かったな。
とにかく。
今は。今は。
これが。
この音が。
この音だけが。
必要なんだ。

『Long Live Rock 'N' Roll』'78年リリース。
リッチー・ブラックモア率いるレインボーのオリジナル3rdアルバム。
恒例となったベースとキーボードのメンバー・チェンジがあって。新加入の2人はゲスト扱い(?)で。
あくまで正式メンバーはリッチー、ロニー・ジェームス・ディオ、コージー・パウエルの3人だったとも。
とにかく。リッチー、ロニー、コージーの3巨頭体制によるブリティッシュ・ハード・ロックの傑作アルバム。
リッチーが特にアメリカでのヒットを狙って。コンパクトにキャッチーにと。日和ったとも言われていて。
確かにタイトル・ナンバーなんかタテ乗りで。モロ狙ってるんですが。カッコいいんですね、これが。
尤も特に日本では。従来の攻撃的で様式美なレインボーが求められていたので。
「Kill The King」とか「Gates Of Babylon」なんてナンバーの方が人気がありました。
アルバムの邦題からして『バビロンの城門』でしたから。まぁ確かにレインボーだからなぁ。様式美じゃないと。
それに。歌ってるのがロニーですから。情念込めて歌い上げてますから。キャッチーったって限界があって。
だからこそ魅力的だったのですが。ご存知の様にこのアルバムを最後にロニーは解雇されてしまいました。
そのロニーの突然の訃報に接して。久し振りに針を落としたのですが。
正直。このアルバムに、このハード・ロックに昔の様には熱くはならないのですが。
あの頃。あのガキの頃。ハード・ロックの。その爆音が無かったら。あのくそったれな日々を耐えられなかったし。
導かれなかったら、扉を開けられなかったら。ロック馬鹿にもならなかったし、今まで生き延びてないだろうし。
まだまだ。終わらないし。終われないし。だから。旅立ってしまったロニーに。ありがとうと。

終わらない。
続いてる。
まだまだ。
終わらない。
あの頃から。
続いてる。

今のうちだけだって。
直ぐに飽きるって。
残念ながら飽きたことなんて。
一度も無かったな。
大人になれたかは。
微妙だけれど。
ガキの音楽じゃ無かったみたいだぜ。
未だ解らないんだろうな。
一生解らないんだろうな。

もういいだろう。
もう諦めてくれ。
もう解っただろう。
今だけだじゃなかったんだよ。
これからも。
放っておいてくれよ。
ガキのままかも知れないけど。
とにかく。
今も。これからも。
これが。
この音が。
この音だけが。
必要なんだ。

ロックが。
ロックン・ロールが。
それだけが。
必要なんだ。

ロックは続くよいつまでも。

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2010/05/15 Sat *その表情、その想い / Jeff Beck

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春に開館した。
新しい美術館。
その開館記念展。

展示室から。
展示室へと。
歩を進めて。
立ち止まって。
巡って。

描いた。
描かれた。
その時代。その背景。
その空気。その匂い。
そして。
その想い。
それさえも。
伝わってくる様で。
そんなものに。
抱きとめられている様で。

そして。
そこに。
そこだけに。
隠し切れない。
その想い。

『Truth』'68年リリース。
ジェフ・ベック名義でリリースされた所謂第1期ジェフ・ベック・グループの1stアルバム。
今更ですが。ヴォーカルがロッド・スチュワート、ベースがロン・ウッド、ドラムスがミック・ウォーラーと。
恐るべしと言うか、とてつもなく強力な面子で。特にベックとロッドの絡みと鬩ぎ合いの熱さ、激しさ。
ブルースをベースにしながら、新たな高みへ、新たな世界へと達している瞬間がここに確かにあるのです。
これも今更ですが。レッド・ツェッペリンの1stアルバムよりも1年先んじていて。その元ネタはここにあったかと。
結局はベックとジミー・ペイジの商才の差が。ツェッペリンをハード・ロックの始祖にしたに過ぎないのではと。
まぁ、異論もあるでしょうが。このアルバムがペイジに何らかのヒントを与えたことは間違いないかと。
ともかく。今も変わらぬベックのギターの激しさ、今は聴けないロッドの歌の熱さと深さが素晴しいのです。
特に「Blues De Luxe」なんて聴いていると。ロッドの歌の、その非凡さに改めて驚いたりもするのです。
このアルバムにもモノラル盤とステレオ盤があって。ミックスもかなり異なるんだとか。
一度英国オリジナルのモノラル盤で聴いてみたいものですが。(かなり)いい値段するんですよね・・・
そして。このジャケット。俯き加減の美しい女性の横顔が描かれていますが。
なんでもこの女性。当時のベックのガール・フレンドがモデルなんだとか。込められた想いを感じたりして。

春に開館した。
新しい美術館。
その開館記念展。

最後まで。
鑑賞したら。
もう一度。
その展示室まで。
戻って。

描いた。
描かれた。
その姿。その肖像。
その眼差し。その表情。
そして。
その想い。
それさえも。
伝わってくる様で。
そんなものに。
抱きとめられている様で。

そう。
ここに。
ここだけに。
隠し切れない。
その想い。
秘められた。
その想い。

その表情を。
その瞬間だけでも。
独占した。
共有した。
その狂おしいまでの。
幸福感。
一人の女性の。
肖像だけ飾られた。
その展示室。
その想いに。
息が詰まりそうで。
でも。
立ち去れなくて。

そうなんだ。
その横顔。
その眼差し。
その表情。
その想い。
独占してる。
共有してる。
それは。
本当に。
焦がれるような幸福なんだよねと。
帰り道。
隣を歩いてる。
その横顔に。
声に出さずに。
語りかけてみたりしたのでした。

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2010/05/14 Fri *同じ時代を / The Rolling Stones

20100514stoneage


同じ時を。
同じ場所で。
同じ思いで。
過ごした。

そんな。
日々が。
続いてた。
そんな。
日々を。
重ねてた。

馬鹿みたいに。
あほらしくて。
だけど。
熱くて。
楽しくて。
御機嫌で。

遠のいても。
離れてしまっても。
あの日々と。
あの思いが。
あるから。

たまさかの。
今夜も。
また。

『Stone Age』'71年リリース。
英国デッカ・レコードのローリング・ストーンズとの契約終了後の第1弾となった編集アルバム。
以後も手を変え品を変え、言わば粗製濫造されたデッカ主導の一連のアルバムの最初の1枚です。
明らかにローリング・ストーンズ・レコード第1弾の『Sticky Fingers』の発売に合わせてきた・・・
まぁ、ぶっちゃけ便乗狙いで。ストーンズ側は音楽雑誌に抗議と不買を求める広告を出したりしてました。
「Look What You've Done」とか「My Girl」とか。英国では未発表だったナンバーが4曲収録されてたり。
当時廃盤だったEP『Five By Five』から「Confessin' The Blues」とか「Around And Around」など3曲収録とか。
それなりの意図はあったのかも知れませんが。「Paint It, Black」とかヒット曲もあったりして中途半端かなと。
ストーンズですからね。個々のナンバーは魅力的だし。なんだかんだでそれなりに聴けちゃったりしますけど。
しかし。「My Girl」はなぁ。意気込みは解るけど。若気の至りってところでしょうか。どうにも甘いかな。
逆に。今のストーンズが演奏する、ミックが歌う「My Girl」なんて聴いてみたい気はしますけどね。
そして。アルバム・タイトルですが。“石器時代”って。逃げられたデッカの精一杯の皮肉だったのでしょうか。

同じ時を。
同じ場所で。
同じ思いで。
過ごした。

そんな。
日々は。
色褪せなくて。
そんな。
日々は。
今も息づいていて。

馬鹿みたいに。
あほらしくて。
だけど。
熱くて。
楽しくて。
御機嫌で。

遠のいても。
離れてしまっても。
あの日々と。
あの思いが。
あるから。

たまさかの。
今夜も。
また。

変わらずに。
馬鹿みたいに。
あほらしくて。
だけど。
熱くて。
楽しくて。
御機嫌で。

なんだけど。

続けてた。
重ねてた。
あの日々は。
石器時代とまでいかなくても。
存外に昔のことだったりもして。
ふと一抹の寂しさを感じたりもして。

また。
同じ時を。
同じ場所で。
同じ思いで。
同じ時代を。
過ごしたいなと。
ジャックの海に溺れながら。
徐々に薄れいく意識の片隅で。
思ってたりもする。

そう。
思ってたりするんだな。
同じ時代を・・・ってね。

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2010/05/13 Thu *・・・と思ったら / Savoy Brown Blues Band

20100513shakedown


これでいいと。
これでいくんだと。
思ったら。

待ってくれって。
変えてくれって。
なんでまた。

一度。
決めたんだから。
決まったんだから。
そもそも。
始まったばかり。
手を着けたばかり。

もう少し。
見てみるとか。
やらせてみるとか。
転がしてみるとか。

ねぇ。

『Shake Down』'67年リリース。
ブリティッシュ・ブルース御三家のひとつ、サヴォイ・ブラウンの1stアルバム。
このアルバムまではサヴォイ・ブラウン・ブルース・バンドと名乗っていました。
それだけブルースを好きだ、信奉してるんだとの表れだったのではと思うのですが。
収録されているナンバーも1曲を除いてはブルースのカヴァーで。
その演奏も。いかに焦がれてるブルース・マン達に近づけるかを目指している様な感じがあります。
ヴォーカルとドラムスに2人の黒人メンバーを擁して、ツイン・ギターで奏でるオーソドックスなブルースです。
ジャケットでのサングラスと如何にもモッズ御用達の赤い上着のいでたちが印象的なキム・シモンズ。
相当に熱狂的でマニアックなブルース・ファンだったんだろうなと。で、きっと探究心も強くて。
デビューして。このメンバーで落着いて(シェイク・ダウン)活動することも出来たのでしょうが。
次のアルバムでは早くもシモンズ以外のメンバーは総取っ替えして。その後もメンバー・チェンジが度重なって。
で、つまるところ。シモンズがいれば。シモンズが目指すブルースをやれればサヴォイ・ブラウンなわけですが。
その拘り続ける軌跡の原点、出発点に。このオーソドックスなブルースが存在していたことも。
そして。それに飽き足らず、そこに安住しなかったことも。いいかな、ありかなと思ったりするのです。

こいつでいいと。
こいつでいくんだと。
思ったら。

待ってくれって。
変えてくれって。
そいつはまた。

一度。
伝えたんだから。
思わせてしまったんだから。
そもそも。
火をつけたばっかり。
その気にさえたばっかり。

もう少し。
聞いてみるとか。
引っ張ってみるとか。
転がしてみるとか。

ねぇ。

突然の。
変更。
変化。
よくある話で。
驚くまでも無くて。
必要な時もあるし。
意図は解るのだけど。

あまりにも。
急で。
短いと。

もう少し。
このままで。
慣れるまで。
落着いていたいよなと。
思わないでもないんだな。

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2010/05/12 Wed *ある日森の中 / Chicken Shack

20100512onehundredtonchicken


見つかるか。
探しだせるか。
掘りだせるか。
当てられるか。

そんなこと。
判るくらいなら。
苦労は無くて。
判らないけど。
取敢えずは。
動いて。
歩いて。
餌でも撒いて。

いきあたり。
ばったり。
計画性も無けりゃ。
確率も低いかも。

それでも。
ある日。
森の中。

『100 Ton Chicken』'69年リリース。
ブリティッシュ・ブルース御三家のひとつ、チキン・シャックの3rdアルバム。
前作を最後に紅一点だったクリスティン・パーフェクトがジョン・マクヴィーと結婚する為に寿退職して。
(そう。彼女こそあのクリスティン・マクヴィーその人です)
新たにポール・レイモンドが参加して。スタン・ウェブを一枚看板として男4人で新たな一歩を踏み出しました。
もともとクリスティンという“色”はあったにせよ。ウェブのフレディ・キングの影響が大きいギター。
その頑固一徹なブルース・ギターが売りであったので。さほど違和感も無く。
デヴュー以来の気心知れたリズム隊を従えて弾き、歌うウェブブルースを味わえる、それだけでいいかなと。
全曲がミディアムからスローなので。派手さに欠けるというか、どうにも地味ではあるのですけどね。
しかし。なんとも。ウェブは心底ブルースが好きなんだなぁと。そんなことも感じてしまうのです。
そして。このジャケット。この森の中でのコスプレには何か意味があったのでしょうか。
これも英国人ならではの洒落なのか。妙にウェブらしくもありますが。あまり出会いたくは無いかな(苦笑)。

見つかるか。
探しだせるか。
掘りだせるか。
当てられるか。

そこんところ。
当たりがつくなら。
彷徨ったりしなくて。
ついてないけど。
取敢えずは。
止まって。
待って。
罠でも仕掛けて。

いきあたり。
ばったり。
計画性も無けりゃ。
確率も低いかも。

それでも。
ある日。
森の中。

出会ったりもする。
出くわしたりもする。

はてさて。
この熊さんは。
いい人かな。
味方かな。
なによりも。
いい話を持ってきてくれるのかな。

ある日。
森の中。

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2010/05/11 Tue *何が生まれる、何処へ飛んでいく / Fleetwood Mac

20100511thepiousbirdoggoodomen


手始めに。
手探りで。
とにかく。
先ずは。
動き出せる。
歩き出せる。

その為の。
手引書と。
地図を。
作りましょう。
書きましょう。

前にも。
どこかで。
誰かがやってたかな。
誰かが取組んでたかな。
そうだとしても。
これは。
これからは。
自分で。
自分たちで。
自分たちの。

『The Pious Bird Of Good Omen』'69年リリース。
ブリティッシュ・ブルース御三家の筆頭(?)だったフリートウッド・マックの日本独自の編集アルバム。
タイトルとジャケットは英国盤の同名アルバムからの流用ですが内容は大幅に異なっていて。
A面には英国での1stアルバム『Peter Green's Fleetwood Mac』のA面が曲順もそのまま収録されていて。
B面に英国盤の『The Pious Bird~』から抜粋されたナンバーが収録されたりしています。
なんでこんなことになったのか。日本では『Peter Grenn's~』はリリースされないままで。
ミック・フリートウッドの女装ジャケットも強烈な米国編集盤の『English Rose』がリリースされていた為で。
その『English Rose』に収録されていたナンバーとダブらないナンバーが選ばれてB面に収められている訳です。
結果「Black Magic Womwn」とか「Albatross」とかが外されてしまって。随分と地味な印象となっています。
その分。純粋なブリティシュ・ブルースとして。まだまだB.B.キングやエルモア・ジェームスからの影響が。
ピーター・グリーンとジェレミー・スペンサー。それぞれのギターに顕著だった頃の姿をじっくりと味わえます。
そうしてブルースを極めたからこそ。「Albatross」「The Green Manalishi (Wth The Two Prong Crown)」とか。
ブルースの枠に収まりきらない傑作を生み出し、大きく飛翔することになったのだと。
それにしても。このジャケット。お腹の膨らんだ尼僧って・・・この英国らしい不気味さもまた個性なんですけどね。

手始めに。
手探りでも。
とにかく。
先ずは。
動き出すこと。
歩き出すこと。

その為の。
手引書と。
地図を。
作っている。
書いている。

前に。
どこかで。
誰かがやってたなら。
誰かが取組んでたなら。
それも生かして。
それも頂戴して。
これは。
これからは。
それも。
自分で。
自分たちで。
自分たちの。
やってみて。
アレンジを加えて。
ものにして。

いつか。
それを極めれば。
そこから。
生まれるもの。
飛んでいくもの。

希望でもあり。
不安でもあり。
何が生まれる。
何処へ飛んでいく。

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2010/05/10 Mon *夜の街に / Foghat

20100510nightshift


夜の街に。
ガォーッ。
なんて叫びはしないけど。
叫びはしないけど。
夜の街は。
大好きで。
夜の街の。
その灯りを。
思うだけで。
楽しくなってくる。
嬉しくなってくる。

ましてや。
その灯りが。
身も心も。
温めてくれる。
気が置けなくて。
安らぎを与えてくれる。
そんな場所から。
そんな店から。
漏れてくる。
灯りだとしたら。

夜の街に。
繰り出すしかないじゃない。

『Night Shift』'76年リリース。
電撃のハード・ブギー・バンド、フォガットの6thアルバム。
従来よりも洗練された感の強かった前作『Fool For The City』が売れて。
そのまま売れ線を突っ走るかとも思われフォガットですが。そこは流石に解ってたのか。
サウンドの抜けの良さはそのままに。ガツンと気合の入ったハード・ブギーをぶちかませてくれます。
(『Fool For The City』だって別に甘い訳じゃなく。タイトル曲なんかは実に御機嫌でしたけどね)
重心の低い、腰の据わったブギーをいつでもぶちかませる、帰るべき場所がある、解ってる。
それがフォガットの強味であり、そこが信用に足るバンドでもある訳で。
毎度毎度。同じ様なことを書いてますが。もうそんなブギーを演ってるってだけでいいなと、好きだなと。
更に言えば。このアルバムではアル・グリーンの「Take Me To The River」をカヴァーしていて。
サザン・ソウルへの愛情、畏敬を感じさせながらも見事にフォガットならではのブギーに転化させている。
その眼差し、志し、腕の程も実に信用できるよなと嬉しくなってしまうのです。
面白いのはタイトルのせいか。このアルバムでは全体に“夜”を思わせる空気が漂っているところかな。
なんにしろ。今では殆ど顧みられることも無いであろうフォガットですが。いいバンドです。大好きなんです。

夜の街に。
ガォーッ。
なんて叫びたい気持ちを抑えて。
気持ちは抑えても。
夜の街は。
大好きで。
夜の街の。
その灯りを。
目にするだけで。
駆けだしたくなる。
踊りだしたくなる。

ましてや。
その灯りが。
身も心も。
和ませてくれる。
余計な言葉が必要なくて。
寛ぎを与えてくれる。
そんな場所から。
そんな店から。
漏れてくる。
灯りだとしたら。

夜の街に。
繰り出すしかないじゃない。

毎度毎度。
夜遊びの話で。
なんなんだ。
聞き飽きた。
本当かよと。
お思いの方もおありでしょうか。

毎晩毎晩。
連休中から。
夜遊びが。
夜勤みたいに。
お勤めみたいに。
常態化していたので。
如何ともできず。
まぁ。
そろそろ。
落着くとは思いますが。

夜の街に。
繰り出したい。
そんな場所が。
そんなお店が。
増えてしまったので。
どうにも。
夜勤が増えそうではあるのです(苦笑)。

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2010/05/09 Sun *色鮮やか、目に鮮やか / Cream

20100509disraeligearsukmono


初夏。
色鮮やか。
目に鮮やか。

山の中。
木々鮮やか。
花々も鮮やか。

見ているだけ。
感じるだけ。
それだけで。
何かが。
吹き抜けていく。
洗われていく。

初夏。
色鮮やか。
目に鮮やか。

『Dearaeli Gears』'67年リリース。
『カラフル・クリーム』の邦題で知られるクリームの2ndアルバム。
クリームはライブだろうと言う人も多いですし。確かにライブでの壮絶なクリームも好きですが。
クリームの魅力はそれだけじゃないぞと。ポップでキャッチーなヒット・メーカーとしてのクリームもいいぞと。
ブルースをベースに。ハードにサイケにと。ジャケット通りの鮮やかさ、邦題通りのカラフルさで。
そのサウンドの幅も広がり、またそのサウンドでこれまた彩り豊なメロディーが奏でられると言う。
そんなカラフルでサイケでもあるクリームならではの魅力が1枚のアルバムにコンパクトに凝縮されているのです。
クラプトンのギターも。あの円やかなウーマン・トーンやワウワウを使ったりとか様々な表情が楽しめるし。
またジャック・ブルースのベースが。これがいい音で鳴っているんですね。この中低音の響きは堪りません。
やはりこのアルバムも。英国オリジナル盤、それもモノラル盤で聴くとその深みにはまってしまいます。
そんな音の良さも含めて。あの時代に。一足早くブルース・ロックの殻を破って、世界に飛び出して。
その先へと塗り替えて見せた。ロックの可能性を鮮やかに示して見せた、感じさせたアルバムだったのかなと。
「Strange Brew」もいいけど。「Sunshine Of Your Love」は初めて耳にした時から、もう本当に大好きですね。

初夏。
色鮮やか。
目に鮮やか。

山の中。
木々鮮やか。
花々も鮮やか。

見ていただけ。
感じただけ。
それだけでも。
間違いなく。
吹き抜けていった。
洗われてしまった。

初夏。
色鮮やか。
目に鮮やか。

誰も。
何人も。
創り得ない。
描けない。

その。
色に。
彩に。
気に。

包まれる。
触れられる。
それだけで。
ただ。
それだけで。
鮮やかに。
身の内より。
塗り替えられていく。
染められていく。

さぁ。
新しい季節へ。
初夏へ。
その先へ。

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2010/05/07 Fri *新しい相棒は? / Johnny Winter And

20100507johnnywinterandlive


どこかの。
刑事ものみたいだけど。

昨年末に。
組んでた相棒が。
辞めてしまって。

抜けてるところも。
多々あったけど。
勘所は解ってたし。
頭の回転も。
手の動きも。
それなりではあって。
随分と助けられたし。
なによりも。
手が合っていたので。
楽だったのだけれど。

一人でできること。
一人で動けること。
あるけれど。
一人でできないことも。
一人で動けないことも。
あるわけで。

で、今度は誰と組めばいいんでしょう?

『Live』'71年リリース。
ジョニー・ウィンターにリック・デリンジャー率いるマッコイズが合体したジョニー・ウィンター・アンド。
メンバー・チェンジを経たその2ndアルバムにして超絶的な稀代の傑作ライブ・アルバム。
その新メンバー、ボビー・コールドウェルの激しいドラミングで幕を開けて。そのまま全開で突っ走ります。
後にキャプテン・ビヨンドでその本領を発揮するボビーですが。その半端じゃない力量の一端が窺えます。
そして何と意っても。ジョニーとリック。100万ドルのブルース・ギタリスト、ジョニー。
そのジョニーの新たな可能性を目覚めさせ、火をつけたのはやはりリックの存在だったんだろうなと。
この一大ハード・ロックン・ロール大会となったライブの熱さ、勢い、その熱量は半端じゃありません。
主役のジョニーを立ててバッキングに徹しながら時にソロで挑み、時にツイン・リードで煽りと。
これでもかとジョニーを刺激するリックです。またそれに応えて、求められた以上に爆発するジョニーです。
基本はブルース馬鹿のジョニーとハードでポップなロック小僧のリック。実に最高のコンビネーションです。
2曲収録されているスロー・ブルースにも以前には無かった艶っぽい輝きが感じられていいのですが。
やはり「Jumpi' Jack Flash」も「Johnny B. Goode」と。本当にこれ以上無いハード・ロックになっているのが。
その振り切り加減、弾け加減、爆発加減が何よりも痛快で御機嫌なのです。めちゃくちゃカッコ良いのです。
ジョニーとリック。それぞれのソロも好きなのですが。やはりこの2人は組んだ時が一番好きかな。

どこかの。
刑事ものみたいだけど。

昨年末に。
組んでた相棒が。
夢を追ってしまって。

抜けててもいいけど。
それなりに。
勘所もちゃんとあって。
頭の回転も。
手の動きも。
ついてきてくれて。
求めに応えてくれて。
なによりも。
癖の強いこの曲者と。
手が合いそうな誰かはいないかと。

一人でやれること。
一人で楽しめること。
あるけれど。
一人でやれないことも。
一人で楽しめないことも。
あるわけで。

で、今度は彼と組めばいいんですね?

新しい。
相棒候補は。
なかなかに切れそうで。
それでいて柔らかそうで。
真直ぐな感じもあって。
まぁ。
先ずはお手並み拝見なんだけど。

火をつけてくれるかなと。
熱くさせてくれるかなと。
楽しませてくれるかなと。
少し・・・かなり期待しているのです。
まぁ。
面白くなってくれば、面白くやっていければ。
それでいいんですけどね(笑)。

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2010/05/06 Thu *不治の病 / Rick Derringer

20100506springfeever


滅多に。
風邪もひかないし。
年相応に。
ガタがきてるところも。
あるにはあるけれど。
幸いにも。
まぁ病気とは。
今のところ。
ほぼほぼ。
無縁ではある。

なんだけど。
ひとつだけ。
季節的ではあるけれど。
克服できない。
症状があって。
この病だけは。
治らないだろうなと。

五月病。

連休明けに。
仕事なんか。
したくないよなぁ(苦笑)。

『Spring Fever』'75年リリース。
タイトル(五月病の意あり)通りに物憂げな表情が印象的なリック・デリンジャーの2ndソロ・アルバム。
物憂げではありますが美しいなと。思わず見惚れてしまいそうになりますが。アイドルしてますね。
可愛い顔して才気溢れるリックです。ウィンター・ファミリーの名参謀であった訳ですが。満を持して。
自らがフロントに立った1stソロ・アルバム『All American Boy』は実に御機嫌なR&Rアルバムでした。
それに続くこのアルバムではよりポップなリックの魅力が全開になっていて。これもいいなと。
ポップといっても一筋縄でいかなくて。様々なタイプのナンバー、サウンドが楽しめて。
この辺が只者では無い。リックのソングライター、アレンジャー、プロデューサー、そして勿論。
ミュージシャン、ギタリストとしてのセンスの良さ、引き出しの多さを雄弁に物語っているのです。
そのキャリアの出発点であるマッコイズの「Hang On Sloopy」のセルフ・カヴァーもあれば。
ジョニー・ウィンターに提供した「Still Alive And Well」「Roll With Me」の自演ヴァージョンもあります。
そうそう。ルーファス・トーマスの「Walkin' The Dog」なんてのも演ってたりします。
そのどれもが思わず口ずさんでしまいそうな感じで。こんなのを聴いたら物憂げになんかしてられないかな。
「Still Alive~」と「Roll With~」はよりハードなジョニー・ウィンターの方が個人的には好みではありますが。

どこも。
痛くも痒くもないし。
経年変化で。
勤続疲労が生じているところも。
あるにはあるけれど。
幸いにも。
まぁ病気とは。
今までのところ。
ほぼほぼ。
付き合いはない。

なんだけど。
ひとつだけ。
季節的ではあるけれど。
発症してしまう。
症状があって。
この病だけは。
続くのだろうなと。

五月病。

連休明けに。
仕事なんか。
するもんじゃないよなぁ(苦笑)。

まったく。
もって。
なんだかなぁ。
なんだけど。
眠い。だるい。
なんだか気が進まない。
どうにも気が向かない。
どういもこの季節はね。

五月病。
自分にとっては不治の病。
まぁ。
ニ三日のことではあるけれど。

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2010/05/05 Wed *俺を殺すにゃ / Michael Bloomfield

20100505itsnotkillingme


俺を殺すにゃ。
刃物は要らぬ。

肉体的にも。
精神的にも。
決して。
タフなどではなくて。

わりと。
些細なことで。
ダメージ受けたり。
落ち込んでみたり。

ところが。
どっこい。
ダウンしたり。
寝込んだりまではいかなくて。
どっかで。
なんとかなる。
なるようになると。
開き直ってて。

たいがい。
大丈夫だろうと。
たいてい。
一晩寝れば。
なにもしなくても。
回復してたり。
忘れてたり。

そんなんで。
自分のことに関しては。
そうかんたんに。
そんなんじゃ。
くたばらないぞと。
構えていられるのだけど。

『It's Not Killing Me』'69年リリース。
ポール・バターフィールド・ブルース・バンドの一員として鮮烈なデビューを飾り。
エレクトリック・フラッグを経て。アル・クーパーとの共演で一躍時代の寵児となった。
そんなマイケル・ブルームフィールドの初めてのソロ・アルバム。
ブルームフィールドと言えば、なにはなくともブルース。その凶暴さと繊細さが同居したギター。
時に火花を吹き、時に泣きまくるそのプレイがなにより素晴しくて。それでヒーロとなったのですが。
このアルバムでは実になんというか肩の力の抜けた(抜けまくった)リラックス振りが印象的で。
スワンプ・ロックの香り漂うナンバーもあれば。カントリー・タッチなナンバーもあって。
ギター・ヒーローとしてのブルーム・フィールドを期待して針を落とすと拍子抜けするかもなのです。
ただ。恐らくは元来が。ブルースに止まらずに広く深く、様々な音楽を好む人だったんだろうなと。
そう考えると。その素朴で繊細な(そして少し複雑な)ブルームフィールドの素顔が見えるようで。
なかなかに味わい深く、愛しく感じられ。特にB面なんて実にいい感じに沁みてくるのです。
タイトル、そしてこの内容。ギター・ヒーローに祀り上げられることを拒否して。
そんな熱病なんかに惑わされないぞと、そんなんじゃくたばりゃしないぜって。そんな意地も感じたりします。

俺を殺すにゃ。
刃物は要らぬ。

肉体的にも。
精神的にも。
決して。
タフなどではないけれど。

わりと。
自分のことならば。
受け流せるし。
なんとかなってしまう。

ところが。
どっこい。
ダウンしたり。
寝込んだりするのが。
自分じゃなくて。
誰かさんだと。
なにがなんだかって。
泡を食ってしまって。

たいがい。
どうしようもなくなって。
たいてい。
こっちがダメージ受けてしまって。
なにもできなくなって。
立ち尽くしてしまったり。
訳も無くウロウロしてしまったり。

そんなんで。
自分のことに関しては。
そうかんたんに。
そんなんじゃ。
くたばらないぞと。
構えていられるのだけど。
誰かさんのことに関しては。
からっきしだらしなくて。
構えてなんかいられなかったりする。

どっちが。
弱ってるのよ。
風邪ひいてるのよ。
それじゃ。
わからないでしょ。

なんて言われても。
もう。どうしたらいいんだろうって。

俺を殺すにゃ・・・

自分の弱点は。
間違いなく。
我が相方なのですね(苦笑)。

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2010/05/04 Tue *闇に紛れて / Aerosmith

20100504nightintheruts


夜になると。
闇に紛れて。
蠢く。
動きだす。

昼日中の。
陽光には。
誘われず。
目もくれず。

ただただ。
茫洋と。
漠然と。
やり過ごし。

夜を待って。
闇の訪れを待って。
身も心も。
活動開始。
血が流れて。
頭が回って。

すっかり。
夜の生物。
闇とお友達。
夜行性。

『Night In The Ruts』'79年リリース。
絶頂期にあった筈のエアロスミスの、その綻びが危機が初めて白日の下に曝されたアルバム。
ジャケットにはジョー・ペリーを含む5人のオリジナル・メンバーの姿がありますが。
実はジョーはこのアルバムの製作途中で脱退して自らのバンド、ジョー・ペリー・プロジェクトを結成しています。
音楽性の違いが原因とか何とか言われてましたが。スティーヴン・タイラーとの確執が抜差しならなかったとも。
まぁ、この頃既に。メンバー全員がドラックに蝕まれていてまともな状態では無かった様ですが。
決して駄作などではなく。随所にエアロスミスらしさがあって。スティーヴンもシャウトしてるし。
ジョーも相変らず弾いているので。「Remember(Walking In The Sand)」とか「Think About It」とかいいし。
ブルースな「Reefer Head Woman」とかも聴かせてくれるのですが。なにか違和感があるかなとも。
妙に纏ってると言うか、バランスが良すぎる気がして。サウンドがなんだかクリーンな感じがして。
ここらはジャック・ダグラスがプロデュースから離れてしまった影響も少なからずあったんだろうなとも。
妖しさとか、危うさとか。そんな闇の部分が足りないだろうと。それじゃエアロスミスじゃないだろうと。
夜とか闇とか。そんな暗いところがお似合いのエアロスミスなのですが。
タイトル(そしてジャケット)が暗示するかの如く、暗い坑道の中で道を見失っていたのかもではあります。

夜になると。
闇に紛れて。
蠢く。
動きだす。

昼日中の。
陽光には。
誘われず。
目もくれず。

ただただ。
休息して。
体力を温存して。
待ち続けて。

夜の匂いが。
闇の気配が。
身も心も。
包み込めば。
血が騒いで。
肉が踊って。

すっかり。
夜の生物。
闇とお友達。
夜行性。

さぁ。
繰り出そう。
いつもの轍(Rut)を辿って。
もうこれが習性(Rut)なんだから。
夜の中で。
闇に紛れて。
生きるのだ。

しかし。
こう毎晩毎晩。
深夜になると。
動き出して。
遊び歩いてると。
隣近所からは怪しまれてるんだろうなぁ(苦笑)。

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2010/05/03 Mon *探し物、掘り出し物 / Sheena & The Rokkets

20100503sheenaandtherokketsus


探し物はなんですか。
掘り出し物がありますか。

住んで。
暮らして。
二年も過ぎて。
今更と言うか。
二年も経ったから。
当然と言うか。

足りない物が。
見えてきて。
解ってきて。
あそこに。
あれがあれば。
ピッタリはまれば。
いいのにねと。

そんなわけで。
探し物を。
掘り出し物を。
探しに。見つけに。
足を使ってみようかと。
いそいそと出かけてみたりする。

『Sheena And The Rokkets』'80年リリース。
シーナ&ザ・ロケッツ、シナロケの米国でのデビュー・アルバム。
『真空パック』と『チャンネル・グー』の2枚から選曲されていてと。全曲、英語で歌ってと・・・
何故かA面1曲目の「Lazy Crazy Blues」だけは日本語のままですが。これは狙いがあったのかな。
とにかく。シーナが英語で歌ってるこのアルバムのシナロケも。オリジナルに負けず劣らず。
シャープでクールで。ポップでキュートで。カッコ良いんです。痺れます。
あの「You May Dream」の英語ヴァージョンも当然収めれれていて。これもね、いいんですよ。
あの頃のニューヨーク・パンクとして聴いても違和感無いような空気を身に纏っています。
ロックン・ロールなハートがあれば。日本語だろうと英語だろうと。関係無いぜって、そんな心意気かな。
鮎川誠、誠ちゃんのギターがね、やっぱり好きだなぁ。何と言うか“まっとうな”ギターなんだよなと。
さてこのアルバム。随分前から存在はしっていて。探していたのですが。
なかなかお目にかからなくて。偶に出会ってもとてつもなく高値がついてたりで手に入れられなくて。
先日、思わぬところで、思わぬお手頃価格の1枚に出会うことができて。掘り出し物を我が手にしたのでした。
アナログ盤は基本的に中古盤で入手するしかないので。気長に小まめに。足で探すしか無いのですが。
それが楽しくて。それにこんな出会いもあるので。これからも探し物、掘り出し物、足を使ってね。

探し物はなんですか。
掘り出し物がありますか。

より良く。
より楽しく。
住み続けよう。
暮らしていこう。
今更だけど。
あたり前のことだから。

その為に。
あったらいいねと。
欲しいよねと。
あんな感じで。
そんなやつがねと。
目標がハッキリと。
定まったので。

そんなわけで。
探し物を。
掘り出し物を。
探しに。見つけに。
足を使ってみようかと。
いそいそと出かけてみたりする。

いろいろあるね。
これいいかも。
その色は合わないでしょ。
これもいいなぁ。
作りがほら、ここ見て。
うん?あぁ、意外とね。

歩いて。見て。
触って。訊いて。調べて。
話し合って。

これなら状態もいいし。
比較的新しいし。
この色なら溶け込むかな。
コンセントもついてるし。
ちょっとサイズが大きいかも。
でも。なんとかならないことも。
これ手に入ったら。
掘り出し物だよね。

申し込むだけ。
申し込んでおきましょう。
倍率高いからねぇ、当たるといいね。
当たると信じてるもん。
まぁ、願えば叶うですか。
ユー・メイ・ドリームってことで(笑)。

探し物。
掘り出し物。
中古品。リサイクル。
誰かは不要になって。
誰かは必要としていて。
どこかで役目は終えていても。
どこかでは出番が待っている。

それは。
家具でも。レコードでも。
同じなんだなと。
これからは。
レコード以外も。
探し物、掘り出し物、足を使って。
まぁ、レコ屋巡りのが楽しいけどね(笑)。

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2010/05/02 Sun *今夜も散歩を / RCサクセション

20100502singleman


いつも。
いまも。
今夜も。

二人で。
夜の街を。
並んで歩く。
それが。
大好きで。
楽しくて。
心弾んで。
温かで。

あの頃も。
あの日も。
あの夜も。

二人で。
夜の街を。
並んで歩いて。
色んな道。
色んな場所。
色んな店。
色んな人たち。

出会って。
話して。
通って。
教えられたり。
支えられたり。
背中を押されたり。
抱きしめられたり。

星が流れたり。
月が見てたり。

『シングル・マン』'76年リリース。
RCサクセションの3rdアルバムにしてオリジナル・メンバー3人による最後のアルバム。
演奏にはセッション・ミュージシャンがかなり起用されていて。
あのタワー・オブ・パワーのホーン・セクションも含めてその演奏、アレンジに清志郎は納得してなかったとか。
確かに、『Rhapsody』以降のRCからすると。そこにこそ清志郎の求めていたサウンドがあったとすると。
このアルバムのサウンドには違和感があって。プロダクションも、清志郎自身も図りかねていたのかなとも。
尤も。清志郎が普通の言葉で描き出す心情や日常、その世界の生々しさには変わりは無くて。
むしろ。機会に恵まれず。このアルバムに、曲作りに総てを注ぎ込まねばならなかった状況も手伝ってか。
身を刻む様な、胸の奥の柔らかいところに直接触れる様な。その切なさ、愛しさが一層伝わってくるかなと。
「夜の散歩をしないかね」とか「ヒッピーに捧ぐ」とか「甲州街道はもう秋なのさ」とか「スロー・バラード」とか。
名曲・・・なんて言う言葉じゃあまりに陳腐なんだけど。でもそうとしか言いようが無くて。
アルバム自体が。間違いなく名盤なのですが。やはりRCのアルバムとしては少し異色でもあって。
故に。“キング・オブ・ライブ”以降は見え辛くなってしまった清志郎の世界の広さ、深さを感じられるのかもです。

・・・もう1年。まだ1年。何が慣れない、何が受入れられないって。やっぱり清志郎の不在で。
なぜなら。いつも、いまも。清志郎の歌は自分の内ポケットにあって、鳴っていて、聴こえてきて。
そうなんだ。いつも、いまも。微笑ませてくれたり、涙溢れさせてくれたり、背中を蹴り飛ばされたりで。
そうなんだ。いつも。いまも。聴こえてくるのがあたり前過ぎて。ドカドカうるさいツアーは続いているんだと。
きっと。それは。まだまだ変わることは無いから。まだまだお別れは言えないなと。そんなところかな。

いつも。
いまも。
今夜も。

二人で。
夜の街を。
並んで歩く。
それが。
あたり前で。
嬉しくて。
心安らかで。
温かで。

これからも。
その日も。
その夜も。

二人で。
夜の街を。
並んで歩いて。
色んなこと。
色んな場面。
色んな話。
色んな思い。

二人で。
並んで。
互いに。
教えあって。
支えあって。
背中を押しあって。
抱きしめあって。

星が流れたり。
月が見てたり。

そんな風に。
歩いていければ。
悪くは無いねと。
今夜も散歩を。
しないかね。

僕らが。
一緒に。
歩き始めた。
その記念日に。
雲の上に。
ツアーに旅立った。
ボスの歌が。
これからも。
そんな二人を。
包んでくれるなら。
悪くは無いねと。
今夜も散歩を。
しないかね。

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2010/05/01 Sat *You've Too Many Friends / 萩原健一

20100501donjuan


タクシーを降りて。
辺りをキョロキョロと。
ここだね。
ここの4階だね。

エレベーターに乗って。
ボタンを押して。
暫し無言。
ドアが開いて。
見慣れぬ扉の前。
一呼吸おいて。
開けてみる。

懐かしい顔が迎えてくれる。
軽口を叩きながら。
カウンターに腰を下ろして。
思わず微笑が毀れる。
本当に。やっとね。
まさかね。本当に。
漕ぎつけたんだね。

じゃぁ、いつもので。

『Donjuan』'80年リリース。
ショーケン、萩原健一がつわもの揃いのドンファン・ロックン・ロール・バンドと共に創り上げたアルバム。
ショーケンはねぇ、やっぱりライブが最高、ライブが一番で。数あるライブ・アルバムをよく聴くのですが。
このアルバムはなんと言ってもバンドがいいし。またいい曲がねぇ、多く収められていて。これはいいかなと。
特にB面。「ぐでんぐでん」「ローリング・オン・ザ・ロード」「砂時計」「ララバイ」「ムーン・シャイン」とね。
これで。熱くならなかったら、胸にこみ上げてこなかったら嘘だろうってくらい、ショーケンの魅力が溢れています。
この頃のショーケンは神憑っていると言うか、酔っ払っていると言うか、いっちゃってると言うか。
とにかくそのテンションが凄くて。その歌声にも凄味と艶、色気があって。まったくもってカッコ良いの一言です。
ライブに比較すれば大人しいものの。このアルバムでもその独特の節回しや、崩し方が色っぽいんですよね。
この男の色気に憧れたし。この男の色気が周りにいい仲間を集めてるんだろうなと羨ましかったな。
だから。「ぐでんぐでん」の世界に憧れて。数え切れないほど飲んだくれては口ずさんだし。
「ローリング・オン・ザ・ロード」なんて。膝を折って蹲って。頭を抱えて何かをやり過ごさずにはいられない時。
そんな時に。頭の中で聴こえてきて。何度も何度も。もう一度と立ち上がったりもしたのです。
何があっても。自分なりのやり方で。自分の為、共にある誰かの為。歩き続けるんだと、転がり続けるんだとね。
あの映画《竜二》でも印象的だった「ララバイ」も。歳を重ねるごとに沁みるようになってきたし。
またこのアルバムに収められているナンバーを、ライブでね、野音とかで聴けたら最高なんですけどね・・・

手の動き。指の動き。
ちょっと緊張してるかな。
でも。変わらないね。
見てると落着くんだよね。

ボトルが唄って。
氷が啼いて。
暫し無音。
グラスを傾けて。
目で喉で味わう。
一呼吸おいて。
息を吐いてみる。

懐かしい空気に包まれる。
憎まれ口をききながら。
カウンター越しに思いが行き交う。
思わず声にして笑ってしまう。
安心した。良かったね。
良かったね。ほっとした。
漕ぎ出したんだね。

じゃぁ、もう一杯。

多くの花が語ってる。
たくさんの笑顔が語ってる。
みんなの心が語ってる。

良かったね。
安心したね。
嬉しいね。
待ってたよ。

いいお店になるといいね。
いいお店になるね。
カウンターの。
向こうも。こちらも。
楽しそうで。楽しくて。
大好きなんだね。
大好きなんだな。

You're A Happy Man
You've Too Many Friends
I'm A Happy Man
I've Too Many Friends
We Are Rolling To Be Free
We Are Rolling To Be Free

カウンターの向こうの。
ちょっといい加減で。
かなり意地っ張りで。
それなりに腕の立つ。
友人が帰ってきました。

なんかね。
予想以上に嬉しくて。
想定外にほっとして。
きっと待ちわびてたんでしょう。
間違っても本人には言いませんが(苦笑)。

帰ってきて。
集まってきて。
また楽しい夜が増えるかなと。
ちょっと、かなり。
楽しみなのです。

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2010/04/30 Fri *冥利!/ Dr. Feelgood

20100430drfeelgoodsigles


声が掛かって。
誘われて。
頼まれて。

大丈夫だよ。
任せておいて。
でも。
内心はドキドキ。
でも。
相当にワクワク。

友達のバンドが。
イベントやるんだ。
回してくれないか。

嬉しいね。
楽しいね。
DJ冥利だね!

『Singles (The U.A. Years +)』'89年リリース。
当時の最新シングルまでの全A面ナンバーを余さず収録したドクター・フィールグッドの2枚組編集アルバム。
なんたって。DJをやってる身としてはまずこのジャケットが最高に御機嫌で。そうそうこんな感じだよねと。
それでもって。26曲も収録されているので。これまた御機嫌だし。カッコ良いし。なにより便利だし(笑)。
ウィルコ・ジョンソンに始まって、ジッピー・メイヨー、ジョニー・ギター、ゴードン・ラッセルと。
歴代ギタリストのプレイを順番に纏めて聴くことができるのもかなりポイントが高いところかなと。
勿論、ウィルコのキレの良いギターは最高ですが。メイヨーやジョニーのR&Rなギターもいいなと。
そして。リー・ブリロー。この人がフロントであの声で。R&RやR&Bを歌ってれば。それで成り立ってしまうと。
それがつまるところドクター・フィールグッドだったんだなと。この2枚組を聴きとおす度に改めて感じるのです。
この。いかにも英国的な。慰撫し銀の、拘りと癖の強い、そしてどこか飄々ともしていて粋な。
この。バンドが、ドクター・フィールグッドが。好きなんだよなと。改めて惚れ直してしまうのです。
御機嫌だし。カッコ良いし。なにより踊れるし。これからも繰り返し針を落として、繰り返し回し続けるだろうなと。
ドクター・フィールグッドが、特にウィルコやメイヨーがいた頃のドクター・フィールグッドが好きだと。
そして。好きで踊っちゃうと。そんな人とは間違いなく友達になれるなと。そんなことを思いながらね。

声が掛かって。
誘われて。
頼まれて。

大丈夫だよ。
盛り上げるからさ。
でも。
内心はドキドキ。
でも。
多分にワクワク。

イベントが始まった。
ライブいい感じだな。
負けられないな。

この感じなら。
この空気なら。
こいつでどうだ。
うん、反応してる。
じゃぁ、お次はこれで。
そうそう。そうなるよね。
で、こんなのに。
こんなのは続けて。
いい、いい感じだよね。
盛り上がってるかな・・・

いいですね。
この曲好きなんですよ。
この曲が聴けるなんて。
これ踊れるよね、いいよ。
これ、知らないけどカッコいいね。
こんなの持ってるんだ、好きだなぁ。
いい音だなぁ、堪らないなぁ。
いい選曲だね、敵わないよ。
こうくるか狙い撃ちでしょ。
次、いつ回すの?フライヤーは?
また、回してよ。お願いします。

嬉しいね。
楽しいね。
DJ冥利だね!

御機嫌なライブに。
御機嫌な(笑)DJで応えて。
お気に入りのバンドや。
新しい友達も増えそうで。

嬉しいね。
楽しいね。
DJ冥利だね!

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2010/04/29 Thu *こんな道、こんな歩き方 / Peter Frampton

20100429frampton


ちょっと先の。
その駅まで。
ちょと先の。
その街まで。

いつもの。
電車でも。
バスでも。
タクシーでも。
無くて。

足を延ばして。
歩いてみることにする。
バス通りを行けば。
何となく解るけれど。

いつもの。
交差点や。
坂道や。
表通りを。
外れて。

曲がってみる。
下ってみる。
歩いてみる。
細くて。
涼しくて。
角の向こうから。

懐かしい。
温かな。
風が吹いてくる。
匂いがする。

こんな道。
こんな歩き方。

『Frampton』'75年リリース。
ハンブル・パイを脱退して自らの道を歩んでいたピーター・フランプトン。
フランプトンズ・キャメル名義も含めて4枚目となるソロ・アルバム。
優しくて、穏かで、爽やかで、明るくて。そんなフランプトンならではのサウンドが心地良いアルバムです。
強烈な個性や癖は無いのですが。その無いところがフランプトンなのかなとも。
(ハンブル・パイでの盟友、スティーヴ・マリオットとの志向の違いがあまりにも明確ですが)
とても楽しそうでもあり。目指すところを見つけて。迷うところ無く歩んでいる感じもあって。
それが一番いいことで。このアルバムを携えて全米を草の根ツアーして。観客にも思いが伝わって。
あの『Frampton Comes Alive!』でのブレイク、特大セールスに繋がったのでした。
とにかく。これでもかってくらい売れて。毎日ラジオから流れてましたからね『Frampton Comes Alive!』は。
「Show Me The Way」も「Baby, I Love Your Way」も。そのライブ・ヴァージョンでしか知らない人が殆どかと。
どちらも。オリジナルはこのアルバムに収められていて。ライブには無い繊細さも感じられて。
フランプトンが弾きたかったもの、歌いたかったもの。そのなにかが伝わってくる様な気がします。
まぁ、どうしても'70年代中頃の、その空気に囚われてしまってはいますが。偶にはその懐かしさもいいかな。
ところで。ジャケットのフランプトンが着ているTシャツのイラストって・・・マリオットですよね???
別れても。どこかで繋がっていたのでしょうね。しかしジャケットにまでするかねぇ(苦笑)。

ちょっと先の。
その駅まで。
ちょと先の。
その街まで。

いつもの。
道を外れて。
いつもより。
ゆっくりと。
のんびりと。

足を止めて。
見上げてみたり。
覗いてみたり。
何かを探してみたり。

いつもの。
交差点や。
坂道や。
表通りを。
外れて。

音も止んで。
時も止まって。
足音だけが。
響いて。
語りかけて。
道の先から。

懐かしい。
温かな。
風が吹いてくる。
匂いがする。

こんな道。
こんな歩き方。

ふと。
迷い込んだ。
現れた。
彷徨った。
懐かしい。
温かい。
その一画。
その世界。
とり残されて。
囚われて。

こんな道。
こんな歩き方。

してたよね。
してきたよね。
あの日。
あの頃。

ちょっと。
不思議な。
昭和の日の。
午後の散歩になりました。

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2010/04/28 Wed *ひとかぶき / The Sensational Alex Harvey Band

20100428sahbliveuk


そうしないと。
通らない。
そうしないと。
進めない。
ならば。ここは。

大見得切って。
大向うを張って。
ひとかぶき。

しかたないなぁ。
通らないんでしょ。
まったくさぁ。
進めないんでしょ。
ならば。ここぞと。

大見得切って。
大向うを張って。
ひとかぶき。

しかたないなぁ。

『Live』'75年リリース。
ドラマティックでシアトリカルなライブで人気のあったセンセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド(SAHB)。
そのSAHBの全盛期のステージの様子をジャケットからも窺うことのできる唯一のライブ・アルバム。
稀代のトリックスターであるアレックス・ハーヴェィのエキセントリックな個性が一際光って。
ガッチリと支えて。盛り立てて。魅力を引き出して。そんなバンドのハードなサウンドも実にカッコ良くて。
改めて。他では見られない、成り立たない。唯一無二の組合せ、相互作用だったのだと思うのです。
観客の反応も熱狂的で。煽り煽られて。SAHBと観客の間にも幸福な関係が築かれているのが解ります。
それにしてもアレックスの存在感の凄さ。その説得力の凄さ。大見得切って。大向うを張って。
実にみごとなかぶき振りで。観客をその一挙手一投足で自由自在に操っている様が伝わってくるかの様です。
道化師のメイクを施して。そのアレックスの大芝居に色をつけてみせるザル・クレミソン。
隠れたリフ・マスターでもある、そのザルのギターを中心にタイトにドライヴするバンドの熱さもライブならではかと。
そう考えると。2枚組で出しても良かったんじゃないかと。それだけが少し、実に惜しかったりもするのです。

通しましょう。
なんとしても。
進めましょう。
なんとかしてでも。
しからば。ここで。

大見得切って。
大向うを張って。
ひとかぶき。

通らない。
じゃぁ進めないんでしょ。
進めない。
じゃぁ通らないんでしょ。
しからば。ここで。

大見得切って。
大向うを張って。
ひとかぶき。

しかたないなぁ。

しかたないなぁ。
なんて。
一人呟きながら。
午後の陽射しの中。
午後の微睡の中。
来るその日に。その時に。
思いを馳せる。

ひとかぶき。

好きなんだよね(笑)。

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2010/04/27 Tue *サインは・・・ / Humble Pie

20100427ontovictory


サインは・・・
サインは何だろう?

勝つのと。
負けるのと。
どっちがいいかって。
そりゃまぁ。
負けたくはないかなと。

勝ちたいんだよねって。
負けなきゃいいかなと。
それじゃ駄目だろうって。
そうかもしれないが。
どうしてもとか。
なにがなんでもとか。
ではなかったりもして。

サインは・・・
サインは何だろう?

『On To Victory』'80年リリース。
再び勝利を、栄光を求めたスティーヴ・マリオットにより再結成されたハンブル・パイ。
ジェリー・シャーリーは参加したもののグレッグ・リドリーとデイヴ・クレムソンには参加を見送られて。
新たにボビー・テンチら新しいメンバーを加えて制作されたその“新生パイ”の1stアルバム。
(テンチが参加したのは殆ど録音が終わった後だったとの説もある様ですが・・・)
相変らず黒くソウルフルに歌い上げ、ハードにシャウトするマリオット。そのパワーは冒頭から全開で。
あの腰を落として脚を広げて。ギターを握り締めて仁王立ちするその姿が浮かんできて。それだけでいいと。
そう思う・・・前に感じて。身体が反応してしまうのです。何と言ってもマリオットが歌ってるんですから。
勿論、解散前の超小型原子炉とも称された姿に比べれば、その破壊力や燃焼度は低いのですが。
それは幾分にも。リドリーとクレムソンの不在によるバンドとしてのパワー・ダウンや時代によるものであって。
マリオットの、その歌声自体は何も変わっていないと。そこにこのアルバムの存在する意味があると。
まぁ、要はマリオットの歌が聴けるそれだけでいいと。個人的には本当にそれだけでいいのです。
恐らくマリオットも。実のところ。栄光だとか何だとかはどうでも良くて。心のままに歌えれば良かったのかなと。
いま少し自己分析とか自己管理の能力があるか。もしくは優秀なブレーンでもついていれば。
このアルバムだってもっと素晴しいものになってたかも知れないし、その後の道も異なっていたのでしょうが。
商業的な成功から見放されようと、パブ・サーキットが主戦場になろうと。激しく楽しく歌い続けたマリオットです。
その遺された歌声に、いまもいつまでも精神までも震わさられる。それだけでいいのだと思うのです。

サインは・・・
サインは何だろう?

勝つ側と。
負ける側と。
どっちに立ちたいかって。
そりゃまぁ。
負ける側は遠慮したいかなと。

勝ちにいくんだよねと。
負けずに引ければいいかなと。
それじゃ駄目だろうって。
そうかもしれないが。
そこまでしてとか。
なんでもかんでもとか。
ではないんだるな、たぶん。

サインは・・・
サインは何だろう?

サインはV・・・
じゃないんだな。
サインはV・・・
なら喜ばれるのかも知れないけど。

勝つとか。
負けるとか。
じゃなくて。
ただただ。
やっていたい。
続けていたい。
そんな。
立ち位置が。
あってもいいと思うのだけど。

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2010/04/25 Sun *舞い降りてくる / Jimi Hendrix

20100425cryoflove


暖かで。
明るい。
休日の昼下り。

街を眺められる。
窓の大きな。
陽差し込む。
席に座って。

とりとめのない。
会話を楽しみながら。
とりとめのない。
思いを追いながら。
少し遅めの。
ランチを楽しんでいる。

何かが。
舞い降りてくる。

『Cry Of Love』'71年リリース。
ジミ・ヘンドリックスの死後最初に編集されたアルバム。
アルバム・タイトルは'70年に行われたツアーの名称から採られていて。
ジミが構想していたという『First Rays Of The New Rising Sun』なるアルバム。
そのアルバムに収められたであろうナンバーを10曲集めて編集されています。
今ではその『First Rays Of ~』と名づけられたアルバム、そして更に新たなアルバムも編集されていて。
このアルバムの役目は終わったかのように語られることが多いのですが。
確かに。新たなテイクが発見されたり、音質が改善されたりはしていて。それはそれで魅力的なのですが。
所詮。どのアルバムにもジミの意思は反映されていない・・・ジミの不在は変わらないわけで。
そうすると。このジミの存在、そしてその喪失が生々しかった時に編まれたこのアルバムにも意義はあるかなと。
僅か10曲、アルバム1枚に凝縮されたが故の密度の濃さがあって。勿論未完成ではあるのですが。
それもまた加工されていないジミの思いがそのまま届けられるかの如き手触りもあって。
昔からごく自然に(一部未完のまま届けられた)ジミからの最後のメッセージとして受止めてきたのです。
「Freedom」「Ezy Ryder」の痺れる様な激しさ。そして本当に何かが舞い降りてきそうな「Angel」の。
その美しさ、その儚さ。そこにある漂うような、包まれるような、そして身を切られるような至福の瞬間。
ジミの世界はまだまだ、どこまでも飛んでいく、広がっていく可能性を秘めていたのだなと、今更ながらに。

暖かで。
明るい。
休日の昼下り。

街を眺めながら。
庭を散策したり。
坂道を下ったり。
手を繋いで。

いつもの二人の。
会話を楽しみながら。
お互いにいつもの。
笑顔が毀れてしまう。
少し長めの。
散歩を楽しんでいる。

何かが。
舞い降りてくる。

暖かで。
明るくて。
そんな街の片隅に。
そんなひと時に。
キラキラと。
フワフワと。
何かが。
舞い降りてくる。

美しくも。
儚くて。
脆くて。
それでも。
手を伸ばしてみる。
掴んでみる。
包まれてみる。

甘く。
切なく。
身を切られるような。
至福の瞬間が。
いま。
ここに。
舞い降りてくる。

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