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2010/06/09 Wed *半透明 / Mott The Hoople

20100609mottthehoople


見えそうで。
見えなくて。
見えてるんだけど。
ハッキリしなくて。

その。
半透明な。
幕を。
フィルムを。
剥がしてしまえば。
見えるのに。
ハッキリするのに。

見えそうで。
見えなくて。
そのほうが。
面白くて。
楽しくて。
危なくて。
いいんだけどね。

でも。
気になるんだな。
その。
半透明な。
空気の向こう側が。

『Mott』'73年リリース。
『革命』の邦題で知られるモット・ザ・フープルの6thアルバム。
胸像の顔半分に半透明なフィルムを利用した特殊ジャケットも如何にもモット・ザ・フープルな感じです。
前作の『All The Young Dudes』でデヴィッド・ボウイの協力を得てブレイクしたのですが。
このアルバムではそのボウイと決別して制作も自分達で手掛けています。
ボウイが口を出しすぎたとか、そもそも目指すものが違ったとか。色々あったのでしょうが。
お世話になったのは事実で。もう一緒にやれない、もう関係ないぜと宣言して。
その顛末を歌った様なナンバーを書いてアルバムに入れてしまう。そのふてぶてしさもらしいなと。
デカダンスとバイオレンス。その毒々しさと危うさ、妖しさ。そして抑え切れない苛立ち。
そんなものを華やかに煌びやかに。そして荒々しいロックン・ロールにしてしまう。そのカッコ良さ。
半透明なフィルムの向こうで。してやったりとほくそ笑んでいるメンバーの表情が見えるようです。
この唯一無二な個性を際立たせていたのはやはりイアン・ハンターだと思うのですが。
裏ジャケットにあの≪チャタレイ夫人の恋人≫の作者であるローレンスの文章の一節を引用したりと。
その文学青年っぽいところがどうにも癇に障ったりもするのですが、そこが好きでもあるのです。
それにしてもハンターの透けて見える素顔は、文学部系、演劇部系だよなぁ。

見えそうで。
見えなくて。
見えてるんだけど。
ハッキリしなくて。

その。
半透明な。
幕など。
フィルムなど。
無視してしまえば。
見えるのに。
ハッキリするのに。

見えそうで。
見えなくて。
そのほうが。
面白くて。
楽しくて。
妖しくて。
好きなんだけどね。

でも。
気になるんだな。
その。
半透明な。
表情の向こう側が。

半透明。
いいんだけど。
好きなんだけど。
でも。
時に。
総てを。
曝してみたくなる。

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