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2010年7月

2010/07/18 Sun *夏だから、暑いから / サディスティック・ミカ・バンド

20100718hotmenu


夏だから。
暑いから。

だから。
食欲が落ちない様に。
ちゃんとそそられる様に。
夏バテしない様に。
耐えられる様に。

夏こそ。
暑い時こそ。

ちょっと辛めに。
ちょっと濃いめに。
味つけしよう。
料理しよう。

そんなメニューを。
考えるだけで。
思い浮かべるだけで。
あっ。
お腹が空いてきた。

『Hot ! Menu』'75年リリース。
前作『黒船』に引き続きクリス・トーマスがプロデュースしたサディスティック・ミカ・バンドの3rdアルバム。
ベーシストが小原礼から後藤次利に交代して初めてのアルバムでもあります。
クリスは『黒船』とは全く異なるアルバムにしようと考えていたみたいで。このメンバーなら出来るだろうと。
それだけメンバーの力量を高く買ってもいた様で。実際にその期待に見事に応えていて。
グラム・ロックな雰囲気は後退して。ファンキーに、そしてバラエティに富んだサウンドとなっています。
ファンキー度合いが増したのは後藤次利の加入で後にサディスティックスとして活動する4人が揃ったからかな。
その加藤和彦とミカを除いた4人が演奏だけでなく、曲作りでも大いに活躍しているのもこのアルバムの特色で。
逆に加藤和彦は3曲しか書いていなくて。それがやや寂しくて。アルバム全体の纏まりには欠けているかも。
でもそのうちの1曲「マダマダ産婆」なんてのは如何にもらしいユーモアのセンスが十分に感じられて。
そんなナンバーがファンキーなサウンドの間からひょっこりと顔を覘かせたりする辺りがまた刺激的なのですが。
なんにしろ。'75年にこれを作っていたところが。実に、やっぱり、ホットで。そしてクールだったりするのです。

夏だから。
暑いから。

だから。
食欲が落ちない様に。
ちゃんとそそられる様に。
夏バテしない様に。
耐えられる様に。

夏こそ。
暑い時こそ。

辛めがくるね。
濃いめが美味しいね。
この味つけだよね。
この料理だよね。

そんなメニューを。
作るだけで。
匂いが漂うだけで。
あっ。
もう我慢できない。

夏だから。
暑いから。

刺激的なメニューで。
ホットになって。
そして。
だからこそ。
クール・ダウンして。
落ち着いたりもするのです。

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2010/07/17 Sat *この街でト・キ・オ・ッ / 沢田研二

20100717royalstraightflushtwo


一応ね。
住んでるしね。
暮らしてるしね。
まぁ。
地元っちゃ地元だしね。

だから。
ここで。
この街で。
光の泡の様な。
霧に煙った不思議の街で。

偶には。
観たいよね。
聴きたいよね。

あの祭りから。
大人気で。
駅から坂を上りきった。
あのホールでは。
なかなか。
観れないから。
聴けないから。

ちょっと足を延ばして。
今宵。今夜。
この街で。

『ロイヤル・ストレート・フラッシュ2』'81年リリース。
沢田研二、ジュリーのベスト盤ロイヤル・ストレート・フラッシュ・シリーズの第2弾。
「OH! ギャル」から当時の最新シングルだった「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」までのシングルA面曲8曲と。
『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』には未収録だった「ウインクでさよなら」など4曲を合わせて12曲収録。
正直その8曲と4曲のバランスは如何なものかと。合わせて聴くには違和感を感じないでもないのですが。
まぁ、とにかく。ピッカピカの1等賞でスーパースターのジュリーがこれでもかと詰め込まれて凝縮されていて。
針を落として。A面頭の「ス・ト・リ・ッ・パ・-」が始まってしまえば。もうラストの「コバルトの季節の中で」まで。
一気に夢見心地のままに聴きとおしてしまうのです。そう。やっぱりこのアルバムも含んで。
このシリーズに収録されているヒット曲を歌っていた頃のジュリーの印象が一番鮮烈で刺激的だったからかな。
ブラウン管の向こう側のジュリーが眩しくて、妖しくて、カッコ良くて。本当に憧れてたからなぁ。
たぶん。ダンディズムとか、男の色気とか哀愁とか。ジュリーの歌に教えてもらったんだなと。
教えてもらったのに未だに身についていないのがねぇ、なんとも残念ではあるのですが(苦笑)。
どの曲も好きなのですが。「TOKIO」がね。ロックでカッコ良いし。あの衣装も衝撃的だったし。
歌詞もね。東京に憧れてた田舎のガキにはもう堪らないものがあって。大好きで大好きで。
その東京の住人となって、もう人生の半分以上を東京で過ごした今でも特別な思い入れがあったりするのです。
今夜のジュリー ・ウィズ・ ザ・ワイルド・ワンズのライブでも歌ってくれて。そりゃぁ、もう一緒にト・キ・オ・ッってね。
そうそう。「TOKIO」も加瀬邦彦さん作曲で。「お前がパラダイス」や「恋のバッド・チューニング」も加瀬さんで。
加瀬さんはZUZUとのコンビでいっぱいジュリーの名曲を手掛けてますが。それだけじゃなかったんだと。改めて。
で、今回の主旨からは外れるのですが。「コバルトの季節の中で」はですねぇ、やっぱり泣けてくるなぁ・・・

一応ね。
住んでるしね。
暮らしてるしね。
まぁ。
地元っちゃ地元だしね。

だから。
ここで。
この街で。
二人を抱いたまま空を飛び。
やすらぎ知らない遊園地の様な街で。

どうしても。
観たかったから。
聴きたかったから。

今回のツアーは特別で。
大人気で。
駅から坂を上りきった。
あのホールのチケットは。
なかなか。
とれないから。
手に入らないから。

ちょっと足を延ばして。
今宵。今夜。
この街で。

ト・キ・オ・ッ!

都内を縦断して。
観てきました。
聴いてきました。
ジュリー・ウィズザ・ワイルド・ワンズ。
今回のツアーは6月の京都以来2度目の参戦で。
ダンスも決まったし、ジュリーの叫びも聴けたしと。
勿論どの曲にも思い出や思い入れがあって。良かったのですが。
今夜は「TOKIO」がきたかな。久々に東京で観たジュリーだったし。
加瀬さんのギターで「TOKIO」を歌うジュリーにちょっと感動したりもして。

さて。
次のツアーはどこで観ようかな(笑)。

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2010/07/16 Fri *類まれな / Bobby Whitlock

20100716oneofakind


ふむふむ。
なになに。
なるほどねぇ。

じゃぁ。
これのいいとこは?
へぇ、そんなことも。
じゃぁ、あんなことも。
できるんだ!
凄いねぇ。

でもさぁ。
あっ、やっぱり・・・
そうか、そうだよね。
そう単純じゃないよね。
ここはいいけど、凄いけど。
そこはちょっと弱いんだ。

色々あるね。
あり過ぎるね。
最後の。
決め手は。
なんだろう?

『One Of A Kind』'75年リリース。
クラプトンと共にデレク&ドミノスを率いていたボビー・ウィットロックの3rdアルバム。
そう。今にして思えばと言うか。最近しみじみ思うのはドミノスはクラプトンとボビーの双頭バンドだったかなと。
少なくともクラプトンの中に生粋の南部男であったボビーへの憧憬はあったはずで。
確かに『Layla ~』はまごう事なき傑作なのですが。ゲストのデュアン・オールマンがあまりにも脚光を浴びて。
どうしてもクラプトンとデュアンの絡みばかりに耳を奪われがちですが。支えていたのはボビーだぞと。
クラプトンとボビーが対等に張り合うドミノスなんてのももっと聴いてみたかったかななんて思ったりもして。
などと。未だにそうしてもドミノスと関連して語ってしまうボビーですが。勿論それは仕方ないのですが。
特にヴォーカリストとしてのその力量は。ドミノス云々抜きにしても。とても素晴らしく魅力的なのです。
1stアルバムそして、2ndアルバムも。その魅力が如何なく発揮された傑作でしたが。
この心機一転、キャプリコーンに移籍しての初めてのアルバムもなかなかどうして素晴らしくて。
サザン・ロックの総本山であったそのキャプリコーン勢を従えて、その熱く温かく優しい歌声が沁みてくるのです。
惜しむらくは。力み過ぎたか時に大味に感じられる瞬間があることですが。まぁキャプリコーンだしなと。
自らつけたのかは解りませんが。アルバム・タイトル通りに類まれな1枚だと言いたくなる心情も解るかなと。
にも関わらず。ジャケットが地味だったせいもあってか(?)商業的には失敗だったらしいのですが。
それでも。いいものはいいのです。いいものは残っていくのです。解る人には解るのです。
長いブランクを経て。地味ながらも最近再び活動が活発になっているボビーです。頑張ってほしいなと。

ふむふむ。
なになに。
なるほどねぇ。

じゃぁ。
これのいまいちなとこは?
へぇ、そんなことが。
じゃぁ、あんなことも。
あるんだね・・・
しかたないか。

でもさぁ。
あっ、やっぱり・・・
そうか、そうだよね。
そう単純じゃないよね。
ここは確かにちょっと弱いけど。
それだからこそそこが凄いんだ。

色々あるね。
あり過ぎるね。
最後の。
決め手は。
なんだろう?

なにを求めるか?
なにを重視するかって?
そりゃぁ、もう。
美味しいこと。
それだけ。
その美味しさに見合ってれば。
それなりの投資はね。

で。
どうなの?
どれなの?
どれがお勧めなの?
どれが。
唯一無比なの?
類まれなの?
さぁ、さぁ、はっきりしてよ!

粘って粘って。
訊いて訊いて。
決めた。
我が家の新しい炊飯器。
類まれらしい。
その炊き上がりが。
その味が。
今から楽しみなのです!

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2010/07/14 Wed *この道を / Stephen Stills - Manassas

20100714downtheroad


バスを。
途中で降りて。
歩き出す。

この道を。
少し行ったところに。
少し下ったところに。

偶にしか足を運ばない。
お店がある。
普段は。
あまり使わなくて。
あまり気に留めないのだけど。

そこでしか。
手に入らないものもあって。
ふと。
それがどうしても。
欲しくなる、食べたくなることがあって。

この道を。
少し行ったところまで。
少し下ったところまで。

『Down The Road』'73年リリース。
スティーヴン・スティルス率いるマナサスの2ndアルバム。
スティルスが自分の追及するサウンドを追い求めてクリス・ヒルマン等の個性的な面子を集めて。
米国南部の香りを色濃く漂わせながらも様々な表情を見せてくれるマナサスですが。
それでいてバラバラにならずに統一感のあるロック・アルバムになってるのは流石スティルスと。
その統率力や、プロデュース能力に改めて感じ入ったりします。スティルス、もっと評価されてもいいなと。
そして。ヒルマン始め、アル・パーキンス、ジョー・ララ達が存分にその腕を発揮していて。
生み出されるサウンドの弾みっぷり、粘り気、そして濃厚で熱い味わいがなんともいい塩梅なんです。
この塩梅。米国南部の香り具合。ストーンズの『Exile On Main St.』にも通じるものがあるかもしれません。
まぁ、それを言えば『Exile On~』と同じ2枚組の1stアルバムがより近いのかもしれませんが。
このアルバムでは1枚に凝縮されて、より濃縮された魅力が感じられるかなと。
逆に1枚じゃ物足りない感じがする瞬間もあって。そこがマナサスの懐の深さでもあるかなと思います。

買い物を終えて。
裏道に入って。
歩き出す。

この道を。
少し行ったところに。
少し下ったところに。

偶にしか足を延ばさない。
お店からの帰り道。
普段は。
めったに歩かないから。
目にする風景も少し新鮮で。

そこでしか。
目にできない表情もあって。
ふと。
そのことが愛しく思えて。
立ち止まり、佇んでしまうこともあって。

そして。
また。
ゆっくりと。
歩き出す。
そして。
徐々に。
急ぎ足で。
歩き続ける。

この道を。
少し行ったところまで。
少し下ったところまで。

さぁ。
もうすぐ。
我が家だ。

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2010/07/13 Tue *此処はどこ?私はだれ? / Marc Benno

20100713lostinaustin


此処はどこ。
私はだれ。

陽炎の向こうに。
道が。
街が。
歪んで見える。
霞んで見える。

初めてじゃないのに。
なぜ。
解らない。
なぜ。
迷う。

此処はどこ。
私はだれ。

『Lost In Austin』'79年リリース。
スワンプ・ロックの吟遊詩人(?)マーク・ベノの7年振りとなった4thアルバム。
ベノのアルバムと言えば。何と言っても『Minnous』が出色ではあるのですが。
その傑作2ndアルバムと比しても見劣りしない・・・は言い過ぎかもしれませんが、このアルバムも味があります。
ベノの味、繊細で切なくて。でも正直少し情けなくて。でもでもとても温かくて。それがベノの魅力です。
このアルバムではそんなベノを当時のエリック・クラプトン・バンドが全面的にサポートしていて。
そのツボを押さえた強力なサウンドをバックに。朴訥としたベノの歌声がいい塩梅で流れていくのです。
決して派手ではなく。強烈な個性があるわけでもなく。でも。この歌声と、その紡ぎだすメロディーの美しさ。
これに魅せられると離れがたくなるのです。クラプトンもそんな1人だったんでしょうね。
だからこそ。程よくレイド・バックした米国南部な、スワンプなサウンドでベノを温かく包み込んでいます。
それにしても。このアルバムも7年振りで。その後長い沈黙の時間を過ごして。
数年前には奇跡とも言える来日公演も実現しましたが。その後はまた表立った動きも無くなっていて。
そんな。どこか所在無げで。心ここにあらずで。実にマイ・ペースなベノですが。
(まぁ、それはボビー・ウィットロックとかロジャー・ティリソンとか、ここらの人はみな同じ様なものですけどね)
そんなところにも惹かれるのかな。またどこぞで迷って。まぁ、いいかなんて彷徨っているのでしょうが。
またいつか。元気な歌声を聴かせてくれたらいいなぁとは、いつも心の片隅で思っているのです。

此処はどこ。
私はだれ。

陽炎の向こうで。
道が。
街が。
微笑んでみせる。
手を振ってみせる。

初めてじゃないから。
だから。
解らない。
だから。
迷う。

此処はどこ。
私はだれ。

たぶん。
おそらく。
いや。
絶対に。
この夏のせいだけじゃなく。
この暑さのせいだけじゃなく。
迷っている。
彷徨いたがっている。
この街で。
この日々の中で。

此処はどこ。
私はだれ。

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2010/07/10 Sun *家族 / Leon Russell

20100710leonrussellandshelterpeople


家族。
家族とか。
親族とか。
あまり。
意識したこともなく。
あまり。
考えたこともなく。

気ままに。
好き勝手に。
生きていて。
まぁ。
何かあれば。
それなりに。
助けたり。
助けられたり。
勿論。
られるほうが。
圧倒的に。
多いのだけれど。

それが。
自然だったり。

『Leon Russell And The Shelter People』'71年リリース。
スワンプ・ロックの首領にして仕掛け人だったレオン・ラッセルの2ndアルバム。
ロンドン録音で英国勢のスワンプ勉強会(?)みたいだった1stアルバムとは異なって。
気心の知れた、家族的で共同体的な感もあったシェルター・ピープルとの録音が中心となっています。
故にゴスペル的な昂揚感でグイグイと迫ってくる、これぞズワンプ・ロックな熱気がムンムンと立ち込めています。
1stアルバムも勿論スワンプではありましたが、やはり勢いと一体感はこのアルバムが勝っているかなと。
ジョー・コッカーとのマッド・ドッグス・アンド・イングリッシュメンを成功させて、その衝撃と共に。
一躍シーンの寵児となった当時のレオン。その下に集ってきたつわもの揃いのピープルが一致団結していて。
これはもう無敵と言うか。間違いなくスワンプ・ロックの絶頂期を見事に捉えたアルバムと言えるのです。
シェルター・ピープル以外にもジェシ・エド・デイヴィスが加わったタルサ・トップスとか。
マッスル・ショールズ・スワンパーズとか。クラプトンも加わっているらしい英国での録音とかもありますが。
形態は変われどその総てが。どこか家族的、ファミリーな感じがあるのはレオンの統率力ゆえかなとも。
その後のシェルターの崩壊の過程を見れば。勿論、総てがハッピーでは無かったのでしょうが。
それでも。ここにある。ここに生み出された一体感に溢れた昂揚感と熱気は本物だったと思うのです。
そして。その昂揚感と熱気を生み出しながら、どこかクールな視線が存在するところに。
当時の何物にも負けない、劣らないレオンの才気の迸りを感じて。適わないなぁ、カッコ良いなぁとね。

家族。
家族とか。
親族とか。
あまり。
意識することもなく。
あまり。
考えることもなく。

気ままに。
好き勝手に。
生きていて。
まぁ。
何があっても。
それなりどころか。
実はかなり。
助けられてたり。
勿論。
解っているけど。
普段は。
隅のほうに追いやってたり。

それが。
自然だったけど。

それが。
自然であること。
自然だったこと。
それって。
幸せなんだなと。
偶に。
顔を合わせて。
集まって。
交わされる会話。
自然な気遣い。
当たり前の思いやり。
その一体感。
そして。
その一部であることが。
やはり自然で。
やはり嬉しくて。

家族が。
ある。

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2010/07/09 Fri *泣き濡れて / Bon Jovi

20100709whenwet


汗か。
涙か。
それとも。
雨か。

こう暑いと。
雨が降ったところで。
涼しくもなりゃしなくて。
湿度が上がるだけで。
蒸し暑くなるだけで。

あっちも。
こっちも。
どこも。
かしこも。
じっとりと。
濡れていて。

あぁ。
もう。
からっと。
すっきり。
一発。
突き抜けられないか。

『Slippery When Wet』'86年リリース。
濡れて穴の開いたTシャツ姿の女性のジャケットが印象的なボン・ジョヴィの3rdアルバム。
欧米では刺激が強すぎるとかで直ぐに変更させられたそうですが。そこまでのものかと。どんなものかと。
さて。全米で8周連続1位を獲得して1,800万枚を売り上げて。全世界では3,000万枚を売ったそうで。
このアルバムによってボン・ジョヴィは一挙に大ブレイク、世界的な大スターになったのでした。
確かに。「You Give Love A Bad Name」「Livin' On A Prayer」「Wanted Dead Or Alive」ですからね。
カッコ良いか、良くないかと言えば。そりゃカッコ良いわけで。まぁ、MTV観てても映えてたしなぁと。
正直。この手のバンドにはあまり惹かれないのですが。ボン・ジョヴィは、このアルバムは偶に聴きたくなるかな。
なんと言うか。なにも考えたくなくて。なにも考えなくてよくて。からっとすっきりできるからかな。
特に。「You Give Love A Bad Name」なんてのは。ついつい拳突き上げて合唱してしまうぞくらいのもので。
だから。そう。とにかく。突き抜けたいって時にはいいんですよね。いいんですけどね・・・
どうしても物足りないのは毒気のなさ。危うい感じが見事なまでに皆無なところ。それは如何なものかと。
ロックなんて。毒気があって。危うくてなんぼだろと思うので。そこだけはどうにも駄目かなぁ。
ジョン・ボン・ジョヴィが役者として出ていた映画を観たことがありますが。どうにも真っ白だったし(苦笑)。

汗か。
涙か。
それとも。
雨か。

なんでもいいけど。
雨が降ったら降ったで。
蒸し暑さが増すだけなんて。
どうにも堪らなくて。耐えられなくて。
汗がまた滲んでくる様で。

あっちも。
こっちも。
どこも。
かしこも。
じっとりと。
濡れていて。

あぁ。
もう。
からっと。
すっきり。
一発。
突き抜けられないか。

この季節に。
この日々に。
閉じ込められて。
やり込められて。
濡れて。
泣き濡れて。
足元も覚束なくて。

なにか。
誰か。
突き抜けられないか。
突き抜けてくれないか。

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2010/07/08 Thu *ビートに乗って / Blondie

20100708eattothebeat


乗れない。
乗りきれない。

まぁ。
理由もあるし。
原因も解ってるし。
無理してまで。
乗りたいわけでもないけれど。

乗ってみせる。
乗ってしまう。
乗せてしまう。
そんな事が必要で。
そんな時もあるので。

やれやれ。
どれどれ。
ひとつ。
屈伸でもして。
あちこち。
グルグル回して。

さてと。

『Eat To The Beat』'79年リリース。
前作である3rdアルバムの『Parallel Lines』で一気にブレイクしたブロンディの4thアルバム。
前作の勢いのままに一層ポップに弾けていて。今で言うパワー・ポップなナンバーが満載です。
尤も。当時はパワー・ポップなんて言葉はなくて。ニューヨーク・パンクのバンドとして聴いていたのですが。
確かに。ポップで。そのカラフルなサウンドからはニュー・ウェーヴのはしりだったのかとも。
ポップですが。『Parallel Lines』に比較すると硬派で。タイトル・ナンバーとか「Accidents Never Happen」とか。
ビートに乗ってるナンバーの疾走感には硬派なパンクな感じもあって。そこに本領を感じたりもして。
なんにしろ。この弾け方と乗りと。その上で妖しく誘いかけるデボラ・ハリーの毒気こそがブロンディだなと。
ところで。当時の日本盤には前作からのシングル「Heart Of Glass」と「Sunday Girl」が追加収録されていて。
お得と言えばお得なのですが。さすがにやり過ぎかなと。まぁ、ここぞと売りにかかったレコード会社の気持ちも。
解らなくはないなと。何せブロンディと言えば。この数年前の初来日公演が伝説的な不入りだったのが有名で。
なにせ観客席にいた大貫憲章がこれでは申し訳ないと。絞めていたネクタイを引き千切ってまで乗ったとか・・・
となれば。レコード会社にしても。ここぞとばかりに勢いに乗りたかったのでしょう。その効果はあったみたいで。
このアルバムに収録されている「Dreaming」とか「Atomic」とかは当時よくFMとかでも耳にしました。
個人的にはやはりタイトル・ナンバーのビートが好きなんですけどね。

乗れない。
乗りきれない。

まぁ。
理由もあるし。
原因も解ってるし。
無理してまで。
乗りたいわけでもないけれど。

乗ってみせる。
乗ってしまう。
乗せてしまう。
そんな事で変わることも。
そんな瞬間もないではないので。

やれやれ。
どれどれ。
ひとつ。
リズム刻んで。
あちらこちらと。
ステップ踏んで。

さてと。

ビートに合わせて。
ビートに乗って。
先ずは腹ごしらえしてからだね(笑)。

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2010/07/07 Wed *激情アゲイン! / Ramones

20100707ramones


鈍くなっている。
醒めている。
盛り上がらない。
乗ってこない。

何よりも。
楽しんでいない。
楽しめていない。

駄目じゃん。
このままじゃ。
駄目じゃん。
このままでいいって。
思ってちゃ。
感じてちゃ。

解ってるんだったら。
ねぇ。

『Ramones』'76年リリース。
パンク・ロックの教典にしてロックン・ロールを原点回帰させたラモーンズの1stアルバム。
当時の邦題は『ラモーンズの激情』でした。ラモーンズ自身の熱さ、激しさよりも。
ラモーンズを、このアルバムを耳にした担当者が受けた衝撃の大きさ、憑りつかれた熱の高さを表してるかなと。
何たって。全14曲で30分未満ですから。3分未満のご機嫌で極上なロックン・ロールがもうこれでもかです。
シンプルで、ストレートで、キャッチーで。もうその潔さ、カッコ良さに笑っちゃうんだけど。ちょっとだけ切なくて。
3コードで。ダウン・ストローク・オンリーで。歌ってることももうなんとも単純で笑っちゃうんだけど。
それでいいんだ。そうだよなと。それだから好きなんだよなと。それだから燃えるんだよなと、熱くなるんだよなと。
これだけでいいんだ。これだけだよなと。これだから好きなんだよなと。これだから面白いんだよなと。
金太郎飴でいいんだ。そもそもロックン・ロールには進化なんか必要なくて。深化すればいいんだよなと。
兎にも角にも。俺はロックン・ロールが大好きなんだって。ロックン・ロールに思い込んで惚れ抜いてるんだって。
そんなことを。いつもいまも。改めて思い知らせてくれる、感じさせてくれるアルバムなのです。
で、偏見覚悟で。このアルバムはがっつりアナログ盤で聴こうよと。ダウンロードなんかするなよと(笑)。

研ぎ澄まそう。
のめり込もう。
盛り上げていこう。
乗ってしまおう。

何よりも。
楽しもう。
楽しんでしまおう。

駄目じゃん。
このままじゃ。
駄目って時に。
効果覿面なものを。
忘れてちゃ。
隠してちゃ。

解ってるんだったら。
ねぇ。

ここらで一撃。
激情アゲイン!

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2010/07/04 Sun *この異様な世界 / The Doors

20100704weirdscenesinsidethegoldmin


この異様な世界は。

何なのだろう。
何故なのだろう。
なんでこんな世界が。
広がっている。
何故こんな世界が。
包まれている。

この異様な世界は。

誰が創ったのだろう。
誰が望んだのだろう。
なんでこんな世界が。
立ちはだかる。
何故こんな世界が。
崩れ去らない。

この異様な世界。

『Weird Scenes Inside The Gold Mine』'72年リリース。
ジム・モリソンの死から半年後に発売されたドアーズの2枚組編集アルバム。
そのタイトル(金鉱の中の異様な光景)が「The End」の一節からとられ。
不思議な印象を残すジャケットの水彩画は「Peace Frog/Blue Sunday」をモチーフにしてと。
それらが意図するが如く。先に発売された編集アルバム『13』とは1曲も重複しない上に。
所謂ヒット曲が1曲も含まれていないと言うかなり偏った、狙いのある選曲がされています。
(「Light My Fire」も「Touch Me」も「Hello, I Love You」も選ばれていません)
それがかえってこのアルバムに編集アルバムとは思われない統一感を与えることになっていて。
特に「The End」とか「When The Music's Over」とか「Riders On The Storm」とか。
オリジナル・アルバムを締めくくっていた長尺のナンバーの殆どが収められていることによって。
ジムの独特な・・・異様な世界観が、ドアーズのポップな側面が除かれたことによって聴く者のの眼前に。
描かれ、曝され、見せつけられ。目を逸らすことができなくなっているのです。実に秀逸な選曲、編集です。
ジムの世界は本当にねじ曲がっていて。それはこの世界に対するジムの違和感の表れでもあって。
実のところ。その違和感に今も変わることなく共感している自分がいるのです。

この異様な世界は。

何なのだろう。
何故なのだろう。
なんでこんな世界が。
認識されている。
何故こんな世界が。
継続している。

この異様な世界は。

誰が創ったのだろう。
誰が望んだのだろう。
なんでこんな世界が。
許される。
何故こんな世界が。
受け入れられる。

この異様な世界。

この眼前の。
異様な。
不気味な。
光景が。
世界が。
おかしいのか。
それとも。
自分が。
おかしいのか。

この異様な世界。

その片隅に。
ずっと。
今も。
立ち尽くしている。
そんな。
自分が。
自分の中に。
いる。

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2010/07/03 Sat *いまどこに / The Rolling Stones

20100703honkytonkwomen


いま。
いまどこに。
いるんだろうね。

いま。
いまどこを。
旅しているんだろうね。

その心は。
その魂は。
静謐な時の中で。
安らいでいるのかな。
それとも。
煌びやかな灯りの下で。
昂っているのかな。

今年も。
今日。
今夜。
あなたを思っている。

『Honky Tonk Women』'71年リリース。
ローリング・ストーンズの『Through The Past, Darkly (Big Hits Vol.2)』のフランスでの再発盤。
内容は英国ではストーンズの2枚目のベスト盤だった『Through The~』と同一となっています。
なので。「Jumpin' Jack Flash」がA面1曲目で。「Strerrt Fighting Man」がB面1曲目。
そして「Honkey Tonk Women」がB面ラストと。肝心要を必殺のナンバーで押さえている選曲がご機嫌です。
実はこの必殺のナンバーは当時は原点回帰、そして再始動のナンバーでもあったわけで。
その間に混沌としていた'66年から'67年のナンバーが散りばめられていて。その並びも絶妙だったりします。
確かにストーンズがその方向性を見失いかけていた時期だったとも思われるのですが。
そんな時代の様々な顔を見せてくれるナンバーも、またストーンズならではの魅力に溢れているのです。
「Let's Spend The Night Together」「Ruby Tuesday」「She's A Rainbow」「Sittin' On A Fence」...とか。
そしてそして。「You Better Move On」が。1stEPに収録されていたこのナンバーが敢えて選ばれていて。
そこに。共に駆け抜けて。そして独り旅立ってしまったブライアンへの他のメンバーの思いを感じるのです。
このアルバムにはブライアンの残り香が色濃く漂っているのです。確かにここに、そこにブライアンはいたのだと。
そんなアルバムをミック・テイラー参加後初めてのシングルだった「Honky Tonk Women」で締めくくって。
次へと、その先へと転がり続けることを宣言しているところにまたメンバーの強い意志も感じるのですけどね。
それにしても。『Rock And Roll Circus』の撮影中のカットが流用されているこのジャケット。
今夜は。どうしてもブライアンの姿に。その姿に目がいって。様々な思いが巡りだすのです。

いま。
いまどこに。
いるんだろうね。

いま。
いまどこで。
笑っているんだろうね。

その心は。
その魂は。
明るい陽光の下で。
繊細で穏やかな顔を見せているのかな。
それとも。
雑踏の喧騒の中で。
自信に満ち溢れた顔を見せているのかな。

今年も。
今日。
今夜。
あなたを思っている。

かって。
その息吹を。
その残像を。
その残り香を。
感じたくて。
訪ねた。
ロンドンを。
チェルトナムを。
そして。
ハートフィールドの。
あの森の。
緑と降り注ぐ陽光を。
コッチフォードファームの。
プールの青い水を。
思っている。
巡っていく。

いまどこに。

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2010/06/30 Wed *慌てない、慌てない / The Rolling Stones

20100630slowrollers


暑いしね。
蒸すしね。
折り返しまで来てるから。
そろそろ。
考えてる以上に。
疲れも溜まってるだろうし。

だから。
慌てない。
慌てない。

ひと休み。

今日一日は。
ゆっくり。
のんびり。
静かに。
穏やかに。
時を見送ってみよう。

『Slow Rollers』'81年リリース。
タイトル通りにミディアム~スローなナンバーを集めたローリング・ストーンズの編集アルバム。
手を変え品を変え様々な編集盤を出し続けた英国デッカも流石にネタがつきた様で。
確か1枚ものとしてはこのアルバムが最後だった様な記憶があります。
で、このアルバムの売りものは「You Can't Always Get What You Want」のシングル・エディット・・・ではなくて。
「Con Le Mie Lacrime」・・・そう「As Tears Go By」のイタリア語ヴァージョンの英国盤初収録でした。
まぁ、珍しいと言えば確かに珍しいですが。それほど特別に素晴らしいかと言われるとそんなことはなく。
ストーンズもこんなことやってたんだなと。改めて'60年代のポップ・スターでもあったんだなと思うくらいかな。
確か未だにCD化されてないとは思いますが。この1曲の為にこのアルバムを探すまでではないと思います。
で、スローなストーンズ。勿論それだけでストーンズは語れず、それだけがストーンズの魅力でもなく。
なのですが。偶にこんな静かで穏やかな(?)ストーンズに浸るのもいいかなと思います。
「Back Street Girl」と「Dear Doctor」、「Under The Boardwalk」がおなじアルバムで聴けるのもおつかなとかね。
ただ、「You Can't Always~」でアルバムが始まるのはどうもね。どうしてもB面ラストのイメージが強いので。

暑いしね。
蒸すしね。
折り返しまで来てるけど。
だからって。
思ってるほどは。
追われてるわけでも無いだろうし。

だから。
慌てない。
慌てない。

ひと休み。

今日一日は。
ゆっくり。
のんびり。
静かな。
穏やかな。
時の流れを生んでしまおう。

暑いしね。
蒸すしね。
体に。
心に。
休息を。

慌てない。
慌てない。

静かに。
穏やかに。

もう折り返しではあるけれど。
まだ折り返しでもあるのだから。

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2010/06/28 Mon *先輩は先輩、師匠は師匠 / John Baldry

20100628everythingstops


何年経っても。
幾つになっても。

変わらないものがある。
変えられないものがある。
変わらない。
変えられない。
そのことが。
嬉しいものがある。

今は。
普段は。
離れている。
立ち位置も変わっている。
時が横たわっている。
街も。
景色も。
変わっている。

でも。
こうして。
話してると。
聞いてると。
自然と。
甘えて。
素直になって。
少し緊張して。

『Everything Stops For Tea』'72年リリース。
'60年代から活躍していたジョン・ボールドリー。
ブリティッシュR&B屈指の名盤たる1stアルバムをリリースした後は。
若き日のロッド・スチュワートもメンバーだったスティーム・パケットを結成するも短命に終わって。
その後はポップ路線に転向して。ソフトなヒット曲を放ったりするのですが。どうにも居心地が悪そうで。
まぁ、ボールドリー自身も本来の志向であるR&Bとかブルースとかを歌いたかったのだと思うのですが。
そんなボールドリーの原点回帰に手を貸したのがそのロッドとエルトン・ジョンで。
昔のお世話になった恩返しとばかりに。師匠ボールドリーのアルバムに参加してプロデュースも手掛けました。
このアルバムはそんな原点回帰路線の2枚目で。A面がエルトン、B面がロッドのプロデュースとなっています。
その黒い声には定評があり、それこそが魅力だったボールドリーです。
「Iko Iko」とか「You Can't Judge A Book By The Cover」なんてのを聴いてると。
そうだよな。やっぱりボールドリーはR&Bを歌ってこそ、ブルースを歌ってこそだよなと改めて感じるのです。
そして。ボールドリーのギターとロッドのバンジョー、2人のヴォーカルだけで奏でられるナンバーに。
その「Mother Ain't Dead」での寄り添う姿に変わらぬ師弟関係を感じて。思わず微笑んでしまうのです。
そうそう。このいかにも英国的なジャケットとアルバム・タイトルも好きなんですよね。

何年経っても。
幾つになっても。

変わらないものがある。
変えられないものがある。
変わらない。
変えられない。
そのことが。
嬉しいものがある。

昔は。
いつも。
側にいて。
同じ場所を目指して歩いて。
同じ時間を過ごしてきた。
街も。
景色も。
変わったけれど。

でも。
こうして。
語っていると。
飲んでいると。
簡単に。
戻って。
素直になって。
少し調子に乗って。

何年経っても。
幾つになっても。

教えられて。
導かれて。
包まれて。
穏やかになれて。
笑顔になれて。

先輩は先輩。
師匠は師匠。

だから。
こうして。
酌み交わす時間は。
何にも。誰にも。
止めることはできないね。

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2010/06/27 Sun *必要なもの / Keith Moon

20100627twosidesofthemoon


必要なもの。

そんなもの。
本当は。
僅かしかなくて。
そんな。
僅かで。
ささやかなものが。
あれば。

たぶん。
おそらく。
やっていける。
なんとかなる。
笑っていられる。
楽しんでいられる。
生きていける。

必要なもの。
本当に。
僅かで。
ささやかで。
でも。
とても。とても。
大切で。

『Two Sides Of The Moon』'75年リリース。
ザ・フーの天才ドラマー、そしてロック界随一の奇人だった、キース・ムーンの唯一のソロ・アルバム。
その破天荒でキテレツで。でも憎めない、愛すべき人柄から“酔っ払い人脈”を中心に人脈の広かったキース。
このアルバムにも。リンゴ・スター、ニルソンの酔っ払い仲間を始めとして。
ジェシ・エド・デイヴィス、ジョー・ウオルッシュ、ジム・ケルトナーにクラウス・ヴーアマン、ボビー・キーズ。
ジョン・セバスチャン、スペンサー・デイヴィス、フロ&エディ、ディック・デイル・・・などなどが参加していて。
楽しくも(おそらくは)ハチャメチャでもあったであろうレコーディングの様子を勝手に想像して笑みが毀れます。
その皆でよってたかって盛り上げて楽しいアルバムになってるところも含めて。
そう。あのロン・ウッドの1stソロ・アルバム『I've Got My Own Album To Do』に通ずるものも感じるのです。
オリジナル・ナンバーは1曲もなくて。ジョン・レノンやニルソンから贈られたナンバーも含めて。
総てがカヴァーで。キースが、自分の好きなナンバーを仲間達に囲まれて実にご機嫌に歌っているのです。
実はキースはドラムを2曲でしか叩いていなくて。その歌声も決して美声とか上手いとか言えるものではなくて。
でも。とにかく。楽しくて。ご機嫌で。そしてキースの人柄そのままに愛すべきアルバムになっているのです。
そんなキースだから。そしてこの僅か3年後に逝ってしまったキースだから。それを思うと。
あの「In My Life」のカヴァーに。その歌詞と。もう抱きしめたいくらいボロボロなキースの歌に涙が滲むのです。
お酒とロックン・ロールと。仲間と。そして愛に彩られたキースの人生。悪くはなかったよねと杯を干しながらね・・・

必要なもの。

そんなもの。
本当は。
僅かしかなくて。
そんな。
僅かで。
ささやかなものが。
あれば。

たぶん。
おそらく。
やっていける。
なんとかなる。
笑っていられる。
楽しんでいられる。
生きていける。

必要なもの。
本当に。
僅かで。
ささやかで。
でも。
とても。とても。
大切で。

なのに。
時々。
望みすぎて。
欲張りすぎて。
見失ったり。
迷ったり。
判らなくなってしまったり。

それで。
躓いて。転んで。
膝小僧を擦りむいて。
蹲って。
それでも。
立ち上がろうとする時。
やっぱり。
そんな時も。
必要なもの。
そこにあるもの。

それは。
本当に。
僅かで。
ささやかで。
でも。
とても。とても。
大切で。

それは。
美味しいお酒と。
カッコ良いロックン・ロールと。
ご機嫌な仲間と。
ほんの少しの愛と。
それだけいいんだって。
酔っ払って。
笑って。
今夜も愛してる。
今夜も信じてる。

それだから駄目なんだって?
それだからいいんだよ(笑)。

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2010/06/26 Sat *Nothing...But... / The Beatles

20100626beatlesballads


なにものも。
なにごとも。
変えることはできない。
なにものでも。
なにごとでも。
変えられるものではない。

そう。
結構。
頑固で。
エゴイストで。
我が強くて。
なのである。

大抵のことは。
実はどうでもよくて。
実は拘りもなくて。
実は興味もなくて。
なのである。

だから。
自分のやり方で。
自分のペースで。
自分の世界で。
自分の生き方で。
なのだけれど。

しかし・・・

『The Beatles Ballads - 20 Original Tracks』'80年リリース。
元々は『The Beatles』用だったとも言われるイラストをジャケットに使ったビートルズの編集アルバム。
邦題は『ビートルズ・バラード・ベスト20』でしたが。おそらくはバラードではなくバラッズを意図していたはずで。
英国の伝承歌や民謡と言った物語歌の意に引っ掛けて。そんな雰囲気を感じさせるナンバーが選ばれていて。
故に。この如何にも英国風なパトリック画伯によるイラストを引っ張り出してきてんだろうなと思われます。
ビートルズの魅力がそのバラッズだけで語れるわけでもなく。またこれを入れるか?みたいなナンバーもあって。
どうにもその選曲に特別な魅力があるかと言われると微妙なのですが。でもビートルズですから。
名曲揃いなのは間違いなくて。「Norwegian Wood」「Nowhere Man」「You've Got To Hide Your Love Away」
「Across The Universe」「Something」「Here Comes The Sun」「Here There And Everywhere」...
なんてまとめて聴けるので。実は意外に針を落とす回数が多いアルバムだったりもするのです。
特に。大好きな「Across The Universe」の。その鳥の羽ばたきヴァージョンが収録されていたりするので。
何故か昔から。この鳥の羽ばたきヴァージョンがね。無性に好きだったりするもので。
それとジャケット。この不思議な魅力を湛えたジャケットに惹かれるのかな。アナログ盤でこその魅力ですが。
そしてそして。ジョン・レノン生前にリリースされた最後のビートルズのアルバムでもあるしね・・・

なにものも。
なにごとも。
変えることはできない。
なにものでも。
なにごとでも。
変えられるものではない。

そう。
結構。
頑固で。
エゴイストで。
我が強くて。
なのである。

大抵のことは。
実はどうでもよくて。
実は拘りもなくて。
実は興味もなくて。
なのである。

だから。
自分のやり方で。
自分のペースで。
自分の世界で。
自分の生き方で。
なのだけれど。

しかし・・・

誰かだけは。
誰かだけには。
弱いんだ。
駄目なんだ。
どうしようもないんだ。

誰かが。
調子悪かったり。
弱ってたり。
それだけで。
それが総てになってしまって。
どうしよう。どうしよう。
なんとかしなきゃって。
自分のやり方も。
自分のペースも。
自分の世界も。
自分の生き方も。
どうでもよくなってしまうんだ。

あの歌の様に。
Nothing's Gonna Change My World...
なんだけど。
しかし・・・

だから。
我が相方へ。
早く風邪が治るといいね。
本当にね。
じゃないと・・・駄目なんだ。
こっちがね(苦笑)。

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2010/06/25 Fri *語りかけてくるもの / Rod Stewart

20100625everypicturetellsastory


金曜日の夜。
待ち合わせて。
街の美術館へ。

ここは。
近いし。
建物自体も好きだし。
でも。
暫らく足を運んでなくて。

久し振りに。
興味ひかれる。
企画で。
今日は。
少し遅くまで。
やってるし。

海を越えて。
時を越えて。
やってきた。
画を観に行こう。
物語を聴きに行こう。
思いを抱き締めに行こう。

『Every Picture Tells A Story』'71年リリース。
ロッド・スチュワートの3枚目にして英米で1位を獲得した大ヒット・アルバム。
勿論シングル・カットされた「Maggie May」のヒットに引っ張られたってのもあったのでしょうが。
他のナンバーも素晴らしいものばかりで。アルバムとしても傑作であることは言を待ちません。
ロッドと言えば。カヴァーの選曲のセンスの良さと解釈の見事なことが魅力だったりもしますが。
このアルバムでも。ボブ・ディランの「Tomorrow Is Such A Long Time」とか。
ティム・ハーディンの「Reason To Believe」なんて知る人ぞ知る的なナンバーを採りあげていて。
それと同時に(共作ですが)「Maggie May」やタイトル・ナンバーの様な秀逸なオリジナルもあってと。
そのどちらも自分のものにして(オリジナルは当然ではありますが)唯一無二の歌声を聴かせてくれます。
どちらもと言えば。「Mandolin Wind」とか「Seems Like A Long Time」の様な穏やかなナンバーと。
テンプテーションズのカヴァー「(I Know) I'm Losing You」みたいな熱くファンキーなナンバーとが。
何の違和感も無く同居しているのもロッドならではで。本当に緩急自在で。しかも技巧に走って無くて。
アルバム全体に漂う英国的な香りと土の匂いもいい塩梅で。この時代のロッドは本当にいいなと。
どのナンバーからも、そしてアルバムからもロッドがあの声で語る物語が聴こえてくるようで、見えるようで。
そうそう。タイトル曲でデュエットしているマギー・ベルも流石の迫力です。
個人的にはこのジャケットにちょっとした思い出もあって。とても大切にしたいアルバムでもあるのです。

金曜日の夜。
相方と二人。
街の美術館で。

ここは。
広いし。
天井も高くて気持ちいいし。
そう。
ゆっくりと自分のペースで回って。

本当に。
楽しみにしていた。
企画で。
今日は。
週末よりは人も。
少ないし。

海を越えて。
時を越えて。
やってきた。
画と会話を楽しもう。
物語に耳を傾けよう。
思いを抱き締めてみよう。

それぞれの。
画が。
語りかけてくるものは。
それぞれの物語。
それぞれの思い。
でも。
どこか似通った物語だったり。
どこか通じた思いだったりもして。

そして。
二人が聴いた。
二人が抱きしめた。
お互いの物語が。
お互いの思いが。
語りかけてくるものが。
また。
楽しみだったりするのです。

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2010/06/24 Thu *六月の / カルメン・マキ&OZ

20100624ozlive


六月の。
風の中。
何かに追われ。
何かに急き立てられ。

六月の。
空の下。
何かに呼び止められ。
何かに足止めされて。

六月の。
景色に包まれて。
風景が崩れだし。
思いが溶けだし。

六月の。
いま。
ここで。
身動きできず。
動こうともせず。
何かを探しているのか。
何かを求めているのか。

六月の。

『Live』'78年リリース。
前年の日比谷野音と新宿厚生年金会館での音源を収録したカルメン・マキ&OZの2枚組ライブ・アルバム。
新宿厚生年金会館でのライブを最後に解散していて。ファンの熱烈な要望に応えて緊急発売されたとか。
もうそのファンの皆さんには感謝してもしきれないほどの素晴らしいアルバム、そして凄いライブです。
そして。もしリアル・タイムでOZを知っていたなら。絶対に観に行ったのにと。悔しくてたまらなくなります。
こんなバンドがあの頃の日本にいたなんて。こんなライブをぶちかましてくれるバンドがあったなんてね。
帯に状態の良いカートリッジでボリュームを最大に上げてお楽しみ下さいって書かれてるんですが。
もう本当に。大音量で聴くとその迫力に完全に打ちのめされてしまいます。もうとんでもないです。
昔から日本のハード・ロックならOZを聴かなきゃって話は半ば伝説みたいにちょっと上の世代から言われてて。
このアルバムに初めて針を落とした時に。そうか、こういうことだったんだなと。やっと得心できて。
春日博文を始めとするOZが一体となって叩き出すそのサウンドは、ハードでドラマティックで。
でもって。カルメン・マキのヴォーカル。実にパワフルで。それでいて今にも崩れ落ちそうな危うさがあって。
その詩とも相まって。情念的であり抒情的でもあり。ローラ・ニーロや、そうジャニス・ジョプリンと同じあの匂いが。
怪しくも美しく。惑わせるあの匂い。そう血の匂いが色濃く漂っているのです。それがどうしようもなく・・・ね。
この季節は(じゃなくてもだけど)「六月の詩」が。そしてやっぱり「私は風」がね。どうにも胸騒がせられます。

六月の。
風の中。
追ってくるものを振り返り。
急き立てるものが見えないかと。

六月の。
空の下。
呼び止めらる声に耳をすまして。
足に絡みつくものを見極められないかと。

六月の。
景色に包まれて。
風景が崩れだし。
思いが溶けだし。

六月の。
いま。
ここで。
遮断できず。
遮ろうともせず。
何かを待っているのか。
何かを望んでいるのか。

六月の。

六月の。
生ぬるく。
重く。
混沌とした。
空気の中で。
匂いの中で。
立ちつくしている。

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