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2010/08/28 Sat *ないている / The Beatles

20100828whitealbum_2


ないている。
ないているんだ。
聞こえるんだ。
聞こえてくるんだ。

優しくて。
心地よくて。
その音に。
その輝きに。
その声に。
身を任せて。
胸を開いて。
耳を澄ませて。

ないている。
ないているんだ。
聞こえるんだ。
聞こえてくるんだ。

『The Beatles』'68年リリース。
『ホワイト・アルバム』の通称で知られるビートルズの2枚組アルバム。
バンド名のみが記されたシンプルなジャケット。この内ジャケも曲目とメンバーのポートレートのみで。
まるで一切の情報や先入観を持たずに聴くことを求めている様です。アルバム・タイトルにも同様の感があって。
それこそ。通称の様に真っ白な状態で受け止めてみれば・・・なんてことは不可能なんですけどね。
ブライアン・エプスタインが亡くなって、マハリシに出会って。そしてジョンはヨーコと巡り会ってと。
ビートルズの歴史において激動の時代、その曲がり角に製作されたアルバムだけに評価も様々ですが。
ビートルズはもうファブ・フォーではいられない、ビートルズという一つのバンドには収まりきらない。
そんな現実を、実にリアルに聴く者につきつけたアルバムだったのは間違いがないかなと思います。
それぞれのメンバーがそれぞれの作品を持ち込んで、それぞれが自らの作品を仕上げていってと。
ジョンの言葉通りに、まるでソロ・アルバムの集合体の如きアルバムであったという事実。
それぞれの才能と、個性が如何なく発揮されて。その万華鏡の様な世界は圧倒的に素晴らしいのですが。
バンドとしてのビートルズは、少なくともただのロックン・ロール・バンドとしてのビートルズはここにはいないかな。
でも。実験的なナンバーから、ハード・ロック、ブルース、美しいバラード、そしてロックン・ロールまで。
その総てをやれる、できる。その才能の煌めき、その集まりであること、それこそがビートルズなんですよね。
さて。どうにもジョン派の自分としては。やはりジョンのナンバーが好きで。
「Yer Blues」「Julia」「Happiness Is A Warm Gun」「Dear Prudence」「Good Night」...そして。
「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」が堪らなく愛おしかったりするのですが。
ジョージの畢生の名曲である「While My Guitar Gently Weeps」にもまた、泣かされてしまうのです。
(ジョンとポールの審査が厳しかったからか。ビートルズ時代のジョージは名曲率が高いですよね)

ないている。
ないているんだ。
聞こえるんだ。
聞こえてくるんだ。

優しさに。
心地よさに。
その音に。
その輝きに。
その声に。
反応してる。
共鳴してる。
耳を澄ませば。

ないている。
ないているんだ。
聞こえるんだ。
聞こえてくるんだ。

海辺の温泉。
露天風呂。
波が。
風が。
ないている。
穏やかな空気が。
緩やかな時間が。
ないている。
自分の中の。
胸の奥の何処かも。
ないている。

徐々に。
暫しのあいだだとしても。
真っ白になれる気がする。

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