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2010/08/30 Mon *刻まれている / Rory Gallagher

20100830tattoo


一度。
彫られたら。
刻まれたら。

消えないものがある。
消せないものがある。

久しぶりの再会。
思わぬかたちでの再会。
この場所で。
こんなかたちで。
会うなんてね。

でも。
それでも。
それだから。
話すことがある。
話したいことがある。
話さなくても。
言葉にしなくても。
伝えたいものがある。
伝わってくるものがある。

なぜって。
そこに。
刻まれているものがあるから。

『Tatoo』'73年リリース。
ロリー・ギャラガーの5thアルバムにして、ポリドール時代最後のスタジオ・アルバム。
特に日本では翌年の1月に初来日も決まって、大いに話題を呼び人気が高かったアルバムになったとか。
さすがにその時代は知らないのですが。個人的にもロリーのスタジオ・アルバムでは一番好きかもしれません。
その基本であるブルースから離れることはなく、そしてその類まれなメロディ・センスが発揮され始めていて。
アルバム冒頭を飾る「Tatoo'd Lady」なんてのは。そのカッコ良さ、その美しさ。素晴らしいです。
針を落とす度に。フェイド・インでイントロが鳴り始める度に。ドラマティックなメロディが聴こえてくる度に。
いつも。胸がときめくのです。その胸が高鳴ったままの状態で。次から次へと繰り出される、繰り広げられる。
ハードで、ブルージーで、そしてドラマティックなロリーのプレイに身も心も熱くさせられるのです。
ギターだけでなくブルース・ハープやサックスもプレイするロリー。このアルバムでも聴くことができますが。
やっぱり、そのギター。それこそがロリーの魅力で。あの塗装の剥げたストラトを弾いているその姿を。
目を閉じて一心不乱に弾いているその姿を思い浮かべながら聴くと、こう、グッと胸に迫るものがあるのです。
そして。「A Million Miles Away」、その7分近いスロー・ブルースには。ロリーの故郷、アイルランドの香りもして。
訳あって。愛する故郷を遠く離れざるを得なかったロリーの思いが込められている様で。堪らないものがあります。
今では。あまりその音楽が語られることもなく、その名前を耳にする機会も減ってしまった、ロリーですが。
その姿、そのギター、その思いは今も自分の中にはしっかりと、はっきりと刻まれているのです。

一度。
彫られたら。
刻まれたら。

消えさらないものがある。
消してはいけないものがある。

つかの間の再会。
本当に短くて物足りない再会。
今だけはね。
今しばらくはね。
またゆっくり会える日までね。

でも。
それまで。
待ちきれなくて。
話したいことがある。
話しきれなくても。
話していたい思いがある。
話さなくても。
言葉にしなくても。
伝えきれなくても。
伝えたいものがある。
伝わってくるものがある。

なぜって。
そこに。
刻まれているものがあるから。

過ごしてきた時間。
共に過ごしてきたその時間。
楽しかったり。
悲しかったり。
その時間が。その思いが。
刻まれている。

だから。
なにも変わらないものがある。
だから。
これからも変わらないと信じてる。
だから。
これからも。
共に。
刻まれていくと信じてる。

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