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2010/09/10 Fri *明けない夜も / The Doors

20100910waitingforthesun


夜通し。
語って。
飲んで。
扉を閉めて。
街へ出て。

未だ暗い。
未だ明けない。
空を見上げる。
冷めやらない昂ぶりと。
心地よい疲労と。

こんな夜を。
なんど過ごしただろう。
こんな夜を。
これからもと。

夜と朝が。
交差する。
その一瞬を。
その一瞬の空を。
そのえも言われぬ。
美しい空を。
見たことがあるだろうか。

この夜が。
続けばいいのにと思いながら。
その美しさに魅せられて。
朝陽を。
夜が明けるのを。
いつしか待っていた。

夜が明ければ。
また次の夜がやってくるんだと。

『Waiting For The Sun』'68年リリース。
あまりに衝撃的だったそのデビューから約1年半を経てリリースされたドアーズの3rdアルバム。
アルバム冒頭の「Hello,I Love You」ともどもアルバムも全米1位を獲得してと、勢いはあったものの。
1stアルバム、2ndアルバムにあった衝撃や緊迫感、ドアーズならではの切迫感は薄れているかも。
レイ・マンザレクによればデビュー前からアルバム2枚分のアイデアと曲はあったそうですが。
ということは。このアルバムがデビュー後初めて曲作りから挑んだアルバムになるのでしょうか。
デビュー直後に「Light My Fire」の大ヒットによって一躍スターダムにのし上がってしまったドアーズです。
特にジム・モリソンはロック・スター、アイドルとして扱われることに辟易としていて、既に疲弊していたのではと。
生来、誰かに指図されたり、敷かれたレールを走ることが嫌いだったらしいジム、アルコールとドラッグもあって。
故にジムが担っていたドアーズの先鋭的で文学的な側面が薄れてしまったのかとも。
そして一方で多彩な曲とそのギターでドアーズのサウンドを特徴づけていたロビー・クリューガー。
そのロビーの才能と趣味が大いに発揮、展開されている点で、これまたドアーズならではのアルバムなのです。
なんにしろ。多少のバランスの悪さを感じさせつつ、凡百のバンドとは一線を画しているのは間違いないかな。
待ち望んでいるはずなのに、どこかで諦めてもいる様な。そんな奇妙な居心地の悪さに魅せられたりもします。
・・・ドアーズ、好きだったよね。このアルバムも時々、お店で流してたね・・・

夜通し。
語って。
飲んで。
扉を閉めて。
街へ出て。

未だ暗い。
未だ明けない。
空を見上げる。
冷めやらない昂ぶりと。
心地よい疲労と。

こんな夜を。
なんど過ごしただろう。
こんな夜を。
これからもと。

夜と朝が。
交差する。
その一瞬を。
その一瞬の空を。
そのえも言われぬ。
美しい空を。
見たことがあるだろうか。

この夜が。
続けばいいのにと思いながら。
その美しさに魅せられて。
朝陽を。
夜が明けるのを。
いつしか待っていた。

夜が明ければ。
また次の夜がやってくるんだと。

じゃぁ、またね。
またお待ちしています。

また・・・
または無かった。
あんな夜を。
過ごすことは無くなってしまった。
あの美しい空も見えなくなった。
あの夜から。
止まったまま。
あの夜が。
明けないまま。
いつか。
夜が明ければ。
また次の夜がやってくるんだと。
そう思っていたのに。
まだ。
あの夜の中にいるんだ。
叫んでも。
泣いても。
呼んでも。
どうしようもないんだ。
どうしようもできないんだ。

明けない夜もあるんだな・・・

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