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2010年9月

2010/09/24 Fri *おみそれしましたっ! / The Rolling Stones

20100924nastymusic


何時でも。
何処でも。
何をするにも。
何処へ行くにも。
いつもいつも。

身体の何処かに。
ベロ・マークがついてるし。
右手の薬指では。
髑髏が睨みを利かせてるし。
いつもいつも。

ワン・パターンだろうが。
ドレス・コード的に違和感があろうが。
それが一番好きだし。
それが一番自然だし。
そもそも他の恰好が似合わないし。

てなわけで。
仕事以外では。
いつもいつも。
ベロと髑髏。
判りやすいっちゃぁ。
判りやすいってことで。

意外な出会いがあったりもする・・・

『Nasty Music』'96年もしくは'97年リリース(?)。
その筋では知らない人はいない、ローリング・ストーンズのブートレッグ。
'73年の欧州ツアーの放送音源を中心に'72年の全米ツアーのミキサー卓からの流出音源を加えたと。
ロンドン公演とブリュッセル公演。そしてニュー・ヨーク公演でのライブを聴くことができます。
最初にリリースされたのは'70年代半ばだと思いますが。その後何度も何度も何度も。
手を変え品を変えてリリースされていて。新たな放送音源が発表されれば差し替えたり、加えたりもして。
これでもかってくらいで。アナログ盤はもとよりCDでも星の数ほど出回っていました。
自分も学生時代に初めてこの音源を耳にして以来、いったい何枚買ったんだか・・・ってくらいでしたが(苦笑)。
今回載せているのは数年前に入手したアナログの2枚組のアルバムです。
なぜそこまで。所詮は裏ものにしか過ぎないこの音源、このアルバムが人気を集めたのかって。
一度でも聴いたことのある人にはもう、何を今更ってことだと思いますが。
そりゃぁ、最強のストーンズの最高なライブが聴けるから。もう、それだけ。それに尽きるなと。
ミック・テイラー在籍時の最後のツアーにして、最高のプレイが聴けるツアーだったと。それが聴けるんだぞと。
ストーンズ・ファンを自認してて、まさかと思うけど聴いたことが無いって人は、とにかく聴けばわかるぞと。
悪いけど。'90年代のストーンズのライブしか知らない人は間違いなく脱帽するぞと。おみそれしましたっ!てね。
まぁ、個人的な好みとかもあるでしょうし。どの時代のストーンズのライブにも心躍るんですけどね。
個人的には、この頃の。'72年から'73年のストーンズのライブがやっぱり一番痺れるし、好きですね。
このアルバムのラスト2曲、「Jumpin' Jack Flash」「Strerrt Fighting Man」はいつだって鳥肌ものです!
めでたくレディジエンがオフィシャル・リリースされたことだし。次は是非このライブもオフィシャルで頼みます!!!

いやだわぁ。
ベロ・マークじゃないですか。
ストーンズお好きなんですね。
私もねぇ、昔は好きだったんですよ。
今はねぇ。

ほら、チケットも高いでしょう。
この前も何とかサークルって言うんですか。
あんなの高くてねぇ、買えませんよねぇ。
今はねぇ、別のバンドが好きで。
同じドームでも良心的なんですよ。
えっ?あぁ、U2なんですけどねぇ。

それにねぇ、ミックもなんかねぇ。
最近は妙に健康的だし、いい子になっちゃってねぇ。
昔は、そらねぇ、悪そうで、不良ってんですか。
憧れてねぇ、大好きだったんですよぉ。
なんかねぇ、その頃の映画?武道館でやったんですよねぇ。
えっ?いや、観に行ってませんけどね。

徹夜したのよねぇ。
5日ぐらいだったかなぁ。
駐車場に並んでねぇ。
買ったんですよチケット、アリーナでねぇ。
でも、ほら中止になっちゃって。
頭にきちゃって、払い戻そうと思ったんだけど。
出来なくて。今でもそのチケット持ってるんですよぉ。

あら、御免なさい。
ベラベラと。
いま、デザートと温かいお茶お持ちしますね。
ごゆっくり、どうぞぉ。

仲居のお姉さん。
そのチケットって。
あの幻の'73年の武道館のことじゃないですか。
おみそれしましたっ!

てなわけで。
仕事以外では。
いつもいつも。
ベロと髑髏。
判りやすいっちゃぁ。
判りやすいってことで。

こんな楽しいな出会いがあったりもする。

いつか。
また。
あのお店に行く機会があったなら。
あのブートレグでも持っていって。
あのお姉さんに。
これ知ってますかって。
あの頃の最強、最高のストーンズですよって。
あの武道館ではこんなライブが聴けたかもしれないんですよって。
あのブートレッグでも持ってって・・・

いやぁ。
懐かしいわぁ。
擦り切れるほど聴きましたよぉ。
なんて言われそうだけどね(笑)。

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2010/09/23 Thu *此処に集いし、我らならず者 / The Rolling Stones

20100923exileonmainstoriginal


好きなものがあって。
好きなものは大好きで。
好きなものはずっと好きで。
ほんとうに。ずっとずっと大好きで。

拘って。
拘り続けて。
愛して。
愛し続けて。
他のことなんか。
どうでもよかったりして。

そんな。
歩き方をしていると。
転がり方をしていると。
たいがい。
おかしな目で見られて。
苦笑いされて。
後ろ指を指されて。
つまはじきされたりする。

そんなことは気にしないよと。
そんなことは関係ないよと。
思っていても。信じていても。
時には。偶には。
少しばかりぐらついたり。
僅かながら不安になったり。

そんな時。
聴こえてくるんだ。
響いてくるんだ。
伝わってくるんだ。
思いっきり。
背中に蹴りを入れられるんだ。

レディース&ジェントルメン!
ザ・ローリング・ストーンズ!!!

『Exile On Main St.』'72年リリース。
『メイン・ストリートのならず者』、ローリング・ストーンズの2枚組アルバム。最高傑作の1枚。
どの時代のストーンズも好きだけど。やっぱり'60年代後半から'70年代前半のストーンズが。
その頃のアルバムに針を落とす機会が断トツで多くて。そうなんだよな。
『Beggars Banquet』『Let It Bleed』『Sticky Fingers』そしてこの『Exile On Main St.』と。
それに『Get Yer Ya-Ya's Out!』に英国選曲の『Through The Past, Darkly』も。
どのアルバムがへヴィー・ローテーションになるかは、その時どきで異なるのだけれど。
今年は件のスーパー・デラックス・エディションの発売もあったから、やっぱりこのアルバムかな。
尤も聴く時は今回ジャケットを載せてるオリジナルの英国盤に針を落とすことが圧倒的に多いんだけど。
(スーパー・デラックス~のアナログ盤もいい音ですけどね。ボーナス・トラックもアナログ盤があればねぇ・・・)
中身の素晴らしさに関しては今更ここで語る必要も無いし。聴けばわかるし、わからなきゃそれまでと。
ただそれまでのストーンズが培ってきたものがここで昇華されて、いまもストーンズの原点となってるかなと。
あとはやっぱりアルバムのそれぞれの面に個性があって。どうなんだろう狙いもあったかなと。
これもその時どきで異なるのだけれど。今はB面が、その4曲の流れとある種の凄味が気に入ってるかな。
そういう味わい方をする為ににも、そっけないCDなんかじゃやなくてアナログ盤で聴くべきかなとか思うけど。
そして。そして。このアルバムを引っ提げてあのとんでもなく素晴らしい全米ツアーが始まったんだなと!

好きなものがあって。
好きなものは大好きで。
好きなものはずっと好きで。
ほんとうに。ずっとずっと大好きで。

拘って。
拘り続けて。
愛して。
愛し続けて。
他のことなんか。
どうでもよかったりして。

そんな。
歩き方をしている奴なんて。
転がり方をしている奴なんて。
およそ。
お目にかかったことなんかなくて。
苦笑いして。
肩をすぼめて。
群れから外れて、流れから逸れて。

そんなことは気にしないよと。
そんなことは関係ないよと。
思っていても。信じていても。
時には。偶には。
少しばかりぐらついたり。
僅かながら不安になったり。

そんな時。
聴こえてくるんだ。
響いてくるんだ。
伝わってくるんだ。
思いっきり。
背中に蹴りを入れられるんだ。

レディース&ジェントルメン!
ザ・ローリング・ストーンズ!!!

好きなものがあって。
好きなものは大好きで。
好きなものはずっと好きで。
ほんとうに。ずっとずっと大好きで。

拘って。
拘り続けて。
愛して。
愛し続けて。
他のことなんか。
どうでもよかったりして。

そうだよね。
そうだろ。
だからいいんじゃない。
だから最高なんじゃない。
だからここにいるんじゃない。
ストーンズが大好きで。
ストーンズを信じて。
ストーンズを思い続けて。
ストーンズが巡り会わせてくれて。

レディース&ジェントルメン!
ザ・ローリング・ストーンズ!!!

武道館を震わせた。
'72年のストーンズはやばいくらいにカッコ良くて。
やっぱり最高だな、最強だなって。
やっぱりストーンズだなって。

そして。
そんな思いを共に抱ける。
そんな仲間たちと、奴らと。
一緒に昼間からグラスを傾けられて。
此処に集いし、我らならず者。
ならず者で良かったね!!!

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2010/09/21 Tue *どこでなにしてる / Johnny Winter

20100921heywheresyourbrother


なぁ。
おい。
いま。
この時。
どこでなにしてる。

いろいろあって。
いろいろ起きて。
簡単だったはずのものが。
単純だったはずのものが。
複雑になって。
見えにくくなって。

もやもやしたまま。
ぐらぐらしたまま。
遠くなって。
離れてしまって。
それでも。
まだ。
切れてはいない。
切れるわけがない。

だから。

どこでなにしてる。

『Hey, Where's Your Brother?』'92年リリース。
確か『ブルースは絆』なんて邦題を冠されていたジョニー・ウィンターのアルバム。
実いい雰囲気のジャケットがまずもって期待を抱かせますが。
その期待を裏切るどころか、存分に応えてくれる、存外に超えていってくれるアルバムだったりします。
基本はジョニーのギターにベースとドラムスのトリオで次から次へと。これでもかと。
ご機嫌なブルースを聴かせてくれています。いや、ほんとうにご機嫌なシャッフル続きで痛快なのです。
まさにジャケットの様に楽しみながらやってるんだろうなと。いい関係だったんだろうなと。
張りつめて弾きまくるジョニーもいいけど、このいい塩梅でリラックスしたジョニーもいいよなと。
久々に弟エドガーが何曲か参加していますが。それもいい刺激で、なにより心強かったんだろうなとか。
聴いてるこちらもいい塩梅に楽しくなってきます。それにしても改めて。
ジョニーのギターの語彙の豊富さには驚かされます。いや、ほんとうにブルース好きなんだなぁ。
残念ながら。体調の問題もあってか。このアルバムを最後に精彩を欠いて。ここ数年は音沙汰もないジョニー。
なんとかまた。どっこい生きてるぜ、ご機嫌だぜってそんな便りを届けてもらいたいものです。

なぁ。
おい。
いま。
この時。
どこでなにしてる。

いろいろあったけど。
いろいろ起きたけど。
今でも簡単なことなんだ。
今でも単純なことなんだ。
複雑に思えるのは。
見えにくく感じるのは。
お互いの思いが。
ほんのちょっとずれてるだけで。

もやもやしたことなんか。
ぐらぐらしてたことなんか。
顔を合わせて。
肩を組んで。
飲んで。笑って。
それだけで。
それで。
また。
元に戻れるだろう。
転がっていけるだろう。

だから。

どこでなにしてる。

どこにいても。
なにをしていても。
あのご機嫌な空気を。
いい感じを。
確かな絆を。
憶えてるから。
忘れてないから。
お前が。
引き合わせてくれたものだから。

だから。
兄弟。

どこでなにしてる。

会いたいよ。

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2010/09/20 Mon *その出会い / The Flying Burrito Bros.

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その出会い。

交差することも。
なかったかもしれない。
すれ違うだけで。
何もなかったかもしれない。
出会うことなど。
なかったかもしれない。

でも。
なぜか。
出会って。
結びつけられて。
溶け合って。

その出会いが。
あったから。

生まれたもの。
育まれたもの。
消え去らないもの。
刻まれて。
抱きしめて。

いま。
ここに。
いま。
ここで。
こうしてる。

『The Guilded Palace Of Sin』'69年リリース。
バーズを脱退したグラム・パーソンズが結成したフライング・ブリトウ・ブラザーズ(FFB)の1stアルバム。
おそらくはカントリー・ロックの礎にして最高傑作として語り続けていくだろうアルバム。
パーソンズの美学が如何なく発揮され、その世界が余すところなく描かれているアルバム。
カントリーとロック、そしてサザン・ソウル。交差するだけ、すれ違うだけで終わったかもしれないもの。
それを出会わせて、結びつけて、溶け合わせて。今までになかったものをここに生み出しているのです。
自らの求める、奏でるものをコズミック・アメリカン・ミュージックと呼んでいたというパーソンズです。
カントリーにロックの息吹を吹き込んで、新しい時代の風を感じさせ、サザン・ソウルの香りも漂わせています。
危うく脆く、妖しく。そして切ないパーソンズのヴォーカルがそれらを歌う時、唯一無二のものとなっているのです。
その強烈な個性故に、2ndアルバムを最後にFFBも脱退(解雇だったとも)してしまうパーソンズですが。
パーソンズを失ったFBBが平凡なバンドになってしまったことを思うと。やはり、その個性、その美学が。
生んだもの、育んだもの。それは、掛替えのないもの、そして消え去らないものだったんだなと。
そして。そのパーソンズとキース・リチャーズの出会いが生んだもの、育てたものもまた同様であることは。
そのことは、ストーンズの『Exile On Main St.』にしっかりと刻まれているんですよね。

その出会い。

交差することも。
なかったかもしれない。
すれ違うだけで。
何もなかったかもしれない。
出会うことなど。
なかったかもしれない。

でも。
なぜか。
いや。
きっと。
導かれて。
出会って。
結びつけられて。
溶け合って。

その出会いが。
あったから。

生まれたもの。
育まれたもの。
消え去らないもの。
刻まれて。
抱きしめて。

いま。
ここに。
いま。
ここで。
こうしてる。

その出会いが。
あったから。

これからも。
ここに。
これからも。
ここで。
こうしている。

そう。
その出会い。
その結びつき。
その溶け合い。
忘れない。
繋げていく。
渡していく。

だから。
続けているよ。
続けていくよ。

その出会い。

改めて。
感謝して。
手を合わせて。
涙こらえて。
微笑んで。
じゃぁ、またねと。
また会いに来るよと。

竹林の向こう。
その風の中。
その笑顔を。
その声を。
感じながら・・・

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2010/09/19 Sun *ウッ、ララ~、ラ~ラ~、イェ~と♪ / Faces

20100919oohlala


ウッ、ララ~、ラ~ラ~、イェ~と♪

歌い続けよう。
踊り続けよう。

どこまでいけるかな。
いつまでやれるかな。
わからないな。
わからないけど。

好きなものがあるから。
好きな場所があるから。
好きな人がいるから。

この夜も。
いつかの夜も。
どんな夜も。

ウッ、ララ~、ラ~ラ~、イェ~と♪

歌い続けよう。
踊り続けよう。
回し続けよう。

『Ooh La La』'73年リリース。
この英国紳士(?)が笑顔に変わる、特殊なジャケットが印象に残るフェイセスのアルバム。
この4枚目のアルバムが、ロニー・レイン在籍時の最後のアルバムとなってしまって。
フェイセスとしても最後のスタジオ録音アルバムとなってしまいました。僅か4枚しか遺さなかったんですね。
前作である『A Nod's As Good As A Wink...To A Blind Horse』のヒットや、ロッド・スチュワートの成功もあって。
このアルバムはフェイセスにとって初の(そして唯一の)全英1位を記録しています。
ちょっと意外な感じがして。『A Nod's~』と比較するとやや地味な印象を抱かせるアルバムかなと思うので。
A面は元気で陽気な、いつもの、如何にもの千鳥足フェイセスの魅力が全開なのですが。
B面はとても穏やかでいて。切なさと哀愁が滲んでいて。確かにそれもフェイセスの魅力の一端ではあって。
今までのアルバムでも聴かれたのですが。ここではその魅力を担っていたロニーの嗜好が。
もう収まりきれなくなっている様で。後のスリム・チャンスにも直結する様で。あぁ、そうだったんだなと。
これ以上、フェイセスとして。同じバンドで続けていくのは無理だったんだなと。しみじみもしてしまいます。
そして。ラストに収められているロン・ウッドが歌うタイトル・ナンバーに。
過去を振り返り、切なさを噛み締めながらも。軽く鼻歌でも口遊みながら、歩き続けようとするかの様な。
そのナンバーにこそ愛すべき、小粋な酔いどれR&Rバンドだったフェイセスの魅力が凝縮されてるのかもなと。

ウッ、ララ~、ラ~ラ~、イェ~と♪

歌い続けよう。
踊り続けよう。

いけるところまで。
やれるところまで。
わからないから。
わからないままで。

掛替えの無いものがあるかぎり。
掛替えの無い場所があるかぎり。
掛替えの無い人がいるかぎり。

この夜も。
いつかの夜も。
どんな夜も。

ウッ、ララ~、ラ~ラ~、イェ~と♪
歌い続けよう。
踊り続けよう。
回し続けよう。

いくつもの夜。
いくつもの思い。
過ぎ去りしもの。
戻らないもの。
噛み締めながら。
終わらないから。
終われないから。

この夜も。
掛替えの無い場所で。
掛替えの無い人達と。
歌い続けよう。
踊り続けよう。
回し続けよう。

それが。
大好きで。
掛替えが無くて。

ウッ、ララ~、ラ~ラ~、イェ~と♪

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2010/09/18 Sat *スカッと一発 / Jimi Hendrix

20100918smashhitsjp


悪くは無い。
まずくもない。
だけども。
なにか。こう。
突き抜けていかない。

いい線はいってる。
いい感じでもある。
だけども。
どうにも。こう。
繋がっていかない。

ここいらで。
スカッと一発。
起爆剤が欲しいのだが。
起爆剤になるなにかが。
生まれてほしいのだが。

『Smash Hits』'68年リリース。
今日が40回目の命日だった、ジミ・ヘンドリックスの生前に編集された唯一のベスト・アルバム。
今ではそれこそ星の数ほどのベスト・アルバムがありますが、針を落として一番しっくりくるのはこれかな。
この魚眼レンズによる写真を使ったジャケットは最初の日本盤のみの独自のものです。
このアルバム、基本的にシングル・ヒットを集めていて英国盤と米国盤では選曲が異なっていますが。
日本盤は英国盤と同じ12曲が収録されています。当時はこのアルバムでしか聴けないナンバーもあったとか。
ジミ・ヘンドリックス、ジミヘンのギターの凄まじさを感じるなら、やっぱりライブ・アルバムかなと思いますし。
実際、『Live At Monterey』とか、『In The West』なんてのが大好きで針を落とす回数も多いのですが。
一方で。そのポップ・スターとしての魅力、キャッチーなナンバーの魅力を味わうならスタジオ録音。
それも極めつけのヒット・ナンバーを集めたこんなアルバムかなとも思うのです。
毎回、針を落とす度に。なんでこんなにカッコいいナンバーが多いんだろうと。それも1曲を除いてオリジナルで。
改めてそのソングライターとしての溢れんばかりの才能に驚かされます。どうなってんだろうと。
いつも頭の中で音が鳴っていたというジミヘン。それを次から次へと形にしていってたんだろうなと。
そして。それをそのギターで、そのヴォーカルで、そしてミッチ・ミッチェルとノエル・レディングのサポートを得て。
決して色褪せることのない奇跡的な世界として描いてみせたんだろうなと。しかも滅茶苦茶キャッチーで。
まさしくスマッシュ・ヒッッ!スカッと一発!ジミヘンの存在はやはり稀代の起爆剤だったんだろうなと思います。

悪くは無い。
まずくもない。
だけども。
なにか。こう。
突き進んでいけない。

いい線はいってる。
いい感じでもある。
だけども。
どうにも。こう。
広がっていかない。

ここいらで。
スカッと一発。
起爆剤が必要なんだが。
起爆剤になるなにかに。
現れてほしいのだが。

ほんとうに。
そろそろ。
なにかにつけて。
スッキリする為に。
スッキリさせる為に。
鮮やかな。
烈しい。
ヒットが。
その一撃が。
欲しいのだが。
必要なんだが。

スカッと一発が。
なかなか出ないんだよなぁ・・・

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2010/09/16 Thu *手先と頭脳と / Jeff Beck

20100916becksguitarworkshop


ここのところ。
どうも。
いまひとつ。
いや、いまふたつくらい。
頭が働かない。
頭が回っていない。
そんな気がする。

別に。
特別に思い当たるふしもないし。
顕著な兆候があるわけでもないけれど。
なんだか。
すっきりしなかったり。
はっきりしなかったり。

そう。
自分で自分の。
思考回路の。
反応に。
納得がいってない。
満足できていない。

なんでだろう。
どうしてだろう。
頭の片隅で。
気にかけてたら。
ふと。
ぱっと。
閃いた。

そうか。
そうだったんだ。
そうに違いない。

『Jeff Beck's Guitar Shop With Terry Bozzio & Tony Hymas』'89年リリース。
前作『Flash』で歌ものに回帰したもののファンの不評を買ったジェフ・ベック。
思うに。ベック自身にとっても思う様な結果にならなかったのではなかったかと。
MTV用に慣れない(?)プロモーション・ビデオにも出てましたが居心地悪そうでしたし。
で、暫し沈黙して。めでたくギター・インスト・アルバムを携えて帰還してきましたと。
特に日本のファンは待ち望んでいたようで。簡素な別ジャケットまで制作して先行発売されてた記憶が。
さてさて。水を得た魚、好敵手を得たベック。テリー・ボジオとトニー・ハイマスに刺激されて。
実に生き生きと、そして攻撃的に弾きまくっています。ギターの音が、フレーズが楽しそうなんですよね。
ベックって幾つになってもギター小僧ってイメージがあって。本当にギター弾くのが、ギターが好きなんだろうなと。
クラプトンもペイジもギター好きでしょうけど。クラプトンはお姉ちゃんも好きだし、ペイジはお金がね(苦笑)。
冗談はともかく。本当にベックはギターが好きで好きでってのがその音に表れてる気がします。
あとは、車か。自分で整備や改造までしちゃうってくらいですからね。何かにつけて凝り性なのかも。
基本的に手先を動かすのが好きで、器用なんでしょうね。生き方は幾分不器用な感がありますが。
このジャケット、そんなベックの性分を見事に描いていて好きなんですよね。こっちに背を向けてるところも。
そんなベックですが。運転中に猫を避けて自損事故で怪我したんですよね。いい人だよな、好きだなぁ。

ここのところ。
どうも。
いまひとつ。
いや、いまふたつくらい。
頭が働かない。
頭が回っていない。
そんな気がしたのは。

そうなんだ。
刺激が足りなかったんだ。
動かすことを忘れていたからなんだ。
だから。
すっきりしなかったんだ。
はっきりしなかったんだ。

そう。
思考回路だけでなく。
反射神経の。
反応が。
鈍くなっているんだ。
足りていないんだ。

なんでだろう。
どうしてだろう。
頭で。
考えてるだけじゃ。
駄目なんだと。
やっと。
気づいた。

そうか。
そうだったんだ。
そうに違いない。

手先を。
使ってないんだもん。
動かしてないんだもん。
なんにも。
画いてないな。
作ってないな。
組み立ててないな。

大して。
器用ではないけれど。
もともと好きだったのに。
随分やってないな。
久し振りに。
画材売場とか。
プラモデル売場とか。
オーディオ売場とか。
覘いてみようかな。

手先と頭脳は。
繋がっているんだもんね。

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2010/09/15 Wed *今年の夏も / Led Zeppelin

20100915whitesummer


今年の夏も。
ようやく。
本当にようやく。
その役目を終えて。
秋に。
その座を。
譲る気になってくれたらしい。

今年の夏も。
ようやく。
本当にようやく。
その思い出を。
語る。
そんな気分になる。
日々を迎えさせてくれるらしい。

今年の夏は・・・
真っ白だったりする。

『White Summer』'89年リリース。
懐かしの踊るブタさん、TSPからのレッド・ツェッペリンのBBC音源によるブートレッグ。
ツェッペリンのBBC音源も手をかえ品を変え、それこそ星の数ほども出回っていました。
このアルバムは'69年の音源を6曲だけ収録していて。オフィシャルでもリリースされた今となっては。
もう見向きもされないのでしょうが。昔はこのアルバムを始めとしたブートレッグでしか聴けなくて。
若き日のツェッペリンの熱く躍動感に溢れたライブを追体験したくて探し求めたものなのです。
このアルバムも。僅か6曲とはいえ。その迫力、カッコ良さには痺れて随分とのめり込んだものです。
そうだ。ヤードバーズのナンバーでもあるタイトル曲はオフィシャルには未収録だったかな。
このアルバムと同じ日(なのかな?)のモノクロの映像がつい先日TVで流れていましたが。
我家の相方が、しみじみとかわいい、カッコいいと嬌声をあげていました。
確かに。動く若き日のロバート・プラント、ジミー・ペイジのカッコ良さには魅せられるものがあります。
今ではねぇ、なんだかナマハゲと年老いたドラえもんみたいになっちゃってますけど・・・
若き日の眩いばかりに光り輝く、ツェッペリンの魅力は、音だけでも、このアルバムからでも十分に感じられて。
特にプラントのヴォーカルには若さゆえの伸びや艶やかさもあって。
後年の貫録十分で圧倒的な存在感を放っていたツェッペリンも好きなのですが。
未だどこか蒼く。未だ染まっていない。真っ白に輝いているツェッペリンも、また大好きだったりするのです。

今年の夏も。
ようやく。
本当にようやく。
去っていこうとしている。
秋が。
やっとのことで。
訪れてくれようとしている。

今年の夏も。
ようやく。
本当にようやく。
その出来事を。
想い出に変える。
そんな気分になって。
秋を迎え入れようとしている。

今年の夏は・・・
真っ白だったりする。

あまりに。
暑くて。
眩しくて。
あまりに。
続きすぎて。
なにもかも。
もう。
霞んでしまって。
夢だったのか。
現だったのかも。
あやふやで。

今年の夏も。
いつもと同じで。
いいこともあれば。
いい日もあれば。
そうでないことも。
そうでない日も。
あった筈なのに。
真っ白で。

これは。
記憶力の減退などではなくて。
暑すぎた夏の。
真っ白に輝いていた夏の。
せいだということに。
そういうことにしておこう(苦笑)。

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2010/09/14 Tue *さくさくと、さくさくっと / Creedence Clearwater Revival

20100914royalalberthall


さくさくと。
さくさくっと。

いかないものか。
いってもいいだろう。
いかないのかな。
いってもいいよな。
どうなんだ、えっ。

なにも。
わざわざ。
なにも。
そんなに。
考えなくても。
難しくしなくても。
やっちやえばいいのに。
決めちゃえばいいのに。

結果なんか。
後から考えればいいのに。
難しいことなんかなくなるのに。
さっさと決めて。
さっさとやっちゃえば。
な~んだって。
ほらねって。
こともあると思うのだが。

さくさくと。
さくさくっと。

『The Royal Albert Hall Concert』'80年リリース。
唐突に発掘されて、日の目を見たクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)のライブ・アルバム。
'70年4月14日のロンドンはロイヤル・アルバート・ホールでのライブを収録・・・とされていましたが。
実は同年1月31日のオークランド・コロシアムでのライブだったとかで。現在はタイトルも訂正されています。
ブートレッグじゃなくて正規盤、しかもCCRが所属していたファンタジー・レコードからのアルバムなんですけどね。
まぁ、そんなミスは愛嬌として。何と言ってもオリジナル・メンバー4人揃っての全盛期のライブですから。
それも正規に世に出てるのはこのアルバムだけですから。こいつはね、心して聴かねばってものです。
で、これがもう。最初から最後まで。グイグイっとですね。こう乗せられて一気に最後までってと。
このラフでタフなロックン・ロール。これこそがCCRの魅力なんだなと。改めて惚れ直すわけです。
たぶんダビングとかは無くて。4人だけの演奏で。間があるんですけど。その間がいいんだな、また。
難しいことなんて抜きにして。泥臭いサウンドをバックにパワフルに歌うジョン・フォガティ、それだけで最高だなと。
勿論、スタジオ録音も素晴らしいCCRですが。このアルバムを聴くと、その本領はライブにあったかなと。
ラストの「Keep On Chooglin'」を除けば殆どのナンバーが2~3分代の演奏で。MCも殆どなくて。
さくさくと。さくさくっと。1時間弱のライブを実に小気味よく、ご機嫌に聴かせて、乗せてと。
だからこそラストの「Keep On~」のド迫力の9分を超える演奏で一気に昇りつめることもできるのです。
ライブは1時間、アンコールには応えないってのがCCRの掟(?)だったとか。その潔さや、よしっですね。

さくさくと。
さくさくっと。

いっちゃいましょうよ。
いっちゃってもいいでしょう。
いけないわけでもないでしょう。
いってもいいって言っちゃいましょうよ。
どうでしょう、ねぇ。

なにも。
わざわざ。
なにも。
そんなに。
勿体ぶらなくても。
恰好つけなくても。
やっちやってもいいのに。
決めちゃってもいいのに。

結果なんか。
いま考えてもどうしようもないのに。
勿体ぶっても恰好つけても変わらないのに。
さっさと決めて。
さっさとやっちゃえば。
な~んだって。
やっぱりねって。
こともあると思うのだが。

さくさくと。
さくさくっと。

小気味よく。
話が前にすすまないものかと。
だってさぁ。
やってみなきゃ。
わからないじゃん。
さくさくと。
さくさくっと。
じゃなきゃ。
クライマックスなんて。
いつまでも。
やってこないじゃん。

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2010/09/13 Mon *むずむずと、むらむらと / Peter Wolf

20100913uptonogood


むずむずと。
むらむらと。
未だ。
週も始まったばかりなのに。

あんなこと。
こんなこと。
次から次へと。
浮かんでくる。
こうしちゃおうとか。
あれもしちゃおうとか。

そんなことを。
そんなことばかり。
想像して。
考えて。
声に出さずに笑って。
さて。
いつ実行しようかなんて。

むずむずと。
むらむらと。
悪だくみは。
止められない。

『Up To No Good』'90年リリース。
タイトル通りに、いけないことを企みたくなりそうなジャケットがいい感じのピーター・ウルフの3rdアルバム。
まぁ、ウルフといえば。今でもJ.ガイルズ・バンドのヴォーカリストとしての印象が強烈で。
実際に針を落とす機会もJ.ガイルズ・バンドの、それも初期から中期のアルバムが圧倒的に多いのですが。
ウルフのソロ・アルバムも。何気に。時に小気味よく、時に渋く。ロックン・ロールしていて侮れなかったりします。
その中でもこのアルバムは。冒頭の「99 Worlds」から、もう、そのロックン・ロール魂が全開になっていて。
少しばかり如何にも'90年代なキーボードが耳障りなところもありますが、ギターもバリバリっと鳴っていて。
負けじと。ウルフもバリバリに歌いまくっていて。ロックン・ロール・シンガー、ウルフここにありって感じです。
やっぱり、ウルフはこうでなくっちゃと。小粋で遊び慣れてて、如何にも悪そうで、男の色気もあってと。
勝手なイメージですが。如何にもいけないこと(気持ちいいこと)企んでそうじゃないですか。好きだなぁ。
兄貴、今度はなに悪だくみしてるんですか?俺も乗せてくださいよぉ、兄貴ぃ~ってところでしょうか(笑)。
来日してくれないかなぁ、できればJ.ガイルズ・バンドで・・・って。いや、ソロでも観に行くんだけどなぁ。

むずむずと。
むらむらと。
もう。
惑わない歳も過ぎたのに。

あんなこと。
こんなこと。
次から次へと。
巡っていく。回っていく。
こうしちゃうのもありだとか。
ああしちゃってもいいんじゃないかとか。

そんなことを。
そんなことだけを。
想像して。
考えて。
思わず声にしてしまって。
さて。
どこで実行しようかなんて。

むずむずと。
むらむらと。
悪だくみは。
止められない。

いけないこと。
気持ちいいこと。
企んでる。
昔も。今も。これからも。
いつも。

むずむずと。
むらむらと。
悪だくみは。
止められない。

止めたら。
退屈で。
死んでしまいそうだしね(笑)。

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2010/09/12 Sun *ゆるゆると、だらだらと / Gregg Allman

20100912laidback


この週末は。
特に。
この週末は。
ゆるゆると。
だらだらと。

家から。
出ないで。
家に。
こもって。
レコードを聴きながら。
レコードを整理したり。
本を片づけたり。

ゆるゆると。
だらだらと。
この週末は。
特に。
この週末は。

『Laid Back』'73年リリース。
そのタイトルが流行語ともなったグレッグ・オールマンの1stソロ・アルバム。
緩やかで、リラックスしたロックの代名詞ともなったレイド・バック、クラプトンに対しても使われてましたっけ。
確かに。オールマン・ブラザーズ・バンドとは異なって。おもいきり緩やかで、リラックスしたサウンドで。
グレッグの味わい深くてルーズなヴォーカルに、そのゆるゆる、だらだらとした感じがあってるかなと。
何でも'70年頃には制作に着手して、何度もレコーディングを行ったものの。納得いく仕上がりにならずに。
'72年から再び取り掛かって。こちらも難航したようですが、なんとかかんとか完成したんだとか。
その間に。オールマン・ブラザーズ・バンドはメンバーを2人失っていて。特に、兄であるデュアン・オールマン。
そのデュアンの死がグレッグに与えた、悲しみ、喪失感は測り知れないものがあったのだろうなと。
故に。オールマン・ブラザーズ・バンドとは異なったサウンドを、世界を求めたのだろうなと。
ホーン・セクションにストリングス、コーラスまで配して。雄大にしっとりと。そしてゆったりと漂っていくのです。
そのさまは。時には賛美歌・・・ゴスペルの様でもあります。やはりデュアンに捧げてのものだったのでしょうか。
ガキの頃は正直、かったるいなと。どこがいいんだよと思ったこともあるのですが。
今は。そのかったるさ、ゆるゆると、だらだらとした、そのサウンドとヴォーカルの裏にあるもの、生み出したもの。
その存在が感じられて胸締めつけられてしまうのです。大切なものを失った者にだけ鳴らせるものもあるとね。

この週末は。
特に。
この週末は。
ゆるゆると。
だらだらと。

家から。
出ないで。
家に。
こもって。
レコードを聴いてても。
レコードを整理してても。
本を片づけたりしてても。

ゆるゆると。
だらだらと。
この週末は。
特に。
この週末は。

パスタを茹でてても。
スープを煮込んでても。
ギネスを飲んでても。

ゆるゆると。
だらだらと。
この週末は。
特に。
この週末は。

未だ。
失ったまま。
未だ。
囚われたまま。
未だ。
求め続けたまま。

だから。
この季節は。
どうしても。
だから。
この週末だけは。
特に。
この週末だけは。
ゆるゆると。
だらだらと。

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2010/09/10 Fri *明けない夜も / The Doors

20100910waitingforthesun


夜通し。
語って。
飲んで。
扉を閉めて。
街へ出て。

未だ暗い。
未だ明けない。
空を見上げる。
冷めやらない昂ぶりと。
心地よい疲労と。

こんな夜を。
なんど過ごしただろう。
こんな夜を。
これからもと。

夜と朝が。
交差する。
その一瞬を。
その一瞬の空を。
そのえも言われぬ。
美しい空を。
見たことがあるだろうか。

この夜が。
続けばいいのにと思いながら。
その美しさに魅せられて。
朝陽を。
夜が明けるのを。
いつしか待っていた。

夜が明ければ。
また次の夜がやってくるんだと。

『Waiting For The Sun』'68年リリース。
あまりに衝撃的だったそのデビューから約1年半を経てリリースされたドアーズの3rdアルバム。
アルバム冒頭の「Hello,I Love You」ともどもアルバムも全米1位を獲得してと、勢いはあったものの。
1stアルバム、2ndアルバムにあった衝撃や緊迫感、ドアーズならではの切迫感は薄れているかも。
レイ・マンザレクによればデビュー前からアルバム2枚分のアイデアと曲はあったそうですが。
ということは。このアルバムがデビュー後初めて曲作りから挑んだアルバムになるのでしょうか。
デビュー直後に「Light My Fire」の大ヒットによって一躍スターダムにのし上がってしまったドアーズです。
特にジム・モリソンはロック・スター、アイドルとして扱われることに辟易としていて、既に疲弊していたのではと。
生来、誰かに指図されたり、敷かれたレールを走ることが嫌いだったらしいジム、アルコールとドラッグもあって。
故にジムが担っていたドアーズの先鋭的で文学的な側面が薄れてしまったのかとも。
そして一方で多彩な曲とそのギターでドアーズのサウンドを特徴づけていたロビー・クリューガー。
そのロビーの才能と趣味が大いに発揮、展開されている点で、これまたドアーズならではのアルバムなのです。
なんにしろ。多少のバランスの悪さを感じさせつつ、凡百のバンドとは一線を画しているのは間違いないかな。
待ち望んでいるはずなのに、どこかで諦めてもいる様な。そんな奇妙な居心地の悪さに魅せられたりもします。
・・・ドアーズ、好きだったよね。このアルバムも時々、お店で流してたね・・・

夜通し。
語って。
飲んで。
扉を閉めて。
街へ出て。

未だ暗い。
未だ明けない。
空を見上げる。
冷めやらない昂ぶりと。
心地よい疲労と。

こんな夜を。
なんど過ごしただろう。
こんな夜を。
これからもと。

夜と朝が。
交差する。
その一瞬を。
その一瞬の空を。
そのえも言われぬ。
美しい空を。
見たことがあるだろうか。

この夜が。
続けばいいのにと思いながら。
その美しさに魅せられて。
朝陽を。
夜が明けるのを。
いつしか待っていた。

夜が明ければ。
また次の夜がやってくるんだと。

じゃぁ、またね。
またお待ちしています。

また・・・
または無かった。
あんな夜を。
過ごすことは無くなってしまった。
あの美しい空も見えなくなった。
あの夜から。
止まったまま。
あの夜が。
明けないまま。
いつか。
夜が明ければ。
また次の夜がやってくるんだと。
そう思っていたのに。
まだ。
あの夜の中にいるんだ。
叫んでも。
泣いても。
呼んでも。
どうしようもないんだ。
どうしようもできないんだ。

明けない夜もあるんだな・・・

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2010/09/09 Thu *便りの無いのは / Rita Coolidge

20100909deltalady


便りの無いのは。
良い便り。
変わりが無いってこと。
元気にやってるってこと。
問題無いってこと。

そう思ってる。
いや。
そう思いたい。
そう思うようにしている。

なんだけど。
あまりにも。
なんの便りも無いと。
それはそれで。
気にならないでもない。

普段は。
忘れてたり。
気にも留めてなかったり。
なんだけど。
ふとしたことで。
思いだして。
そういえば。
便りが無いなと。
便りをしてみようかなと。

『Rita Coolidge』'71年リリース。
スワンプ・ロックの歌姫、デルタ・レディ、リタ・クーリッジの1stアルバム。
テネシーで生まれて、メンフィスに育ち。幼いころからゴスペルに親しみ、歌い。
デラニー&ボニー&フレンズ、そしてジョー・コッカーのマッド・ドッグス&イングリッシュメンにも参加して。
あの「Superstar」の熱唱で注目されて。スワンプ・ロック・シーンで欠かせない存在となって。
この豪華なメンバーが全面的にバック・アップしたアルバムでソロ・デビューを飾りました。
レオン・ラッセル、マーク・ベノ、スティーヴン・スティルス、ブッカー・T・ジョーンズ、ドナルド・ダック・ダン・・・
凄い顔ぶれですが。勿論、主役はリタの、その素朴で情熱的な歌声で。その声で歌い上げるリタに。
その熱く高く、昂揚する、登りつめていく歌に惹きつけられてしまうのです。
ヴァン・モリソンの「Crazy Love」とか、ニール・ヤングの「I Believe In You」とか。
他にも「Born Under A Bad Sign」とか「The Happy Song」とか「Ain't That Peculiar」のカヴァーも。
そのどれもいい感じなのですが。マーク・ベノの手による2曲が、これがまたいい味を出しているのです。
今では(特に日本では)ただのポピュラー歌手としての顔しか見えなくなってしまっているのが残念ですが。
この頃の瑞々しい、洗いざらしのような歌声、そしてその凛とした姿はやはり特別なものがあります。

便りの無いのは。
良い便り。
変わりが無いってこと。
元気にやってるってこと。
問題無いってこと。

そう信じてる。
いや。
そう信じたい。
そう信じるようにしている。

なんだけど。
いつの間にか。
便りが途絶えたりするとと。
それはそれで。
気にならないでもない。

普段は。
忘れてたり。
気にも留めてなかったり。
なんだけど。
ふとしたことで。
思いだして。
そういえば。
便りが無いなと。
便りをしてみようかなと。

変わりは無いかな。
元気にやってるかな。
問題ないかな。
言ってこないだけ。
伝わってこないだけ。
それだけで。
実は・・・なんてことがないかな、なんて。

なんて。
気になってきて。
偶には。
便りをしてみようかななんて。
思いだすのは。
凛とした姿の。
彼女達のことが主だったりするのですけどね(苦笑)。

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2010/09/08 Wed *最初の頁、あと一頁 / 内田裕也&尾藤イサオ

20100908pageone


最初の頁。
その頁に。
何を記すか。
何を込めるか。
そこから。
その頁から。
その一行から。
その一文字から。
総てが始まる。

未だ。
誰も描いていない。
誰も創っていない。
誰もなしえていない。
だからこそ。
面白い。
だからこそ。
難しい。

最初の頁に。

『Page One / Roots Of Japanese Rock'Roll』'85年リリース。
’64年にリリースされた『ロック、サーフィン、ホット・ロッド』そして翌年の『レッツゴー・モンキー』と。
いずれも内田裕也と尾藤イサオのジョイントだったその2枚のアルバムから選曲された編集アルバム。
なんでもロックン・ロール生誕30周年を記念して種々編集されたアルバムの1枚だったんだとか。
曲によって裕也さんのソロだったり、尾藤イサオのソロだったり、2人のかけあいだったり。
バックはブルージーンズとブルーコメッツがつとめていて。なかなかに豪華な顔合わせです。
収められているのは総て、ロックン・ロールやR&Bのカヴァーなのですが。カッコいいんだな、これが。
ロカビリー時代の終焉に。先を次を見据えてこんなロックン・ロールをやっていた。
これがやがてはGSになり、またそこから日本のロックへと成長していった原点、最初の頁だったんだなと。
裕也さんの十八番「Trouble」から始まる14曲のご機嫌なロックン・ロールを聴いているとほんとそう思います。
裕也さんはけっして、シェケナベイベー~♪とだけ歌ってる、死神博士に似たおじさんじゃないんだぞと。
尾藤イサオも、誰のせいでもありゃしない~♪とかサンドバッグに~♪とかだけじゃないんだぞと。
そして特に。去年のジュリーとのジョイントでも変わらずにカッコよくロックン・ロールしてた裕也さんには。
ここらで、もう一頁、もう一枚、ガツンと止めの一撃的なアルバムを創って欲しいんですけどね!

あと一頁。
その頁に。
何を記すか。
何を込めるか。
そこだけ。
その頁にて。
その一行にて。
その一文字にて。
止めを刺せたなら。

未だ。
誰も描いていない。
誰も創っていない。
誰もなしえていない。
だからこそ。
きめてしまいたい。
だからこそ。
創りあげてしまいたい。

あと一頁に。

最初の頁に。
記したもの。
込めたもの。
それは間違っていない。
それは変わりはしない。
だからこそ。
あと一頁に。
記すもの。
込めるもの。
それさえ見えてくれればと。

ページ・ワンを宣言してからが、長いんだよなぁ(苦笑)。

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2010/09/07 Tue *再生の意思 / ザ・タイガース

20100907humanrenascence


意思はあるか。
見直す。
やり直す。
作り直す。
その意思はあるか。

その意思が。
大切。重要。肝心。
その意思があれば。
もう一度。いま一度。
生まれ変われる。
再生できる。

あるのか。
ないのか。
ありそうではあるけれど。
あるとは思うのだけれど。
どこまでなのか。

『ヒューマン・ルネッサンス』'68年リリース。
タイガースの3枚目にして、加橋かつみ、トッポ在籍時最後のアルバム。
タイガースそしてGS初のコンセプト・アルバム、ロック・オペラの向こうを張ったGSオペラとか。
テーマは人類と世界の再生とか。色々言われている様ですが。
主導権を握っていたのがメンバーだっのか、プロダクションだったのか解りませんが。
欧米でのニュー・ロック、アート・ロックの台頭とか。ベトナム戦争の泥沼化とか反戦運動とか。
そんな諸々が。なんらかの意思をメンバーに抱かせたとしても不思議ではないかなと。
このアルバムを最後に脱退するトッポの意向が強く反映していたのかなとも思っていたのですが。
最近の「我が窮状」とかを聴いていると。沢田研二、ジュリーにも思うところはあったのだろうなと。
まぁ、決してこのアルバムを作ったことによってタイガースが生まれ変わったとも思えないのですが。
一つの転換点にはなったのでしょうか。それは兎も角。そのコンセプトの中で。
ジュリー、トッポ、そして岸部修三、サリーの3人のヴォーカル、そしてハーモニーの魅力が輝いています。
ジュリー、トッポという2人の個性の異なるヴォーカリストの存在を最大限に生かしていて。
更にはサリーの渋さが深みを与えているという。この頃から既にその存在感で脇をしっかり固めていたのですね。
さて。いよいよ来年はこのメンバーでツアーでしょうか。このアルバムのナンバーもやってくれるかな。

意思はあるか。
見直して。
やり直して。
作り直して。
それをやり遂げる。
その意思はあるか。

その意思だけが。
大切。重要。肝心。
その意思さえあれば。
今からでも。今すぐにも。
もう一度。いま一度。
生まれ変われる。
再生できる。

あるのか。
ないのか。
ありそうではあるけれど。
あるとは思うのだけれど。
いつからなのか。

見えてこない。
聞こえてこない。
微かに。
感じることはできるのだけど。
今が。
今こそが。
再生の時と。
思うのですが。
如何でしょう?

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2010/09/06 Mon *その街の / いしだあゆみ

20100906ayumi


その街の。
灯りが恋しくて。

その街とは。
もともとは。
何の縁もなかったし。
何も起きなければ。
たぶん。おそらく。
訪れることも。
殆どなかったんだろうけど。

ある日の。
ある出会い。
そこから始まって。
そこから広がって。
そこから深まって。

なぜ。
こんなにも。
その街の。
灯りが恋しくて。

『ベスト・ヒット』'72年リリース。
コロンビアに移籍して以降のヒット曲を集めた、いしだあゆみの編集アルバム。
コロンビアでのデビュー曲、「太陽は泣いている」から当時の最新シングルだった「さすらいの天使」まで。
当然「ブルー・ライト・ヨコハマ」も「砂漠のような東京で」も含む全12曲が収録されています。
いやぁ、もう実に歌詞もサウンドも昭和の歌謡曲で。流石に時代を感じますが、いいなぁと。
子供の頃、テレビの歌番組を観ていて。不思議といしだあゆみって気になる存在ではありました。
もう曖昧な記憶ですが。両親がわりと好きだったはずで、その影響もあったのかもしれません。
まぁ、なんと言っても「ブルー・ライト・ヨコハマ」に尽きてしまう気もするんですけどね。
街の灯りが~♪ってなんだかよく口ずさんでいた記憶があります。歌詞も完璧に憶えてたかも(笑)。
他にも「砂漠のような東京で」「あなたならどうする」「喧嘩のあとでくちづけを」「涙の中を歩いてる」と。
タイトルや歌詞が印象的というか、ちょっとおっと、いいなと思わせる曲が多いのも好きだったりします。
このジャケット20代前半でしょうか。綺麗なのですが、印象としてはもっと細身だったとの感が強いのですが。
《祭ばやしが聞こえる》でショーケンと出会うのは未だ数年先のことですね。あの頃はほんと、素敵だったなぁ・・・

その街の。
灯りが恋しくて。

その街とは。
いつのまにか。
不思議な縁で結ばれて。
当然の様に縁が深まって。
たぶん。おそらく。
切れるなんてことは。
もう思いもしないことで。

ある日の。
ある出会い。
そこから始まって。
そこから広がって。
そこから深まって。

だから。
こんなにも。
その街の。
灯りが恋しくて。

別に。
こっちも。
砂漠ってことは無いけれど。
青い。
街の灯りが恋しくて。
街の匂いが恋しくて。
吹き抜ける風が恋しくて。
みんなの顔や思いが恋しくて。

その街から。
メールが届いた夜なんかは特にね。

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2010/09/03 Fri *女ともだち / 南沙織

20100903cynthiainconcert


自慢じゃないけど。
女ともだちは多いと思う。
ともだちはそんなに多くないのに。
なぜだか。
気の合う、つきあいの長い。
女ともだちが結構いたりする。

で、自慢しちゃうと。
彼女達はみんな綺麗で。
みんなとても魅力的である。
一緒に街を歩いてたら。
「綺麗な人と歩いてたよね」と噂になったり。
馴染みのロック・バーに飲みに行けば。
「連れの人はみなさん綺麗ですよね」と言われるし。
DJを聴きにきてくれて踊っている女ともだちを見て。
「いいなぁ、羨ましい(?)なぁ」と妬まれるし。

どんなもんだいと。
まぁ、綺麗で魅力的なのは。
彼女達であって。
自分が自慢することではないんだけど。

『Cynthia In Concert』'74年リリース。
南沙織、シンシアの初めてのライブ・アルバム。同年の中野サンプラザ公演で収録されています。
クレジットはありませんが、この時のバック・バンドには矢野顕子も参加していたそうです。
ヒット曲や、オリジナル曲以外にも多彩なカヴァー曲を歌っていて。それがこのアルバムの魅力になっています。
「心もよう」とか「五番街のマリーへ」とか「今日の日はさようなら」とか。そして「荒野のならず者」まで。
スリー・ディグリーズ、好きだったなぁ。このシンシアのヴァージョンもなかなか良いです。
当時は意識してなかったのですが。改めて聴くと歌が上手いなぁと。そしてただ上手いだけでなく素敵だなと。
可憐でありながら、凛としていて、爽やかで。その歌、その存在がとても魅力的なのです。
当時はね、ただ綺麗だな、ただ素敵だなって。憧れていた、ただそれだけだったんですけどね。
いつか、大きくなったら、大学生とかになったら。こんな彼女が、女ともだちができたらいいかな、なんてね(笑)。
そんな淡い思いを抱かせた、美しいシンシアの、このジャケット。撮影は勿論、篠山紀信によるものです。
そうそう。シンシアの曲で一番好きな「ともだち」もメドレーの中の一曲としてですが歌われていて。
いいんですよねぇ、これがまた。この曲の歌詞は切なくって、甘酸っぱくてねぇ・・・堪りません。

自慢じゃないけど。
女ともだちは多いと思う。
ともだちはそんなに多くないのに。
なぜだか。
気の合う、つきあいの長い。
女ともだちが結構いたりする。

で、友あり遠方より来ると。
綺麗で魅力的な女ともだちが。
久し振りに遊びにやって来たので。
迎えに行って。食事して、飲みに行って。
あんな話やこんな話。
いっぱいの楽しかった思い出と。
ちょっと悲しい切ない思い出と。
これからも続いていく楽しい時間と。
ちょっと先の楽しみな約束と。
語り尽くせずに夜が更けていく。

悪くはないねと。
綺麗で魅力的な女ともだちが。
いてくれることは。
少しは自慢してもいいんじゃないかと。

うん、いいよな(笑)。

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2010/08/31 Tue *真夏の幻影 / Nutz

20100831nutz


もうこれは。
残暑なんかではなくて。
もうこのまま。
次の季節なんか廻ってこないかも。

それくらい。
いつまでも。
毎日。毎日。
暑くて。暑くて。

そうなると。
いま。
見えてるものが。
起きていることが。
目の前のそれが。
本当のことなのか。
それとも。
幻影なのか。
解らなくなったりする。

そう。
もうずいぶん前の。
あの夏の日も。
そうだった・・・

『Nutz』'74年リリース。
リヴァプール出身で、キャヴァーン・クラブで注目を集めて。デビューして。
ハンブルグに巡業に行って。帰ってきたらヒット曲が生まれていて人気者になっていて。
そんなどこかで聞き覚えのある様なサクセス・ストーリーを歩んだバンド、ナッズの1stアルバム。
何と言ってもこのジャケットがインパクトが強烈というか、実に魅惑的だったりします。
基本的にはブリティッシュ・ハード・ロックに分類されるバンドだと思うのですが。
メロディーがキャッチーなナンバーが多かったりして、そのサウンドは実にポップだったりもします。
多用されているハーモニーなんか聴いてると、ちょっとクイーンを思わせたりもします。
このアルバムでの編成はヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスの4人組なのですが。
フリーとかでの活動で知られるラビットがキーボードで参加しているナンバーもあったりします。
そのナンバーも含めて。何故かアメリカン・ロックにも通じる乾いた爽快さを感じさせるものもあって。
それもまたナッズの個性となっています。まぁ、今ではすっかり忘れ去られたバンドですが。
この個性的すぎるジャケットだけは、忘れられないで遺って・・・いかないか、好きなんですけどね(笑)。

そう。
もうずいぶん前の。
あの夏の日も。
そうだった・・・

あの夏。
あの日。
あの昼下がり。
約束の時間に遅れそうで。
早足で坂道を上り続けて。
どこまでも続きそうな坂道と。
あまりの暑さに。
ちょっと、否、かなり朦朧と歩いていたら。
目の前を・・・

歩いている女の娘の。
そのスカートが捲れ上がったままで。
純白の下着をさらしたままで。
その娘はひたすら歩き続けていて。
脇目も振らずに歩き続けていて。

あの夏も。
いつまでも。
毎日。毎日。
暑くて。暑くて。

そうなると。
いま。
見えてるものが。
起きていることが。
目の前のそれが。
本当のことなのか。
それとも。
幻影なのか。
解らなくなったりする。

なぜ。なぜ。なぜ。
あの娘のスカートは捲れあがったままなのか。
あの娘は気づかないのだろうか。
誰も気に留めないのだろうか。注意しないのだろうか。
気づかないほどの、注意させないほどの勢いで。
あの娘はどこへ向かっているのだろう。
なぜ。なぜ。なぜ。
あの娘は俺の前を歩いているんだろう。
これは。何かの罠なのか。
それとも。ただの幻影なのか。
急がなきゃいけないのに。
呆然と立ち尽くして。
遠ざかる後姿を見送って・・・

もうこれは。
残暑なんかではなくて。
もうこのまま。
次の季節なんか廻ってこないかも。
そんな夏には。
また幻影が現れそうで(笑)。

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2010/08/30 Mon *刻まれている / Rory Gallagher

20100830tattoo


一度。
彫られたら。
刻まれたら。

消えないものがある。
消せないものがある。

久しぶりの再会。
思わぬかたちでの再会。
この場所で。
こんなかたちで。
会うなんてね。

でも。
それでも。
それだから。
話すことがある。
話したいことがある。
話さなくても。
言葉にしなくても。
伝えたいものがある。
伝わってくるものがある。

なぜって。
そこに。
刻まれているものがあるから。

『Tatoo』'73年リリース。
ロリー・ギャラガーの5thアルバムにして、ポリドール時代最後のスタジオ・アルバム。
特に日本では翌年の1月に初来日も決まって、大いに話題を呼び人気が高かったアルバムになったとか。
さすがにその時代は知らないのですが。個人的にもロリーのスタジオ・アルバムでは一番好きかもしれません。
その基本であるブルースから離れることはなく、そしてその類まれなメロディ・センスが発揮され始めていて。
アルバム冒頭を飾る「Tatoo'd Lady」なんてのは。そのカッコ良さ、その美しさ。素晴らしいです。
針を落とす度に。フェイド・インでイントロが鳴り始める度に。ドラマティックなメロディが聴こえてくる度に。
いつも。胸がときめくのです。その胸が高鳴ったままの状態で。次から次へと繰り出される、繰り広げられる。
ハードで、ブルージーで、そしてドラマティックなロリーのプレイに身も心も熱くさせられるのです。
ギターだけでなくブルース・ハープやサックスもプレイするロリー。このアルバムでも聴くことができますが。
やっぱり、そのギター。それこそがロリーの魅力で。あの塗装の剥げたストラトを弾いているその姿を。
目を閉じて一心不乱に弾いているその姿を思い浮かべながら聴くと、こう、グッと胸に迫るものがあるのです。
そして。「A Million Miles Away」、その7分近いスロー・ブルースには。ロリーの故郷、アイルランドの香りもして。
訳あって。愛する故郷を遠く離れざるを得なかったロリーの思いが込められている様で。堪らないものがあります。
今では。あまりその音楽が語られることもなく、その名前を耳にする機会も減ってしまった、ロリーですが。
その姿、そのギター、その思いは今も自分の中にはしっかりと、はっきりと刻まれているのです。

一度。
彫られたら。
刻まれたら。

消えさらないものがある。
消してはいけないものがある。

つかの間の再会。
本当に短くて物足りない再会。
今だけはね。
今しばらくはね。
またゆっくり会える日までね。

でも。
それまで。
待ちきれなくて。
話したいことがある。
話しきれなくても。
話していたい思いがある。
話さなくても。
言葉にしなくても。
伝えきれなくても。
伝えたいものがある。
伝わってくるものがある。

なぜって。
そこに。
刻まれているものがあるから。

過ごしてきた時間。
共に過ごしてきたその時間。
楽しかったり。
悲しかったり。
その時間が。その思いが。
刻まれている。

だから。
なにも変わらないものがある。
だから。
これからも変わらないと信じてる。
だから。
これからも。
共に。
刻まれていくと信じてる。

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2010/08/29 Sun *真夏の動物園 / The Animals

20100829animals


真夏の一日。
何十年ぶりの。
動物園。

少し。
ドキドキ。
かなり。
ワクワク。

あっ!
あっ、あっ、あっ!
広い。
近い。
いっぱい。

ダチョウだ。
シマウマだ。
キリンだぁ!!!
すぐそこに。
手の届くところに。
野生の王国がある。

『Rock'n Roll Best 20』'77年リリース。
タイトル通りにヒット曲、代表曲を20曲収録したアニマルズの日本編集アルバム。
当時の東芝EMIがオールディーズ・リヴァイヴァルとして編集したシリーズの1枚。
他にもビーチ・ボーイズとかハーマンズ・ハーミッツとかのアルバムもありました。
アニマルズの絶頂期、'64年から'65年のナンバーをこれでもかと集めたわけですから。
エリック・バードンの黒く熱いヴォーカルを中心として、野獣(アニマル)の如くと言われたアニマルズの。
そのワイルドで、ラフで、タフな魅力を存分に味わえます。ただ詰め込み過ぎて音圧はやや低いのですけどね。
まぁ、それもヴォリュームを上げれば問題ないし。エリックのヴォーカルの迫力はやはり他に比類ないしと。
「Around And Around」や「Talkin' About You」なんかもやってて。ストーンズと比較するとあまりにも。
ラフで、そして黒すぎたのが短命に終わった原因かなとも思いますが。まぁ、それでこそアニマルズかな。
べたですが「The House Of The Rising Sun」とか「Don't Let Me Be Misunderstood」はやっぱり絶品です。
それにしても。このジャケット。アニマルズだからって動物園の檻の前って。まぁ、解りやすくていいですかね。

真夏の一日。
何十年ぶりの。
動物園。

ドキドキが。
治まらない。
ワクワクが。
止まらない。

あっ!
あっ、あっ、あっ!
凄い。
可愛い。
カッコいい。

チーターだ。
ライオンだ。
ホワイト・タイガーだぁ!!!
すぐそこに。
触れられそうなところに。
動物の王国がある。

一目惚れした。
ホワイト・タイガー。
白虎である。
白に黒の縞模様。
カッコ良くて。
ピンクの鼻に。
透き通った碧い眼。
可愛くて。
我が家の守り神として。
連れて帰ってきてしまいましたとさ(?)。

真夏の動物園。
とっても楽しい夏の一日でした。

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2010/08/28 Sat *ないている / The Beatles

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ないている。
ないているんだ。
聞こえるんだ。
聞こえてくるんだ。

優しくて。
心地よくて。
その音に。
その輝きに。
その声に。
身を任せて。
胸を開いて。
耳を澄ませて。

ないている。
ないているんだ。
聞こえるんだ。
聞こえてくるんだ。

『The Beatles』'68年リリース。
『ホワイト・アルバム』の通称で知られるビートルズの2枚組アルバム。
バンド名のみが記されたシンプルなジャケット。この内ジャケも曲目とメンバーのポートレートのみで。
まるで一切の情報や先入観を持たずに聴くことを求めている様です。アルバム・タイトルにも同様の感があって。
それこそ。通称の様に真っ白な状態で受け止めてみれば・・・なんてことは不可能なんですけどね。
ブライアン・エプスタインが亡くなって、マハリシに出会って。そしてジョンはヨーコと巡り会ってと。
ビートルズの歴史において激動の時代、その曲がり角に製作されたアルバムだけに評価も様々ですが。
ビートルズはもうファブ・フォーではいられない、ビートルズという一つのバンドには収まりきらない。
そんな現実を、実にリアルに聴く者につきつけたアルバムだったのは間違いがないかなと思います。
それぞれのメンバーがそれぞれの作品を持ち込んで、それぞれが自らの作品を仕上げていってと。
ジョンの言葉通りに、まるでソロ・アルバムの集合体の如きアルバムであったという事実。
それぞれの才能と、個性が如何なく発揮されて。その万華鏡の様な世界は圧倒的に素晴らしいのですが。
バンドとしてのビートルズは、少なくともただのロックン・ロール・バンドとしてのビートルズはここにはいないかな。
でも。実験的なナンバーから、ハード・ロック、ブルース、美しいバラード、そしてロックン・ロールまで。
その総てをやれる、できる。その才能の煌めき、その集まりであること、それこそがビートルズなんですよね。
さて。どうにもジョン派の自分としては。やはりジョンのナンバーが好きで。
「Yer Blues」「Julia」「Happiness Is A Warm Gun」「Dear Prudence」「Good Night」...そして。
「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」が堪らなく愛おしかったりするのですが。
ジョージの畢生の名曲である「While My Guitar Gently Weeps」にもまた、泣かされてしまうのです。
(ジョンとポールの審査が厳しかったからか。ビートルズ時代のジョージは名曲率が高いですよね)

ないている。
ないているんだ。
聞こえるんだ。
聞こえてくるんだ。

優しさに。
心地よさに。
その音に。
その輝きに。
その声に。
反応してる。
共鳴してる。
耳を澄ませば。

ないている。
ないているんだ。
聞こえるんだ。
聞こえてくるんだ。

海辺の温泉。
露天風呂。
波が。
風が。
ないている。
穏やかな空気が。
緩やかな時間が。
ないている。
自分の中の。
胸の奥の何処かも。
ないている。

徐々に。
暫しのあいだだとしても。
真っ白になれる気がする。

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2010/08/27 Fri *この十字路で / Cream

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この十字路で。

いつかの。
街角で。
いつかの。
道程で。
出会いがあって。

いつかの。
街角まで。
並んで歩いて。
いつかの。
道標まで。
語って。笑って。
遊んで。飲んで。

この十字路で。

幾つかの。
出会いがあって。
幾つかの。
道連れがあって。
幾つもの。
物語があって。

『Wheels Of Fire』'68年リリース。
《In The Studio》と題されたスタジオ録音と《Live At The Fillmore》と題されたライブ録音と。
その双方を収めたクリームの2枚組アルバム。『クリームの素晴らき世界』なる邦題も印象的でした。
タイトでポップでもあるスタジオ録音と、圧倒的な迫力で火花散りまくるライブ録音と。
そのどちらもがクリームの凄さ、魅力であり、素晴らしさであると。そのことを見事に証明したアルバムです。
それぞれをばら売りしたアルバムもあった様ですが。それでは意味が無いのではないかと。
スタジオ録音ではやはり「White Room」が白眉で。ジャック・ブルースの才能に惚れ惚れしますが。
「Sitting On Top Of The World」とか「Born Under A Bad Sign」なんてブルース・ナンバーのカヴァーも良くて。
特に「Born Under~」におけるエリック・クラプトンのギターには痺れてしまうのです。
そしてタイトルに偽りありで実はウィンター・ランドで収録されたテイクが殆どらしいライブ録音ですが。
これはもう。「Crossroads」に尽きるかなと。ロバート・ジョンソンのナンバーを見事にアレンジ(改作)して。
この疾走感、この破天荒さ。クラプトンは弾けまくってるし、ブルースも、ジンジャー・ベイカーも対抗していて。
なんとも濃厚で激しくて。至高の、しかし壮絶な4分間のバトルです。まぁ、それ以上はもたないよなと。
ロバート・ジョンソンは十字路で悪魔に出会ったらしいですが、クラプトンもまた、間違いなく。
この瞬間には十字路で、なにものかに出会っていたのではないかと。そう思わずにはいられなくなります。
人と人、人と時、人と空気、人と風、人となにものか。その出会いが特別なものを生む瞬間があるのです。

この十字路で。

今夜も。
この街角で。
今夜、このひと時の。
その道程で。
出会いがあって。

今夜。
その街角まで。
並んで歩いて。
今夜、このひと時の。
道標の下で。
語って。笑って。
遊んで。飲んで。

この十字路で。

幾つかの。
出会いがあって。
幾つかの。
道連れがあって。
幾つもの。
物語があって。

そこに酒があって。
そこに歌があって。
そこに音楽があって。
人と人が、人と時が。
人と空気が、人と風が。
人となにものかが。
出会って。響きあって。
なにかが生まれる。

この十字路で。

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2010/08/26 Thu *あさっての方向 / The Rolling Stones

20100826betweenthebuttonsfrench


あっちの方を。
あらぬら方を。
あさっての方向を。
いつも。
見ていたらしい。

そういえば。
黒板よりも。
先生の顔よりも。
青空に浮かぶ白い雲とか。
校庭を駆けてく女の娘たちとか。
そんなものばかり。
憶えてるかな。

その頃から。
いや。
たぶん。
その前から。
あっちの方を。
あらぬ方を。
あさっての方向を。
いつも。
見ていたんだな。

『Between The Buttons』'70年リリース。
英国盤の同名アルバムと同内容のローリング・ストーンズのフランス盤。
これもフランスのデッカがそれまでのストーンズのアルバムを再発したシリーズの1枚です。
なぜジャケットがチャーリー?英国盤の裏ジャケットにチャーリーのイラストが使われてたのと関係あるのかな。
それはともかく。このジャケット好きなんですよね。いつもの角度で。実にチャーリーらしくて。
この、あさっての方向を見ながら、飄々とリズムを刻むチャーリーがストーンズの屋台骨を支えているのです。
いつも。一歩引いて。バンドを巡る諸々の喧騒から離れて。我関せずで。黙々と叩き続けてる。
そんな立ち位置を保ってる、チャーリーの存在がやはりストーンズには必要不可欠なのです。当たり前ですが。
英国盤と同一の、所謂ヒット曲を含まない渋い選曲で。これまた所謂ストーンズらしいナンバーも少なくて。
地味な、そして不思議な印象のあるアルバムですが。このなんだかもやもやとして、混沌としているところが。
英国盤リリース当時の、'67年のロンドンの空気をストレートに反映していたのかなとも思われます。
ブリティッシュ・ビートから、フォーク・ロック、サイケ、アートと。その時代の変わり目ならではのアルバムです。
ラグタイム風だったり、ヴォードヴィル風だったり。ストーンズらしくないナンバーが結構楽しかったりします。
といいつつ。やっぱり「Connection」とか「Miss Amanda Jones」と、ロックン・ロール・ナンバーが好きかな!

あっちの方を。
あらぬら方を。
あさっての方向を。
いまも。
見ているらしい。

そういえば。
資料の構成よりも。
会議の内容よりも。
今夜の献立は何にしようかなとか。
今夜はどのレコードに針をおとそうかなとか。
そんなことばかり。
考えてるかな。

あの頃から。
いや。
たぶん。
その前から。
あっちの方を。
あらぬ方を。
あさっての方向を。
いつも。
見ているんだな。

同じ方を。
見てられない。
同じことを。
してられない。
いつも。
違う方。
違うこと。
一人だけ。
そうなんだな。

それでも。
教師にあてられたら。
ちゃんと答えてたし。
それでも。
求められているものには。
なんとか応えてる。
それでも。

あっちの方を。
あらぬら方を。
あさっての方向を。
いつでも。
見ているんだな。
この立ち位置は変えられないんだな。

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2010/08/25 Wed *我が道 / 麻生レミ

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それだけ。
たぶん。
それだけで。
いい。

夏の日。
夏の夕暮れ。
何も起こらなかった。
一日に。
何も変わらなかった。
一日を。
苛立っているのか。
受け入れてしまっているのか。

なぜ。
ここに。
なぜ。
こうして。

起こらないのは。
変わらないのは。
求めていないから。
求めているものではないから。
そのことに。
気づいていながら。
目を背けてきたから。
遠ざけてきたから。

それだけ。
たぶん。
それだけで。
いい。
はずなのに。

『Own Lines』'76年リリース。
内田裕也に見いだされて。フラワーズとして衝撃のデビューを飾って。渡米して。
そして日本に戻ってきた和製ジャニス・ジョプリン、麻生レミの1stソロ・アルバム。
プロデュースを、その裕也さんと井上堯之が共同で行っていて。
当時の堯之さんのバンド、堯之さんの『Water Mind』を創ったメンバーが参加しています。
その堯之さんのギターもよく啼いている、そのサウンドに乗って熱く、力強く歌い上げるレミ。
カヴァーも含めて総てのナンバーが英語で歌われていて。そこに何の違和感もなくて。
流石にアメリカで活動していただけのことはあるなと。発音の問題だけでなく。その歌い方、歌声が実に自然で。
特にあの時代に。ここまで自分のものとして歌えているところが、やはり並ではないなと。
その歌声に酔いしれてしまうのですが。それでいて。実に。なんともあの時代の。
日本のロックの、日本の、あの時代の匂いを感じさせてもくれるのです。勿論、そのサウンドもそうなのですが。
やはりその歌声には、'70年代半ば、昭和40年代後半から昭和50年代前半の匂いが纏わりついていて。
あの時代ならではの熱さ、焦り、苛立ち、優しさ、切なさがレコードの溝の間から立ち上ってくるようです。
それこそがこのアルバムを、レミの歌声を際立たせ、特別なものにしていると思うのですが。
またそれこそがアルバム・タイトル、そしてタイトル・ナンバーで歌われているレミの信念、我が道だったのかなと。
あの時代の濃厚な匂いを歌うこと、歌ってしまうこと。それこそが求めていたものだったのかななどとも。
だからこそ。時の流れに囚われて。あの時代に殉じてしまうことになってしまっているのかなとも。
表舞台からは去ってしまい、このアルバムもCD化されていませんが。だからこそ。とても愛しいアルバムです。

それだけ。
たぶん。
それだけで。
いい。

夏の日。
夏の夕暮れ。
何も起こせなかった。
一日に。
何も変えられなかった。
一日を。
焦っているのか。
諦めてしまっているのか。

なぜ。
ここまで。
なぜ。
こうしてまで。

起こらないのは。
変わらないのは。
求めていないから。
求めているものではないから。
そのことに。
気づいていながら。
背を向けてきたから。
離れてしまっていたから。

それだけ。
たぶん。
それだけで。
いい。
はずなのに。

任せられない。
隠しておけない。
偽れない。
続きはしない。

ならば。

それだけ。
そう。
それだけで。
いい。
はずだから。

我が道へ。
我が道を。

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