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2010/11/19 Fri *都会の灯 / Paris

20101119bigtowne2061


このビルの。
この部屋の。
窓辺に立って。
この都会の。
灯を眺める。

この部屋から。
始まった物語があった。
この部屋で。
いままた始まろうとする物語がある。
終わってしまった物語。
続いていくであろう物語。

この都会の。
この灯が。
見ていた。
見ている。
この灯がね。

『Big Towne, 2061』'76年リリース。
その独特なセンスが異彩を放つボブ・ウェルチ。
そのボブがフリートウッド・マックを脱退後に結成したパリスの2ndアルバム。
不思議な透明感と浮遊感のあるボブのポップなセンスがきっちりと発揮されていて。
ヘヴィーでタイトなリズム隊とソリッドなギターが作り出すハードなサウンドとの妙なバランスが絶妙です。
1stアルバムのサウンドがかなりツェッペリンを意識した様にも思われたので。
ツェッペリンのフォロワーとしての期待も大きかったのですが。そのままでは収まらなかったと。
いや、敢えて外れてみせるのがボブらしいかなとも。いや、最初からツェッペリンなんて念頭に無かったか。
そのセンスを発揮する場を求めていた、作りたかっただけなのかもしれません。その方がらしいかな。
このアルバムでパリスは解散。ソロに転向してそのポップなセンスが爆発して、一発当てるボブです。
そのソロも好きなのですが。ちょっと甘すぎるかなと。そうするとこのアルバムの。
タイトル通りに、SF的で人工的な。そんな都市の、都会の夜を思わせる不思議な感覚も漂っている。
そんなボブの世界がなんだか一番しっくりきたりもするのです。かなり捻くれてますけどね。カッコいいです。

このビルの。
この部屋の。
椅子に座って。
この都会の。
灯に照らされて。

この部屋で。
出会った人達を思う。
この部屋で。
いままた新たな出会いを感じる。
去ってしまった人達。
転がり続けていくかもしれない人達。

この都会の。
この灯が。
見ていた。
見ている。
この灯がね。

高層ビルの灯。
流れるヘッド・ライト。
去りゆくテール・ライト。
一際眩いタワー。
微かな予感。
確かな浮遊感と。
不確かな現実感。

思わぬ出会い。
思わぬ物語。
都会の夜の中。
都会の灯の中。
また。
なにかが始まりそうで。

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