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2010/11/23 Tue *陽はまた昇るだろう / Ten Years After

20101123sssh


陽はまた昇るだろう。
でも。
それを。
その朝陽を。
目にすることができる。
そのことを。
信じていいのか?
そのことに。
疑いを抱かなくていいのか?
陽をまた目にできるかなんて。
解らないじゃないかと。

理由など無く。
理屈などどうでもよく。
ただ。
漠然と。
だが。
確実に。
そんな不安に囚われて。
そんな焦燥に包まれて。
まんじりともせずに。
夜のしじまの中で。
一人膝を抱えてる。

明けない夜も。
迎えられない朝も。
あるんじゃないかと。

陽はまた昇るだろう。
でも。

『Ssssh』'69年リリース。
あの伝説のウッドストックと共に一躍テン・イヤーズ・アフターの名を世界に轟かせた4thアルバム。
アルヴィン・リーのギターも、バンドも一番充実して脂の乗りきっていた時期だけに。悪いわけも無く。
おそらくテン・イヤーズ・アフターのアルバムの中ではその完成度は一番高いのではないかと。
収められているナンバーも、サウンドも、アルバム全体の構成も。どこをとっても素晴らしいなと思うのですが。
やはりリーのギター、その速弾きの凄み。それを支える他の3人の演奏も実に確かなもので。
このアルバムにはブリティッシュ・ブルースの、ブルース・ロックの一つの到達点だったのではないかとすら。
確かに今聴くと流石に時代を感じさせるものはあるのですが。それでもやはりこの音には熱くなるなと。
ブルースの枠を越えていくパワーを示しながら、期待を裏切らないツボを押さえたフレーズやリフを決めていて。
もっとハードに突き進めばツェッペリンの道もあったかなと思わせるのですが。そうはならなかったところに。
ブルースへの拘りを強く感じさせるところがまたいいんだなと。ならなかった・・・なれなかったかもですが(苦笑)。
最大のヒット曲「I Woke Up This Morning」なんて極上のブルース・ロック、ブルースで。
その邦題である「夜明けのない朝」がこのアルバムの邦題になるほどのヒット曲であり、代表作なのですが。
こんなブルースが全英や全米のヒット・チャートを駆け上がったんですからね。いい時代だったんだなぁ。

陽はまた昇るだろう。
でも。
それを。
その朝陽を。
目にすることができる。
そのことを。
疑わなくていいのか?
そのことに。
慣れてしまっていいのか?
陽をまた目にできるかなんて。
決まってないじゃないかと。

理由など無く。
理屈などどうでもよく。
ただ。
漠然と。
だが。
確実に。
そんな不安に襲われて。
そんな焦燥に追立てられて。
まんじりともせずに。
夜のしじまの中を。
一人でうろついている。

明けない夜が。
迎えられない朝が。
来るんじゃないかと。

陽はまた昇るだろう。
でも。

その朝陽を。
目にすることができるとは限らない。
ここは。
いまは。
砂上の楼閣。
簡単に。
不意に。
崩れ落ちることもある。
消え去ることもある。
なにがあったわけではなく。
なにがあるわけでもなく。
それでも。

陽はまた昇るだろう。
それでいい。

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